JPH07239123A - セラミックグロープラグ - Google Patents

セラミックグロープラグ

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Publication number
JPH07239123A
JPH07239123A JP2986394A JP2986394A JPH07239123A JP H07239123 A JPH07239123 A JP H07239123A JP 2986394 A JP2986394 A JP 2986394A JP 2986394 A JP2986394 A JP 2986394A JP H07239123 A JPH07239123 A JP H07239123A
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JP
Japan
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ceramic
corner
glow plug
heating resistor
length
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Pending
Application number
JP2986394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Arima
裕之 有馬
Jun Fukuda
潤 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2986394A priority Critical patent/JPH07239123A/ja
Priority to US08/305,085 priority patent/US5750958A/en
Priority to DE4433505A priority patent/DE4433505C2/de
Publication of JPH07239123A publication Critical patent/JPH07239123A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミックグロープラグに加わる衝撃に対し
て、容易にセラミック発熱体が折損したりせず、長時間
の連続稼働時の熱衝撃にも耐え、確実に着火して安全性
を確保できる耐久性と信頼性に優れたディーゼルエンジ
ン用の自己飽和型グロープラグを得ること。 【構成】支持金具5との接着始点6からリード線9と接
続する略U字状の発熱抵抗体4の端部外周近傍の角部7
までの長さをln 、発熱抵抗体4の角部7を含む断面の
中心8から各角部までの最大長さをWn 、接着始点6か
らセラミック発熱体2の先端までの長さをL、角部7の
電気絶縁性セラミック焼結体3の外径または幅をDとし
た時、D/2Wn ≧2(L−ln )/L、(但し2Wn
<D、0<ln <L、nは整数)の関係を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの始
動時やアイドリング時に副燃焼室内を急速に予熱する自
己飽和型のセラミックグロープラグに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼルエンジンの始動促進
に用いられるグロープラグとして、耐熱金属製のシース
内にニッケル(Ni)−クロム(Cr)等を主体とする
高融点金属線から成る発熱抵抗体を、耐熱絶縁粉末とと
もに充填埋設したシーズヒーターが使用されていた。
【0003】しかしながら、前記シーズヒーターは、耐
熱金属製のシース内に充填された耐熱絶縁粉末を介して
発熱抵抗体の熱を伝えるために熱伝導が悪く、短時間の
急速昇温が困難であり、その上、耐摩耗性や耐熱性、耐
食性等、耐久性に劣るという問題があった。
【0004】そこで、短時間の急速昇温が可能で、耐摩
耗性や耐熱性、耐食性等、耐久性に優れたグロープラグ
として、無機導電材から成る発熱抵抗体を熱伝導性が良
好な電気絶縁性セラミック焼結体中に埋設一体化したセ
ラミック発熱体が、内燃機関のグロープラグとして広く
利用されるようになってきた。
【0005】例えば、図12に示すように耐熱衝撃性や
高温強度が他のセラミックスより著しく優れた窒化珪素
質焼結体等の非酸化物系セラミックスを絶縁基体11と
して使用し、一般にタングステン(W)やモリブデン
(Mo)等の高融点金属あるいはそれらの化合物を主体
とする発熱抵抗体ペーストを用いて発熱部12とリード
部13等から成る抵抗体パターンを前記絶縁基体11上
に印刷し、その上に別の絶縁基体を重ねて焼成一体化し
たセラミック発熱体が提案されている(特開平2−75
188号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記セ
ラミック発熱体をディーゼルエンジンのグロープラグと
して使用した場合、一般にグロープラグは始動性を損な
わないようにするために少なくとも通電して赤熱した最
高発熱部14は、副燃焼室内に露出している。
【0007】そこでシリンダーヘッドに取り付ける際に
グロープラグをぶつけたり、落下させたりしてセラミッ
ク発熱体に衝撃を加えると、該セラミック発熱体が電気
絶縁性セラミック焼結体の破断強度以下で折損する恐れ
があり、耐久性に不安が残る上、信頼性に劣るという課
題があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は前記課題に鑑み開発されたもの
で、その目的は、グロープラグの取り扱い作業時に発生
する不測の事態により、該グロープラグに加わると考え
られる衝撃に対して、容易にセラミック発熱体が折損し
たりすることがなく、耐久性と信頼性に優れたセラミッ
クグロープラグを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミックグロ
ープラグは、略U字状に形成した無機導電材の発熱抵抗
体を電気絶縁性セラミック焼結体中に埋設したセラミッ
ク発熱体とシリンダーヘッド取り付け金具に接続する支
持金具を固着した接着始点から、埋設したリード線と接
続する略U字状の発熱抵抗体の端部外周近傍の角部まで
の長さをln 、前記発熱抵抗体の角部を含む断面の中心
から各角部までの最大長さをWn 、前記接着始点からセ
ラミック発熱体の先端までの長さをL、発熱抵抗体の端
部外周角部に該当する電気絶縁性セラミック焼結体の外
径または幅をDとした時、露出したセラミック発熱体と
発熱抵抗体との関係が D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足することを特徴とするものである。
【0010】また、電気絶縁性セラミック焼結体中に少
なくとも2層の無機導電材から成る略U字状の発熱抵抗
体を埋設したセラミック発熱体の場合には、該セラミッ
ク発熱体をシリンダーヘッド取り付け金具に接続する支
持金具で固着した接着始点から、埋設したリード線と接
続する少なくとも2層の発熱抵抗体の端部外周近傍の角
部までの長さをln 、前記層状の前記各発熱抵抗体の角
部を含む断面の中心から各角部までの最大長さをWn
前記接着始点からセラミック発熱体の先端までの長さを
L、前記角部に該当する電気絶縁性セラミック焼結体の
外径または幅をDとした時、露出したセラミック発熱体
と発熱抵抗体との関係が D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明のセラミックグロープラグによれば、セ
ラミック発熱体と支持金具とを固着した接着始点からの
セラミック発熱体と該セラミック発熱体中に埋設した発
熱抵抗体の位置関係、またはセラミック発熱体中の発熱
抵抗体が少なくとも2層である場合には、前記接着始点
からのセラミック発熱体と該セラミック発熱体中に埋設
した層状の発熱抵抗体の位置関係が、 D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足するように構成することから、セラミック発熱体
に加わる衝撃により発生する応力が、内部に埋設した発
熱抵抗体にほとんど影響しない前記接着始点に集中する
ようになり、電気絶縁性セラミック焼結体の破断強度に
近い応力まで耐えるように作用し、セラミックグロープ
ラグとして耐久性及び信頼性が向上するようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のセラミックグロープラグを図
面に基づき説明する。図1は本発明のセラミックグロー
プラグの一実施例を示す要部を破断した平面図であり、
図2〜図4は本発明のセラミックグロープラグの発熱抵
抗体の端部形状と支持金具による接着始点を変えた他の
実施例を示す要部破断の平面図であり、図5及び図6は
図1〜図4の角部の代表的な横断面を示す断面図であ
る。
【0013】また、図7は本発明のセラミックグロープ
ラグの発熱抵抗体が異なる他の実施例を示す要部破断の
平面図であり、図8及び図9は図7の角部の代表的な横
断面を示す断面図である。
【0014】図1〜図9において、1は電気絶縁性セラ
ミック焼結体3中に、無機導電材から成る略U字状の発
熱抵抗体4とその両端部に接続したリード線9を埋設し
たセラミック発熱体2を、シリンダーヘッド取り付け金
具10に接続する支持金具5で固着したセラミックグロ
ープラグである。
【0015】本発明のセラミックグロープラグ1は、支
持金具5との接着始点6からリード線9と接続する略U
字状の発熱抵抗体4の端部外周近傍の角部7までの長さ
をln 、発熱抵抗体4の角部7を含む断面の中心8から
各角部までの最大長さをWn、接着始点6からセラミッ
ク発熱体2の先端までの長さをL、角部7の電気絶縁性
セラミック焼結体3の外径または幅をDとした時に、そ
れぞれの関係が D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足するものである。
【0016】尚、本発明で角部とは、リード線9と接続
する略U字状の発熱抵抗体4の両端部近傍で、リード線
9との接続部の発熱抵抗体4端部の外側コーナー部も含
めてその外周に形成される全ての屈曲点を指し、リード
線9との接続部の発熱抵抗体4端部の外側コーナー部も
含めて、図1、図2及び図4に図示するような端部のコ
ーナー部や、図3に図示するように、コーナー部が面取
りされて円弧状を成す場合には、直線部の交点の位置と
し、また図7に図示するように、発熱抵抗体4がラセン
状に巻いた線材のコイルである場合には、巻き径が変わ
る点を指すものとする。
【0017】また、本発明で角部を含む断面の中心と
は、略U字上の発熱抵抗体4を含む断面における電気絶
縁性セラミック焼結体3の中心線上に位置する点を指す
ものである。
【0018】一方、図10及び図11は、本発明のセラ
ミックグロープラグの内、少なくとも2層の発熱抵抗体
を埋設した横断面を示す断面図であり、平面図は図1〜
図4と同様となり、また、角部及び縦断面の中心につい
ても、前記同様に定義するものとする。
【0019】図10及び図11は、電気絶縁性セラミッ
ク焼結体3中に、無機導電材から成る少なくとも2層の
発熱抵抗体4を2点鎖線で示す円の径dに対する電気絶
縁性セラミック焼結体3の外径または幅をDとした時、
d/Dが0.3〜0.9の範囲に埋設したセラミック発
熱体2の代表的な横断面を示す断面図である。
【0020】本発明のセラミックグロープラグ1は、セ
ラミック発熱体2をシリンダーヘッド取り付け金具10
に接続する支持金具5で固着し、支持金具5との接着始
点6から埋設したリード線9と接続する略U字状の少な
くとも2層の発熱抵抗体4端部外周近傍の角部7までの
長さをln 、層状の発熱抵抗体4の角部7を含む縦断面
の中心8から角部7までの最大値をWn 、接着始点6か
らセラミック発熱体2の先端までの長さをL、角部7に
該当する電気絶縁性セラミック焼結体の外径または幅を
Dとした時、 D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足するものである。
【0021】本発明の電気絶縁性セラミック焼結体に
は、耐酸化性や強度に優れた窒化珪素(Si3 4 )を
主成分とする窒化珪素質焼結体やサイアロンが好適であ
る。
【0022】また、無機導電材から成る発熱抵抗体の主
成分は、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、レ
ニウム(Re)等の高融点金属やタングステン−レニウ
ム(W−Re)等の合金の他、例えばタングステンカー
バイド(WC)、窒化チタン(TiN)や硼化ジルコニ
ウム(ZrB2 )等の第4a族、第5a族、第6a族の
炭化物または窒化物等があり、とりわけタングステンカ
ーバイド(WC)が設計のし易さ及び耐久性の点で最も
好ましい。
【0023】また、電気絶縁性セラミック焼結体が、窒
化珪素(Si3 4 )を主成分とする窒化珪素質焼結体
の場合には、発熱抵抗体にはタングステンカーバイド
(WC)を主成分とするものが望ましく、例えばスクリ
ーン印刷法等で発熱抵抗体を形成する場合には、電気絶
縁性セラミック焼結体の主成分である窒化珪素(Si3
4 )粉末を適宜添加混合したものが熱膨張の点から好
適である。
【0024】即ち、前記無機導電材から成る発熱抵抗体
を、スクリーン印刷法等で形成する場合には、熱膨張率
を考慮すると炭化タングステン(WC)が65〜95重
量%、窒化珪素(Si3 4 )が5〜35重量%の組成
から成るものが良く、とりわけ炭化タングステン(W
C)が75〜90重量%、窒化珪素(Si3 4 )が1
0〜25重量%の組成が高温用のセラミック発熱体とし
ての熱膨張率の点からは最も好ましい。
【0025】更に、製造時に前記発熱抵抗体が断線した
りしないようにするためには、前記発熱抵抗体をスクリ
ーン印刷法等で形成する場合は、その厚さを少なくとも
最高発熱部で2.3〜150μm とするのが良く、とり
わけ焼結一体化する際に発熱抵抗体にクラック等の不都
合を発生しないようにするためには、前記発熱抵抗体の
厚さは少なくとも最高発熱部で8〜53μm の範囲が望
ましい。
【0026】一方、リード部には、高融点金属としてタ
ングステン(W)やモリブデン(Mo)、レニウム(R
e)等の他に、タングステン−レニウム(W−Re)等
の合金が挙げられるが、比抵抗が低く、焼成一体化して
も特性が変化し難いタングステン(W)から成る線材が
好適であり、その抵抗値は80〜120Ω程度が、また
線径はセラミック発熱体外径に対して6〜15%程度の
ものが望ましい。
【0027】また、発熱抵抗体をスクリーン印刷法で形
成する場合には、略U字状の無機導電材から成る発熱抵
抗体の各端部は、該発熱抵抗体より低抵抗のほぼ同幅の
発熱抵抗体を積層するとともに、低抵抗の発熱抵抗体の
端部を発熱部となる発熱抵抗体の幅より狭く形成して該
発熱抵抗体の各端部より突出させ、低抵抗の発熱抵抗体
を介してタングステン(W)やモリブデン(Mo)等の
高融点金属線材から成るリード線を接続するのが望まし
い。
【0028】以上、本発明のセラミック発熱体を断面円
形と断面矩形で詳述したが、セラミック発熱体の横断面
の形状は、図示以外に楕円形状や小判形状であっても適
用できるものである。
【0029】本発明に係るセラミックグロープラグを評
価するにあたり、先ず、高純度の窒化珪素(Si
3 4 )粉末に、焼結助剤としてイットリア(Y
2 3 )や希土類元素の酸化物を添加混合して調製した
造粒体を使用し、プレス成形法等、周知の成形法により
平板状の窒化珪素を主成分とするセラミック成形体を作
製する。
【0030】次に、タングステンカーバイド(WC)と
窒化珪素(Si3 4 )の各微粉末を所定量混合した原
料粉末に溶媒を加えてペーストを調製し、スクリーン印
刷法により設計抵抗値に基づき、各種寸法の略U字形状
のパターンと略U字形状のパターンの端部に重ねて幅を
狭くした突出部を有するパターンをそれぞれセラミック
成形体表面に順次形成し、セラミック発熱体と支持金具
とを固着した接着始点からのセラミック発熱体と該セラ
ミック発熱体中に埋設した発熱抵抗体の位置関係を種々
設定した。
【0031】次に、発熱抵抗体を印刷形成したセラミッ
ク成形体と、他のセラミック成形体との間に、リード線
として直径0.25mmのタングステン(W)線を、略
U字状の無機導電材から成る発熱抵抗体に重ねて形成し
た低抵抗の発熱抵抗体を介して、前記略U字状に形成し
た発熱抵抗体に接続するように挟み込み、更に、その上
に前記同様のタングステン(W)線を、発熱抵抗体を印
刷形成しないもう一つのセラミック成形体で挟み込み、
発熱抵抗体を1層形成したものと、2層形成したものを
作製し、炭素(C)を含む還元性の雰囲気下、1750
℃の温度で1時間、加圧焼成した。
【0032】また、直径が0.2mmのタングステン
(W)線をコイル状に捲回して略U字状にしたものを発
熱抵抗体とし、その端部を直径0.3mmのタングステ
ン(W)線から成るリード線に巻き付けたものを前記同
様のセラミック成形体に埋設したものも、同様にして加
圧焼成した。
【0033】かくして得られた各発熱抵抗体を埋設した
セラミック焼結体の周囲を研磨し、先端を略球面とする
とともに断面円形に加工し、直径が2.6mm、3.0
mm及び3.4mm、長さが約54mmのセラミック発
熱体を作製した。
【0034】次に前記セラミック発熱体に、メタライズ
法やメッキ法等によりニッケル(Ni)等の金属被膜を
形成した後、セラミック発熱体の側面に露出させた一方
の電極接続部と接続するように支持金具を外嵌めし、還
元性の雰囲気中で銀ろうにて接合し、評価用のセラミッ
クグロープラグを作製した。
【0035】また、発熱抵抗体を埋設せずに前記同一の
電気絶縁性セラミック焼結体に支持金具を接合したもの
も作製して比較例とした。
【0036】次いで、前記評価用のセラミックグロープ
ラグを用い、支持金具部を把持して露出したセラミック
発熱体の先端部に荷重を加えて破断する片持ち抗折試験
を行い、片持ち抗折強度を算出した。
【0037】また、セラミック発熱体の破壊の起点を調
査し、前記接着始点から破壊しているものをS、露出し
たセラミック発熱体で破壊しているものをHと表示し
た。
【0038】更に、評価用のセラミックグロープラグの
測定に先立って測定した比較例の片持ち抗折強度と破壊
の起点から、3σの偏差を見込んだ50kg/mm2
上の片持ち抗折強度を有し、かつ破壊の起点が支持金具
との接着始点であるものを良とし、それ以外を不良と評
価した。
【0039】尚、前記接着始点および発熱抵抗体の端部
外周近傍の角部は、X線透過撮影したフイルムを拡大投
影機で拡大して確認し、D及びWn 、L、ln の各値を
測定して設計寸法を確認した。
【0040】以上の結果を表1〜表4に示す。また、表
1〜表4の結果に基づきD/2Wn と2(L−ln )/
Lの関係を図13に記載し、本発明の請求範囲内のもの
を●、請求範囲外のものを×で表示した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】尚、前記評価用のセラミックグロープラグ
にシリンダーヘッド取り付け金具を接続して作製した自
己飽和型グロープラグを、所定の高さからコンクリート
床に落下させた後、トルクレンチを用いて所定の締め付
け力で4気筒のディーゼルエンジン台上試験装置に組み
込み、燃料噴射角度を変えて露出したセラミック発熱体
に燃料が直接接触するようにして前記ディーゼルエンジ
ンを最高回転数、全負荷の条件で100時間運転する耐
久試験を行ったが、本発明に係るセラミックグロープラ
グは、試験中、正常に稼働していることが確認でき、露
出したセラミック発熱体が折損したりせず、更に試験後
の非破壊検査でもいずれもクラック等の異常は認められ
なかった。
【0046】
【発明の効果】叙上の如く、本発明のセラミックグロー
プラグは、セラミック発熱体と支持金具とを固着した接
着始点からのセラミック発熱体と該セラミック発熱体中
に埋設した発熱抵抗体の位置関係、またはセラミック発
熱体中の発熱抵抗体が少なくとも2層である場合には、
前記接着始点からのセラミック発熱体と該セラミック発
熱体中に埋設した層状の発熱抵抗体の位置関係が、 D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足するように構成したことから、グロープラグの取
り扱い作業時に発生する不測の事態により、該グロープ
ラグに加わると考えられる衝撃に対して、容易にセラミ
ック発熱体が折損したりすることがなく、長時間の連続
稼働時の熱衝撃にも耐え、確実に着火して安全性を確保
できる耐久性と信頼性に優れたディーゼルエンジン用の
自己飽和型グロープラグを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックグロープラグの一実施
例を示す要部破断の平面図である。
【図2】本発明に係るセラミックグロープラグの発熱抵
抗体の端部を外周に設けたテーパーを介して幅を狭く
し、支持金具先端を円弧状とした他の実施例を示す要部
破断の平面図である。
【図3】本発明に係るセラミックグロープラグの発熱抵
抗体の角部を円弧状に形成し、セラミック発熱体との接
着始点を支持金具の内側奥とした他の実施例を示す要部
破断の平面図である。
【図4】本発明に係るセラミックグロープラグの発熱抵
抗体の端部を内側にテーパーを介して幅を狭くした他の
実施例を示す要部破断の平面図である。
【図5】図1〜図4の角部の横断面が円形を示す断面図
である。
【図6】図1〜図4の角部の横断面が矩形を示す断面図
である。
【図7】本発明に係るセラミックグロープラグの発熱抵
抗体をコイル状に捲回した金属線とした他の実施例を示
す要部破断の平面図である。
【図8】図7の角部の横断面が円形を示す断面図であ
る。
【図9】図7の角部の横断面が矩形を示す断面図であ
る。
【図10】本発明に係るセラミックグロープラグの少な
くとも2層の発熱抵抗体を埋設した横断面が円形を示す
断面図である。
【図11】本発明に係るセラミックグロープラグの少な
くとも2層の発熱抵抗体を埋設した横断面が矩形を示す
断面図である。
【図12】従来のセラミックグロープラグを示す要部破
断の平面図である。
【図13】本発明に係るセラミックグロープラグのD/
2Wn と2(L−ln )/Lの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 セラミックグロープラグ 2 セラミック発熱体 3 電気絶縁性セラミック焼結体 4 発熱抵抗体 5 支持金具 6 接着始点 7 角部 8 中心 9 リード線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機導電材から成る略U字状の発熱抵抗体
    を電気絶縁性セラミック焼結体中に埋設したセラミック
    発熱体を支持金具で固着したセラミックグロープラグに
    おいて、セラミック発熱体を固着した支持金具との接着
    始点からリード線と接続する発熱抵抗体の端部外周近傍
    の角部までの長さをln 、前記発熱抵抗体の角部を含む
    断面の中心から各角部までの最大長さをWn 、前記接着
    始点からセラミック発熱体の先端までの長さをL、前記
    角部の電気絶縁性セラミック焼結体の外径または幅をD
    とした時、 D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足することを特徴とするセラミックグロープラグ。
  2. 【請求項2】無機導電材から成る略U字状の発熱抵抗体
    を電気絶縁性セラミック焼結体中に埋設したセラミック
    発熱体を支持金具で固着したセラミックグロープラグに
    おいて、セラミック発熱体を固着した支持金具との接着
    始点からリード線と接続する少なくとも2層の発熱抵抗
    体の端部外周近傍の角部までの長さをln 、前記少なく
    とも2層の発熱抵抗体の角部を含む断面の中心から各角
    部までの最大長さをWn 、前記接着始点からセラミック
    発熱体の先端までの長さをL、前記角部の電気絶縁性セ
    ラミック焼結体の外径または幅をDとした時、 D/2Wn ≧2(L−ln )/L 但し、2Wn <D 0<ln <L nは整数 を満足することを特徴とするセラミックグロープラグ。
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