JPH07238012A - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

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JPH07238012A
JPH07238012A JP5112994A JP5112994A JPH07238012A JP H07238012 A JPH07238012 A JP H07238012A JP 5112994 A JP5112994 A JP 5112994A JP 5112994 A JP5112994 A JP 5112994A JP H07238012 A JPH07238012 A JP H07238012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
betaine
acid
agent composition
bathing
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP5112994A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Toshishige
康彦 才茂
Yoshimi Kawasaki
義巳 川崎
Yoshiaki Kikukawa
義明 菊川
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、入浴時の肌がなめらかであり、入
浴後の保湿感のある浴用剤を提供することを目的とす
る。 【構成】 本発明は、ベタインを配合することを特徴と
する浴用剤組成物に関し、油性成分とベタインの配合比
としては、油性成分:ベタイン=10:1〜1:10、すなわち油
性成分1重量部に対してベタインを0.1〜10重量部配合し
たことを特徴とする浴用剤組成物に関する。本発明で用
いるベタインは、グリシンベタインであり、油性成分と
しては、油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、
高級アルコール類、エステル類、精油類、シリコーン類
等を用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベタインを配合した、
入浴時の肌のなめらかさおよび入浴後の保湿感のある浴
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】従来、入浴は身体を清潔に
し、血行を促進させるとともに、精神的にもリラックス
させるといった効果があり、冷え性や疲労回復等に大き
く関与している。その反面、入浴により肌から油分、天
然保湿因子(NMF)成分等が失われ、これにより生じる入
浴後の肌のかさつきは、乾燥肌の人や老人性乾皮症やア
トピー性皮膚炎等の皮膚疾患を持つ人にとって深刻な問
題である。
【0003】このような問題に対して、最近では入浴時
の感触がなめらかで、入浴後の肌がしっとりするものが
望まれており、その要望に応えるべく各種の浴用剤が提
案されている。
【0004】一般的には、皮膚の保湿、保護の目的で、
油性成分を配合し、浴湯中に分散させる手法をとってい
るが、入浴中や入浴後に肌がべたつき、使用感が悪いと
いった問題があった。
【0005】従って、入浴時の肌のなめらかさおよび入
浴後に十分な保湿効果が得られる浴用剤の開発が望まれ
いていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討を行った結果、ベタインを配合
した浴用剤が入浴時の肌のなめらかさおよび入浴後に保
湿感が得られることを見いだし、本発明を完成するに至
った。
【0007】すなわち、本発明は、以下に示すごとくで
ある。 (1)ベタインを配合することを特徴とする浴用剤組成
物。 (2)油性成分1重量部に対してベタインを0.1〜10重量部
配合したことを特徴とする(1)記載の浴用剤組成物。
【0008】以下、(1)または(2)で表される浴用剤組成
物を本発明の浴用剤組成物という。
【0009】ベタインとは、下記式Iで示される構造を
有し、広義には一つの分子中に陽イオンとして第四アン
モニウムと、酸、特にカルボン酸の陰イオンをもった分
子内塩に対する一般名であり、アミノ酸のアルキル化ま
たはハロゲン置換カルボン酸と第三アミンとの反応によ
り得ることができる。また、水に不溶性の高分子を可溶
性化合物に変えることができるので、界面活性剤、乳化
剤、染料および防腐剤に利用されている。
【0010】式I (式中、R1、R2およびR3は、同じにまたは異なってアル
キル基を示す。)
【0011】ここで、本発明におけるベタインとは、上
記式Iにおいて、Rがすべてメチル基で置換されたグリシ
ンベタイン、すなわちグリシンを完全にN-メチル化した
ものをさす。
【0012】本発明のベタインは、サトウダイコンの汁
液中等に含まれており、テンサイ等から砂糖を製造する
際に、副産物として生じる糖蜜を原料として、クロマト
グラフ法等で分離、濃縮することにより得ることができ
る。
【0013】また、本発明ベタインとしては、Cultar
Ltd.製の「NATURAL EXTRACT AP」の商品名で市販され
ているもの等を利用しても何ら差し支えない。
【0014】本発明の浴用剤組成物におけるベタインの
配合比としては、浴湯に対し0.01ppm〜100ppmになるこ
とが好ましく、特に1.0ppm〜20 ppmになることがより
好ましい。
【0015】本発明の浴用剤組成物は、その効果として
入浴時の肌のなめらかさおよび入浴後に保湿感が得られ
るが、その保湿感を高めるものとして、油性成分を加え
ることが好ましい。
【0016】油性成分としては、以下に示したものが挙
げられる。
【0017】1)油脂類 大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド
油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒ
マシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、
これらの天然油脂を水素化添加して得られる硬化油、ミ
リスチン酸グリセリド、2-エチルヘキサン酸グリセリド
等の合成グリセリド、ジグリセリド等。
【0018】2)ロウ類 カルナウバロウ、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン等。
【0019】3)炭化水素類 流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリ
スタリンワックス、セレシン、スクワラン、プリスタン
等。
【0020】4)高級脂肪酸類 ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等。
【0021】5)高級アルコール類 ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルア
ルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2-ヘ
キシルデカノール等。
【0022】6)エステル類 オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリ
スチル酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジ
ピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸
デシル、イソステアリン酸コレステロール等。
【0023】7)精油類
【0024】8)シリコーン類
【0025】本発明の浴用剤組成物中に油性成分を加え
る場合、その配合比としては、油性成分:ベタイン=10:1
〜1:10、すなわち油性成分1重量部に対してベタインを
0.1〜10重量部配合することが好ましい。
【0026】配合比が上記範囲内であれば、油性成分特
有のべたつき感がないため、本発明の浴用剤組成物の使
用感がより一層高められる。
【0027】さらに、本発明の浴用剤組成物には、上記
成分の他に必要に応じて無機塩類、有機酸類、界面活性
剤類、ビタミン類、蛋白分解酵素、生薬およびそのエキ
ス、その他の成分を添加することができる。
【0028】無機塩類としては、硫酸ナトリウム、硫酸
マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、
セスキ炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化アンモニ
ウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウ
ム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、硫酸鉄
リン酸ナトリウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、
酸化マグネシウム、硫酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリ
ウム、炭酸マグネシウム、塩化カリウム、硫化カリウ
ム、ミョウバン、メタケイ酸、無水ケイ酸等が挙げられ
る。
【0029】有機酸類としては、安息香酸、コハク酸、
リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、ピロリドンカ
ルボン酸、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、セリン、トリオニン、フェニルアラニン、
チロシン、トリプトファン、システイン、メチオニン、
プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グル
タミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、コウジ酸
およびその誘導体等が挙げられる。
【0030】界面活性剤類としては、非イオン界面活性
剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界
面活性剤の何れを用いてもよい。
【0031】非イオン界面活性剤としては、グリセリン
脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、テトラオレイン酸ポリオキシ
エチレンソルビット、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル等が挙げられる。
【0032】陰イオン界面活性剤としては、α-オレフ
ィンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、
セチル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫
酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等
が挙げられる。
【0033】両性界面活性剤としては、カルボキシベタ
イン型、アミノカルボン酸、スルホベタイン型等が挙げ
られる。
【0034】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミ
ンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、
ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェ
ルラ酸、γ-オリザノール、リポ酸、オロット酸および
その誘導体等が挙げられる。
【0035】蛋白分解酵素としては、パンクレアチン、
ペプシン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシン、
パパイン、プロメライン、フィシンおよび細菌酵母、カ
ビ由来のプロテアーゼ等が挙げられる。
【0036】生薬およびそのエキスとしては、ソウジュ
ツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、
センキュウ、トウヒ、トウキ、ショウキョウ、オウゴ
ン、サンシシ、ガイヨウ、アロエ、ニンジン、ケイヒ、
シャクヤク、ハッカ葉、ブクリョウ、ドクカツ、ショウ
ブ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サ
フラン、オウバク、ウイキョウ、チンピ、カンピ、カミ
ツレ、メリッサ、ダイコン、ヤナギ、クスノキ、ニワト
コ、ソクズ、ナギナタコウジュ、ヤツデ、セキショウ、
ヨモギ、オトギリソウ、ユズ、ダイダイ、モモ、サイカ
チ、ビワ、スイカズラ、ヨロイグサ、ボダイジュ、トチ
ノキ、ノコギリソウ、ホップ、ローズマリー、カバノ
キ、キッソウコン、マロニエ、アルニカ等が挙げられ
る。これらは、その粉末であっても、抽出エキスであっ
てもよい。
【0037】その他の成分としては、イオウ、鉱砂、湯
の花、中性白土、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、
海藻エキス、香料、色素、殺菌剤等が挙げられる。
【0038】本発明の浴用剤組成物の剤型としては、粉
末状、顆粒状、錠剤状、液状のいずれであってもよい。
【0039】次に本発明の浴用剤組成物が、入浴時の肌
のなめらかさおよび入浴後の保湿感のある浴用剤である
ことを実験例を挙げて説明する。
【0040】なお、以下に示す配合量(%)は、すべて重
量規準である。
【0041】実験例1 後記実施例で得た本発明の浴用剤組成物および下記処方
で得た比較例を30g/200lの濃度で40°Cの浴湯に溶解し
た。入浴時間は10分間とし、パネラー30名に対して、入
浴前後の角質水分量および5段階評価による保湿効果に
ついて測定した。
【0042】角質水分量の測定については、SKICON200
(IBS社製)を用いて、その平均値を調べた。
【0043】官能評価については、5段階評価でしっと
り感(保湿効果)および使用感を評価させて、その平均点
を調べた。
【0044】比較例1 硫酸ナトリウム 69.0% デキストリン 20.0% ホホバ油 10.0% 色素・香料 1.0% 100.0% 上記の処方に従って、均一に混合し、浴用剤組成物(比
較例1)を得た。
【0045】比較例2 硫酸ナトリウム 99.0% 色素・香料 1.0% 100.0% 上記の処方に従って、均一に混合し、浴用剤組成物(比
較例2)を得た。
【0046】実験の測定結果を表1(角質水分量)および
表2(保湿効果および使用感)に示した。
【0047】表1(角質水分量)
【0048】表2(保湿効果)
【0049】表1および表2から明らかなように、本発明
の浴用剤組成物は保湿効果に優れ、しっとり感があるこ
とが確認された。
【0050】次に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるもので
はない。
【0051】実施例1 硫酸ナトリウム 70.0% デキストリン 16.0% ホホバ油 8.0% ベタイン 5.0% 色素・香料 1.0% 100.0% 上記の処方に従って、均一に混合し、浴用剤組成物を得
た。
【0052】実施例2 硫酸ナトリウム 79.0% ベタイン 20.0% 色素・香料 1.0% 100.0% 上記の処方に従って、均一に混合し、浴用剤組成物を得
た。
【0053】実施例3 コハク酸 40.0% 炭酸水素ナトリウム 40.0% ベタイン 10.0% デキストリン 6.0% ホホバ油 3.0% 色素・香料 1.0% 100.0% 上記の処方に従って、均一に混合し、浴用剤組成物(発
泡錠剤)を得た。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベタインを配合することを特徴とする浴
    用剤組成物。
  2. 【請求項2】 油性成分1重量部に対してベタインを0.1
    〜10重量部配合したことを特徴とする請求項1記載の浴
    用剤組成物。
JP5112994A 1994-02-25 1994-02-25 浴用剤組成物 Pending JPH07238012A (ja)

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JP5112994A JPH07238012A (ja) 1994-02-25 1994-02-25 浴用剤組成物

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016006035A (ja) * 2014-05-27 2016-01-14 ライオン株式会社 液体浴用剤組成物
JP2016124814A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ライオン株式会社 液体浴用剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016006035A (ja) * 2014-05-27 2016-01-14 ライオン株式会社 液体浴用剤組成物
JP2016124814A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ライオン株式会社 液体浴用剤組成物

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