JPH07237802A - 用紙反転搬送装置の用紙整合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成装置のコピー排出部等に配置する用
紙反転搬送装置において、用紙をガイド部材に対して規
制しながら排出させる手段を構成し、反転排出される用
紙に斜め送り等が生じないようにする。 【構成】 画像形成装置の用紙反転部に配置する用紙反
転搬送装置１０では、反転トレイ１５の入口部にトリロ
ール装置１１を配置し、反転トレイ内へ用紙を送り込ん
だ後で、トリロール装置の別の用紙ニップ部を介して排
出方向に送り出す機構を構成している。前記反転トレイ
１５に配置する反転ローラ装置では、駆動ローラ部材２
２を駆動軸２３に対して径の異なるローラ体２４、２４
ａ……を串刺し状に取り付けており、反転ローラ装置の
一方の側面に配置する側面ガイド部材１６に対して、駆
動ローラ部材により用紙を斜め送り状態で付勢する。そ
して、用紙Ｐの一方の側面を側面ガイド部材に押圧して
規制するようにして、用紙を位置決めしながら排出させ
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、反転トレイの入口部に
トリロール装置を配置し、用紙を反転トレイを介して反
転して送り出す反転搬送装置に関し、特に、反転トレイ
から反転排出路に向けて送り出される用紙の位置を規制
し、用紙に斜め送り等が生じないようにしながら排出さ
せ得る用紙反転搬送装置の用紙整合装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真複写機やレーザビームプリンタ
等の装置においては、用紙に対して画像を記録してコピ
ーとして排出する際に、その用紙を反転装置を介して反
転させることが行われている。また、用紙を排出する場
合のみでなく、両面コピーを行う場合にも、用紙を裏面
の複写に向けて反転させて送る動作を必要とし、そのた
めにも反転装置を用紙搬送路に組み込んで構成している
場合がある。前記用紙の反転のためには、最も簡単な装
置として例えば、実開昭６３−３７６６７号公報等に示
されるような装置が用いられている。前記従来例の反転
装置は、図５に示されるように構成されるもので、反転
トレイ１５の入口部にトリロール装置１１を配置し、反
転トレイ１５の途中の位置に反転ローラ装置２０ａを配
置して、用紙反転装置１０ａを構成している。前記トリ
ロール装置１１は、駆動ローラ部材１２に対して上下に
ピンチローラ部材１３、１４を配置し、駆動ローラ部材
１２を駆動することにより、上下のピンチローラ部材１
３、１４を追従させて回転する機構を構成している。そ
して、前記トリロール装置１１では、搬入ローラ２６に
より送り込まれる用紙Ｐを、トリロール装置１１の２つ
のローラ部材１２、１４の間にニップして、用紙を反転
トレイ１５に向けて搬送する。

【０００３】また、反転トレイ１５に配置する反転ロー
ラ装置２０ａは、駆動ローラ部材２２とピンチローラ部
材２１を対向させて配置しているが、前記ローラ部材の
間には、用紙が通過し得る余裕部分を形成しており、用
紙を排出方向に回転させるようにしている。そして、前
記反転ローラ装置２０ａでは、トリロール装置を介して
反転トレイ１５に送り込まれる用紙に対しては、反転ト
レイの奥側に向けて用紙が侵入する作用には影響を与え
ないが、用紙の後端部がトリロール装置１１によるニッ
プ部を通過し終えて、搬送力が作用しない状態では、駆
動ローラ部材２２の回転により用紙を排出方向に付勢し
て、用紙を排出させる方向に搬送作用を発揮できるよう
な機構を構成している。したがって、反転トレイ１５の
内部に入り込んだ用紙は、反転ローラ装置２０ａにより
トリロール装置１１に向けて送り出す作用が加えられる
ので、用紙の排出方向の先端部が駆動ローラ部材１２と
ピンチローラ部材１３の間に入り込み、トリロール装置
により排出ローラ２７に向けて送り出されるようにな
り、排出される用紙の画像面を反転する状態で、排出ト
レイ等に向けて送り出される。

【０００４】前記反転トレイに設ける反転ローラ装置で
は、用紙を排出方向に向けて正確に送り出す作用を付与
できるようにするために、例えば、コルゲーションロー
ラ装置として構成する場合があり、用紙の幅方向に波打
ち状に湾曲させることにより、薄い紙を用いた場合で
も、反転トレイの内部で用紙が座屈を生じて停止したり
することがないようにされる。前述したように構成され
る用紙反転装置１０ａは、画像形成装置の排出部に設け
ることの他に、自動両面複写機等の装置においては、片
面コピー用紙として作成したものを、裏面のコピーに向
けて搬送するための経路に設けることができる。そし
て、前述したような画像形成装置の用紙反転装置を設け
ることにより、コピーを反転排出する場合等には、比較
的簡単な機構のローラ装置をトレイに組み合わせて用い
ることが可能であり、電子写真複写機等の用紙搬送路の
構成を簡素化することが可能になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図５に
示されるように構成される反転トレイでは、トレイの内
部に配置する反転ローラ装置により、トリロール装置に
対抗させる方向に送り作用を付与するために、反転トレ
イの内部で往復移動する用紙が、真っ直ぐに移動せず
に、斜めになりやすいという問題がある。特に、反転ロ
ーラ装置を構成するピンチローラ部材と駆動ローラ部材
の間に大きな隙間があり、駆動ローラ部材と用紙の間の
摩擦によってのみ用紙を排出方向に搬送する方式の装置
では、用紙の幅方向に対するローラ部材の搬送力が一定
しないために、排出される用紙が斜めの状態で送り出さ
れるという不都合が生じる。

【０００６】そこで、前述したような問題を解消するた
めには、例えば、実開平３−５６７５５号公報等に示さ
れるように、反転トレイの内面に用紙のサイズに対応す
る複数のガイド部材を配置しておき、用紙の搬送方向の
両側の側面をガイド部材により規制することも考えられ
る。また、前記従来例では、反転トレイの一方の側面に
対して、全てのサイズの用紙に対応するガイド部材を配
置し、他方の側面には、用紙のサイズに対応する複数の
ガイド部材を配置しておき、任意のサイズの用紙に対し
て、両側を規制することにより、斜め送り状態とならな
いようにする手段を構成している。ところが、前述した
ような規制部材を設けることは、反転トレイの構成が複
雑になるという問題があり、用紙が幅方向にカールを生
じているような場合には、ガイド部材が正常に作用され
ないという問題もある。

【０００７】また、用紙の斜め送り状態が生じることを
防止するためには、例えば、特開平１−１５０６６９号
公報等に示されるように、反転トレイの内部で用紙に長
さ方向のループを形成して、トリロール装置に用紙の先
端部がニップされる際に、ローラ部材によりニップされ
る位置を正確に設定できるようにすることも考えられ
る。ところが、用紙にループを形成して斜め送りを防止
する場合には、用紙のサイズが変化する都度、反転トレ
イに配置する停止部材の位置を変更することが必要であ
り、その停止部材の移動と位置決めのために設ける機構
が複雑になる等の問題がある。

【０００８】

【発明の目的】本発明は、前述したような従来の用紙反
転装置の問題を解消するもので、反転トレイの一方の側
部に側面ガイド部材を配置し、反転トレイの内部に配置
する反転ローラ装置に対して、用紙を側面ガイド部材に
向けて斜め送りする手段を構成しておくことにより、用
紙反転装置から排出される用紙を側面ガイド部材に位置
決めされる状態に設定できるような装置を提供すること
を目的としている。

【０００９】

【課題を解決しようとする課題】本発明は、反転トレイ
の入口部に用紙の搬送を行うトリロール装置を配置し、
前記反転トレイの内部には排出方向に回転する反転ロー
ラ装置を配置して、前記反転トレイに導入される用紙
を、トリロール装置の別のニップ部を介して反転状態で
送り出す装置に関する。本発明においては、前記反転ト
レイの一方の側部に用紙規制用の側面ガイド部材を配置
するとともに、前記反転トレイ内に設ける反転ローラ装
置に対して、用紙を側面ガイド部材に向けて斜めに移動
させる手段を設け、前記反転トレイから排出させる用紙
に対する整合作用を行う機構を構成している。また、本
発明においては、前記反転ローラ装置を、軸に対して径
の異なるローラ体を配置したもので構成し、前記軸に配
置するローラ体は、ガイド部材に近接するものを大径と
し、ガイド部材から離れるにしたがって、小径としたも
ので構成することができる。

【００１０】

【作用】前述したように構成した本発明の用紙反転搬送
装置においては、反転トレイの入口部に配置するトリロ
ール装置の上流部に対応させて、用紙を排出方向に付勢
する反転ローラ装置を設けているが、前記反転ローラ装
置では、ローラ体の径を側面ガイド部材の側では大き
く、他の側に至る程径の小さなローラ体を設けている。
そして、前記反転ローラ装置により用紙を排出方向に付
勢する際に、用紙の一方の側面を側面ガイド部材に押圧
する作用を加えて、用紙に斜め送りの状態が生じること
を防止できるようにする。

【００１１】

【実施例】図示される例にしたがって、本発明の用紙反
転搬送装置の用紙整合装置を説明する。図１に示される
例は、本発明の用紙反転搬送装置１０の構成を示すもの
で、反転トレイ１５の入口部分には、前記図５に示され
るような構成のトリロール装置１１を配置し、反転トレ
イ１５の途中の部分には、反転ローラ装置を配置してい
る。前記反転トレイ１５は用紙の上下の面を案内するガ
イド板部材を２枚所定の間隔を介して配置し、上下のガ
イド板の間の隙間に用紙を挿入させる形式の装置として
構成される。また、前記反転トレイ１５の一方の側部に
は、側面ガイド部材１６を配置して、用紙の側面を側面
ガイド部材１６に押圧して規制し、反転トレイ１５の内
部で用紙が往復移動する際に、反転ローラ装置のローラ
体との間で、不均一な接触により用紙が斜め方向に移動
したりすることがないようにされる。

【００１２】前記反転ローラ装置を構成する駆動ローラ
部材２２は、駆動軸２３に対してサイズの異なるローラ
体を串刺し状に設けているもので、各ローラ体２４、２
４ａ……では、側面ガイド部材１６に近接するローラ体
２４を大径に、反転トレイの他の側部に位置するローラ
体２４ｃを小径に構成し、中間部のローラ体２４ａ、２
４ｂを順次小径となるように構成している。前記ローラ
体は、従来の用紙反転装置に使用されているローラ部材
と同様に、ゴム等で構成したものを用いることができる
が、その他に、金属やプラスチック製のローラ部材を用
いることも可能である。そして、前記駆動ローラ部材２
２をトレイ内で用紙をトリロール装置に向けて送り出す
方向に常時駆動しておき、用紙がトリロール装置１１に
より反転トレイ１５の内部に挿入される際には、トリロ
ール装置１１の搬送力が反転ローラ装置の反力に打ち勝
って、用紙を反転トレイの内部に挿入する作用を行う。

【００１３】また、前記反転トレイ１５においては、用
紙がトリロール装置により反転トレイの内部に完全に入
り込み、トリロール装置による搬送力が加えられない状
態で、反転ローラ装置による送り出し方向の作用が用紙
Ｐに加えられる。そして、前記反転ローラ装置による搬
送力が付与される状態で、前記駆動ローラ部材２２を構
成するローラ体に用紙が接触し、用紙とローラ体の間の
摩擦力によって、用紙をトリロール装置に向けて送り出
す作用が行われる。前記反転トレイから駆動ローラ部材
により用紙を送り出す際には、前記駆動ローラ部材を構
成するローラ体の径が、用紙の幅方向に対して異なる搬
送作用を付与することになり、用紙Ｐの一方の側面を側
面ガイド部材１６に向けて押圧するような作用が行われ
る。つまり、前記駆動ローラ部材２２においては、駆動
軸２３に対して取付けたローラ体において、側面ガイド
部材１６に近接するローラ体２４では径が大きく、側面
ガイド部材から離れるにしたがって、ローラ体２４ａ、
２４ｂ……と次第に径が小さく設定されている。

【００１４】また、前記各ローラ体では、その径に応じ
て周速が次第に小さくなるので、用紙に対する搬送力は
側面ガイド部材に近接する位置では高速であり、用紙の
幅方向に順次低速になる。したがって、駆動ローラ部材
により送り出し方向に駆動される用紙に対しては、側面
ガイド部材１６に対して用紙の後端部の角の部分が最初
に接して、用紙を斜めの状態に移動させ、次第に用紙の
側面全体が側面ガイド部材１６に接触するようにして反
転トレイからトリロール装置に向けて送り出されるよう
な作用が加えられる。

【００１５】前述したような送り出し作用を行うため
に、前記反転ローラ装置は図２に示されるような構成の
装置とすることができる。図２に示される反転ローラ装
置２０においては、ピンチローラ部材２１を軸に複数の
ローラ部材を串刺し状に配置して構成し、駆動ローラ部
材２２では、駆動軸２３に対して複数のローラ体２４、
２４ａ……を串刺し状に設けている。前記反転ローラ装
置２０を構成するピンチローラ部材２１のローラ部材と
駆動ローラ部材２２のローラ体とは、互いのローラ部材
の取付け位置にズレを持たせる状態に配置しており、図
示される例では、ローラ体の間にピンチローラ部材のロ
ーラ部材が入り込む状態に配置している。

【００１６】そして、前記反転ローラ装置２０のピンチ
ローラ部材２１と駆動ローラ部材２２の間に入り込む用
紙Ｐは、幅方向に波打ち状に湾曲され、用紙の長さ方向
での紙の腰が強化される状態で、反転ローラ装置により
搬送作用を受けるようになる。さらに、前記駆動ローラ
部材２２では、駆動軸２３に配置するローラ体が、側面
ガイド部材１６に近接する側では大径に、側面ガイド部
材から離れるにしたがって小径に構成されるので、用紙
に形成される湾曲部は、側面ガイド部材に近い部分程大
きな湾曲部として構成される。したがって、前記反転ロ
ーラ装置により斜め方向の搬送作用が付与されて、側面
ガイド部材１６に向けて移動される用紙Ｐは、その用紙
の側面が側面ガイド部材１６に押圧されても、座屈が生
じたりする等の問題が生じることがないようにされる。

【００１７】前記図２の例とは別に、本発明の反転トレ
イに配置する反転ローラ装置としては、図３に示される
ようなコルゲーションローラ装置を構成することもでき
る。前記図３に示される駆動ローラ部材２２では、駆動
軸２３に串刺し状に取付けたローラ体を、両側にフラン
ジを設けたローラ体２４Ａ、２４Ｂ……として構成して
いる。そして、前記ローラ体に対応させてピンチローラ
部材２１のローラ部材を配置して、ローラ体のフランジ
の間にピンチローラ部材のローラ部材が入り込む状態
で、用紙Ｐに対して幅方向に波打ち状態を形成する。ま
た、前記図３に示されるローラ体では、前記図２に示さ
れるように、ローラ体２４Ａ、２４Ｂ……を、側面ガイ
ド部材から離れるにしたがって、径の小さいものとして
構成することにより、前記図１に示されるように、用紙
をトリロール装置に向けて送り出す作用を加える際に、
用紙の側面を側面ガイド部材に向けて斜め送りする作用
を発揮させることが可能になる。

【００１８】前記反転ローラ装置の各実施例とは別に、
本発明の反転トレイに配置する反転ローラ装置として
は、任意のローラ体を設けることが可能であり、必ずし
も、用紙にコルゲーション作用を付与するローラ装置と
して構成する必要はない。例えば、駆動ローラ部材のロ
ーラ体とピンチローラ部材のローラ部材とを対向させて
配置し、ピンチローラ部材のローラ部材を短い軸で支持
させ、各軸に対して押圧スプリング等を設けて構成する
ことも可能である。さらに、前記ピンチローラ部材のロ
ーラ部材と駆動ローラ部材のローラ体との間に、用紙が
通過可能な隙間を形成した状態で、用紙とローラ体との
摩擦により、用紙を送り出す作用を付与する機構を用い
ても良い。

【００１９】前記図１に示されるような用紙反転搬送装
置１０は、例えば、図４に示されるように、画像形成装
置１のコピー排出部に設けて、コピーとして作成した用
紙を、排出トレイに向けて反転排出させる装置を構成す
ることもできる。前記図４に示される画像形成装置にお
いては、定着装置８の下流部に分岐部９を配置し、定着
装置８から排出される用紙を、分岐部９を介して直接排
出ローラ２７に向けて送り出す経路と、分岐部に設けた
ゲート装置９ａを介して用紙反転搬送装置１０に挿入
し、用紙を反転させて排出ローラ２７に向けて送り出す
経路とを任意に選択できるようにする。そして、用紙を
用紙反転搬送装置１０を介して反転させる状態で排出す
る場合には、用紙反転搬送装置１０の反転トレイ１５の
入口部分に配置するトリロール装置１１を介して用紙を
反転トレイ１５に挿入し、用紙の送り方向の後端がトリ
ロール装置によるニップ位置から抜け出した状態で、反
転ローラ装置２０による戻しの作用が付与される。そし
て、用紙の排出方向の先端部（挿入方向の後端部）が、
トリロール装置にニップされるとともに、反転ローラ装
置により側面ガイド部材に向けて斜め送りの作用が付与
されることにより、用紙が側面ガイド部材により規制さ
れるので、用紙の一方の側面が側面ガイド部材に接する
状態とされ、斜め送り状態が生じないようにして、排出
ローラ２７により排出トレイに向けて反転排出されるよ
うになる。

【００２０】なお、前記図４に示される画像形成装置１
では、一般の電子写真複写機等の装置と同様に、給紙部
に配置する複数の給紙トレイ２、２ａから、原稿のサイ
ズ等に対応する用紙を送り出し、用紙搬送路３内を搬送
される。そして、感光体ドラム５の画像転写部の直前部
に配置する用紙整合装置４により整合され、感光体ドラ
ムの回転速度に同期する速度で、レジストローラ装置に
より送り作用が付与され、転写コロトロン６の放電によ
り、感光体ドラム５のトナー画像を用紙に転写する。前
記トナー画像が転写された用紙は、定着装置８において
熱と圧力が加えられて定着され、排出方向に搬送され、
直接排出または反転排出の作用が行われて、排出トレイ
に向けて搬送される。

【００２１】また、前記図４のように、用紙を反転排出
させるためにのみ、本発明の用紙反転搬送装置を用いる
のではなく、本発明の用紙反転搬送装置は自動両面複写
機において、片面コピー用紙を反転させて裏面のコピー
に向けて給紙する装置を構成することもできる。前記自
動両面複写機の片面コピー用紙を戻す経路に対して、本
発明の用紙反転搬送装置を配置する場合には、定着装置
の排出部から用紙搬送路３に向けて搬送経路を配置する
が、その場合には、用紙反転搬送装置を片面コピー用紙
搬送経路の任意の位置に配置するとが可能である。そし
て、前述したような用紙反転搬送装置を片面コピー用紙
の反転経路に設ける場合には、反転トレイから反転され
て送り出される用紙が、側面ガイド部材により設定され
る基準線に沿って送り出されるので、用紙搬送路内での
搬送作用を容易に行うことが可能であり、さらに、用紙
整合装置での用紙の整合作用を行う際に、用紙整合装置
に対して余分な負担を強いることがなくなる。

【００２２】

【発明の効果】本発明の用紙反転搬送装置は、前述した
ような構成を有するものであるから、反転トレイの入口
部に配置するトリロール装置の上流部に対応させて、用
紙を排出方向に付勢する反転ローラ装置を設けることに
より、用紙の一方の側面を規制する状態で排出させるこ
とができる。そして、本発明の側面ガイド部材により反
転トレイから排出される用紙は、斜め送りの状態が生じ
たりすることがなく、その後の用紙の搬送作用を容易に
行うことができる。また、本発明の用紙反転搬送装置で
は、側面ガイド部材を構成するローラ部材に対して、径
の異なるものを配置するのみで、用紙に対する位置決め
の作用を発揮させ得るので、反転ローラ装置の構成が特
に複雑になることはなく、従来の用紙反転装置の場合と
同様に、画像形成装置の反転部を構成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の用紙反転搬送装置の構成を示す平面
図である。

【図２】 本発明の側面ガイド部材の正面図である。

【図３】 本発明の側面ガイド部材の別の例の正面図で
ある。

【図４】 本発明の用紙反転搬送装置を適用可能な画像
形成装置の説明図である。

【図５】 従来の用紙反転装置の説明図である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置、 ８ 定着装置、 ９ 分岐
部、１０ 用紙反転搬送装置、 １１ トリロール
装置、１５ 反転トレイ、 １６ 側面ガイド部
材、２０ 反転ローラ装置、 ２１ ピンチローラ
部材、２２ 駆動ローラ部材、 ２４ ローラ体。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 反転トレイの入口部に用紙の搬送を行う
   トリロール装置を配置し、前記反転トレイの内部には排
   出方向に回転する反転ローラ装置を配置して、前記反転
   トレイに導入される用紙を、トリロール装置の別のニッ
   プ部を介して反転状態で送り出す装置において、 前記反転トレイの一方の側部に用紙規制用の側面ガイド
   部材を配置するとともに、 前記反転トレイ内に設ける反転ローラ装置に対して、用
   紙を側面ガイド部材に向けて斜めに移動させる手段を設
   け、 前記反転トレイから排出させる用紙に対する整合作用を
   行うことを特徴とする用紙反転搬送装置の用紙整合装
   置。
2. 【請求項２】 前記反転ローラ装置を、軸に対して径の
   異なるローラ体を配置したもので構成し、 前記軸に配置するローラ体は、ガイド部材に近接するも
   のを大径とし、ガイド部材から離れるにしたがって、小
   径としたもので構成することを特徴とする請求項１に記
   載の用紙反転搬送装置の用紙整合装置。