JPH0723765Y2 - ズームレンズ鏡胴のカム筒駆動装置 - Google Patents

ズームレンズ鏡胴のカム筒駆動装置

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JPH0723765Y2
JPH0723765Y2 JP1988111159U JP11115988U JPH0723765Y2 JP H0723765 Y2 JPH0723765 Y2 JP H0723765Y2 JP 1988111159 U JP1988111159 U JP 1988111159U JP 11115988 U JP11115988 U JP 11115988U JP H0723765 Y2 JPH0723765 Y2 JP H0723765Y2
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清二 亀岡
宣宙 酒井
寛治 中尾
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は、写真撮影用カメラ、小形撮影機、ビデオカ
メラ、複写機、引伸機などの光学機器に利用するところ
のズームレンズ鏡胴に関し、特に、このズームレンズ鏡
胴が備えるカム筒の駆動装置に係る。
「従来の技術」 ズームレンズ鏡胴は、周囲に沿った細長いカム孔を有す
るカム筒と、上記カム孔に突入させたカムフォロアを固
着すると共に、上記カム筒に内装させて変倍用レンズと
補正用レンズとを支持させた移動筒とを備え、上記カム
筒を回動駆動することによって各移動筒を光軸方向に移
動させ光学的な変倍をする構成のものが多い。
具体的には、光軸方向に固定されたカム筒が回動自在に
設けられ、複数の移動枠がこのカム筒に内装されてお
り、これら移動枠の各々が固定筒に案内されながらカム
筒の回動に連動されて光軸方向に移動する構成となって
いる。
「考案が解決しようとする課題」 上記したような従来のズームレンズ鏡胴は、光軸方向に
固定したカム筒を回動駆動して各移動枠を進退する構成
であるため、移動枠に対するカム筒の占有面積が広くな
る。このことは、カム筒の筒長を長くするか、移動枠を
長くするか、いずれかの結果となり、レンズ鏡胴が大形
化する原因となっている。
また、上記したズームレンズ鏡胴をリアフォーカスタイ
プとして構成する場合には、ズーミング用のカム筒と焦
点整合用のカム筒とを光軸方向に対して同じ位置に設け
なければならず、鏡胴径が拡大する。
その上、このようなリアフォーカスタイプのものは、外
側に位置させる一方のカム筒の連動を防げないようにす
るため、内側に位置する他方のカム筒に切欠き孔などを
設ける必要があるので、内側カム筒の構成が複雑化する
と共に、このカム筒はカムの動作が小さいものとなるな
どの問題がある。
上記した問題を解決するため、カム筒を移動筒に回動自
在に連結し、ズーミングに際してカム筒を移動筒と共に
光軸方向に移動させる構成のズームレンズ鏡胴が本出願
の考案者によって既に開発されている。(昭和63年8月
12日特許出願) ただ、この種のズームレンズ鏡胴は、カム筒を回動駆動
しながら光軸方向に移動させる構成となる関係で、カム
筒を駆動する連動ギヤ、例えば、モータのピニオンが光
軸方向に長く延びた細長い形態のものとなる。
その結果、ピニオンの生産コストが高くなると共に、組
み込みスペースが広くなるなど改良すべき点があった。
本考案は上記した実情にかんがみ、可能なるかぎり短寸
化した連動ギヤによってカム筒を回動駆動し、また、こ
のカム筒を光軸方向に移動することができるカム筒駆動
装置を開発することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記した目的を達成するため、本考案では、光学系を支
持する移動筒と移動枠とをカム筒に連動させて移動させ
光学的に変倍する構成のズームレンズ鏡胴において、光
軸回り方向に回動自在に、光軸方向には共に移動するよ
うにカム筒を上記の移動筒に連結すると共に、このカム
筒には少なくとも第1、第2のカムを設け、第1のカム
には固定したカムフォロアを、第2のカムには上記の移
動枠のカムフォロアを各々対接させ、さらに、上記カム
筒の外周面には長形の歯車部を傾斜させた駆動ギヤを設
けてなり、上記カム筒を駆動ギヤに噛合させたモータ連
動の連動ギヤによって駆動し、カム筒の回動と、この回
動に伴うカム筒の光軸方向の移動とにより移動筒と移動
枠を進退させる構成としたことを特徴とするズームレン
ズ鏡胴のカム筒駆動装置を提案する。
「作用」 上記したズームレンズ鏡胴は、カム筒を回動駆動するこ
とによって、このカム筒が回動しながら光軸方向に移動
し、カム筒の回動と、このカム筒の移動に連動して光学
系が変位しズーミングが行なわれる。
カム筒の駆動ギヤは、カム筒の外周面に長形の歯車部を
傾斜させた構成としてあり、例えば、逆くの字形となっ
ているため、この駆動ギヤに噛合させてカム筒を回動駆
動する連動ギヤがカム筒の移動距離に比べて充分に短い
長さの連動ギヤとして構成し得る。
「実施例」 次に、本考案の実施例について図面に沿って説明する。
第1図は第2図上のB−B線に沿って切断したズームレ
ンズ鏡胴の断面図、第2図は第1図上のA−A線に沿っ
て切断した同レンズ鏡胴の断面図、第3図は第2図上の
C−C線に沿って切断し上半部分を示した同レンズ鏡胴
の断面図、第4図は同レンズ鏡胴の分解斜視図である。
これらの図において、11はカメラ本体などに固定させる
筒状の固定枠、12は固定枠11の外面を摺動する主移動枠
としての移動筒、13は移動筒12の外周囲に回動自在に設
けたズーミング用のカム筒、14は上記カム筒13と同様に
移動筒12の外周囲に回動自在に設けた焦点整合用のカム
筒、15は固定枠11内で移動する第1移動枠、16は第1移
動枠15と同様に固定枠11内で移動する第2移動枠であ
る。
また、L1は移動筒12の先端に支持させた移動レンズ、L2
は固定枠11に支持させた固定レンズ、L3は第1移動枠15
に支持させた移動レンズ、L4は第2移動枠16に支持させ
た移動レンズであり、L1の焦点距離に対してL2、L3、L4
の焦点距離を掛け合わせて変倍させ、L4は合焦用レンズ
としても働く。
先ず、第4図を参照しながら上記ズームレンズ鏡胴の各
部品について説明する。
上記固定枠11は、後端部に一体形成したフランジ部11a
をレンズ地板(図示省略)に取り付けて固定するもの
で、これには先端部分を残して筒軸方向に長く形成した
幅広の切欠孔11b、11c、11dが周囲方向に等間隔に設け
てある。
これら切欠孔11b、11c,11dは第1、第2移動枠15、16を
移動筒12に連結させるためのもので、その後方側は解放
してあり、また、各々の切欠孔の孔幅に合わせた弧状形
の切込溝11e、11f、11gがフランジ部11aに設けてある。
なお、切込溝11eの溝縁に設けた凹部11hは焦点整合用の
カム筒の回動範囲を定めるストッパー30cを差し入れる
部所である。また、この固定枠11の先端寄りに設けた中
仕切部11iには固定レンズL2を嵌着したセル枠17をねじ
止めし、さらに、この先端やや中寄りの外周囲には3つ
のカムフォロア18a、18b、18cが周囲方向等間隔に固着
してある。
その他、この固定枠11には、第1移動枠15に押動勢力を
与えるスプリングを受け止めするための3つのスプリン
グ受部11mを先端部に設けると共に、移動筒12のキー凸
条部を摺動させるための3本のキー条溝11nが筒軸方向
に沿うように外周面に設けてある。
上記した移動筒12は、2つのカム筒13、14を前後に位置
させてバヨネット連結させる弧状の凸条部12a、12bとを
備えている。これら凸条部12a、12bは移動筒12の中央よ
り後方寄りの外面位置に狭い間隔をおいて周囲方向に平
行するように一体に設けてある。
なお、凸条部12aは第5図(a)に示すように12a1、12a
2、12a3からなり、凸条部12bは第6図(a)に示すよう
に、12b1、12b2、12b3から形成してある。
また、この移動筒12の先端部内径には雌ヘリコイドねじ
12cが形成してあり、このヘリコイドねじ12cに対して、
セル枠19に形成した雄ヘリコイドねじ19aを螺合して移
動レンズL1(対物レンズ)を取り付ける構成としてあ
る。なお、移動筒12の先端にはヘリコイドねじ12cに合
わせて傾斜させた3つの長孔12dを設けてあるが、これ
はシフト調整用のもので、調整後にこの長孔12dより小
ねじ20を差し込みセル枠19の各々対応したタップ19bに
ねじ込み固定させる。
さらに、この移動筒12には各種の逃げ孔が設けてある。
凸条部12aより前側に形成した直進孔12e、12fのうち、
長い方の直進孔12eは上記した固定枠11のカムフォロア1
8a、18b、18cを貫通させるように周囲3個所に設けた逃
げ孔で、短い方の直進孔12fは後述する第1移動枠15の
カムフォロア23a、23b、23cを貫通させるように周囲3
個所に設けた逃げ孔である。凸条部12bより後側に形成
した直進孔12gは後述する第2移動枠16のカムフォロア2
6a、26b、26cを貫通させる逃げ孔で、これも周囲3個所
に設けてある。その他、上記移動筒12には、後述すると
ころのフイルター枠21の位置決め溝12h、このフイルタ
ー枠21を小ねじ22をもって固着するためのタップ12i、
後述するばね受枠30を固着するための3つの小孔12jを
設けると共に、この移動筒12の内面には第1、第2移動
枠15、16を摺動させるための摺動溝12o、12pが筒軸方向
に沿って平行に形成してある。
フイルター枠21は、移動筒12の前部外面に嵌め合せ、そ
の内部に設けた凸部21aを位置決め溝12hに嵌合させた
後、小ねじ22をねじ孔21bを通して移動筒12のタップ12i
にねじ込んで固着する。なお、21cは次に述べるカム筒1
3の回動範囲を決めるストッパーである。
上記したズーミング用のカム筒13には、固定枠11のカム
フォロア18a、18b、18cを突入させる3つの第1のカム
孔13aと、第1移動枠15のカムフォロア23a、23b、23cを
突入させる3つの第2のカム孔13bとの各々を周囲方向
に沿って等間隔に形成し、さらに、カム筒13には後端か
ら中程に曲げた逆くの字形の駆動ギヤ13cが設けてあ
る。
また、上記カム筒13の後端部周囲には、上記した移動筒
12の凸条部12aを嵌合させてバヨネット構造を形成する
ために内周に弧形の3つの凹部と該凹部に周囲方向に位
置をずらせた3つの弧状細孔13dが形成してある。な
お、このカム筒13の前端部内周に設けた弧形の切込部13
eは回動範囲を定めるものである。(第5図(b)参
照) 上記した焦点整合用のカム筒14は、3つのカム孔14aを
周囲方向に等間隔に形成したもので、その後端部には駆
動ギヤ14bを設けると共に、前端部周囲には、移動筒12
の凸条部12bを嵌合させてバヨネット構造を構成するた
め弧状細孔14cとこの細孔14cに対して位置をずらせて前
端内周に設けた弧形凹部とが形成してある。なお、この
カム筒14は後端部内周に沿って形成した弧状形の切込部
14dによって回動範囲を定める構成としてある。(第6
図(b)参照) 上記した第1移動枠15は、中央部に移動レンズL3を止着
した円形板で、その円径が固定枠11の筒径に比べて僅か
小さく形成してあり、また、円形板の周縁には3つの摺
動腕15aが等間隔に一体形成してある。これらの摺動腕1
5aは移動レンズL3の光軸方向に平行させてあり、固定枠
11の切欠孔11b、11c、11dを通って移動筒12の内面に設
けた摺動溝12oに嵌合させる。(第2図参照) カムフォロア23a、23b、23cは各々の摺動腕15aに固着し
てあり、既に述べた通り、これらのカムフォロア23a、2
3b、23cが移動筒12の各直進孔12fを通ってカム筒13に設
けた各々の第2のカム孔13bに突入する。
この第1移動枠15は、前面側に固着した細径状の3本の
案内杆24と、これらの案内杆24を挿入させた3つのスプ
リング25とによって常時後方への押動力を受けるように
なっている。なお、各案内杆24の一端は固定枠11のスプ
リング受部11mを貫通させ、スプリング25はこのスプリ
ング受部11mによって受け止めする。(第3図参照) 上記した第2移動枠16は、上記した第1移動枠15とほぼ
同様の形態のものであるが、その中央部には移動レンズ
L4(焦点整合用レンズ)を保持するレンズ保持筒16bが
設けてある。
この第2移動枠16の円形板周囲に等間隔にもうけた3つ
の摺動腕16aは、固定枠11の切欠部11b、11c、11dを通っ
て移動筒12内面の摺動溝12pに嵌合させる。(第2図参
照) また、各摺動腕16aにはカムフォロア26a、26b、26cを固
着し、これらカムフォロア26a、26b、26cが移動筒12の
直進孔12gを貫通してカム筒14の各々のカム孔14aに突入
するようにしてある。
上記第2移動枠16の前側には、シヤッタ28がねじ止めさ
れ、また、この第2移動枠16にはスプリング29によって
前方向への押動勢力を与える。
スプリング29は第2移動枠16とばね受枠30との間に設け
るが、このばね受枠30は円形板の周囲部から3つの位置
決め腕30aを等間隔に突出させると共に中央部に形成し
た円形凹部に光を通過させる孔部30bを備えた形態のも
ので、これにはカム筒14の回動範囲を決めるストッパー
30cが一体形成してある。
このばね受枠30は、各々の位置決め腕30aを移動筒12内
面の摺動溝12oに嵌合させるようにして移動筒12の後端
に固着する。すなわち、小径の弾性リング31と小ねじ32
をカム筒14の小孔14eより挿入し、弾性リング31を移動
筒12の小孔12j内に位置させるようにして小ねじ32を位
置決め腕30aに捩じ込み固定する。(第7図参照) この場合、ストッパー30cがフランジ部11aの凹部11h内
を通ってカム筒14の切込部14dに突入するようにする。
次に、上記した各部品の組み立てについて説明する。
先ず、移動筒12の前側よりその外周面にカム筒13を嵌め
合せる。このとき、移動筒12の凸条部12aをカム筒13の
弧状細孔13dに嵌合させるようにして公知のバョネット
構造とし、カム筒13を筒軸回り方向に回動自在に連結す
る。
次に移動筒12の後側よりその外周面にカム筒14を嵌め合
せる。この場合には、移動筒12の凸条部12bをカム筒14
の弧状細孔14cに嵌合させるようにして、カム筒13と同
様にバョネット構造として回動自在に連結する。
カム筒13、14を連結した移動筒12は固定枠11の前側より
その外周面に嵌め合せる。この場合、移動筒12内面に設
けてあるキー凸条部(キー条溝11nに対応するように移
動筒内面に設けてある)が固定枠11のキー条溝11nを摺
動するように嵌合させて移動筒12の周囲方向の位置を定
める。
その後、第1移動枠15に固着した案内杆24の各々にスプ
リング25を差し入れた状態で、この第1移動枠を固定枠
11の後方より挿入する。この挿入に当っては、摺動腕15
aの各々を固定枠11の切欠孔11b、11c、11dの間に位置さ
せるようにして、これら摺動腕15aを移動筒12の内面に
設けられている各々の摺動溝12oに嵌合させる。また、
案内杆24の先端部は第3図に示すように固定枠11のスプ
リング受部11mより前方に突き出るようにする。
このように挿入した第1移動枠15に対しては、カム筒13
の各々の第2のカム孔13bと移動筒12の各直進孔12fとを
通したカムフォロア23a、23b、23cを各々摺動腕15aに固
着する。
また、カムフォロア18a、18b、18cはカム筒13の各々の
第1のカム孔13aと移動筒12の各直進孔12eとを通して固
定枠11に固着する。
続いて、第2移動枠16を同様に固定枠11の後方より挿入
させるが、これにはシヤッタ28を予め取り付けておく。
この第2移動枠16についても各摺動腕16aが固定枠11の
切欠部11b、11c、11d内に位置させるようにする。
すなわち、これら各摺動腕16aは第1移動枠15の各々の
摺動腕15aに対して平行させるようにして移動筒12内面
の摺動溝12pに挿入する。このように挿入した第2移動
枠16に対しては、カム筒14の各々のカム孔14aと移動筒1
2の各直進孔12gを通したカムフォロア26a、26b、26cを
各々の摺動腕16aに固着する。なお、移動筒12内面の摺
動溝12oは直進孔12fを通り、摺動溝12pは直進孔12gを通
るように形成してある。(第2図参照) 次に、スプリング29を挿入してからばね受枠30を移動筒
12の後端に固着する。
この場合には、第1移動枠15の摺動腕15aを挿入した移
動筒12内面の摺動溝12oに対して各々の位置決め腕30aを
嵌合させるようにし、既に述べたように、カム筒14の小
孔14eより差し入れた弾性リング31と小ねじ32とによっ
て第7図に示す如く固着する。
ばね受枠30を固着すると、第6図(b)に示すように、
カム筒14の切込部14d内にストッパー30cが突入しカム筒
14の回動範囲が定まる。続いて、セル枠17を固定枠11の
中仕切部11iにねじ止めし、さらに移動筒12の先端にセ
ル枠19をヘリコイドねじ(12C、19a)を螺合させて取り
付ける。この取り付けに際しては、セル枠19を適度に回
動させてシフト調整した後に小ねじ20をねじ込んで固着
する。
最後に、フイルター枠21を移動筒12の前側外周面に嵌め
合せて固着する。このフイルター枠21は凸部21aを移動
筒12の位置決め溝12hに嵌合させ、ねじ孔21bから小ねじ
22を差し込んでねじ止めする。
このようにフイルター枠21を固着すると、そのストッパ
ー21cがカム筒13の切込部13eに突入し、第5図(b)に
示すように、カム筒13の回動範囲を定めるようになる。
上記のように組み立てたズームレンズ鏡胴は第1図〜第
3図に示す断面構造のものとなる。
上記したズームレンズ鏡胴の動作について説明する。
第1図〜第3図は広角位置にある状態を示しており、こ
の状態で、カム筒13を正面から見て左回動させると、第
1のカム孔13aの各カム面が固定枠11に固着したカムフ
ォロア18a、18b、18cに対接しながら進むため、このカ
ム筒13が前方向に移動する。なお、カム筒13は駆動ギヤ
13cに噛合させたモータ連動のピニオンによって回動駆
動する。
移動筒12はカム筒13とバヨネット連結してあるので、カ
ム筒13と一緒に非回動のまま前方向に移動する。この場
合、直進孔12eが逃げ孔として働く。
また、カム筒14は移動筒12にバヨネット連結してあるた
め、カム筒13が上記のように移動することにより、非回
動にまま移動筒12と共に前方向に移動する。
第1移動枠15はカム筒13の回動により、各々の第2のカ
ム孔13bに突入しているカムフォロア23a、23b、23cが押
動されるため、第2のカム孔13bの形状とカム筒13の移
動にしたがつて前方向に進出する。
第2移動枠16はカム筒14が非回動にままで移動するか
ら、このカム筒14と一緒に前方向に進出することにな
る。
第8図は上記のズーミング動作にしたがって望遠位置に
移行した状態を示している。
なお、上記したズーミング動作過程では、スプリング25
の押動勢力が、第1移動枠15、カムフォロア23a、23b、
23c、第2のカム孔13bのカム面を介してカム筒13に加わ
り、このカム筒13を後方に押動するように作用してい
る。したがつて、上記のように広角位置から望遠位置に
向かってズーミングされるときには、カムフォロア23
a、23b、23cが第2のカム孔13bの右側壁に押動されて進
み、第1移動枠15を前進させ、スプリング25を縮圧する
ようになる。
第8図に示す望遠位置から広角位置に向かってズーミン
グする場合は、カム筒13を上記とは逆方向に回動駆動さ
せる。
これにより、カム筒13が後方へ移動するから、このカム
筒13と共に移動筒12及びカム筒14が非回動のままで後退
する。
したがって、第2移動枠16がカム筒14と一体的に後退す
ると共に、第1移動枠15がカム筒13の逆回動にしたがっ
て後退し、最終的に第1図〜第3図に示す広角位置に戻
る。
焦点の整合はカム筒14を回動駆動させる。なお、カム筒
14は駆動ギヤ14bに噛合させたモータ駆動のピニオンに
よって回動駆動する。
第1図〜第3図に示す広角位置でカム筒14を回動させる
と、第2移動枠16のみが非回動で進退する。例えば、正
面から見てカム筒14を左方向に回動すると、各カム孔14
aのカム面によってカムフォロア26a、26b、26cが押動さ
れ、第2移動枠16が第9図に示す如く後退し合焦制御す
る。カム筒14は上記したようにズーミング動作によって
移動筒12と共に移動するので、ズーミングの各々の動作
段階でこのカム筒14を回動駆動することより上記同様に
第2移動枠16を進退させて合焦制御することができる。
なお、第2移動枠16はスプリング29により前方向へ押動
勢力を受けているため、合焦動作過程では、カムフォロ
ア26a、26b、26cが各々のカム孔14aの左側壁をカム面と
して押動されるようになる。
なお、上記実施例のように、第1移動枠15をスプリング
25により、第2移動枠16をスプリング29によって押動勢
力を与えることにより、各々のカムフォロアが各々のカ
ム孔の一方側壁をカム面として当接するため、カム筒の
カム孔幅には高い精度が要求されず、カム筒の合成樹脂
材による加工形成が容易となる。
次に、第10図(a)、(b)、(c)はズーミング用の
カム筒13の回動駆動過程を示す簡略図である。
なお、ピニオン40は光軸方向に移動しないように固定さ
れた位置でモータにより回転される。
第1図〜第3図に示すように、ズームレンズ鏡胴が広角
位置となっているときには、ピニオン40が駆動ギヤ13c
に対して第10図(a)の如く噛合している。
この状態で、ピニオン40が第10図(a)の左側から見て
右回転すると、カム筒13が左回動し、第10図(b)に示
す通り、カム筒13の回動と、光軸方向への移動が進む。
カム筒13の回動と移動がさらに進み、第8図に示す望遠
位置に達すると、第10図(c)に示す如く、駆動ギヤ13
cがピニオン40の右寄りから左寄りの位置に移った噛合
状態となる。
ピニオン40を上記とは逆に回転させることにより、カム
筒13が第10図(c)、(b)、(a)の順序にしたがっ
て回動しながら移動し、望遠位置から広角位置に移る。
このように、カム筒13に逆くの字形の駆動ギヤ13cを設
けることによって、カム筒13の移動距離に比べて充分に
短いピニオン40により回動駆動することができ、その
上、カム筒13を合成樹脂材の成形品として生産する場合
には、駆動ギヤ13cが一体形成することができる。
なお、駆動ギヤ13cは、逆くの字形にすることなく、カ
ム筒13の後端から前端に向かって傾斜させた直線的なギ
ヤ或いは湾曲形としたギヤとしてもよい。
「考案の効果」 上記した通り、本考案に係るカム筒駆動装置は、カム筒
外周面に傾斜させた駆動ギヤを設け、この駆動ギヤに噛
合させた連動ギヤによって回動駆動させる構成としてあ
るため、カム筒をズーミングにより光軸方向に移動させ
る構成のズームレンズ鏡胴に備えることによって、連動
ギヤの短寸化を図ることができ、連動ギヤの生産コスト
及びこの連動ギヤの組み込みスペースなどが有利とな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は第2図上のB
−B線に沿って切断したズームレンズ鏡胴の断面図、第
2図は第1図上のA−A線に沿って切断して同ズームレ
ンズ鏡胴の断面図、第3図は第2図上のC−C線に沿っ
て切断した同ズームレンズ鏡胴の上半部分の断面図、第
4図は同ズームレンズ鏡胴の分解斜視図、第5図(a)
はズーミング用カム筒の前面を示す簡略図、第5図
(b)は同カム筒の後面を示す簡略図、第6図(a)は
焦点整合用カム筒の前面を示す簡略図、第6図(b)は
同カム筒の後面を示す簡略図、第7図はばね受枠を移動
筒に固着するねじ止め構造を示す部分図、第8図はズー
ミングの動作を示す部分断面図、第9図は焦点の整合動
作を示す部分断面図、第10図(a)、(b)、(c)は
ズーミング用カム筒の動作過程を示す簡略図である。 11……固定枠 12……移動筒 12a、12b……凸条部 13……ズーミング用のカム筒 13a……第1のカム孔 13b……第2のカム孔 13d……弧状細孔 13e……切込溝 14……焦点整合用のカム筒 14a……カム孔 14c……弧状細孔 14d……切込溝 15……第1移動枠 16……第2移動枠 18a、18b、18c……カムフォロア 21c……ストッパー 23a、23b、23c……カムフォロア 26a、26b、26c……カムフォロア 30c……ストッパー 40……ピニオン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 酒井 宣宙 長野県岡谷市長地2800番地 京セラ株式会 社長野岡谷工場内 (72)考案者 中尾 寛治 長野県岡谷市長地2800番地 京セラ株式会 社長野岡谷工場内 (72)考案者 熱田 利一 東京都渋谷区神宮前6丁目27番8号 京セ ラ株式会社東京原宿事業所内 (56)参考文献 特開 昭63−149616(JP,A) 実開 昭63−68618(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学系を支持する移動筒と移動枠とをカム
    筒に連動させて移動させ光学的に変倍する構成のズーム
    レンズ鏡胴において、光軸回り方向に回動自在に、光軸
    方向には共に移動するようにカム筒を上記の移動筒に連
    結すると共に、このカム筒には少なくとも第1、第2の
    カムを設け、第1のカムには固定したカムフォロアを、
    第2のカムには上記の移動枠のカムフォロアを各々対接
    させ、さらに、上記カム筒の外周面には長形の歯車部を
    傾斜させた駆動ギヤを設けてなり、上記カム筒を駆動ギ
    ヤに噛合させたモータ連動の連動ギヤによって駆動し、
    カム筒の回動と、この回動に伴うカム筒の光軸方向の移
    動とにより移動筒と移動枠を進退させる構成としたこと
    を特徴とするズームレンズ鏡胴のカム筒駆動装置。
JP1988111159U 1988-08-12 1988-08-26 ズームレンズ鏡胴のカム筒駆動装置 Expired - Lifetime JPH0723765Y2 (ja)

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JP1988111159U JPH0723765Y2 (ja) 1988-08-26 1988-08-26 ズームレンズ鏡胴のカム筒駆動装置
US07/380,140 US5037187A (en) 1988-08-12 1989-07-14 Zoom lens mount assembly

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JPH0542412Y2 (ja) * 1986-10-24 1993-10-26
JPH0619487B2 (ja) * 1986-12-15 1994-03-16 富士写真光機株式会社 カメラのレンズ移動構造

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