JPH07236700A - 鼻炎治療装置 - Google Patents

鼻炎治療装置

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JPH07236700A
JPH07236700A JP6206496A JP20649694A JPH07236700A JP H07236700 A JPH07236700 A JP H07236700A JP 6206496 A JP6206496 A JP 6206496A JP 20649694 A JP20649694 A JP 20649694A JP H07236700 A JPH07236700 A JP H07236700A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に鼻炎の治療に適した治療学的照明装置を
提供する。 【構成】 照明によって鼻炎を治療する装置は、少なく
とも１つの発光ダイオード（ＬＥＤ）パック２０からな
り、各発光ダイオードパック２０は複数の発光ダイオー
ド（ＬＥＤ）４を有し、鼻炎に冒された少なくとも１つ
の鼻腔５０への挿入に適し、少なくとも１つの鼻腔５０
の内表面４５の鼻炎に冒された区域４２を非干渉性光放
射線で照明するために動作し、前記光放射線は鼻炎治療
に適した波長を中心とする狭い帯域幅を有する。鼻炎に
冒された区域４２は所定の治療期間の間、連続的に照明
されるのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は一般に光線療法、さらに
詳しくは鼻炎治療方法およびその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鼻水、痒み、後鼻腔からの鼻汁流出、極
端な場合には副気道のうっ血（鼻づまり）のような鼻炎
の臨床的症状は種々の病因になると考えられている。共
通の病因は、感染性副鼻腔炎のようなウイルス感染であ
る。他の病因は、「花粉症」としても知られているアレ
ルギー性、反復性、季節性鼻炎、非アレルギー性血管運
動神経鼻炎、好酸球性鼻炎、鼻腔ポリープである。
【０００３】前述の鼻炎症状の既存の治療方法には、坑
ヒスタミン剤やうっ血除去薬のような薬剤の系統的使
用、あるいはステロイドスプレー、Ｄ.Ｓ.Ｃ.Ｇ.、局所
うっ血除去薬による局所療法がある。また、「噴霧流」
すなわち約４２℃の温度の水の流れを付与することによ
って、鼻炎を局所的に治療する試みがある。
【０００４】前述のいずれの既存療法も、またそれらの
組み合わせも鼻炎関連症状を完全には和らげられないこ
とが認められている。したがって、多くの人々は鼻炎症
状のいらいらした不快感になすべくもなくさらされてい
る。
【０００５】光線療法は、多種多様の患者の病気や疾患
を治療するのに知られている。光線療法を施すのに適し
た装置の公知技術はダイアマントポウロスらのアメリカ
特許第４９３０５０４号に開示されている。ダイアマン
トポウロスらは、開示された装置は例えば、炎症、外
傷、火傷、糖尿病性潰瘍を含む慢性潰瘍、血行不良、痛
み、神経退化、湿疹、帯状疱疹、伝染、傷あと、にき
び、骨折、筋肉及び靭帯傷害、関節炎、骨関節炎、リュ
ーマチ様関節炎、皮膚植接用片、歯経刺激、口内潰瘍、
歯痛及び膨れ、蜂巣炎、ストレッチマーク、皮膚緊張
（スキントーン）、脱毛症 、三叉神経痛、ヘルペス、
帯状ヘルペス、座骨神経痛、頸部侵食（エロージョ
ン）、及びその他の状態を治療するのに使用されてもよ
いことを仮定している。
【０００６】ダイアマントポウロスらは、複数の波長、
好ましくは少なくとも３つの異なった波長を有する実質
的に単色の放射線源の配列を使用することを教示してい
る。その放射線源は、少なくとも２つの異なった波長が
直接的又は間接的に処理組織の中に位置する１点を通過
するように装置内に配置され、高デューティサイクルの
パルス率に従って放射する。
【０００７】ある病気や疾患の治療のための管理光線療
法にＬＥＤを使用することは、本願出願人の公開された
イギリス出願ＧＢ２２１２０１０Ａに開示されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に鼻炎の
治療に適した治療学的照明装置を提供することを目的と
する。本発明の装置は種々の鼻の状態の治療に適してい
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の好ましい実施例
によると、少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥＤ）
パックからなり、各発光ダイオードパックは複数の発光
ダイオード（ＬＥＤ）を有し、鼻炎に冒された少なくと
も１つの鼻腔への挿入に適し、少なくとも１つの鼻腔の
内表面の鼻炎に冒された区域を非干渉性光放射線で照明
するために動作し、前記光放射線は鼻炎治療に適した波
長を中心とする狭い帯域幅を有する、照明によって鼻炎
を治療する装置が提供されている。
【００１０】好ましい実施例では、前記非干渉性光放射
線は連続波（ＣＷ）光放射線である。好ましくは、前記
狭い帯域幅は赤色光帯域幅である。さらに好ましくは、
前記赤色帯域幅は約６６０ｎｍである。
【００１１】本発明の好ましい実施例では、前記ＬＥＤ
パックは少なくとも１つの同心円に配置されたＬＥＤか
らなる。各ＬＥＤは円錐状の光線を放射し、該複数の円
錐状の光が前記区域の共通の領域を照明するように形成
され配置されているのが好ましい。
【００１２】前記鼻炎に冒された区域は１平方センチメ
ートル当たり約１ミリワットから３０ミリワットの間の
電力集中度で照明されるのが好ましい。
【００１３】本発明の好ましい実施例によると、鼻炎を
治療する装置は、さらに、ユーザの顔に掛けるように適
合され、前記少なくとも１つの鼻炎に冒された鼻腔の生
体刺激治療に適した位置において前記少なくとも１つの
ＬＥＤパックを支持する支持具をさらに含む。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。図１を参照すると、コンパクトな光源１と、該
光源１に接続された好ましくはＣＷ（連続波）運転モー
ドを有する制御ユニット２とが示されている。光源１は
好ましくは複数の発光ダイオード（ＬＥＤ）４からな
り、該ＬＥＤは駆動回路６から電力を受ける。好ましく
は、各ＬＥＤ４は実質的に同じ周波数の光を放射する。
【００１５】制御ユニット２は電源７とタイマ１０を有
し、該タイマは「時間設定」スイッチを備えた標準クロ
ック回路を含み、その機能は現時間が経過した後制御ユ
ニット２を動作不能にすることにある。電源７は、リチ
ウム電池のような電池、又はグリッドから電力を引き出
すＡＣ／ＤＣコンバータを含むのが好ましい。
【００１６】振幅及び／又はデューティサイクルの変更
回路１２は、可変振幅及び／又はデューティサイクルを
有する直流（ＤＣ）信号を準備し、該直流信号は光源１
の駆動回路６に供給される。これにより、光源１は、振
幅及び／又はデューティサイクル変更回路１２によって
決定された振幅及び／又はデューティサイクルで光を連
続的に放射する。
【００１７】本発明の好ましい実施例では、ＬＥＤ４は
制御ユニット２によって制御されるＣＷモード動作で駆
動回路６によって駆動される。実験結果によると、ＣＷ
モード動作はＰＷ（パルス波）動作又はそれら２つのモ
ードの組合わせよりも有効である。
【００１８】図２はＬＥＤ４の好ましい実施例を詳細に
示す。ＬＥＤ４は、あらかじめ選択された数のＬＥＤを
含むＬＥＤパック２０の形態で配置されている。図２に
示す例では、ＬＥＤパック２０は、直列に接続された３
つのＬＥＤ２２、２３及び２４を含む。ＬＥＤ２２、２
３及び２４は、高電圧ＤＣライン２８と低電圧ＤＣライ
ン３０の間でＬＥＤを流れる電流を制限する抵抗２６に
対して直列に接続されているのが好ましい。図２の例で
は、直列抵抗２６の一方の端子は高電圧ライン２８に接
続され、これに対しＬＥＤ２４のカソードは低電圧ライ
ン３０に接続されている。
【００１９】本発明の実施例の代案として、直列抵抗２
６及び電源７を一つの電源に置き換えてもよい。
【００２０】図３は、図２に示されたＬＥＤパック２０
の好ましい配置を示す。ＬＥＤ４は支持基板４０に好ま
しく装着され、それらの出力光が限定された区域４２、
例えば人の鼻腔５０の内表面４５の鼻炎に冒された範囲
を照射する。本発明の好ましい実施例では、ＬＥＤ４が
照射する区域４２は、典型的な人の鼻腔の大部分の内表
面を実質的に均質の照度で覆うように適合されている。
ＬＥＤは基板４０に適当な方法で、例えば１又はそれ以
上の同心円状に配置される。一般に、図２のＬＥＤパッ
ク２０に含まれるＬＥＤの数は、光源１（図１）の出力
光の強度を制御することが分かる。
【００２１】各ＬＥＤは円錐状の光を放射し、複数のＬ
ＥＤによって放射された円錐状の複数の光が区域４２上
で交差するすように、１以上のＬＥＤ４が区域４２の共
通の領域を照射するように、形状が決められ配置されて
いる。区域４２の全ての点が１以上のＬＥＤ４によって
照射されるのが好ましい。
【００２２】動作中、振幅及び／又はデューティサイク
ル変更回路１２は、直流電圧供給ライン２８と接地端子
３０との間に可変振幅及び／又はデューティサイクルを
有する直流電圧を供給する。したがって、振幅及び／又
はデューティサイクルの設定を変更することによって、
ＬＥＤパック２０を通って流れる総電流が変化し、これ
により光源１によって与えられた光度が変化する。前述
したように、変更回路１２は実質的に連続波モードの動
作に設定されている。
【００２３】好ましい光強度レベルは、１−３０ｍＷ／
ｃｍ2、例えば１０ｍＷ／ｃｍ2である。
【００２４】したがって、本発明は、あらかじめ限定さ
れた領域に集中される好ましくはＣＷモードの非干渉性
の照明源を生み出すことによって、鼻炎を治療する低コ
ストの装置を与える。本発明の好ましい実施例では、照
明の正確な波長は、ＬＥＤパック２０のＬＥＤ４の適切
な選択によってあらかじめ決定され与えられた波長を中
心とする比較的狭い帯域幅（＋／−２５ｎｍ）に制限さ
れている。実験的証拠によると、赤色光線、特に６６０
ｎｍの光線が鼻炎の治療に適している。放射された照明
の平均強度はオペレータによって変更され、治療時間は
タイマ回路１０によって現れる。
【００２５】図４を参照すると、本発明の他の好ましい
実施例が示され、それは長時間にわたって繰り返し治療
を必要とする患者に有益である。この発明によると、少
なくとも１つの光源１は、一般に硬い支持具７０に安全
に調整可能に装着され、その支持具はユーザの顔に掛け
られる。支持具７０は、ユーザの顔に安全に掛けられる
ようにするため、眼鏡の目及び鼻の支持部のような２つ
の耳支持部７２と鼻頭支持部７４とを有するのが好まし
い。少なくとも１つの光源１は支持具７０の調整可能な
下方延長部７６に取り付けられているのが好ましい。図
４は、支持具７０の２つの延長部７６にそれぞれ取り付
けられた２つの光源１を示し、当該延長部は光源がユー
ザの鼻腔にそれぞれ動作可能に嵌まるように調整され
る。
【００２６】光源１は、制御ユニット２（図１−３）に
類似しているが１以上の光源１に電力供給し制御するよ
うに適合された制御ユニット７８により、適当なワイヤ
７５を介して電力供給され制御されるのが好ましい。制
御ユニット７８は、手で握られ、ユーザの適当な部分に
着けられ、あるいはその他の適当な位置に置かれる。こ
の本発明の好ましい実施例を使用すると、前述したよう
な生体刺激照明治療が両方の鼻腔に都合良く施される。
【００２７】図５を参照すると、本発明のさらに他の好
ましい実施例が示され、ここでは光源１及び制御ユニッ
ト２（図１−３）は単一の光線治療装置８０に一体化さ
れている。治療装置８０は、実質的に制御ユニット２及
び光源１に相当する回路を収容する細長い好ましくはペ
ン形状のハウジング８２を有するのが好ましい。ＬＥＤ
パック２０（図３）と同一であるＬＥＤパック８４は、
ハウジング８２の一端に配置され、図２を参照して前述
した方法でハウジング８２の中の回路に接続されてい
る。
【００２８】動作中、治療装置８０は、好ましくは生体
刺激照明装置に適した前述の位置においてユーザにより
手で握られる。装置８０が適切に配置されると、ＬＥＤ
パック８４は、図１−３を参照して前に説明したよう
に、鼻炎に冒された鼻腔に嵌まり、生体刺激治療のため
に動作する。装置８０はリチウム電池のようなコンパク
トな電源によって電力供給されるのが好ましい。
【００２９】ここに記載され示された各装置及び方法の
特徴は、治療の効能を高めるために、分離してあるいは
組み合わせて適宜の方法で使用してもよい。
【００３０】照明による治療装置は、公開されたイギリ
ス特許ＧＢ２２１２０１０Ａに開示されている。しかし
ながら、図１−５を参照して説明された実施例は鼻炎の
治療に好ましい例であることが確信されている。
【００３１】実験結果によると、鼻炎症状特に鼻腔に関
連した症状の最も有効な治療は、ＣＷモード動作で照明
される赤色帯域幅の光線を使用した時に達成される。実
験は、鼻水、痒み、後鼻腔からの鼻汁排出等の鼻炎症状
をやわらげるのに約７０％の成功率を示している。
【００３２】実際の実験的試用から得られた好ましい鼻
炎治療を説明する。図３に示す本発明の好ましい実施例
において、光源１のＬＥＤパック２０は鼻炎に冒された
人の鼻６０の一方の鼻腔５０に挿入され、次にあらかじ
め選択された治療時間例えば３分間動作される。続い
て、光源１は治療された鼻腔５０から取り外され、他方
の未治療の鼻腔５０に挿入されて実質的に同じ治療が施
される。これで１回の鼻炎治療が完了する。より良い結
果を得るためには、前述の１回の治療が、１日何回も長
期間、典型的には数カ月の間、時間繰り返し行われる。
【００３３】本発明は前に記載され示されたものに限定
されないことは当業者にとって明らかである。むしろ、
本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ定められ
る。
【００３４】
【発明の効果】本発明に係る鼻炎治療装置は、種々の鼻
の状態の治療に適しており、低コストである。また、顔
に掛けられる支持具を有する鼻炎治療装置は、長時間に
わたって繰り返し治療を必要とする患者に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の好ましい実施例に従って構成され動
作する鼻炎治療装置を機能的に示すブロック図である。
【図２】 図１のＬＥＤの拡大図である。
【図３】 本発明の１つの好ましい実施例に従って構成
され動作する鼻炎治療装置の概略図である。
【図４】 本発明の他の好ましい実施例に従って構成さ
れ動作する鼻炎治療装置の概略図である。
【図５】 本発明のさらに他の好ましい実施例に従って
構成され動作する鼻炎治療装置の概略図である。
【符号の説明】
１…光源、 ２…制御ユニット、 ４…ＬＥＤ、 ２０…ＬＥＤパック、 ４２…鼻炎に冒された区域、 ４５…内表面、 ５０…鼻腔、 ７０…支持具。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１つの発光ダイオード（ＬＥ
    Ｄ）パックからなり、各発光ダイオードパックは複数の
    発光ダイオード（ＬＥＤ）を有し、鼻炎に冒された少な
    くとも１つの鼻腔への挿入に適し、少なくとも１つの鼻
    腔の内表面の鼻炎に冒された区域を非干渉性光放射線で
    照明するために動作し、前記光放射線は鼻炎治療に適し
    た波長を中心とする狭い帯域幅を有する、照明によって
    鼻炎を治療する装置。
  2. 【請求項２】 前記非干渉性光放射線は連続波（ＣＷ）
    光放射線である請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記狭い帯域幅は赤色光帯域幅である請
    求項１又は２に記載の装置。
  4. 【請求項４】 前記赤色帯域幅は、約６６０ｎｍである
    請求項３に記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記ＬＥＤパックは少なくとも１つの同
    心円に配置されたＬＥＤからなる請求項１から４のいず
    れかに記載の装置。
  6. 【請求項６】 各ＬＥＤは円錐状の光線を放射し、該複
    数の円錐状の光が前記区域の共通の領域を照明するよう
    に形成され配置されている請求項１から５のいずれかに
    記載の装置。
  7. 【請求項７】 前記鼻炎に冒された区域は１平方センチ
    メートル当たり約１ミリワットから３０ミリワットの間
    の電力集中度で照明される請求項１から６のいずれかに
    記載の装置。
  8. 【請求項８】 前記鼻炎に冒された区域は１平方センチ
    メートル当たり約１０ミリワットの電力集中度で照明さ
    れる請求項７に記載の装置。
  9. 【請求項９】 ユーザの顔に掛けるように適合され、前
    記少なくとも１つの鼻炎に冒された鼻腔の生体刺激治療
    に適した位置において前記少なくとも１つのＬＥＤパッ
    クを支持する支持具をさらに含む、請求項１から８のい
    ずれかに記載の装置。
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