JP2013512720A - 生物刺激型照明による鼻炎の治療に使用される装置 - Google Patents

Abstract

【課題】生物刺激型照明による鼻炎の治療装置。
【解決手段】本装置は患者の鼻孔内への挿入に適合されたプローブ（２０２ａ，２０２ｂ）を含む一対のＬＥＤ（５０４ａ，５０４ｂ）を含む。プローブはケーシング（２０４）を支持し、プローブは、通常、互いに柔軟に引き付けられる。ケーシングは、電源（５０２）、通常開のＯＮ／ＯＦＦマイクロスイッチ（５０４ａ）及びＬＥＤ（５０４ａ，５０４ｂ）を作動／停止させる回路手段を収容する。ケーシング（２０４）は少なくとも部分的に弾性材料から作られ、これによりマイクロスイッチ（５０４ａ）はケーシングの側翼（２０６ａ）を押すことで作動され、且つこれによりプローブを互いに分離し、及びマイクロスイッチは、プローブが互いに分離されている限り、閉にとどまる。
【選択図】図５

Description

本発明は、参照することにより本明細書に組み込まれる米国特許第５，６８３，４３６号（メンデス他）（以後“基本特許”と称する）に記載されるタイプの鼻炎、花粉症などのアレルギー疾患（以後、まとめて“鼻炎”と称する）の治療用の装置のさらなる発展と改善に関する。

簡単に述べると、基本特許は、治療期間（毎日数分）中の患者の鼻孔内のＬＥＤ（実際、ＬＥＤキャリア又はケーシング―以後“プローブ”と称する）を保持するいくつかのオプションを例示していた。

しかし、実際、これらのオプションのいずれも実施されておらず、むしろ、付属図（例えば、製品“ＢＩＯＮＡＳＥ”のｗｗｗ．ｓｙｒｏｌｉｇｈｔ．ｃｏｍ参照）の図１に概略を示す設計である。より詳細には、本装置は、ゴムのような柔軟な材料からできた共通支持１０４へ取り付けられたプローブ１０２ａと１０２ｂを含む一対のＬＥＤまたは複数のＬＥＤを含む。

プラグ１０８を備えるワイヤ１０６の長さは、電力と制御ハウジング１１０に至る。ハウジングは、乾電池または再充電可能な電池とパイロットランプ１１２、オンオフスイッチ１１４などの通常の補助装置とともに、ＬＥＤを作動させるのに必要な回路とを含む。

このような装置は、ヒスタミンの放出を禁じ、アレルギー反応を救済し、または完全に排除さえする。本装置の使用に関する副作用はなく、身体への投薬による負担に悩まされる必要がない。従って、このような装置は、アレルギー反応の治療のための感動的な突破口と見なされた。

しかし、Ｄｉｓｃｍａｎやセルラー・イヤホンなどの他のコードが関係する機器に関して経験されたのと同じように、ユーザの操作性に対して必要な制限であることにおいて、ＢＩＯＮＡＳＥ型設計は、確かにユーザ側の不快さを伴う。

更に、この設計は、幼児や赤ん坊による使用を実際に禁止する。

米国特許第５，６８３，４３６号

従って、この発明の主目的は従来設計の上記欠点を克服することである。

本発明の更なる目的は、装置をコードレス型、従って内蔵型にすることである。

このため、本発明の実施例によると、生物刺激型照明による鼻炎の治療装置が提供される。本装置は、患者の鼻孔への挿入に適合されたプローブと、少なくとも部分的に弾性材料からできたプローブ支持ケーシングとを含む一対のＬＥＤからなる。ケーシングは、電源、通常開のＯＮ／ＯＦＦマイクロスイッチ、およびＬＥＤの作動／停止用回路手段を収容する。マイクロスイッチは、ケーシングの側翼を押すことで作動され、これがプローブを互いに分離させる。本発明の好適実施例によると、マイクロスイッチは、プローブが互いに分離されている限り、閉にとどまるような配置である。

更に、本発明のいくつかの実施例によると、プローブは、通常、互いに柔軟に引き付けられている。

更に、本発明のいくつかの実施例によると、ケーシングは少なくとも１つの柔軟な材料から作られる。

更に、本発明のいくつかの実施例によると、ケーシングは発泡弾性材料に埋め込まれた半剛性コアを含む。

更に、本発明のいくつかの実施例によると、電源は溝を介してケーシング内に形成された空洞へ挿入可能なコイン型電池を含む。

本発明のこれらの及び付加的な構成上の特徴および利点は、付属図面を参照して、例示のみにより示される、そのいくつかの好適実施例の続く記述を踏まえて、より迅速に理解されるだろう。

典型的な従来技術による装置を示す。 本発明の好適実施例による装置の概略上面斜視図である。 図２の装置の概略底面斜視図である。 図２の装置の概略側面図である。 図４のＶ−Ｖ線に沿ってとられた装置の概略断面図である。 図５のＶＩ−ＶＩ線に沿ってとられた拡大断面図である。 再度、図２の装置の概略側面図である。 図７のＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線に沿ってとられた、電池を外した装置の概略断面図である。 図２の装置の概略底面図である。 本発明の好適実施例による、図９のＸ−Ｘ線に沿ってとられた装置の概略上面断面図である。 装置の使用モードを示す。

図２と３を参照して、本発明の好適実施例による装置は、プローブ及び関係する制御部品と構成要素が、おおむね枕型パッケージの単品に一体化され、内蔵型装置になる。このように、プローブ２０２ａと２０２ｂは装置の全回路を包含するケーシング２０４上に取り付けられる。ケーシング２０４は、以下により詳細に記載されるように、例えば、エラストマなどの柔軟性材料から作られる。

待機位置では、プローブは図に示すように互いに対して傾斜する。しかし、使用前に、例えば、プローブを鼻孔へ挿入する前に、２つの対向する側翼２０６ａと２０６ｂを押すことで、プローブ２０２ａとプローブ２０２ｂが弾性的に分離し、鼻孔へのプローブの挿入を容易にすると同時に、以下にさらに詳細に記載されるように電気回路を作動させる。

好ましくはコイン型電池の電源がケーシング２０４（図８参照）内に形成される溝３０２ａへスライドする溝３０２が図３に見られる。

図４は、プローブ２０２ａをプローブ２０２ｂ（この図には表示なし）から分離させるために、押される領域、即ち側翼２０６ａを明確に示す。また、電池が定位置へスライドする溝３０２の側面図もここで見られる。

コイン型電池５０２、ＬＥＤ５０４ａと５０４ｂ、それに接続するワイヤ５０５ａと５０５ｂ、接点５０６ｂ、および通常開のマイクロスイッチ５０６ａを含む本装置の内部構成要素が、図５に見られる。また、本装置の基本構造が図５に見られる。本発明のある実施例によると、本装置は、例えば様々なタイプのポリマー材料などの剛性、半剛性及び柔軟性の材料から選択される少なくとも２つの異なる材料から作られる。このような材料の組み合わせを使用して、コードレス、コンパクトかつポータブル型の装置の製作を可能にする。

このように、本発明のいくつかの実施例によると、ケーシング２０４は、例えば半剛性ポリマーなどの半剛性材料から作られる強化骨組み又はコア５０８を含む。コア５０８は発泡材、または弾性材料から作られる複合発泡材の充填材料５１０に埋め込まれる。プローブ２０２ａと２０２ｂは、少なくとも２つの層、即ちエラストマなどの柔軟性材料から作られる内部スリーブ５１２及び半剛性または剛性プラスチック材料のいずれかから作られるキャップ付きシース５１４を含むような構造である。

通路５１６ａと５１６ｂを備えるスリーブ５１２が形成され、その中にＬＥＤ５０４ａと５０４ｂ及びワイヤ５０５ａと５０５ｂが図６によりよく見られるように収容される。

５０８の特定構成と発泡充填材料５０４の使用は、要求されるように（図１１参照）プローブの分離を可能にし、これにより装置にこのようにコンパクトでかつ使用が簡単な製作を可能にするので、この設計の基本的組み合わせであることは注目すべきである。

本装置の更なる固有の特徴は、プローブのその分離はマイクロスイッチ５０６ａの作動もさせることである。これは側翼２０６ａ（図４の“ＯＮ”で表示）を押し、これにより、圧力をマイクロスイッチ（図５参照）のスイッチ構成要素へ伝達させるための弾性的材料５１０を圧縮することにより達成される。スイッチ５０６ａは、圧力がとどまる限り閉に保持され、即ち、プローブは患者（図１１）の鼻孔へ挿入される場合のように、互いに距離を置いて保持される。

内部構造と回路の追加の詳細は図８に見られる。

接点５０６ｂは、絶えず（＋）極として作用し、接点５０６ｃは、溝３０２ａへ挿入される場合、コイン型電池５０２の（−）極として作用する。

本装置は、例えば一体型構造を形成するための射出成型工程などの単一製造工程で容易に製作することができることに注目すべきである。このように、骨組み５０８、ＬＥＤ５０４ａと５０４ｂ、ワイヤ５０５ａと５０５ｂ，接点５０６ｂ，５０６ｃ、およびスイッチ５０６ａは、図１０で例示されるように、１つの製造工程により単一ステップ操作で、すべて単一機器に射出成型される。

図１１に鮮明に見られるように、その側翼２０６ａと２０６ｂからケーシング２０４をクランプすることで、プローブは複合内部構造（コア５０８と充填材５１０）の弾性に抗して分離し、これにより電気回路を閉にするために、スイッチ５０６ａを作動させる。

電池は交換（一般に４時間の連続使用後）の前に、多くの期間治療（一般的に３分間）を可能にするのに、十分大きい容量を有することに注目すべきである。

内蔵型、コードレス型装置は、治療中“配線”から患者を開放することが、このように確立される。従って、患者は、治療期間中はるかに快適になる。さらに、このようなコードレス装置は、子供の首を絞めるコードがなく、本装置が子供や大人に適合するため、様々な寸法で作ることができるので、小さい子供の治療に非常に推奨される。

本発明が関係する当業者は、多くの変更、変化及び修正を付属の特許請求の範囲で、及びこれにより規定されるように、本発明の真の範囲から離れることなく実施することができることを直ちに認識するだろう。このように、ケーシングは発泡弾性材料５１０で充填されるよりはむしろ、例えば、作動する側翼２０６ａが、分離し、ケーシングに蝶番で取り付けられ、且つばねで押し付けられる；ＬＥＤ作動回路は、治療期間を予め設定するタイマ、電池容量指示計等を含む。

２０２ａ、２０２ｂ：プローブ
２０４：ケーシング
２０６ａ、２０６ｂ：側翼
３０２：溝
５０２：電源
５０４ａ、５０４ｂ：ＬＥＤ
５０５ａ、５０５ｂ：ワイヤ
５０６ａ：マイクロスイッチ
５０６ｂ、５０６ｃ：接点
５０８：コア
５１０：充填材料
５１２：スリーブ
５１４：シース
５１６ａ、５１６ｂ：通路

Claims (6)

1. 生物刺激型照明による鼻炎の治療装置であって、
   患者の鼻孔への挿入に適合されたプローブ（２０２ａ；２０２ｂ）を含む１対のＬＥＤ（５０４ａ；５０４ｂ）と；プローブ支持ケーシングとを含み、前記プローブは、通常、互いに柔軟に引き付けられ、前記ケーシングは、電源（５０２）、通常開のＯＮ／ＯＦＦマイクロスイッチ（５０４ａ）、およびＬＥＤを作動／停止させる回路手段を収容し、
   （ａ）前記ケーシングは、第１（２０６ｂ）と反対側の第２（２０６ａ）の側翼を有し、
   （ｂ）第１の側翼（２０６ｂ）は、前記ケーシングと一体に形成され、及び
   （ｃ）第２の側翼（２０６ｂ）は、前記ケーシングへ柔軟に取り付けられ、
   これにより、第２の側翼を押すことで、プローブの分離と、前記マイクロスイッチの作動との両方を実施することを特徴とする装置。
2. 前記マイクロスイッチ（５０４ａ）は、プローブが互いに分離されている限り、作動が維持される、請求項１に記載の装置。
3. 前記ケーシングは、少なくとも１つの柔軟な材料からできている、請求項１に記載の装置。
4. 前記ケーシングは、発泡弾性材料（５１０）に埋め込まれた半剛性コア（５０８）を含む、請求項３に記載の装置。
5. 前記電源は、コイン型電池を含む、請求項１に記載の装置。
6. 前記コイン型電池は、前記ケーシングに形成される溝（３０２）へ挿入可能である、請求項１に記載の装置。