JPH0723642Y2 - クランクシャフトの縦振動吸収ダンパ - Google Patents
クランクシャフトの縦振動吸収ダンパInfo
- Publication number
- JPH0723642Y2 JPH0723642Y2 JP1988108956U JP10895688U JPH0723642Y2 JP H0723642 Y2 JPH0723642 Y2 JP H0723642Y2 JP 1988108956 U JP1988108956 U JP 1988108956U JP 10895688 U JP10895688 U JP 10895688U JP H0723642 Y2 JPH0723642 Y2 JP H0723642Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crankshaft
- damping plate
- crank pulley
- fixed
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Pulleys (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はクランクシャフトの縦振動吸収ダンパに関する
ものである。
ものである。
［従来の技術］ 往復機関ではピストンの往復運動をコネクティングロッ
ドを介してクランクシャフトに伝達することによって回
転運動に変換しているが、ピストンの往復運動によって
クランクシャフトに撓みが生じて、該クランクシャフト
が軸線方向に伸縮する縦振動が発生し、クランクシャフ
トの前端側に固着したクランクプーリが振動して騒音が
発生する。
ドを介してクランクシャフトに伝達することによって回
転運動に変換しているが、ピストンの往復運動によって
クランクシャフトに撓みが生じて、該クランクシャフト
が軸線方向に伸縮する縦振動が発生し、クランクシャフ
トの前端側に固着したクランクプーリが振動して騒音が
発生する。
従来、クランクシャフトの縦振動の発生を防止するため
に、クランクシャフトを枢支している主軸受の数を増加
させている。
に、クランクシャフトを枢支している主軸受の数を増加
させている。
［考案が解決しようとする課題］ しかし、主軸受の数を増加させるとクランクシャフトの
軸線方向の寸法が長くなり、機関が大型化するととも
に、構造が複雑化するので、機関の製造コストが上昇す
る。
軸線方向の寸法が長くなり、機関が大型化するととも
に、構造が複雑化するので、機関の製造コストが上昇す
る。
また、主軸受の数を増加させてもクランクシャフトの縦
振動の発生を完全に防止することができなかった。
振動の発生を完全に防止することができなかった。
本考案は上述の問題を解決するもので、クランクシャフ
トの縦振動を吸収し、クランクプーリより発生する騒音
を防止することを目的としている。
トの縦振動を吸収し、クランクプーリより発生する騒音
を防止することを目的としている。
［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本考案のクランクシャフトの
縦振動吸収ダンパにおいては、クランクシャフトの先端
部に取り付けられたクランクプーリの反クランクシャフ
ト側の端面に、該端面から見て円形を呈し且つクランク
シャフトの先端部へ向って陥没する空洞を形成し、所要
の剛性を有する円板状の制振板の中心部に所要の質量を
有するウエイトを固着し、前記空洞の内部に制振板を配
置するとともに、制振板がクランクシャフトの軸心方向
に振動し得るように制振板の外縁部をクランクプーリに
対して固着している。
縦振動吸収ダンパにおいては、クランクシャフトの先端
部に取り付けられたクランクプーリの反クランクシャフ
ト側の端面に、該端面から見て円形を呈し且つクランク
シャフトの先端部へ向って陥没する空洞を形成し、所要
の剛性を有する円板状の制振板の中心部に所要の質量を
有するウエイトを固着し、前記空洞の内部に制振板を配
置するとともに、制振板がクランクシャフトの軸心方向
に振動し得るように制振板の外縁部をクランクプーリに
対して固着している。
また、前記の制振板にウエイトを周方向に取り囲むよう
にラバーを接合した構成とする。
にラバーを接合した構成とする。
［作用］ 本考案のうち、第１の考案では、中心部に所要の質量を
有するウエイトを固着した制振板を、クランクプーリに
形成した空洞の内部に配置するとともに、制振板の外縁
部をクランクプーリに対して固着しているので、クラン
クシャフトに縦振動が発生すると、制振板がウエイトと
ともにクランクシャフト軸線方向に振動し、クランクシ
ャフトの縦振動と制振板の振動とが相殺し合い、制振板
がクランクシャフトの振動を吸収する。
有するウエイトを固着した制振板を、クランクプーリに
形成した空洞の内部に配置するとともに、制振板の外縁
部をクランクプーリに対して固着しているので、クラン
クシャフトに縦振動が発生すると、制振板がウエイトと
ともにクランクシャフト軸線方向に振動し、クランクシ
ャフトの縦振動と制振板の振動とが相殺し合い、制振板
がクランクシャフトの振動を吸収する。
本考案のうち、第２の考案では、中心部に所要の質量を
有するウエイトを固着し且つウエイトを周方向に取り囲
むようにラバーを接合した制振板を、クランクプーリに
形成した空洞の内部に配置するとともに、制振板の外縁
部をクランクプーリに対して固着しているので、クラン
クシャフトに縦振動が発生すると、制振板がウエイト及
びラバーとともにクランクシャフト軸線方向に振動し、
クランクシャフトの縦振動と制振板の振動とが相殺し合
い、制振板がクランクシャフトの振動を吸収する。
有するウエイトを固着し且つウエイトを周方向に取り囲
むようにラバーを接合した制振板を、クランクプーリに
形成した空洞の内部に配置するとともに、制振板の外縁
部をクランクプーリに対して固着しているので、クラン
クシャフトに縦振動が発生すると、制振板がウエイト及
びラバーとともにクランクシャフト軸線方向に振動し、
クランクシャフトの縦振動と制振板の振動とが相殺し合
い、制振板がクランクシャフトの振動を吸収する。
［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第１図及び第２図は本考案のうち、第１の考案の一実施
例であり、所要の剛性を有する制振鋼板１を円盤状に形
成するとともに、該制振鋼板１の各面中心に所要の質量
を有するウエイト２をそれぞれ固着する。
例であり、所要の剛性を有する制振鋼板１を円盤状に形
成するとともに、該制振鋼板１の各面中心に所要の質量
を有するウエイト２をそれぞれ固着する。
クランクシャフト３の前端部に固着したクランクプーリ
４内に前記制振鋼板１を包含可能な空洞５をクランクシ
ャフト３の軸心に対して同心に設け、該空洞５にクラン
クシャフト３軸心に対して垂直な環状の支持部６を設
け、該支持部６に前記制振鋼板１の周縁部をウエイト２
の中心がクランクシャフト３の軸心に位置するようにボ
ルト７を介して固着する。
４内に前記制振鋼板１を包含可能な空洞５をクランクシ
ャフト３の軸心に対して同心に設け、該空洞５にクラン
クシャフト３軸心に対して垂直な環状の支持部６を設
け、該支持部６に前記制振鋼板１の周縁部をウエイト２
の中心がクランクシャフト３の軸心に位置するようにボ
ルト７を介して固着する。
上述の構成によれば、機関の運転に伴ってクランクシャ
フト３に縦振動が発生すると、制振鋼板１がウエイト２
とともにクランクシャフト３軸線方向に振動し、クラン
クシャフト３の縦振動と制振鋼板１の振動とが相殺し合
ってクランクシャフト３の縦振動が制振鋼板１に吸収さ
れるので、縦振動に伴ってクランクプーリ４より発生す
る騒音を防止する。
フト３に縦振動が発生すると、制振鋼板１がウエイト２
とともにクランクシャフト３軸線方向に振動し、クラン
クシャフト３の縦振動と制振鋼板１の振動とが相殺し合
ってクランクシャフト３の縦振動が制振鋼板１に吸収さ
れるので、縦振動に伴ってクランクプーリ４より発生す
る騒音を防止する。
第３図及び第４図は本考案のうち、第２の考案の一実施
例を示すもので、所要の剛性を有する制振鋼板１を円盤
状に形成するとともに、該制振鋼板１の各面中心に所要
の質量を有するウエイト２をそれぞれ固着し、更に制振
鋼板１の一方の面にウエイト２を周方向に取り囲むよう
にラバー８を接合する。
例を示すもので、所要の剛性を有する制振鋼板１を円盤
状に形成するとともに、該制振鋼板１の各面中心に所要
の質量を有するウエイト２をそれぞれ固着し、更に制振
鋼板１の一方の面にウエイト２を周方向に取り囲むよう
にラバー８を接合する。
第１図に示したクランクプーリ４と同様に形成したクラ
ンクプーリ４の支持部６に前記制振鋼板１の周縁部をボ
ルト７を介して固着する。
ンクプーリ４の支持部６に前記制振鋼板１の周縁部をボ
ルト７を介して固着する。
上述の構成によれば、機関の運転に伴ってクランクシャ
フト３に縦振動が発生すると、制振鋼板１がウエイト２
及びラバー８とともにクランクシャフト３軸線方向に振
動し、クランクシャフト３の縦振動と制振鋼板１の振動
とが相殺し合ってクランクシャフト３の縦振動が制振鋼
板１に吸収されるので、縦振動に伴ってクランクプーリ
４より発生する騒音を防止する。
フト３に縦振動が発生すると、制振鋼板１がウエイト２
及びラバー８とともにクランクシャフト３軸線方向に振
動し、クランクシャフト３の縦振動と制振鋼板１の振動
とが相殺し合ってクランクシャフト３の縦振動が制振鋼
板１に吸収されるので、縦振動に伴ってクランクプーリ
４より発生する騒音を防止する。
尚、本考案のクランクシャフトの縦振動吸収ダンパは、
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
［考案の効果］ 以上説明したように、本考案のクランクシャフトの縦振
動吸収ダンパでは、中心部に所要の質量を有するウエイ
トを固着した制振板を、クランクプーリに形成した空洞
の内部に配置するとともに、制振板の外縁部をクランク
プーリに対して固着しているので、クランクシャフトの
縦振動を効果的に吸収することができ、クランクシャフ
トの主軸受の数を増加させることなくクランクプーリが
振動することによって発生する騒音を防止できる優れた
効果を奏し得る。
動吸収ダンパでは、中心部に所要の質量を有するウエイ
トを固着した制振板を、クランクプーリに形成した空洞
の内部に配置するとともに、制振板の外縁部をクランク
プーリに対して固着しているので、クランクシャフトの
縦振動を効果的に吸収することができ、クランクシャフ
トの主軸受の数を増加させることなくクランクプーリが
振動することによって発生する騒音を防止できる優れた
効果を奏し得る。
第１図は本考案のうち、第１の考案の一実施例を示す説
明図、第２図は第１図のII−II矢視図、第３図は本考案
のうち、第２の考案の一実施例を示す説明図、第４図は
第３図のIV−IV矢視図である。 図中１は制振鋼板（制振板）、２はウエイト、３はクラ
ンクシャフト、４はクランクプーリ、８はラバーを示
す。
明図、第２図は第１図のII−II矢視図、第３図は本考案
のうち、第２の考案の一実施例を示す説明図、第４図は
第３図のIV−IV矢視図である。 図中１は制振鋼板（制振板）、２はウエイト、３はクラ
ンクシャフト、４はクランクプーリ、８はラバーを示
す。
Claims (2)
- 【請求項１】クランクシャフトの先端部に取り付けられ
たクランクプーリの反クランクシャフト側の端面に、該
端面から見て円形を呈し且つクランクシャフトの先端部
へ向って陥没する空洞を形成し、所要の剛性を有する円
板状の制振板の中心部に所要の質量を有するウエイトを
固着し、前記空洞の内部に制振板を配置するとともに、
制振板がクランクシャフトの軸心方向に振動し得るよう
に制振板の外縁部をクランクプーリに対して固着したこ
とを特徴とするクランクシャフトの縦振動吸収ダンパ。 - 【請求項２】クランクシャフトの先端部に取り付けられ
たクランクプーリの反クランクシャフト側の端面に、該
端面から見て円形を呈し且つクランクシャフトの先端部
へ向って陥没する空洞を形成し、所要の剛性を有する円
板状の制振板の中心部に所要の質量を有するウエイトを
固着し、前記制振板にウエイトを周方向に取り囲むよう
にラバーを接合し、前記空洞の内部に制振板を配置する
とともに、制振板がクランクシャフトの軸心方向に振動
し得るように制振板の外縁部をクランクプーリに対して
固着したことを特徴とするクランクシャフトの縦振動吸
収ダンパ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988108956U JPH0723642Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | クランクシャフトの縦振動吸収ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988108956U JPH0723642Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | クランクシャフトの縦振動吸収ダンパ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0230559U JPH0230559U (ja) | 1990-02-27 |
| JPH0723642Y2 true JPH0723642Y2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=31344769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988108956U Expired - Lifetime JPH0723642Y2 (ja) | 1988-08-19 | 1988-08-19 | クランクシャフトの縦振動吸収ダンパ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0723642Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5814257U (ja) * | 1981-07-16 | 1983-01-28 | 赤井電機株式会社 | フライホイ−ル反転装置 |
| JPS5814258U (ja) * | 1981-07-20 | 1983-01-28 | 三洋電機株式会社 | 磁気テ−プ走行装置 |
| JPH0642118Y2 (ja) * | 1988-07-19 | 1994-11-02 | トヨタ自動車株式会社 | ダンパー付フライホイール |
-
1988
- 1988-08-19 JP JP1988108956U patent/JPH0723642Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0230559U (ja) | 1990-02-27 |
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