JPH0532679Y2 - - Google Patents

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JPH0532679Y2
JPH0532679Y2 JP1985099930U JP9993085U JPH0532679Y2 JP H0532679 Y2 JPH0532679 Y2 JP H0532679Y2 JP 1985099930 U JP1985099930 U JP 1985099930U JP 9993085 U JP9993085 U JP 9993085U JP H0532679 Y2 JPH0532679 Y2 JP H0532679Y2
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balancer
shaft body
engine
balancer shaft
unbalanced
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの振動を低減するバランサ
装置の改良に関する。
(従来の技術) 一般に、多気筒エンジンにおいては、エンジン
振動を低減するために、エンジンの振動と逆方向
の振動を発生させて互いの振動を相殺させるバラ
ンサ装置が装着されている。
そして、上記のエンジンのバランサ装置として
は、実開昭59−32748号公報に例示されるように、
エンジンのシリンダ列方向に延びるバランサシヤ
フトと、該バランサシヤフトのシリンダ列方向の
一側に設けられ軸心に対して片寄つて形成された
アンバランス部と、上記バランサシヤフトのシリ
ンダ列方向の他側に設けられクランクシヤフトの
回転力を当該バランサシヤフトに伝達する駆動プ
ーリとを備えたものが知られている。
このエンジンのバランサ装置は、アンバランス
部をクランクシヤフトの回転数と同一あるいは二
以上の整数倍の回転数でクランクシヤフトの回転
と同期させながら回転させることにより、各ピス
トンの往復動によつて発生するエンジンの振動を
アンバランス部の回転によりバランサシヤフトに
発生する逆方向の振動によつて相殺しようとする
ものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記のようなエンジンのバランサ装
置においては、アンバランス部と駆動プーリとが
バランサシヤフト本体を介して一体的に設けられ
ているため、クランクシヤフトのねじり振動がタ
イミングベルト等を介して駆動プーリに伝達さ
れ、このねじり振動がそのままアンバランス部に
伝達される。このため、アンバランス部に設けら
れたバランサシヤフト本体を軸支するための軸受
部が大きな繰り返しを荷重を受けて焼付くという
問題がある。
また、アンバランス部に製造誤差があると、ア
ンバランス部の軸心が振れる自励振動が発生し、
この自励振動が振れとしてバランサシヤフト本体
を介して駆動プーリに伝達される。このため、バ
ランサシヤフト本体に設けられた駆動プーリを軸
支するための軸受部が繰り返し荷重を受けて焼き
付くという問題も発生する。
本考案は、上記の問題点を一挙に解決し、駆動
プーリから伝達されるバランサシヤフト本体のね
じり振動及びアンバランス部の自励振動によるバ
ランサシヤフト本体の振れをコンパクトな構造に
より低減させることによつて、アンバランス部の
軸受部及び駆動プーリの軸受部に作用する繰返し
荷重を軽減することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本考案は、アンバ
ランス部と駆動プーリとの間にダイナミツクダン
パを設け、駆動プーリを介してバランサシヤフト
本体に伝達されたねじり振動及びアンバランス部
の自励振動に伴うバランサシヤフト本体の振れを
共にダイナミツクダンパによつて吸収することに
より、ねじり振動の駆動プーリからアンバランス
部への伝達及びバランサシヤフト本体の振れのバ
ランサシヤフト本体から駆動プーリへの伝達を共
に阻止するものである。
具体的に本考案が講じた解決手段は、エンジン
のバランサ装置を、エンジンのシリンダ列方向へ
延びるように設けられたバランサシヤフト本体
と、該バランサシヤフト本体におけるシリンダ列
方向の一側に設けられ軸心に対して片寄つて形成
されたアンバランス部と、該アンバランス部に設
けられ上記バランサシヤフト本体を軸支するため
の軸受部と、上記バランサシヤフト本体における
シリンダ列方向の他側に設けられクランクシヤフ
トの回転力を無端回転力伝達部材を介して当該バ
ランサシヤフト本体に伝達する駆動プーリと、上
記バランサシヤフト本体におけるシリンダ列方向
の他側に設けられ上記駆動プーリを軸支するため
の軸受部と、上記バランサシヤフト本体のバラン
ス部における上記駆動プーリと上記アンバランス
部との間で且つエンジンのシリンダブロツク内に
位置する部位に設けられたダイナミツクダンパと
を備えている構成とするものである。
(作用) 上記の構成により、クランクシヤフトから無端
回転力伝達部材を介して駆動プーリに伝達された
ねじり振動は、バランサシヤフト本体に伝達され
た後、ダイナミツクダンパによつて吸収されるの
で、クランププーリのねじり振動はアンバランス
部に伝達されない。
一方、アンバランス部に発生した自励振動は、
バランサシヤフト本体に振れとして伝達された
後、該バランサシヤフトのバランス部に設けられ
たダイナミツクダンパによつて吸収されるので、
バランサシヤフト本体の振れは駆動プーリに伝達
されない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図は、本考案に係るエンジンの
バランサ装置を備えた直列4気筒エンジンを示
す。同図において、1はシリンダブロツクであつ
て、該シリンダブロツク1には前後方向に4つの
シリンダ2,2……が形成され、各シリンダ2に
はピストン3が嵌挿されている。また、該シリン
ダブロツク1のクランクケース4には、上記各シ
リンダ2,2間に対応して前から順に第1〜第3
の縦壁5,6,7が設けられている。
上記シリンダブロツク1にはエンジン出力軸と
してのクランクシヤフト8が、上記クランクケー
ス4の前後壁4a,4b及び第1〜第3縦壁5,
6,7に配設されたメタル9,9……によつて支
承されている。
また、上記シリンダブロツク1の両側部には、
各々上記クランクシヤフト8と並列に配置した一
対のバランサ10,11が設けられており、各バ
ランサ10,11は、クランクケース4の前壁4
a及び第1縦壁5〜第3縦壁7に対応する長さに
設定されている。
各バランサ10,11における前壁4a〜第1
縦壁5間と対応する部分には、軸心が各バランサ
10,11の軸心に一致するバランサシヤフト本
体としての軸部10a,11aが形成されてい
る。
各バランサ10,11における第1縦壁5〜第
3縦壁7間と対応する部分には、バランサ10,
11の各軸心に対して径方向に片寄つて設けられ
たアンバランス部10b,11bが形成されてい
る。
各アンバランス部10b,11bの軸方向の両
端部及び中央部並びにバランサ10,11の前端
部には軸受部としてのジヤーナル部12,13が
それぞれ形成されているとともに、シリンダブロ
ツク1の前壁4a及び第1〜第3縦壁5,6,7
には上記各ジヤーナル部12,13を回転自在に
支持する軸受部材としてのメタル14が嵌入され
ている。
クランクシヤフト8の前端部及び各バランサ1
0,11の軸部10a,11aの前端部には各々
クランクシヤフト8の回転駆動力をバランサ1
0,11に伝達するための駆動プーリ15,1
6,17が取付けられており、該駆動プーリ1
5,16,17には無端回転力伝達部材としての
タイミングベルト18が巻掛けられている。各駆
動プーリ15,16,17は、バランサ10,1
1がクランクシヤフト8の回転数の2倍の回転数
で互いに逆方向に回転駆動されるように形成され
ており、これにより、バランサ10,11には、
各ピストン3の往復動によつて発生するクランク
シヤフト8の振動と逆方向の振動が発生する。
さらに、上記各バランサ10,11の軸部10
a,11aの外周面にはダイナミツクダンパ19
が設けられている。ダイナミツクダンパ19は、
第3図に示すように、各軸部10a,11aの外
周面に嵌装された中空円筒状のマス部19aと、
該マス部19aと各軸部10a,11aとの間に
嵌入され上記マス部19aを各軸部10a,11
aに対して弾性的に支持するゴム部19bとから
なり、各軸部10a,11aに伝達されるねじり
振動エネルギー及び各軸部10a,11aの軸心
の振れに基づく振動エネルギーを吸収するように
なされている。
尚、第1図において、20は上記タイミングベ
ルト18を介してクランクシヤフト8に駆動され
るカムシヤフト、21は上記クランクシヤフト
8、バランサ10,11及びカムシヤフト20の
メタルにエンジンオイルを供給するオイル通路、
22はシリンダヘツド、23はオイルパンであ
る。
次に、上記実施例の作用について説明するに、
クランクシヤフト8のねじり振動は、その駆動プ
ーリ15からタイミングベルト18を介して各バ
ランサ10,11の軸部10a,11a前側の駆
動プーリ16,17に伝達された後、各軸部10
a,11aに伝達されるが、各軸部10a,11
aに伝達されたねじり振動の振動エネルギーはダ
イナミツクダンパ19によつて吸収されるので、
各軸部10a,11aのねじり振動はアンバラン
ス部10b,11bには伝達されない。これによ
り、各アンバランス部10b,11bのメタル1
4……に作用する軸受荷重が低く抑えられるの
で、該メタル14……の信頼性が向上し、その分
メタル14を小形化して抵抗の軽減を図ることが
できる。
また、アンバランス部10b,11bの製造誤
差に起因してバランサ10,11の軸心が振れる
自励振動が発生すると、この自励振動は各軸部1
0a,11aに伝達されるが、各軸部10a,1
1aに伝達された自励振動の振動エネルギーは上
記と同様にダイナミツクダンパ19により吸収さ
れるので、自励振動は各軸部10a,11a前側
の駆動プーリ16,17に伝達されない。これに
より、駆動プーリ16,17の直後側に位置する
メタル14に作用する軸受荷重が低く抑えられる
ため、該メタル14の信頼性が向上し、その小形
化が可能となるので、より一層の抵抗軽減を図る
ことができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案に係るエンジンの
バランサ装置によれば、バランサシヤフト本体に
おけるアンバランス部と駆動プーリとの間にダイ
ナミツクダンパが設けたため、クランクプーリか
ら無端回転力伝達部材を介して駆動プーリに伝達
されたねじり振動及びアンバランス部の自励振動
に起因するバランサシヤフト本体の振れは、いず
れもダイナミツクダンパによつて低減される。こ
のため、クランププーリのねじり振動がアンバラ
ンス部ひいてはアンバランス部の軸受部に伝達さ
れる事態及びアンバランス部の自励振動が振れと
して駆動プーリひいては駆動プーリを軸支する駆
動部に伝達される事態を阻止できるので、アンバ
ランス部の軸受部及び駆動プーリを軸支する軸受
部における焼付けを防止することができる。
また、ダイナミツクダンパはバランサ部におけ
るエンジンのシリンダブロツク内に位置する部位
に設けられているため、シリンダブロツク内にお
けるアンバランス部が設けられていない空きスペ
ースを利用してコンパクトにダイナミツクダンパ
を設けることができる。
このため、本考案によると、コンパクトな構造
によつてアンバランス部の軸受部及び駆動プーリ
を軸支する軸受部の信頼性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はエンジ
ンの縦断側面図、第2図は第1図における−
線断面図、第3図は第2図における−線断面
図である。 8……クランクシヤフト、10,11……バラ
ンサ、10a,11a……軸部(バランサシヤフ
ト本体)、10b,11b……アンバランス部、
15〜17……駆動プーリ、18……タイミング
ベルト(無端回転力伝達部材)、19……ダイナ
ミツクダンパ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンのシリンダ列方向へ延びるように設け
    られたバランサシヤフト本体と、該バランサシヤ
    フト本体におけるシリンダ列方向の一側に設けら
    れ軸心に対して片寄つて形成されたアンバランス
    部と、該アンバランス部に設けられ上記バランサ
    シヤフト本体を軸支するための軸受部と、上記バ
    ランサシヤフト本体におけるシリンダ列方向の他
    側に設けられクランクシヤフトの回転力を無端回
    転力伝達部材を介して当該バランサシヤフト本体
    に伝達する駆動プーリと、上記バランサシヤフト
    本体におけるシリンダ列方向の他側に設けられ上
    記駆動プーリを軸支するための軸受部と、上記バ
    ランサシヤフト本体のバランス部における上記駆
    動プーリと上記アンバランス部との間で且つエン
    ジンのシリンダブロツク内に位置する部位に設け
    られたダイナミツクダンパとを備えていることを
    特徴とするエンジンのバランサ装置。
JP1985099930U 1985-06-29 1985-06-29 Expired - Lifetime JPH0532679Y2 (ja)

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JP1985099930U JPH0532679Y2 (ja) 1985-06-29 1985-06-29

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JPS628450U JPS628450U (ja) 1987-01-19
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5969549A (ja) * 1982-10-14 1984-04-19 Honda Motor Co Ltd 内燃機関のカムシヤフト振動抑制装置
JPS5932748B2 (ja) * 1977-03-02 1984-08-10 オムロン株式会社 超音波物体検知装置

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JPS628450U (ja) 1987-01-19

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