JPH07234113A - 形状検出方法及びその装置 - Google Patents

形状検出方法及びその装置

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JPH07234113A
JPH07234113A JP6026881A JP2688194A JPH07234113A JP H07234113 A JPH07234113 A JP H07234113A JP 6026881 A JP6026881 A JP 6026881A JP 2688194 A JP2688194 A JP 2688194A JP H07234113 A JPH07234113 A JP H07234113A
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JP
Japan
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image
slit light
image processing
irradiation
irradiation means
Prior art date
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Application number
JP6026881A
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English (en)
Inventor
Hiroo Arataki
博夫 荒滝
Yasuaki Yonezawa
康明 米沢
Hiroyuki Morimoto
博幸 森本
Yasuo Kiyouren
康生 教蓮
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 対象物の位置に関係なく精度の高い形状検出
を行う。 【構成】 照射手段により対象物1に縞パタンのスリッ
ト光を投影し、これを画像入力手段2により取り込み、
画像処理手段7にて画像処理して対象物1の三次元位置
を求めるに際して、複数の照射手段を切替えて選択的に
使用する。第1の照射手段3によるスリット光と第2の
照射手段4によるスリット光とを略90°異った方向か
ら照射し、投影されるスリット光の輝線数が多い方の画
像を画像処理して三次元位置を求めることで、より精度
の高い形状検出が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、対象物にスリット光
を投影してその反射光を撮像することで該対象物の三次
元位置を求めてその形状を検出するようにした形状検出
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、生産ライン等において所定位置
に載置されたワークをピックアップロボットによりピッ
クアップして組み付け等を行う場合、該ワークの形状、
即ち、三次元位置を識別してその情報を上記ピックアッ
プロボットに取り込む必要がある。かかる場合における
ワークの形状検出方法としては、例えば、特開昭62ー
32582号公報に開示される如く、対象物(上記ワー
ク)にスリット光を投影してその反射光を撮像し、その
入力画像に距離変換等の三次元処理をして距離情報、即
ち、三次元情報を得て該対象物の形状、位置等を認識す
る方法が知られている。
【0003】ところで、このスリット光照射による対象
物の三次元位置の検出方法の原理は、スリット光を対象
物上に投影した場合、スリット光の輝線が対象物に対応
する部分と対象物から外れた部分とでズレを生じること
を利用して該対象物の形状等を識別するものである。従
って、このスリット光を用いた検出方法においては、形
状認識の基礎となる情報、即ち、対象物に投影されるス
リット光の数が多いほど、及びスリット光の照射に対し
て影となる部分が少ないほど検出精度が高められること
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際にスリ
ット光照射によって対象物の形状等の検出を行う場合に
おいては、該対象物は所定位置に不規則に載置されるも
のであるため、例えばこの対象物が軸物等の縦横比が大
きいものである場合には、該対象物の長軸方向とこれに
投影されるスリット光の輝線方向とが直交する場合に最
も多数のスリット光が対象物に投影されるため入力画像
からより多くの位置情報が得られ、より高精度の形状検
出が可能となる。これに対して、この対象物の長軸方向
がスリット光の輝線方向に対して平行方向へ近付くに従
って該対象物上に投影されるスリット光の数が減少する
ことから、入力画像から得られる位置情報が少なくな
り、結果的に形状等の検出精度が低下することになる。
【0005】即ち、スリット光照射による形状検出方法
において、常時高精度の検出精度を確保しようとすれ
ば、対象物と照射手段の相対位置を考慮し、対象物上に
より多くのスリット光が投影されるようにすることが必
要であるが、かかる観点に基づく有効な技術は未だ提案
されていない。
【0006】尚、上掲公知例は単一の画像入力手段にて
画像入力を行うことを前提とするものであるが、この他
に二つの画像入力手段を使用して異なる二方向から対象
物を撮像する技術も提案されている(例えば、特公平2
ー4030号公報参照)。しかしながら、この後者の公
知例のものは、主として二つの画像入力手段を使用して
対象物を両眼立体視した場合の左右両画面間の対応づけ
を容易ならしめる等のことで画像処理時間の短縮化を図
らんとするものであって、上述の如き対象物とこれに投
影される輝線との相対関係に起因する形状検出精度に関
しては何等これを開示するものではない。
【0007】そこで本願発明は、スリット光照射による
対象物の形状検出に際して、該対象物の位置に関係なく
精度の高い形状検出が行えるようにした形状検出方法及
びその装置を提案することをその目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次に述べるような構
成を採用している。
【0009】本願発明の形状検出方法は、照射手段によ
り対象物に所定の縞パターンのスリット光を投影すると
ともに、該対象物からの反射光を画像入力手段により取
り込み、この入力画像を画像処理手段にて画像処理して
上記対象物の三次元位置を求めるに際して、上記照射手
段を複数の縞パターンのスリット光を生成可能なる如く
構成し、撮像条件に応じて該複数の縞パターンを切り替
えて使用することを基本的構成としている。尚、ここで
言う「縞パターン」とは、照射手段から照射されるスリッ
ト光の輝線方向が異なることに基づくパターンと縞幅が
異なることに基づくパターンの意味であって、スリット
光のグレーコードパターンを言うものではない。
【0010】そして、本願発明では、上述の如き基本的
構成をより具体化する方法として、縞パターンの切り替
えをスリット光の輝線方向の切り替えで行う方法と、ス
リット光の縞幅の切り替えで行う方法とを提案してい
る。
【0011】(1) 縞パターンの切り替えをスリット光
の輝線方向の切り替えによって行う場合 この方法の場合には、さらに次のような四つの方法が考
えられる。
【0012】1−a) 第1の方法及び第2の方法 第1の方法及び第2の方法は、共に対象物に投影される
スリット光の輝線方向の切り替えを二つの照射手段を使
用して実現するものである。
【0013】即ち、第1の方法は、上記照射手段を第1
の照射手段と第2の照射手段の二つの照射手段で構成し
且つ該各照射手段から照射されるスリット光の輝線方向
を同一方向とするとともに、該第1の照射手段と第2の
照射手段とを上記対象物に対して略90°の交差角をも
って配置し、この状態において上記第1の照射手段と第
2の照射手段とを選択的に使用する方法である。
【0014】また、第2の方法は、上記照射手段を第1
の照射手段と第2の照射手段の二つの照射手段で構成し
且つ該第1の照射手段から照射されるスリット光の輝線
方向と第2の照射手段から照射されるスリット光の輝線
方向とを異なる方向とするとともに、該第1の照射手段
と第2の照射手段とを上記対象物に対して略90°の交
差角をもって配置し、この状態で上記第1の照射手段と
第2の照射手段とを選択使用する方法である。
【0015】そして、この第1及び第2の方法において
は、実際の画像処理に際して次の二つの処理方手順のい
ずれをも採用することができる。即ち、その一つは、上
記第1の照射手段からのスリット光の投影により生成さ
れる画像を画像入力手段から画像処理手段に取り込んで
画像処理した後、その画像処理状態に応じて特定条件下
においてのみ上記第2の照射手段からのスリット光の投
影により生成される画像を取り込んで画像処理するもの
であり、また他の一つは上記第1の照射手段からのスリ
ット光の投影により生成される画像と第2の照射手段か
らのスリット光の投影により生成される画像とを同時に
画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず上
記第1の照射手段による入力画像を画像処理し、その画
像処理状態に応じて特定条件下においてのみ上記第2の
照射手段からの入力画像を画像処理するものである。
【0016】1−b) 第3の方法及び第4の方法 第3の方法及び第4の方法は、上記第1及び第2の方法
とは異なって、スリット光の輝線方向の切り替えを単一
の照射手段により行う方法である。
【0017】即ち、第3の方法は、照射手段から照射さ
れるスリット光の輝線方向の切り替えにより行うに際し
て、該照射手段の上記対象物に対する設置位置を変更す
ることで行うようにする方法であり、第4の方法は、上
記照射手段を所定位置に固定配置してこれをその照射軸
心回りに回転させることで上記対象物に対するスリット
光の輝線方向を切り替える方法である。
【0018】そして、この第3の方法においては、実際
の画像処理に際しての処理手順として、第1の設置位置
における照射手段からのスリット光の投影により生成さ
れる画像を画像入力手段から画像処理手段に取り込んで
画像処理した後、その画像処理状態に応じて特定条件下
においてのみ第2の設置位置における照射手段からのス
リット光の投影により生成される画像を取り込んで画像
処理する手順と、第1の設置位置における照射手段から
のスリット光の投影により生成される画像と第2の設置
位置における照射手段からのスリット光の投影により生
成される画像とを同時に画像入力手段から画像処理手段
に取り込んだ後、先ず上記第1の設置位置における照射
手段による入力画像を画像処理し、その画像処理状態に
応じて特定条件下においてのみ上記第2の設置位置にお
ける照射手段からの入力画像を画像処理する手順のいず
れも採用できる。
【0019】また、第4の方法においては、画像処理の
処理手順として、第1の回転位置における照射手段から
のスリット光の投影により生成される画像を画像入力手
段から画像処理手段に取り込んで画像処理した後、その
画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ第2の回
転位置における照射手段からのスリット光の投影により
生成される画像を取り込んで画像処理する手順と、第1
の回転位置における照射手段からのスリット光の投影に
より生成される画像と第2の回転位置における照射手段
からのスリット光の投影により生成される画像とを同時
に画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず
上記第1の回転位置における入力画像を画像処理し、そ
の画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ上記第
2の回転位置における入力画像を画像処理する手順のい
ずれも採用できる。
【0020】(2) 縞パターンの切り替えをスリット光
の縞幅の切り替えで行う場合 この場合には、次のような二つの具体的方法(以下にお
いては、前述の第1〜第4の方法を考慮して便宜上、第
5の方法及び第6の方法という)が考えられる。
【0021】即ち、第5の方法は、照射手段における縞
パターンの切り替えを、スリット光の縞幅の切り替えに
より行うに際して、上記照射手段を所定数のストライブ
をもつ液晶スリットで構成し、該液晶スリットの空間分
解能を切り替える方法であり、また、第6の方法は、上
記照射手段をレーザー光源から照射されるレーザー光に
光路差を与えて干渉縞を形成することでスリット光を生
成し得る如く構成し、この光路差を変更することで上記
対象物に投影されるスリット光の縞幅を切り替える方法
である。
【0022】そして、実際の画像処理に際しての処理手
順としては、上記第5の方法にあっては、空間分解能の
低いスリット光の投影により生成される画像を画像入力
手段から画像処理手段に取り込んで画像処理した後、そ
の画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ空間分
解能の高いスリット光の投影により生成される画像を取
り込んで画像処理する手順と、空間分解能の低いスリッ
ト光の投影により生成される画像と空間分解能の高いス
リット光の投影により生成される画像とを同時に画像入
力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず空間分解
能の低いスリット光による入力画像を画像処理し、その
画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ空間分解
能の高いスリット光による入力画像を画像処理する手順
のいずれも採用できる。
【0023】また、上記第6の方法にあっては、縞幅の
大きいスリット光の投影により生成される画像を画像入
力手段から画像処理手段に取り込んで画像処理した後、
その画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ縞幅
の小さなスリット光の投影により生成される画像を取り
込んで画像処理する手順と、縞幅の大きいスリット光の
投影により生成される画像と縞幅の小さいスリット光の
投影により生成される画像とを同時に画像入力手段から
画像処理手段に取り込んだ後、先ず縞幅の大きいスリッ
ト光による入力画像を画像処理し、その画像処理状態に
応じて特定条件下においてのみ縞幅の小さいスリット光
による入力画像を画像処理する手順のいずれも採用でき
る。
【0024】(3) 一方、上記各形状検出方法を実施す
るための形状検出装置としては、所定の縞パターンのス
リット光を対象物に投影する照射手段と、該照射手段に
より縞パターンが投影された対象物を撮像し画像として
入力する画像入力手段と、該画像入力手段から入力され
る画像情報を三次元変換処理して上記対象物の三次元位
置を求める画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を、照射されるスリット光の縞パターンを切り替え
可能なる如く構成することをを基本構成とする。
【0025】そして、この基本構成をより具体化する場
合に、上述の如き縞パターンの切り替え方法により次述
の二つの具体的構成が考えられる。
【0026】即ち、その一つは、縞パターンの切り替え
をスリット光の輝線方向の切り替えにより実現するため
の構成(以下、第1の構成という)であり、他の一つはス
リット光の縞幅の切り替えによって実現するための構成
(以下、第2の構成という)である。
【0027】(3−a) 第1の構成 第1の構成としては、さらに次の三つつの具体的構成が
考えられる。
【0028】即ち、上記照射手段を、上記対象物に対し
てスリット光の照射方向が略90°の角度をもつように
相対的にその配置位置が設定された一対の照射手段で構
成し、該一対の照射手段を切り替えて使用することで照
射されるスリット光の輝線方向を切り替え可能とするも
のと、上記照射手段を単一の照射手段で構成し且つこれ
を上記対象物に対するスリット光の照射方向を略90°
の範囲内で変更し得る如く移動可能とするものと、上記
照射手段を単一の照射手段で構成し且つこれを上記対象
物に投影されるスリット光の輝線方向を略90°の範囲
内で変更可能なる如くその軸心回りに回転可能とするも
のとである。
【0029】(3−b) 第2の構成 第2の構成としては、さらに次の二つの具体的構成が考
えられる。即ち、その一つは、上記照射手段を、空間分
解能が切り替え可能とされた液晶スリットを備えて構成
し、該空間分解能の切り替えによりスリット光の縞幅を
切り替えるものであり、他の一つは、上記照射手段を、
レーザー光源と、該レーザー光源からのレーザー光の一
部を偏向させるプリズムと、該プリズムにより偏向され
たレーザー光反射して上記プリズムに再帰させる反射板
と、該反射板の反射角を可変とする可変機構とを備えて
構成し、該反射板の反射角の切り替えによってスリット
光の縞幅を切り替えるものである。
【0030】
【作用】本願発明ではかかる構成とすることにより次の
ような作用が得られる。
【0031】 照射手段により対象物に所定の縞パタ
ーンのスリット光を投影するとともに、該対象物からの
反射光を画像入力手段により取り込み、この入力画像を
画像処理手段にて画像処理して上記対象物の三次元位置
を求めるに際して、上記照射手段を第1の照射手段と第
2の照射手段の二つの照射手段で構成し且つ該各照射手
段から照射されるスリット光の輝線方向を同一方向とす
るとともに、該第1の照射手段と第2の照射手段とを上
記対象物に対して略90°の交差角をもって配置し、こ
の状態において上記第1の照射手段と第2の照射手段と
を選択的に使用する場合には、第1の照射手段により対
象物に投影されるスリット光と第2の照射手段により対
象物に投影されるスリット光とは略90°の角度をなす
ことから、例えば、第1の照射手段により対象物にスリ
ット光を投影した場合と第2の照射手段により対象物に
スリット光を投影した場合とを比較し、この二つのうち
対象物に投影されるスリット光の数が多い方(即ち、画
像情報が多い方)の画像を取り込んで画像処理により対
象物の三次元位置を求めることで、より精度の高い形状
検出が実現される。
【0032】また、上記の場合と異なって、各照射手段
から照射されるスリット光の輝線方向を異なる方向に設
定すると、各照射手段の切り替えた場合、対象物に投影
されるスリット光の輝線方向は切り替えの前後において
変化しないが、照射手段の切り替えによって対象物への
スリット光の照射方向が略90°変化することから、例
えば、第1の照射手段からのスリット光の照射時には影
となっていた部分が第2の照射手段からのスリット光の
照射時には照射部分となる。従って、対象物のエッジ抽
出等に際して重要点となる部分が影とならないように画
像選択を行うことで、精度の良い形状検出が実現される
ものである。
【0033】そして、上記した方法のいずれの場合にお
いても、画像処理手順として、先ず最初に第1の照射手
段からのスリット光照射による画像を取り込んで画像処
理し、その結果、検出精度が良くない場合には第2の照
射手段からのスリット光照射による画像を取り込んでこ
の画像に基づき形状検出を行う手順と、取り合えず第1
の照射手段からのスリット光照射による画像と第2の照
射手段からのスリット光照射による画像とを同時に取り
込み、この同時に取り込んだ二つの画像のうち、先ず最
初に第1の照射手段による画像を処理して形状検出を行
い、その結果が悪い場合には第2の照射手段による画像
に基づいて形状検出を行う手順のいずれでも採用できる
が、特に前者の処理手順を採用した場合には最初に画像
処理される第1の照射手段による画像のみで精度の良い
形状検出が可能な時には第2の照射手段による画像取り
込み等を行う必要がないことから、より精度の良い形状
検出をより短時間で迅速に行うことができる。また、後
者の処理手順を採用した場合には、最初に第1及び第2
の照射手段による画像取り込みを行うものであることか
ら、画像入力が完了するとその時点で画像入力手段を次
回の形状検出空間に移動させて待機させることができ、
作業の迅速性という点において利点がある。
【0034】 対象物に投影される縞パターンの切り
替えを照射手段から照射されるスリット光の輝線方向の
切り替えにより行うに際して、該照射手段を単一の照射
手段で構成し、この照射手段の上記対象物に対する設置
位置を変更することで実現するようにした場合には、照
射手段を二つ設ける場合に比して、装置の構造の簡略化
が図れるという利点がある。そして、この場合、画像処
理に際しての処理手順としては、照射手段が第1の設置
位置にある場合の画像を取り込んで画像処理し、その結
果、形状検出精度が良くない場合(即ち、対象物に投影
されるスリット光の輝線の数が少なく画像情報が少ない
場合)に初めて第2の設置位置での画像を取り込んで形
状検出を行う手順と、取り合えず第1及び第2の設置位
置での画像を同時に取り込み、先ず第1の設置位置での
画像に基づく形状検出の結果、その精度が良くない場合
に初めて第2の設置位置での画像に基づく形状検出を行
う手順のいずれも採用し得るが、前者の処理手順を採用
した場合には第1の設置位置での画像に基づく形状検出
で高精度の検出が可能な場合は第2の設置位置での画像
取り込みが不要であり、また後者の処理手順を採用した
場合は画像取り込みの完了後、直ちに画像入力手段を次
回の形状検出に備えて待機させることができるものであ
る。
【0035】また、対象物に投影される縞パターンの切
り替えを照射手段から照射されるスリット光の輝線方向
の切り替えにより行うに際して、上記照射手段を所定位
置に固定配置してこれをその照射軸心回りに回転させる
ことで上記対象物に対するスリット光の輝線方向を切り
替える方法を採用した場合も上記の場合と同様の作用が
得られる。
【0036】 照射手段における縞パターンの切り替
えを、スリット光の縞幅の切り替えにより行うに際し
て、上記照射手段を所定数のストライブをもつ液晶スリ
ットで構成し、該液晶スリットの空間分解能を切り替え
る方法とした場合には、例え空間分解能の低いスリット
光の投影で精度の高い形状検出が期待できない場合であ
っても、これに替わって空間分解能の高いスリット光の
投影によって高い精度の形状検出が可能ならしめられる
ことから、対象物の位置に関係なく常時高精度の形状検
出が実現されるものである。
【0037】また、この場合、画像処理手順として、空
間分解能の低いスリット光の投影により生成される画像
を取り込んで画像処理し、その結果、形状検出精度が良
くない場合(即ち、対象物に投影されるスリット光の輝
線の数が少なく画像情報が少ない場合)に初めて空間分
解能の高いスリット光の投影により生成される画像を取
り込んで画像処理する手順、又は空間分解能の低いスリ
ット光の投影により生成される画像と空間分解能の高い
スリット光の投影により生成される画像とを同時に取り
込んだ後、先ず空間分解能の低いスリット光による入力
画像を画像処理し、その結果によって空間分解能の高い
スリット光による入力画像を画像処理する手順のいずれ
も採用し得るが、特に前者の処理手順を採用した場合に
は最初の空間分解能の低いスリット光の投影による画像
に基づく画像処理で十分に精度の良い形状検出が可能な
場合には、空間分解能の高いスリット光の投影による処
理を行う必要がなく、画像処理の簡略化が図られる。こ
れに対して、後者の処理手順を採用した場合には、最初
に空間分解能の低いスリット光の投影による画像入力と
空間分解能の高いスリット光の投影による画像入力とを
行うことから、画像入力の完了後は画像入力手段を次回
の形状検出に備えて待機させることができ、それだけ作
業の迅速性が高められる。
【0038】また、空間分解能の低いスリット光の投影
による画像に基づいて画像処理をして対象物の三次元位
置を求める場合には、これを空間分解能の高いスリット
光の投影による画像に基づいて行う場合に比して、空間
分解能が低い分だけ検出精度は落ちるものの、画像処理
における演算処理時間が短縮化され、迅速な形状検出が
実現されるという利点がある。
【0039】 照射手段における縞パターンの切り替
えを、スリット光の縞幅の切り替えにより行うに際し
て、上記照射手段をレーザー光源から照射されるレーザ
ー光に光路差を与えて干渉縞を形成することでスリット
光を生成し得る如く構成し、この光路差を変更すること
で上記対象物に投影されるスリット光の縞幅を切り替え
る方法とした場合には、光路差の変更操作のみによって
簡便且つ容易にスリット光の縞幅を切り替えて対象物に
投影されるスリット光の輝線の数を所定の形状検出精度
が得られる状態にすることができ、その操作が非常に簡
単である。
【0040】また、この場合の画像処理手順としては、
縞幅の大きいスリット光の投影により生成される画像を
取り込んで画像処理し、その結果、形状検出精度が良く
ない場合に初めて縞幅の小さなスリット光の投影により
生成される画像を取り込んで画像処理する手順と、縞幅
の大きいスリット光の投影により生成される画像と縞幅
の小さいスリット光の投影により生成される画像とを同
時に取り込んだ後、先ず縞幅の大きいスリット光による
入力画像を画像処理し、その形状検出精度が良くない場
合に初めて縞幅の小さいスリット光による入力画像を画
像処理する手順のいずれも採用できるが、特に特に前者
の処理手順を採用した場合には最初の縞幅の大きいスリ
ット光の投影による画像に基づく画像処理で十分に精度
の良い形状検出が可能な場合には、縞幅の小さいスリッ
ト光の投影による処理を行う必要がなく、画像処理の簡
略化が図られる。これに対して、後者の処理手順を採用
した場合には、最初に縞幅の大きいスリット光の投影に
よる画像入力と縞幅の小さいスリット光の投影による画
像入力とを行うことから、画像入力の完了後は画像入力
手段を次回の形状検出に備えて待機させることができ、
それだけ作業の迅速性が高められる。
【0041】また、縞幅の大きいスリット光の投影によ
る画像に基づいて画像処理をして対象物の三次元位置を
求める場合には、これを縞幅の小さいスリット光の投影
による画像に基づいて行う場合に比して、縞幅が大きく
それだけ得られる情報量が少ない分だけ検出精度は落ち
るものの、画像処理における演算処理時間が短縮化さ
れ、迅速な形状検出が実現されるという利点がある。
【0042】 形状検出装置として、照射手段と画像
入力手段と画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を、上記対象物に対してスリット光の照射方向が略
90°の角度をもつように相対的にその配置位置が設定
された一対の照射手段で構成した場合には、該一対の照
射手段を切り替えて使用することで照射されるスリット
光の輝線方向を切り替えることが可能ならしめられる。
【0043】 形状検出装置として、照射手段と画像
入力手段と画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を単一の照射手段で構成し且つこれを上記対象物に
対するスリット光の照射方向を略90°の範囲内で変更
し得る如く移動可能としたものにおいては、該照射手段
の設置位置を変更することで単一の照射手段を使用する
ものでありながら、対象物上に投影されるスリット光の
輝線方向を略90°の範囲内で切り替えることができ
る。
【0044】 形状検出装置として、照射手段と画像
入力手段と画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を単一の照射手段で構成し且つこれを上記対象物に
投影されるスリット光の輝線方向を略90°の範囲内で
変更可能なる如くその軸心回りに回転可能とした場合に
は、該照射手段の回転動作のみによって縞パターンの切
り替えが可能なことから、例えば、該照射手段を二つ設
けたり、単一の照射手段を移動させるような構成の場合
に比して、装置の簡略化がさらに促進されるものであ
る。
【0045】 形状検出装置として、照射手段と画像
入力手段と画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を、空間分解能が切り替え可能とされた液晶スリッ
トを備えて構成した場合には、該空間分解能の切り替え
によりスリット光の縞幅を切り替えることが可能とな
る。
【0046】 形状検出装置として、照射手段と画像
入力手段と画像処理手段とを備えるとともに、上記照射
手段を、レーザー光源と、該レーザー光源からのレーザ
ー光の一部を偏向させるプリズムと、該プリズムにより
偏向されたレーザー光反射して上記プリズムに再帰させ
る反射板と、該反射板の反射角を可変とする可変機構と
を備えて構成した場合には、該反射板の反射角の切り替
えによってスリット光の縞幅を容易に且つ無段階に切り
替えることができるものである。
【0047】
【発明の効果】従って、本願発明の形状検出方法によれ
ば、照射手段から照射されるスリット光を対象物に投影
して画像を取り込み、これに基づいて画像処理して対象
物の形状検出を行う場合において、スリット光の縞パタ
ーンを照射手段に対する対象物の相対位置に応じて切り
替えることで常時上記対象物に多数のスリット光の輝線
を投影させてより多くの画像情報に基づいて形状検出を
行うものであることから、上記対象物の位置に関係なく
常時精度のよい形状検出が実現され、特にこの形状検出
の結果を用いてピックアップロボット等の作業機の作動
を制御する場合においてはその作動の正確さがより一層
高められ、信頼性の高い作業が可能となるものである。
【0048】また、本願発明の形状検出装置によれば、
対象物に対するスリット光の投影状態に応じて、二つの
照射手段を選択使用したり、一つの照射手段を位置変更
又は回転させたり、液晶スリットを備えた一つの照射手
段を用いてその空間分解能を切り替えたり、レーザー光
源を備えた単一の照射手段を用いてその光路差を切り替
えたりすることで、対象物に投影されるスリット光の縞
パターンを切り替え可能としているため、簡易な構造で
ありながら常時精度の高い形状検出を実現できるという
効果が奏せられる。
【0049】また、特に単一の照射手段を用いるものに
おいては、構造の簡略化、部品点数の低減により、低コ
スト化が図れるものである。
【0050】さらに、液晶スリットを備えた照射手段と
か、レーザー光源を備えた照射手段を用いるものにあっ
ては、該照射手段を単一の照射手段で構成することがで
きるとともに、該照射手段そのものを移動させたり回転
させたりする必要もないことから、構造の簡略化と低コ
スト化及び操作の簡便化がさらに促進されるものであ
る。
【0051】
【実施例】以下、本願発明の形状検出方法及びその装置
を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0052】第1実施例 図1には、本願発明の第1実施例にかかる形状検出方法
の実施に適用される形状検出装置の構成部材の配置状態
が示されており、同図において符号1はこの形状検出装
置により形状検出が行なわれる対象物であり、この対象
物1の直上方位置にはロボットアーム9により支持され
た例えば、CCDカメラで構成される画像入力手段2が
上記対象物1に指向せしめられた状態で配置されてい
る。また、同図において符号3及び4は、共に次述する
第1及び第2の照射手段であって、この第1の照射手段
3と第2の照射手段4とは、斜め上方から上記対象物1
に指向せしめられるとともに、これら二つの照射手段
3,4は上記対象物1に対するスリット光の照射方向が
90°の角度を持つように平面方向における設置角度が
相対的に設定されている。
【0053】ここで、上記第1の照射手段3と第2の照
射手段4は、これを該第1の照射手段3を例にとって図
2を参照してその構造を説明すると、該第1の照射手段
3はハロゲン光源13とコンデンスレンズ14と液晶ス
リット15と投光レンズ16とを順次同軸状に配置して
これを一体化して構成されている。そして、上記液晶ス
リット15は、ストライブ数256本のストライブシャ
ッターアレーからなり、8ビットのグレーコードパター
ンにより測定空間を256分割し得るように構成されて
いる。
【0054】また、この実施例では、上記第1の照射手
段3と第2の照射手段4からそれぞれ照射されるスリッ
ト光の輝線方向を同一としている(即ち、縞パターンを
同一に設定している)。従って、この第1の照射手段3
から照射されたスリット光が対象物1上に投影された場
合と第2の照射手段4から照射されたスリット光が対象
物1上に投影された場合とでは、上記第1の照射手段3
と第2の照射手段4の設置角度に起因して、該対象物1
上の輝線方向は図7(イ)に示す画像Aと同(ロ)に示す画
像Bのように相互に90°の角度をもつことになる。
尚、図7(イ),(ロ)は、輝線方向の説明のために便宜
上、対象物画像29の長軸方向とスリット光の輝線方向
とが平行あるいは直交するように描いたものであり、実
際には対象物1が不規則に載置されることから該対象物
1の長軸方向とスリット光の輝線方向との関係及び画面
上(即ち、計測空間上)における配置位置は一定ではな
い。
【0055】続いて、このように構成された形状検出装
置を使用して対象物1の形状検出を行う場合の処理手順
等について説明するが、特にこの実施例においては、次
述の如く第1の照射手段3からスリット光を対象物1上
に投影した場合の画像の取り込みと第2の照射手段4か
らスリット光を対象物1上に投影した場合の画像の取り
込みとを順次行う方法を採用している。以下、10図に
示すフロ−チャ−トを参照して具体的に説明する。
【0056】計測開始後、先ず、ステップS1におい
て、第1の照射手段3から対象物1に対してスリット光
を投影し、その画像を画像入力手段2により取り込むと
ともに、これを画像処理手段7を介してこれをモニター
8に表示する。
【0057】次に、ステップS2において、この入力画
像から、照明による影の影響を判断し、影の影響により
対象物1が十分に検出できない場合には検出状態は不良
(NG)であるとし、この場合には後述する第2の照射手
段4による投影に移行する(ステップS5)。
【0058】これに対して、ステップS2において、影
の影響もなく検出状態は良好であると判断される場合に
は、ステップS3において、上記入力画像に画像処理手
段7において距離変換等の画像処理をし、現在の対象物
1の位置と方向とを計測する。
【0059】次に、ステップS4においては、ステップ
S3での計測結果に基づき、対象物1の方向(長軸方向)
が該対象物1上に投影されるスリット光の輝線30に対
して角度±45°以内であるかどうかを判断する。
【0060】これは、対象物1の長軸方向と輝線方向と
が±45°以内の角度である場合には図7(イ)の画像A
に近い状態であって、対象物1上に投影される輝線30
の数が少なく、従って、これから得られる情報量も少な
く、精度の良い形状検出が期待できない状態であると判
断でき、また対象物1の長軸方向と輝線方向とが±45
°以外の角度(即ち、45°〜135°の範囲内)である
場合には図7(ロ)の画像Bに近い状態であって、対象物
1上に投影される輝線30の数が多く、従って、これか
ら得られる情報量も多く、精度の良い形状検出が期待で
きる状態であると判断できるからである。
【0061】従って、ステップS4において、対象物1
の方向が角度±45°以外であると判断された場合に
は、現在の入力画像により精度の良い形状検出が期待で
きるため、この場合にはステップS6において、上記画
像に基づく対象物1の形状検出の結果を出力し、これを
モニター8に表示する。
【0062】これに対して、ステップS4において対象
物1の方向が角度±45°以内であると判断された場合
には、第1の照射手段3からのスリット光照射による画
像では所要精度の形状検出が期待できないため、この場
合には、ステップS5に移行し、今度は上記第2の照射
手段4から対象物1に対してスリット光を投影し、その
画像を画像入力手段2により取り込むとともに、これを
画像処理手段7を介してモニター8に表示する。
【0063】ここで、さらにこの入力画像について、影
による検出状態の低下があるかどうかを判定し(ステッ
プS6)、この入力画像においても影の影響が大きく検
出状態は不良であると判断される場合には、その時点で
対象物1の形状検出制御を停止し、検出結果の出力も行
わない。
【0064】これに対して、照明による影の影響もなく
検出状態は良好であると判断される場合には、ステップ
S7において対象物1の位置と方向とを計測し、その計
測結果を出力(ステップS6)し、これをモニター8に表
示する。これで、対象物1の形状検出制御が終了する。
尚、上述の如き形状検出制御は、対象物1が複数存在す
る場合には各対象物1毎に順次行なわれるものである。
【0065】このように、照射手段として90°の角度
をもって配置された第1の照射手段3と第2の照射手段
4とを備え、先ず最初に第1の照射手段3からスリット
光を投影して得た画像についてその方向を計測し、その
方向が精度の良い検出結果が得られる状態であると判断
できる場合(即ち、対象物1に投影されるスリット光の
輝線30の数が多く多量の情報量が得られる場合)には
この入力画像に基づいて対象物1の形状検出を行う一
方、対象物1の方向からして上記入力画像では精度の良
い形状検出ができないと判断される場合には、これに替
わって第2の照射手段4からスリット光を投影して得ら
れる画像に基づいて対象物1の形状検出を行うことで、
精度の良好な形状検出が確実に実現されるものである。
【0066】そして、特にこの実施例の如く、第1の照
射手段3からのスリット光の投影と第2の照射手段4か
らのスリット光の投影を前後して行うようにした場合に
は、例えば、最初に投影される第1の照射手段3により
得られる画像で十分に精度の良い形状検出が期待できる
場合には、第2の照射手段4の投影を行う必要がないこ
とから、それだけ形状検出の処理時間の短縮が期待でき
るものである。
【0067】第2実施例 図11には、本願発明の第2実施例にかかる形状検出方
法による対象物1の形状検出制御のフロ−チャ−トを示
している。この実施例の形状検出方法は、上記第1実施
例の場合と同様に、図1に示すものと同様の装置を使用
して行なわれるものであるが、次の点において上記第1
実施例のものと異なっている。
【0068】即ち、上記第1の実施例においては、第1
の照射手段3からのスリット光を投影しての画像取り込
みと第2の照射手段4からスリット光を投影しての画像
取り込みとを前後して行うとともに、第1の照射手段3
からのスリット光の投影で得られた画像により十分に精
度の良い形状検出が可能と判断された場合には第2の照
射手段4からのスリット光の投影による画像取り込みは
行わないようにしたものであるのに対して、この第2実
施例においては最初に第1の照射手段3と第2の照射手
段4からそれぞれスリット光を投影してその画像をそれ
ぞれ取り込むようにしている。
【0069】このように、検出制御の最初に各照射手段
3,4からそれぞれスリット光を投影した場合の画像を
取り込んでおくことにより、画像入力手段2はそれ以
後、その対象物1の形状検出制御の間にはこれを使用す
る必要がないことから、例えば、両画像の取り込み完了
後はこの画像入力手段2を次回における他の対象物1の
形状検出に備えて所定位置で待機させておくことがで
き、連続的に複数の対象物1に対して順次形状検出を行
うような場合には、各形状検出工程毎の作業時間を短縮
することができ、作業性の向上という点において有効で
ある。
【0070】以下、この第2実施例における形状検出制
御を図11のフロ−チャ−トを参照して説明する。
【0071】計測開始後、先ず、ステップS1におい
て、第1の照射手段3と第2の照射手段4とから順次対
象物1に対してスリット光を投影し、その画像を順次画
像入力手段2により取り込む。この時点で上記画像入力
手段2の作業は完了する。
【0072】次に、ステップS2において、この各入力
画像のうち、第1の照射手段3からのスリット光投影に
より得られた画像について照明による影の影響があるか
どうかを判断する。ここで、影の影響が大きくで十分な
検出精度が得られないと判断される場合には次述のステ
ップS5に移行する。
【0073】これに対して、影の影響もなく十分に精度
の良い形状検出が可能であると判断される場合には、ス
テップS3において当該画像に基いて対象物1の位置と
方向を計測する。そして、この計測結果のうち、対象物
1の方向に関してステップS4においてスリット光の輝
線方向に対する対象物1の長軸方向の角度が±45°以
下であるかどうか(即ち、対象物1に所定数以上のスリ
ット光輝線が投影されているかどうか)を判断する。こ
こで、上記角度が±45°以上である場合には、十分に
精度の良い形状検出が可能であるとして、そのまま上記
計測結果を形状検出の結果として出力する(ステップS
7)。
【0074】これに対して、上記角度が±45°以内で
ある場合には、上記画像に基づいては十分な検出精度が
期待できないと判断し、この場合には上記第2の照射手
段4からのスリット光投影により得られた画像に基づく
形状検出を行うべくステップS5に移行する。
【0075】ステップS5においては、上記のステップ
S2の場合と同様に、第2の照射手段4からのスリット
光投影により得られた画像について影の影響を判断す
る。そして、ここでこの画像においても影の影響が大き
く十分な検出精度が期待できないと判断される場合に
は、その時点で形状検出制御を停止する。これに対し
て、影の影響もなく十分な検出精度が期待できると判断
される場合には、ステップS6においてこの画像に基づ
いて対象物1の位置と方向を計測し、その結果を出力す
る(ステップS6)。
【0076】第3実施例 図12には、本願発明の第3実施例にかかる形状検出方
法による対象物1の形状検出制御のフロ−チャ−トを示
している。この第3実施例の形状検出方法は、上記第
1、第2実施例と同様に図1に示す形状検出装置を使用
して実施されるものであり、また具体的な形状検出の処
理手順は上記第1実施例のものと同様である。そして、
この第3実施例の形状検出方法が第1実施例の形状検出
方法と異なる点は、上記一対の照射手段3,4からそれ
ぞれ照射されるスリット光の輝線方向が同一方向に設定
されている点である。
【0077】従って、対象物1に対して第1の照射手段
3からスリット光を投影して得られる画像(図8(イ)の
画像C)と、該第1の照射手段3と90°の設置角度を
もつ第2の照射手段4からスリット光を投影して得られ
る画像(図8(ロ)の画像D)とにおいては、対象物1に対
するスリット光の輝線のかかり方は同一となる。このた
め、上記第1及び第2実施例のもののように対象物1上
にかかるスリット光の輝線数が変化しないため両画像か
ら得られる情報量は同じであるが、該対象物1に対する
スリット光の照射方向が90°の角度をもっていること
から、例えば、第1の照射手段3からのスリット光投影
時には影となっていた部分が第2の照射手段4からのス
リット光投影時には照射面となる。従って、画像処理で
のエッジ抽出処理等においては画像の特徴部分が影にな
らないような画像を選択することができ、結果的に高い
精度の形状検出が可能になるという利点を有するもので
ある。以下、この形状検出制御を図12を参照して説明
する。
【0078】計測開始後、先ず、ステップS1におい
て、第1の照射手段3から対象物1に対してスリット光
を投影し、その画像を画像入力手段2により取り込むと
ともに、ステップS2においてはこの入力画像の影の影
響を判断する。そして、特に対象物1の特徴部分に影の
影響がないと判断される場合には、ステップS3におい
て対象物1の位置と方向とを計測し、その結果をそのま
ま出力する(ステップS7)。
【0079】これに対して、影の影響が看過できない状
態であると判断される場合には、ステップS4に移行
し、ここで第2の照射手段4からスリット光を投影して
その画像を取り込むとともに、ステップS5においてこ
の入力画像について影の影響を判断する。そして、影の
影響がないと判断された場合には、ステップSにおい
て、当該画像に基づいて対象物1の位置と方向とを計測
し、その結果を出力する(ステップS7)。尚、ステップ
S5において、この入力画像においても看過し得ない程
度の影の影響があると判断された場合には、その時点で
形状検出制御を停止する。
【0080】第4実施例 図13には、本願発明の第4実施例にかかる形状検出方
法による対象物1の形状検出制御のフロ−チャ−トを示
している。この第4実施例の形状検出方法は、上記第3
実施例の形状検出方法が、第1の照射手段3空のスリッ
ト光投影による画像取り込みと第2の照射手段4からの
スリット光投影による画像取り込みとを前後して行い、
第1の照射手段3に基づく画像が不適な場合に初めて第
2の照射手段4に基づく画像取り込みを行うようにして
いたのに対して、この二つの画像取り込みを形状検出制
御の最初の段階において同時に行うようにしたものであ
る(即ち、上記第2実施例における画像取り込み処理と
同様である)。
【0081】従って、この第4実施例においては、上記
第3実施例における基本的な作用効果(即ち、画像にお
ける影の部分の排除効果)が得られると同時に、上記第
2実施例における画像処理手順に基づく作用効果(即
ち、第1の照射手段3と第2の照射手段4とを画像取り
込み完了時点で次回の作業に備えて待機させることで作
業時間の短縮を図る点)とが得られるものである。
【0082】尚、図13に示すフロ−チャ−トの具体的
内容については、上記第2あるいは第3実施例における
説明を援用することとしてここでの説明は省略する。
【0083】第5実施例 図3には、本願発明の第5実施例にかかる形状検出方法
の実施に使用される形状検出装置の構成部材の配置状態
を示している。この形状検出装置においては、対象物1
の直上方位置に画像入力手段2を配置する点は図1に示
す形状検出装置の場合(即ち、第1〜第4実施例に適用
される形状検出装置)の場合と同様であるが、次の点に
おいて図1の形状検出装置とは異なる構成となってい
る。即ち、この実施例の形状検出装置においては、図1
に示す形状検出装置の如く90°の設置角度をもって二
つの照射手段3,4を配置するのではなく、単一の照射
手段5をロボットアーム10によって移動可能に配置
し、該照射手段5を図3に実線図示する第1の位置と同
図に鎖線図示する第2の位置の二位置に選択的に設置し
得るようにしている。そして、この場合、第1の位置と
第2の位置の間に90°の角度をもたせている。尚、こ
の照射手段5の具体的構成は上記各第1の照射手段3及
び第2の照射手段4と同様である。
【0084】そして、この実施例においては、このよう
に移動可能に配置された照射手段5により、上記第1の
位置と第2の位置の両方でそれぞれ撮像して画像を取り
込むようになっている。以下、実際の作動を図14に示
すフロ−チャ−トに基づいて説明する。
【0085】計測開始後、先ず、ステップS1におい
て、第1の位置で照射手段5から対象物1に対してスリ
ット光を投影し、その画像を取り込むとともに、ステッ
プS2においてはこの入力画像の検出状態を判断する。
そして、検出状態が不良である場合には、第2の位置で
の撮像を行うべくステップS5に移行するが、検出状態
が良好である場合にはステップS3において対象物1の
位置と方向とを計測し、さらにステップS4において対
象物1の方向の適否を判定する。ここで、対象物1の方
向が不適である場合、即ち、対象物1上に投影されたス
リット光の輝線吸うが少なく多くの情報量が得られない
状態である場合には、この検出結果を出力することなく
ステップS5に移行する。
【0086】ステップS5においては、照射手段5を第
2の位置に設置した状態で対象物1にスリット光を投影
してこれを撮像し画像として取り込む。そして、この入
力画像についてステップS6においてその検出状態を判
定する。ここで、この入力画像においては影の影響もな
く良好な検出精度が得られると判断される場合には、ス
テップS7においてこの入力画像に基づいて対象物1の
位置と方向を計測し、その結果を出力する(ステップS
8)。また、ステップS6において、検出状態は不良で
あると判断された場合には、その時点で形状検出を停止
する。
【0087】尚、この第1の位置と第2の位置において
それぞれ取り込まれる画像は、図7(イ),(ロ)に示すよ
うにスリット光の輝線方向が直交する画像となる。
【0088】このように、この実施例のものにおいては
単一の照射手段5を使用してことなる二方向から対象物
1を撮像するものであることから、例えば、二つの照射
手段を使用する場合に比して部品点数の低減及び構造の
簡略化が図れるものである。第6実施例 図15には、本願発明の第6実施例にかかる形状検出方
法のフロ−チャ−トを示している。この実施例のもの
は、上記第5実施例において使用した形状検出装置と同
様な装置を使用して実施されるものであって、上記第5
実施例と異なる点は、該第5実施例のものが照射手段5
による第1の位置と第2の位置での画像取り込みを順次
行う構成とするとともに、第1の位置での撮像で取り込
んだ画像の検出状態が悪い場合及び第1の位置で取り込
んだ画像における対象物1の方向では該対象物1にかか
るスリット光の輝線数が少なく精度の良い検出が困難な
場合に初めて第2の位置での画像取り込みを行うように
していたのに対して、この実施例においては最初に第1
の位置と第2の位置の双方における画像取り込みを完了
させるように構成した点である。
【0089】尚、この実施例における第1及び第2の位
置でそれぞれ撮像される画像は、図7(イ)に示す画像A
と同(ロ)に示す画像Bの如きものである。
【0090】かかる構成とすることで、上記第5実施例
と同様の作用効果が期待できるとともに、撮像完了後に
照射手段5を次回の対象物1に対する形状検出に備えて
待機させることによる作業時間の短縮化も図れるもので
ある。
【0091】第7実施例 図4には、本願発明の第7実施例にかかる形状検出方法
の実施に使用される形状検出装置の各構成部材の配置状
態を示している。この実施例の形状検出装置において
も、上記各実施例における形状検出装置と同様に、対象
物1の直上方位置に画像入力手段2を配置している。ま
た、照射手段に関しては図3に示す上記第5及び第6実
施例において使用される形状検出装置と同様に単一の照
射手段5でこれを構成している。しかし、この実施例に
おける照射手段5は、図3に示す照射手段5がロボット
アーム10により第1の位置と第2の位置の間で移動可
能に設けられていたのに対して、該照射手段5をその照
射軸心回りに90°の角度範囲で回転可能にロボットア
ーム10に支持せしめている点が異なっている。
【0092】そして、かかる構成とすることで、照射手
段5が対象物1に対して一定位置に設置されていても、
これを第1の回転位置と第2の回転位置に選択的に位置
設定することで、該照射手段5により撮像される画像
は、図7(イ)に示す画像A及び同(ロ)に示す画像Bの如
く、対象物1に対するスリット光の輝線方向が直交する
画像が得られるものである。従って、第1の回転位置と
第2の回転位置のいずれかで撮像した画像が図7(イ)に
示す画像Aの如く対象物1にかかるスリット光の輝線数
が少ないような場合には、照射手段5を他の回転位置に
切り替えて撮像することで図7(ロ)に示す画像Bの如き
スリット光の輝線数の多い画像が得られ、より多くの情
報量に基づいて精度の良い形状検出が可能となるもので
ある。
【0093】この実施例における形状検出制御を、図1
6のフロ−チャ−トに基づいて説明すると、計測開始
後、先ず、ステップS1において、第1の回転位置で照
射手段5から対象物1に対してスリット光を投影し、そ
の画像を取り込むとともに、ステップS2においてはこ
の入力画像の検出状態を判断する。そして、検出状態が
不良である場合には、第2の回転位置での撮像を行うべ
くステップS5に移行するが、検出状態が良好である場
合にはステップS3において対象物1の位置と方向とを
計測し、さらにステップS4において対象物1の方向の
適否を判定する。ここで、対象物1の方向が不適である
場合、即ち、対象物1上に投影されたスリット光の輝線
数が少なく多くの情報量が得られない状態である場合に
は、この検出結果を出力することなくステップS5に移
行する。
【0094】ステップS5においては、照射手段5を第
2の回転位置に設置した状態で対象物1にスリット光を
投影してこれを撮像し画像として取り込む。そして、こ
の入力画像についてステップS6においてその検出状態
を判定する。ここで、この入力画像においては影の影響
もなく良好な検出精度が得られると判断される場合に
は、ステップS7においてこの入力画像に基づいて対象
物1の位置と方向を計測し、その結果を出力する(ステ
ップS8)。また、ステップS6において、検出状態は
不良であると判断された場合には、その時点で形状検出
を停止する。
【0095】従って、この実施例のものにおいては、照
射手段5を回転させてその回転位置を切り替えることの
みによってスリット光の輝線方向が異なる二つの画像を
得ることができるものであり、この二つの画像のいずれ
かを選択することで精度の良い形状検出が実現されるも
のである。
【0096】また、この場合、第1の回転位置での撮像
で取り込んだ画像に基づいて精度の良い形状検出が可能
な場合には、第2の回転位置での撮像が不要であること
から、形状検出処理時間の短縮化が図れる点は上記第
1、第3及び第5実施例の場合と同様である。
【0097】第8実施例 図17には、本願発明の第8実施例にかかる形状検出方
法における形状検出制御のフロ−チャ−トを示してい
る。この実施例の形状検出方法は、上記第7実施例と同
様の形状検出装置を使用して実施されるものであるが、
該第7実施例と異なる点は、該第7実施例のものが照射
手段5による第1の回転位置と第2の回転位置での画像
取り込みを順次行う構成とするとともに、第1の回転位
置での撮像で取り込んだ画像の検出状態が悪い場合及び
第1の回転位置で取り込んだ画像における対象物1の方
向では該対象物1にかかるスリット光の輝線数が少なく
精度の良い検出が困難な場合に初めて第2の回転位置で
の画像取り込みを行うようにしていたのに対して、この
実施例においては最初に第1の回転位置と第2の回転位
置の双方における画像取り込みを完了させるように構成
した点である。
【0098】かかる構成とすることで、上記第7実施例
と同様の作用効果が期待できるとともに、撮像完了後に
照射手段5を次回の対象物1に対する形状検出に備えて
待機させることによる作業時間の短縮化も図れるもので
ある。
【0099】第9実施例 図5には、本願発明の第9実施例にかかる形状検出方法
に使用される形状検出装置の構成部材の配置状態を示し
ている。この実施例の形状検出装置は、基本構成上は図
4に示す形状検出装置(上記第7及び第8実施例に使用
される形状検出装置)と同様であるが、ここに使用され
ている照射手段5の構造は上記各実施例の形状検出装置
における照射手段3,4,5とは異なっている。即ち、上
記各実施例にける照射手段3,4,5は、上述のように液
晶スリット15(図2参照)を備えて構成されるが、この
液晶スリット15がストライブ数256本のストライブ
シャッターアレーからなり、8ビットのグレーコードパ
ターンにより測定空間を256分割し得る構成とされて
いるのに対して、この実施例において使用される照射手
段5の液晶スリット15は、ストライブ数128本のス
トライブシャッターアレーからなり、7ビットのグレー
コードパターンにより測定空間を128分割し得るとと
もに、空間符号パターンの半ピッチずらし操作により測
定空間を倍の256分割にも分割し得るように構成され
ている。従って、この実施例の照射手段5は、測定空間
を128分割する第1の空間分解能と測定空間を256
分割する第2の空間分解能の高低二つの空間分解能を有
し、対象物1に対して第2の空間分解能でスリット光を
投影した場合には、第1の空間分解能でスリット光を投
影する場合に比して、該対象物1上に投影されるスリッ
ト光の輝線数が倍となり、結果的に、倍の情報量が得ら
れることで2倍の検出精度をもつことになる。
【0100】即ち、上記各実施例(第3及び第4実施例
を除く)のものは、対象物1上に投影されるスリット光
の輝線方向を切り替えることで該対象物1上に投影され
る輝線数を切り替えて良好な検出精度を確保するように
していたのに対して、この実施例のものは照射手段5か
ら対象物1に照射されるスリット光のスリット数を切り
替えることで、対象物1と照射手段5との相対位置の変
化を伴うことなく、縞パターンの縞幅を切り替え、以っ
て対象物1上に投影される輝線数を高低二段階に切り替
えるようにしたものである。尚、第1の空間分解能での
画像は図9(イ)に示す画像Eの如くなり、第2の空間分
解能での画像は図9(ロ)に示す画像Fの如くなる。
【0101】この実施例の形状検出装置においては、図
18のフロ−チャ−トに示すようにこの照射手段5の空
間分解能を使い分けるようにしている。即ち、計測開始
後、先ず、ステップS1において、照射手段5を第1の
空間分解能が得られる状態に設定して対象物1にスリッ
ト光を投影し、その画像を取り込むとともに、ステップ
S2においてはこの入力画像の検出状態を判断する。そ
して、検出状態が不良である場合には、該照射手段5を
第2の空間分解能に切り替えた状態での撮像を行うべく
ステップS5に移行するが、検出状態が良好である場合
にはステップS3において対象物1の位置と方向とを計
測し、さらにステップS4において対象物1の方向の適
否を判定する。ここで、対象物1の方向が不適である場
合、即ち、輝線方向と対象物1の長軸方向との角度が±
45°以下であってスリット数の少ない第1の空間分解
能によるスリット光の投影では該対象物1上に投影され
る輝線数の少なく良好な検出精度が期待できないと思わ
れる場合には、この検出結果を出力することなくステッ
プS5に移行する。
【0102】ステップS5においては、照射手段5を第
2の空間分解能が得られる状態に設定し、この状態で対
象物1にスリット光を投影しその画像を取り込む。この
場合、スリット光の照射方向は同じでも(即ち、スリッ
ト光の輝線方向と対象物1の長軸方向とのなす角度が同
じでも)、縞パターンの縞幅が半減していることから対
象物1上には2倍の輝線が投影されることになる。
【0103】次に、この入力画像についてステップS6
においてその検出状態を判定する。ここで、この入力画
像においては影の影響もなく良好な検出精度が得られる
と判断される場合には、ステップS7においてこの入力
画像に基づいて対象物1の位置と方向を計測し、その結
果を出力する(ステップS8)。また、ステップS6にお
いて、検出状態は不良であると判断された場合には、そ
の時点で形状検出を停止する。
【0104】従って、この実施例のものにおいては、照
射手段5の空間分解能を切り替えることのみによって、
対象物1上に投影される輝線数が2倍の画像を得て倍精
度の検出を行うことが可能となるものである。
【0105】尚、この実施例においても、第1の空間分
解能での画像に基づいて精度の良い形状検出が可能な場
合には第2の空間分解能での画像取り込みが不要である
ことから、形状検出処理時間の短縮化が図れるものであ
る。
【0106】第10実施例 図19には、本願発明の第10実施例にかかる形状検出
方法の制御フロ−チャ−トを示している。この実施例の
ものは、上記第9実施例のものと同一の基本構成をもつ
ものであるが、該第9実施例のものが第1の空間分解能
での画像取り込みと第2の空間分解能での画像取り込み
とを順次実行するとともに、最初に取り込まれる第1の
空間分解能での画像によって十分な検出精度の形状検出
が可能な場合には第2の空間分解能での画像取り込みを
行わない構成としているのに対して、この実施例におい
ては図19のフロ−チャ−トに示されるように、最初に
第1の空間分解能での画像取り込みと第2の空間分解能
での画像取り込みとを同時に行い、その後、この同時に
取り込まれた二つの画像を選択して形状検出を行うよう
にした点が異なっている。
【0107】このような構成とすることで、上記第9実
施例と同様の作用効果が期待できるとともに、撮像完了
後に照射手段5を次回の対象物1に対する形状検出に備
えて待機させることによる作業時間の短縮化も図れるも
のである。
【0108】第11実施例 図6には、本願発明の第11実施例にかかる形状検出方
法の実施に使用される形状検出装置の構成部材の配置状
態を示している。この実施例の形状検出装置は、上記各
実施例と同様に対象物1の情報に画像入力手段2と照射
手段6とを配置して構成されるものであるが、この実施
例における上記照射手段6は上記各実施例に於ける照射
手段3,4,5とはその構成を全く別異にしている。即
ち、この実施例の照射手段6は、上記各実施例の如く液
晶スリットを備えて構成されるものではなく、図6に示
すように、レーザー光源20とコンデンスレンズ21と
プリズム22と投光レンズ23とを同軸上に順次配置す
るとともに、上記プリズム22の側方に圧電アクチュエ
ータ25により傾動変化せしめられる反射板24を配置
して構成されている。
【0109】この照射手段6における縞パターンの形成
原理、即ち、スリット光の生成原理は、次の通りであ
る。即ち、レーザー光源20からレーザー光をコンデン
スレンズ21を介してプリズム22側に照射すると、該
レーザー光の一部はそのまま直進して対象物1に照射さ
れるが、他の一部は上記プリズム22において偏向され
て上記反射板24に至るとともに、該反射板24で反射
されてプリズム22側に再帰し、再度偏向されて対象物
1側に照射される。この場合、プリズム22により偏向
されるレーザー光と偏向されずに直進するレーザー光と
の間に光路差が生じ、この光路差によって上記対象物1
に投影されるスリット光には干渉縞が発生するものであ
る。
【0110】そして、この干渉縞の縞幅は、上記反射板
24の傾動角に対応して変化する再帰光の反射角によっ
て増減変化するものである。このため、この実施例にお
いては、上記反射板24の反射角を第1の反射板角度と
第2の反射板角度との間で切り替え、対象物1に投影さ
れるスリット光の縞幅を大小二段階に切り替え可能と
し、以って上記第9及び第10実施例と同様に縞パター
ンの縞幅の切り替えにより対象物1上に投影されるスリ
ット光の輝線数を大小二段階に切り替えることで高い精
度の形状検出を実現するようにしたものである。
【0111】尚、この実施例では、反射板24の反射板
角度を、大きな縞幅のスリット光が得られる第1の反射
板角度と、小さな縞幅が得られる第2の反射板角度とに
設定しており、第1の反射板角度での画像は図9(イ)に
示す画像Eの如くなり、また第2の反射板角度での画像
は図9(ロ)に示す画像Fの如くなる。
【0112】以下、この反射板24の反射板角度の切り
替えを伴う形状検出方法を図20に示すフロ−チャ−ト
に基づいて説明すると、計測開始後、先ず、ステップS
1において、反射板24を第1の反射板角度に設定した
状態で照射手段6からスリット光を対象物1に投影して
その画像を取り込むとともに、ステップS2においては
この入力画像の検出状態を判断する。そして、検出状態
が不良である場合には、上記反射板24を第2の反射板
角度に設定した状態での撮像を行うべくステップS5に
移行するが、検出状態が良好である場合にはステップS
3において対象物1の位置と方向とを計測し、さらにス
テップS4において対象物1の方向の適否を判定する。
ここで、対象物1の方向が不適である場合、即ち、輝線
方向と対象物1の長軸方向との角度が±45°以下であ
って上記反射板24が第1の反射板角度とされたスリッ
ト数の少ないスリット光の投影では該対象物1上に投影
される輝線数の少なく良好な検出精度が期待できないと
思われる場合には、この検出結果を出力することなくス
テップS5に移行する。
【0113】ステップS5においては、照射手段6の上
記反射板24を第2の反射板角度に設定した状態で対象
物1に対してスリット光を投影し、その画像を取り込
む。この場合、スリット光の照射方向には変化がなくて
も(即ち、スリット光の輝線方向と対象物1の長軸方向
とのなす角度が同じでも)、縞パターンの縞幅が半減し
ていることから対象物1上には2倍の輝線が投影される
ことになる。
【0114】次に、この入力画像についてステップS6
においてその検出状態を判定する。ここで、この入力画
像においては影の影響もなく良好な検出精度が得られる
と判断される場合には、ステップS7においてこの入力
画像に基づいて対象物1の位置と方向を計測し、その結
果を出力する(ステップS8)。また、ステップS6にお
いて、検出状態は不良であると判断された場合には、そ
の時点で形状検出を停止する。
【0115】従って、この実施例のものにおいては、照
射手段6の反射板24の反射板角度を切り替えることの
みによって、対象物1上に投影される輝線数が2倍とさ
れた画像を得て倍精度の検出を行うことが可能となるも
のである。
【0116】尚、この実施例においても、反射板24を
第1の反射板角度に設定した状態での画像に基づいて精
度の良い形状検出が可能な場合には該反射板24を第2
の反射板角度に切り替えての画像取り込みが不要である
ことから、形状検出処理時間の短縮化が図れるものであ
る。
【0117】第12実施例 図21には、本願発明の第12実施例にかかる形状検出
方法の制御フロ−チャ−トを示している。この実施例の
ものは、上記第11実施例のものと同一の基本構成をも
つものであるが、該第11実施例のものが反射板24を
第1の反射板角度に設定した状態での画像取り込みとこ
れを第2の反射板角度に設定した状態での画像取り込み
とを順次実行するとともに、最初に取り込まれる第1の
反射板角度での画像によって十分な検出精度の形状検出
が可能な場合には第2の反射板角度での画像取り込みを
行わない構成としているのに対して、この実施例におい
ては図21のフロ−チャ−トに示されるように、最初に
第1の反射板角度での画像取り込みと第2の反射板角度
での画像取り込みとを同時に行い、その後、この同時に
取り込まれた二つの画像を選択して形状検出を行うよう
にした点が異なっている。
【0118】このような構成とすることで、上記第11
実施例と同様の作用効果が期待できるとともに、撮像完
了後に照射手段6を次回の対象物1に対する形状検出に
備えて待機させることによる作業時間の短縮化も図れる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1〜第4実施例にかかる形状検出
装置における構成部材の配置概念図である。
【図2】図1に示した照射手段の具体的構造説明図であ
る。
【図3】本願発明の第5及び第6実施例にかかる形状検
出装置における構成部材の配置概念図である。
【図4】本願発明の第7及び第8実施例にかかる形状検
出装置における構成部材の配置概念図である。
【図5】本願発明の第9及び第10実施例にかかる形状
検出装置における構成部材の配置概念図である。
【図6】本願発明の第11及び第12実施例にかかる形
状検出装置における構成部材の配置概念図である。
【図7】本願発明の第1及び第2、第5〜第8実施例に
かかる形状検出方法を実施した場合における生成画像の
説明図である。
【図8】本願発明の第3及び第4実施例にかかる形状検
出方法を実施した場合における生成画像の説明図であ
る。
【図9】本願発明の第9〜第412施例にかかる形状検
出方法を実施した場合における生成画像の説明図であ
る。
【図10】本願発明の第1実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図11】本願発明の第2実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図12】本願発明の第3実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図13】本願発明の第4実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図14】本願発明の第5実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図15】本願発明の第6実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図16】本願発明の第7実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図17】本願発明の第8実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図18】本願発明の第9実施例にかかる形状検出方法
における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図19】本願発明の第10実施例にかかる形状検出方
法における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図20】本願発明の第11実施例にかかる形状検出方
法における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【図21】本願発明の第12実施例にかかる形状検出方
法における画像処理の制御フロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1は対象物、2は画像入力手段、3は第1の照射手段、
4は第2の照射手段、5及び6は照射手段、7は画像処
理手段、8はモニター、9はロボットアーム、10はロ
ボットアーム、13はハロゲン光源、14はコンデンス
レンズ、15は液晶スリット、16は投光レンズ、20
はレーザー光源、21はコンデンスレンズ、22はプリ
ズム、23は投光レンズ、24は反射板、25は圧電ア
クチュエータ、29は対象物画像、30は輝線、A〜F
は画像である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 教蓮 康生 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射手段により対象物に所定の縞パター
    ンのスリット光を投影するとともに、該対象物からの反
    射光を画像入力手段により取り込み、この入力画像を画
    像処理手段にて画像処理して上記対象物の三次元位置を
    求める形状検出方法であって、 上記照射手段が複数の縞パターンのスリット光を生成可
    能とされ、撮像条件に応じて該複数の縞パターンを切り
    替えて使用することを特徴とする形状検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記照射手段におけ
    る縞パターンの切り替えが、該照射手段から照射される
    スリット光の輝線方向の切り替えによりなされることを
    特徴とする形状検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記スリット光の輝
    線方向の切り替えが、上記照射手段を第1の照射手段と
    第2の照射手段とで構成し、該第1の照射手段と第2の
    照射手段とを選択使用することで行なわれることを特徴
    とする形状検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記第1の照射手段
    と第2の照射手段とが上記対象物に対して略90°の交
    差角をもって配置されていることを特徴とする形状検出
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記第1の照射手段
    から照射されるスリット光の輝線方向と第2の照射手段
    から照射されるスリット光の輝線方向とが同一方向とさ
    れていることを特徴とする形状検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項3、4又は5において、上記第1
    の照射手段からのスリット光の投影により生成される画
    像を画像入力手段から画像処理手段に取り込んで画像処
    理した後、その画像処理状態に応じて特定条件下におい
    てのみ上記第2の照射手段からのスリット光の投影によ
    り生成される画像を取り込んで画像処理することを特徴
    とする形状検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項3、4又は5において、上記第1
    の照射手段からのスリット光の投影により生成される画
    像と第2の照射手段からのスリット光の投影により生成
    される画像とを同時に画像入力手段から画像処理手段に
    取り込んだ後、先ず上記第1の照射手段による入力画像
    を画像処理し、その画像処理状態に応じて特定条件下に
    おいてのみ上記第2の照射手段からの入力画像を画像処
    理することを特徴とする形状検出方法。
  8. 【請求項8】 請求項4において、上記第1の照射手段
    から照射されるスリット光の輝線方向と第2の照射手段
    から照射されるスリット光の輝線方向とが異なる方向と
    されていることを特徴とする形状検出方法。
  9. 【請求項9】 請求項3、4又は8において、上記第1
    の照射手段からのスリット光の投影により生成される画
    像を画像入力手段から画像処理手段に取り込んで画像処
    理した後、その画像処理状態に応じて特定条件下におい
    てのみ上記第2の照射手段からのスリット光の投影によ
    り生成される画像を取り込んで画像処理することを特徴
    とする形状検出方法。
  10. 【請求項10】 請求項3、4又は8において、上記第
    1の照射手段からのスリット光の投影により生成される
    画像と第2の照射手段からのスリット光の投影により生
    成される画像とを同時に画像入力手段から画像処理手段
    に取り込んだ後、先ず上記第1の照射手段による入力画
    像を画像処理し、その画像処理状態に応じて特定条件下
    においてのみ上記第2の照射手段からの入力画像を画像
    処理することを特徴とする形状検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項2において、上記対象物に投影
    されるスリット光の輝線方向の切り替えが単一の上記照
    射手段により行なわれることを特徴とする形状検出方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、上記照射手段が
    上記対象物に対する設置位置を変更することで該対象物
    に投影されるスリット光の輝線方向が切り替えられるこ
    とを特徴とする形状検出方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、第1
    の設置位置における照射手段からのスリット光の投影に
    より生成される画像を画像入力手段から画像処理手段に
    取り込んで画像処理した後、その画像処理状態に応じて
    特定条件下においてのみ第2の設置位置における照射手
    段からのスリット光の投影により生成される画像を取り
    込んで画像処理することを特徴とする形状検出方法。
  14. 【請求項14】 請求項11又は12において、第1の
    設置位置における照射手段からのスリット光の投影によ
    り生成される画像と第2の設置位置における照射手段か
    らのスリット光の投影により生成される画像とを同時に
    画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず上
    記第1の設置位置における照射手段による入力画像を画
    像処理し、その画像処理状態に応じて特定条件下におい
    てのみ上記第2の設置位置における照射手段からの入力
    画像を画像処理することを特徴とする形状検出方法。
  15. 【請求項15】 請求項11において、上記照射手段は
    所定位置に固定配置されるとともにその照射軸心回りに
    回転可能とされ、該照射手段を回転させることで上記対
    象物に対するスリット光の輝線方向を切り替えることを
    特徴とする形状検出方法。
  16. 【請求項16】 請求項11または15において、第1
    の回転位置における照射手段からのスリット光の投影に
    より生成される画像を画像入力手段から画像処理手段に
    取り込んで画像処理した後、その画像処理状態に応じて
    特定条件下においてのみ第2の回転位置における照射手
    段からのスリット光の投影により生成される画像を取り
    込んで画像処理することを特徴とする形状検出方法。
  17. 【請求項17】 請求項11又は12において、第1の
    回転位置における照射手段からのスリット光の投影によ
    り生成される画像と第2の回転位置における照射手段か
    らのスリット光の投影により生成される画像とを同時に
    画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず上
    記第1の回転位置における入力画像を画像処理し、その
    画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ上記第2
    の回転位置における入力画像を画像処理することを特徴
    とする形状検出方法。
  18. 【請求項18】 請求項1において、上記照射手段にお
    ける縞パターンの切り替えが、上記スリット光の縞幅の
    切り替えによりなされることを特徴とする形状検出方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、上記照射手段が
    所定数のストライブをもつ液晶スリットで構成され、該
    液晶スリットの空間分解能を切り替えることでスリット
    光の縞幅を切り替えることを特徴とする形状検出方法。
  20. 【請求項20】 請求項18又は19において、空間分
    解能の低いスリット光の投影により生成される画像を画
    像入力手段から画像処理手段に取り込んで画像処理した
    後、その画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ
    空間分解能の高いスリット光の投影により生成される画
    像を取り込んで画像処理することを特徴とする形状検出
    方法。
  21. 【請求項21】 請求項18又は19において、空間分
    解能の低いスリット光の投影により生成される画像と空
    間分解能の高いスリット光の投影により生成される画像
    とを同時に画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ
    後、先ず空間分解能の低いスリット光による入力画像を
    画像処理し、その画像処理状態に応じて特定条件下にお
    いてのみ空間分解能の高いスリット光による入力画像を
    画像処理することを特徴とする形状検出方法。
  22. 【請求項22】 請求項18において、上記照射手段が
    レーザー光源から照射されるレーザー光に光路差を与え
    て干渉縞を形成することでスリット光を生成し得る如く
    され、上記光路差を変更することで上記対象物に投影さ
    れるスリット光の縞幅を切り替えるようにしたことを特
    徴とする形状検出方法。
  23. 【請求項23】 請求項18又は22において、縞幅の
    大きいスリット光の投影により生成される画像を画像入
    力手段から画像処理手段に取り込んで画像処理した後、
    その画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ縞幅
    の小さなスリット光の投影により生成される画像を取り
    込んで画像処理することを特徴とする形状検出方法。
  24. 【請求項24】 請求項18又は22において、縞幅の
    大きいスリット光の投影により生成される画像と縞幅の
    小さいスリット光の投影により生成される画像とを同時
    に画像入力手段から画像処理手段に取り込んだ後、先ず
    縞幅の大きいスリット光による入力画像を画像処理し、
    その画像処理状態に応じて特定条件下においてのみ縞幅
    の小さいスリット光による入力画像を画像処理すること
    を特徴とする形状検出方法。
  25. 【請求項25】 所定の縞パターンのスリット光を対象
    物に投影する照射手段と、 該照射手段により縞パターンが投影された対象物を撮像
    し画像として入力する画像入力手段と、 該画像入力手段から入力される画像情報を三次元変換処
    理して上記対象物の三次元位置を求める画像処理手段と
    を備えた形状検出装置であって、 上記照射手段が、照射されるスリット光の縞パターンを
    切り替え可能なる如く構成されていることを特徴とする
    形状検出装置。
  26. 【請求項26】 請求項25において、上記照射手段
    は、照射されるスリット光の輝線方向が切り替え可能な
    る如く構成されていることを特徴とする形状検出装置。
  27. 【請求項27】 請求項26において、上記照射手段
    は、上記対象物に対してスリット光の照射方向が略90
    °の角度をもつように相対的にその配置位置が設定され
    た一対の照射手段で構成されていることを特徴とする形
    状検出装置。
  28. 【請求項28】 請求項26において、上記照射手段は
    単一の照射手段で構成されるとともに、上記対象物に対
    するスリット光の照射方向を略90°の範囲内で変更し
    得る如く移動可能とされていることを特徴とする形状検
    出装置。
  29. 【請求項29】 請求項26において、上記照射手段は
    単一の照射手段で構成されるとともに、上記対象物に投
    影されるスリット光の輝線方向を略90°の範囲内で変
    更可能なる如くその軸心回りに回転可能とされているこ
    とを特徴とする形状検出装置。
  30. 【請求項30】 請求項25において、上記照射手段
    は、照射されるスリット光の縞幅を切り替え可能なる如
    く構成されていることを特徴とする形状検出装置。
  31. 【請求項31】 請求項30において、上記照射手段
    が、空間分解能が切り替え可能とされた液晶スリットを
    備えて構成されていることを特徴とする形状検出装置。
  32. 【請求項32】 請求項30において、上記照射手段
    が、レーザー光源と、該レーザー光源からのレーザー光
    の一部を偏向させるプリズムと、該プリズムにより偏向
    されたレーザー光反射して上記プリズムに再帰させる反
    射板と、該反射板の反射角を可変とする可変機構とを備
    えて構成されていることを特徴とする形状検出装置。
JP6026881A 1994-02-24 1994-02-24 形状検出方法及びその装置 Pending JPH07234113A (ja)

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