JPH07230751A - スタータのマグネットスイッチ - Google Patents

スタータのマグネットスイッチ

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JPH07230751A
JPH07230751A JP31820594A JP31820594A JPH07230751A JP H07230751 A JPH07230751 A JP H07230751A JP 31820594 A JP31820594 A JP 31820594A JP 31820594 A JP31820594 A JP 31820594A JP H07230751 A JPH07230751 A JP H07230751A
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magnet switch
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starter
casing
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Masami Niimi
正巳 新美
Sadayoshi Kajino
梶野  定義
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリケーブルに電流が印加される時に発
生する磁界に対し、直流電動機の磁界装置の磁束変化を
防止すると共に車両が振動を受ける際、上記ケーブルと
直流電動機との接触を防止する。 【構成】 マグネットスイッチカバー3cの内周部に
は、可動接点23に対向して設けられた第一及び第二の
固定接点27、28が配置されている。第一の固定接点
27はバッテリ接続端子27aと導通され、バッテリケ
ーブル30が接続されている。上記スイッチカバー3c
は有底形状を呈し、スイッチケーシング1aの開口部を
覆う。モータカバー3dも有底形状を呈し、マグネット
スイッチ18と並列に配置されたモータケーシング1b
の開口部を覆う。上記スイッチカバー3cにあるバッテ
リケーブル接続端子27aの取り付け座面3b上にある
ワッシャ29のワッシャ座面29aはモータカバー3d
の後端部3aより軸方向に突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関始動用として
用いられるスタータのマグネットスイッチに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のマグネットスイッチを有するスタ
ータには、例えば実公平1ー24830号公報の第4図
ないし第7図に示されるものがある。これはマグネット
スイッチ24が直流電動機7の上部に配置され、フロン
トブラケット10に螺子11により螺着されている。そ
して、バッテリ接続端子2の固着座面25aは直流電動
機7の後端部に対して軸方向内側に位置している。ま
た、マグネットスイッチ24のキャップ25はバッテリ
ケーブル接続端子2の固着座面25aと直流電動機入力
端子26の固着座面25bとが段差を有して形成されて
おり、これらの固着座面25a、25bにそれぞれバッ
テリ接続端子2および直流電動機入力端子26がワッシ
ャ27を介してカシメ固着されている。そして、この固
着座面25aが固着座面25bより突出しているため、
バッテリケーブル3を周囲360度自在の方向から装着
することができる構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
マグネットスイッチを有するスタータにおいて、特に直
流電動機の界磁装置として磁石を用いる低トルク型減速
式スタータに関しては、バッテリ接続端子の固着座部が
直流電動機の後端部より内側方向に位置しているため、
バッテリケーブルが直流電動機の上部に配線され、この
状態でバッテリケーブルに電流が印加されると、これに
よりバッテリケーブルの周囲に磁界が生じ、この磁界に
よって界磁装置の磁石の磁束が変化し、スタータ性能が
その分低下する現象が生じている。さらに、上記スター
タではバッテリケーブルが周囲360度自在の方向から
バッテリ接続端子に装着できるが、直流電動機の上部に
バッテリケーブルが配置されるので、車両より振動を受
けた場合、最悪時にバッテリケーブルが直流電動機に接
触し、バッテリケーブルの絶縁皮膜が剥がれる可能性が
ある。
【0004】そこで本発明は、バッテリケーブルに電流
が印加される時に発生する磁界に対し、直流電動機の磁
界装置の磁束変化を防止すると共に車両が振動を受けた
際、上記ケーブルと直流電動機との接触を防止するスタ
ータのマグネットスイッチを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1では、内燃機関始動用のスタータモータへ
の通電を断続する固定接点及び可動接点を内部に有し、
前記固定接点と導通するバッテリ接続端子がマグネット
スイッチの収納ケーシングの後端部に外側方向へ突出し
て設けられたマグネットスイッチにおいて、前記バッテ
リ接続端子の接続座面もしくは前記収納ケーシングの後
端部を前記スタータモータの収納ケーシングの後端部よ
り外側方向に位置するように配設した構成としている。
【0006】また、請求項2では、軸線に沿って移動自
在なプランジャ及びこのプランジャの外周部を取り巻く
ように配設された励磁コイルが内周部に配置された筒状
のマグネットスイッチケーシングと、このマグネットス
イッチケーシングと並列に配置されるとともに内周部に
磁束を発生する界磁装置が設けられた筒状のモータケー
シングと、前記プランジャの移動に伴って移動される可
動接点及びこの可動接点と接離しバッテリケーブルが接
続されるバッテリ接続端子と導通する固定接点が内周部
に配置され、かつ前記バッテリ接続端子を軸方向に貫通
させて支持するとともに前記マグネットスイッチケーシ
ングの一端部を覆う有底筒状のマグネットスイッチカバ
ーと、前記モータケーシングの一端部を覆う有底筒状の
モータカバ−と、前記マグネットスイッチカバーに当接
し、前記バッテリ接続端子に係合されるワッシャと、前
記バッテリケーブルと前記ワッシャが当接するワッシャ
座面は前記モータカバーの後端部より軸方向に突出させ
た構成としている。
【0007】また、請求項3では、請求項2のマグネッ
トスイッチに対して、前記マグネットスイッチケーシン
グと前記モータケーシングを磁性体材料で一体形成し、
前記マグネットスイッチカバーと前記モータカバーを耐
熱樹脂材料で一体形成した構成としている。また、請求
項4では、請求項1のマグネットスイッチに対して、前
記マグネットスイッチは、前記スタータモータに対し
て、後方に配設されるとともに、前記スタータモータの
外径寸法に対して同一あるいはそれより小さい外径を有
する構成としている。
【0008】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、請求項1で
は、マグネットスイッチにおけるバッテリケーブルの取
り付けられるバッテリ接続端子の接続座面もしくはマグ
ネットスイッチの収納ケーシング後端部がモータの収納
ケーシング後端部より外側方向に位置するようにしてい
るため、バッテリケ−ブルとモータ界磁装置間の距離が
長くとれるので、バッテリケーブルに電流が印加される
時に発生する磁界に対し、界磁装置の磁束の変化が防止
でき、スタータ出力が低下することはない。さらに、バ
ッテリケーブルの端子が周囲360度方向から容易にバ
ッテリ接続端子に組付け可能であるとともに、バッテリ
ケ−ブルがモータ上に配置されないので、車両が振動を
受けてもバッテリケーブルが直流電動機のハウジングと
接触することを防止できる効果がある。
【0009】また、請求項2では、マグネットスイッチ
カバーにあるバッテリケーブルの取り付けられるワッシ
ャ座面がモータカバーの後端部より軸方向に突出してい
るため、ワッシャ座面とモータカバーの後端部との距離
を長く設定でき、請求項1と同様に、モータ界磁装置の
磁束の変化が良好に防止でき、スタータ出力が低下する
ことはなく、さらに、車両が振動を受けてもバッテリケ
ーブルが直流電動機の収納ケーシングと接触することを
容易に防止できる効果がある。
【0010】さらに、請求項3では、マグネットスイッ
チケーシングとモータケーシングを磁性体材料で一体形
成し、さらに、マグネットスイッチカバーとモータカバ
ーを耐熱樹脂材料で一体形成したため、部品点数の低減
が図れるとともにスタータ体格が小型化できる優れた効
果もある。さらに、請求項4では、マグネットスイッチ
が、スタータモータに対して、後方に配設されるととも
に、スタータモータの外径寸法に対して同一あるいはそ
れより小さい外径を有するので、スタータモータの外径
より、マグネットスイッチが突出しないため、スタータ
の組み付け性が大幅に向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図に示す第1実施例に基づい
て説明する。図1は本発明の第1実施例を示す断面図、
図2は第1実施例のスタータケーシングの正面図、図3
は第1実施例のバッテリケーブルの装着状況を示す説明
図である。1は磁性体材料で一体形成されたスタータケ
ーシングであり、マグネットスイッチ18を収納するマ
グネットスイッチケーシング1aと回転駆動されるアー
マチャ2を収納するモータケーシング1bとを備えてい
る。3は耐熱樹脂材料で一体形成されたスタータカバー
であり、マグネットスイッチケーシング1aの開口部を
覆うスイッチカバー3cとモータケーシング1bの開口
部を覆うモータカバー3dとを備えている。また、モー
タ34はモータケーシング1bとモータカバー3d内に
配置される後述するアーマチャ2を備える。
【0012】モータケーシング1bの内周部には界磁装
置をなす磁石32が配置され、さらに、その内周部にア
ーマチャ2が配置されている。このアーマチャ2は、電
機子コア2aとこの電機子コア2aの外周部に埋設され
た図示されない電機子コイル及び電機子コア2aに圧入
固定されたアーマチャシャフト2bから形成されてい
る。
【0013】アーマチャシャフト2bの一方はスタータ
カバー3の軸受け3eにより回転自在に支持され、他方
は後述する回転出力軸5の凹部に配設した軸受け6によ
り回転自在に支持されている。また、アーマチャシャフ
ト2bの一方にはコンミテータ2cが固定され、このコ
ンミテータ2cの外周部には螺子26により第二の固定
接点28を介してスタータカバー3に固定されたピグテ
ール4aを有するブラシ4が摺動可能に設置されてい
る。アーマチャシャフト2bの他方部は、外周にサンギ
ヤ2dが形成されている。さらに、このアーマチャシャ
フト2bの他方部側には、アーマチャシャフト2bと同
一軸上に位置する回転出力軸5が配置されており、この
回転出力軸5の一端はハウジング8に固設されたセンタ
ーベアリング12に設けた軸受け12bにより可動自在
に支持されているとともに、この回転出力軸5の他端は
軸受け7を介してハウジング8に軸支されている。
【0014】上記回転出力軸5の一端には、外周方向に
突出したフランジ形の突出部5aが形成されており、こ
の突出部5aには周方向に複数の貫通穴5bが設けら
れ、この貫通穴5bと係合するピン10が配置されてお
り、これらピン10には軸受け9を介して遊星歯車11
が回転自在に保持されている。そして、これら遊星歯車
11は上記サンギヤ2dの外周に噛み合っている。
【0015】さらに、上記フランジ形突出部5aの外周
にはセンターベアリング12の内周面にインターナルギ
ヤ12aが配置されている。従って、上記サンギヤ2
d,遊星歯車11、インターナルギヤ12aにより減速
機構を構成している。回転出力軸5のハウジング8側に
は、車両側に図示されないオートマチックトランスミッ
ションとともに装着されたトルクコンバータ13があ
り、このトルクコンバータ13に配置されたリングギヤ
14と噛み合うピニオンギヤ15aが設けられたオーバ
ランニングクラッチ15は回転出力軸5の図示されない
ヘリカルスプラインに係合されている。そして、シフト
レバー16は、一端がオーバランニングクラッチ15に
取り付けられた環状部材17に係合し、他端がプランジ
ャ19のジョイント部19aに係合している。
【0016】また、回転出力軸5はハウジング8により
覆われており、このハウジング8とスタータカバー3と
の間にはスルーボルト33で連結されている。次に、マ
グネットスイッチケーシング1aの内周部にはプランジ
ャ19が配置され、このプランジャ19は黄銅等の非磁
性材料によって構成した円筒状のスリ−ブ20の内部
に、このスリ−ブ20によってガイドされるように軸方
向移動自在に設定され、さらに、このスリ−ブ20の外
周に励磁コイル25が配設されている。
【0017】このスリ−ブ20の端部には、磁性体材料
によって構成されたステ−ショナリコア21が嵌め込み
設定されており、このステ−ショナリコア21の中央部
には、プランジャ19の端面から突出した駆動軸22が
貫通する開口が形成されている。そして、このステーシ
ョナリコア21のプランジャ19と反対側の面に対向し
て、可動接点23が設けられ、この可動接点23が駆動
軸22と一体的に結合されるようにしている。ここで、
プランジャ19とステーショナリコア21との間には圧
縮スプリング24が介在され、このスプリング24によ
ってプランジャ19は常時ステーショナリコア21から
離れる位置に設定されるようにしている。
【0018】ステーショナリコア21の端部は、上記ス
タータカバー3で覆われ、このスタータカバー3の内部
に可動接点23に対向して一対の第一の固定接点27及
び第二の固定接点28が設けけられている。第一の固定
接点27はバッテリ接続端子27aを備え、このバッテ
リ接続端子27aがスタータカバー3に嵌合され、ワッ
シャ29はスタータカバー3の取り付け座面3bと当接
し、バッテリ接続端子27aに係合されている。そし
て、バッテリ接続端子27aはバッテリケーブル30を
ナット31で連結している。また、スタータカバー3の
取り付け座面3b上にあるワッシャ29のワッシャ座面
29aはスタータカバー3の後端部3aより軸方向に長
さLだけ突出している。
【0019】次に、上記構成において、その作動を説明
する。図示されないキ−スイッチをONすると、励磁コ
イル25に通電され、プランジャ19が吸引される。そ
して、ジョイント19aに係合したシフトレバ−16が
図中時計方向に回動される。このシフトレバ−16の回
動により、回転出力軸5の図示されないヘリカルスプラ
インに案内されてオーバランニングクラッチ15が前進
し、さらに、可動接点23と第一の固定接点27及び第
二の固定接点28が閉じ、ブラシ4を介してアーマチャ
2に通電される。そして、磁石32の励磁磁束により、
アーマチャ2が回転する。このアーマチャ2の回転はア
ーマチャシャフト2bのサンギヤ5aを介してインタ−
ナルギヤ12との間に噛み合っている遊星歯車11を減
速して旋回させ、回転出力軸5の突出部5bを減速して
回転させる。
【0020】この減速された回転が回転出力軸5の図示
されないヘリカルスプラインを介してオーバランニング
クラッチ15に伝えられ、そして、オーバランニングク
ラッチ15が回転出力軸15上を摺動し、ピニオンギヤ
15aがリングギヤ14と噛み合い、リングギヤ14が
回転し、エンジンが始動する。エンジン始動後、リング
ギヤ14によってピニオンギヤ15aが逆付勢される
と、オ−バ−ランニングクラッチ15の作用によってリ
ングギヤ14からの回転が伝達されなくなり、アーマチ
ャ2が過回転になることが防止される。始動の完了によ
ってキ−スイッチがOFFされると、マグネットスイッ
チ18への給電が停止され、プランジャ19がスプリン
グ24により戻り、これに伴い可動接点23と第一の固
定接点27及び第二の固定接点28が開き、アーマチャ
2への給電が停止される。そして、ピニオンギヤ15a
はリングギヤ14から離脱する。
【0021】次に、図4は本発明の第2実施例を示すも
のであり、この実施例では、アーマチャを収納するモー
タカバー3dとマグネットスイッチを収納するマグネッ
トスイッチカバー3cを分離したものである。また、マ
グネットスイッチカバー3cの取り付け座面3b上には
ワッシャ29が配設され、ワッシャ29はバッテリ入力
端子27aに係合されている。バッテリケーブルが当接
するワッシャ座面29aはスタータカバー3の後端部3
aより軸方向に長さLだけ突出している。
【0022】上述した実施例によれば、マグネットスイ
ッチカバー3cにあるバッテリケーブル30が当接する
ワッシャ座面29aはモータカバー3dの後端部3aよ
り軸方向に長さLだけ突出しているため、バッテリケ−
ブル30と界磁装置32間の距離が長くとれるので、バ
ッテリケーブル30に電流が印加される時に発生する磁
界に対し、界磁装置32の磁束の変化(減磁)と整流の
悪化が防止でき、スタータ出力が低下することはない。
さらに、バッテリケーブル30が周囲360度方向から
容易にバッテリ接続端子27cに組付け可能であるとと
もにバッテリケ−ブル30がモータ34上に配置されな
いので、車両が振動を受けてもバッテリケーブル30が
モータ34と接触することを防止できる効果がある。
【0023】また、図1に示す本発明の一実施例のよう
にモータカバー3dとマグネットスイッチカバー3cを
一体形成したスタータカバー3とすれば、部品点数の低
減が図れるとともにスタータ体格が小型化できる格別な
効果もある。また、図1の実施例のように、マグネット
スイッチを後退させ、マグネットスイッチ18部後端と
モータ34部後端を同一とし、スタータカバー3を一体
化させることも可能となり、第二の固定端子28から直
接内部においてブラシ4と接続できる構成が可能とな
り、モータリード線が廃止でき、モータリード線の発錆
によるスタータの作動不良が防止できる。
【0024】さらに、上記各実施例においては、マグネ
ットスイッチ18全体がモータ34部の後端側に移動す
ることから、マグネットスイッチ18前部とエンジン取
り付け部とのスペースが空けられ、ピニオンの静止位置
が大きく設定でき、スタータの装着性が向上でき、特に
トルクコンバータ付車両に対しても容易に装着できる。
【0025】次に、本発明の第3実施例を図5を参照し
て説明する。なお、実施例1と同一番号の部品は、同じ
構成の部品であり、詳細な説明を省略する。101は、
磁性材料で有底筒状に形成されたスタータケーシングで
あり、スタータモータ100の継鉄を構成している。ス
タータケーシング101の底部101aには、ブラシ4
を収納するブラシ保持部材106が配設されている。そ
して、スタータケーシング101の穴101bは、ブラ
シ保持部材106の凸部と係合している。
【0026】また、底部101aの中央には、アーマチ
ャ2の軸2bを軸支する軸受け107を嵌入保持する軸
受け保持部101cが設けられている。アーマチャ2の
反サンギヤ2d側には、サーフェイス状のコンミテータ
2cが固定され、このコンミテータ2cの表面には、ブ
ラシ4が摺接されている。16はシフトレバーであり、
108はシフトレバー駆動アームである。シフトレバー
16は一端がオーバーランニングクラッチ15に取り付
けられた環状部材17に係合し、他端がシフトレバー駆
動アーム108の一端108aに係合している。シフト
レバー駆動アーム108の他端108bはインターナル
ギヤ12の外側の溝部、スタータモータ100の固定界
磁である各磁石32との隙間、スタータケーシング10
1の底部101aの穴、ブラシ保持部材の穴を延設し
て、プランジャ19のジョイント部19aに係合してい
る。
【0027】マグネットスイッチ118はスタータモー
タ100と同軸上に配設され、かつ後方に配置され、内
部にプランジャ19、励磁コイル25、ステーショナリ
コア21、可動接点23等を収納したマグネットスイッ
チカバー103が、図示されないスルーボルトでスター
タモータ100を挟んでハウジング8に固定されてい
る。このマグネットスイッチカバー103は、スタータ
モータ100の外径以下(図5では同一)になるように
形成されている。
【0028】次に、プランジャ19は非磁性材料のスリ
ーブ20の内部に、このスリーブ20によってガイドさ
れるように軸方向移動自在に配設され、さらに、このス
リーブ20の外側に樹脂性のボビン104に巻装された
励磁コイル25が配設されている。この励磁コイル25
は、磁性材料で形成された有底筒状のマグネットスイッ
チケーシング102と同じく磁性材料で形成されたステ
ーショナリコア21に狭持されて、マグネットスイッチ
カバー103の内側に固定される。
【0029】マグネットスイッチカバー103の内側に
は、可動接点23に対向して、第1の固定接点27及び
第2の固定接点28が固定されている。第2の固定接点
28は、導通部材105上に形成されており、この導通
部材105は、マグネットスイッチカバー103の内壁
に沿って励磁コイル25を迂回するようにスタータモー
タ100方向に延び、ブラシ4のピグテール4aとの間
でスクリュー6で電気的に接続されている。
【0030】なお、シフトレバー駆動アーム108は、
L字状をなし、一端がジョイントレバー19aに係合
し、他端がシフトレバー16に係合している。また、第
3実施例ではシフトレバー16とマグネットスイッチ1
8とでピニオン押し出し機構を構成しているのに対し、
この実施例では、シフトレバー駆動アーム108とシフ
トレバー16とマグネットスイッチ18とでピニオン押
し出し機構を構成している。
【0031】次に、第3実施例の作動を説明する。図示
されないキースイッチをONすると、励磁コイル25に
通電され、プランジャ19が吸引される。そして、ジョ
イント19aに係合したシフトレバー駆動アーム108
が図5中の右方向に移動し、シフトレバー16が図5中
の反時計方向に回動する。このシフトレバー16の回動
により、回転出力軸5の図示されないヘリカルスプライ
ンに案内されてオーバーランニングクラッチ15が前進
し、さらに、可動接点23と第一の固定接点27及び第
二の固定接点28が閉じ、ブラシ4を介してアーマチャ
2に通電され、アーマチャ2が回転する。この回転は減
速機構で減速されて回転出力軸5上のオーバーランニン
グクラッチ15を介してピニオンギヤ15aを回転させ
る。これにより、オーバーランニングクラッチ15が回
転出力軸5上を摺動し、ピニオンギヤ15aがリングギ
ヤ14に噛み合ってエンジンを回転始動させる。
【0032】エンジンが始動後、図示されないキースイ
ッチがOFFされ、励磁コイル25への給電が停止さ
れ、プランジャ19がスプリング24により戻され、こ
れに伴い可動接点23と第一の固定接点27及び第二の
固定接点28との当接が解除され、アーマチャ2への給
電が停止される。そして、ピニオンギヤ15aは、リン
グギヤ14から離脱する。
【0033】本実施例のマグネットスイッチを適用した
スタータは、マグネットスイッチ部118をスタータモ
ータ100の反ピニオン15a側後端部に配設し、さら
に、バッテリ接続端子の接続座面(この場合、ワッシャ
29)をそのマグネットスイッチ部118の後方に配置
したので、バッテリケーブル30とスタータモータ10
0の界磁装置との間の距離が、より大きくとれる。この
ため、バッテリケーブル30にスタータモータ100駆
動時の大電流が流れた時に発生にする磁界でスタータモ
ータ100の界磁に与える影響はさらに小さくなり、ス
タータモータ100の出力低下を防止する効果がより大
となる。
【0034】また、マグネットスイッチ118をスター
タモータ100の後端でスタータモータ外径内に配置し
たので、マグネットスイッチ118をスタータモータ1
00に並列に配置した従来のマグネットスイッチ付スタ
ータのように、スタータモータ100の外径側に突出部
が存在しないので、エンジンに装置する際に他の部品に
当たって妨げになることもなく、組み付け性が大幅に向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】図1のスタータケーシングの正面図である。
【図3】図1のバッテリーケーブルの装着状況を示す説
明図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す部分側面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スタータケーシング 1a マグネットスイッチケーシング 1b モータケーシング 3 スタータカバー 3a モータカバーの後端部 3b マグネットスイッチカバーのワッシャ取り付け座
面 3c マグネットスイッチカバー 3d モータカバー 18 マグネットスイッチ 19 プランジャ 23 可動接点 25 励磁コイル 27 第一の固定接点 27a バッテリ接続端子 28 第二の固定接点 29 ワッシャ 29a ワッシャ座面 30 バッテリケーブル 32 界磁装置(磁石) 34 モータ 100 スタータモータ 118 マグネットスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関始動用のスタータモータへの通
    電を断続する固定接点及び可動接点を内部に有し、前記
    固定接点と導通するバッテリ接続端子がマグネットスイ
    ッチの収納ケーシングの後端部に外側方向へ突出して設
    けられたマグネットスイッチにおいて、 前記バッテリ接続端子の接続座面もしくは前記収納ケー
    シングの後端部を前記スタータモータの収納ケーシング
    の後端部より外側方向に位置するように配設したことを
    特徴とするスタータのマグネットスイッチ。
  2. 【請求項2】 軸線に沿って移動自在なプランジャ及び
    このプランジャの外周部を取り巻くように配設された励
    磁コイルが内周部に配置された筒状のマグネットスイッ
    チケーシングと、 このマグネットスイッチケーシングと並列に配置される
    とともに内周部に磁束を発生する界磁装置が設けられた
    筒状のモータケーシングと、 前記プランジャの移動に伴って移動される可動接点及び
    この可動接点と接離しバッテリケーブルが接続されるバ
    ッテリ接続端子と導通する固定接点が内周部に配置さ
    れ、かつ前記バッテリ接続端子を軸方向に貫通させて支
    持するとともに前記マグネットスイッチケーシングの一
    端部を覆う有底筒状のマグネットスイッチカバーと、 前記モータケーシングの一端部を覆う有底筒状のモータ
    カバ−と、 前記マグネットスイッチカバーに当接し、前記バッテリ
    接続端子に係合されるワッシャと、 前記バッテリケーブルと前記ワッシャが当接するワッシ
    ャ座面は前記モータカバーの後端部より軸方向に突出さ
    せたことを特徴とするスタータのマグネットスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記マグネットスイッチケーシングと前
    記モータケーシングを磁性体材料で一体形成し、前記マ
    グネットスイッチカバーと前記モータカバーを耐熱樹脂
    材料で一体形成したことを特徴とする請求項2項記載の
    スタータのマグネットスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記マグネットスイッチは、前記スター
    タモータに対して、後方に配設されるとともに、前記ス
    タータモータの外径寸法に対して同一あるいはそれより
    小さい外径を有することを特徴とする請求項1記載のス
    タータモータのマグネットスイッチ。
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