JPH07230634A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents
光ディスクの製造方法Info
- Publication number
- JPH07230634A JPH07230634A JP7251594A JP7251594A JPH07230634A JP H07230634 A JPH07230634 A JP H07230634A JP 7251594 A JP7251594 A JP 7251594A JP 7251594 A JP7251594 A JP 7251594A JP H07230634 A JPH07230634 A JP H07230634A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- recording film
- protective film
- substrate
- synthetic resin
- Prior art date
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- Pending
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- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明円板状合成樹脂基板の一方の面上に記録
膜及び有機保護膜を設けた構造を有する光ディスクを製
造する方法において、特性を劣化させずに、しかも製造
工程を複雑にしたり製造コストを上昇させたりしない
で、反りを効果的に防止とする。 【構成】 一方の面に記録膜を設けた透明円板状合成樹
脂基板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布したものを、凹
状球面台座上に吸着固定した状態で該硬化性樹脂を硬化
させることにより有機保護膜を形成することを特徴とす
る光ディスクの製造方法。前記凹状球面台座として、曲
率半径が4,000〜20,000mmの範囲となる凹
状部を有するものを使用することが好ましい。
膜及び有機保護膜を設けた構造を有する光ディスクを製
造する方法において、特性を劣化させずに、しかも製造
工程を複雑にしたり製造コストを上昇させたりしない
で、反りを効果的に防止とする。 【構成】 一方の面に記録膜を設けた透明円板状合成樹
脂基板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布したものを、凹
状球面台座上に吸着固定した状態で該硬化性樹脂を硬化
させることにより有機保護膜を形成することを特徴とす
る光ディスクの製造方法。前記凹状球面台座として、曲
率半径が4,000〜20,000mmの範囲となる凹
状部を有するものを使用することが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明円板状合成樹脂基板
の一方の面上に記録膜及び有機保護膜を順に設けた構造
を有する光ディスクの製造方法に関するものである。
の一方の面上に記録膜及び有機保護膜を順に設けた構造
を有する光ディスクの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像情報などのデータ量の著しい
増大に伴い光ディスクが大容量の記憶素子として普及し
てきており、この光ディスクとして、基板の一方の面上
に記録膜及び有機保護膜を順に設けた構造を有するもの
が知られている。この種の光ディスクの基板材料として
ガラスを用いると量産性やコスト等に支障を来すため、
一般にポリカーボネート等の透明合成樹脂が使用されて
いる。
増大に伴い光ディスクが大容量の記憶素子として普及し
てきており、この光ディスクとして、基板の一方の面上
に記録膜及び有機保護膜を順に設けた構造を有するもの
が知られている。この種の光ディスクの基板材料として
ガラスを用いると量産性やコスト等に支障を来すため、
一般にポリカーボネート等の透明合成樹脂が使用されて
いる。
【0003】ところが、透明合成樹脂基板は成形時の条
件や記録膜の応力等によって反りが発生しやすく、この
反りは光ピックアップによるトラッキングやフォーカシ
ングに問題を生じさせる。
件や記録膜の応力等によって反りが発生しやすく、この
反りは光ピックアップによるトラッキングやフォーカシ
ングに問題を生じさせる。
【0004】そこで、上記のごとき構成の光ディスクの
反りを防止する方法として次のような方法が提案されて
いる。 (1)記録膜の構成、組成、成膜条件等を制御して反りを
防止する。 (2)基板成形時に、記録膜成膜後の反りの方向と逆方向
に反りを持つように基板成形を行って反りを防止する。
反りを防止する方法として次のような方法が提案されて
いる。 (1)記録膜の構成、組成、成膜条件等を制御して反りを
防止する。 (2)基板成形時に、記録膜成膜後の反りの方向と逆方向
に反りを持つように基板成形を行って反りを防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の方法には次のような欠点があった。上記(1)の
方法の場合、記録膜の応力が特性と密接な関係を持つた
め、調整が難しく、無理に反りをなくそうとすると特性
の劣化を招いてしまう。また、上記(2)の方法の場合、
基板の製造が現実的には難しく、製造工程の複雑化、製
造コストの上昇の原因となる。
来技術の方法には次のような欠点があった。上記(1)の
方法の場合、記録膜の応力が特性と密接な関係を持つた
め、調整が難しく、無理に反りをなくそうとすると特性
の劣化を招いてしまう。また、上記(2)の方法の場合、
基板の製造が現実的には難しく、製造工程の複雑化、製
造コストの上昇の原因となる。
【0006】本発明は、上記従来技術の実情に鑑みてな
されたもので、特性を劣化させずに、しかも製造工程を
複雑にしたり、製造コストを上昇させたりしないで、反
りを効果的に防止した光ディスクの製造方法を提供する
ことを目的とする。
されたもので、特性を劣化させずに、しかも製造工程を
複雑にしたり、製造コストを上昇させたりしないで、反
りを効果的に防止した光ディスクの製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、一方の面に記録膜を設けた透明円
板状合成樹脂基板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布した
ものを、凹状球面台座上に吸着固定した状態で該硬化性
樹脂を硬化させることにより有機保護膜を形成すること
を特徴とする光ディスクの製造方法が提供される。
め、本発明によれば、一方の面に記録膜を設けた透明円
板状合成樹脂基板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布した
ものを、凹状球面台座上に吸着固定した状態で該硬化性
樹脂を硬化させることにより有機保護膜を形成すること
を特徴とする光ディスクの製造方法が提供される。
【0008】以下本発明について詳述する。本発明の方
法は、一方の面に記録膜を設けた透明円板状合成樹脂基
板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布したものを、凹状球
面台座上に吸着固定した状態で該硬化性樹脂を硬化させ
ることにより有機保護膜を形成することを特徴とする。
法は、一方の面に記録膜を設けた透明円板状合成樹脂基
板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布したものを、凹状球
面台座上に吸着固定した状態で該硬化性樹脂を硬化させ
ることにより有機保護膜を形成することを特徴とする。
【0009】本発明では、基板として透明円板状合成樹
脂基板を用いるが、その基板材料としては、例えばポリ
エステル、アクリル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリオレフィン、フェノール、エポキシ、ポリイミドな
どの樹脂が使用可能である。また、本発明では、基板の
一方の面に記録膜を設けるが、この記録膜はレーザ光の
照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化に
より情報を記録できるものであれば適宜の記録材料を使
用することができる。ここで本発明の記録膜とは広義の
記録膜を意味し、狭義の記録膜単独のものの他、狭義の
記録膜に下地層、中間層、反射層、無機保護層等を積層
したもの、或いは狭義の記録膜を積層したものであって
もよい。
脂基板を用いるが、その基板材料としては、例えばポリ
エステル、アクリル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリオレフィン、フェノール、エポキシ、ポリイミドな
どの樹脂が使用可能である。また、本発明では、基板の
一方の面に記録膜を設けるが、この記録膜はレーザ光の
照射により何らかの光学的変化を生じさせ、その変化に
より情報を記録できるものであれば適宜の記録材料を使
用することができる。ここで本発明の記録膜とは広義の
記録膜を意味し、狭義の記録膜単独のものの他、狭義の
記録膜に下地層、中間層、反射層、無機保護層等を積層
したもの、或いは狭義の記録膜を積層したものであって
もよい。
【0010】本発明では、透明円板状合成樹脂基板の一
方の面上に記録膜を公知の方法で設けた後、該記録膜の
上に硬化性樹脂を塗布(印刷を含む)、硬化させて有機
保護膜を形成するが、その際、記録膜を設けた合成樹脂
基板を凹状球面台座の上に真空吸着させた状態で硬化性
樹脂を硬化させて有機保護膜の形成を行う。ここで使用
する凹状球面台座の曲率半径は4,000〜20,00
0(mm)であるのが好ましい。曲率半径が20,00
0(mm)より大きいと反りを防止する効果がなく、
4,000(mm)より小さいと基板が膜に悪い影響を
与える。上記有機保護膜で使用することのできる硬化性
樹脂としては、例えば大日本インキ製造(株)製SD−
17,SD−301あるいはSD−318等を挙げるこ
とができる。また、有機保護膜の膜厚は5〜30μmで
あるのが好ましい。
方の面上に記録膜を公知の方法で設けた後、該記録膜の
上に硬化性樹脂を塗布(印刷を含む)、硬化させて有機
保護膜を形成するが、その際、記録膜を設けた合成樹脂
基板を凹状球面台座の上に真空吸着させた状態で硬化性
樹脂を硬化させて有機保護膜の形成を行う。ここで使用
する凹状球面台座の曲率半径は4,000〜20,00
0(mm)であるのが好ましい。曲率半径が20,00
0(mm)より大きいと反りを防止する効果がなく、
4,000(mm)より小さいと基板が膜に悪い影響を
与える。上記有機保護膜で使用することのできる硬化性
樹脂としては、例えば大日本インキ製造(株)製SD−
17,SD−301あるいはSD−318等を挙げるこ
とができる。また、有機保護膜の膜厚は5〜30μmで
あるのが好ましい。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を述べる。
【0012】実施例 グルーブを設けた直径90mm、厚さ1.2mmのポリ
カーボネート基板のグルーブ面側に膜厚60nmのSi
Nx膜、膜厚30nmのTbDyFeCo膜、膜厚20
nmのSiNx膜、膜厚60nmのAl膜をスパッタリ
ング法で順次積層させた。次に、その上に有機保護膜材
料として紫外線硬化型アクリル系樹脂材を使用し、スピ
ンコート法にて薬液を吐出展開後、3000rpmで1
5秒高速回転し、樹脂層を形成した。その後、曲率半径
が6,000mmの凹状球面台座にこのサンプルを吸着
固定した後、紫外光を照射し、完全硬化させて有機保護
膜を形成し、本発明による光ディスクとした。この光デ
ィスクの有機保護膜形成前後の反り量を表1に示す。
カーボネート基板のグルーブ面側に膜厚60nmのSi
Nx膜、膜厚30nmのTbDyFeCo膜、膜厚20
nmのSiNx膜、膜厚60nmのAl膜をスパッタリ
ング法で順次積層させた。次に、その上に有機保護膜材
料として紫外線硬化型アクリル系樹脂材を使用し、スピ
ンコート法にて薬液を吐出展開後、3000rpmで1
5秒高速回転し、樹脂層を形成した。その後、曲率半径
が6,000mmの凹状球面台座にこのサンプルを吸着
固定した後、紫外光を照射し、完全硬化させて有機保護
膜を形成し、本発明による光ディスクとした。この光デ
ィスクの有機保護膜形成前後の反り量を表1に示す。
【0013】比較例 上記実施例において、有機保護膜の形成に用いる台座と
して通常の台座を用いた以外は同様にして光ディスクを
作製した。この光ディスクの有機保護膜形成前後の反り
量を表1に併せて示す。
して通常の台座を用いた以外は同様にして光ディスクを
作製した。この光ディスクの有機保護膜形成前後の反り
量を表1に併せて示す。
【0014】
【表1】 表1から明らかなように、本発明の実施例の光ディスク
は比較例の光ディスクに比べ、有機保護膜形成後の反り
量が改善されている。
は比較例の光ディスクに比べ、有機保護膜形成後の反り
量が改善されている。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、特性を劣化させずに、しかも製造工程を複雑にし
たり製造コストを上昇させたりしないで、反りを効果的
に防止した光ディスクの製造方法が提供できる。
れば、特性を劣化させずに、しかも製造工程を複雑にし
たり製造コストを上昇させたりしないで、反りを効果的
に防止した光ディスクの製造方法が提供できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 一方の面に記録膜を設けた透明円板状合
成樹脂基板の該記録膜上に硬化性樹脂を塗布したもの
を、凹状球面台座上に吸着固定した状態で該硬化性樹脂
を硬化させることにより有機保護膜を形成することを特
徴とする光ディスクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7251594A JPH07230634A (ja) | 1993-12-26 | 1994-03-17 | 光ディスクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34821193 | 1993-12-26 | ||
JP5-348211 | 1993-12-26 | ||
JP7251594A JPH07230634A (ja) | 1993-12-26 | 1994-03-17 | 光ディスクの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07230634A true JPH07230634A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=26413648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7251594A Pending JPH07230634A (ja) | 1993-12-26 | 1994-03-17 | 光ディスクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07230634A (ja) |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP7251594A patent/JPH07230634A/ja active Pending
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