JPH07228748A - ブロー成形用ポリプロピレン組成物 - Google Patents

ブロー成形用ポリプロピレン組成物

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JPH07228748A
JPH07228748A JP4192694A JP4192694A JPH07228748A JP H07228748 A JPH07228748 A JP H07228748A JP 4192694 A JP4192694 A JP 4192694A JP 4192694 A JP4192694 A JP 4192694A JP H07228748 A JPH07228748 A JP H07228748A
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JP
Japan
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propylene
mfr
bpp
hdpe
block copolymer
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Pending
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JP4192694A
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English (en)
Inventor
Shuji Okano
修二 岡野
Masayuki Yamazaki
昌幸 山崎
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 層状剥離の問題がない中型乃至大型ブロー成
形品に適したポリプロピレン組成物を提供する。 【構成】 (a) MFR(230 ℃、2.16kg)が0.7g/10min
以下でエチレン含有量が5重量%以上のプロピレン−エ
チレンブロック共重合体60〜90重量%と、(b)MI(190
℃、2.16kg)が0.07g/10min 以下の高密度ポリエチレ
ン10〜40重量%とを含有してなり、(a) のMFRと(b)
のMIとの比が10以上であることを特徴とするブロー
成形用ポリプロピレン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロピレン−エチレン
ブロック共重合体を主成分とするブロー成形用ポリプロ
ピレン組成物に関し、特にバリを除去した製品端面の層
状剥離やバリ粉砕時のバリの層状剥離の発生がなく、耐
ドローダウン性が良好な中型乃至大型のブロー成形品に
適したポリプロピレン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来ポ
リプロピレンは、軽量、高剛性で耐熱性、耐薬品性等に
優れるため各種用途の成形品に用いられ、その成形方法
も射出成形、押出成形、ブロー成形等の各種の方法が適
用されている。しかしながら、ポリプロピレン単独で
は、比較的物性の似ている高密度ポリエチレンに比べて
溶解張力が低いため、耐ドローダウン性が低く、ブロー
成形性に劣る等の問題があり、そのため中型〜大型ブロ
ー成形品や複雑形状の成形品を得ることが難しいという
欠点がある。この欠点を克服するため、結晶性ポリプロ
レン、エチレン−α−オレフィン共重合ゴム及び充填材
からなるポリプロピレン組成物(特公昭64−6656号)
や、高密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン、エチ
レン−α−オレフィン共重合体ゴム、及び充填材からな
るポリオレフィン組成物(特公昭64−6657号)等が提案
されている。
【0003】また中型〜大型ブロー成形材料としては、
プロピレン−エチレンブロック共重合体のベース材料に
高密度ポリエチレンを30重量%程度配合したポリプロ
ピレン組成物等が知られている。しかしながら、このポ
リプロピレン組成物からなるブロー成形品には、バリを
除去した後の端面やバリ粉砕時に層状剥離が発生しやす
いという問題があることがわかった。
【0004】従って、本発明の目的は、上記層状剥離の
問題がなく、表面性、成形性、耐熱性、耐衝撃性、高剛
性、機械強度、ヒンジ特性等に優れている中型乃至大型
ブロー成形品に適したポリプロピレン組成物を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者は、プロピレン−エチレンブロック共
重合体に高密度ポリエチレンを配合するとともに、プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体のエチレン含有量、
及び両者のメルトフローレート/メルトインデックス比
を所定の範囲に規定することにより、バリを除去した後
の端面やバリ粉砕時の層状剥離が防止できることを発見
し、本発明に想到した。
【0006】すなわち、本発明のブロー用ポリプロピレ
ン組成物は、(a) メルトフローレート(230 ℃、荷重2.
16kgの条件で測定、以下MFRという)が0.7g/10min以
下及びエチレン含有量が5重量%以上のプロピレン−エ
チレンブロック共重合体60〜90重量%と、(b) メルトイ
ンデックス(190 ℃、荷重2.16kgの条件で測定、以下M
Iという)が0.07g/10min 以下の高密度ポリエチレン10
〜40重量%とを含有してなり、前記(a) のMFRと前記
(b) のMIとの比が7以上であることを特徴とする。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明のブロー成形用ポリプロピレン組成物は、(a) プロピ
レン−エチレンブロック共重合体と(b) 高密度ポリエチ
レンとからなる。
【0008】[1] 組成 (1) 成分 (a) プロピレン−エチレンブロック共重合体 本発明におけるプロピレン−エチレンブロック共重合体
は、エチレン含有量が5重量%以上である。プロピレン
−エチレンブロック共重合体のエチレン含有量が5 重量
%未満であると層状剥離の発生や衝撃強度等の物性が低
くく、一方15重量%を越えると、剛性等の物性が低下す
る。好ましいエチレン含有量は5〜10重量%である。
【0009】プロピレン−エチレンブロック共重合体の
MFR(230 ℃、2.16kg)は0.7g/10min以下、好ましく
は、0.2 〜 0.7g/10min である。 0.7g/10min を越える
と溶融張力が低下し、ドローダウンが大きくなりブロー
成形性が低下する。なお、MFRが0.2g/10min未満であ
ると、可塑化の面で成形性が低下するために好ましくな
い。
【0010】上述したプロピレン−エチレンブロック共
重合体は、例えば多段重合法で合成することができる。
多段重合法では、まずチーグラ触媒等の存在下でプロピ
レンを重合することにより、結晶性プロピレンホモポリ
マー部分(少量のコモノマー成分を含んでいてもよい)
を生成し、次いでエチレン+プロピレンに切替えてラン
ダム共重合部分を生成する。場合によっては、さらにエ
チレンを供給して単独重合することにより、結晶性エチ
レンホモポリマー部分を生成してもよい。
【0011】上記多段重合法により合成されたプロピレ
ン−エチレンブロック共重合体は、実質的に結晶性ホ
モポリプロピレン部分と、低結晶性のプロピレン−エ
チレンランダム共重合部分と、少量の結晶性ホモポリ
エチレン部分とからなるものである。
【0012】それぞれの部分は単独のポリマーとして存
在していても、あるいはそれぞれが結合した状態にあっ
てもよい。なお、上記各部分は基本的にはプロピレン及
び/又はエチレンとからなるものであるが、他のα−オ
レフィンやジエン系モノマー等を少量含有していてもよ
い。
【0013】(b) 高密度ポリエチレン 高密度ポリエチレンとしては、密度が0.935g /cm 3
上、好ましくは0.940 〜0.970g /cm3 のものを使用する
のが好ましい。密度が0.935g /cm3 以下では、得られる
ポリプロピレン組成物の剛性が低い。
【0014】また、高密度ポリエチレンのMI(190
℃、2.16kg)は0.07g/10min 以下であり、好ましくは0.
01〜0.07g/10minである。MIの値が0.01g/10min 未満
では、得られる組成物の流動性が劣り、一方0.07g/min
を越えると、得られる組成物の機械的強度が低下する。
【0015】(2) 配合割合 (a) プロピレン−エチレンブロック共重合体と(b) 高密
度ポリエチレンとの配合割合は、(a) が60〜90重量%、
好ましくは65〜80重量%であり、(b) が10〜40重量%、
好ましくは20〜35重量%である。プロピレン−エチレン
ブロック共重合体が60重量%未満であると( 高密度ポリ
エチレンが40重量%を越えると)、剛性、耐熱性等が低
下する。一方プロピレン−エチレンブロック共重合体が
90重量%を越えると( 高密度ポリエチレンが10重量%未
満であると)、溶融張力が低くドローダウンが大きくな
りブロー成形性が低下する。
【0016】(3) MFR/MI比 プロピレン−エチレンブロック共重合体のMFRと高密
度ポリエチレンのMIとの比は7以上であることが必須
である。MFR/MI比が7未満であると、ブロー成形
品又はバリ粉砕で層状剥離が発生する。一方、MFR/
MI比が70を越えると均に溶融分散しにくくなるため、
好ましいMFR/MI比は10〜70である。
【0017】(4) 組成物のMFR プロピレン−エチレンブロック共重合体と高密度ポリエ
チレンとの組成物のMFRは、0.7g/10min以下であり、
好ましくは0.2 〜0.6g/minである。MFRが0.7g/minを
超えると耐ドロ─ダウン性が劣り、又機能的強度も低下
する。
【0018】(5) その他の成分 本発明のポリプロピレン組成物には、必要に応じてその
他の添加剤として、例えばタルク等の充填材、熱安定
剤、酸化防止剤、離型剤等を適宣添加することができ
る。
【0019】[2] 製造方法 本発明のポリプロピレン組成物は、上述した成分を各種
ブレンド法によって混合することにより得ることができ
る。ブレンド法としては、多段重合によるブレンド、ポ
ストリアクターブレンド、パウダーブレンド、ペレット
ブレンド、ドライブレンド等が挙げられるが、特にポス
トリアクターブレンドが好ましい。このポストリアクタ
ーブレンドの場合、成分(a) 及び(b) のパウダー又はペ
レットをインラインで所定割合に混合し、必要に応じ上
記各種添加剤を配合した後、押出機、好ましくは二軸押
出機を用いて、170 〜 260℃、好ましくは180 〜230 ℃
で溶解混練してペレット化する。また、場合によっては
成分(a) 及び(b) をリアクターブレンドにより混合して
もよい。
【0020】
【作用】本明のブロー成形用ポリプロピレン組成物は、
(a) MFRが0.7g/10min以下及びエチレン含有量が5重
量%以上のプロピレン−エチレンブロック共重合体60〜
90重量%と、(b) MIが0.07g/10min 以下の高密度ポリ
エチレン10〜40重量%とを含有してなり、前記(a) のM
FRと前記(b) のMIとの比が7以上であるので、成形
品端面やバリ粉砕時の層状剥離の発生を防止できるもの
である。このような効果が得られる理由については必ず
しも明らかではないが、MFR/MI比を7以上とする
ことで、プロピレン−エチレンブロック共重合体と高密
度ポリエチレンとの溶融粘度の差を大きくし、高密度ポ
リエチレンの溶融粘度を大きくすることにより成形加工
時の剪断による層状変形を防ぐことにより層状剥離の発
生を防ぐことができると考えられる。
【0021】
【実施例】本発明を以下の実施により更に詳細に説明す
る。以下の実施例に使用したプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体及び高密度ポリエチレンは以下の通りであ
る。
【0022】(1) プロピレン−エチレンブロック共重合
体 BPP-1 、エチレン含有量5.7 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.7g/10min。 BPP-2 、エチレン含有量4.7 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.6g/10min。 BPP-3 、エチレン含有量2.9 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.6g/10min。 BPP-4 、エチレン含有量1.6 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.5g/10min。 BPP-5 、エチレン含有量5.9 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.6g/10min。 BPP-6 、エチレン含有量6.1 重量%、MFR(230 ℃、
2.16kg)0.4g/10min。
【0023】(2) 高密度ポリエチレン HDPE-1、MI(190 ℃、2.16kg)0.02g/10min 、密度0.
945g/cm 3 。 HDPE-2、MI(190 ℃、2.16kg)0.3 g/10min 、密度0.
949g/cm 3 。 HDPE-3、MI(190 ℃、2.16kg)0.25g/10min 、密度0.
954g/cm 3 。 HDPE-4、MI(190 ℃、2.16kg)0.15g/10min 、密度0.
951g/cm 3 。 HDPE-5、MI(190 ℃、2.16kg)0.07g/10min 、密度0.
948g/cm 3 。 HDPE-6、MI(190 ℃、2.16kg)1.2 g/10min 、密度0.
952g/cm 3
【0024】実施例1 〜3、比較例1〜3 ブロー成形品の剥離状態に対するプロピレン−エチレン
ブロック共重合体(BPP)のエチレン含有量の影響を
調べるために、第1表に示すプロピレン−エチレンブロ
ック共重合体と高密度ポリエチレン(HDPE)とを使
用した。両者をスーパーミキサーでドライブレンドし、
200 ℃でブロー成形機( BEKUM BA-2)から押出し、MF
R及びドローダウン性を評価するとともに、押出ブロー
成形品(300cc のボトル)を作成した。その際、バリ端
面の層状剥離を観察するとともにボトルより試験片(10
0 mm×15mm×1mm)を切出し、JIS 6760に準拠した引張
試験により試験片の剥離状態を観察した。
【0025】なお、ドローダウン評価基準は以下の通り
である。 ○:ドローダウンなし △:ドローダウンが僅かにあり ×:著しいドローダウンあり
【0026】また、層状剥離の評価基準は以下の通りで
ある。 ○:剥離なし △:僅かに剥離 ×:著しい剥離
【0027】 第 1 表 組成の単位(重量%) BPP HDPE No種類 MFR エチレン含量 種類 MI 実施例 1 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 2 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-1 0.02 3 BPP-5 0.6 5.9 HDPE-1 0.02 比較例 1 BPP-2 0.6 4.7 HDPE-1 0.02 2 BPP-3 0.6 2.9 HDPE-1 0.02 3 BPP-4 0.5 1.6 HDPE-1 0.02
【0028】 第 1 表(続き) 成形品 ブロー成形ボトル No BPP /HDPE MFR/MI MFR ドローダウン性 剥離状態 実施例 1 70/30 35 0.37 ○ ○ 2 70/30 20 0.26 ○ ○ 3 70/30 30 0.32 ○ ○ 比較例 1 70/30 30 0.34 ○ △ 2 70/30 30 0.28 ○ × 3 70/30 25 0.28 ○ ×
【0029】以上の結果から、プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体のエチレン含有量が5重量%未満である
と、得られるブロー成形品の剥離状態が劣悪になること
が分かる。
【0030】実施例4〜7、比較例4〜8 プロピレン−エチレンブロック共重合体のMFRと高密
度ポリエチレンのMIとの比がブロー成形時のドローダ
ウン性及び層状剥離に及ぼす影響を調べるために、実施
例1と同じ方法により第2表に示す配合割合でポリプロ
ピレン組成物を作成した。実施例1と同じ方法で溶融組
成物のMFR、及びブロー成形時のドローダウン性及び
剥離状態を観察した。結果を第2表に示す。
【0031】 第 2 表 組成の単位(重量%) BPP HDPE No種類 MFR エチレン含量 種類 MI 実施例 4 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 5 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-5 0.07 6 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-1 0.02 7 BPP-5 0.6 5.9 HDPE-1 0.02 比較例 4 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-2 0.3 5 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-6 1.2 6 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-3 0.25 7 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-2 0.3 8 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-4 0.15
【0032】 第 2 表(続き) 成形品 ブロー成形ボトル No BPP /HDPE MFR/MI MFR ドローダウン性 剥離状態 実施例 4 70/30 35 0.37 ○ ○ 5 70/30 10 0.51 ○ ○ 6 70/30 20 0.26 ○ ○ 7 70/30 30 0.32 ○ ○ 比較例 4 70/30 2.3 0.58 ○ × 5 70/30 0.6 0.83 × × 6 70/30 1.6 − ○ × 7 70/30 1.3 − ○ × 8 70/30 2.7 − ○ ×
【0033】以上の結果から、MFR/MI比が7未満
であると、得られるブロー成形品の剥離状態が劣悪にな
ることが分かる。
【0034】実施例8〜11、比較例9〜12 プロピレン−エチレンブロック共重合体のMFRと高密
度ポリエチレンのMIとの比がブロー成形時のドローダ
ウン性及び層状剥離に及ぼす影響を調べるために、実施
例1と同じ方法により第3表に示す配合割合でポリプロ
ピレン組成物を作成した。実施例1と同じ方法で溶融組
成物のMFR、及びブロー成形時のドローダウン性及び
剥離状態を観察した。結果を第3表に示す。
【0035】 第 3 表 組成の単位(重量%) BPP HDPE No種類 MFR エチレン含量 種類 MI 実施例 8 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 9 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 10 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 11 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-1 0.02 比較例 9 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-2 0.3 10 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-2 0.3 11 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-2 0.3 12 BPP-1 0.7 5.7 HDPE-2 0.3 13 BPP-6 0.4 6.1 HDPE-5 0.07
【0036】 第 3 表(続き) 成形品 ブロー成形ボトルNo BPP /HDPE MFR/MI MFR ドローダウン性 剥離状態 実施例 8 90/10 35 0.56 ○ ○ 9 80/20 35 0.52 ○ ○ 10 70/30 35 0.37 ○ ○ 11 60/40 35 0.30 ○ ○ 比較例 9 90/10 2.3 0.66 △ △ 10 80/20 2.3 0.56 ○ △ 11 70/30 2.3 0.58 ○ × 12 60/40 2.3 0.59 ○ × 13 70/30 5.7 0.35 ○ ×
【0037】以上の結果から、MFR/MI比が10未
満であると、得られるブロー成形品の剥離状態が劣悪に
なることが分かる。
【0038】比較例14、15 プロピレン−エチレンブロック共重合体と高密度ポリエ
チレンとの配合比がブロー成形時のドローダウン性及び
層状剥離に及ぼす影響を調べるために、実施例8と同じ
プロピレン−エチレンブロック共重合体及び高密度ポリ
エチレンを第4表に示す配合比で使用し、実施例8と同
じ方法によりポリプロピレン組成物を作成した。実施例
8と同じ方法で溶融組成物のMFR、及びブロー成形時
のドローダウン性及び剥離状態を観察した。結果を第4
表に示す。
【0039】 第 4 表 成形品 ブロー成形ボトルNo BPP /HDPE MFR/MI MFR ドローダウン性 剥離状態 比較例 14 100/0 − 0.7 × − 15 50/50 35 0.27 ○ ×
【0040】第4表から明らかなように、本発明の範囲
外の配合比の場合には、得られるブロー成形時のドロー
ダウン性及び剥離状態が劣悪になることが分かる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、プロピレン−エチレンブロック共重合体のエチレン
含有量及びMFR、及び高密度ポリエチレンのMIを規
定するとともに、MFR/MI比を所定の範囲に規定し
たので、優れたドローダウン性とともに層状剥離のない
ブロー成形品を提供することができる。このような特性
を有する本発明のブロー成形用ポリプロピレン組成物
は、様々な工業部品やダブルウオールケース類等の中型
乃至大型のブロー成形品用の材料として好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) メルトフローレート(230 ℃、2.16
    kg)が0.7g/10min以下でエチレン含有量が5重量%以上
    のプロピレン−エチレンブロック共重合体60〜90重量%
    と、(b) メルトインデックス(190 ℃、2.16kg)が0.07
    g/10min 以下の高密度ポリエチレン10〜40重量%とを含
    有してなり、前記(a) のメルトフローレートと前記(b)
    のメルトインデックスとの比(MFR/MI)が7以上である
    ことを特徴とするブロー成形用ポリプロピレン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の前記(a) のメルトフロ
    ーレートと前記(b)のメルトインデックスとの比(MFR/M
    I)が10〜70であることを特徴とするブロー成形用ポリ
    プロピレン組成物。
JP4192694A 1994-02-16 1994-02-16 ブロー成形用ポリプロピレン組成物 Pending JPH07228748A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009173904A (ja) * 2007-12-27 2009-08-06 Japan Polypropylene Corp ポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなるブロー成形体

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