JPH0722577U - 拡張可能な遠隔インタフェース装置のための筺体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具を使用することなく簡単に分解及び組立
を行うことができるインタフェース用筐体を提供する。 【構成】 筐体は基体部と蓋体部の二部品からなる。基
体部は、複数の第一の穴を有する前部材と、複数のスロ
ットを有する側部材と、複数の第二の穴を有する後部材
と、底面部材との四面からなる。蓋体部は、前記第一の
穴に係合する複数の突起部材と、前記スロットに係合す
る突起部材と、前記第二の穴と整合する複数の穴とを有
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般に、電子素子のための筺体に関し、特に、遠隔インタフェース 装置のための筺体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

遠隔インタフェース装置は、ホスト処理装置と遠隔装置との間の電気的インタ フェースを提供する。一般に、遠隔装置は、処理を制御またはモニタする。遠隔 装置は、ディジタル及びアナログの両方の形式で状態信号を供給し、そして、上 記状態信号によって決定された制御信号を受取る。

【０００３】 この技術分野においては、遠隔インタフェース装置は、所定の機能を提供し、 決定された作動特性を有する。また、設置場所は、一般に解っており、従って、 外観を、予期される環境に適合させることができる。 遠隔インタフェース装置の能力及び機械的外観は、従来、比較的固定していた 。しかし、近時は、データ信号操作のための極めて大きな能力を有する小形のパ ーソナルコンピュータが提供されるようになってきた。これらのデータ処理装置 は、プロセス制御用及びモニタ用に益々広く使用されている。小形化したデータ 処理装置は、制御またはモニタされるプロセッサの付近に配置することができる 。また、処理能力の費用低減化に伴い、プロセス制御のための多くの新しい用途 が開発されてきている。この新しい用途は、増大した柔軟性及び／又は能力の一 層の拡張の可能性を有する追加の専用装置を必要とする。

【０００４】 それゆえ、種々の環境内に配置することができ、且つ、拡張の可能性及び／又 は調節可能な信号操作特性を有する遠隔インタフェース装置が要望されている。 かかる装置の筺体に対する必要条件としては、外観が複数の環境に適合するもの であること、分解が簡単であること、及び装置の諸部分の追加または交換が簡単 であることという条件がある。例えば、工具による電気装置の不時の損傷を最小 化するために、工具を使用せずに追加または交換することのできる拡張モジュー ルを有し、工具によって電気装置が偶然に損傷するのを最小化できることが望ま れている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案の目的は、データ処理装置とともに用いるのに適当な外観を有 している遠隔インタフェース装置のための筺体を提供することにある。 本考案の他の目的は、組立て及び分解が簡単にでき、しかも、組立てると構造 的完全性を持つという遠隔インタフェース装置のための筺体を提供することにあ る。

【０００６】 本考案の更に他の目的は、組立て後、唯２つの連結装置を用いて固定すること のできる筺体を提供することにある。 本考案の更に他の目的は、拡張モジュールの追加、取外し及び交換が容易であ るようにした構造を提供することにある。 本考案の更に他の目的は、工具を使用せずに拡張モジュールを追加、交換また は取外しすることのできるようにした遠隔インタフェース装置を提供することに ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段及び作用】

上記及び他の目的を達成するための本考案にかかる筺体は、パーソナル型のデ ータ処理装置とともに基本構造体として用いられるべきおよその寸法及び構造を 有する。本考案筺体は、基体部及び蓋体部を有する。これら部材の２つの背面は 、これらの２つの部材の相対移動に先立って位置決め機構を提供する。この相対 移動により、上記２つの部材にそれぞれある穴がねじによる連結のできるように 至近させられる。また、上記相対移動により、上記蓋体部にある突起が上記基体 部にある穴に嵌入する。また、上記相対移動により、上記２つの部材の側面にあ る固定用部材が係合させられる。上記固定用部材は、突起部材及び型取りスロッ ト部材である。本考案筺体は、モジュール回路盤をユニット式回路盤に着脱自在 に固定するための支柱付きのユニット式回路盤を有する。上記モジュール回路盤 は、該モジュール回路盤を上記ユニット式回路盤に固定するときに、該ユニット 式回路盤にある電気接続体と係合するための電気接続体を有しており、これによ り、上記ユニット式回路盤との電気的接続が得られる。

【０００８】 本考案の上記及び他の特徴は、図面を参照して行なう本考案の実施例について の以下の詳細な説明から理解できるであろう。

【０００９】

【実施例】

図１に、遠隔インタフェース装置の一般的外観を示す。この遠隔インタフェー ス装置の筺体１０は、パーソナルコンピュータのデータ処理システムに内蔵でき るようになっている。上記遠隔インタフェース装置は、その大きさ及び強度が、 パーソナルコンピュータのシステムプロセッサ装置１２を支持するのに適するよ うになっている。図には、上記システムプロセッサ装置の頂部に載置されている モニタ装置１１及びその近くにあるキーボードを示してある。いうまでもなく、 遠隔インタフェース装置１０は、離れた場所の平らな面上に配置することもでき 、また、必要であれば、遠隔インタフェース装置１０′で示すように、垂直面に 取付けることもできる。

【００１０】 次に、図２に、遠隔インタフェース装置の筺体を示す。部分１０１は基体部で あり、部分１０２は蓋体部である。上記蓋体部１０２は、その前面に、内方へ向 く２つの突起１１２を有する。頂部の強度及び剛性を増すために、支持構造体１ １４が設けられている。上記支持構造体１１４は、内方へ曲がり、次いで、連結 部材１０３で示すように、下方へ延びている。蓋体１０２の背面部材１１１には 、遠隔インタフェース装置の内部への電気伝導体の出入りを許すための大きな穴 がある。上記蓋体部１０２の頂面には、その側面と垂直に部材１０４が取付けら れており、該部材１０４は、該蓋体部１０２の背面から引っ込んでいる。部材１ ０４は、ねじ、ボルトまたは他の連結部材を受入れるためのねじ山付き穴を有し ている場合もある。遠隔インタフェース装置の基体部１０１は、突起１１２を受 入れるための穴１０６を有している。基体部１０１は、該基体部１０１の側面の 頂部に、開口部またはスロットを含む切欠き部１０５を有する。上記スロットは 、上記基体部１０１と平行に延びる形状を有している。連結部材１０３の突出部 が、上記頂部開口部１０５に嵌入し、次いで上記平行に延びるスロットに沿って 滑動するようになっている。背面板１１０は、ねじのための穴１０７、及び、電 気伝導体を遠隔装置内に差し込むための、または電気伝導体を保持するための穴 １０８を有する。図２には示してないがユニット式回路盤を基体部１０１に連結 することができる。ユニット式回路盤は機械的支持のための及び放射遮蔽のため の金属板製支持体であってもよい。

【００１１】 板を用いて、ユニット式回路を基体部１０１の床の上に取付けることができる 。 次に、図３及び図４に、拡張モジュール１６０をユニット式回路盤１５０の電 子回路に付け加えるための装置を示す。拡張モジュール回路盤１６０は、複数の 支柱１５１によって回路盤１５０に連結される。本実施例においては、各拡張モ ジュール１６０に対して、４本の支柱を用いるようになっている。上記ユニット 式回路盤１５０上には、各拡張モジュール回路盤１６０に電気的に結合されるた めの電気接続体１６５が設けられている。各拡張モジュール回路盤１６０には、 その上面に取手１６３が設けられており、下面には電気接続体１６４が設けられ ており、滑動機構１６２が各支柱のための穴と関連している。

【００１２】 図５は、上記遠隔インタフェース装置の基体部１０１と蓋体部１０２とを連結 した状態を示す縦断面図である。突起１１２は、穴１０６に係合している。支持 構造体１１４の連結部材１０３はスロット１０５に係合し、連結用部材１０４は 、背面板１１０と接触して穴１０７と整合している。 次に、作用について説明する。

【００１３】 遠隔インタフェース装置の筺体の蓋体部１０２及び基体部１０１は、遠隔イン タフェース装置が大規模な操作に不便な位置に配置されることがしばしばである から、組立て及び分解を簡単に行なうことのできることが必要である。上記筺体 を組立てるには、蓋体１０２を基体１０１の上方に置き、蓋体１０２の背面１１ １が基体の背面１１０の外面と接触するようにする。この位置において、連結部 材１０３をスロット開口部１０５の付近に位置させる。そこで、上記蓋体１０２ を基体１０１に対して押し下げ、上記連結部材１０３を開口部１０５の底縁に係 合させる。次いで、上記蓋体１０２を上記基体１０１に対して後ろへ押し、連結 部材１０３を開口部１０５の後縁に到達させる。この相対移動中に、突起１１２ は孔１０６に係合する。この移動の終りにおいて、上記筺体の蓋体１０２及び基 体１０１の前面部材は、互いに近接または接触し、部材１０４は穴１０７に至近 する。穴１０７及び部材１０４は、ねじのねじ山付き部が穴１０７を通過して部 材１０４のねじ山付き部と係合することのできる如き位置にある。上記ねじの頭 部は、基体１０１の背面１１０と係合することができる。従って、２本のねじま たは他の連結装置を用いて、上記基体部１０１と蓋体部１０２とを簡単な手順で 簡便に組立てて堅く固定することができる。上記ねじは、手で締め付ける型式の ものにすることもできる。

【００１４】 拡張モジュール回路盤１６０を遠隔インタフェース装置に付け加えるには、上 記装置の蓋体１０２を取り外さなければならない。上記拡張モジュール回路盤内 の穴に、ユニット式回路盤１５０に取付けられている支柱の頂部が入り込む。電 気接続体１６５と１６４とは、拡張モジュールの穴１６１に支柱部材１５１が入 り込むときに、接続される。いうまでもなく、これら２つの電気接続体１６４、 １６５を接続させるためには、上記拡張モジュール１６０は、正しい方向に向い ていなければならない。滑動装置即ち機構１６２を外方へ移動させて支柱１５１ に係合させ、これにより、上記拡張モジュール１６０が上記ユニット式回路盤１ ５０に対して移動することを防止する。上記拡張モジュール回路盤１６０を取り 外すには、滑動装置１６２を支柱１５１から係合解除させる。上記滑動装置１６ ２は、拡張モジュール１６０の同じ側にある滑動装置１６２を握り締めることに よってすぐに２本の支柱から外れるように配置されている。即ち、この取外しは 、片手で簡単に行なうことができる。滑動装置１６２を上記支柱から係合解除さ せた後、取手１６３をつかんで上記基体から引き離し、これにより、上記拡張モ ジュール盤に不当な力またはトルクを加えることなしに、上記２つの電気接続体 １６４、１６５は係合解除される。遠隔装置のための電気接続用端子は、基体部 １０１の背面１１０の穴１０８内に配置されている。上記電気接続用端子は、上 記拡張モジュール回路盤１６０に関連した電気接続体１６４、１６５に接続され ている。本実施例においては、上記拡張モジュール回路盤１６０が上記ユニット 式回路盤１５０の前方部分上にあるときに、該ユニット式回路盤１５０を持ち上 げ（即ち、支柱上に）、そして接続用リボンケーブルを該ユニット式回路盤１５ ０の下に通す。強度のため、及び電気信号の隔離のために、金属盤を上記ユニッ ト式回路盤１５０の下に配置することもできる。上記ユニット式回路盤１５０は 、ホストデータ処理装置と遠隔装置との間の制限されたインタフェースを提供す るための構成部材を有している。１つまたは複数の拡張モジュール回路盤を付け 加えると、遠隔装置の個数、並びに、遠隔装置からの信号に応答し及び遠隔装置 に信号を伝送する操作能力の両者について、インタフェースの能力が増す。

【００１５】 上記遠隔インタフェース装置の蓋体部を取り外したら、他の素子を上記ユニッ ト式回路盤内に置き換えることができる。例えば、演算装置を、読出し専用メモ リ装置内に格納する。この読出し専用メモリ装置は、遠隔インタフェース装置の 動作特性に応じて選定され得る。 以上において本考案の好適な実施例の作用について説明したが、これは、本考 案の範囲を制限するものではなく、本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲に記 載の如くである。以上の説明から、当業者は、本考案の精神及び範囲内の種々の 変形を行なうことができるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】遠隔インタフェース装置の外観及び他の若干の
部材の配置を示す斜視図である。

【図２】遠隔インタフェース装置の基体部及び蓋体部を
連結する方法を示すための分解斜視図である。

【図３】遠隔インタフェース装置のための拡張モジュー
ルを取付ける方法を示すための斜視図である。

【図４】拡張モジュールとユニット式回路盤を連結する
ための装置を詳細に示す側面図である。

【図５】遠隔インタフェース装置の筺体の連結済みの蓋
体部及び基体部の縦断面図である。

【符号の説明】

１０ 筺体 １０１ 基体部 １０２ 蓋体部 １０３ 蓋体部の連結部材 １０５ 基体部のスロット開口部 １０６ 基体部の穴 １１２ 蓋体部の突起 １５０ ユニット式回路盤 １６０ 拡張モジュール １６２ 拡張モジュールの滑動機構 １６４ 電気接続体 １６５ 電気接続体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 遠隔インタフェース装置のための筺体に
   おいて、 前部材に複数の穴、側部材に複数のスロット、後部材に
   複数の穴を有する硬性で４つの壁の基体手段と、及び前
   記基体手段の前部材の穴に作動的に係合される複数の突
   起部材を前部材に有する取外し可能且つ硬性で４つの壁
   の蓋手段と、を含み、 前記蓋手段は、前記基体手段の側部材のスロットに作動
   的に係合される突起部材を有し、 前記蓋手段は、連結部材を受け入れる複数の穴を後部材
   に有し、 前記基体手段の後部材の複数の穴と前記蓋手段の後部材
   の複数の穴とは、きわめて接近しており、 前記蓋手段は、パーソナルコンピュータデータ処理シス
   テム装置を支持するように適合された支持構造手段を含
   むことを特徴とする筺体。