JPH0722510A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体集積回路装置

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JPH0722510A
JPH0722510A JP16303393A JP16303393A JPH0722510A JP H0722510 A JPH0722510 A JP H0722510A JP 16303393 A JP16303393 A JP 16303393A JP 16303393 A JP16303393 A JP 16303393A JP H0722510 A JPH0722510 A JP H0722510A
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一泰 秋元
Akihisa Uchida
明久 内田
Akio Anzai
昭夫 安斎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスタスライス方式を採用する半導体集積回
路装置の開発期間を短縮する。 【構成】 予め半導体チップ領域に形成されていた複数
の基本セル8を配線接続することによって構成された所
定の回路を有する半導体集積回路装置のレイアウト設計
に際して、複数の基本セル8と前記所定の回路に電源を
供給する複数の電源配線と所定の回路に外部から電源を
供給するために前記半導体チップ領域の最上層に形成さ
れる電源用のCCBバンプ7aとが各々の配置規則に整
合性を持った状態で配置されてなる電源ブロックセル6
を作成する工程と、電源ブロックセル6を所定の回路の
形成領域に繰り返し配置する工程とを有する半導体集積
回路装置の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路装置技
術に関し、特に、特定用途向けの半導体集積回路装置
(ASIC:Aplication Specific IC)、例えばゲート
アレイに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ASICを代表するゲートアレイの製造
には、開発期間の短縮等を目的として、いわゆるマスタ
スライス方式が採用されている。
【0003】マスタスライス方式は、半導体ウエハ上の
各半導体チップ領域に、標準化された複数の半導体素子
を予め規則的に配置しておいて、製品の製造に際して、
その半導体素子間の配線接続の仕方を変えることによ
り、要望に合った半導体集積回路装置を製造する方式で
ある。
【0004】すなわち、ゲートアレイは、予め拡散工程
までを行った半導体ウエハ(以下、マスタウエハとい
う)を用意しておき、配線工程のみで要望に合った集積
回路を構成した半導体集積回路装置である。この場合、
製品および試作品の開発に際して、既に拡散工程まで終
了しているので、その開発期間を非常に短くできる。
【0005】ゲートアレイの場合は、マスタウエハの各
半導体チップ領域に、複数の基本セルが予め規則的に配
置されている。基本セルには、所定の論理回路を構成す
るのに必要な1または2以上の半導体素子が配置されて
いる。
【0006】そして、製品または試作品の開発に際して
は、その基本セル内および基本セル間の配線接続によっ
て、NAND回路、NOR回路、フリップフロップおよ
びシフトレジスタ等のような論理回路およびマクロセル
が構成され、さらにそれらの論理回路、マクロセル間の
配線接続によって所望の半導体集積回路装置が構成され
る。
【0007】なお、マスタスライス方式については、例
えば株式会社オーム社、昭和59年11月30日発行、
「LSIハンドブック」P204〜P206に記載があ
り、マスタスライス方式を代表するゲートアレイのレイ
アウト設計方法や配置配線技術等について説明されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術においては、以下の問題があることを本発明者は見
い出した。
【0009】すなわち、従来は、基本セルやマクロセル
等の配置と、電源配線や電源電極の配置との間に整合性
が無かった。このため、電源配線や電源電極のレイアウ
ト設計に際して、電源配線や電源電極を規則的に繰り返
して配置することができず1つ1つ配置しなければなら
ない場合が生じていた。その結果、その配置処理が手間
および工数のかかる非常に面倒な処理となっていたた
め、製品および試作品の開発期間を短縮するというゲー
トアレイの持つ利点を阻害するという問題があった。
【0010】また、従来は、基本セル内におけるMOS
・FET等のゲート電極の延在方向と、第1層配線の延
在方向とが同一であったため、論理回路を構成する場
合、ゲート電極の延在方向に配置されているMOS・F
ET同士を第1層配線で接続するようになっていた。こ
の場合、MOS・FET形成領域の短辺側が配線チャネ
ル領域となるが、その幅は狭いので、論理回路およびマ
クロセルを構成するのに充分な数の第1層配線を配置で
きない場合があった。そこで、従来、その足りない分
は、第2層配線を用いていた。また、複数の基本セルで
マクロセルを構成する場合、MOS・FET同士をゲー
ト電極の延在方向に対して直交する方向に接続するため
第2層配線を用いていた。そのようにすると、基本セ
ル、マクロセル内に形成される回路構成用の配線によっ
て第2層配線の配線領域を使ってしまい、半導体チップ
上での基本セル間、マクロセル間の配線に使える第2層
配線領域が少なくなってしまうため、基本セル、マクロ
セルは搭載できてもその間で配線接続できない。すなわ
ち、全体的に形成できる回路の大きさに限界が生じるの
で、半導体基板には半導体素子を形成できる余裕があっ
ても、半導体素子の数を低減せざるを得ないという問題
があった。
【0011】本発明は上記課題に着目してなされたもの
であり、その目的は、マスタスライス方式を採用する半
導体集積回路装置の開発期間を短縮することのできる技
術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、マスタスライス方式
を採用する半導体集積回路装置の素子集積度を向上させ
ることのできる技術を提供することにある。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、明細書の記述および添付図面から明らかにな
るであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0015】すなわち、第1の発明は、予め半導体チッ
プ領域に形成されていた複数の基本セルを配線接続する
ことによって構成された所定の回路を有する半導体集積
回路装置のレイアウト設計に際して、前記複数の基本セ
ルと前記所定の回路に電源を供給する複数の電源配線と
前記所定の回路に外部から電源を供給するために前記半
導体チップ領域の最上層に形成される電源電極とが各々
の配置規則に整合性を持った状態で配置されてなる電源
ブロックセルを作成する工程と、前記電源ブロックセル
を前記所定の回路の形成領域に繰り返し配置する工程と
を有する半導体集積回路装置の製造方法である。
【0016】第2の発明は、前記基本セルを作成する際
に、1つの基本回路を構成するのに必要な複数のMIS
・FETを有する基本回路領域を作成した後、その基本
回路領域を、前記基本セルの上方に配置された所定の電
源配線を境にして鏡面対称となるように複数配置する工
程を有する半導体集積回路装置の製造方法である。
【0017】第3の発明は、前記容量セルを、前記半導
体チップ領域の最上の配線層に形成された電源配線に沿
ってその下方に複数配置した半導体集積回路装置構造と
するものである。
【0018】第4の発明は、前記容量セルが複数配置さ
れる容量セル列の所定の位置に、前記所定の回路にクロ
ック信号を伝送するための最終段クロック回路部を配置
した半導体集積回路装置構造とするものである。
【0019】第5の発明は、前記半導体チップ領域の中
心に配置された第1クロック回路部と、前記第1クロッ
ク回路部に電気的に接続された状態で前記半導体チップ
領域の最上の配線層に配置され前記半導体チップの長手
方向の端から端に延在する第1クロック配線と、前記第
1クロック配線に沿って所定の間隔毎に配置され前記第
1クロック配線に電気的に接続された複数の第2クロッ
ク回路部と、前記複数の第2クロック回路部の各々に電
気的に接続された状態で前記第1クロック配線の延在方
向に直交する方向に延在するように配置された複数の第
2クロック配線とを設け、前記複数の第2クロック配線
の各々にそれに沿って配置されている複数の前記最終段
クロック回路部を電気的に接続した半導体集積回路装置
構造とするものである。
【0020】第6の発明は、予め半導体チップ領域に形
成されていた複数の基本セルを配線接続することによっ
て構成された所定の回路を有する半導体集積回路装置で
あって、前記基本セル内に、1つの基本回路を構成する
のに必要な複数のMIS・FETを有する基本回路領域
を複数個配置するとともに、前記複数のMIS・FET
のゲート電極の延在方向に対して直交する方向に延在す
る第1層配線を配置した半導体集積回路装置構造とする
ものである。
【0021】第7の発明は、前記複数のMIS・FET
をそのゲート長方向に沿って配置するとともに、互いに
隣接するMIS・FETの間において、そのMIS・F
ETのゲート電極と同一層に、前記ゲート電極の構成材
料からなる中間配線を、前記ゲート電極に沿って平行に
延在するように配置した半導体集積回路装置構造とする
ものである。
【0022】第8の発明は、前記基本セル内にゲート幅
の異なる複数のMIS・FETを配置した半導体集積回
路装置構造とするものである。
【0023】第9の発明は、前記基本セルの角部近傍に
バイポーラトランジスタを配置した半導体集積回路装置
構造とするものである。
【0024】
【作用】上記した第1の発明によれば、当該半導体集積
回路装置のレイアウト設計に際して、電源ブロックセル
を繰り返し配置することにより、所定の回路の形成領域
全体に、基本セルと、電源配線と、電源電極とをそれら
の配置に整合性を持たせた状態で配置することができ
る。すなわち、電源配線や電源電極の配置処理を簡単に
行うことができるとともに、その配置処理工数を低減す
ることができ、その配置処理時間を短縮することができ
る。
【0025】上記した第2の発明によれば、基本セルを
作成する際に、1つの基本回路領域を作成した後、その
基本回路領域を反転等して配置することにより基本セル
を作成することができるので、基本セルを構成する半導
体素子の配置処理を簡単に行うことができるとともに、
その配置処理工数を低減することができ、その配置処理
時間を短縮することができる。
【0026】上記した第3の発明によれば、容量セルを
電源配線の近くに配置することにより、容量セルと電源
配線とを結ぶ配線の長さを短くすることができるので、
電源ノイズを抑制する能力を向上させることができる。
【0027】上記した第4の発明によれば、最終段クロ
ック回路部を容量セル列に配置することにより、最終段
クロック回路部を電源配線の近くに配置することができ
るので、大きな駆動力を必要とする最終段クロック回路
部に対して良好に電源を供給することができる。しか
も、基本セル内におけるMIS・FETと大きさの異な
るMIS・FETを有する最終段クロック回路部を容量
セル列に配置したことにより、基本セルの配列を乱すこ
とがないので、電源ブロックセル内に形成される論理回
路の構成を乱すこともない。
【0028】上記した第5の発明によれば、タップ方式
を採用することにより、クロック回路部の数を減らすこ
とができるので、クロック信号の遅延時間を短縮するこ
とができる。また、最も配線長の長くなる第1クロック
配線を、比較的幅広に、かつ、厚く形成することのでき
る最上の配線層に設けたことにより、第1クロック配線
の抵抗値を下げることができるので、クロック信号の遅
延時間を短縮することができる。
【0029】上記した第6の発明によれば、MIS・F
ETのゲート幅方向の領域を第1層配線の配線チャネル
領域とすることができ、その配線チャネル領域を広くと
ることができるので、第2配線層への配線のはみだし数
を低減することができる。
【0030】上記した第7の発明によれば、MIS・F
ETのチャネル長方向に沿って互いに隣接するMIS・
FET間を配線接続する際に、第1層配線のための配線
チャネル領域に不足が生じた場合、または第1層配線同
士のクロスが生じた場合、その足りない分を中間配線を
用いることにより補うことができるので、第2配線層へ
の配線のはみだし数を低減することができる。
【0031】上記した第8の発明によれば、ゲート幅の
異なるMIS・FETを用いて所定の回路を構成する必
要性がある場合に柔軟に対応することができる。
【0032】上記した第9の発明によれば、通常、駆動
回路に用いるバイポーラトランジスタを基本セルの角部
近傍に配置したことにより、基本セル内におけるMIS
・FETの配列を乱すことがないので、基本セル内に形
成される論理回路の構成を乱すこともない。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0034】図1は本発明の一実施例である半導体集積
回路装置を構成する半導体チップの全体平面図、図2は
図1の半導体集積回路装置の論理回路領域の拡大平面
図、図3は図2の要部拡大平面図、図4は図1の半導体
集積回路装置の電源ブロックセルの拡大平面図、図5は
図1の半導体集積回路装置の基本セルの拡大平面図、図
6、図7および図9は図5の基本セルによって構成され
るNAND系回路の回路図、図8は図6および図7のN
AND系回路を構成する配線のレイアウト平面図、図1
0は図9のNAND系回路を構成する配線のレイアウト
平面図、図11は図5の基本セルによって構成される2
ポートRAMセルの回路図、図12は図11の2ポート
RAMセルを構成する配線のレイアウト平面図、図13
は図5の基本セルによって構成されるROM回路の回路
図、図14は図13のROM回路を構成する配線のレイ
アウト平面図、図15は図5の基本セルによって構成さ
れるマスタスレーブ・ラッチ回路の回路図、図16は図
15のマスタスレーブ・ラッチ回路を構成する配線のレ
イアウト平面図、図17は図5の基本セルによって構成
される診断付きラッチ回路の回路図、図18は図17の
診断付きラッチ回路を構成する配線のレイアウト平面
図、図19は容量セルの拡大平面図、図20は図19の
A−A線の断面図、図21は第2配線層の電源配線の平
面図、図22は第3および第4配線層の電源配線の平面
図、図23は入出力回路領域を示す図1の要部拡大平面
図、図24は入出力回路領域の要部拡大平面図、図25
はクロック回路を説明するための半導体チップの全体平
面図である。
【0035】本実施例の半導体集積回路装置は、例えば
大形計算機等に用いられるMPU(Microprocessor Uni
t)である。本実施例のMPUを構成する半導体チップの
平面図を図1に示す。
【0036】半導体チップ1は、例えばシリコン(S
i)単結晶からなり、その主面には、入出力回路領域
2、メモリ回路領域3、論理回路領域4およびクロック
回路領域5が配置されている。
【0037】入出力回路領域2は、メモリ回路領域3や
論理回路領域4を挟むように配置されている。入出力回
路領域2には、図示しない入力バッファ等のような入力
回路や出力バッファ等のような出力回路が複数配置され
ている。入力回路および出力回路は入出力セル(図1に
は図示せず)によって形成されている。入出力セルは、
入出力回路領域2に規則的に複数配置されている。各入
出力セルには、入力回路および出力回路を構成するのに
必要な複数の半導体素子が配置されている。
【0038】メモリ回路領域3には、複数のメモリセル
(図示せず)が規則的に配置され、例えばSRAM(St
atic Random Access Memory)等のようなメモリ回路が形
成されている。このメモリ回路は、MPUのファースト
キャッシュメモリとしての機能を備えている。各メモリ
セルは、例えばSRAMセルが用いられており、フリッ
プフロップで構成されている。ただし、メモリセルは、
SRAMセルに限定されるものではなく、例えば1トラ
ンジスタと1キャパシタとを1つのメモリセルとするD
RAMセルを用いても良い。
【0039】論理回路領域4には、MPUを構成する所
定の論理回路(所定の回路)が形成されている。本実施
例において、論理回路領域4には、ゲートアレイ方式を
用いて論理回路が形成されている。詳細については後述
する。
【0040】クロック回路領域5は、半導体チップ1を
2分割するように、半導体チップ1の中央にその長辺に
沿って延在されて配置されている。クロック回路領域5
には、クロック回路(図1には図示せず)やクロック信
号配線等が配置されている。クロック回路は、入出力回
路領域2、メモリ回路領域3および論理回路領域4に対
してクロック信号を発信するための回路である。クロッ
ク信号配線は、そのクロック信号を伝送するための配線
である。詳細については後述する。
【0041】なお、図1には図示しないが、本実施例に
おいては、半導体チップ1上に、例えば5層の配線層が
形成されているとともに、半導体チップ1の最上層に、
MPUの電極として、例えばCCBバンプ(図1には図
示せず)が複数形成されている。
【0042】次に、論理回路領域4の拡大平面図を図2
に示す。論理回路領域4には、複数の電源ブロックセル
6が行列方向に沿って規則的に配置されている。電源ブ
ロックセル6は、後述する基本セルの配置規則と、電源
用のCCBバンプとの配置規則との整合をとるために配
置されたセルであり、例えば基本セルのピッチの整数倍
と、電源用のCCBバンプのピッチの整数倍とが一致す
ることによって規定されている。ただし、各電源ブロッ
クセル6には、同一回路が形成されている場合もある
し、異なる回路が形成されている場合もある。
【0043】本実施例においては、図3に示すように、
電源ブロックセル6の中央に電源用のCCBバンプ(電
源電極)7aが配置され、電源ブロックセル6の四隅に
信号用のCCBバンプ7bが配置されている。すなわ
ち、本実施例において電源用のCCBバンプ7aおよび
信号用のCCBバンプ7bは、共に、基本セルの配置と
の整合性を有した状態で、半導体チップ1の主面上に規
則的に配置されている。
【0044】したがって、半導体集積回路装置のレイア
ウト設計に際して、電源用のCCBバンプ7aを繰り返
し配置することができるので、その配置処理を簡単にす
ることができる。
【0045】次に、1つの電源ブロックセル6の拡大平
面図を図4に示す。電源ブロックセル6には、複数の基
本セル8と、複数の容量セル9とが各々規則的に配置さ
れている。
【0046】基本セル8は、所定の論理回路もしくはマ
クロセルを構成するために必要な複数の基本回路を形成
することが可能な複数の半導体素子の配置されたセルで
あり、容量セル9の列の両側において行列方向に沿って
規則的に配置されている。各基本セル8の大きさは、例
えば54μm×36μm程度である。基本セル8の詳細
については後述する。
【0047】容量セル9は、論理回路領域4の電源ノイ
ズを抑制するために高電位の電源と基準電位の電源との
間に電気的に接続された素子であり、本実施例において
は、最上の配線層の電源配線10a,10bに沿ってそ
の下方に配置されている。
【0048】これは、容量セル9を電源配線10a,1
0bの下層に配置し、容量セル9と電源配線10a,1
0bとを結ぶ配線の長さを短くすることにより、電源ノ
イズの抑制能力を向上させるためである。なお、電源配
線10aは高電位(VDD)配線、電源配線10bは基準
電位(VSS)配線を示している。
【0049】容量セル9のセルサイズは、図4の縦方向
の長さが、基本セル8と同一に設定され、図4の横方向
の長さが、基本セル8の横方向長さの2倍に設定されて
いる。これにより、基本セル8のピッチを乱すことな
く、大きな容量を確保することが可能となっている。
【0050】また、本実施例においては、容量セル9の
列に最終段クロックアンプ(最終段クロック回路)11
cが所定の間隔毎に配置されている。最終段クロックア
ンプ11cは、基本セル8によって構成された後述する
所定の論理回路に対してクロック信号を伝送するための
回路である。最終段クロックアンプ11cを容量セル9
の列に配置したのは、例えば以下の第1、第2の理由か
らである。
【0051】第1は、論理構成の乱れを防止するためで
ある。最終段クロックアンプ11cを構成するMOS・
FETは、通常、基本セル8に配置された論理構成用の
MOS・FETとはゲート幅等が異なる。このため、最
終段クロックアンプ11cを適当な位置に配置すると、
基本セル8の配列を乱す結果、論理構成が乱れ、信号伝
送時間の遅れ、ゲート使用率の低下およびチップサイズ
の増大等を招く。これらを防止するため、最終段クロッ
クアンプ11cを容量セル9の列に配置してある。
【0052】第2は、信頼性を向上させるためである。
最終段クロックアンプ11cを最上の配線層の電源配線
10a,10bから離れた位置に配置した場合、電源配
線10a,10bと最終段クロックアンプ11cとを第
4配線層の電源配線等を介して接続しなければならな
い。しかし、最終段クロックアンプ11cは、大きな駆
動力を必要とするので、最上の配線層の配線よりも細い
第4層配線を用いると、その配線部分でマイグレーショ
ンが発生する割合が高くなる。これを考慮して最終段ク
ロックアンプ11cを、最上の配線層の電源配線10
a,10bに沿って配置された容量セル9の列に配置し
てある。
【0053】次に、本実施例の基本セル8を、図5〜図
18によって詳細に説明した後、容量セル9を、図19
および図20によって詳細に説明する。
【0054】本実施例の基本セル5の拡大平面図を図5
に示す。基本セル8には、複数のバイポーラトランジス
タ12と、複数のMOS・FET(以下、単にMOSと
いう)13とが配置されている。
【0055】バイポーラトランジスタ12は、基本セル
8の四隅近傍に配置されている。これは、バイポーラト
ランジスタ12を基本セル8の中央に配置すると、MO
S13の配列が乱れる結果、MOS13同士の接続が困
難になるとともに、論理構成が乱れ、信号伝送時間の遅
れ、ゲート使用率の低下およびチップサイズの増大等を
招くからである。バイポーラトランジスタ12は、ベー
ス電極Bと、エミッタ電極Eと、コレクタ電極Cとを有
している。
【0056】MOS13は、nチャネルMOS・FET
(以下、単にnMOSという)13nと、pチャネルM
OS・FET(以下、単にpMOSという)13pとが
配置されている。これにより、例えばCMOS回路を構
成することが可能となっている。また、本実施例におい
ては、ゲート幅の異なるMOS13が配置されている。
これにより、異なるゲート幅のMOS13を用いて所定
の回路を構成する必要性がある場合に柔軟に対応するこ
とが可能となっている。
【0057】MOS13は、拡散層Lと、ゲート電極G
とを有している。nMOS13nの拡散層Lには、例え
ばn形不純物のリンまたはヒ素(As)が導入されてい
る。pMOS13pの拡散層Lには、例えばp形不純物
のホウ素が導入されている。ゲート電極Gは、例えば低
抵抗ポリシリコンからなる。なお、MOS13のチャネ
ル長は、例えば0.4μm程度である。ゲート幅は、小さ
いものから順に、例えば2μm、4μmおよび8μm程
度である。
【0058】また、本実施例においては、1つの基本セ
ル8が、例えば4つの基本回路領域8aによって構成さ
れている。各基本回路領域8aには、例えば2入力NA
ND回路等のような基本回路を構成するのに必要な半導
体素子が配置されている。
【0059】基本回路領域8aには、隣接する基本回路
領域8aのバイポーラトランジスタ12およびMOS1
3同士が第2配線層の電源配線10c,10dまたは第
3、5配線層の電源配線(図5には図示せず)を境にし
てほぼ鏡面対称となるように配置されている。
【0060】これにより、本実施例の場合、1つの基本
セル8を作成する際に、1つの基本回路領域8aを作成
した後、その基本回路領域8aを反転等してレイアウト
平面に繰り返し配置することにより作成することができ
るので、基本セル8を構成する半導体素子の配置処理を
簡単に行うことができるとともに、その配置処理工数を
低減することができ、その配置処理時間を短縮すること
ができるようになっている。
【0061】なお、電源配線10cは高電位(VDD)配
線を示し、電源配線10dは基準電位(VSS)配線を示
している。
【0062】また、本実施例においては、論理を構成す
る第1層配線(図示せず)が、MOS13のゲート電極
Gの延在方向に対して直交する方向に延在するように配
置されている。これにより、MOS13のゲート幅方向
(図5の横方向)の領域を第1層配線の配線チャネル領
域とすることができる。このため、その配線チャネル領
域を広くとることができるので、第2配線層への配線の
はみだし数を低減することができる。すなわち、第2配
線層に配置できる配線の数を増やすことができるように
なっている。
【0063】また、本実施例においては、ゲート長方向
(図5の縦方向)に沿って配置されている複数のMOS
13の間およびMOS13とバイポーラトランジスタ1
2との間に、例えば低抵抗ポリシリコンからなる中間配
線14が配置されている。
【0064】本実施例においては、中間配線14を設け
たことにより、MOS13間およびMOS13とバイポ
ーラトランジスタ12との間を配線接続する際に、第1
層配線のための配線チャネル領域に不足が生じた場合、
または第1層配線同士のクロスが生じた場合、その足り
ない分を中間配線14を用いることにより補うことがで
きるので、第2配線層への配線のはみだし数を低減する
ことが可能となっている。
【0065】続いて、基本セル8によって構成される回
路の例を図6〜図18に示す。なお、図8、図10、図
12、図14、図16および図18において、黒点
「・」は接続孔を示し、斜線は第1層配線を示す。
【0066】図6および図7には、例えば2入力のNA
ND系回路15a,15bが示されている。図8には、
そのNAND系回路を構成する第1層配線16のレイア
ウトが示されている。また、図9には、例えば6入力の
NAND系回路15cが示されている。図10には、そ
のNAND系回路15cを構成する第1層配線16のレ
イアウトが示されている。
【0067】図6、図7および図9において、NAND
系回路15a〜15cは、pMOS13pをN個並列に
接続した回路部分と、nMOS13nをN個直列に接続
した回路部分とが結合されているとともに、そのpMO
S13pの基板とソースとが電源電位VDDに、そのnM
OS13nのうちの最外側のnMOS13nの基板とソ
ースとが基準電位VSS(例えば0V)に各々接続されて
いる回路部分を有している。
【0068】NAND系回路15a,15bは、図8に
示すように、それぞれ1つの基本セル8の1つの基本回
路領域8a内の半導体素子を用いて形成されている。ま
た、図9に示した6入力のNAND系回路15cは、図
10に示すように、1つの基本セル8内のほぼ2つの基
本回路領域8a内の半導体素子を用いて形成されてい
る。
【0069】図11には、2ポートRAMセル17が示
されている。また、図12には、2ポートRAMセル1
7を構成する第1層配線16のレイアウトが示されてい
る。2ポートRAMセル17は、情報を記憶するための
ラッチ回路部17aと、ラッチ回路部17aをビット線
1,2 に接続したりラッチ回路部17aから分離した
りする選択回路部17bとが、ビット線B1,2 とワー
ド線W1,2 との交点近傍に配置されて構成されてい
る。
【0070】ラッチ回路部17aは、nMOS13nと
pMOS13pとからなるCMOSインバータのたすき
がけによって構成されている。選択回路部17bは、ビ
ット線B1,2 とラッチ回路部17aにおけるCMOS
インバータの出力との間に接続されたnMOS13nに
よって構成されている。2ポートRAMセル17は、図
12に示すように、1つの基本セル8内の2つの基本回
路領域8a内の半導体素子を用いて2ビット分が形成さ
れている。
【0071】図13には、ROM回路18が示されてい
る。ROM回路18のメモリセル部分は、例えば47個
のnMOS13nで4ビットを構成している。ROM回
路18は、図14に示すように、1つの基本セル8内の
2つの基本回路領域8a内の半導体素子を用いて8ビッ
ト分が形成されている。
【0072】図15には、例えばマスタスレーブ・ラッ
チ回路19が示されている。マスタスレーブ・ラッチ回
路19は、スレーブ回路部19aとマスタ回路部19b
との2つの回路部を有している。スレーブ回路部19a
およびマスタ回路部19bは、例えばNAND回路19
1,19b1 とインバータ回路19a2,19b2 とによ
って構成されている。スレーブ回路部19aとマスタ回
路部19bの各々の前段には、クロック信号CLKの立
ち上がり、立ち下がりによって制御されるステアリング
ゲート回路部19cが配置されている。このスレーブ回
路部19aは、図16に示すように、例えば1つの基本
セル8内の2個の基本回路領域8a内の半導体素子を用
いて形成され、それを後述する図18の診断付きマスタ
ラッチに付加することにより、スレーブ・マスタラッチ
回路が構成できる。
【0073】図17には、診断回路付きラッチ回路20
が示されている。診断回路付きラッチ回路20は、ラッ
チ回路部20aと、診断回路部20bとを有している。
ラッチ回路部20aは、例えば2つのNAND回路20
1,20a2 によって構成され、診断回路部20bは、
例えば3つのNAND回路20b1 〜20b3 と1つの
NOR回路20a4 によって構成されている。診断回路
付きラッチ回路20は、図18に示すように、1つの基
本セル8内のほぼ全部の半導体素子を用いて形成されて
いる。
【0074】次に、図4に示した容量セル9を図19お
よび図20によって詳細に説明する。図19は、容量セ
ル9の拡大平面図を示している。また、図20は、図1
9のA−A線の断面図を示している。
【0075】半導体チップ1を構成する半導体基板1a
は、例えばp形Si単結晶からなり、その上部には、例
えばnウエル1nおよびpウエル1pが形成されてい
る。nウエル1nは、半導体基板1aの上部に、例えば
n形不純物のリンまたはAs等が導入されてなり、上記
pMOS13p用のnウエル(図示せず)を形成する際
に同時に形成される。また、pウエル1pは、半導体基
板1aの上部に、例えばp形不純物のホウ素が導入され
てなり、上記nMOS13n用のpウエル(図示せず)
を形成する際に同時に形成される。
【0076】容量は、nウエル1nと、nウエル1n上
に絶縁膜21aを介して堆積されている容量電極22と
によって形成されている。本実施例においては、図19
に示すように、1つの容量セル9に、例えば2つの容量
が形成されている。なお、絶縁膜21aは、例えば二酸
化ケイ素(SiO2)等からなる。また、容量電極22
は、例えば低抵抗ポリシリコンからなり、図5等に示し
たMOS13のゲート電極Gを形成する際に同時に形成
される。
【0077】nウエル1nの上部において、フィールド
絶縁膜21bに囲まれた部分には、n+ 拡散層1n1
形成されている。n+ 拡散層1n1 は、図示しない配線
を通じて基準電位VSSと電気的に接続されている。ま
た、pウエル1pの上部において、フィールド絶縁膜2
1bに囲まれた部分には、p+ 拡散層1p1 が形成され
ている。p+ 拡散層1p1 は、図示しない配線を通じて
基準電位VSSと電気的に接続されている。また、容量電
極22は、図示しない配線を通じて高電位VDDと電気的
に接続されている。
【0078】次に、半導体チップ1上に形成された電源
配線を図21および図22によって説明する。
【0079】図21には、第2配線層における電源配線
10c,10dが示されている。電源配線10c,10
dは、例えばアルミニウム(Al)合金からなり、その
幅は、例えば0.9μm程度である。配線ピッチは、例え
ば1.8μm程度である。
【0080】高電位VDDを供給する電源配線10cは、
1つの基本セル8に対して、例えば4本配置されてい
る。また、基準電位VSSを供給する電源配線10dは、
1つの基本セル8に対して、例えば5本配置されてい
る。電源配線10c,10dは、基本セル8毎に同じ順
序で繰り返されて配置されている。したがって、配線の
レイアウト設計に際して、その配置が簡単である。
【0081】図22には、第3配線層における電源配線
10e,10fおよび第4配線層における電源配線10
g,10hが示されている。電源配線10e〜10h
は、例えばAl合金からなる。第3配線層の電源配線1
0e,10fの幅は、例えば1.8μm程度である。第4
配線層の電源配線10g,10hの幅は、例えば9.9μ
m程度である。電源配線10e〜10hは、それぞれ基
本セル8のピッチに合わせて基本セル8毎に1本ずつ配
置されている。
【0082】次に、入出力回路領域2を図23および図
24によって説明する。入出力回路領域2においても電
源ブロックセル6が配置されている。この電源ブロック
セル6においても、中央部に容量セル9の列が配置さ
れ、その両側に上記基本セルに対応する入出力セル23
が行列方向に規則的に配置されている。そして、この場
合も容量セル9の列の所定の位置には、最終段クロック
アンプ11cが配置されている。CCBバンプ7a,7
bの配置についても前述と同様である。図示はしない
が、入出力セル23には、入力回路および出力回路を構
成するための半導体素子が形成されている。
【0083】図24において、入力回路24aは、論理
回路領域4に形成されたマクロセル25に対して外部か
ら入力された信号を入出力回路領域2のラッチ回路F/
Fでラッチしてからマクロセル25に入力する入力回路
を示している。出力回路26b,26cは、論理回路領
域4に形成されたマクロセル25の出力信号をI/O部
の基本セルでラッチしたり、もしくはNAND論理をと
ってから外部に合った信号にして出力するための出力回
路を示している。
【0084】次に、本実施例の半導体集積回路装置にお
けるクロック回路を図25によって説明する。
【0085】第1クロックアンプ11aは、半導体チッ
プ1の中心に配置されている。なお、入力回路24b
は、外部から伝送されたクロック信号を半導体チップ1
内の半導体素子に合った信号にするための入力回路であ
る。
【0086】第1クロックアンプ11aの出力は、半導
体チップ1の長辺に沿って延びる第1クロック配線27
aを通じて、その第1クロック配線27aに沿って所定
の間隔毎に配置された複数の第2クロックアンプ11b
と電気的に接続されている。
【0087】ここで、本実施例においては、半導体チッ
プ1の長辺の端から端に延びる最も長い第1クロック配
線27aが、半導体チップ1の最上の配線層に形成され
ている。これは、最上の配線層の配線は、通常、幅広に
かつ厚く形成されているので、その配線を第1クロック
配線27aとすることにより、その配線抵抗を低減する
ことができるので、半導体集積回路装置の動作速度を向
上させることが可能となるからである。
【0088】各第2クロックアンプ11bの出力は、第
1クロック配線27aに対して直交する方向に延びる第
2クロック配線27bを通じて、複数の上記最終段クロ
ックアンプ11cと電気的に接続されている。
【0089】すなわち、本実施例においては、クロック
信号の伝送方式として、タップ方式を採用することによ
り、使用するクロック回路部の数を減らすことができる
ので、クロック信号の遅延時間を短縮することが可能に
なっている。
【0090】次に、本実施例の半導体集積回路装置のレ
イアウト設計方法について説明する。
【0091】基本セル8の作成方法例を説明する。ま
ず、基本セル8を、例えば4つの領域に分けた後、その
1つの領域内に、例えば2入力NAND回路を形成する
のに必要なバイポーラトランジスタ12およびMOS1
3を適切な位置に配置することにより、1つの基本回路
領域8aを設定する。続いて、その1つの基本回路領域
8aを反転等して基本セル8内に繰り返し配置する。こ
のようにして基本セル8を作成する。したがって、その
作成を簡単にすることができる。
【0092】次いで、論理回路領域4内に、基本セル
8、容量セル9、電源配線10a〜10hおよびCCB
バンプ7aを配置する方法例を説明する。
【0093】まず、基本セル8のピッチの整数倍と、電
源用のCCBバンプ7aのピッチの整数倍とが一致する
ことで規定される1つの電源ブロックセル6を作成す
る。
【0094】この場合、電源ブロックセル6の領域内に
基本セル8を繰り返し配置するとともに、電源ブロック
セル6内における所定の位置、例えば最上の電源用配線
10a,10bが延びる線に沿って容量セル9を繰り返
し配置する。同時に、容量セル9の列の所定の位置に最
終段クロックアンプ11cを配置する。この際も基本セ
ル8、容量セル9および最終段クロックアンプ11cを
繰り返し配置できるので、その処理を簡単にすることが
できる。
【0095】続いて、第2配線層の電源配線10c,1
0dを基本セル8のピッチに合わせて所定のピッチで配
置した後、第3配線層、第4配線層および第5配線層の
電源配線10a,10b,10e〜10hを基本セル8
のピッチに合わせて所定のピッチで配置する。この際も
電源配線10a〜10hを基本セル8毎に繰り返し配置
すれば良いので、その処理を簡単にすることができる。
【0096】このようにして作成された1つの電源ブロ
ックセル6においては、基本セル8、電源配線10a〜
10hおよび電源用のCCBバンプ7aがその配置にお
いて整合性を有している。
【0097】その後、その1つの電源ブロックセル6
を、論理回路領域4に繰り返し配置する。このように、
本実施例においては、論理回路領域4全体に、基本セル
8、容量セル9、電源配線10a〜10hおよび電源用
のCCBバンプ7aを、それらの配置に整合性を持たせ
た状態で配置することができる。すなわち、1つの電源
ブロックセル6を繰り返し配置すれば良いので、電源用
のCCBバンプ7aや電源配線10a〜10hの配置処
理も簡単に行うことが可能となっている。
【0098】このように、本実施例によれば、以下の効
果を得ることが可能となる。
【0099】(1).半導体集積回路装置のレイアウト設計
に際して、電源ブロックセル6を繰り返し配置すること
により、論理回路所領域4全体に、基本セル8、電源配
線10a〜10hおよび電源用のCCBバンプ7aをそ
れらの配置に整合性を持たせた状態で配置することがで
きる。すなわち、電源配線10a〜10hや電源用のC
CBバンプ7aの配置処理を簡単に行うことができると
ともに、その配置処理工数を従来の1/4程度に低減す
ることができ、その配置処理時間を短縮することが可能
となる。
【0100】(2).基本セル8を作成する際に、1つの基
本回路領域8aを作成した後、その基本回路領域8aを
反転等して繰り返し配置することにより基本セル8を作
成することができるので、基本セル8を構成する半導体
素子の配置処理を簡単に行うことができるとともに、そ
の配置処理工数を低減することができ、その配置処理時
間を短縮することが可能となる。
【0101】(3).上記(1),(2) により、当該半導体集積
回路装置の開発期間を短縮することが可能となる。
【0102】(4).最終段クロックアンプ11cを容量セ
ル9列に配置したことにより、最終段クロックアンプ1
1cと最上の配線層の電源配線10a,10bとを直接
接続できるので、それらを最上の配線層以外の電源配線
を用いて接続した場合に問題となるエレクトロマイグレ
ーションの発生率の増加を抑制することが可能となる。
【0103】しかも、基本セル8内におけるMOS13
とは大きさの異なるMOS13を有する最終段クロック
アンプ11cを容量セル9列に配置したことにより、論
理回路を構成用に配置されている基本セル8の配列を乱
さないので、電源ブロックセル6内に形成される論理回
路の構成を乱すこともない。このため、その乱れに起因
する信号遅延、ゲート使用率の低下およびチップサイズ
の増大等も生じない。
【0104】(5).容量セル9を電源配線10a,10b
の近くに配置することにより、容量セル9と電源配線1
0a,10bとを結ぶ配線の長さを短くすることができ
るので、電源ノイズを抑制する能力を向上させることが
可能となる。
【0105】(6).バイポーラトランジスタ12を基本セ
ル8の角部近傍に配置したことにより、基本セル8の中
央に論理回路等を構成するために配置されているMOS
13の配列を乱さないので、基本セル8内に形成される
論理回路の構成を乱すこともない。このため、その乱れ
に起因する信号遅延、ゲート使用率の低下およびチップ
サイズの増大等も生じない。
【0106】(7).上記(4) 〜(6) により、当該半導体集
積回路装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0107】(8).クロック信号の伝送方式として、タッ
プ方式を採用したことにより、クロックアンプの数を減
らすことができるので、クロック信号の遅延時間を短縮
することができる。また、第1クロック配線27aを、
比較的幅広に、かつ、厚く形成することのできる最上の
配線層に設けたことにより、最も配線長の長くなる第1
クロック配線27aの抵抗値を下げることができるの
で、クロック信号の遅延時間を短縮することができる。
したがって、当該半導体集積回路装置の動作速度を向上
させることが可能となる。
【0108】(9).MOS13のゲート電極Gの延在方向
と、第1層配線16の延在方向とを直交させたことによ
り、MOS13のゲート幅方向の領域を第1層配線16
の配線チャネル領域とすることができ、その配線チャネ
ル領域を広くとることができるので、第2配線層への配
線のはみだし数を低減することができる。すなわち、第
2配線層に配置できる配線の数を増やすことができる。
このため、論理回路領域4内に形成可能な回路規模を大
きくすることができるので、論理回路領域4内に配置可
能な素子の数も増やすことが可能となる。
【0109】(10). 基本セル8内の隣接するMOS13
間およびバイポーラトランジスタ12とMOS13との
間において、ゲート電極Gと同層に中間配線14を設け
たことにより、隣接するMOS13間等を配線接続する
際に、第1層配線16のための配線チャネル領域に不足
が生じた場合、その足りない分を中間配線14を用いる
ことにより補うことができるので、第2配線層への配線
のはみだし数を低減することが可能となる。
【0110】(11). 上記(9),(10)により、当該半導体集
積回路装置の集積度を向上させることが可能となる。
【0111】(12). 基本セル8内にゲート幅の異なるM
OS13を配置したことにより、ゲート幅の異なるMO
S13を用いて所定の論理回路を構成する必要性がある
場合に柔軟に対応することができるので、特定用途向け
の半導体集積回路装置の製造に柔軟に対応することが可
能となる。
【0112】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0113】例えば前記実施例においては、1つの電源
ブロックセルを、その領域内に1つの電源用のCCBバ
ンプが配置されるように規定した場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば図26に示
すように、1つの電源ブロックセル6を、その領域内に
複数の電源用のCCBバンプ7aが配置されるように規
定しても良い。
【0114】また、前記実施例においては、基本セル内
の半導体素子間に1つの中間配線を配置した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
図27に示すように、MOS13間およびMOS13と
バイポーラトランジスタ12との間に、複数の中間配線
14を配置しても良い。
【0115】また、前記実施例においては、半導体チッ
プの最上層に形成される電源電極として、CCBバンプ
を用いた場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、例えば当該電源電極としてボンディングパ
ッドを用いても良い。ただし、この場合は、電源ブロッ
クセルを規定する際に、基本セルのピッチと電源配線の
ピッチとが一致する箇所で電源ブロックセルを規定す
る。
【0116】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMPU
に適用した場合について説明したが、これに限定されず
種々適用可能であり、例えば論理回路のみからなる他の
半導体集積回路装置に適用することも可能である。
【0117】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0118】(1).第1の発明によれば、当該半導体集積
回路装置のレイアウト設計に際して、電源ブロックセル
を繰り返し配置することにより、所定の回路の形成領域
全体に、基本セルと、電源配線と、電源電極とをそれら
の配置に整合性を持たせた状態で配置することができ
る。すなわち、電源配線や電源電極の配置処理を簡単に
行うことができるとともに、その配置処理工数を低減す
ることができ、その配置処理時間を短縮することができ
る。したがって、当該半導体集積回路装置の開発期間を
短縮することが可能となる。
【0119】(2).第2の発明によれば、基本セルを作成
する際に、1つの基本回路領域を作成した後、その基本
回路領域を反転等して配置することにより基本セルを作
成することができるので、基本セルを構成する半導体素
子の配置処理を簡単に行うことができるとともに、その
配置処理工数を低減することができ、その配置処理時間
を短縮することができる。したがって、当該半導体集積
回路装置の開発期間を短縮することが可能となる。
【0120】(3).第3の発明によれば、容量セルを電源
配線の近くに配置することにより、容量セルと電源配線
とを結ぶ配線の長さを短くすることができるので、電源
ノイズを抑制する能力を向上させることができる。した
がって、当該半導体集積回路装置の信頼性を向上させる
ことが可能となる。
【0121】(4).第4の発明によれば、最終段クロック
回路部を容量セル列に配置することにより、最終段クロ
ック回路部と最上の配線層の電源配線とを直接接続する
ことができるので、それらを最上の配線層以外の電源配
線を用いて接続した場合に問題となるエレクトロマイグ
レーションの発生率の増加を抑制することが可能とな
る。しかも、基本セル内におけるMIS・FETと大き
さの異なるMIS・FETを有する最終段クロック回路
部を容量セル列に配置したことにより、論理回路を構成
するために配置されている基本セルの配列を乱さないの
で、電源ブロックセル内に形成される論理回路の構成を
乱すこともない。このため、その乱れに起因する信号遅
延等、半導体集積回路装置の機能を低下させる問題も生
じない。これらにより、当該半導体集積回路装置の信頼
性を向上させることが可能となる。
【0122】(5).第5の発明によれば、タップ方式を採
用することにより、クロック回路部の数を減らすことが
できるので、クロック信号の遅延時間を短縮することが
できる。また、第1クロック配線を、比較的幅広に、か
つ、厚く形成することのできる最上の配線層に設けたこ
とにより、最も配線長の長くなる第1クロック配線の抵
抗値を下げることができるので、クロック信号の遅延時
間を短縮することができる。したがって、当該半導体集
積回路装置の動作速度を向上させることが可能となる。
【0123】(6).第6の発明によれば、MIS・FET
のゲート幅方向の領域を第1層配線の配線チャネル領域
とすることができ、その配線チャネル領域を広くとるこ
とができるので、第2配線層への配線のはみだし数を低
減することができる。すなわち、第2配線層に配置でき
る配線の数を増やすことができる。このため、所定の回
路領域内に形成可能な回路の規模を大きくすることがで
きるので、所定の回路領域内に配置可能な素子の数も増
やすことが可能となる。したがって、当該半導体集積回
路装置の集積度を向上させることが可能となる。
【0124】(7).第7の発明によれば、MIS・FET
のチャネル長方向に沿って互いに隣接するMIS・FE
T間等を配線接続する際に、第1層配線のための配線チ
ャネル領域に不足が生じた場合、その足りない分を中間
配線を用いることにより補うことができるので、第2配
線層への配線のはみだし数を低減することができる。し
たがって、当該半導体集積回路装置の集積度を向上させ
ることが可能となる。
【0125】(8).第8の発明によれば、ゲート幅の異な
るMIS・FETを用いて所定の回路を構成する必要性
がある場合に柔軟に対応することができるので、特定用
途向けの半導体集積回路装置の製造に柔軟に対応するこ
とが可能となる。
【0126】(9).第9の発明によれば、通常、駆動回路
を構成するバイポーラトランジスタを基本セルの角部近
傍に配置したことにより、基本セルの中央に論理回路等
を構成するために配置されているMIS・FETの配列
を乱さないので、基本セル内に形成される論理回路の構
成を乱すこともない。このため、その乱れに起因する信
号遅延等、半導体集積回路装置の機能を低下させる問題
も生じない。これらにより、当該半導体集積回路装置の
信頼性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である半導体集積回路装置を
構成する半導体チップの全体平面図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の論理回路領域の拡
大平面図である。
【図3】図2の要部拡大平面図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の電源ブロックセル
の拡大平面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の基本セルの拡大平
面図である。
【図6】図5の基本セルによって構成されるNAND系
回路の回路図である。
【図7】図5の基本セルによって構成されるNAND系
回路の回路図である。
【図8】図6および図7のNAND系回路を構成する配
線のレイアウト平面図である。
【図9】図5の基本セルによって構成されるNAND系
回路の回路図である。
【図10】図9のNAND系回路を構成する配線のレイ
アウト平面図である。
【図11】図5の基本セルによって構成される2ポート
RAMセルの回路図である。
【図12】図11の2ポートRAMセルを構成する配線
のレイアウト平面図である。
【図13】図5の基本セルによって構成されるROM回
路の回路図である。
【図14】図13のROM回路を構成する配線のレイア
ウト平面図である。
【図15】図5の基本セルによって構成されるマスタス
レーブ・ラッチ回路の回路図である。
【図16】図15のマスタスレーブ・ラッチ回路を構成
する配線のレイアウト平面図である。
【図17】図5の基本セルによって構成される診断付き
ラッチ回路の回路図である。
【図18】図17の診断付きラッチ回路を構成する配線
のレイアウト平面図である。
【図19】容量セルの拡大平面図である。
【図20】図19のA−A線の断面図である。
【図21】第2配線層の電源配線の平面図である。
【図22】第3および第4配線層の電源配線の平面図で
ある。
【図23】入出力回路領域を示す図1の要部拡大平面図
である。
【図24】入出力回路領域の要部拡大平面図である。
【図25】クロック回路を説明するための半導体チップ
の全体平面図である。
【図26】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の論理回路領域の拡大平面図である。
【図27】本発明の他の実施例である半導体集積回路装
置の基本セルの要部平面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 半導体基板 1p pウエル 1p1 + 拡散層 1n nウエル 1n1 + 拡散層 2 入出力回路領域 3 メモリ回路領域 4 論理回路領域 5 クロック回路領域 6 電源ブロックセル 7a 電源用のCCBバンプ(電源電極) 7b 信号用のCCBバンプ(信号用電極) 8 基本セル 8a 基本回路領域 9 容量セル 10a〜10h 電源配線 11a 第1クロックアンプ 11b 第2クロックアンプ 11c 最終段クロックアンプ(最終段クロック回路) 12 バイポーラトランジスタ 13 MOS・FET 13n nチャネルMOS・FET 13p pチャネルMOS・FET 14 中間配線 15a〜15c NAND系回路 16 第1層配線 17 2ポートRAMセル 17a ラッチ回路部 17b 選択回路部 18 ROM回路 19 マスタスレーブ・ラッチ回路 19a スレーブ回路部 19a1,19b1 NAND回路 19a2,19b2 インバータ回路 19b マスタ回路部 19c ステアリングゲート回路部 20 診断回路付きラッチ回路 20a ラッチ回路部 20a1,20a2 NAND回路 20b 診断回路部 20b1 〜20b3 NAND回路 20b4 NOR回路 21a 絶縁膜 21b フィールド絶縁膜 22 容量電極 23 入出力セル 24a,24b 入力回路 25 マクロセル 26a〜26c 出力回路 27a 第1クロック配線 27b 第2クロック配線 L 拡散層 G ゲート電極 VSS 基準電位 VDD 高電位

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め半導体チップ領域に形成されていた
    複数の基本セルを配線接続することによって構成された
    所定の回路を有する半導体集積回路装置のレイアウト設
    計に際して、前記複数の基本セルと前記所定の回路に電
    源を供給する複数の電源配線と前記所定の回路に外部か
    ら電源を供給するために前記半導体チップ領域の最上層
    に形成される電源電極とが各々の配置規則に整合性を持
    った状態で配置されてなる電源ブロックセルを作成する
    レイアウト工程と、前記電源ブロックセルを前記所定の
    回路の形成領域に繰り返し配置するレイアウト工程とを
    有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 予め半導体チップ領域に形成されていた
    複数の基本セルを配線接続することによって構成された
    所定の回路を有する半導体集積回路装置のレイアウト設
    計に際して、前記複数の基本セルと前記所定の回路に電
    源を供給する複数の電源配線と前記所定の回路に外部か
    ら電源を供給するために前記半導体チップ領域の最上層
    に形成される電源電極と前記所定の回路の電源ノイズを
    抑制する容量セルとが各々の配置規則に整合性を持った
    状態で配置されてなる電源ブロックセルを作成するレイ
    アウト工程と、前記電源ブロックセルを前記所定の回路
    の形成領域に繰り返し配置するレイアウト工程とを有す
    ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 予め半導体チップ領域に形成されていた
    複数の基本セルを配線接続することによって構成された
    所定の回路を有する半導体集積回路装置のレイアウト設
    計に際して、前記複数の基本セルと前記所定の回路に電
    源を供給する複数の電源配線と前記所定の回路に外部か
    ら電源を供給するために前記半導体チップ領域の最上層
    に形成される電源電極と前記所定の回路の電源ノイズを
    抑制する容量セルと前記所定の回路にクロック信号を伝
    送する最終段クロック回路部とが各々の配置規則に整合
    性を持った状態で配置されてなる電源ブロックセルを作
    成するレイアウト工程と、前記電源ブロックセルを前記
    所定の回路の形成領域に繰り返し配置するレイアウト工
    程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記電源ブロックセルを作成するレイア
    ウト工程に際して、前記容量セルを、前記半導体チップ
    領域の最上の配線層に配置された電源配線に沿ってその
    下層に複数配置することを特徴とする請求項2または3
    記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記電源ブロックセルを作成するレイア
    ウト工程に際して、前記最終段のクロック回路部を、前
    記容量セルが複数配置されている容量セル列の所定の位
    置に配置することを特徴とする請求項3記載の半導体集
    積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記電源ブロックセルを作成するレイア
    ウト工程に際して、前記電源電極を、前記電源ブロック
    セルの中央に配置するとともに、前記所定の回路に所定
    の信号を伝送するための信号用電極を、前記電源ブロッ
    クセルの角部に配置することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記電源ブロックセルを作成するレイア
    ウト工程に際して、前記電源ブロックセルを、前記複数
    の基本セルの配置間隔の整数倍と、前記所定の回路に電
    源を供給する複数の電源配線の配置間隔の整数倍と、前
    記所定の回路に外部から電源を供給するために前記半導
    体チップ領域の最上層に形成される電源電極の配置間隔
    の整数倍とが一致する箇所で規定することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体集積回路装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記基本セルを作成する際に、1つの基
    本回路を構成するのに必要な複数のMIS・FETを有
    する基本回路領域を作成した後、その基本回路領域を前
    記基本セルの上方に配置された所定の電源配線を境にし
    て鏡面対称となるように複数配置する工程を有すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導
    体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 予め半導体チップ領域に形成されていた
    複数の基本セルを配線接続することによって構成された
    所定の回路を有する半導体集積回路装置であって、前記
    所定の回路の形成領域に、前記複数の基本セルと、前記
    所定の回路に外部から電源を供給するために前記半導体
    チップ領域の最上層に形成された複数の電源電極と、前
    記複数の電源電極から供給された電源を前記所定の回路
    に供給する電源配線とを各々規則的に配置するととも
    に、それらの配置規則に整合性を持たせたことを特徴と
    する半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 予め半導体チップ領域に形成されてい
    た複数の基本セルを配線接続することによって構成され
    た所定の回路を有する半導体集積回路装置であって、前
    記所定の回路の形成領域に、前記複数の基本セルと、前
    記所定の回路に外部から電源を供給するために前記半導
    体チップ領域の最上層に形成された複数の電源電極と、
    前記複数の電源電極から供給された電源を前記所定の回
    路に供給する電源配線とを各々規則的に配置するととも
    に、前記複数の基本セルと、前記複数の電源電極と、前
    記複数の電源配線との配置規則に整合性を持たせるため
    に、前記複数の基本セルの配置間隔の整数倍と前記複数
    の電源電極の配置間隔の整数倍と前記複数の電源配線の
    配置間隔の整数倍とが一致することで規定される電源ブ
    ロックセルを複数配置してなることを特徴とする半導体
    集積回路装置。
  11. 【請求項11】 予め半導体チップ領域に形成されてい
    た複数の基本セルを配線接続することによって構成され
    た所定の回路を有する半導体集積回路装置であって、前
    記所定の回路の形成領域に、前記複数の基本セルと、前
    記所定の回路に電源を供給する複数の電源配線とを各々
    規則的に配置するとともに、前記複数の基本セルと、前
    記複数の電源配線との配置規則に整合性を持たせるため
    に、前記複数の基本セルの配置間隔の整数倍と前記複数
    の電源配線の配置間隔の整数倍とが一致することで規定
    される電源ブロックセルを複数配置してなることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記電源ブロックセル内の所定位置
    に、前記所定の回路の電源ノイズを抑制する容量セルを
    配置したことを特徴とする請求項9、10または11記
    載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記容量セルを、前記半導体チップ領
    域の最上の配線層に形成された電源配線に沿ってその下
    方に複数配置したことを特徴とする請求項12記載の半
    導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記容量セルが複数配置される容量セ
    ル列の所定の位置に、前記所定の回路にクロック信号を
    伝送するための最終段クロック回路部を配置したことを
    特徴とする請求項13記載の半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 前記半導体チップ領域の中心に配置さ
    れた第1クロック回路部と、前記第1クロック回路部に
    電気的に接続された状態で前記半導体チップ領域の最上
    の配線層に配置され前記半導体チップの長手方向の端か
    ら端に延在する第1クロック配線と、前記第1クロック
    配線に沿って所定の間隔毎に配置され前記第1クロック
    配線に電気的に接続された複数の第2クロック回路部
    と、前記複数の第2クロック回路部の各々に電気的に接
    続された状態で前記第1クロック配線の延在方向に直交
    する方向に延在するように配置された複数の第2クロッ
    ク配線とを設け、前記複数の第2クロック配線の各々に
    それに沿って配置されている複数の前記最終段クロック
    回路部を電気的に接続したことを特徴とする請求項14
    記載の半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 前記基本セル内に、1つの基本回路を
    構成するのに必要な複数のMIS・FETを有する基本
    回路領域を複数個配置するとともに、前記複数のMIS
    ・FETのゲート電極の延在方向に対して直交する方向
    に延在する第1層配線を配置したことを特徴とする請求
    項9〜15のいずれか一項に記載の半導体集積回路装
    置。
  17. 【請求項17】 予め半導体チップ領域に形成されてい
    た複数の基本セルを配線接続することによって構成され
    た所定の回路を有する半導体集積回路装置であって、前
    記基本セル内に、1つの基本回路を構成するのに必要な
    複数のMIS・FETを有する基本回路領域を複数個配
    置するとともに、前記複数のMIS・FETのゲート電
    極の延在方向に対して直交する方向に延在する第1層配
    線を配置したことを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 前記複数のMIS・FETをそのゲー
    ト長方向に沿って配置するとともに、互いに隣接するM
    IS・FETの間において、そのMIS・FETのゲー
    ト電極と同一層に、前記ゲート電極の構成材料からなる
    中間配線を、前記ゲート電極に沿って平行に延在するよ
    うに配置したことを特徴とする請求項16または17記
    載の半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 前記基本セル内にゲート幅の異なる複
    数のMIS・FETを配置したことを特徴とする請求項
    16、17または18記載の半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 前記基本セルの角部近傍にバイポーラ
    トランジスタを配置したことを特徴とする請求項9〜1
    9のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
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