JPH07223361A - 被記録材及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents

被記録材及びこれを用いた画像形成方法

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JPH07223361A
JPH07223361A JP6017360A JP1736094A JPH07223361A JP H07223361 A JPH07223361 A JP H07223361A JP 6017360 A JP6017360 A JP 6017360A JP 1736094 A JP1736094 A JP 1736094A JP H07223361 A JPH07223361 A JP H07223361A
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JP
Japan
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recording material
compound
ink
recording
methylolated
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Withdrawn
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JP6017360A
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English (en)
Inventor
Akio Kashiwazaki
昭夫 柏崎
Kenichi Moriya
研一 森屋
Mamoru Sakaki
守 坂木
Eiichi Suzuki
鋭一 鈴木
Masato Katayama
正人 片山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク受容性が良好で、印字物の耐水性に優
れた被記録材を提供する。 【構成】 基板及び基板の少なくとも一方の面に設けた
インク受容層を有する被記録材において、前記インク受
容層が、メチロ−ル化フェノ−ル系化合物、メチロ−ル
化トリアゾン系化合物、2−ピリミジノン骨格を有する
化合物、メチロ−ル化ウロン系化合物及びテトラメチロ
−ルアセチレンジ尿素系化合物から選択される少なくと
も1つの化合物を含有することを特徴とする被記録材で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録に好
適に用いられる被記録材及びこれを用いた画像形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々のイン
ク吐出方式、例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いて
インクに機械的振動または変移を与える方式、インクを
加熱して発泡させその圧力を利用する方式等により、イ
ンクの小滴を発生、飛翔させ、それらの一部もしくは全
部を紙あるいはインク受容層を塗工したプラスチックフ
ィルムなどの被記録材に付着させて記録を行なうもので
あるが、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字の行
なえる方式として注目されている。
【0003】インクジェット記録方式用のインクとして
は、安全性、記録特性等の面から主に水を主成分とする
ものが使用され、ノズルの目詰まり防止及び吐出安定性
向上のために多価アルコール類等が添加されている場合
が多い。
【0004】従来インクジェット記録に用いられる記録
媒体としては、特公平3−26665号公報に記載され
ている様に、基紙上に微粉シリカとポリビニルアルコー
ルのような水溶性バインダーを含む塗工層を設けた記録
紙や、特公平3−25352号公報に記載されている様
に、キャストコート法でけん化度50〜90モル%のポ
リビニルアルコールと架橋剤を含有する皮膜を形成した
光沢紙、さらには特開昭60−220750号公報に記
載されている様に、ポリエステルフィルム上にけん化度
70〜90モル%の水溶性ポリビニルアルコールからな
る親水性皮膜を設けたオーバーヘッドプロジェクター
(OHP)用記録シートが用いられてきた。
【0005】
【発明が解決しようとしている課題】インクジェット記
録方式を採用したプリンタの市場への浸透にともない、
インクジェットプリンタを用いて作成した印字物をポス
ターや看板などの屋外で使用することも考えられる。
【0006】印字物を屋外で使用するためには、被記録
材としてインク吸収性と印字物の耐水性が要求される。
【0007】特開平1−190483号公報には、印字
物の耐水性を向上させる方法が記載されているが、あく
まで印字物の家庭内あるいはオフィス内使用における耐
水性のレベルにとどまり、雨風に十分耐え得るレベルに
まで達していない。
【0008】そこで本発明の目的は、インク受容性及び
印字物あるいはそれ自身の耐水性に優れた被記録材、と
りわけ透光性もしくは光沢性を有する被記録材を提供す
ることにある。
【0009】又本発明は、耐水性のある印字物を得る画
像形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。
【0011】即ち、本発明は、基材及び基材の少なくと
も一方の面に設けたインク受容層を有する被記録材にお
いて、前記インク受容層が、メチロール化フェノール系
化合物、メチロール化トリアゾン系化合物、2−ピリミ
ジノン骨格を有する化合物、メチロール化ウロン系化合
物及びテトラメチロールアセチレンジ尿素系化合物から
選択される少なくとの1つの化合物を含有することを特
徴とする被記録材であり、上記記載の被記録材に対して
インクの付与後、インク受容層を硬化することを特徴と
する画像形成方法である。
【0012】
【作用】本発明者等は、インクジェット記録に適した記
録紙、オーバーヘッドプロジェクター用のトランスペア
レンシーフィルムの開発を行うなかで、前記組成物を被
覆してなる被記録材が、インクの吸収能力が良好で、耐
水性のある画像が得られることを見いだし、本発明を完
成するに至ったものである。
【0013】次に、好ましい実施態様を挙げて本発明を
さらに詳しく説明する。
【0014】本発明でインク受容層に使用する化合物と
しては、上述したメチロール化フェノール系化合物、メ
チロール化トリアゾン系化合物、2−ピリミジノン骨格
を有する化合物、メチロール化ウロン系化合物及びテト
ラメチロールアセチレンジ尿素系化合物を含むものが挙
げられる。
【0015】メチロール化フェノール系化合物として
は、下記式(I)〜(IV)で表される化合物が挙げら
れる。
【0016】
【外7】 (式中、R1 〜R7 は水素原子もしくは炭素原子数1〜
4のアルキル基を表す)
【0017】
【外8】 (式中、R8 〜R11は少なくとも2つが−CH2 OXで
あり、その他が水素原子である。Xは水素原子もしくは
炭素数1〜4のアルキル基を表す)
【0018】上記式で表される化合物の好ましい例とし
ては、1、3−ジメチロールフェノール、ジメチロール
化ビスフェノール、1、3−ジメトキシメチルフェノー
ル、1、3、5−トリメチロールフェノール、1、5−
ジメチロールフェノール等が挙げられる。
【0019】メチロール化トリアゾン系化合物として
は、下記式(V)で表される化合物が挙げられる。
【0020】
【外9】 (式中、R12〜R14は水素原子もしくは炭素原子数1〜
4のアルキル基を表す)
【0021】上記式で表される化合物の好ましい例とし
ては、メチロールトリアゾン、ジメトキシメチルトリア
ゾン、ジエトキシメチルトリアゾン等が挙げられる。
【0022】2−ピリミジノン骨格を有する化合物とし
ては、下記式(VI)で表される化合物が挙げられる。
【0023】
【外10】 (式中、R15、R16は水素原子もしくは炭素原子数1〜
4のアルキル基を表す)
【0024】上記式で表される化合物の好ましい例とし
ては、1、3−ジメトキシメチルプロピレン尿素、4−
メトキシ−5、5−ジメチル−N、N’−ジメチロール
プロピレン尿素等が挙げられる。
【0025】メチロール化ウロン系化合物としては、下
記式(VII)で表される化合物が挙げられる。
【0026】
【外11】 (式中、R17、R18は水素原子もしくは炭素原子数1〜
4のアルキル基を表す)
【0027】上記式で表される化合物の好ましい例とし
ては、ジメチロールウロン、ジメトキシメチルウロン等
が挙げられる。
【0028】テトラメチロールアセチレンジ尿素系化合
物としては、下記式(VIII)で表される化合物が挙
げられる。
【0029】
【外12】 (式中、R19〜R22は水素原子もしくは炭素原子数1〜
4のアルキル基を表す)
【0030】上記式で表される化合物の好ましい例とし
ては、テトラメチロールアセチレンジ尿素、テトラメト
キシメチルアセチレンジ尿素等が挙げられる。
【0031】インク受容層中に含まれる他の成分として
は、いわゆる水性インクを受容できる、水性インクに対
して溶解性あるいは親和性を示す水溶性もしくは親水性
ポリマーであれば限定されるものではなく、ポリビニル
アルコール、ポリウレタン、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、ヒド
ロキシエチルセルロース、メラミン樹脂、あるいはこれ
らの変性物等の合成樹脂、また、アルブミン、ゼラチ
ン、カゼイン、でんぷん、カチオン化でんぷん、アラビ
アゴム、アルギン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げることが
できるがこれらに限られるものではない。そしてこれら
の複数を同時に用いることも可能である。
【0032】本発明では上記化合物を必須成分として含
有する組成物を、基材表面の少なくとも片方の面に被覆
して基材表面にインク受容層を有する被記録材とするも
のであるが、この組成物には本発明の目的達成を妨げな
い範囲において各種フィラー添加剤を併用することがで
きる。フィラーの一例としてはシリカ、アルミナ、ケイ
酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、塩基性炭酸マグ
ネシウム、タルク、クレイ、ハオドロタルサイト、炭酸
カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、及びポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリアクリレートなどのプラスチッ
クピグメントなどが挙げられるがこれらに限定されな
い。添加剤の具体的な一例としては各種界面活性剤、染
料固着剤(耐水化剤)、消泡剤、酸化防止剤、蛍光増白
剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調整剤、PH調整剤、
防カビ剤、可塑剤が挙げられる。これらの添加剤につい
ては従来公知の化合物から目的に応じて任意に選択すれ
ばよい。
【0033】上記組成物中において、上記した本発明を
特徴づける化合物の含有量は、組成物全重量に対して1
〜95%、好ましくは10〜90%の範囲である。かか
る含有量が1%未満の場合、インク受容層及び印字物の
耐水性の効果が乏しく、95%を越えるとインク吸収
性、インク受容層の皮膜性に問題が発生しやすくなる。
【0034】本発明の被記録材を構成する基材として
は、上質紙、中質紙、アート紙、ボンド紙、再生紙、バ
ライタ紙、キャストコート紙、ダンボール紙などの紙
や、ポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、トリ
アセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデ
ンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのプラスチックからなるフィルムもしく
は板、ガラス板、あるいは木綿、レーヨン、アクリル、
ナイロン、絹、ポリエステル などの布を使用すること
ができる。被記録材の記録目的、記録画像の用途、ある
いはその上部に被覆される組成物との密着性などの諸条
件に応じて上記基材の中から適宜選択される。本発明の
被記録材をトランスペアレンシーとして使用する場合、
基材として透光性のプラスチックフィルムガが使用さ
れ、光沢紙として使用する場合には、基材として紙、不
透明プラスチック等が使用される。
【0035】本発明の被記録材を作成するに当たって
は、まず前記組成物を、必要により他の添加剤と共に、
水あるいはアルコール、多価アルコール類、または他の
適当な有機溶媒に溶解、または分散し、塗工液を調整す
る。
【0036】得られた塗工液を、例えば、ロールコータ
ー法、ブレードコーター法、エアナイフコーター法、ゲ
ートロールコーター法、バーコーター法、サイズプレス
法、スプレーコート法、グラビアコーター法、カーテン
コーター法などにより基材表面に塗工する。その後、例
えば熱風乾燥炉、熱ドラムなどを用いて乾燥し、本発明
の被記録材が得られる。ただし、あまり高温で加熱しす
ぎるとインク吸収性に乏しくなるので適宜温度を調整す
る必要がある。さらに必要に応じてインク受容層の平滑
化或は表面強度を上げるためにスーパーカレンダー処理
などを施してもよい。
【0037】インク受容層の塗工量としては総量として
0.2〜50g/m2 、より好ましくは1〜30g/m
2 の範囲内である。塗工量が少ない場合には基材の一部
が表面に露出していてもよい。又、塗工量が0. 2g/
2 に満たない場合には、インク受容層を設けなかった
場合に比べて塗料の発色性の点で効果がなく、一方、5
0g/m2 を越えて設けた場合には特に、低温低湿環境
下に於けるカールの発生が著しく好ましくない。塗工量
を厚さで表した場合の塗工量は0.5〜100μmの厚
みになる範囲が好適である。
【0038】以上説明した被記録材にインクジェット記
録を行う場合のインクそれ自体は、公知のものが何等問
題なく使用可能である。又、記録剤としては直接染料、
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素に代表さ
れる水溶性染料、さらに分散性染料、顔料が使用可能で
あり、通常のインクジェット記録用のものであれば特に
制限なく使用することが出来る。この様な水溶性染料あ
るいは分散性染料、顔料は、従来のインク中において一
般には約0.1〜20重量%を占める割合で使用されて
おり、本発明においてもこの割合と同様でよい。
【0039】本発明に用いる水系インクに使用する溶媒
は、水又は水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特
に好適なものは水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であっ
て、水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有す
る多価アルコールを含有するものである。
【0040】本発明の画像形成方法は、上記被記録材に
インクジェット方式によりインクを付与した後、インク
受容層を硬化させる工程を含む。インク受容層の硬化
は、インク受容層に光を照射したり、加熱することで行
われるが、加熱処理することが好ましい。
【0041】前記の被記録材に上記のインクを付与して
記録を行う為の方法は、好ましくはインクジェット記録
方法であり、該方法は、インクをノズルより効果的に離
脱させて、射程体である記録媒体にインクを付与し得る
方式であればいかなる方式でもよい。
【0042】特に、特開昭54−59936号公報に記
載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたイン
クが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力
によって、インクをノズルから吐出させるインクジェッ
ト方式は有効に使用することが出来る。
【0043】本発明の被記録材を用いて記録を行うのに
好適な一例のインクジェット記録装置を以下に説明す
る。その装置の主要部であるヘッド構成例を図1、図2
及び図3に示す。
【0044】ヘッド13はインクを通す溝14を有する
ガラス、セラミックス又はプラスチック板等を、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなってい
る。
【0045】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
【0046】今、電極17−1、17−2に電気信号公
報が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急
激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生
し、その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が
吐出し、オリフィス22より記録小滴24となり、被記
録材25に向かって飛翔する。図3には図1に示すヘッ
ドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチ
ヘッドはマルチ溝26を有するガラス板28を密着して
製作されている。
【0047】尚、図1は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図2は図1のA−B線での切断図で
ある。
【0048】図4に、かかるヘッドを、組み込んだイン
クジェット記録装置の1例を示す。図4において、61
はワイピング部材としてのブレードであり、その一端は
ブレード保持部材によって保持されて固定端となり、カ
ンチレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドに
より記録領域に隣接した一に配設され、又、本例の場
合、記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持され
る。62はキャップであり、ブレード61に隣接するホ
ームポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂
直な方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを
行う構成を備える。更に63はブレード61に隣接して
設けられるインク吸収体であり、ブレード61と同様、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
上記ブレード61、キャップ62、吸収体63によって
吐出回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体6
3によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行わ
れる。
【0049】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。
【0050】51は被記録材を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ被記録材が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配して排紙される。
【0051】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の突出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。
【0052】記録ヘッド65がホームポジションから記
録開始位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード
61は上述したワイピング時の位置と同一の位置にあ
る。この結果、この移動においても記録ヘッド65の吐
出口面はワイピングされる。
【0053】上述の記録ヘッドのホームポジションへの
移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘ
ッドが記録の為の記録領域を移動する間に所定の間隔で
記録領域に隣接したホームポジションへ移動し、この移
動に伴って上記ワイピングが行われる。
【0054】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。尚、文中、部または%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。
【0055】〔メチロール化フェノール系化合物を用い
た例〕 実施例1 ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラ
ー、厚さ150μm、東レ製)に、ヒドロキシプロピル
セルロースHPC−H(日本曹達製)及び1、3−ジメ
チロールフェノールの混合物からなる硬化性樹脂組成物
を、乾燥後の膜厚が10μmになるようにワイヤーバー
を用いて塗布した後、90℃にて5分間乾燥して透光性
被記録材を作成した。
【0056】次いでインクジェットプリンターを用い
て、顔料インクによりカラー画像を記録した。続いて、
印字物を170℃、10分間のベーキングを行なって硬
化反応を進行させ、樹脂層を硬化した。
【0057】得られた印字物を6ケ月間屋外に放置して
も、印字物の耐水性は良好であり、画像には何ら変化は
認められなかった。
【0058】実施例2 実施例1において、硬化性樹脂組成物をヒドロキシエチ
ルセルロースAH−15(フジケミカル製)及びジメチ
ロール化ビスフェノールAの混合物とした他は実施例1
と全く同様にして印字物を作成し、評価を行った。その
結果、実施例1と同様の評価結果が得られた。
【0059】〔メチロール化トリアゾン系化合物を用い
た例〕 実施例3 ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラ
ー、厚さ150μm、東レ製)に、ヒドロキシプロピル
セルロースHPC−H(日本曹達製)及びジメチロール
トリアゾンの混合物からなる硬化性樹脂組成物を、乾燥
後の膜厚が10μmになるようにワイヤーバーを用いて
塗布した後、100℃にて5分間乾燥して透光性被記録
材を作成した。
【0060】次いでインクジェットプリンターを用い
て、顔料インクによりカラー画像を記録した。続いて、
印字物を150℃、10分間のベーキングを行なって硬
化反応を進行させ、樹脂層を硬化した。
【0061】得られた印字物を6ケ月間屋外に放置して
も、印字物の耐水性は良好であり、画像には何ら変化は
認められなかった。
【0062】実施例4 実施例3において、硬化性樹脂組成物をヒドロキシエチ
ルセルロースAH−15(フジケミカル製)及びジメト
キシメチルトリアゾンの混合物とした他は実施例3と全
く同様にして印字物を作成し、評価を行った。その結
果、実施例3と同様の評価結果が得られた。
【0063】〔2−ピリミジノン骨格を有する化合物を
用いた例〕 実施例5 ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラ
ー、厚さ150μm、東レ製)に、ヒドロキシプロピル
セルロースHPC−H(日本曹達製)及び1、3−ジメ
トキシメチルプロピレン尿素の混合物からなる硬化性樹
脂組成物を、乾燥後の膜厚が10μmになるようにワイ
ヤーバーを用いて塗布した後、90℃にて5分間乾燥し
て透光性被記録材を作成した。
【0064】次いでインクジェットプリンターを用い
て、顔料インクによりカラー画像を記録した。続いて、
印字物を140℃、15分間のベーキングを行なって硬
化反応を進行させ、樹脂層を硬化した。
【0065】得られた印字物を6ケ月間屋外に放置して
も、印字物の耐水性は良好であり、画像には何ら変化は
認められなかった。
【0066】実施例6 実施例5において、硬化性樹脂組成物をヒドロキシエチ
ルセルロースAH−15(フジケミカル製)及び4−メ
トキシ−5、5−ジメチル−N、N’−ジメチロールプ
ロピレン尿素の混合物とした他は実施例5と全く同様に
して印字物を作成し、評価を行った。その結果、実施例
5と同様の評価結果が得られた。
【0067】〔メチロール化ウロン系化合物を用いた
例〕 実施例7 ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラ
ー、厚さ150μm、東レ製)に、ヒドロキシプロピル
セルロースHPC−H(日本曹達製)及びメチロールウ
ロンの混合物からなる硬化性樹脂組成物を、乾燥後の膜
厚が10μmになるようにワイヤーバーを用いて塗布し
た後、90℃にて5分間乾燥して透光性被記録材を作成
した。
【0068】次いでインクジェットプリンターを用い
て、顔料インクによりカラー画像を記録した。続いて、
印字物を160℃、10分間のベーキングを行なって硬
化反応を進行させ、樹脂層を硬化した。
【0069】得られた印字物を6ケ月間屋外に放置して
も、印字物の耐水性は良好であり、画像には何ら変化は
認められなかった。
【0070】実施例8 実施例7において、硬化性樹脂組成物をヒドロキシエチ
ルセルロースAH−15(フジケミカル製)及びメトキ
シメチルウロンの混合物とした他は実施例7と全く同様
にして印字物を作成し、評価を行った。その結果、実施
例7と同様の評価結果が得られた。
【0071】〔テトラメチロールアセチレンジ尿素系化
合物を用いた例〕 実施例9 ポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名ルミラ
ー、厚さ150μm、東レ製)に、ヒドロキシプロピル
セルロースHPC−H(日本曹達製)及びテトラメチロ
ールアセチレンジ尿素の混合物からなる硬化性樹脂組成
物を、乾燥後の膜厚が10μmになるようにワイヤーバ
ーを用いて塗布した後、100℃にて5分間乾燥して透
光性被記録材を作成した。
【0072】次いでインクジェットプリンターを用い
て、顔料インクによりカラー画像を記録した。続いて、
印字物を160℃、15分間のベーキングを行なって硬
化反応を進行させ、樹脂層を硬化した。
【0073】得られた印字物を6ケ月間屋外に放置して
も、印字物の耐水性は良好であり、画像には何ら変化は
認められなかった。
【0074】実施例10 実施例9において、硬化性樹脂組成物をヒドロキシエチ
ルセルロースAH−15(フジケミカル製)及びテトラ
メトキシメチルアセチレンジ尿素の混合物とした他は実
施例9と全く同様にして印字物を作成し、評価を行っ
た。その結果、実施例9と同様の評価結果が得られた。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンク吸収性が良好で、被記録材自身及び印字物の耐水性
に優れた被記録材が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置のヘッド部の縦断面図
である。
【図2】インクジェット記録装置のヘッド部の横断面図
である。
【図3】図1に示したヘッドをマルチ化したヘッドの外
観斜視図である。
【図4】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 鋭一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 片山 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材及び基材の少なくとも一方の面に設
    けたインク受容層を有する被記録材において、前記イン
    ク受容層が、メチロール化フェノール系化合物、メチロ
    ール化トリアゾン系化合物、2−ピリミジノン骨格を有
    する化合物、メチロール化ウロン系化合物及びテトラメ
    チロールアセチレンジ尿素系化合物から選択される少な
    くとの1つの化合物を含有することを特徴とする被記録
    材。
  2. 【請求項2】 基材がプラスチックフィルムである請求
    項1に記載の被記録材。
  3. 【請求項3】 前記被記録材が透光性もしくは光沢性を
    有する請求項1に記載の被記録材。
  4. 【請求項4】 前記メチロール化フェノール系化合物が
    下記式(I)〜(IV)で表される化合物のいずれかで
    ある請求項1に記載の被記録材。 【外1】 (式中、R1 〜R7 は水素原子もしくは炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す) 【外2】 (式中、R8 〜R11は少なくとも2つが−CH2 OXで
    あり、その他が水素原子である。Xは水素原子もしくは
    炭素数1〜4のアルキル基を表す)
  5. 【請求項5】 前記メチロール化トリアゾン系化合物が
    下記式(V)で表される化合物である請求項1に記載の
    被記録材。 【外3】 (式中、R12〜R14は水素原子もしくは炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す)
  6. 【請求項6】 前記2−ピリミジノン骨格を有する化合
    物が下記式(VI)で表される化合物である請求項1に
    記載の被記録材。 【外4】 (式中、R15、R16は水素原子もしくは炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す)
  7. 【請求項7】 前記メチロール化ウロン系化合物が下記
    式(VII)で表される化合物である請求項1に記載の
    被記録材。 【外5】 (式中、R17、R18は水素原子もしくは炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す)
  8. 【請求項8】 前記テトラメチロールアセチレンジ尿素
    系化合物が下記式(VIII)で表される化合物である
    請求項1に記載の被記録材。 【外6】 (式中、R19〜R22は水素原子もしくは炭素原子数1〜
    4のアルキル基を表す)
  9. 【請求項9】 被記録材にインクジェット記録方式を利
    用してインクを付与して画像を形成する方法であって、
    請求項1乃至8に記載の被記録材に対してインクの付与
    後、インク受容層を硬化することを特徴とする画像形成
    方法。
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