JPH0722300A - コンデンサ素子の巻取り装置 - Google Patents

コンデンサ素子の巻取り装置

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JPH0722300A
JPH0722300A JP18872993A JP18872993A JPH0722300A JP H0722300 A JPH0722300 A JP H0722300A JP 18872993 A JP18872993 A JP 18872993A JP 18872993 A JP18872993 A JP 18872993A JP H0722300 A JPH0722300 A JP H0722300A
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JP
Japan
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winding
shaft
shafts
winding shaft
capacitor element
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JP18872993A
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English (en)
Inventor
Junichi Nakazawa
潤一 中澤
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
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J C C ENG KK
JCC ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数組の巻取り軸により、帯状体を巻き上げ
てコンデンサ素子とすると同時に巻き上げられたコンデ
ンサ素子を巻取り軸から離脱させる作業を並行して行わ
せてコンデンサ素子を極めて高能率に生産できるように
する。 【構成】 軸方向に対向させて摺動及び回転自在とした
一対の巻取り軸を複数組回転基台に配設し、1組の巻取
り軸を互いに接近する方向に突出させて帯状体を挟持し
た後、回転させて該帯状体を巻き上げてコンデンサ素子
とすると同時に、並行して他の1組の巻取り軸に巻き上
げられたコンデンサ素子を一対の巻取り軸を互いに離間
する方向に摺動させて該巻取り軸から離脱させるように
した構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ素子の巻取
り装置に係り、特に軸方向に対向して摺動及び回転自在
に配設された一対の巻取り軸を複数組回転基台に配設
し、一対の巻取り軸を突出させて帯状体を挟持した後回
転させて帯状体を巻き上げてコンデンサ素子とすると同
時に他の一対の巻取り軸に巻き上げられたコンデンサ素
子を該巻取り軸から離脱させることにより、コンデンサ
素子を極めて高能率に連続して生産できるようにしたコ
ンデンサ素子の巻取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサ素子は、純度99.99
%程度、厚さ60乃至100μmのアルミニウム箔の表
面に酸化皮膜を形成した陽極用電極箔と、厚さ40乃至
50μmのアルミニウム箔である陰極用電極箔に極引出
し用タブを固着し、該陽極用電極箔、陰極用電極箔と電
解紙とを交互に重ね合わせて円筒形状に巻き上げて製作
されている。
【0003】コンデンサ素子の不良原因は、陽極用電極
箔と陰極用電極箔との短絡によるものがほとんどであ
り、その最大原因は、コンデンサ素子の巻上げ時に陽極
用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の間に異物が混入し
たり、また巻き上げ初期、又は巻き上げられたコンデン
サ素子から巻取り軸を抜き取る際、電解紙を傷付けたり
又は該電解紙を破った結果陽極用電極箔と陰極用電極箔
とが接触することによるものである。
【0004】従来のコンデンサ素子の巻取り軸として
は、該巻取り軸の軸方向にスリット幅が同一の平行スリ
ットを設けたものが実用に供されている。
【0005】該巻取り軸は、陽極用電極箔、陰極用電極
箔及び電解紙とをスリットに挟んで巻き取ると該陽極用
電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の張力によって巻取り
軸が締め付けられてスリット幅が狭められる方向に変形
してスリットで挟持された陽極用電極箔、陰極用電極箔
及び電解紙を締め付け、巻取りが完了したコンデンサ素
子から抜き取り難くなる欠点があった。
【0006】また締め付けられた巻取り軸をコンデンサ
素子から抜き取るとき、コンデンサ素子の中心部の陽極
用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙を一緒に引き出して
形状不良としたり、或いは陽極用電極箔、陰極用電極箔
又は電解紙を傷付けることが電気的特性のバラツキや劣
化の原因となり、著しい場合には絶縁不良の原因となる
欠点があった。
【0007】上記した不良原因は、コンデンサ素子の巻
き取りの高速化及びコンデンサ素子の小型化に伴う張力
の増大、巻取り軸の小径化と共に増加する傾向にあり早
急な対応が望まれている。
【0008】上記した欠点を解決するものとして、巻取
り軸の抜取りに際して該巻取り軸を巻取り方向と逆の方
向にわずかに回転させて巻取り軸に作用する陽極用電極
箔、陰極用電極箔及び電解紙の締付け力を弛めてから巻
取り軸を抜き取る装置を本願出願人は提案したが、該装
置によると折角しっかりと巻き上げたコンデンサ素子の
巻きを弛める結果となるので、コンデンサ素子の電気的
特性をわずかではあるが劣化させるおそれがあった。
【0009】或いは巻取りに際してスリット幅が狭くな
らないように、巻取り軸の自由端をセンタ押えによって
押さえながら巻き取る装置も提案されているが、機構が
複雑となるばかりでなく、スリットに陽極用電極箔、陰
極用電極箔及び電解紙の先端部を挟持させ難く、この作
業に多くの工数を要し、作業性が劣るという欠点があっ
た。
【0010】またスリットと陽極用電極箔、陰極用電極
箔及び電解紙との摩擦抵抗を低減させるために、該スリ
ットを研摩して表面粗さを細かくしたり、シリコン油を
塗布しながら巻き取る装置も提案されているが、巻取り
軸の製作に多くの費用を要したり、或いは巻取り初期に
おいて陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙が滑って
うまく巻き取ることができない等の不具合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、回転基台に複数組の巻取り軸を配
設することにより、1組の巻取り軸で巻取り作業を行い
ながら、他の1組の巻取り軸で巻き上げられたコンデン
サ素子を離脱させる作業を並行して行うことができるよ
うにすることであり、またこれによってコンデンサ素子
の製造効率の飛躍的な向上を図ることである。
【0012】また他の目的は、巻取り軸を互いに接近又
は離間する方向に摺動、かつ回転自在とした一対の軸と
して構成することにより、該一対の巻取り軸を軸方向に
摺動させて陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の先
端部を挟持できるようにすることであり、またこれによ
って該陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の先端部
を容易にかつ確実に挟持できるようにすることである。
【0013】更に他の目的は、上記構成により巻き上げ
られたコンデンサ素子から巻取り軸を抜き取るとき、該
一対の巻取り軸を互いに離間するように軸方向に移動さ
せて抜き取ることができるようにすることであり、また
これによって陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の
中心部を傷付けることなく抜き取ることができるように
してコンデンサ素子の電気的特性のバラツキ及び劣化を
防止することである。
【0014】また他の目的は、上記構成により陽極用電
極箔、陰極用電極箔及び電解紙の巻き始めに際して一方
の巻取り軸を先行させて突出させ、該一方の巻取り軸に
陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙を接触させた
後、他の一方の巻取り軸を突出させて該一対の巻取り軸
で陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙を傷付けるこ
となく確実に挟持できるようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、軸方向に対向して配設された一対の回転基台
と、軸方向に対向して前記回転基台に少なくとも1組配
設され駆動装置によって駆動されて同一方向に同一速度
で回転する巻取り軸回動機構と、該巻取り軸回動機構の
出力軸に摺動自在に嵌合しかつ該出力軸と共に回転し該
出力軸から軸方向に突出して互いの先端部で帯状体を挟
持しながら回転して前記帯状体を巻き取る一対の巻取り
軸と、前記巻取り軸を互いに離間する方向に移動させて
該巻取り軸に巻き上げられたロール状帯状体を前記巻取
り軸から離脱させる巻取り軸開放装置とを備えたことを
特徴とするものである。
【0016】また本発明(請求項2)は、軸方向に対向
して配設された一対の回転基台と、軸方向に対向して前
記回転基台に少なくとも1組配設され駆動装置によって
駆動されて同一方向に同一速度で回転する巻取り軸回動
機構と、該巻取り軸回動機構の出力軸に摺動自在に嵌合
しかつ該出力軸と共に回転し該出力軸から軸方向に突出
して互いの先端部で帯状体を挟持しながら回転して前記
帯状体を巻き取る一対の巻取り軸と、前記巻取り軸を互
いに離間する方向に移動させて該巻取り軸に巻き上げら
れたロール状帯状体を前記巻取り軸から離脱させる巻取
り軸開放装置と、前記帯状体の巻き上げに際して前記一
対の巻取り軸の一方の巻取り軸を先行させて前記出力軸
から突出させ該一方の巻取り軸に前記帯状体を当接させ
た後他の一方の巻取り軸を前記出力軸から突出させて前
記帯状体を挟持させる巻取り軸移動機構とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0017】
【実施例】以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明
する。図1から図3において、本発明に係るコンデンサ
素子の巻取り装置1は、回転基台2と、巻取り軸回動機
構3(3A,3B)と、巻取り軸4,5と、巻取り軸開
放装置6と、巻取り軸移動機構8とを備えている。
【0018】回転基台2は、巻取り軸4,5を巻取り軸
回動機構3と共に回動させるためのものであって、一対
の大径部2a,2bと該一対の大径部2a,2bを一体
的に結合する結合部2cとから構成され、基台9の両側
壁9a,9bに軸受10によって回動自在に配設されて
いる。
【0019】回転基台2の大径部2bの側端には、ギヤ
2dが形成されており、該ギヤ2dは回転基台回動装置
11に設けられたギヤ12と噛合して回転基台回動装置
11が矢印A方向に回動することにより巻取り軸回動機
構3をコンデンサ素子48の巻取り位置から離脱位置
へ、また離脱位置から巻取り位置へと回転基台2を18
0°ずつ矢印B方向に回転させるように構成されてい
る。
【0020】巻取り軸回動機構3は、巻取り軸4,5を
回動させるためのものであって、図示の実施例において
は、2組の巻取り軸回動機構3A,3Bを備えている。
【0021】即ち、一方の巻取り軸回動機構3Aは、図
3において、大径部2aの回転中心に駆動軸13が回動
自在に配設されている。
【0022】駆動軸13の一端には、歯付きプーリ14
が固定され、基台9に設けられた駆動装置の一例たるモ
ータ15の歯付きプーリ16との間にタイミングベルト
18が巻き掛けられて該モータ15を回転させて駆動軸
13を回転させるようになっている。
【0023】駆動軸13の他の一端には、回転基台2の
大径部2a内に回動自在に配設されているアイドル軸2
0の一方のギヤ20aに噛合するギヤ19が固定されて
いる。
【0024】図4において、回転基台2の結合部2cの
内部には、該結合部2cを貫通して中空軸21が回動自
在に配設され、中空軸21の両端部にはギヤ21a,2
1bが設けられており、ギヤ21aはアイドル軸20の
他の一方のギヤ20bに噛合している。
【0025】回転基台2の大径部2a,2bには、軸方
向に対向して中心に軸方向穴22b,23bが設けられ
た一対の出力軸22,23が回動自在に配設されてお
り、出力軸22に形成されたギヤ22aは、アイドル軸
20の他の一方のギヤ20bと噛合している(図6)。
【0026】更に回転基台2の大径部2b内に回動自在
に配設されたアイドル軸24に形成されたギヤ24a
は、中空軸21のギヤ21bと出力軸23のギヤ23a
と噛合している。
【0027】そしてモータ15を回転させることによ
り、該回転を歯付きプーリ16、タイミングベルト1
8、歯付きプーリ14を介して駆動軸13に伝達して回
転させ、更にギヤ19、ギヤ20a、アイドル軸20、
ギヤ20b、ギヤ22aを介して出力軸22を、またギ
ヤ20bからギヤ21a,中空軸21、ギヤ21b、ギ
ヤ24a及びギヤ23aを介して出力軸23を同一速度
で同一方向に回転させるように構成されている。
【0028】また他の一方の巻取り軸回動機構3Bは、
図3において大径部2bの回転中心に駆動軸33が中空
軸21の中空部を貫通して回動自在に配設されている。
【0029】駆動軸33の一端には、歯付きプーリ34
が固定され、基台9に設けられたモータ35の歯付きプ
ーリ(図示せず)との間にタイミングベルト38が巻き
掛けられて該モータ35を回転させて駆動軸33を回転
させるようになっている。
【0030】駆動軸33の中間部及び他の一端には、ギ
ヤ37,39が固定されており、回転基台2の大径部2
b内に回動自在に配設されているアイドル軸40のギヤ
40a及び大径部2a内に回動自在に配設されているア
イドル軸41のギヤ41aに夫々噛合している。
【0031】回転基台2の大径部2a,2bには、軸方
向に対向して他の一対の出力軸42,43が回動自在に
配設されており、出力軸42に形成されたギヤ42a
は、アイドル軸41のギヤ41aと、また出力軸43に
形成されたギヤ43aは、アイドル軸40のギヤ40a
と夫々噛合している。
【0032】そしてモータ35を回転させることによ
り、該回転を歯付きプーリ、タイミングベルト38及び
歯付きプーリ34を介して駆動軸33に伝達して回転さ
せ、更にギヤ37、ギヤ40a及びギヤ43aを介して
出力軸43を、また駆動軸33からギヤ39,ギヤ41
a及びギヤ42aを介して出力軸42を同一速度で同一
方向に回転させるように構成されている。
【0033】巻取り軸4,5は、帯状体の一例たる陽極
用電極箔44、陰極用電極箔45及び電解紙46を該巻
取り軸4,5上に巻き取ってコンデンサ素子48とする
ためのものであって、出力軸22,23及び42,43
の軸方向穴22b,23b,42b,43bに摺動自在
に嵌合して配設されている。
【0034】巻取り軸4,5の先端側は、夫々全長の約
半分にわたって断面が半円形状に形成され、かつ互いに
逆位相となるように出力軸22,23及び42,43内
に装着され、出力軸22,23及び42,43から互い
に接近する方向に突出して重ね合わされたとき、互いの
欠損部を補うように重なって断面が円形となるように構
成されている。
【0035】巻取り軸4,5の後端部は、夫々回転基台
2の大径部2a,2b内で軸方向に摺動自在に配設され
たガイド部材49A,49Bに内蔵して設けられた軸受
50によって回動自在に支持されている。
【0036】夫々のガイド部材49A,49Bには、夫
々引張ばね51が装着され、ガイド部材49A,49B
を巻取り軸4,5と共に互いに接近させる方向(矢印C
及びD方向)に常に付勢している。
【0037】そして巻取り軸4,5は、出力軸22,2
3及び42,43と共に回転しながら矢印C及びD方向
に摺動して互いに接近し、或いは矢印E及びF方向に摺
動して互いに離間するように構成されている。
【0038】巻取り軸開放装置6は、巻取り軸4,5を
互いに離間させる方向に移動させて該巻取り軸4,5上
に巻き上げられたコンデンサ素子48を該巻取り軸4,
5から離脱させるためのものであって、回転基台2の大
径部2a,2bに対向してコンデンサ素子48の離脱位
置に夫々1台ずつ配設されている。
【0039】巻取り軸開放装置6は、流体圧シリンダ4
7A,47Bとして構成されており、該流体圧シリンダ
47A,47Bのピストンロッド52A,52Bに係合
片53A,53Bが固定され、該係合片53A,53B
は、ガイド部材49A,49Bに設けられたローラ54
A,54Bと係合するようになつている。
【0040】そして流体圧シリンダ47A,47Bに圧
縮流体供給装置(図示せず)から圧縮流体を供給してピ
ストンロッド52A,52Bを矢印F又はE方向に伸長
させて係合片53A,53B及びローラ54A,54B
を介してガイド部材49A,49Bを引張ばね51の力
に抗して矢印F又はE方向に移動させるようになってい
る。
【0041】巻取り軸移動機構8は、巻取り軸4,5が
出力軸22,23及び42,43から突出するタイミン
グ、すなわち巻取り軸4を出力軸22又は42からゆっ
くりと突出させた後、巻取り軸5を出力軸23又は43
から急速に突出させるように調整するためのものであっ
て、回転基台2の大径部2a,2b側の外周に沿って弧
状に形成された板カム55,56が基台9に固定されて
配設されている。
【0042】大径部2aの外周部に配設された板カム5
5のカム面55aは、ローラ54Aと同軸上にガイド部
材49Aに取り付けられたローラ58Aと対向して設け
られており、回転基台2の回転に伴なってローラ58A
がカム面55a上を転動しながら該カム面55aに沿っ
てガイド部材49A、即ち巻取り軸4をゆっくりと矢印
D方向に移動させるようになっている。
【0043】大径部2bの外周部に配設された板カム5
6のカム面56aは、ローラ54Bと同軸上にガイド部
材49Bに取り付けられたローラ58Bと対向して設け
られており、該カム面56aは回転基台2が回転して巻
取り軸5が巻取り位置に達したときローラ58Bとの接
触を解除してローラ58Bの矢印C方向への移動を許容
するように構成され、該位置においてガイド部材49
B、即ち巻取り軸5を急速に矢印C方向に移動させるよ
うになっている。
【0044】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図1から図4におい
て、コンデンサ素子の巻取り装置1の背面側に設けられ
夫々がロール状に巻かれた供給源(図示せず)から矢印
G方向に繰り出された陽極用電極箔44、陰極用電極箔
45及び電解紙46が重ね合わされ、その先端部はコン
デンサ素子48の巻取り位置近傍に配設された保持装置
(図示せず)に保持されている。
【0045】また流体圧シリンダ47A,47Bへの圧
縮流体の供給は遮断されているので、ガイド部材49
A,49Bは、引張ばね51の力によって矢印C及びD
方向に付勢されているが、ガイド部材49Aは、ローラ
58Aが板カム55のカム面55aに当接し、またガイ
ド部材49Bは、ローラ58Bが板カム56のカム面5
6aに当接してガイド部材49A,49Bの矢印C及び
D方向への移動が阻止されている。
【0046】ここで回転基台回動装置11が矢印A方向
に回転すると、回転基台2は、ギヤ12によって駆動さ
れて矢印B方向に180°回転し、巻取り軸回動機構3
Aをコンデンサ素子48の離脱位置から巻取り位置へ移
動させ、該回転に伴なってローラ58Aはカム面55a
に沿って転動しながら矢印D方向に移動してガイド部材
49Aをゆっくりと矢印D方向に移動させる。
【0047】ガイド部材49Aの矢印D方向への運動に
より巻取り軸4は、出力軸22からゆっくりと矢印D方
向に突出し、保持装置に先端が保持された陽極用電極箔
44、陰極用電極箔45及び電解紙46の下方に進入す
る。
【0048】更に回転基台2が回転して巻取り軸回動機
構3Aがコンデンサ素子48の巻取り位置に達すると、
カム面56aに当接して矢印C方向への移動が阻止され
ていたローラ58B、即ちガイド部材49Bは、カム面
56aに沿って急速に矢印C方向に移動して巻取り軸5
を急速に出力軸23から矢印C方向に突出させて陽極用
電極箔44、陰極用電極箔45及び電解紙46の上方に
進入させ、該陽極用電極箔44、陰極用電極箔45及び
電解紙46を巻取り軸4と巻取り軸5とで上下から挟持
する。
【0049】ここで巻取り軸4及び5の先端形状は丸み
が付けられた形状に形成されているので、この挟持作用
で陽極用電極箔44、陰極用電極箔45及び電解紙46
を傷付けることはない。
【0050】次いでモータ15を回転させて歯付きプー
リ16、タイミングベルト18、歯付きプーリ14を介
して駆動軸13を回転させ、該回転を更にギヤ19、ギ
ヤ20a、アイドル軸20、ギヤ20b、ギヤ22aを
介して出力軸22に伝達すると共に、ギヤ20bからギ
ヤ21a,中空軸21、ギヤ21b、ギヤ24a及びギ
ヤ23aを介して出力軸23に伝達して出力軸22と出
力軸23とを同一速度で同一方向に回転させて巻取り軸
4及び5を同一速度で同一方向に回転させる。
【0051】そして巻取り軸4,5で挟持した重ね合わ
された陽極用電極箔44、陰極用電極箔45及び電解紙
46を巻取り軸4,5上に所定の外径まで巻き上げた
後、モータ15の回転を停止させ、更に陽極用電極箔4
4、陰極用電極箔45及び電解紙46を巻き上げたコン
デンサ素子4の上流側で保持装置で保持した後、切断し
てコンデンサ素子48とする。
【0052】再び回転基台回動装置11を矢印A方向に
回転させて回転基台2を矢印B方向に180°回転さ
せ、巻取り軸回動機構3Aをコンデンサ素子48の巻取
り位置から離脱位置へ、また巻取り軸回動機構3Bを離
脱位置から巻取り位置へ移動させる。
【0053】巻取り軸回動機構3Aが離脱位置に達した
後、流体圧シリンダ47A,47Bに圧縮流体供給装置
(図示せず)から圧縮流体を供給してピストンロッド5
2A,52B及びこれに固定された係合片53A,53
Bを矢印F又はE方向に移動させる。
【0054】そして係合片53Aによりローラ54Aを
矢印F方向に押圧し、また係合片53Bによりローラ5
4Bを矢印E方向に押圧してガイド部材49A,49B
を引張ばね51の力に抗して矢印F又はE方向に移動さ
せる。
【0055】そして巻取り軸4及び5を夫々矢印F又は
E方向に同時に移動させてコンデンサ素子48から巻取
り軸4及び5を抜き取ってコンデンサ素子48を矢印H
方向に離脱させ、更に搬送装置(図示せず)によって次
工程の加工機械に矢印I方向に搬送する。
【0056】また他方の巻取り軸回動機構3Bは、コン
デンサ素子48の離脱位置から巻取り位置へ180°回
転しながら移動する間に、巻取り軸回動機構3Aで説明
したと全く同様にローラ58Aがカム面55aに沿って
移動してガイド部材49Aを矢印D方向に移動させて巻
取り軸4を出力軸42からゆっくりと矢印D方向に突出
させる。
【0057】巻取り軸回動機構3Bが巻取り位置に達す
ると、ローラ58Bがカム面56aに当接して矢印C方
向への移動が阻止されていたガイド部材49Bの該阻止
が解除されて矢印C方向に移動して巻取り軸5を急速に
出力軸43から矢印C方向に突出させて陽極用電極箔4
4、陰極用電極箔45及び電解紙46を巻取り軸4,5
で挟持する。
【0058】そして離脱位置において、巻取り軸回動機
構3Aの巻取り軸4及び5を夫々矢印F又はE方向に移
動させてコンデンサ素子48から巻取り軸4及び5を抜
き取るのと並行してモータ35を回転させることによ
り、該回転を歯付きプーリ16、タイミングベルト38
及び歯付きプーリ34を介して駆動軸33に伝達して回
転させ、更にギヤ37、ギヤ40a及びギヤ43aを介
して出力軸43を回転させ、また駆動軸33からギヤ3
9、ギヤ41a及びギヤ42aを介して出力軸42を回
転させる。
【0059】即ち巻取り軸回動機構3Bの巻取り軸4及
び5を同一速度で同一方向に回転させて該巻取り軸4及
び5で挟持する陽極用電極箔44、陰極用電極箔45及
び電解紙46を巻取り軸4及び5上に巻き上げてコンデ
ンサ素子48とする。
【0060】以後同様にして回転基台2を矢印B方向に
180°ずつ回転させて巻取り軸回動機構3A及び3B
をコンデンサ素子48の巻取り位置から離脱位置へ、ま
た離脱位置から巻取り位置へと移動させて巻取り位置で
巻き上げたコンデンサ素子48を離脱位置で巻取り軸4
及び5から離脱させ、連続してコンデンサ素子48を製
作することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、上記のように回転基台に複数
組の巻取り軸を配設することにより、1組の巻取り軸で
巻取り作業を行いながら、他の1組の巻取り軸で巻き上
げられたコンデンサ素子を離脱させる作業を並行して行
うことができる効果があり、またこの結果コンデンサ素
子の製造効率の飛躍的な向上を図ることができる効果が
ある。
【0062】また巻取り軸を互いに接近又は離間する方
向に摺動自在、かつ回転自在とした一対の軸として構成
したので、該一対の巻取り軸を軸方向に摺動させて陽極
用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の先端部を挟持でき
るため、該陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙の先
端部を容易にかつ確実に挟持できるという効果がある。
【0063】更には上記構成により巻き上げられたコン
デンサ素子から巻取り軸を抜き取るとき、該一対の巻取
り軸を互いに離間するように軸方向に移動させて抜き取
ることができるから、陽極用電極箔、陰極用電極箔及び
電解紙の中心部を傷付けることなく抜き取ることがで
き、コンデンサ素子の電気的特性のバラツキ及び劣化を
防止し得る効果がある。
【0064】また上記構成により陽極用電極箔、陰極用
電極箔及び電解紙の巻き始めに際して一方の巻取り軸を
先行させて突出させ、該一方の巻取り軸に陽極用電極
箔、陰極用電極箔及び電解紙を接触させた後、他の一方
の巻取り軸を突出させるようにしたので、該一対の巻取
り軸で陽極用電極箔、陰極用電極箔及び電解紙を傷付け
ることなく確実に挟持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンデンサ素子の巻取り装置の正面側から見た
斜視図である。
【図2】コンデンサ素子の巻取り装置の裏面側から見た
斜視図である。
【図3】コンデンサ素子の巻取り装置の要部縦断面図で
ある。
【図4】図3のIV−IV矢視縦断面図である。
【図5】図3のV−V矢視縦断面図である。
【図6】図3のVI−VI矢視縦断面図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子の巻取り装置 2 回転基台 3 巻取り軸回動機構 4 一方の巻取り軸 5 他方の巻取り軸 6 巻取り軸開放装置 8 巻取り軸移動機構 15 駆動装置の一例たるモータ 35 駆動装置の一例たるモータ 22 巻取り軸回動機構の出力軸 23 巻取り軸回動機構の出力軸 42 巻取り軸回動機構の出力軸 43 巻取り軸回動機構の出力軸 44 帯状体の一例たる陽極用電極箔 45 帯状体の一例たる陰極用電極箔 46 帯状体の一例たる電解紙 48 ロール状帯状体の一例たるコンデンサ素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に対向して配設された一対の回転
    基台と、軸方向に対向して前記回転基台に配設され駆動
    装置によって駆動されて同一方向に同一速度で回転する
    複数組の巻取り軸回動機構と、該巻取り軸回動機構の出
    力軸に摺動自在に嵌合しかつ該出力軸と共に回転し該出
    力軸から軸方向に突出して互いの先端部で帯状体を挟持
    しながら回転して前記帯状体を巻き取る一対の巻取り軸
    と、前記巻取り軸を互いに離間する方向に移動させて該
    巻取り軸に巻き上げられたロール状帯状体を前記巻取り
    軸から離脱させる巻取り軸開放装置とを備えたことを特
    徴とするコンデンサ素子の巻取り装置。
  2. 【請求項2】 軸方向に対向して配設された一対の回転
    基台と、軸方向に対向して前記回転基台に配設され駆動
    装置によって駆動されて同一方向に同一速度で回転する
    複数組の巻取り軸回動機構と、該巻取り軸回動機構の出
    力軸に摺動自在に嵌合しかつ該出力軸と共に回転し該出
    力軸から軸方向に突出して互いの先端部で帯状体を挟持
    しながら回転して前記帯状体を巻き取る一対の巻取り軸
    と、前記巻取り軸を互いに離間する方向に移動させて該
    巻取り軸に巻き上げられたロール状帯状体を前記巻取り
    軸から離脱させる巻取り軸開放装置と、前記帯状体の巻
    き上げに際して前記一対の巻取り軸の一方の巻取り軸を
    先行させて前記出力軸から突出させ該一方の巻取り軸に
    前記帯状体を当接させた後他の一方の巻取り軸を前記出
    力軸から突出させて前記帯状体を挟持させる巻取り軸移
    動機構とを備えたことを特徴とするコンデンサ素子の巻
    取り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031225A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Daiyanitorikkusu Kk 汚泥脱水剤及び脱水方法

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