JPH07222571A - 運動選手用飲食品 - Google Patents

運動選手用飲食品

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JPH07222571A
JPH07222571A JP6037801A JP3780194A JPH07222571A JP H07222571 A JPH07222571 A JP H07222571A JP 6037801 A JP6037801 A JP 6037801A JP 3780194 A JP3780194 A JP 3780194A JP H07222571 A JPH07222571 A JP H07222571A
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JP
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iron
food
vitamin
drink
amount
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JP6037801A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ito
俊宏 伊藤
Noboru Sakaguchi
騰 坂口
Nobuhisa Wakao
信久 若生
Nobushige Hayakawa
暢茂 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marubun Co Ltd
Taiyo Kagaku KK
Original Assignee
Marubun Co Ltd
Taiyo Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、鉄の吸収を補助する効果のあるビ
タミンC、蛋白質素材及び、難消化性多糖類と共にフェ
リチンを含有した、貯蔵鉄を更に増加させ、持久力を高
める効果を有する運動選手用飲食品に関する。 【効果】 本発明によれば、フェリチンを鉄の吸収を補
助する効果のあるビタミンC、蛋白質素材及び、難消化
性多糖類と共に、運動選手用飲食品に添加することによ
り、貯蔵鉄を更に増加させ、持久力を高める効果を有す
る運動選手用飲食品を提供することができる。フェリチ
ンは、無機鉄とは異なり、人の体内での吸収効率も良
く、摂取した場合に胃腸障害も起こさないという利点が
あり、これを鉄の吸収を補助する効果のあるビタミン
C、蛋白質素材及び、難消化性多糖類と共に運動選手用
飲食品に配合することにより、貯蔵鉄を更に増加させ、
持久力を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェリチン、ビタミン
C、蛋白質素材及び、難消化性多糖類を含有した運動選
手用飲食品に関する。更に詳細には、フェリチンを鉄の
吸収を補助する効果のあるビタミンC、蛋白質素材及
び、難消化性多糖類と共に摂取することにより、貯蔵鉄
を更に増加させ、持久力を高める効果を有する運動選手
用飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の運動選手用飲食品の代表的なもの
にスポーツドリンクがあるが、これは運動で失われる水
分、エネルギー、ビタミン類、ミネラル類の補給を目的
として、水に糖類、ビタミン類、ミネラル類を添加した
タイプであって、浸透圧を体液とほぼ同じとし、体に負
担無く速やかに吸収されることをうたっている。また、
カルシウムや鉄等のミネラル類やビタミン類等を強化し
た運動選手用飲食品もあるが、これは、運動で失われる
ミネラル類やビタミン類等を補給を目的としたものであ
る。一方、運動で失われる以上に積極的に特定の成分を
強化、摂取させるようにしたものには、筋力増強を目的
として蛋白質を強化した運動選手用飲食品があるが、そ
れ以外の特定の成分を強化し、運動で失われる以上に積
極的に摂取させるようにした運動選手用飲食品はなかっ
た。
【0003】一方、マラソン、駅伝等の持久力を必要と
する運動では、運動の最後の段階で貯蔵鉄の多い選手の
方が有利であるという報告がなされている。この貯蔵鉄
を増加させるための方法として、最も簡単な方法は鉄分
を多く摂取することである。鉄分補給に関して、最近で
は、市場に栄養補給を目的とした鉄素材を配合した飲食
品が数多く提供されている。その市場も年々拡大してき
ており、このような飲食品を使用する運動選手もいる。
このような飲食品に配合されている鉄素材には、素材の
入手の安易な硫酸第1鉄やクエン酸鉄、ピロリン酸鉄の
ような無機鉄(非ヘム鉄)が多く使用されているが、こ
れらの無機鉄は、人の体内における吸収効率が悪いばか
りか、摂取した場合に胃腸障害を起こしやすく、食欲不
振や便秘の原因にもなっていた。
【0004】フェリチンは、動物の脾臓・肝臓・骨髄等
の臓器を主に、ほとんど全ての臓器に存在する、余剰鉄
を貯蔵する役割を持つ鉄結合蛋白であり、他の無機鉄等
と同様に鉄欠乏性貧血の予防、治療に有効な飲食品や薬
剤として利用されている。このフェリチンは、無機鉄と
は異なり、人の体内での鉄の吸収効率も良く、摂取した
場合に胃腸障害も起こさないという利点がある。
【0005】持久力を必要とする運動ための運動選手用
飲食品としては、カフェイン添加運動用飲料(特開平3
−143377)やカルニチン含有飲料(特開平3−2
59070)等が知られているが、前者は、一時的なも
のであり、ドーピング試験で陽性になる等の問題があ
り、後者は、体脂肪の燃焼を助け、シェイプアップを目
的としているため、持久力を高めるものではない。
【0006】また、スポーツドリンクのエネルギーの補
給源としては、果糖、ブドウ糖、デキストリンが一般的
に用いられている。更に、ビタミンC、蛋白質素材、難
消化性多糖類、ビタミンB12及び、葉酸には、鉄分の吸
収を補助する効果が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の運動選手用飲食
品では、持久力を高める効果はほとんど期待できず、運
動で失われる水分、エネルギー、ビタミン類、ミネラル
類の補給や、筋力増強を目的としたものであった。本発
明の目的は、フェリチンを鉄分の吸収を補助する効果の
ある素材とともに摂取することにより、貯蔵鉄を更に増
加させ、持久力を高める効果を有する運動選手用飲食品
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
した結果、フェリチンを鉄分の吸収を補助する効果のあ
る素材とともに、運動選手用飲食品に添加することによ
り、貯蔵鉄を更に増加させ、持久力を高める効果を有す
る運動選手用飲食品ができることを見出した。即ち、本
発明は、フェリチンを鉄の吸収を補助する効果のあるビ
タミンC、蛋白質素材及び、難消化性多糖類を運動選手
用飲食品に添加することにより、フェリチンを積極的に
効率よく摂取し、貯蔵鉄を更に増加させ、持久力を高め
る効果を有する運動選手用飲食品に関する。
【0009】本発明で用いるフェリチンは、特に限定さ
れるものではなく、動物の脾臓・肝臓・骨髄等の臓器か
ら抽出、精製されたものが使用できるが、牛の脾臓から
抽出、精製された、鉄含有量10〜20%のものまた
は、それをデキストリンなどで希釈し、鉄含有量を調整
したものが好ましい。
【0010】フェリチンの添加量は、鉄として1日の摂
食分当たり10〜30mg、好ましくは10〜25m
g、更に好ましくは12〜20mgである。この範囲以
下では鉄としての添加量が少なく、貯蔵鉄を高める効果
は期待できない。この範囲以上では、***量も増加して
いくため、貯蔵鉄を高める効果として変わらなくなるた
め、意味がない。なお、本願における「1日の摂食分」
とは、1日の摂食回数に拘わらず、1日に摂食する分量
の推奨量の合計を指す。
【0011】本発明で用いるビタミンCは、アスコルビ
ン酸、アスコルビン酸ナトリウムのいずれでも良く、両
方を同時に使用しても良い。ビタミンCの添加量につい
ては、常識で考えられる範囲であれば特に制限はない
が、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウムの合計
で、1回の摂食分当たり、例えば10〜2000mg、
好ましくは100〜1000mg、更に好ましくは20
0〜800mgである。ただし、ビタミンCは熱に弱い
ため、飲食品に加工する際、ビタミンCを添加してから
製品になるまでに50〜60℃以上の熱がかかる製品形
態、例えば液体飲料やゼリー飲料(飲むゼリー)等の場
合は、加熱による損失を考え、実際に添加しようと思う
量(上記量)の1.2倍量以上、好ましくは1.5〜
2.5倍量添加すると良い。また、150℃以上の高温
が係る条件では、ほぼ100%近くのビタミンCが失活
するため、この様な条件は避けることが望ましい。ビタ
ミンCの添加量がこの範囲より、少ない場合は鉄吸収補
助としての意味がなく、多くなるとビタミンの過剰摂取
となり、また、あまり多くしても鉄吸収補助効果が変わ
らなくなるため、意味がない。
【0012】本発明で用いる蛋白質素材は、鉄の吸収を
補助する効果の知られている、ゼラチン、乳蛋白質、乳
蛋白質分解物が良い。なお、ここでいうゼラチンは、動
物の骨、軟骨、皮膚、腱、靱帯等から抽出して得られる
ものであり、一般に水溶性ゼラチンと呼ばれる、これら
を更に酸分解、アルカリ分解、酵素分解等の方法により
分解し、冷水に可溶にしたものでもよい。また、乳蛋白
質は、カゼイン、カゼインナトリウム、カゼインカルシ
ウム、乳清蛋白質、トータルミルクプロテイン、脱脂粉
乳、全粉乳等であり、乳蛋白質分解物は、乳蛋白質を酵
素等で分解した物や分解後精製した物である。なお、乳
蛋白分解物では、カゼインカルシウムをアスペルギルス
属由来のプロテアーゼで分解して得られるカゼインカル
シウムペプチド(カルシウムカゼインペプチド)等が知
られており、分解後精製した物では、カゼインをトリプ
シンで分解した後、塩化第二鉄,塩化カルシウム等とエ
タノールを加えることにより、沈澱として分離、精製し
て得られるカゼインホスホペプチド等が知られている。
【0013】蛋白質素材の添加量については、常識で考
えられる範囲であれば特に制限はないが、1回の摂食分
当たり、例えば100〜5000mg、好ましくは20
0〜2000mg、更に好ましくは300〜1000m
gである。また、乳蛋白質を酵素等で分解後精製した
物、例えばカゼインホスホペプチド等の場合、鉄吸収の
補助効果が高くなっているため、上記量よりも少なくて
よく、1回の飲用分当たり、例えば0.1〜100m
g、好ましくは1〜50mg、更に好ましくは5〜30
mgである。この範囲より少ない場合は、鉄吸収補助と
しての意味が無く、多くなると、味が悪くなり、また、
飲料の場合は溶解性が悪くなるため、錠剤やカプセル等
の食品の場合は摂食する分量が多くなるため摂食し難く
なるため、好ましくない。
【0014】本発明で用いる難消化性多糖類は、一般に
水溶性食物繊維と呼ばれる範疇にはいるものであれば良
く、増粘多糖類、増粘多糖類分解物、難消化性澱粉がこ
れにあたる。増粘多糖類には、グアガム、ローカストビ
ーンガム、タマリンドガム、カラギナン、キサンタンガ
ム、アラビアガム、カラヤガム、ペクチン、寒天、アル
ギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレン
グリコールエステル等があるが、水への溶解性が悪く、
溶解したときに粘度が高くなり、摂食時に口の中で粘る
等、本発明の飲食品素材としては適さないため、好まし
くなく、これらの分解物を使用することが好ましい。
【0015】増粘多糖類分解物は、上記増粘多糖類の分
解物であれば良く、分解方法については、酵素分解、酸
分解、アルカリ分解等、公知の方法が用いることがで
き、好ましくは、酵素分解による方法であり、その条件
としては、例えば、グアガム分解物の場合、次の方法が
挙げられる。水1000部にクエン酸を加えてpHを3
〜4に調整した後、これにガラクトマンナナーゼ0.1
〜0.5部とグアガム粉末50〜200部を添加混合し
て40〜45℃で15〜40時間酵素を作用させて分解
し、水酸化ナトリウムで中和した後、90〜100℃,
10〜20分間加熱して酵素を失活させ、ろ過により不
溶物を取り除いた後に噴霧乾燥によりグアガム分解物を
得る方法。
【0016】難消化性澱粉は、澱粉を酸加熱分解後精製
処理することにより得られるもので、精製培焼デキスト
リンとも呼ばれる。これらの素材で市販されているもの
には、グアガム分解物では、サンファイバー〔太陽化学
(株)製〕、グアファイバー〔明治製菓(株)製〕、フ
ァイバロン〔大日本製薬(株)製〕等があり、難消化性
澱粉では、パインファイバー〔松谷化学(株)製〕等が
ある。
【0017】難消化性多糖類の添加量については、常識
で考えられる範囲であれば特に制限はないが、1回の摂
食分当たり、例えば100〜5000mgであり、好ま
しくは300〜3000mg、更に好まくは500〜2
000mgである。この範囲より少ない場合は鉄吸収補
助としての意味が無く、多くなると摂食する分量が多く
なり、飲料の場合は粘度が高くなるため摂食し難くな
り、好ましくない。
【0018】本発明で用いるフェリチン、ビタミンC、
蛋白質素材及び、難消化性多糖類以外の原材料として
は、通常の運動選手用飲食品で使用できる原材料、例え
ば、甘味料(砂糖、果糖、ブドウ糖、果糖ブドウ糖液
糖、アスパルテーム、ステビア等)、酸味料(クエン
酸、リンゴ酸等)、賦形剤(デキストリン、澱粉等)、
香料、果汁、着色料、ビタミン類(ビタミンA、ビタミ
ンB1 、ビタミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンB12
ニコチン酸、ナイアシン(ニコチン酸アミド)、ビタミ
ンD群、ビタミンE、ビタミンK、ビオチン(ビタミン
H)、パントテン酸、葉酸等)、ミネラル類(ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、
リン、マンガン、ヨウ素等を含む塩類)等を用いること
ができる。
【0019】更に、同様に鉄分の吸収を補助する効果が
知られている、ビタミンB12、葉酸を同時に添加しても
良い。この時のビタミンB12の添加量については、常識
で考えられる範囲であれば特に制限はないが、1回の摂
食分当たり、例えば1〜20μgであり、好ましくは2
〜15μg、更に好まくは3〜10μgである。この範
囲より少ない場合は鉄吸収補助としての意味が無く、多
くなるとビタミンの過剰摂取となり、また、あまり多く
しても鉄吸収補助効果が変わらなくなるため、意味がな
い。
【0020】また、葉酸の添加量については、常識で考
えられる範囲であれば特に制限はないが、1回の摂食分
当たり、例えば0.1〜2mgであり、好ましくは0.
2〜1.5mg、更に好ましくは0.3〜1mgであ
る。この範囲より少ない場合は鉄吸収補助としての意味
が無く、多くなるとビタミンの過剰摂取となり、また、
あまり多くしても鉄吸収補助効果が変わらなくなるた
め、意味がない。
【0021】また、飲料の場合で、エネルギー補給のた
めに含有されるデキストリンは、直鎖状のものでも分岐
鎖を持つもののどちらでも良く、また、そのDEの範囲
は、5〜30であれば良く、好ましくは5〜20、更に
好ましくは8〜15である。DEがこの範囲以下である
と、粘度が高く、溶解性が悪くなるために好ましくな
い。この範囲以上になると、浸透圧が高くなるために好
ましくない。デキストリンの添加量については、常識で
考えられる範囲であれば特に制限はないが、1回の飲用
分当たり、例えば1〜20g、好ましくは2〜15g、
更に好ましくは3〜10gである。この範囲より少ない
場合はエネルギーの補給としての意味が無く、多くなる
と溶解性が悪く、粘度も高くなるため、好ましくない。
【0022】形態としては、簡便性、携帯性、保存性に
優れる粉末飲料、液体飲料、ゼリー飲料(飲むゼリー)
や錠剤、カプセルの形態が好ましい。クッキー等の焼き
菓子等その加工の際に150℃以上の高温となる場合、
ビタミン類の失活により、その効果が減少することが考
えられる。
【0023】効果のある量の鉄分を摂取するための1日
当たりの飲用回数は、3回以下が好ましく、2回以下が
更に好ましい。特に好ましくは1回である。それ以上で
は、簡便性の面から好ましくない。
【0024】なお、粉末飲料の場合、1回の飲用に共す
る分量としては、常識で考えられる範囲であれば特に制
限はないが、例えば1.5〜35gの範囲でよく、好ま
しくは2〜25gで、更に好ましくは3〜15gで、特
に好ましくは5〜10gである。この範囲より少ない場
合は必要成分全てを含有させることができず、多くなる
と溶解性が悪くなるため、好ましくない。
【0025】1回の飲用分を溶解する水の分量として
は、常識で考えられる範囲であれば特に制限はないが、
例えば10〜250mlであり、好ましくは、30〜2
00mlで、更に好ましくは50〜150mlである。
この範囲より少ない場合は粉末飲料を溶解しにくくなる
ため、多くなると飲みにくくなるため好ましくない。ま
た、液体飲料、ゼリー飲料(飲むゼリー)等の成分が水
に溶解した状態で提供される製品の場合の1回分の飲用
量も、常識で考えられる範囲であれば特に制限はない
が、例えば10〜250mlであり、好ましくは、30
〜200mlで、更に好ましくは50〜150mlであ
る。この範囲より少ない場合は製造時に成分を溶解しに
くく、また、製品の粘度が高くなるため、多くなると飲
みにくくなるため、好ましくない。
【0026】形態が錠剤またはカプセルの場合の効果の
ある量の鉄分を摂取するための1日当たりの錠剤やカプ
セルの摂食個数は、常識で考えられる範囲であれば特に
制限はないが、例えば3〜30粒であればよく、好まし
くは5〜20粒、更に好ましくは8〜15粒である。こ
の範囲より少ない場合は、必要成分全てを含有させるこ
とができず、また、必要成分全てを含有させようとする
と1粒が大きくなるため摂食し難くなり、多くなると1
回で摂食する分量(個数)、1日の摂食回数が多くなる
ため摂食し難くなり、好ましくない。
【0027】以下、実施例及び試験例により本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例等に何ら限
定されるものではない。
【実施例】
実施例1:粉末飲料 1回の飲用分の組成が、フェリチン太陽〔太陽化学
(株)製〕100mg(鉄として15mg)、アスコル
ビン酸300mg、アスコルビン酸ナトリウム200m
g、0.1%ビタミンB12水溶性粉末5mg(ビタミン
12として5μg)、葉酸500μg、グアガム分解物
(サンファイバー〔太陽化学(株)製〕)1g、水溶性
ゼラチン(ネオソフトGE200〔太陽化学(株)
製〕)500mg、デキストリン(パインデックス#2
〔松谷化学(株)製〕)5.4g、香料適量からなる運
動選手用粉末飲料を作製した。実際の製造については、
上記量の16000倍量を1回の製造に使用し、フェリ
チン、グアガム分解物、水溶性ゼラチン、デキストリン
を混合し、水をバインダーとして噴霧し、流動造粒法に
より顆粒とした後、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナ
トリウム、ビタミンB12、葉酸、香料を混合して製造し
た。
【0028】試験例1 任意に選ばれ、試験に同意した運動選手30名に、実施
例1で得られた運動選手用粉末飲料を100mlの水に
溶解したものを1日1回6週間続けて飲用していただい
た。試験期間中の運動については通常と同じ負荷量と
し、実施例1で得られた運動選手用粉末飲料を飲む以外
の飲食についても特に制限はせず、通常と同じとした。
その結果、被験者の貯蔵鉄量は、試験開始前47.7±
54.3mg(平均値±標準偏差、以下同様)であった
ものが、6週間後は98.1±96.7mgとなり、有
意に増加していた。
【0029】実施例2:液体飲料 1回の飲用分の組成が、フェリチン太陽〔太陽化学
(株)製〕120mg(鉄として18mg)、アスコル
ビン酸800mg、アスコルビン酸ナトリウム100m
g、0.1%ビタミンB12水溶性粉末8mg(ビタミン
12として8μg)、葉酸800μg、グアガム分解物
(サンファイバー〔太陽化学(株)製〕)1.5g、水
溶性ゼラチン(ネオソフトGE200〔太陽化学(株)
製〕)800mg、デキストリン(パインデックス#2
〔松谷化学(株)製〕)10g、クエン酸200mg、
ステビア(クリサンタAR−P〔大日本インキ(株)
製〕)10mg、香料適量からなり、これを水に溶解し
て全量を100mlとした運動選手用飲料を作製した。
実際の製造については、上記量の1000倍量を1回の
製造に使用し、上記成分を水に溶解し、全量を調整した
後、90℃まで加熱し、100mlずつホットパック充
填して製造した。
【0030】実施例3:錠剤 1回の摂食分の組成が、フェリチン太陽〔太陽化学
(株)製〕80mg(鉄として12mg)、アスコルビ
ン酸400mg、0.1%ビタミンB12水溶性粉末5m
g(ビタミンB12として5μg)、葉酸500μg、グ
アガム分解物(サンファイバー〔太陽化学(株)製〕)
750mg、カゼインカルシウム400mg、デキスト
リン(パインデックス#2〔松谷化学(株)製〕)1
g、香料50mgからなる運動選手用錠剤を作製した。
実際の製造については、1日の摂食量が9粒となるよう
に、上記原料を上記の比率で混合し、1粒300mgと
なるように打錠して製造した。
【0031】実施例4:カプセル 1回の摂食分の組成が、フェリチン太陽〔太陽化学
(株)製〕120mg(鉄として18mg)、アスコル
ビン酸400mg、グアガム分解物(サンファイバー
〔太陽化学(株)製〕)660mg、カゼインホスホペ
プチド(CPPIII 〔明治製菓(株)製〕)20mgか
らなる運動選手用カプセルを作製した。実際の製造につ
いては、1日の摂食量が12粒となるように、上記原料
を上記の比率で混合し、1粒当たり100mgずつカプ
セルに詰めて製造した。
【0032】本発明の実施態様ならびに目的生成物を挙
げれば以下の通りである。 (1)フェリチン、ビタミンC、蛋白質素材及び、難消
化性多糖類を含有することを特徴とする運動選手用飲食
品。 (2)持久力を必要とする運動の選手を対象とすること
を特徴とする前記(1)に記載の運動選手用飲食品。 (3)蛋白素材として、ゼラチン、乳蛋白質、乳蛋白質
分解物の中から選ばれる1種または2種以上を含有する
ことを特徴とする前記(1)または(2)に記載の運動
選手用飲食品。 (4)蛋白素材として、水溶性ゼラチンを含有すること
を特徴とする前記(1)または(2)に記載の運動選手
用飲食品。 (5)ビタミンB12、葉酸のいずれかまたは両方を含有
することを特徴とする前記(1)、(2)、(3)また
は(4)に記載の運動選手用飲食品。 (6)1日の摂食分当たり、鉄として10〜30mgを
含有するようにフェリチンを配合することを特徴とする
前記(1)、(2)、(3)、(4)または(5)に記
載の運動選手用飲食品。 (7)ビタミンCとして、アスコルビン酸、アスコルビ
ン酸ナトリウムのいずれかまたは両方を含有することを
特徴とする前記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)または(6)に記載の運動選手用飲食品。 (8)難消化性多糖類として、増粘多糖類分解物、難消
化性澱粉のいずれかまたは両方を含有することを特徴と
する前記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、
(6)または(7)に記載の運動選手用飲食品。 (9)難消化性多糖類として、グアガムを酵素分解する
ことにより得られるグアガム分解物を含有することを特
徴とする前記(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)、(7)または(8)に記載の運動選手
用飲食品。 (10)その形態が、粉末飲料、液体飲料、ゼリー飲料
(飲むゼリー)のいずれかであり、エネルギー補給のた
めにデキストリンを含有することを特徴とする前記
(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、
(7)、(8)または(9)に記載の運動選手用飲食
品。 (11)その形態が、錠剤、カプセルのいずれかである
ことを特徴とする前記(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)、(7)、(8)または(9)
に記載の運動選手用飲食品。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、フェリチンを鉄の吸収
を補助する効果のあるビタミンC、蛋白質素材及び、難
消化性多糖類と共に運動選手用飲食品に添加することに
より、貯蔵鉄を更に増加させ、持久力を高める効果を有
する運動選手用飲食品を提供することができる。フェリ
チンは、無機鉄とは異なり、人の体内での吸収効率も良
く、摂取した場合に胃腸障害も起こさないという利点が
あり、これを鉄の吸収を補助する効果のあるビタミン
C、蛋白質素材及び、難消化性多糖類と共に運動選手用
飲食品に配合することにより、貯蔵鉄を更に増加させ、
持久力を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 2/52 (72)発明者 若生 信久 三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化 学株式会社内 (72)発明者 早川 暢茂 和歌山県和歌山市西浜1660番地83 株式会 社丸文内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェリチン、ビタミンC、蛋白質素材及
    び、難消化性多糖類を含有することを特徴とする運動選
    手用飲食品。
  2. 【請求項2】 蛋白素材として、ゼラチン、乳蛋白質、
    乳蛋白質分解物の中から選ばれる1種または2種以上を
    含有することを特徴とする請求項1に記載の運動選手用
    飲食品。
  3. 【請求項3】 ビタミンB12、葉酸のいずれかまたは両
    方を含有することを特徴とする請求項1または2に記載
    の運動選手用飲食品。
JP6037801A 1994-02-10 1994-02-10 運動選手用飲食品 Pending JPH07222571A (ja)

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