JPH07219312A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07219312A
JPH07219312A JP6300958A JP30095894A JPH07219312A JP H07219312 A JPH07219312 A JP H07219312A JP 6300958 A JP6300958 A JP 6300958A JP 30095894 A JP30095894 A JP 30095894A JP H07219312 A JPH07219312 A JP H07219312A
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JP
Japan
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image forming
charging
voltage
toner
image
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JP6300958A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Maehashi
洋一郎 前橋
Hiroaki Kawakami
宏明 川上
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Akihiko Uchiyama
明彦 内山
Tatsuya Kobayashi
達也 小林
Masuaki Saito
益朗 斎藤
Naoki Enomoto
直樹 榎本
Haruo Fujii
春夫 藤井
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0208Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus
    • G03G15/0216Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices by contact, friction or induction, e.g. liquid charging apparatus by bringing a charging member into contact with the member to be charged, e.g. roller, brush chargers

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低融点トナーを用いて画像再現性を向上させ
るとともに帯電ローラが発する熱量を低く抑え感光体へ
のトナー融着を防止する。 【構成】 カラートナーのメルトインデックスが0.5
(g/10min)以上であり、帯電ローラ2aによっ
て感光体1が帯電されるときの感光体1の移動速度をv
[m/s]、帯電ローラ2aの軸方向における有効帯電
長さをL[m]、帯電ローラ2aにて消費される電力を
P[w]とするとP/v・L≦50[J/m2 ]であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、感光体や誘電体のような像担持
体と、像担持体に接触可能であり、像担持体を帯電する
帯電部材と、を備える複写機、プリンタ等の画像形成装
置に関する。
【0002】
【背景技術】従来カラー画像形成装置としてフルカラー
が像を形成するために像担持体としての感光体から複数
色のトナー像を転写材へ重ね合わせて転写した後熱定着
装置で転写材上の複数色のトナー像を溶融混色すること
が知られている。
【0003】感光体上にトナー像を形成する各現像器に
収納されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色
のトナーとしては、色の再現性を高めるために、融点の
低いものが使用されている。
【0004】近年、レーザプリンタ等の画像形成装置は
高画質化の要望が強く、画像の解像度でいえば、600
dpi(ドット/インチ)や800dpiといったもの
が求められている。
【0005】一方、感光体を1次帯電する1次帯電装置
として像担持体に接触する帯電ローラを用いることが知
られているが、前述したような低融点トナーを用いる画
像形成装置に帯電ローラ等の接触方式の1次帯電装置を
用いると、感光体上にフィルミング等のトナー融着が多
く発生してしまい、帯電不良や帯電ムラを引き起こす。
その結果、画像上に縦スジ状の画像ムラが形成されてし
まう。この画像ムラは、レーザスキャナに与えるパルス
信号のパルス幅を変調するPWM等の画像処理がなされ
る多値画像上では特に目立ち、高画質化の実現を困難に
するばかりでなく、感光ドラムの寿命を短くするという
問題がある。この感光体へのトナー融着は、特に帯電ロ
ーラに振動電圧を印加したときローラの振動により発生
しやすい。
【0006】ここで、トナー融点と融着性との関係につ
いて説明する。以下の説明では、トナーの融点を表す単
位としてメルトインデックス(以下「MI値」とい
う。)を用いる。MI値とは、一般に、一定の温度およ
び圧力で、規定の直径および長さのオリフィスから押し
出される熱可塑性樹脂の流出速度をいう。したがって、
低融点のトナーは、このMI値が大きいといえる。ここ
でMI値は、具体的には、JIS K−7210のA法
に則って測定され、温度125℃、圧力320g条件で
10分間にオリフィスから押し出される量を測定したも
のを意味している。従来のモノクロ画像形成装置にはM
い値0.1(g/10min)以下のトナーを、またカ
ラー画像形成装置にはMI値3(g/10min)前後
のトナーを用いることが多い。
【0007】表1は、フルカラー画像形成耐久試験を、
室温30℃、湿度80%の高温高湿度環境下で間欠的に
3000枚の転写材に画像形成して行い、感光ドラムに
対するトナー融着状況を観察した結果を表している。
【0008】
【表1】
【0009】感光ドラム上のトナー融着状況の観察は、
顕微鏡を用いて行い、上記表中○印は感光ドラム上への
トナー融着が発生していなかったものを示す。さらに、
表中○印の感光ドラムを使用しPWM多値のハーフトー
ン画像サンプルを取り観察を行ったが、画像上にトナー
融着が原因となるような画像ムラはなかった。×印は感
光ドラム上にトナー融着が発生していたものを示す。本
観察では、MI値が0.5(g/10min)以上のト
ナーを用いるとき、トナー融着度は著しく高くなってい
ることが確認された。
【0010】また本耐久試験で感光ドラムの移動速度を
100[mm/sec]とし、1次帯電装置の帯電ロー
ラには、−700Vの直流電圧に交流周波数1300H
zでVPP(ピークツウピーク)2600Vの交流電圧が
重畳されたバイアスを印加した。このバイアス値は、モ
ノクロ画像形成装置であって、上述のカラー画像形成装
置と同等の帯電装置を有し、同じプロセススピードのモ
ノクロ画像形成装置と同じ設定値である。また、前述し
たように感光ドラムから転写ドラムに担持された転写材
へイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナ
ーを順次重畳転写させて転写材上に画像を形成する。
【0011】なお、以上説明したような、トナーの融点
が低いことに基づく問題は、カラー画像形成装置に限る
ものではなく、低融点トナーと接触方式の1次帯電装置
を併用する全ての画像形成装置において発生する。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、像担持体へのトナー融
着を防止する画像形成装置を提供することである。
【0013】本発明の他の目的は、帯電部材が発する熱
量を低減する画像形成装置を提供することである。
【0014】本発明の他の目的は、低融点トナーを用い
て画像再現性を向上させた画像形成装置を提供すること
である。
【0015】本発明の更なる目的及び特徴とするところ
は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことに
より一層明らかになるだろう。
【0016】
【発明の構成】本発明は、トナー像を担持する像担持体
と、前記像担持体に接触し、前記像担持体を帯電する、
電圧が印加可能な、帯電部材と、を有する画像形成装置
において、前記トナーのメルトインデックスが0.5
(g/10min)以上であり、前記帯電部材によって
前記像担持体が帯電されるときの前記像担持体の移動速
度をv[m/s]、前記像担持体の移動方向と垂直な方
向において前記帯電部材による有効帯電長さをL
[m]、前記帯電部材にて消費される電力をP[w]と
すると P/v・L≦50[J/m2 ] であることを特徴とする。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0018】図1に、本発明に係る画像形成装置の縦断
面を図示する。
【0019】装置本体Mのほぼ中央には、像担持体とし
ての感光ドラム1が配置されている。感光ドラム1は回
転自在に支持され、感光ドラム1の周囲にはその回転方
向(矢印R1方向)に沿って順に、1次帯電装置2、露
光装置3、現像装置5、転写装置6、クリーニング装置
7等が配設されている。また、装置本体Mの下部には、
画像形成対象となる転写材Sを給紙する給紙機構9が配
置され、さらに図1中の装置本体Mの上部左側には、定
着装置10が配置されている。
【0020】感光ドラム1は、図2の拡大断面図に示す
ように、接地された直径40mmのアルミニウムシリン
ダー1aの外周面(表面)に有機感光体(OPC)から
なる光導電体層1bを塗布して構成されている。なお、
OPCに代えて、A−Si(アモルファスシリコン)、
CdS、Se等であってもよい。感光ドラム1は、装置
本体Mによって回転自在に支持されるとともに、不図示
の駆動手段によって矢印R1方向に100mm/sec
回転駆動される。
【0021】帯電装置2は、接触方式の帯電部材として
の帯電ローラ2aと、電源2bとを備えている。帯電ロ
ーラ2aは、導電性の芯金2a1 を導電性の弾性層2a
2 で囲繞し、さらにこの弾性層2a2 の周囲に、カーボ
ンを分散させたウレタンゴム層2a3 を設けて構成され
ている。帯電ローラ2aは、図3の正面図に示すよう
に、感光ドラム1表面に適度な押圧力をもって当接され
ており、感光ドラム1との間に、帯電ニップNを形成し
ている。この帯電ニップNにおける帯電ローラ2aの有
効帯電領域の長さL[m]は、帯電ローラ2aの最外層
のウレタンゴム層2a3 と同じ長さに設定されている。
帯電ローラ2aには、電源2bによって、−700Vの
直流電圧に交流周波数1300HzでVPP2600Vの
交流電圧が重畳された振動電圧が印加され、これによ
り、帯電ローラ2aは、帯電ニップN近傍を介して感光
ドラム1表面をほぼ−700Vに均一に帯電させる。こ
のような構成の帯電装置2は、例えば、特開昭63−1
49668号公報、特開昭63−149669号公報等
に開示されている。なお、帯電ローラ2の消費電力等に
ついては後に詳述する。
【0022】露光装置3は、図1に示すように、レーザ
ダイオード3a、高速モータ3bによって回転駆動され
る回転多面鏡3c、レンズ3d、そして折り返しミラー
3e等によって構成されている。例えばイエローの画像
を形成する際には、イエローの画像模様に従った信号が
レーザダイオード3aに入力される。するとレーザダイ
オード3aからイエローに対応する光が発せられ、この
光は、回転多面鏡3c、レンズ3d、折り返しミラー3
e等を介して、均一帯電済の感光ドラム1表面に露光さ
れる。感光ドラム1上の露光を受けた部分は、−700
Vであったものがほぼ−100Vになり、これによりイ
エローの画像に対応した静電潜像が形成される。
【0023】感光ドラム1上の静電潜像は、次の現像装
置5によって可視化される。現像装置5は、装置本体M
によって回転自在に支持された回転体5Aに搭載された
4個の現像器、すなわちそれぞれイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラック色のトナーを収納した現像器5Y、5
M、5C、5Bが搭載されている。各トナーはMI値は
ほぼ3(g/10min)である。回転体5Aには、そ
の外周を4等分する4箇所に、現像用開口面5aが形成
されている。各現像器5Y、5M、5C、5Bは、図4
の拡大図に示すように、塗布ローラ5b、トナー規制部
材5c、現像ローラ5d、攪拌部材5eを備えている。
現像ローラ5dの回転に伴い、トナーの塗布ローラ5b
によって現像ローラ5d上にトナーを塗布し、さらにト
ナー規制部材5cによって必要なトリボがトナーに与え
られる。4個の現像器が収納する現像剤は、キャリアを
含まず、非磁性トナーを含む、非磁性1成分現像剤であ
る。この規制部材5cの材質は、トナーに負極性の電荷
を付与したい場合には、ナイロン等が良く、正極性の電
荷を付与したい場合には、シリコンゴム等が良い。つま
り、トナーの極性と反対に帯電する材料が好ましい。ま
た、現像ローラ5dの周速は、感光ドラム1の周速の
1.0〜2.0倍の範囲で選ぶことが好ましい。また、
回転体5Aに搭載された現像器5Y、5M、5C、5B
は、回転体5Aの矢印R5方向の回転によって、現像位
置(図4のイエローの現像器5Yの位置)に配置され、
このとき、開口部5fが現像用開口面5aに一致すると
ともに、感光ドラム1表面に対向するようになってい
る。回転体5Aの回転によって現像位置に配置されたイ
エローの現像器5Yにより、感光ドラム1上の静電潜像
はイエローのトナーが付着されてトナー像となる。な
お、現像装置5の駆動手段としては、例えば特開昭50
−93437号公報に詳述されている。
【0024】転写装置6は、矢印R6方向に回転駆動さ
れる転写ドラム6aを備えている。転写ドラム6aは、
直径160mmの金属シリンダ6a1 に、厚さ2mmの
弾性層6a2 を巻き付け、さらに上層には、厚さ100
μmの誘電体シートとしてPVDF(ポリフッ化ビニリ
デン)6a3 を巻き付けて構成されており、弾性層6a
2 としては、イノアック製の発泡ウレタンを使用した。
給紙カセット9a内からピックアップローラ9bによっ
て給紙された転写材Sは、グリッパー6bによって保持
され、次いで、電圧を印加した吸着ローラ6cによって
転写ドラム6a表面に静電吸着される。前述の感光ドラ
ム1上に形成されたイエローのトナー像は、不図示の電
源から転写ドラム6aに印加された電圧によって、転写
ドラム6a上の転写材S上に転写される。
【0025】上述のように、イエローのトナー像につい
て行った帯電から転写に至るまでの一連の工程を他の3
色、すなわちマゼンタ、シアン、ブラックについても行
い、これにより、転写ドラム6aに担持された状態の転
写材S上に4色分のトナー像が重なるように転写され
る。
【0026】4色のトナー像の転写を受けた転写材S
は、分離帯電器6d、分離爪6eによって転写ドラム6
aから剥される。剥離された転写材Sは、定着装置10
に搬送され、ここでトナー像が加熱加圧されて転写材S
表面に溶融固着されて永久像となり、最終的なカラー画
像として、装置本体M外部に排出される。
【0027】一方、感光ドラム1上の転写残トナーは公
知のファーブラシ、ブレード等を有するクリーニング装
置7によって除去清掃される。また、転写ドラム6a上
のトナーも必要に応じてファーブラシ、ウエブ等の転写
ドラムクリーニング装置6fによって清掃され、さらに
ローラ6gによって不要な電荷が除去される。
【0028】以上説明したカラー画像形成装置におい
て、画像形成時に1次帯電装置2の帯電ローラ2aによ
り消費される電力の測定を行い、同時に感光ドラム1表
面に対するトナーの融着状況を観察した。
【0029】まず、帯電ローラ2aで消費される電力の
測定方法を、図5を参照しながら説明する。同図に示す
装置は、図1に示す画像形成装置の1次帯電プロセス部
を拡大して表しており、直径約40mmの感光ドラム
1、直径約12mmで有効帯電領域の長さLが約250
mmの帯電ローラ2a、1次帯電バイアス電源2b等が
配設されている。バイアス電源2bが作り出すバイアス
電圧Vは、ほぼ−700Vの直流電圧に正弦波形の交流
電圧が重畳された振動電圧であり、その重畳電圧を帯電
ローラ2aの芯金2a1 に印加することによって、感光
ドラム1上を一様に帯電する。また、感光ドラム1の芯
金1cは、バイアス電源2bと共通に接地してある。さ
らに上述の電源2bが発生するバイアス電圧Vおよび回
路内を流れる交流電流IACは、オシロスコープで波形を
観察することができるようにしてある。ここで、バイア
ス電圧Vと回路内を流れる交流電流IACの波形には位相
に差があり、その位相差をθとする。またバイアス電圧
VのピークツーピークをVPPとするとき、帯電ローラ2
aで消費される電力Pは、次の式(1)で表される。
【0030】 P=(1/21/2 )×VPP×IAC×cosθ…(1)
【0031】本出願人は上述ような方法にて消費電力の
測定を行ったが、消費電力計などを用いて測定を行って
もよい。
【0032】次に、帯電ローラ2aにより消費される電
力Pと1次帯電バイアスの関係を示す。図6のグラフは
消費電力P/ローラ長さLと1次帯電バイアスのVPP
の関係を表しており、VPPが増加するにしたがってP/
Lは増加する。また図7のグラフは消費電力P/ローラ
長さLと1次帯電バイアスの周波数fとの関係を表して
おり、周波数fが増加するにしたがってP/Lは増加す
る。図6においてf=1300(Hz)一定とし、図7
においてVPP=2600(V)一定とした。
【0033】以上述べたように帯電ローラ2aの消費電
力Pは、1次帯電バイアスのVPPと1次帯電バイアスの
周波数fとに依存しているので、VPPとfとのうちのい
ずれか一方を固定し他方を変化させて、感光ドラム1へ
のトナー融着状況を観察した。
【0034】〔結果1〕1次帯電バイアスの周波数fを
1300Hzに固定し、1次帯電バイアスのVPPを変化
させることにより、帯電ローラ2aにより消費される電
力を変化させ、それぞれのフルカラー画像形成耐久試験
を間欠的に3000枚の転写材に画像を形成して行い、
感光ドラム1へのトナー融着状況を観察した。また耐久
試験は、室温30℃、湿度80%の高温高湿度環境下で
行った。結果を表2に示す。なお、本実施例において
は、帯電ローラ2aのウレタンゴム層2a3 の軸方向の
長さは、帯電ローラ2aと感光ドラム1との帯電ニップ
Nの長さと等しく、したがって、有効帯電領域の長さL
と同じ長さに設定してある。また、感光ドラム1のプロ
セススピードは0.1[m/s]に固定してある。
【0035】
【表2】
【0036】感光ドラム1上へのトナー融着状況の観察
は、顕微鏡を用いて行い、上記表中○印は感光ドラム1
上へのトナー融着が発生していなかったものを示す。さ
らに、表中○印の感光ドラム1を使用しPWM多値のハ
ーフトーン画像サンプルを取り観察を行ったが、画像上
にトナー融着が原因となるような画像ムラはなかった。
×印は感光ドラム1上へトナー融着が発生していたもの
を示す。本実験では、帯電ローラ2aの単位面積当りの
発熱量に帯電ローラが帯電する単位面積当りの発熱量P
/(v・L)が50[J/m2 ]以下のときトナー融着
は発生しなかった。また、帯電ローラ2aの単位面積当
りの発熱量が50(J/m2 )のときのVPPは、230
0Vであった。
【0037】〔結果2〕プロセススピードvを0.1m
/S、1次帯電バイアスのVPPを2600Vに固定し、
1次帯電バイアスの周波数fを変化させることにより、
帯電ローラ2aにより消費される電力Pを変化させ、そ
れぞれフルカラー画像形成耐久試験を間欠的に3000
枚行い、感光ドラム1上へのトナー融着状況を観察し
た。また耐久試験は、室温30℃、湿度80%の高温高
湿度環境下で行った。結果を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】上記表中、○、×印は結果1と同様の結果
を表している。本実験では、帯電ローラ2aの単位面積
当りの発熱量P/(v・L)が50[J/m2 ]以下の
ときトナー融着は発生しなかった。また、帯電ローラ2
aの単位面積当りの発熱量P/(v・L)が50[J/
2 ]以下のときの周波数fは850Hzであった。
【0040】〔結果3〕1次帯電バイアスのVPPを26
00Vに、周波数fを1300Hzに固定し、プロセス
スピードvを変化させることにより、帯電ローラ2aが
単位時間当りに帯電を行う領域の面積当りの発熱量P/
(v・L)を変化させ、それぞれフルカラー画像形成耐
久試験を間欠的に3000枚の転写材に画像形成して行
い、感光ドラム1上へのトナー融着状況を観察した。ま
た耐久試験は、室温30℃、湿度80%の高温高湿度環
境下で行った。結果を表4に示す。
【0041】
【表4】
【0042】上記表中、○、×印は結果1と同様の結果
を表わしている。本実験では、帯電ローラ2aの単位面
積当りの発熱量P/(v・L)が51[J/m2 ]以下
のときトナー融着は発生しなかった。またその時のプロ
セススピードは、0.15[m/s]であった。
【0043】結果1、結果2、結果3はMI値0.5
(g/10min)以上の低融点トナーに対してほぼ同
じであった。
【0044】結果1、結果2、結果3より、感光ドラム
1上のトナー融着と帯電ローラ2aの消費電力Pとは密
接に関係していることが解り、MI値0.5(g/10
min)以上の低融点トナーを用いても帯電ローラ2a
の単位帯電面積当りの発熱量P/(v・L)を50[J
/m2 ]以下に抑えることによってトナー融着は防止で
きる。また、消費電力Pを抑えるためにはVPP、周波数
ともに下げれば良いことは、図6、図7により説明した
が、消費電力Pを指数関数的に増減させるVPPを下げる
ことが、より効果的であることはいうまでもない。
【0045】また、プロセススピードが0.1[m/
s]の時、感光ドラム1に帯電によるサイクルムラが出
ず感光ドラム1への帯電を安定して行うためには、最
低、周波数650Hz、VPP1400Vのバイアスを帯
電ローラaに印加することが望ましく、P/(v・L)
は2[J/m2 ]以上とするのが望ましい。
【0046】以上により、帯電ローラ2aにより消費さ
れる電力をP、転写ニップNの有効帯電領域の長さをL
プロセススピードをv[m/s]とするとき、2[J/
2]≦P/(v・L)≦50[J/m2 ]とすること
によって、感光ドラム1へのトナー融着を防止すること
が可能となった。
【0047】〈実施例2〉感光ドラム1へのトナー融着
は、帯電ローラ2aの消費電力Pを下げることによって
防止できることは、実施例1で説明したとおりである。
実施例2では、帯電ローラ2aに印加するバイアスの波
形に、実施例1の正弦波形とは異なる波形を用いること
により、消費電力Pを下げてトナー融着を防止するよう
にした。
【0048】図8は、実施例1の1次帯電バイアスの波
形を示している。この波形は、−700Vの直流電圧に
周波数1300HzでVPP2600Vの正弦波交流電圧
が重畳されている。ここで1次帯電特性は、交流電圧の
周波数とVPPに依存しているので、周波数とVPPがそれ
ぞれ同じ値であれば、波形の異なるバイアスを用いても
同等の帯電性を得ることができる。
【0049】本実施例では、交流電圧の周波数とVPP
変えずに波形を変化させることにより、帯電ローラ2a
で消費される電力を減少させ、融着の軽減を実現した。
図9は本実施例に用いた1次帯電バイアスの波形を示し
ている。図示の波形は、−700Vの直流電圧に、ブラ
ンク部を持つ矩形波形を重畳してあり、周波数1300
Hz、VPP2600Vである。また、帯電音を少なくす
るために、矩形波形のピーク部は角を落してある。ここ
で、波形の一周期(同図中b)と矩形部の幅(同図中
a)との時間比a/bが小さくなる程、帯電ローラ2a
の消費電力Pは小さくなる。
【0050】そこで、a/bの値を変化させ、それぞれ
フルカラー画像形成耐久試験を間欠的に3000枚の転
写材に画像形成を行い、感光ドラム1上へのトナー融着
状況を観察した。また耐久試験は、室温30℃、湿度8
0%の高温高湿度環境下で行った。結果を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】上記表中、○、×印は実施例1と同様の効
果を表している。本実験では、a/bが0.25以下の
ときトナー融着は起こらなかった。また、a/bが0.
25のとき帯電ローラ2aの単位帯電面積当りの発熱量
は52[J/m2 ]であった。
【0053】また、本実施例では、バイアスの波形のみ
を変化させたが、これと同時に周波数とVPPを下げるこ
とによって、より一層の効果を得られたことはいうまで
もない。
【0054】以上、帯電ローラ2aに印加するバイアス
の波形に従来の正弦波形とは異なる波形を用い消費電力
Pを下げることにより、融着の防止が可能となった。
【0055】〈実施例3〉感光ドラム1へのトナー融着
を防止するためには、帯電ローラ2aに印加するバイア
スの周波数をできる限り低くする必要があることは、実
施例1により示されている。具体的に、本実施例に用い
た画像形成装置においてプロセススピードを0.1(m
/s)に固定した時、安定した帯電を得るために最低限
必要な周波数は650Hzであり、前記周波数にバイア
スを制御することによって融着を最も効果的に防止でき
る。
【0056】しかしながら、1次帯電バイアスの周波数
は、1次帯電バイアス電源内のRC回路によって制御さ
れているので、その精度は回路内の素子精度に依存する
ため約±10%の誤差が生じてしまう。したがって、理
想的には上述したように周波数を650Hzに設定した
いが、実際は−10%の誤差を見込んで710Hzに設
定さぜるを得ない。そこで本実施例では、新方式の1次
帯電バイアス周波数制御方法を用いることにより、周波
数精度を高め、トナー融着の軽減を図る。
【0057】図10は、本実施例に用いる1次帯電バイ
アス制御回路を示している。以下図を参照して1次周波
数の制御方法について説明する。図示の装置内には、1
次帯電バイアス電源2b及びDCコントローラと呼ばれ
るシステム制御回路2dが接置されている。システム制
御回路2d内には、レーザの書きだしタイミングの制御
に用いられる高精度の水晶振動子2cが設けてある。こ
の水晶振動子2cより発せられるパルスを基に1次帯電
バイアスの周波数を抽出し、前記バイアス電源2bに取
り込むことにより1次帯電バイアスの周波数誤差を±
0.1%以下にすることが可能となった。さらに前述の
方法は、1次バイアスの周波数制御のため新たに振動子
を追加する必要がなく、コストアップを伴わずに行え
る。上述の制御方法により1次帯電バイアスの周波数を
最低限まで下げて設定することができ、それに伴い帯電
ローラ2aの消費電力Pを下げることが可能になった。
【0058】以上、本実施例では新方式の1次帯電バイ
アス周波数制御方法を用いることにより、周波数精度を
高め、コストアップを伴うことなく感光ドラム1へのト
ナー融着の軽減を図ることが可能になった。
【0059】以上の説明においては、接触方式の帯電部
材として帯電ローラ2aを用いた例を説明したが、帯電
部材としては、これに限らず、例えばブレード状、ベル
ト状、ブラシ状のものに対しても本発明を適用すること
ができる。
【0060】また、被帯電体の帯電を均一とするために
帯電部材に印加する振動電圧のピーク間電圧は、被帯電
体である像担持体の帯電開始電圧の2倍以上であるのが
望ましい。帯電開始電圧は、仮に帯電部材に直流電圧を
印加した場合像担持体の帯電が開始するときの印加直流
電圧値である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればト
ナーのメルトインデックスが0.5(g/10min)
以上であり、P/v・L≦50を満たすように設定した
ことにより、像担持体に対するトナー融着を防止して画
像再現性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の構成の概略を示す縦
断面図。
【図2】実施例1における帯電ローラの構成を示す縦断
面図。
【図3】実施例1における帯電ローラの構成を示す正面
図。
【図4】実施例1における現像装置の構成を示す拡大縦
断面図。
【図5】実施例1の1次帯電プロセスを示す拡大図。
【図6】実施例1の帯電装置のピークツーピークVPP
消費電力Pとの関係を示すグラフ図。
【図7】実施例1の帯電装置の周波数fと消費電力との
関係を示すグラフ図。
【図8】実施例1の1次帯電バイアスの波形を示すグラ
フ図。
【図9】実施例2の1次帯電バイアスの波形を示す図。
【図10】実施例3の1次帯電バイアス制御回路を示す
図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 2 帯電装置 2a 帯電部材(帯電ローラ) 2b 電源 3 露光手段 5 現像装置 6 転写装置 7 クリーニング装置 9 給紙機構 10 定着装置 N 帯電ニップ L 帯電ニップにおける有効帯電領域の長さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 111 Z 15/08 503 C 507 L (72)発明者 小林 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 内山 明彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 小林 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 斎藤 益朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 榎本 直樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 藤井 春夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を担持する像担持体と、前記像
    担持体に接触し、前記像担持体を帯電する、電圧が印加
    可能な、帯電部材と、を有する画像形成装置において、 前記トナーのメルトインデックスが0.5(g/10m
    in)以上であり、前記帯電部材によって前記像担持体
    が帯電されるときの前記像担持体の移動速度をv[m/
    s]、前記像担持体の移動方向と垂直な方向において前
    記帯電部材による有効帯電長さをL[m]、前記帯電部
    材にて消費される電力をP[w]とすると P/v・L≦50[J/m2 ] であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記移動速度v、上記有効帯電長さL、
    上記電力Pは、 P/v・L≧2[J/m2 ]を満たすことを特徴とする
    請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 上記電圧は、振動成分を有することを特
    徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記帯電部材は、ローラ形状であること
    を特徴とする請求項1乃至3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記トナーは、カラートナーを備えるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記装置は、転写材を担持する転写材担
    持体を有し、この転写材担持体に担持された転写材に複
    数色のトナー像が重畳転写されることを特徴とする請求
    項1乃至5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記電圧は、周期的に変化する電圧で1
    周期のうちに所定時間一定である第1電圧値と、この第
    1電圧値に対して互いに交番する第2電圧値及び第3電
    圧値と、を備えることを特徴とする請求項1乃至6の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記電圧が上記1周期のうちで上記第2
    電圧値である時間の割合は、0.25以下であることを
    特徴とする請求項7の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記電圧は、上記像担持体の帯電開始電
    圧の2倍以上のピーク間電圧を備えることを特徴とする
    請求項3、7又は8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 上記像担持体は、感光体であることを
    特徴とする請求項1乃至9の画像形成装置。
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