JPH07219271A - トナー製造用分散液、その製造方法及び静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents

トナー製造用分散液、その製造方法及び静電荷像現像用トナーの製造方法

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JPH07219271A
JPH07219271A JP6014134A JP1413494A JPH07219271A JP H07219271 A JPH07219271 A JP H07219271A JP 6014134 A JP6014134 A JP 6014134A JP 1413494 A JP1413494 A JP 1413494A JP H07219271 A JPH07219271 A JP H07219271A
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toner
producing
dispersion
binder resin
particles
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Takeo Kudo
武男 工藤
Osamu Higashida
修 東田
Yugo Kumagai
雄五 熊谷
Chiaki Okada
千秋 岡田
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を前記
結着樹脂を溶解可能な有機溶媒中に溶解または分散した
液を、水性の分散液中で分散造粒してトナー粒子を製造
するための分散液であって、アルカリ性の水−アルコー
ル媒体中でリン酸三ナトリウム及び塩化カルシウムを反
応させて得られるリン酸三カルシウムを分散安定剤とし
て含有してなるトナー製造用分散液。 【効果】 優れた画像品質を非常に長期間にわたって維
持する小粒径のトナーを高収率で得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録な
どにおいて、感光体表面に形成された静電荷像を顕像化
する静電荷像現像用トナーをいわゆる液中造粒法で製造
するために用いられるトナー製造用分散液、その製造方
法及び静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式は、米国特許第2,29
7,691号明細書、英国特許第1,165,406号
明細書及び同第1,165,405号明細書に記載され
ているように、光導電性物質を利用した感光体上へ一様
な静電荷を与える荷電工程、光を照射して静電潜像を形
成させる露光工程、潜像部分にトナーを付着させる現像
工程、トナー像支持体に転写させる転写工程、該トナー
像を熱、圧力、フラッシュ光等で像支持体に固着させる
定着工程、感光体上に残存したトナーを除去する清掃工
程及び感光体上の静電荷を除き、初期状態に戻す除電工
程からなり、これらの工程が繰り返されて幾枚もの印刷
物が得られる。
【0003】電子写真の分野に使用される静電荷像現像
用トナーとしては、ビスフェノール骨格を有するグリコ
ールと多塩基酸とを縮合反応させて得られるポリエステ
ル樹脂を用いたトナー(特公昭52−25420号公
報)、ポリスチレン樹脂を用いたトナー(特公昭44−
16118号公報)、スチレン・メタクリル酸ブチル共
重合樹脂を用いたトナー(特公昭56−11143号公
報)、ビスフェノールとエピクロルヒドリンを反応させ
て得られるビスフェノール型エポキシ樹脂を用いたトナ
ー(特開昭57−96354号公報)等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
の多様化に伴って情報の表現方法も、これまでのモノク
ロトナーによる作像にかわって、カラートナーによる作
像が要求されるようになってきた。また、情報の高密度
化の動きに対応して解像度の高い、すなわち微細な表現
が可能な小粒子径のトナーが要求されるようになってき
た。しかし、こういった市場の動向に対して、従来の、
樹脂、着色剤及びその他の添加剤を溶融混練した後に粉
砕する、いわゆる粉砕法トナーでは以下に述べる種々の
問題点があった。
【0005】(1)色調再現性に優れるトナーを得るた
めには定着時にシャープメルトする低分子量の樹脂が必
要であるが、低分子量であるが故に溶融混練時に着色剤
及びその他の添加剤の分散が不十分で定着した画像の色
調が劣ったり、また、トナーの組成が不均質で画像品質
が劣る。 (2)低分子量の樹脂であるため、溶融混練物が過粉砕
されやすく歩留まりが低い。また、微粉砕粒子が印刷時
に飛散して画像品質を低下したり、または環境を汚染し
たりする。
【0006】粉砕法ではない他の製造法として、いわゆ
る液中造粒法が知られている。例えば、トナー材料を溶
媒中に溶解させた後、その溶液を有機分散剤、例えばメ
チルセルロースを含有する水媒体中で所定粒子径に造粒
し、ついで溶媒を除去する方法が知られている(特開平
1−257856号公報)。しかしこの方法で得られる
トナーにも以下のような多くの問題がある。溶媒を除去
したトナー粒子表面には水に親和性の高い有機分散剤が
残留してトナーとして具備すべき基本特性である荷電
性、耐環境安定性が劣り、実用には程遠い。更に、残留
した有機分散剤がトナー表面を覆って薄層を形成するた
め定着時のトナー溶融性が低下して本来の色調が発現し
なかったり、フルカラートナーとして用いた場合、定着
トナーの透明性が劣り三原色の混合による調色性がまま
ならなかったりする。さらにトナー粒子の形状が球体で
あるため、像支持体にトナーを転写した後の感光体上の
未転写トナーの清掃が劣り、繰り返し使用が出来ない。
本発明は上記の様な問題を解決するもので、液中造粒法
において、色調再現性に優れ、小粒径化が可能で、荷電
性、耐環境性に優れ、繰り返し使用においても画像品質
の低下、清掃不良の起きないトナーを製造することがで
きる、トナー製造用分散液、その製造方法及びそれを用
いた静電荷像現像用トナーの製造方法を提供するもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、結着樹脂及び
着色剤を含むトナー材料を前記結着樹脂を溶解可能な有
機溶媒中に溶解または分散した液を、水性の分散液中で
分散造粒してトナー粒子を製造するための分散液であっ
て、アルカリ性の水−アルコール媒体中でリン酸三ナト
リウム及び塩化カルシウムを反応させて得られるリン酸
三カルシウムを分散安定剤として含有してなるトナー製
造用分散液及びその製造方法に関する。また本発明は、
前記トナー製造用分散液中に、結着樹脂及び着色剤を含
有するトナー材料を前記結着樹脂を溶解可能な有機溶媒
中に溶解または分散した液を加えて分散造粒して粒子を
製造し、ついで前記粒子から溶媒を除去することを特徴
とする静電荷像現像用トナーの製造方法に関する。
【0008】本発明に係るトナー製造用分散液は、結着
樹脂及び着色剤を含むトナー材料を前記結着樹脂を溶解
可能な有機溶媒中に溶解または分散した液を、分散造粒
してトナー粒子を製造する方法(いわゆる液中造粒法)
に用いられるものである。この分散液はアルカリ性の水
−アルコール媒体中でリン酸三ナトリウム及び塩化カル
シウムを反応させて得られたリン酸三カルシウムを分散
安定剤として含有する。
【0009】この反応の反応式の一例を以下に示す。
【化1】 上記反応式からも明らかのように、反応生成物の結晶に
はリン酸三カルシウムとともに水酸化カルシウムが含ま
れることもある。本発明でいうリン酸三カルシウムと
は、このようなヒドロキシアパタイトと呼ばれるリン酸
三カルシウムを主成分とする結晶構造の化合物もさす。
上記反応は、水性媒体中のpHが常に7.5以上となる
ようにアルカリ濃度を調整して行うのが好ましい。特
に、アルカリを上記反応式の化学量論的に全て反応して
しまう理論モル当量(2モル当量)よりも0〜0.2モ
ル当量過剰に使用し、反応初期の段階で全量を添加して
反応を進め、反応終了時のpHを7.5〜12となるよ
うに調整するのが好ましい。反応中にアルカリが不足す
ると、得られるリン酸三カルシウムの結晶構造が変化す
ると同時にその結晶粒子の平均粒子径が増大するため、
分散安定剤としての機能が低下しやすく、結果として得
られるトナーの粒子径が大きくなる傾向にある。一方、
アルカリの量が過剰であっても同様の結果となる。上記
の反応に使用するアルカリは、無機系が好ましい。好ま
しい具体例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム等であり、特に好ましい具体例は水酸化ナトリウム
である。
【0010】塩化カルシウムは、無水塩、二水塩、六水
塩等のいずれを用いてもよい。反応に際し、リン酸三ナ
トリウムは、反応する理論モル当量より0〜1.5モル
過剰量、即ち、塩化カルシウム10モルに対して6〜
7.5モルを配合するのが好ましい。この範囲外では、
得られるリン酸三カルシウムの結晶粒子径が大きくなる
ため、分散安定剤としての機能が低下する傾向にある。
特に好ましい配合量は6.3〜7.2モルであり、この
場合特に得られるリン酸三カルシウムの結晶の微細化と
相まって安定性に優れた懸濁安定剤が得られる。
【0011】本発明において、塩化カルシウムとリン酸
三ナトリウムの反応は水−アルコール媒体(水とアルコ
ールの混合媒体)中で行われる。ここでアルコールは、
反応生成物であるリン酸三カルシウムの結晶が析出する
際に、結晶の水への溶解を抑えるため、結晶が早く生成
し、その結果として結晶の粒子径を小さくできるものと
考えられる。これを用いると、トナー粒子径をより小さ
くし、各種現像特性を向上させることができる。水−ア
ルコール媒体中のアルコールとしては、水に可溶なもの
を用いるのが好ましい。水に難溶または不溶のアルコー
ルが混入した懸濁安定剤は、造粒工程でトナー母液を汚
染し、トナー特性を著しく低下させる傾向にある。水に
可溶のアルコールとしては、メチルアルコール、エチル
アルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール等のア
ルキルアルコール、エチレングリコール、プロピレング
リコール等のグリコール、グリセリンなどが好ましい。
この中で、より好ましいものはアルキルアルコールであ
り、特に好ましいものはメチルアルコール、エチルアル
コールである。これらはトナー母液の汚染をほとんど起
こさない。アルコールの添加量は水の全重量に対し0.
2〜10重量%であるのが好ましい。特に好ましい量は
0.4〜5重量%である。0.2重量%未満ではリン酸
三カルシウムの結晶を小さくする効果が少なく、一方、
10重量%を越えるとトナー母液を汚染する傾向にあ
る。
【0012】塩化カルシウムとリン酸三ナトリウムの反
応は、それぞれを水溶液又は水−アルコール溶液として
混合するのが好ましく、特に、リン酸三ナトリウムとア
ルカリを溶解した水−アルコール溶液に、塩化カルシウ
ムの水溶液を滴下して混合するか、塩化カルシウムとア
ルカリを溶解した水−アルコール溶液に、リン酸三ナト
リウムの水溶液を滴下して混合するのが好ましい。滴下
時間は45分以内、特に5〜30分が好ましい。滴下時
間が45分を超えると、結晶粒子径が大きくなるため、
分散安定剤としての機能が低下する傾向にある。反応温
度は0〜55℃が好ましく、特に15〜35℃が好まし
い。反応温度が0℃未満では特別な冷却設備が必要とな
り、一方55℃を超えると得られるリン酸三カルシウム
の結晶粒子径が大きくなるため、分散安定剤としての機
能が低下する傾向にある。リン酸三ナトリウムの水溶液
濃度は反応温度で飽和状態になるように調整しておくの
が好ましい。
【0013】以上のようにして製造されるリン酸三カル
シウムの結晶の大きさは、平均粒子径が0.5〜4μ
m、特に1〜3μmとされるのが好ましい。この理由
は、造粒性及びその安定性、更には得られるトナーの特
性に対する悪影響が極めて少ないためである。なお、こ
こで言う平均粒子径は、サブミクロンパーティクルアナ
ライザーコールター(SUB-MICRON PARTICLE ANALYZER C
OURTER)モデルN4MD(コールターエレクトロニクス
(COURTER ELECTRONICS)社製)を使用して、エタノー
ルを用い、測定可能濃度に分散した状態で測定した値で
ある。なお、分散濃度は1〜200μg/mlであり、また
エタノール溶液への分散は超音波で3〜5分処理され
る。製造されたリン酸三カルシウムの結晶は、分散安定
剤として水性媒体中に分散され、トナー製造用分散液と
される。なお、上記反応後の分散液をそのままトナー製
造用分散液とすることもできる。
【0014】次にこの分散液を用いたトナーの製造方法
について詳述する。この分散液中に、結着樹脂及び着色
剤を含有するトナー材料を前記結着樹脂を溶解可能な有
機溶媒中に溶解または分散した液を加えて分散造粒して
粒子を製造する。トナーの結着樹脂としては、通常のト
ナーに用いられているものであれば特に制限はなく、例
えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−ア
クリル系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ジエン系樹脂、フェノール
樹脂、テルペン樹脂、クマリン樹脂、アミド樹脂、アミ
ドイミド樹脂、ブチラール樹脂、ウレタン樹脂、エチレ
ン・酢酸ビニル樹脂等が用いられる。これらのなかで
は、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン−アク
リル系樹脂、ポリエステル樹脂等がトナー特性のバラン
スに優れるので好ましい。結着樹脂の分子量は、数平均
分子量(Mn)が1000〜100,000、分子量分
散度(Mw/Mn)が3.5〜100が好ましい。ま
た、ガラス転移温度は35〜100℃にされるのが好ま
しく、50〜80℃に調整されるのが特に好ましい。ガ
ラス転移温度が35℃未満ではトナーが貯蔵中または現
像機中でブロッキング(トナー粒子が凝集して塊になる
現象)を起こしやすい。一方、ガラス転移温度が100
℃を超えると、トナーの定着に多くの熱エネルギーが必
要となる。結着樹脂は、トナー中に40〜95重量%の
量で配合されるのが好ましい。この量が40重量%未満
ではトナー像支持体への結着力が弱くトナー像支持体を
折り曲げたり、こすったりした際にトナー像の欠落が起
こり情報が失われやすい。また95重量%を超える場合
はトナー像の隠蔽力が不足して貧印字品質になる傾向に
ある。
【0015】本発明のトナーには着色剤及び必要に応じ
てその他の添加剤が含有される。黒色トナーの着色剤と
してはカーボンブラック、アセチレンブラック、鉄黒、
アニリンブラック、シアニンブラックなどが挙げられ、
好ましくはカーボンブラックが使用される。カラートナ
ーのための黄色着色剤としてはナフトールエローS
(C.I.10316)、ハンザエロー10G(C.
I.11710)、ハンザエロー5G(C.I.116
60)、ハンザエローG(C.I.11680)、ハン
ザエローR(C.I.12710)、ピグメントエロー
L(C.I.12720)、ベンジジンエローG(C.
I.21095)、パーマネントエローNCG(C.
I.20040)、バルカンファーストエロー5G
(C.I.21220)、キノリンエロー(C.I.4
7005)、パーマネントエローFGL(C.I.11
767)、パーマネントエローHR(C.I.2110
8)などが挙げられる。
【0016】赤色着色剤としてはパーマネントレッド4
R(C.I.12070)、パラレッド(C.I.12
120)、ブリリアントファストスカーレット(C.
I.12315)、ブリリアントカーミンBS(C.
I.12351)、パーマネントレッドF4R(C.
I.12335)、バルカンファーストルビンB(C.
I.12320)、ライトファーストレッドトーナーB
(C.I.12450)、レーキレッドC(C.I.1
5585:1)、ブリリアントカーミン6B(C.I.
15850:1)、ローダミンレーキB(C.I.45
170:2)などが挙げられる。
【0017】青色着色剤としてはコバルトブルー(C.
I.77346)、アルカリブルーレーキ(C.I.4
2750:1)、ビクトリアブルーレーキ(C.I.4
4045:2)、無金属フタロシアニンブルー(C.
I.74100)、フタロシアニンブルー(C.I.7
4160)、ファーストスカイブルー(C.I.741
80:1)などが挙げられる。さらに、橙色着色剤とし
てはパーマネントオレンジ(C.I.12075)、バ
ルカンファーストオレンジGG(C.I.2116
5)、インダンスレンブリリアンオレンジRG(C.
I.59300)、紫色着色剤としてはファーストバイ
オレットB(C.I.12321)、メチルバイオレッ
トレーキ(C.I.42535)、緑色着色剤としては
ピグメントグリーンB(C.I.10006)、アシッ
ドグリーンレーキ、フタロシアニングリーン(C.I.
74260)などの有機顔料、無機顔料及び染料が挙げ
られる。以上の着色剤は、単独でまたは組合せて使用で
きる。これらの着色剤はトナー中に0.1〜15重量%
添加されるのが好ましい。
【0018】トナー材料としてはその他の添加剤として
種々のものが挙げられる。例えば、磁性を有する静電荷
像現像用トナーを得るために、鉄、コバルト、ニッケル
等の酸化物を含むヘマタイト、マグネタイト等の磁性ま
たは磁化性トナー材料を加えることもできる。さらに、
オフセット防止剤として、ステアリン酸ブチル、ステア
リン酸プロピル等の脂肪酸の低級アルコールエステル、
カスタワックス、ダイヤモンドワックス等の脂肪酸の高
級アルコールエステル、パームアセチ、ヘキストワック
スE、ヘキストワックスOP、カルナウバワックス等の
高級アルコールエステル、ビスアマイドブラストフロ
ー、アマイド6L、7S、6H、ヘキストワックスC等
のアルキレンビス脂肪酸アミド化合物、エチレン、プロ
ピレン、ブテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン、ノネ
ン、デセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−2
−ペンテン、3−プロピル−5−メチル−2−ヘキセン
等のオレフィン単量体の重合体または前記のオレフィン
単量体とアクリル酸、メタクリル酸、酢酸ブチル等との
共重合体が挙げられる。これらの中では特にポリプロピ
レンが好ましい。これらはトナーに対して0.1〜10
重量%、特に0.1〜5重量%添加するのが好ましい。
0.1重量%より少ない場合は十分なオフセット防止効
果が発揮されにくく、10重量%を超えるとトナーの粉
体流動性が低下して現像性が劣ったり、トナーの透明性
が低下して目的の色調が得られにくくなる。
【0019】トナーには、必要に応じて正荷電性又は負
荷電性の荷電制御剤が用いられる。正荷電性の荷電制御
剤としては例えば、アジン化合物のニグロシン系染料の
ボントロン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP
−51(以上、オリエント化学工業(株)製商品名)、
第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、
TP−415(以上保土谷化学工業(株)製商品名)、
第四級アンモニウム塩のコピー チャージ PSY VP
2038、トリフェニルメタン誘導体のコピー ブルー
PR(以上ヘキスト社製商品名)、LRA−901(日
本カーリット(株)製商品名)等が挙げられる。負荷電
性の荷電制御剤としては含金属アゾ染料のボントロンS
−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリ
チル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE
−89(以上、オリエント化学工業(株)製商品名)、
第四級アンモニウム塩のコピー チャージ NEG VP
2036、コピー チャージ NXVP434(以上、ヘ
キスト社製商品名)、ホウ素錯体であるLR−147
(日本カーリット(株)製商品名)等が挙げられる。こ
れらの荷電制御剤は、単独でも混合して用いてもよく、
トナー中に5.0重量%以下、特に0.5〜3重量%添
加するのが好ましい。その添加量が5重量%を超える場
合には初期から荷電量が高く印字濃度が低い、感光体か
らトナー支持体への転写性が劣る、感光体に付着してい
る転写残りのトナーの清掃性が劣る等の問題が生じる傾
向にある。
【0020】トナーには更に、公知のシリカ粉末を加え
てもよい。係るシリカ粉末としてはアエロジル(Aerosi
l)R972、R974、シリカ(Silica)D−17、
T−805、R−812、RA200、HRX−C(以
上、日本アエロジル株式会社製)、タラノックス500
(タルコ社製)、Cab−o−Sil M−5、MS−
7、MS−75、HS−5、EH−5、S−17、TS
−72 (以上、キャボット(Cabot)社製)等がある。
これらを用いる場合はトナー中に3重量%以下とするの
が好ましい。
【0021】本発明において、結着樹脂、着色剤及び必
要に応じて用いられるその他の添加剤を含むトナー材料
は、まず前記結着樹脂が溶解可能な有機溶媒中に溶解ま
たは分散される。結着樹脂が溶解可能か否かは、結着樹
脂の種類、構成成分、分子鎖長、三次元化の度合いなど
に依存するので一概に言い切れないが、一般的にはトル
エン、キシレン、ヘキサン等の炭化水素、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン、ジクロロエチレン
等のハロゲン化炭化水素、エタノール、ブタノール、ベ
ンジルアルコールエチルエーテル、ベンジルアルコール
イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒ
ドロピラン等のアルコールまたはエーテル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピル等のエ
ステル、アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブチル
ケトン、ジメチルオキシド、ジアセトンアルコール、シ
クロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン、
アセタールなどが使用される。
【0022】これらの溶媒は結着樹脂を溶解するもので
あり、着色剤及びその他の添加剤を溶解する必要はな
い。着色剤及びその他の添加剤は結着樹脂の溶液中に分
散できればよい。有機溶媒の使用量には制限がないが、
水性媒体中に造粒できる粘度であればよい。結着樹脂、
着色剤及び必要に応じて用いられるその他の添加剤を含
むトナー材料(前者)と溶媒(後者)との比で、10/
90〜50/50(前者/後者の重量比)が造粒し易さ
及び最終的なトナーの収率の点で好ましい。
【0023】有機溶媒中に溶解または分散された結着樹
脂、着色剤及び必要に応じて用いられるその他の添加剤
を含むトナー材料の液(トナー母液)は、前記トナー製
造用分散液中で所定粒径になるように分散造粒される。
分散液とトナー母液の混合比は、分散液/母液=90/
10〜50/50(重量比)が好ましい。また、分散液
中の分散安定剤の使用量は造粒される粒子の粒子径に応
じて決定されるが、一般的にはトナー母液に対して0.
1〜15重量%の範囲で用いられるのが好ましい。0.
1重量%未満では造粒が良好に行われにくく、15重量
%を超えて使用すると不必要な微細粒子が発生して目的
の粒子が高収率で得られにくい。分散液には、トナー母
液を良好に造粒するために、さらに助剤を加えてもよ
い。かかる助剤としては公知の陽イオンタイプ、陰イオ
ンタイプ及びノニオンタイプの界面活性剤があり、特に
陰イオンタイプのものが好ましい。例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム、α−オレフィンスルフ
ォン酸ナトリウム、アルキルスルフォン酸ナトリウム等
があり、これらはトナー母液に対して1×10-4〜0.
1重量%の範囲で用いられるのが好ましい。
【0024】分散液中でのトナー母液の造粒は高速剪断
下で行われるのが好ましい。分散液中に分散されるトナ
ー母液は好ましくは平均粒子径が10μm以下に造粒さ
れる。特に4〜9μmが好ましい。分散造粒されたトナ
ー母液の粒子径が大きすぎると高解像度化が困難となっ
たり、フルカラートナーの場合の三原色が混合して中間
色を発現させる際、溶融、混合性が不十分となり中間色
がでにくくなったりする。前記高速剪断機構を備えた装
置としては各種の高速分散機があり、なかでもホモジナ
イザーが好ましい。ホモジナイザーは互いには相溶しな
い物質(本発明では分散安定剤を含有する水媒体とトナ
ー母液)をケーシングと高速回転するロータとの狭い間
隙を通過させることで、ある液体中にその液体とは相溶
しない物質を微粒子状に分散させる装置である。係るホ
モジナイザーとしてはTKホモミキサー、ラインフロー
ホモミキサー(以上、特殊機化工業株式会社製)、シル
バーソンホモジナイザー(シルバーソン社製)、ポリト
ロンホモジナイザー(キネマチカ(KINEMATICA)AG社
製)などがある。
【0025】ホモジナイザーを用いた撹拌条件は、ロー
タの羽根の周速で2m/秒以上が好ましい。これ未満で
は微粒子化が不十分となる傾向にある。本発明では分散
安定剤を含有する水媒体中でトナー母液を造粒した後に
溶媒を取り除く。溶媒の除去は常温、常圧で行ってもよ
いが、除去までに長い時間を要する上、トナー粒子に溶
媒が残留して保存性を低下させるため、溶媒の沸点より
低くかつ溶媒の沸点との差が80℃以下の温度条件で行
うのが好ましい。圧力は常圧でも減圧でもよいが、減圧
する際は20〜350mmHgで行うのが好ましい。
【0026】溶媒の除去は分散液中で造粒した粒子の粒
子形が実質的に変化しなくなるまで充分に取り除き、つ
いで分散安定剤を除去するのが好ましい。実際には仕込
んだ全溶媒量の50重量%以上、さらには70重量%以
上、特には80重量%以上除去するのが好ましい。除去
する溶媒の量が50重量%未満では分散安定剤を除去し
た際に造粒したトナー粒子が合一(トナー粒子同士が凝
集して大粒子化する現象)して粒子形が実用的に変化
し、また目的の粒子径のトナー粒子が得られにくい。最
終のトナー粒子は、耐環境性、実装時の寿命、感光体へ
のトナー付着防止等の面から残留溶媒量を1重量%未満
に、特に0.5重量%未満に管理するのが好ましい。そ
のために、真空乾燥、振動流動乾燥等で更に溶媒を除去
する工程を設けても良い。
【0027】得られたトナー粒子は溶媒除去後に、塩
酸、硝酸、蟻酸、酢酸等の、リン酸三カルシウムと反応
して、これらの分散安定剤を水溶化させる酸類で洗浄す
るのが好ましい。これによりトナー表面に残存する分散
安定剤を除去して、トナー本来の組成にすることがで
き、その結果、トナーの荷電特性を高水準に保つことが
できる。即ち、望ましくない低荷電性トナーや逆荷電性
トナーの生成を防止することで静電潜像に対して精密な
現像がなし得、画像濃度、解像度、階調性、かぶりなど
の画像品質に対して優れた性能を示す。また、トナーの
飛散がないため、作業環境を汚染せず衛生面でも優れ
る。このため、長時間の繰り返し使用ができ長寿命のト
ナー及び現像剤が得られる。ついで、脱水、乾燥すれば
不定形状で粉体のトナー粒子を得ることができる。
【0028】得られたトナー粒子には、さらに流動性や
荷電性等の物理特性を改良するために、トナー粒子表面
に、前述のシリカ微粉末、ビニル系(共)重合体、ステ
アリン酸亜鉛、酸化アルミニウム、酸化チタン等の微粒
子をトナー外添剤としてさらに添加混合できる。これら
のトナー外添剤を添加する場合は、添加前のトナーに対
して0.05〜5重量%の量で混合するのが好ましい。
こうして得られるトナーは、キャリアと混合して現像剤
とすることができる。キャリアの種類等は特に制限はな
く、酸化鉄粉、各種フェライト、マグネタイト等の周知
の材料を用いることができる。トナーとキャリアの混合
比も特に制限はなく、周知の混合比を用いることができ
る。一般に、現像剤中にトナーは1〜10重量%使用さ
れる。得られたトナー及び現像剤は、種々の公知の現像
手段、定着手段に用いることができる。
【0029】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳述する。 実施例1〜10 (1)トナー製造用分散液の製造 撹拌機を備えた30リットルの反応釜にイオン交換水
8,576g、メチルアルコール409g、水酸化ナト
リウム84g(2.1モル)、リン酸三ナトリウム12
水和物2,622g(6.9モル)を溶解した(リン酸
三ナトリウムの飽和温度は約32℃)。別容器でイオン
交換水8,053gに無水塩化カルシウム1,111g
(10モル)を加熱しながら溶解し、32℃に冷却して
塩化カルシウム水溶液を得た。前記反応釜の温度を32
℃にコントロールしながら、塩化カルシウム水溶液を1
0〜15分かけて滴下し、更に、32℃の温度で2時間
撹拌して反応を完結した。得られた分散液のリン酸三カ
ルシウムの濃度は5重量%であり、その結晶の平均粒子
径は1.5μmであった。この分散液をT−1とした。
以下、表1に示すように反応条件を変化させた以外は上
記と同様にして分散液T−2〜T−8を製造した。
【0030】
【表1】
【0031】(2)スチレン−アクリル樹脂の製造 撹拌機、冷却器、温度計、滴下装置を取り付けた円筒型
2リットルフラスコに、イオン交換水720g、ヒドロ
キシアパタイト180g、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム1%溶液4.5gを仕込み、90℃に昇温し
た。次にスチレン630g、メタクリル酸ブチル270
g及び過酸化ベンゾイル63gを溶解した溶液を、滴下
装置により3時間で滴下し、更に3時間撹拌して反応を
完結した。このもののガラス転移温度は55℃(DSC
法)、数平均分子量(Mn)は4,500、分子量分散
度(Mw/Mn)は2.5であった(ゲル・パーミエー
ションクロマトグラフィー法、標準ポリスチレン換算
値)。
【0032】(3)ポリエステル樹脂の製造 撹拌機、縮合水抜き出し冷却器を取り付けた2リットル
のセパラブルフラスコにテレフタル酸780g、イソフ
タル酸200g、ポリオキシプロピレン(2,2)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン86
0g及びジブチル錫オキサイド1.2gを仕込み、窒素
ガスを吹込みながら180℃で5時間縮合反応を進めた
後、更に230℃で反応を完結させた。このもののガラ
ス転移温度56℃(DSC法)、数平均分子量(Mn)
3,000、分子量分散度(Mw/Mn)は4であった
(ゲル・パーミエーションクロマトグラフィー法、標準
ポリスチレン換算値)。
【0033】(4)トナー母液の調製 表2に示す結着樹脂、着色剤、溶媒、荷電制御剤をボー
ルミルで着色剤粒子がサブミクロンになるまで分散し、
トナー母液を調製した。
【表2】
【0034】(5)トナーの製造 1リットルの円筒型フラスコに(1)で合成した分散液
600gに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1
重量%水溶液3g、トナー母液(表3)200gを仕込
み、ホモジナイザー(特殊機化(株)製、TKホモミキ
サー−M型)を用いて、ローター周速6〜8m/秒の条
件で所定粒子径の油滴を造粒した。次に、溶媒の沸点よ
り低く、沸点との差が80℃以下になるような温度条件
下で、常圧〜減圧下で溶媒を留去した(溶媒トルエン、
温度50〜70℃、減圧度30〜150mmHg)。冷却
後、12N塩酸をpHが2になるまで加えて分散安定剤
を洗い流し、水洗、乾燥、分級して平均粒子径が4.3
〜6.3μmの固形の不定形トナーを得た。外添処理と
して、得られたトナー100重量部に対して、シリカ粉
末(アエロジル R972、日本アエロジル(株)製)
を0.2重量部添加して、ヘンシェルミキサーで撹拌混
合した。
【0035】(6)評価 トナー5重量%とメタクリル酸メチル樹脂を被覆した平
均粒子径が60μmの銅−亜鉛フェライトキャリア95
重量%からなる現像剤を、複写機リコピー FT−75
70(株式会社リコー製)を用いて、35℃、相対湿度
70%の環境下で連続印刷して画像品質、作業性などを
評価した。結果を表3に示す。 (a)色調再現性 マイラー紙に印刷を行い、それをOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)でカラー画像の再現性を調べ、次の基
準で評価した。 良好…有彩色が発現し、かつ、中間色も発現している。 劣る…有彩色が発現しない。 (b)画像濃度、かぶり及び解像度 画像濃度とかぶりはマクベス反射濃度計RD514型
(A division kollmorgen Corp.製)を用いて測定し、
解像度については画像を10倍に拡大して1インチあた
り何本まで解像しているか目視で判定した。 (c)トナー飛散 目視によりトナー飛散の有無を判定した。 (d)清掃性 清掃工程を通過した感光体上の転写残トナーをスコッチ
テープ(住友スリーエム(株)製)で白紙に移し、それ
をマクベス反射濃度計RD514型で測定し、ブランク
と比較した。ブランクとの差が0.04以下のものを良
好、それを超えるものを不良として評価した。
【0036】
【表3】
【0037】実施例11 実施例1、2及び3のトナーをコニカ デジタル フルカ
ラー9028(コニカ(株)製)に入れ、初期画を調整
した後、印刷を行ったところ、中間色も正確に再現され
良好な画像品質であった。
【0038】比較例1 実施例1の結着樹脂、顔料及び荷電制御剤をヘンシェル
ミキサーで予備混合した後、二軸ニーダーで溶融混練し
た。次いで、冷却した混練物をピンミル及びジェットミ
ルで平均粒子径が8μmの不定形トナーを得、更にアエ
ロジル R972(日本アエロジル(株)製)を0.2
重量%をヘンシェルミキサーで混合して同様に評価した
結果、初期では色調再現性 劣る、画像濃度1.2、か
ぶり0.1、解像度6.3、トナー飛散 無、清掃性 良
好であったが、5万頁印刷後には色調再現性 劣る、画
像濃度0.8、かぶり0.15、解像度4.0、トナー
飛散 有、清掃性 良好であった。又、トナーの収率は本
発明のトナーの収率80〜95重量%に対して60重量
%と低かった。
【0039】比較例2 実施例1の分散安定剤を含有する水溶液を、ポリビニル
アルコール(デンカポバールW−24(電気化学(株)
製) 3重量%水溶液)を溶解した水溶液に変更した以
外はまったく同様にして平均粒子径が6μmの真球状ト
ナーを得て、性能を評価した結果、初期では色調再現性
劣る(光が透過しない)、画像濃度1.2、かぶり
0.1、解像度6.3、トナー飛散 有、清掃性 良好
で、環境に対して安定性がなかった。5千頁印刷後では
色調再現性 劣る(光が透過しない)、画像濃度0.
8、かぶり0.2、解像度4.0、トナー飛散 有、清
掃性 不良であった。又、トナーの収率は本発明のトナ
ーの収率80〜95重量%に対して20重量%と極めて
低かった。
【0040】比較例3 実施例1の無機分散剤を含有する水溶液を、本発明に示
される方法と異なる方法で製造された、市販のヒドロキ
シアパタイト(商品名:スーパータイト10、日本化学
(株)製)に変更し、固形分濃度5重量%に調整した以
外は実施例1と同様にして平均粒子径が20μmの不定
形トナーを得た。これはトナー粒子径が大きくトナーの
評価ができなかった。
【0041】比較例4 実施例1において、用いたトナー分散液T−1をT−8
に変えたところ、造粒時の油滴平均粒子径が5.9μ
m、脱溶媒後のトナー平均粒子径が5.4μmとなり、
トナーが大粒径化した。
【0042】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
のトナー製造用分散液を用いてトナーを製造すれば、優
れた画像品質を非常に長期間にわたって維持する小粒径
のトナーを高収率で得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 千秋 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含むトナー材料を
    前記結着樹脂を溶解可能な有機溶媒中に溶解または分散
    した液を、水性の分散液中で分散造粒してトナー粒子を
    製造するための分散液であって、アルカリ性の水−アル
    コール媒体中でリン酸三ナトリウム及び塩化カルシウム
    を反応させて得られるリン酸三カルシウムを分散安定剤
    として含有してなるトナー製造用分散液。
  2. 【請求項2】 分散液中のリン酸三カルシウムの平均粒
    子径が0.5〜4μmである請求項1記載のトナー製造
    用分散液。
  3. 【請求項3】 アルカリ性の水−アルコール媒体に含ま
    れるアルコールが、アルキルアルコール、グリコールま
    たはグリセリンである請求項1又は2記載のトナー製造
    用分散液。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトナー製造用分散液を製
    造する方法であって、塩化カルシウム10モルに対して
    リン酸三ナトリウム6〜7.5モルを配合して反応させ
    ることを特徴とするトナー製造用分散液の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のトナー製造用分散液中
    に、結着樹脂及び着色剤を含有するトナー材料を前記結
    着樹脂を溶解可能な有機溶媒中に溶解または分散した液
    を加えて分散造粒して粒子を製造し、ついで前記粒子か
    ら溶媒を除去することを特徴とする静電荷像現像用トナ
    ーの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07333901A (ja) * 1994-06-13 1995-12-22 Minolta Co Ltd 静電潜像現像用トナー
JP2005263581A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Sangi Co Ltd 粒度分布幅の狭いハイドロキシアパタイト、及び合成方法
CN106999624A (zh) * 2014-11-17 2017-08-01 海洋纳米技术有限公司 治疗用具有形态发生活性的含视黄醇的非晶形聚磷酸钙纳米颗粒

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JP2005263581A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Sangi Co Ltd 粒度分布幅の狭いハイドロキシアパタイト、及び合成方法
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