JPH07216256A - 着色微粒子とその製造方法 - Google Patents

着色微粒子とその製造方法

Info

Publication number
JPH07216256A
JPH07216256A JP6008799A JP879994A JPH07216256A JP H07216256 A JPH07216256 A JP H07216256A JP 6008799 A JP6008799 A JP 6008799A JP 879994 A JP879994 A JP 879994A JP H07216256 A JPH07216256 A JP H07216256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fine particles
porous
inorganic
colored fine
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6008799A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Mizuguchi
正昭 水口
Yasuhiro Kikuchi
靖博 菊池
Hiroaki Mitani
博明 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIRA KESHOHIN KK
Suzukiyushi Industrial Corp
Original Assignee
KIRA KESHOHIN KK
Suzukiyushi Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KIRA KESHOHIN KK, Suzukiyushi Industrial Corp filed Critical KIRA KESHOHIN KK
Priority to JP6008799A priority Critical patent/JPH07216256A/ja
Publication of JPH07216256A publication Critical patent/JPH07216256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】着色微粒子に無孔質二酸化ケイ素(無水ケイ
酸)等の無機無孔質微粒子を用いることで、従来の着色
微粒子における種々の問題点を解決し、高い破壊強度と
色材料の高含有率並びに優れた彩度特性の全て満足する
着色微粒子と、その製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】先ず着色微粒子としては、無機無孔質微粒子
を、色材料が1重量%〜80重量%以下の含有率で封じ
込まれている無機多孔質材料層で被包したことを特徴と
し、その製造方法としては、無機化合物を含む水溶液
と、界面活性剤と、色材料と、無機無孔質微粒子とを混
合分散した混合液に有機溶剤を添加混合して油中水滴型
乳濁液を得た後、この水溶液との反応によって水不溶性
沈澱生成物を形成しうる化合物を含む水溶液と前記油中
水滴型乳濁液とを混合し、これによって生じた水不溶性
沈澱生成物を分離することを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料等に用いる着色微
粒子であって、高い破壊強度や優れた発色彩度、或いは
その両方を実現するとともに、皮膚への触感と安全性に
優れた化粧料を実現できる着色微粒子とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より化粧料、塗料等には種々の色材
料が用いられている。これらの色材料は、所望の発色を
得るために1種単独かまたは複数種のものを混合して使
用されている。そして特に複数種のものを用いた混合系
のものにおいては、滑石、カオリン、二酸化チタン、微
結晶セルロース、シルクパウダー等との混合によって色
調を調整している場合がある。しかしながらこのような
混合系の色材料においては、色材料間の結晶形、親和
性、比重、粒度分布、表面活性等の違いにより、製造時
や保管時、輸送時において色分離、偏析、色斑等が生じ
て製品の品質が低下する問題がある。また一方で化粧料
に使用する場合には、色材料が不定形であるため肌への
ザラツキ感となって現れたり、タール形色素にあっては
優れた安定性、着色力、鮮明度を有するにも係わらず、
肌への安全性において問題がある。これら安定性と安全
性を解決する手段として、特開昭55−32775号に
開示されるように、前記色材料を多孔質のシリカゲルで
封じ込んだ着色微粒子が従来の技術として提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構造では、着色微粒子の破壊強度や発色彩度の点で問
題があった。このうち先ず破壊強度については、色材料
を多孔質の二酸化ケイ素(シリカゲル)で封じ込むこと
に起因している。すなわち、上記シリカゲルは成分がS
iO2 ・H2 O、モース硬度が4.5〜5、密度が2〜
2.5g/cm3(岩波書店版理化学辞典第4版、P6
22参照)であり、無水ケイ酸と呼ばれる無孔質二酸化
ケイ素の成分SiO2 、モース硬度7、密度2.635
〜2.660g/cm3 (平凡社版大百科事典第11
巻、P282参照)と比較しても脆弱であることは明ら
かであり、破壊強度が極めて弱いという問題がある。従
って、シリカゲル単独で色材料を封じ込んだ上記従来技
術においては、例えば化粧料等の製造工程における分
散、混練工程等を経る過程で、その低い破壊強度ゆえに
潰れてしまう量的割合が極めて高くなってしまうのであ
る。このように潰れてしまう割合が高くなると、その中
に封じ込んだ色材料が露出してしまうことになる。そし
て露出した色材料は当然ながら凝集し、その結果発色彩
度の低下を招いてしまったり、混色系においては発色変
化を起こしてしまったりする。また発色彩度の低下のみ
ならず、特に化粧料の場合にあっては色材料が露出する
ことによる肌への影響等、その安全性も懸念される。さ
らにこのシリカゲルの脆弱さゆえ、上記特開昭55−3
2775号にも記載されているように、色材料の含有割
合を40重量%以下とせざるを得ない場合もある。一方
で優れた発色特性を得るためには、少しでも色材料の含
有割合を高くすることが望ましいことは言うまでもなく
明らかなことである。しかし、このようなシリカゲル等
の多孔質材料で色材料を封じ込める技術は、上記の特開
昭55−32775号に記載されるように、主に液中に
おける化学反応によって実現するものであるが、上記シ
リカゲルに代えて破壊強度の高い無孔質二酸化ケイ素
(無水ケイ酸)で色材料を封じ込めることは不可能であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色微粒子に
無孔質二酸化ケイ素(無水ケイ酸)等の無機無孔質微粒
子を用いることで、上記従来の着色微粒子における種々
の問題点を解決し、色材料を高含有率で封じ込むととも
に、高い破壊強度や優れた発色彩度、或いはその両方を
実現する着色微粒子とその製造方法を提供するものであ
る。先ず着色微粒子としては、無機無孔質微粒子を、色
材料が1重量%〜80重量%の含有率で封じ込まれてい
る無機多孔質材料層で被包したことを特徴とするもので
ある。そしてこの色材料の含有率は、発色彩度や破壊強
度を考慮すると5重量%〜60重量%がより好ましい。
ここで前記無孔質微粒子には二酸化ケイ素、酸化アルミ
ニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄から選
ばれた1種または2種以上のものや、二酸化ケイ素、酸
化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
鉄から選ばれた少なくとも2種以上のものの複合溶融体
を用いるものである。
【0005】そしてこの無機無孔質微粒子を被包する無
機多孔質材料層としては、多孔質二酸化ケイ素を用いる
が、この他にも多孔質ケイ酸マグネシウム、多孔質炭酸
カルシウム、多孔質炭酸マグネシウム、多孔質硫酸バリ
ウム、多孔質水酸化アルミニウム、多孔質水酸化アルミ
ニウム、多孔質ケイ酸カルシウム、多孔質ケイ酸バリウ
ム、多孔質炭酸バリウムから選ばれた少なくとも1種を
用いることもできる。
【0006】さらに無機多孔質材料層の表面にキチン層
やキトサン層を設けることも併せて提案される。
【0007】ここで無機無孔質微粒子と無機多孔質材料
とは、両者の物理的性質の違いによって区別するもので
ある。すなわち無孔質二酸化ケイ素(無水ケイ酸)と多
孔質二酸化ケイ素(シリカゲル)とを比較すると、前述
したように無水ケイ酸は成分がSiO2 、モース硬度が
7、密度が2.635〜2.660g/cm3 の無機物
質を指し、一方のシリカゲルは成分がSiO2 ・H
2 O、モース硬度が4.5〜5、密度が2〜2.5g/
cm3 の無機物質を指すものである。またこれら物性値
とは別の構造的差異としては、無水ケイ酸に比較してシ
リカゲルが極めて多孔質である点が挙げられる。
【0008】従って、本発明で言う無孔質とは、二酸化
ケイ素(無水ケイ酸)の表面に厳密に全く孔が存在しな
いということを意味するものではなく、上記の物性から
も明らかなように、極めて多孔質であるというシリカゲ
ルとの対照的な性質を意味するものである。そしてこれ
は二酸化ケイ素のみならず、無機無孔質微粒子において
は酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化鉄から選ばれた1種または2種以上のものや、二酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、酸化鉄から選ばれた少なくとも2種以上のもの
の複合溶融体についても同様である。そしてこの無機無
孔質微粒子は、金属粉末を酸化気流中で自己燃焼させて
合成したり、シラン等の金属化合物ガスを燃焼させた
り、溶融した無機材料を噴霧させるアトマイズ法を用い
たり、原料を粉砕して微粒子にしたりして作製すること
ができる。
【0009】次いで着色微粒子の製造方法としては、ア
ルカリ金属のケイ酸塩、アルカリ金属の炭酸塩、アルカ
リ金属のリン酸塩、アルカリ金属の硝酸塩、アルカリ土
類金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の硝酸塩、ア
ルミニウムの硫酸塩、アルミニウムの硝酸塩、アルミニ
ウムの塩酸塩から選ばれた無機化合物の少なくとも1種
を含む第1の水溶液と、界面活性剤と、色材料と、無機
無孔質微粒子とを混合分散して第1の混合液を得る工程
と、前記第1の混合液に有機溶剤を添加混合して油中水
滴型乳濁液を得る工程と、アルカリ金属の炭酸塩、アル
カリ金属の硝酸塩、アルカリ土類金属のハロゲン化物、
アルカリ土類金属の無機酸、アルカリ土類金属の有機
酸、無機酸のアンモニウム塩、有機酸のアンモニウム塩
のうちから選ばれた化合物の少なくとも1種を含むとと
もに第1の水溶液との反応によって水不溶性沈澱生成物
を形成しうる第2の水溶液と前記油中水滴型乳濁液とを
混合して第2の混合液を得る工程と、前記第2の混合液
から前記水不溶性沈澱生成物を分離する工程とを備えた
ものである。ここでの前記無機無孔質微粒子には、二酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、酸化鉄から選ばれた1種または2種以上のもの
や、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化鉄から選ばれた少なくとも2種以
上のものの複合溶融体を用いるものであり、ここでの無
機無孔質微粒子の意味も前述した通りであることは言う
までもない。ここで、本発明に使用しうる色材料や界面
活性剤としては、以下のようなものがある。
【0010】〔色材料〕 ◎無機顔料 白色顔料:酸化チタン、酸化亜鉛、リトポン、硫化亜
鉛、酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、パッフン
ソン白、マンガン白、タングステン白、酸化マグネシウ
ム等。
【0011】黒色顔料:カーボン黒、鉄黒、チタン黒、
シリカ黒、黒鉛等。
【0012】灰色顔料:亜鉛末、炭化亜鉛等。
【0013】赤色顔料:ベンガラ、コバルト赤、モリブ
デン赤、コバルトマグネシア赤、亜酸化銅、フェロシア
ン銅赤群青等。
【0014】黄色顔料:黄土、黄酸化鉄、チタン黄、バ
リウム黄、ストロンチウム黄、クロムチタン黄、オーレ
オリン(コバルト黄)、タングステン黄、バナジウム
黄、ニッケル黄等。
【0015】緑色顔料:クロム緑、酸化クロム、水酸化
クロム、亜鉛緑、コバルト緑、緑工、コバルト・クロム
緑、エジプト緑、マンガン緑、プレーメン緑、ポリー
緑、燐酸緑、チタン緑等。
【0016】青色顔料:群青、紺青、コバルト青、タン
グステン青、モリブデン青、エジプト青、プレーメン
青、ホウ酸銅、石灰青、岩群青等。
【0017】紫色顔料:マルス紫、マンガン紫、コバル
ト紫、コバルト紫ノーバ、塩化クロム、銅紫、群青紫
等。
【0018】金属粉顔料:アルミニウム粉、銅粉、ブロ
ンズ粉、ステンレス鋼粉、ニッケル粉、銀粉、金粉等。
【0019】茶色顔料:アンバー、酸化鉄粉、バンダイ
ク茶、プロシア茶、マンガン茶、銅茶、コバルト茶、フ
ェロシアン銅茶等。
【0020】パール色素:雲母チタン、魚鱗白、オキシ
塩化ビスマス、酸化鉄処理雲母チタン、紺青処理雲母チ
タン、カーボンブラック処理雲母チタン、カルミン処理
雲母チタン等。
【0021】体質顔料:シリカ、シリカ白、炭酸カルシ
ウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、ケイ酸マグネ
シウム、ケイ酸カルシウム、沈降性硫酸バリウム、バラ
イタ、アルミナ白、タルク、石膏、クレー、サチン白、
ベントナイト、マグネシア、消石灰、ストロンチウム
白、カオリン、マイカ、セリサイト等。
【0022】◎有機顔料 赤色:赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤
色206号、赤色207号、赤色208号、赤色219
号、赤色220号、赤色221号、赤色223号、赤色
226号、赤色228号、赤色404号、赤色405
号、赤色501号等。
【0023】橙色:橙色201号、橙色203号、橙色
204号、橙色401号等。
【0024】黄色:黄色201号、黄色204号、黄色
205号、黄色401号等。
【0025】緑色:緑色201号、緑色202号等。
【0026】青色:青色201号、青色204号、青色
404号等。
【0027】紫色:紫色201号等。
【0028】〔界面活性剤〕界面活性剤としては、以下
のものが使用可能である。牛脂アルキルプロピレンジア
ミン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、オキシエチ
レンドデシルアミン、硬化牛脂アルキルプロピレンジア
ミン、ポリオキシエチレンオクタデシルアミン、ポリオ
キシエチレン牛脂アルキルプロピレンジアミン オクタデシルアミンアセテート、テトラデシルアミンア
セテート、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラデシルア
ミン酢酸塩、ノルマルドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ポリカルボン酸型高分子陰イオン、オレオイル
メチルタウリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニ
ルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフ
ェノールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレコート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシ
エチレンジステアレート、オキシエチレンオキシプロピ
レンブロックポリマー、非イオン配合、高分子アミン
等。
【0029】β−ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮
合物のナトリウム塩、特殊芳香族スルフォン酸、特殊ポ
リカルボン酸型高分子界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸エステル等。
【0030】ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ヒマシ油硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、特殊非イオン、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルエーテル
ポリオキシエチレンオレイルエーテル等。
【0031】以上の界面活性剤で既に市販されているも
のとしては、以下の商品名のものがある。 ◎日本油脂製 ニッサンアミンDT、ニッサンアミンDTH、ニッサン
ナイミンL201、ニッサンナイミンL202、ニッサ
ンナイミン207、ニッサンナイミンS202、ニッサ
ンナイミンS204、ニッサンナイミンS210、ニッ
サンナイミンS215、ニッサンナイミンS220 ニッサンナイミンDT−203、ニッサンナイミンDT
−208、ニッサンカチオンSA、ニッサンカチオンM
A、ニューレックスペーストH、ニューレックスペース
トR、ポリスターOM、ポリスターOMP、ダイヤポン
T、ダイヤポンTC、ノニオンNS220、ノニオンN
S230、ノニオンNS240、ノニオンHS215、
ノニオンHS220、ノニオンHS240、ノニオンO
T221、ノニオンSP60R、ノニオンDS60 プロノン102、プロノン104、プロノン105、プ
ロノン201、プロノン204、プロノン208、モノ
グリI、モノグリMB、ディスパノールSN、アスファ
ゾール#10、アスファゾール#20等。
【0032】◎花王製 デモールN、デモールRN、デモールNL、デモールR
NL、デモールT、デモールMS、デモールSN−B、
デモールC、デモールSS−L、デモールSS−30、
デモールP、デモールEP、ポイズ520、ポイズ52
1、ポイズ530、エスタミットTR−09等。
【0033】◎ミヨシ油脂製 オロミン、粉末オロミン、ロート油、ペレテックスHM
−100、ペレソフト203、ペレソフト205、ペレ
ソフト207、ペレソフト209、ペレソフト212、
トリミンCB−32、ペレテックス2422、ペレテッ
クス2427、ペレテックス2465、ペレテックス2
820、ペレテックス2822、ペレテックス282
5、ペレテックス2835、ペレテックス2845、ペ
レテックス2850、ペレテックス2865、ペレテッ
クス2917H、ペレテックス2918H、ペレテック
ス2920H、ペレテックス2924H、ペレテックス
2925H、ペレテックス2928H、ペレテックス2
933H、ペレテックス2937H、ペレテックス29
39H、ペレテックス2945H、ペレテックス296
5H、
【0034】
【作用】本発明の着色微粒子は、以下の作用によって上
記課題を解決する。先ず無機無孔質微粒子を、色材料が
封じ込まれている無機多孔質材料層で被包すると、着色
微粒子に外力が加わったとしても、無機無孔質微粒子の
破壊強度が高いため粒子全体が潰れてしまうことが防止
できる。また破壊強度向上作用とともに、無機無孔質微
粒子が核となることにより、封じ込まれている色材料が
無機多孔質材料層の中心よりも表層に近いところに分散
することになり、低含有率の色材料でも優れた発色特性
を実現し得る。そしてこの無機無孔質微粒子に二酸化ケ
イ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウ
ム、酸化鉄から選ばれた1種または2種以上のもの、或
いは二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化鉄から選ばれた少なくとも2種以
上のものの複合溶融体を用いると、その優れた破壊強度
によってより強靱なものとなる。この作用は、1個の無
機無孔質微粒子を無機多孔質材料層で被包した構造にす
ると最も顕著なものとなる。すなわち、複数個の無機無
孔質微粒子を被包すると、外力によって無機無孔質微粒
子同士がずれることによって粒子形状が変形してしまう
ことになる。しかしながら例え変形したとしても、無機
無孔質微粒子が核となって従来のように完全に潰れてし
まうことは防止できる。従って、無機無孔質微粒子を用
いることによる作用には顕著なものがあるが、望ましく
は上述したように1個の無機無孔質微粒子を無機多孔質
材料層で被包するほうが良い。これには無機無孔質微粒
子を良好に分散させておくことが望まれるが、後述する
ように分散剤としての界面活性剤の働きによって実現で
きる。
【0035】このような本発明の構造により、外力によ
って潰れてしまうことが無くなり、また前述のように封
じ込まれている色材料が無機多孔質材料層の中心よりも
表層に近いところに分散することと相まって、例え色材
料の含有率が低かったとしても、形状変化による発色彩
度の低下を招いてしまうことはなく、また優れた発色特
性が得られる。従って、良好に発色させるための含有率
の下限値としては、1%以上であれば充分である。ここ
に含有率の下限値を1重量%とする臨界的意味が存在す
る。但し従来品と比べて発色彩度の差を得るためには、
下限値を5重量%とすることがより好ましい。そして上
述のように優れた破壊強度とともに、従来技術ではその
破壊強度の低下ゆえに実現できなかった、無機多孔質材
料層中への色材料の高含有率が実現できる。但しこのよ
うな構成であっても、色材料の含有率が80重量%を越
えると、無機多孔質材料層の破壊強度が著しく低下する
とともに形状保持も困難となるので、ここに含有率の上
限値を80重量%とする臨界的意味が存在する。但し、
従来品と比べてより明確に高い破壊強度を得るために
は、上限値を60重量%とすることがより好ましい。
【0036】そして、さらに上記範囲内において、従来
品と比べてより明確な発色彩度の差を得るためには、下
限値が40重量%を越えることがより好ましい。
【0037】そして無機無孔質微粒子を被包する無機多
孔質材料層に多孔質二酸化ケイ素(シリカゲル)を用い
たり、この他に多孔質ケイ酸マグネシウム、多孔質炭酸
カルシウム、多孔質炭酸マグネシウム、多孔質硫酸バリ
ウム、多孔質水酸化アルミニウム、多孔質水酸化アルミ
ニウム、多孔質ケイ酸カルシウム、多孔質ケイ酸バリウ
ム、多孔質炭酸バリウムから選ばれた少なくとも1種を
用いると、主に液中における化学反応によって上記構造
を実現することが可能となる。
【0038】また、無機多孔質材料層の表面にキチン層
やキトサン層を設けると、着色微粒子に皮膚等への親和
性及び抗菌作用を付与することになる。
【0039】次に本発明の着色微粒子製造方法にあって
は、先ずアルカリ金属のケイ酸塩、アルカリ金属の炭酸
塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属の硝酸塩、
アルカリ土類金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の
硝酸塩、アルミニウムの硫酸塩、アルミニウムの硝酸
塩、アルミニウムの塩酸塩から選ばれた無機化合物の少
なくとも1種を含む第1の水溶液と、界面活性剤と、色
材料と、無機無孔質微粒子とを混合分散して第1の混合
液を得る工程により、この第1の水溶液中に色材料と無
機無孔質微粒子を、凝集することなく良好な分散状態で
混合分散することが可能となる。これは同時に加える上
記界面活性剤の働きによるものであり、前述したような
種類の界面活性剤が優れた作用を奏するものである。次
いで、前記第1の混合液に有機溶剤を添加混合して油中
水滴型乳濁液を得る工程によって、有機溶剤中に上記第
1の混合液が液滴となって浮遊する状態となる。続くア
ルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の硝酸塩、アルカリ
土類金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の無機酸、
アルカリ土類金属の有機酸、無機酸のアンモニウム塩、
有機酸のアンモニウム塩のうちから選ばれた化合物の少
なくとも1種を含むとともに第1の水溶液との反応によ
って水不溶性沈澱生成物を形成しうる第2の水溶液と前
記油中水滴型乳濁液とを混合して第2の混合液を得る工
程によって、上記液滴を構成する第1の水溶液中の無機
化合物と第2の水溶液中の化合物とが反応し、液滴中の
色材料を取り込みながら無機無孔質微粒子を核にして水
不溶性沈澱生成物が析出する。この工程によって、色材
料を封じ込んだ無機多孔質材料層が無機無孔質微粒子を
被包することになる。これには着色材料が顔料の場合、
その粒径より無機無孔質微粒子の粒径が大きいことが望
ましい。そして前記第2の混合液から前記水不溶性沈澱
生成物を分離する工程により、最終的に着色微粒子が第
2の混合液中から回収できる。ここで、前記無孔質微粒
子に二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化鉄から選ばれた1種または2種以
上のもの、或いは二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸
化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄から選ばれた少な
くとも2種以上のものの複合溶融体を用いると、上記方
法によって得られる着色微粒子の機械的強度をより高め
ることになる。
【0040】
【実施例】続いて本発明の具体的実施例を詳細に説明す
る。図1は本発明の着色微粒子の構造を、顕微鏡観察に
おけるスケッチを基に模式的に描いたものである。図か
ら明らかなように、本発明の着色微粒子は無機無孔質微
粒子1を、色材料3が封じ込まれている無機多孔質材料
層5で被包した構造を有している。そして前述のように
無機無孔質微粒子1には二酸化ケイ素粒子や、この他に
も酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、
酸化鉄から選ばれた1種または2種以上のもの、或いは
酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
化鉄から選ばれた少なくとも2種以上のものの複合溶融
体が用いられ、一方無機多孔質材料層5には多孔質二酸
化ケイ素(シリカゲル)や、この他にも多孔質ケイ酸マ
グネシウム、多孔質炭酸カルシウム、多孔質炭酸マグネ
シウム、多孔質硫酸バリウム、多孔質水酸化アルミニウ
ム、多孔質水酸化アルミニウム、多孔質ケイ酸カルシウ
ム、多孔質ケイ酸バリウム、多孔質炭酸バリウムから選
ばれた少なくとも1種が用いられる。さらに無機多孔質
材料層5の表面にキチン層やキトサン層を設けることも
できるが、このキチン/キトサン層についてはここでは
特に図示していない。
【0041】このような構造の着色微粒子は、本発明の
製造方法や材料によって製造され、以下に製造実施例を
示しながら詳細に説明する。
【0042】〔製造実施例1〕第1の水溶液、JIS3
号ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO2 として4モル/リ
ットル)200ミリリットルにミヨシ油脂製オロミン
(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)を6g加
え、これに赤色酸化鉄(ベンガラ)を53.4g及び真
球状の無孔質二酸化ケイ素粒子(株式会社アドマテック
ス製高純度合成球状シリカ、アドマファインSO−C
3、粒子径0.8〜1.2μm)を5.4g加え、
(株)島津製作所製SUS−103型超音波分散機(2
8kHz、100W)により超音波を照射しながらホモ
ディスパーにて30分間高速分散させ、第1の混合液を
得た。なおアドマファインについては、ここではSO−
C3の他にも、要求される純度や粒子径に応じてSO−
C2、SO−C5、SO−E2、SO−E3、SO−E
5のいずれを用いても良い。このようにして得られた第
1の混合液を、トルエン1リットルに対してソルビタン
モノオレートを15g溶解した有機溶剤800ミリリッ
トルに加えた後、高速攪拌によって油中水滴型乳濁液を
得た。この油中水滴型乳濁液を1.5モル/リットルの
重炭酸アンモニウム水溶液(第2の水溶液)5リットル
中に攪拌しながら添加し、約3時間反応を行って水不溶
性沈澱生成物を得た。反応後にこれをろ過、水洗、アル
コール洗浄を行った後、110℃で24時間乾燥を行
い、真球状無孔質二酸化ケイ素粒子の核を、赤色酸化鉄
を約50%封じ込んだ多孔質二酸化ケイ素(シリカゲ
ル)層で被包した、平均粒子径約2.6μm、赤色発色
の球状着色微粒子を約100g得た。
【0043】〔製造実施例2〕第1の水溶液、JIS3
号ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO2 として4モル/リ
ットル)200ミリリットルに日本油脂製ダイヤボンO
M(ポリカルボン酸型高分子陰イオン)を10g加え、
これに黄色酸化鉄を43.6g及び真球状の無孔質二酸
化ケイ素粒子(株式会社アドマテックス製高純度合成球
状シリカ、アドマファインSO−C3、粒子径0.8〜
1.2μm)を15.2g加え、(株)島津製作所製S
US−103型超音波分散機(28kHz、100W)
により超音波を照射しながらホモディスパーにて30分
間高速分散させ、第1の混合液を得た。なおアドマファ
インについては、ここではSO−C3の他にも、要求さ
れる純度や粒子径に応じてSO−C2、SO−C5、S
O−E2、SO−E3、SO−E5のいずれを用いても
良い。このようにして得られた第1の混合液を、ヘキサ
ン1リットルに対してポリオキシエチレンソルビタンモ
ノオレートとソルビタンモノステアレートを1:1で混
合したものを20g溶解した有機溶剤800ミリリット
ルに加えた後、高速攪拌によって油中水滴型乳濁液を得
た。この油中水滴型乳濁液を2モル/リットルの硫酸ア
ンモニウム水溶液(第2の水溶液)5リットル中に攪拌
しながら添加し、約3時間反応を行って水不溶性沈澱生
成物を得た。反応後にこれをろ過、水洗、アルコール洗
浄を行った後、110℃で24時間乾燥を行い、真球状
無孔質二酸化ケイ素粒子の核を、黄色酸化鉄を約41%
封じ込んだ多孔質二酸化ケイ素(シリカゲル)層で被包
した、平均粒子径約3.6μm、黄色発色の球状着色微
粒子を約100得た。
【0044】〔製造実施例3〕第1の水溶液、JIS2
号ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO2 として4モル/リ
ットル)200ミリリットルに花王製デモールN(β−
ナフタレンスルフォン酸ホルマリン縮合物のナトリウム
塩)を6g加え、これに色材料として酸化チタン26.
4g、赤色酸化鉄(ベンガラ)5.3g、黄色酸化鉄1
5.8g、黒色酸化鉄0.5g、無機無孔質微粒子とし
て真球状の無孔質酸化アルミニウム粒子(株式会社アド
マテックス製高純度合成球状アルミナ、アドマファイン
AO−502、粒子径〜0.7μm)を18.6g加
え、(株)島津製作所製SUS−103型超音波分散機
(28kHz、100W)により超音波を照射しながら
ホモディスパーにて30分間高速分散させ、第1の混合
液を得た。なおアドマファインについては、ここではA
O−502の他にも、要求される純度や粒子径に応じて
AO−500、AO−509、AO−800、AO−8
02、AO−809のいずれを用いても良い。このよう
にして得られた第1の混合液を、キシレン1リットルに
対してライオン製リポノックスNC38(ポリオキシエ
チレン(n=3.8)ノニルフェニルエーテル)とリポ
ノックスNC70(ポリオキシエチレン(n=7.0)
ノニルフェニルエーテル)を1:1で混合したものを1
5g溶解した有機溶剤800ミリリットルに加えた後、
高速攪拌によって油中水滴型乳濁液を得た。この油中水
滴型乳濁液を2モル/リットルの塩化カルシウム水溶液
(第2の水溶液)10リットル中に攪拌しながら添加
し、約3時間反応を行って水不溶性沈澱生成物を得た。
反応後にこれをろ過、水洗、アルコール洗浄を行った
後、110℃で24時間乾燥を行い、真球状無孔質酸化
アルミニウム粒子の核を、酸化チタン、赤色酸化鉄、黄
色酸化鉄、黒色酸化鉄の混合物を約30%封じ込んだ多
孔質ケイ酸カルシウム層で被包した、平均粒子径約6μ
m、肌色発色の球状着色微粒子を約150g得た。
【0045】〔製造実施例4〕エタノール25g中に疎
水性顔料である赤色226号を5g加え、湿潤させてか
らテトラエトキシシラン70gを加えて超音波分散機
(28kHz、100W)により超音波を照射してよく
分散させた。これに0.2Nの塩酸を5ミリリットル加
えた後、逆流コンデンサーを装着して溶媒が蒸発しない
ようにして70℃で超音波分散を行いながら、30分間
加熱して顔料表面にシリカ微粒子を沈着させ、分散液形
態で赤色の色材料を予め調製した。そして第1の水溶
液、JIS3号ケイ酸ナトリウム水溶液(SiO2 とし
て6モル/リットル)130ミリリットルにミヨシ油脂
製オロミン(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)
6gと上記分散液を加え、さらに赤色酸化鉄を54.4
g及び真球状の無孔質二酸化ケイ素粒子(株式会社アド
マテックス製高純度合成球状シリカ、アドマファインS
O−C5、粒子径1.5〜2.0μm)を5.4g加
え、(株)島津製作所製SUS−103型超音波分散機
(28kHz、100W)により超音波を照射しながら
ホモディスパーにて30分間高速分散させ、第1の混合
液を得た。なおアドマファインについては、ここではS
O−C3の他にも、要求される純度や粒子径に応じてS
O−C2、SO−C5、SO−E2、SO−E3、SO
−E5のいずれを用いても良い。このようにして得られ
た第1の混合液に、トルエン1リットルに対してソルビ
タンモノオレートを15g溶解した有機溶剤800ミリ
リットルに加えた後、高速攪拌によって油中水滴型乳濁
液を得た。この油中水滴型乳濁液を1.5モル/リット
ルの重炭酸アンモニウム水溶液(第2の水溶液)5リッ
トル中に攪拌しながら添加し、約3時間反応を行って水
不溶性沈澱生成物を得た。反応後にこれをろ過、水洗、
アルコール洗浄を行った後、110℃で24時間乾燥を
行い、真球状無孔質二酸化ケイ素粒子の核を、赤色22
6号と赤色酸化鉄の混合物を約50%封じ込んだ多孔質
二酸化ケイ素(シリカゲル)層で被包した、平均粒子径
約12μm、赤色発色の球状着色微粒子を約110g得
た。
【0046】〔製造実施例5〕甲陽ケミカル(株)製粉
末状キトサン4gを10%酢酸水溶液200ミリリット
ルに溶解し、2%キトサン酸性水溶液を調製する。この
キトサン酸性水溶液50gに、上記製造実施例1より得
た赤色発色の球状着色微粒子10gを、(株)島津製作
所製SUS−103型超音波分散機を用いて分散させ
る。得られた分散液を2.5%水酸化カリウム水溶液8
00ミリリットル中に攪拌しながら注加し、さらに60
分間攪拌を続けて無機多孔質材料層の表面にキトサンを
造膜析出させる。その後、沈澱した粒子を水洗及びアル
コール洗浄後に50℃48時間乾燥し、無機多孔質材料
層の表面にキトサン層を設けた、赤色発色の球状着色微
粒子9.9gを得た。
【0047】〔製造実施例6〕甲陽ケミカル(株)製粉
末状キチン4gを10gの塩化リチウムを含むN−メチ
ル−2−ピロリドン196gに溶解し、2%キチン溶液
を調製する。このキチン溶液50gに、上記製造実施例
2より得た黄色発色の球状着色微粒子10gを、(株)
島津製作所製SUS−103型超音波分散機を用いて分
散させる。得られた分散液を精製水(純水)500ミリ
リットル中に攪拌しながら注加し、さらに60分間攪拌
を続けて無機多孔質材料層の表面にキチンを造膜析出さ
せる。その後、沈澱した粒子を水洗及びアルコール洗浄
後に50℃48時間乾燥し、無機多孔質材料層の表面に
キチン層を設けた、黄色発色の球状着色微粒子9.4g
を得た。
【0048】以上6つの製造実施例では、それぞれ一種
類の無機無孔質微粒子を用いたが、前述したように二酸
化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコ
ニウム、酸化鉄から選ばれた1種または2種以上のもの
や、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、酸化鉄から選ばれた少なくとも2種以
上のものの複合溶融体を使用することもできる。特に酸
化鉄を使用すると、酸化鉄は黄色、赤色、黒色に発色す
るので、無機多孔質材料層中の色材料との組み合わせに
よって色を調整したり強調したりすることができる。ま
た、特に化粧料に用いる場合は、無機無孔質微粒子の直
径を着色微粒子の直径の10%〜80%とすることが、
色材料を無機多孔質材料層の中心よりも表層に近いとこ
ろに分散させることによる発色特性向上の点から望まし
い。すなわち、10%未満では無機多孔質材料層の占め
る割合が高くなることによる破壊強度の低下を招くとと
もに、封じ込まれている色材料を無機多孔質材料層の中
心よりも表層に近いところに分散させ、それによって発
色特性を向上させるという本発明の効果が充分得られな
くなる。一方80%を越えると、無機無孔質微粒子を無
機多孔質材料層で均一に被包できなくなる場合がある。
そしてこれらをより安定的に満足させるためには、特に
上記実施例の条件が好適であり、その範囲としては10
%〜50%である。
【0049】本発明の比較例として、無機無孔質微粒子
を用いずに無機多孔質材料で色材料を封じ込んだのみの
着色微粒子を作製した。 〔比較例1〕JIS3号ケイ酸ナトリウム水溶液(Si
2 として4モル/リットル)200ミリリットルにミ
ヨシ油脂製オロミン(ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウム)を6g加え、これに赤色酸化鉄を48g加え
て、(株)島津製作所製SUS−103型超音波分散機
(28kHz、100W)により超音波を照射しながら
ホモディスパーにて30分間高速分散させた。このよう
にして得られた分散液を、トルエン1リットルに対して
ソルビタンモノオレートを15g溶解した有機溶剤80
0ミリリットルに加えた後、高速攪拌によって油中水滴
型乳濁液を得た。この油中水滴型乳濁液を1.5モル/
リットルの重炭酸アンモニウム水溶液5リットル中に攪
拌しながら添加し、約3時間反応を行って水不溶性沈澱
生成物を得た。反応後にこれをろ過、水洗、アルコール
洗浄を行った後、110℃で24時間乾燥を行い、赤色
酸化鉄を約50%封じ込んだ平均粒子径約2.7μm、
赤色発色の多孔質二酸化ケイ素(シリカゲル)微粒子約
110g得た。
【0050】〔比較例2〕JIS3号ケイ酸ナトリウム
水溶液(SiO2 として4モル/リットル)200ミリ
リットルに日本油脂製ダイヤポンOM(ポリカルボン酸
型高分子陰イオン)を10g加え、これに黄色酸化鉄を
33g加えて、(株)島津製作所製SUS−103型超
音波分散機(28kHz、100W)により超音波を照
射しながらホモディスパーにて30分間高速分散させ
た。このようにして得られた分散液を、ヘキサン1リッ
トルに対してポリオキシエチレンソルビタンモノオレー
トとソルビタンモノステアレートを1:1で混合したも
のを20g溶解した有機溶剤800ミリリットルに加え
た後、高速攪拌によって油中水滴型乳濁液を得た。この
油中水滴型乳濁液を2モル/リットルの硫酸アンモニウ
ム水溶液5リットル中に攪拌しながら添加し、約3時間
反応を行って水不溶性沈澱生成物を得た。反応後にこれ
をろ過、水洗、アルコール洗浄を行った後、110℃で
24時間乾燥を行い、黄色酸化鉄を約41%封じ込んだ
平均粒子径約4μm、黄色発色の多孔質二酸化ケイ素
(シリカゲル)微粒子約75g得た。
【0051】このようにして、計6種類の製造実施品、
2種類の比較品を作製し、そのうち上記製造実施例1及
び2、比較例1及び2を用いて、破壊強度と発色特性を
比較した。以下、表1には破壊特性データ、表2には発
色特性データをそれぞれ示している。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】これらの測定値からも明らかなように、本
発明の着色微粒子は、同じ色材料含有率において従来品
に比べて破壊強度が大幅に向上し、発色特性についても
彩度が向上していることがわかる。この彩度は、色相に
よって決まる特性であり、表2のデータから彩度が向上
していることは明らかである。これは一つに無機無孔質
微粒子1が核となることにより、封じ込まれている色材
料3が無機多孔質材料層5の中心よりも表層に近いとこ
ろに分散した結果である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の着色微粒
子とその製造方法によれば、無機無孔質微粒子が着色微
粒子の核になるので、高い破壊強度が実現できる。この
ことにより、無機多孔質材料層中への色材料の含有率が
高くなっても、容易に着色微粒子が潰れてしまうことが
なくなる。そして、従来技術では困難とされていた40
%を越える色材料の含有率も実現できる。従って、この
着色微粒子の形状安定性と色材料の高含有率により、高
い彩度特性が実現できるのである。また破壊強度の向上
とともに、無機無孔質微粒子が核となることにより、封
じ込まれている色材料が無機多孔質材料層の中心よりも
表層に近いところに分散することになり、低含有率の色
材料でも優れた発色特性を実現することができる。この
ように本発明によれば、従来の着色微粒子における種々
の問題点が解決され、高い破壊強度と色材料の高含有率
並びに優れた彩度特性の全てを満足することができる。
そして例えば化粧料への応用においては、その製造工程
における分散、混練工程等を経ても潰れてしまうことも
無く、その中に封じ込んだ色材料が露出、凝集しないの
で、発色彩度に優れた化粧料が安定的に得られる。さら
には色材料が露出することによる肌への影響も無くな
り、その安全性も大幅に向上することになる。さらにこ
の高い破壊強度や優れた彩度特性を生かし、化粧料以外
にも塗料や合成樹脂の着色用分散材等、その利用用途は
極めて汎大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着色微粒子を模式的に表した構造説明
【符号の説明】
1 無機無孔質微粒子 3 色材料 5 無機多孔質材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 靖博 大阪府大阪市東淀川区井高野2丁目1番37 号 鈴木油脂工業株式会社内 (72)発明者 三谷 博明 東京都品川区北品川1丁目20番9号 綺羅 化粧品株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機無孔質微粒子を、色材料が1重量%〜
    80重量%の含有率で封じ込まれている無機多孔質材料
    層で被包した着色微粒子。
  2. 【請求項2】前記無機無孔質微粒子が二酸化ケイ素、酸
    化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
    鉄から選ばれた1種または2種以上のものである請求項
    1記載の着色微粒子。
  3. 【請求項3】前記無機無孔質微粒子が二酸化ケイ素、酸
    化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
    鉄から選ばれた少なくとも2種以上のものの複合溶融体
    である請求項1記載の着色微粒子。
  4. 【請求項4】前記無機多孔質材料層が多孔質二酸化ケイ
    素である請求項1〜3のいずれか1項に記載の着色微粒
    子。
  5. 【請求項5】前記無機多孔質材料層が多孔質ケイ酸マグ
    ネシウム、多孔質炭酸カルシウム、多孔質炭酸マグネシ
    ウム、多孔質硫酸バリウム、多孔質水酸化アルミニウ
    ム、多孔質水酸化アルミニウム、多孔質ケイ酸カルシウ
    ム、多孔質ケイ酸バリウム、多孔質炭酸バリウムから選
    ばれた少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の着色微粒子。
  6. 【請求項6】無機多孔質材料層の表面にキチン層を設け
    た請求項1〜5のいずれか1項に記載の着色微粒子。
  7. 【請求項7】無機多孔質材料層の表面にキトサン層を設
    けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の着色微粒子。
  8. 【請求項8】アルカリ金属のケイ酸塩、アルカリ金属の
    炭酸塩、アルカリ金属のリン酸塩、アルカリ金属の硝酸
    塩、アルカリ土類金属のハロゲン化物、アルカリ土類金
    属の硝酸塩、アルミニウムの硫酸塩、アルミニウムの硝
    酸塩、アルミニウムの塩酸塩から選ばれた無機化合物の
    少なくとも1種を含む第1の水溶液と、界面活性剤と、
    色材料と、無機無孔質微粒子とを混合分散して第1の混
    合液を得る工程と、 前記第1の混合液に有機溶剤を添加混合して油中水滴型
    乳濁液を得る工程と、 アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の硝酸塩、アルカ
    リ土類金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の無機
    酸、アルカリ土類金属の有機酸、無機酸のアンモニウム
    塩、有機酸のアンモニウム塩のうちから選ばれた化合物
    の少なくとも1種を含むとともに前記第1の水溶液との
    反応によって水不溶性沈澱生成物を形成しうる第2の水
    溶液と前記油中水滴型乳濁液とを混合して第2の混合液
    を得る工程と、 前記第2の混合液から前記水不溶性沈澱生成物を分離す
    る工程と、を備えた着色微粒子の製造方法。
  9. 【請求項9】前記無機無孔質微粒子に二酸化ケイ素、酸
    化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化
    鉄から選ばれた1種または2種以上のものを用いる請求
    項8記載の着色微粒子の製造方法。
  10. 【請求項10】前記無機無孔質微粒子が二酸化ケイ素、
    酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
    化鉄から選ばれた少なくとも2種以上のものの複合溶融
    体を用いる請求項8記載の着色微粒子の製造方法。
JP6008799A 1994-01-28 1994-01-28 着色微粒子とその製造方法 Pending JPH07216256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6008799A JPH07216256A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 着色微粒子とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6008799A JPH07216256A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 着色微粒子とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07216256A true JPH07216256A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11702913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6008799A Pending JPH07216256A (ja) 1994-01-28 1994-01-28 着色微粒子とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07216256A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304633A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Pola Chem Ind Inc 有機−無機複合顔料を配合してなる化粧料
WO2004063286A1 (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Shiseido Co., Ltd. 水膨潤性粘土鉱物積層粉体、染料-水膨潤性粘土鉱物複合体、及びこれらを含有する組成物
JP2005326456A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006058621A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006235137A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2008518799A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 日本板硝子株式会社 表面処理方法、組成物、および製品
CN100393816C (zh) * 2003-01-08 2008-06-11 株式会社资生堂 水膨胀性粘土矿物层压粉体、染料-水膨胀性粘土矿物复合体、及含有它们的组合物
US7405865B2 (en) 2003-09-03 2008-07-29 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Liquid for electrophoretic display, display medium and display device using the same
JP2011521031A (ja) * 2008-05-14 2011-07-21 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電着プライマー組成物
JP2013142103A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Sakai Chem Ind Co Ltd 複合粉体、化粧料及びインキ
JP2017088497A (ja) * 2015-10-31 2017-05-25 株式会社佐野商会 化粧用粉体、その製造法および化粧料
WO2018079486A1 (ja) * 2016-10-24 2018-05-03 石原産業株式会社 複合顔料及びその製造方法、それを含む塗料組成物並びに塗膜
JP2019503405A (ja) * 2015-11-12 2019-02-07 ピロット 着色剤を充填した球形粒子
EP3442540A4 (en) * 2016-04-14 2019-12-18 Spinnaker Biosciences Inc. POROUS SILICON MATERIALS WITH A METAL SILICATE FOR DELIVERING THERAPEUTIC ACTIVE SUBSTANCES

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS495480A (ja) * 1972-05-08 1974-01-18
JPS495481A (ja) * 1972-05-06 1974-01-18
JPS56106964A (en) * 1980-01-30 1981-08-25 Yasushi Kubo Organic and inorganic composite pigment and its preparation
JPS62223108A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Daito Kasei Kogyo Kk キトサンで被覆した化粧用顔料およびその製造方法
JPS63152671A (ja) * 1986-10-10 1988-06-25 ローヌープーラン・シミ 着色顔料、特に磁性顔料、その製造方法並びに特に発色用粉末の製造に対するその用途
JPH01153761A (ja) * 1987-12-11 1989-06-15 Mitsubishi Motors Corp 顔料
JPH0421637A (ja) * 1990-05-11 1992-01-24 Soken Kagaku Kk キチン誘導体又はキトサンを表面に修飾した高分子微粒子並びにその製造方法
JPH04235906A (ja) * 1991-01-16 1992-08-25 Noevir Co Ltd メイクアップ化粧料
JPH05168894A (ja) * 1991-05-02 1993-07-02 Suzuki Yushi Kogyo Kk 多孔質着色粒子の製造法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS495481A (ja) * 1972-05-06 1974-01-18
JPS495480A (ja) * 1972-05-08 1974-01-18
JPS56106964A (en) * 1980-01-30 1981-08-25 Yasushi Kubo Organic and inorganic composite pigment and its preparation
JPS62223108A (ja) * 1986-03-25 1987-10-01 Daito Kasei Kogyo Kk キトサンで被覆した化粧用顔料およびその製造方法
JPS63152671A (ja) * 1986-10-10 1988-06-25 ローヌープーラン・シミ 着色顔料、特に磁性顔料、その製造方法並びに特に発色用粉末の製造に対するその用途
JPH01153761A (ja) * 1987-12-11 1989-06-15 Mitsubishi Motors Corp 顔料
JPH0421637A (ja) * 1990-05-11 1992-01-24 Soken Kagaku Kk キチン誘導体又はキトサンを表面に修飾した高分子微粒子並びにその製造方法
JPH04235906A (ja) * 1991-01-16 1992-08-25 Noevir Co Ltd メイクアップ化粧料
JPH05168894A (ja) * 1991-05-02 1993-07-02 Suzuki Yushi Kogyo Kk 多孔質着色粒子の製造法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304633A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Pola Chem Ind Inc 有機−無機複合顔料を配合してなる化粧料
KR101026589B1 (ko) * 2003-01-08 2011-04-04 가부시키가이샤 시세이도 수팽윤성 점토 광물 적층 분체, 염료-수팽윤성 점토 광물복합체, 및 이를 함유하는 조성물
WO2004063286A1 (ja) * 2003-01-08 2004-07-29 Shiseido Co., Ltd. 水膨潤性粘土鉱物積層粉体、染料-水膨潤性粘土鉱物複合体、及びこれらを含有する組成物
CN100393816C (zh) * 2003-01-08 2008-06-11 株式会社资生堂 水膨胀性粘土矿物层压粉体、染料-水膨胀性粘土矿物复合体、及含有它们的组合物
US7405865B2 (en) 2003-09-03 2008-07-29 Mitsubishi Pencil Co., Ltd. Liquid for electrophoretic display, display medium and display device using the same
JP2005326456A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2006058621A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2008518799A (ja) * 2004-11-08 2008-06-05 日本板硝子株式会社 表面処理方法、組成物、および製品
JP2006235137A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Mitsubishi Pencil Co Ltd 電気泳動表示用液、それを用いた表示媒体及び表示装置
JP2011521031A (ja) * 2008-05-14 2011-07-21 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 電着プライマー組成物
JP2013142103A (ja) * 2012-01-10 2013-07-22 Sakai Chem Ind Co Ltd 複合粉体、化粧料及びインキ
JP2017088497A (ja) * 2015-10-31 2017-05-25 株式会社佐野商会 化粧用粉体、その製造法および化粧料
JP2019503405A (ja) * 2015-11-12 2019-02-07 ピロット 着色剤を充填した球形粒子
JP2021185248A (ja) * 2015-11-12 2021-12-09 ピロット 着色剤を充填した球形粒子
US11208560B2 (en) 2015-11-12 2021-12-28 Pylote Spherical particles filled with colouring agents
EP3442540A4 (en) * 2016-04-14 2019-12-18 Spinnaker Biosciences Inc. POROUS SILICON MATERIALS WITH A METAL SILICATE FOR DELIVERING THERAPEUTIC ACTIVE SUBSTANCES
WO2018079486A1 (ja) * 2016-10-24 2018-05-03 石原産業株式会社 複合顔料及びその製造方法、それを含む塗料組成物並びに塗膜
US11339298B2 (en) 2016-10-24 2022-05-24 Ishihara Sangyo Kaisha Ltd Composite pigment and production method thereof, paint composition containing composite pigment, and coating film
US11512205B2 (en) 2016-10-24 2022-11-29 Ishihara Sangyo Kaisha, Ltd. Composite pigment and production method thereof, paint composition containing composite pigment, and coating film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07216256A (ja) 着色微粒子とその製造方法
KR100296380B1 (ko) 착색구상미립자그제조방법및그미립자를함유하는화장재료
EP0396076B1 (de) Thermisches Isoliermaterial auf der Basis von pigmenthaltigen Kieselsäureaerogelen
CA1070182A (en) Vesiculated silica microspheres containing inorganic pigment
JPH0641456A (ja) 複合顔料を製造するための製造方法
AU2001236049B2 (en) Silica-calcium carbonate composite particle
CA1250205A (en) Organophilic compositions
JPH0230736B2 (ja)
DE4446995A1 (de) Verfahren zum Herstellen körniger, amorpher Kieselerde
JPS61174103A (ja) 金属酸化物からなる多孔質真球状微粒子粉末の製造法
JPH02294365A (ja) ペースト状の高粘度印刷インキに適した銅フタロシアニンの製造方法、およびペースト状印刷インキの製造方法
US3791987A (en) Minute capsules having walls of siliceous material-hydroxy-containing material complex and process for their manufacture
JPH0647273A (ja) 着色球状微粒子及びその製造方法
JPH0256376B2 (ja)
US5738718A (en) Zinc oxide-containing spherical silica and process for its production
US3956005A (en) Coated pigment composition having improved abrasion resistance and process for preparation thereof
JPS6156258B2 (ja)
JP3453872B2 (ja) 酸化亜鉛含有球状シリカの製造方法
JPH0428031B2 (ja)
DE2424599A1 (de) Ueberzogene pigmentzusammensetzung und verfahren zu ihrer herstellung
DE1771623A1 (de) Feuerfeste UEberzugszusammensetzungen
CN110563419B (zh) 一种水泥装饰挂板的制备方法
KR20030092441A (ko) 실리카 중공 미세구의 제조방법
JP2001151512A (ja) セメント着色用顔料
JPH0457709B2 (ja)