JPH07215328A - イオン水入り容器および袋状物 - Google Patents

イオン水入り容器および袋状物

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JPH07215328A
JPH07215328A JP1078194A JP1078194A JPH07215328A JP H07215328 A JPH07215328 A JP H07215328A JP 1078194 A JP1078194 A JP 1078194A JP 1078194 A JP1078194 A JP 1078194A JP H07215328 A JPH07215328 A JP H07215328A
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JP
Japan
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terephthalic acid
bag
mainly composed
container
resin
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JP1078194A
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Shinji Kikuma
眞次 菊間
Mototaka Omura
元孝 大村
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 最内面がエチレングリコール−テレフタール
酸重縮合物を主体とする組成物、あるいはエチレングリ
コール−テレフタール酸構成単位を主体とし、1,4−
シクロヘキサンジメタノール−テレフタール酸構成単位
を含有する共重合組成物、または硬質塩化ビニル樹脂を
主体とする組成物からなる容器にイオン水を充填したこ
とを特徴とするイオン水入り容器。 【効果】 耐薬品性やガスバリアー性に優れる容器に充
填したことにより、長期間保存してもイオン水の変化が
なく、遠距離の輸送も可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は耐薬品性ならびにガス
バリアー性に優れた素材からなる容器に酸性水やアルカ
リ性水等のイオン水を充填したイオン水入り容器および
イオン水を充填するのに適した袋状物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
水を電気分解して生成した酸性またはアルカリ性の水が
種々の用途に用いられている。この内、酸性の水は、病
院の院内感染予防のための手指消毒や火傷の治療用等と
して、また、ホテルを初めとする接客施設の厨房の什器
具の消毒や従業員の手指消毒、ゴルフ場の芝生消毒等に
用いられている。またアルカリ性の水は、タンパク分解
酵素用や、生体内抗酸化作用すなわち慢性の下痢、消化
不良、胃腸内異常発酵、胃酸過多等の改善、あるいは土
壌の酸性矯正や、農業用液肥抽出用等に用いられてい
る。
【0003】この際、イオン水を充填する容器として
は、ガラス瓶や、ガラス瓶に替えてダンボール箱を外装
とし、低密度ポリエチレンや低密度ポリプロピレンフイ
ルム等からなる単体フイルム、各種構成の複合フイルム
からなる袋状物を内装とするバッグインボックス、さら
には、低密度ポリエチレンや低密度ポリプロピレンから
なるブロー成形による容器等に、イオン水を充填したも
のが使用されている。
【0004】この容器としては、耐ピンホール性、耐水
性、耐薬品性、ガスバリアー性等の特性が要求されてい
るが、従来用いられているガラス瓶は重く破損しやすい
という問題があり、また従来の内装用の袋状物あるいは
ブロー成形による容器は、たとえば溶存塩素や溶存酸素
による塩素化、酸化、架橋反応等を受けやすく、酸素ガ
ス遮断性などに劣るため、変質しやすいイオン水には適
さず、従来のイオン水入り容器としては不適当なもので
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の容器にイ
オン水を充填して安定したイオン水入り容器を提供せん
とするものであり、その要旨とするところは、最内面が
エチレングリコール−テレフタール酸重縮合物を主体と
する組成物、あるいはエチレングリコール−テレフター
ル酸構成単位を主体とし、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール−テレフタール酸構成単位を含有する共重合組
成物、または硬質塩化ビニル樹脂を主体とする組成物か
らなる容器にイオン水を充填したことを特徴とするイオ
ン水入り容器である。
【0006】また、最内面がエチレングリコール−テレ
フタール酸構成単位を主体とし、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール−テレフタール酸構成単位を含有する共
重合組成物から構成した袋状物であり、前記最内面同志
が熱融着された密封部を有することを特徴とする袋状物
である。
【0007】ここでイオン水とは水、または水に少量の
塩化ナトリウムを添加した水溶液を電気分解して得られ
た酸性の水(以下、酸性水)あるいはアルカリ性の水
(以下、アルカリ性水)であって、酸性水としてはpH
(水素イオン濃度)が2.5以下、ORP(酸化還元電
位)が980mV以上のもの、特にpHが2.3以下、
ORPが1100mV以上のものを言い、アルカリ性水
としてはpHが7.5以上、ORPが0mV以下の水を
言い、特にpHが8.0以上、ORPが−50mV以下
のものをいう。
【0008】最内面を構成するエチレングリコール−テ
レフタール酸重縮合物を主体とする組成物(以下、PE
T樹脂という)としては、エチレングリコールとテレフ
タル酸との重縮合反応によって合成された樹脂、また
は、これらに第三成分としてイソフタル酸、シクロヘキ
サンジメタノール、ジエチレングリコールあるいはネオ
ペンチルグリコールなどの化合物を選定して添加し共重
合したコポリエステルが使用でき、またこれに必要に応
じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色顔料などを添加し
たものであっても良い。
【0009】また、エチレングリコール−テレフタール
酸構成単位を主体とし、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール−テレフタール酸構成単位を含有する共重合組成
物(以下、PET−Gという)から構成したものが使用
でき、これらに第三成分としてイソフタル酸、ネオペン
チルグリコール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コールなどの化合物を選定して添加し共重合したコポリ
エステルが使用でき、またこれに必要に応じて酸化防止
剤、紫外線吸収剤、着色顔料などを添加したものであっ
ても良い。
【0010】容器の構造としては、要するに酸性水に接
する最内面がPET樹脂またはPET−Gであればよ
く、PET樹脂またはPET−G単層であっても、PE
T樹脂層またはPET−G層にナイロン樹脂層やエチレ
ン酢酸ビニル共重合体ケン化物層等のガスバリアー性樹
脂層を組合せた、多層構造品であっても良い。
【0011】さらには、最内面が硬質塩化ビニル樹脂を
主体とする組成物(以下、硬質PVC樹脂という)の場
合は、可塑剤を添加していない硬質塩化ビニル樹脂を主
体とする組成物であればよく、基本的にはフイルム用、
管材用、建材用等に使用される樹脂と同じものであり、
必要に応じて各種の安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、滑剤、無機質充填剤、着色顔料などが、適宜選択・
添加してあってもよい。なお、硬質PVC樹脂の重合度
は管材用として用いられる800〜1400のものが好
ましい。
【0012】本発明において容器の構成としては、
(1)押出延伸ブロー成形法、射出延伸ブロー成形法等
から成形した、びん、円筒容器、缶、箱、たる、(2)
上記組成物からなる板状品単体や、鉄板のような板の表
面に上記組成物をコーテイングしたものを組み合わせた
タンク、および(3)最内面が上記組成物からなる袋状
物が挙げられる。
【0013】延伸ブロー成形する場合の延伸倍率は、特
に限定されないが、容器の強度が充分に得られる条件が
好ましく、一般にPET樹脂製の延伸ブロー成形容器の
場合は、縦延伸倍率が1.5〜3.5、横延伸倍率が
2.0〜5.0、硬質PVC樹脂製の延伸ブロー成形容
器の場合は、縦延伸倍率が1.0〜1.5、横延伸倍率
が1.5〜2.0である。
【0014】延伸ブロー成形容器を密閉するために一般
にポリオレフイン製やアルミ合金製のキャップを使用す
るが、このときキャップのパッキンないしは内栓の最内
面には耐薬品性に優れたものが選び使用され、たとえ
ば、ポリエステル、ポリウレタン、フッ素系樹脂等が使
用できる。また、これらの樹脂からなるフイルムを発泡
ポリエチレンシートの表面に貼り合わせたものを使用し
てもよい。
【0015】さらに、硬質PVC樹脂製パイプをブロー
延伸成形して容器を成形する場合は、パイプ両端の開放
部はパイプと同じ硬質PVC樹脂製部材で密閉される。
【0016】また、板状品を組み合わせて容器を製作す
る場合に用いるシール材は、上記耐薬品性の優れたもの
が用いられる。
【0017】袋状物としては最内面がPET−Gからな
るものが使用でき、また袋状物の構造としては、要する
に酸性水に接する最内面がPET−Gであればよく、P
ET−G単層であっても、PET−G層にガスバリアー
性樹脂層を組合せた、多層構造品であっても良い。変形
が生じ易い袋状物であっても最内面が比較的柔らかいP
ET−Gなので、ピンホールが生じにくい。さらに最内
面のPET−G同士を熱融着することにより、通常のヒ
ートシール法により実用的なシール強度の密封部を有す
る袋状物が得られる。
【0018】特に中間層としてポリアミド樹脂層とエチ
レン酢酸ビニル共重合体ケン化物層との複合ガスバリア
ー層を配し、最外層として低密度ポリエチレン、直鎖低
密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリプロピレン、あるい
はエチレン酢酸ビニル共重合体等のポリオレフイン樹脂
層を配することにより、優れたガスバリアー性を有し、
しかもポリオレフイン製の注出口部材を取り付ける時に
前記最外層に熱融着することができるので好ましい。
【0019】厚み構成としては最内層のPET−G層が
5〜100ミクロン、最外層のポリオレフイン樹脂層が
5〜200ミクロン、また中間層としては5〜50ミク
ロン程度が好ましい。
【0020】中間層のポリアミドとしては厚さが5〜5
0ミクロンのナイロン6、ナイロン66、ナイロン6構
成単位を主体としテレフタル酸、イソフタル酸とヘキサ
メチレンジアミンとの構成単位からなる共重合体あるい
はこれらの混合物などが好適に使用できる。
【0021】また、中間層のエチレン酢酸ビニル共重合
体ケン化物層としては、エチレン含有率が30〜60モ
ル%でけん化度が95%以上で、厚さが5〜50ミクロ
ンのものが好適に使用できる。
【0022】またこれらの層の間にポリオレフイン系接
着樹脂層を配して接着強度や耐ピンホール性を向上させ
てもよい。ポリオレフイン系接着樹脂層としては不飽和
カルボン酸またはその誘導体から選ばれた少なくとも1
種のモノマーをグラフトした変性ポリオレフイン樹脂が
好適に使用でき、その厚さは5〜30ミクロンが好まし
い。
【0023】以下、実施例に基いて本発明を説明する。
【0024】
【実施例】
[実験例1〜5]酸性水として、10Wt%の塩化ナト
リウム水溶液を、純水に滴下して700ppmの濃度に
調製したものを電気分解し、pHが2.10、ORPが
1170mV、残留塩素量が28ppmとしたものを準
備し、これを下記実験例1〜5の5種類の容器に充填し
て室温の下で1〜30日保存し、pH(pH複合電極を
用いて測定)、ORP(ORP複合電極を用いて測
定)、残留塩素量(オルトトリジン法により測定)を測
定しその変化を評価し、その結果を表1に示した。
【0025】なお、pHは数値が大きくなると酸性水が
変化し中性にちかづくことを意味し、ORPは数値が小
さくなると酸性水が変化し中性にちかづくことを意味
し、残留塩素量は数値が小さくなると殺菌力が低下する
ことを意味する。
【0026】[実験例1]PET樹脂を用いて射出成形
でプリフォームを形成し、これを延伸ブロー成形機によ
り、内容積1リットルの2軸延伸ブローボトルを成形し
た。
【0027】[実験例2]硬質PVC樹脂を用いて押出
成形でパイプを形成し、パイプ両端を治具を用いて塞い
だ後、これを延伸ブロー成形機に掛けて1軸延伸ブロー
の中空体を作り、更に硬質PVC樹脂により左記中空体
の底板を作り、両者を接着して内容積1リットルのボト
ルを成形した。
【0028】[実験例3]厚さ0.5mmの低密度ポリ
エチレンフイルムを用い、内容積1リットルのを成形し
た。
【0029】[実験例4]低密度ポリエチレン樹脂を用
い押出延伸ブロー成形機で、平均厚さ0.8mm、内容
積1リットルのボトルを成形した。
【0030】[実験例5]厚さ0.5mmの軟質塩化ビ
ニル樹脂フイルムから、内容積1リットルの袋状の輸液
バッグを形成した。
【0031】
【表1】 表1に示すように、本発明のPET樹脂製及び硬質PV
C樹脂製の容器を用いた実験例1,2の酸性水入り容器
は、30日保存した後もpH、ORP、残留塩素量の変
化が少ないことより、容器の耐薬品性やガスバリアー性
に優れ酸性水の変化が少なく、安定していることが分か
る。
【0032】これに対し、実験例3の低密度ポリエチレ
ンフイルム製の袋では僅か1日で、ORPが下降して酸
性水の変化が生じ、4日目には残留塩素量も極端に減少
する。実験例4の低密度ポリエチレン樹脂を用いた押出
延伸ブロー成形ボトルでは4日程度で酸性水の変化が生
じ、14日目には残留塩素量も極端に減少する。実験例
5の軟質塩化ビニル樹脂フイルムの輸液バッグでは1日
で酸性水の変化が生じ、6日目ではORPが843mV
に低下し、残留塩素量が0となる。
【0033】[実験例6〜9]アルカリ性水として、1
0Wt%の塩化ナトリウム水溶液を、純水に滴下して7
00ppmの濃度に調製したものを電気分解し、pHが
12.29、ORPが−876mVとしたものを準備
し、これを下記実験例6〜7に示した容器に充填して室
温の下で1〜6日保存し、pH、ORPを測定しその変
化を評価し、その結果を表2に示した。
【0034】また、アルカリ性水として、食品添加用カ
ルシウム充填カートリッジを通して純水を電気分解し、
pHが9.55、ORPが−230mVとしたものを準
備し、これを下記実験例8〜9に示した容器に充填して
室温の下で1〜14日保存し、pH、ORPを測定しそ
の変化を評価し、その結果を表2に示した。
【0035】なお、pHは数値が小さくなるとアルカリ
水が変化し中性にちかづくことを意味し、ORPは数値
が大きくなるとアルカリ水が変化し中性にちかづくこと
を意味し、残留塩素量は数値が小さくなると殺菌力が低
下することを意味する。
【0036】[実験例6]PET樹脂を用いて射出成形
でプリフォームを形成し、これを延伸ブロー成形機によ
り、内容積1リットルの2軸延伸ブローボトルを成形し
た。
【0037】[実験例7]低密度ポリエチレン樹脂を用
い押出延伸ブロー成形機で、平均厚さ0.8mm、内容
積1リットルのボトルを成形した。
【0038】[実験例8]PET樹脂を用いて射出成形
でプリフォームを形成し、これを延伸ブロー成形機によ
り、内容積1リットルの2軸延伸ブローボトルを成形し
た。
【0039】[実験例9]低密度ポリエチレン樹脂を用
い押出延伸ブロー成形機で、平均厚さ0.8mm、内容
積1リットルのボトルを成形した。
【0040】
【表2】 表2に示すように本発明のPET樹脂製の容器を用いた
実験例6、8のものは6日保存した後もpH、ORPの
変化が少ないことより、容器の耐薬品性やガスバリアー
性に優れアルカリ性水の変化が少なく、安定しているこ
とが分かる。これに対し、実験例7,9の低密度ポリエ
チレン樹脂製の容器を用いたものは僅か3日程度で、O
RPが大きくなりアルカリ性水の変化が生じる。
【0041】[実験例10〜16]酸性水として、pH
が2.10、ORPが1170mV、残留塩素量が26
ppmのものを準備し、これを下記実験例10〜16の
7種類の層構成からなる袋状物に充填、ヒートシールし
て室温の下で1〜14日保存し、pH、ORP、残留塩
素量とその変化およびシール強度(23℃、180度剥
離、引張速度10mm/分)を測定し、その結果を表3
に示した。
【0042】なお、pHは数値が大きくなると酸性水が
変化し中性にちかづくことを意味し、ORPは数値が小
さくなると酸性水が変化し中性にちかづくことを意味
し、残留塩素量は数値が小さくなると殺菌力が低下する
ことを意味する。また、以下に使用した各記号は次の樹
脂を、{ }内の数値は厚さ{ミクロン}を示す。
【0043】PA:ポリアミド EVOH:エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物 EVA:エチレン酢酸ビニル共重合体 (AD):ポリオレフイン系接着樹脂 LDPE:低密度ポリエチレン LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン KOPA:ポリ塩化ビニリデンコート延伸ポリアミド OPA:延伸ポリアミド [実験例10] PET−G(最内層)/(AD)/EVOH/(AD)/EVA {70} {5} {10} {5} {10} [実験例11] PET−G /(AD)/PA/EVOH/(AD)/EVA (最内層){30}{8} {9} {20} {8} {55} [実験例12] PET−G /(AD)/PA/EVOH/(AD)/EVA (最内層){60}{16}{18}{40} {16} {110} [実験例13] PET−G /(AD)/PA/EVOH/(AD)/EVA (最内層){40}{10}{10}{25} {10} {75} [実験例14] LLDPE{200}単層 [実験例15] LDPE/(AD)/KONY {109}{16} {60} [実験例16] LDPE/(AD)/OPA {95} {10} {95}
【表3】 表3に示すように、本発明の最内面がPET−Gから構
成した袋状物を用いた実験例10〜13の酸性水は、1
4日保存した後もpH、ORP、残留塩素量の変化が少
ないことより、袋状物の耐薬品性やガスバリアー性に優
れ、酸性水の変化が少なく、安定していることが分か
る。また実験例11,12に示すように袋状物のシール
強度もそれぞれ1.94,2.37kgf/cmであ
り、バッグインボックスの内袋用としては充分な性能を
示している。
【0044】これに対し、実験例14〜16の最内面が
直鎖低密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレンから
なる袋状物では僅か4日でpHが上昇し、ORPが下降
して酸性水の変化が生じ、残留塩素量も減少する。
【0045】
【発明の効果】本発明は最内面がエチレングリコール−
テレフタール酸重縮合物を主体とする組成物、あるいは
エチレングリコール−テレフタール酸構成単位を主体と
し、1,4−シクロヘキサンジメタノール−テレフター
ル酸構成単位を含有する共重合組成物、または硬質塩化
ビニル樹脂を主体とする組成物からなる容器にイオン水
を充填したことを特徴とするから、耐薬品性やガスバリ
アー性に優れる容器に充填したことにより、長期間保存
してもイオン水の変化がなく、遠距離の輸送も可能な優
れたイオン水入り容器である。
【0046】本発明は最内面が1,4−シクロヘキサン
ジメタノール−テレフタール酸構成単位を主体とする組
成物から構成した袋状物であり、前記最内面同志が熱融
着された密封部を有することを特徴とする袋状物である
から、袋状物の耐薬品性やガスバリアー性に優れ、酸性
水等を充填しても性能の変化が少なく、耐ピンホール製
にも優れ、密封部のシール強度も実用的なものであり、
優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/24 D // B65D 85/00 Z 0330−3E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内面がエチレングリコール−テレフタ
    ール酸重縮合物を主体とする組成物、あるいはエチレン
    グリコール−テレフタール酸構成単位を主体とし、1,
    4−シクロヘキサンジメタノール−テレフタール酸構成
    単位を含有する共重合組成物、または硬質塩化ビニル樹
    脂を主体とする組成物からなる容器にイオン水を充填し
    たことを特徴とするイオン水入り容器。
  2. 【請求項2】 最内面がエチレングリコール−テレフタ
    ール酸構成単位を主体とし、1,4−シクロヘキサンジ
    メタノール−テレフタール酸構成単位を含有する共重合
    組成物から構成した袋状物であり、前記最内面同志が熱
    融着された密封部を有することを特徴とする袋状物。
JP1078194A 1994-02-02 1994-02-02 イオン水入り容器および袋状物 Pending JPH07215328A (ja)

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