JPH07214338A - 鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料との接合方法 - Google Patents

鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料との接合方法

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JPH07214338A
JPH07214338A JP6024900A JP2490094A JPH07214338A JP H07214338 A JPH07214338 A JP H07214338A JP 6024900 A JP6024900 A JP 6024900A JP 2490094 A JP2490094 A JP 2490094A JP H07214338 A JPH07214338 A JP H07214338A
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靖雄 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異種材同士を溶接する際、溶接部で脆弱な金
属間化合物を生成させることなく健全な異材継手を得る
こと。 【構成】 鉄系金属材料の板3とアルミニウム系金属材
料の板2を重ね合わせて接合する際、接合する部分に予
め穴が開けられたアルミニウム系金属材料の板2を用
い、アルミニウム系金属材料側から該穴に鉄系金属材料
からなるピン4を通してその先端部を鉄系金属材料の板
3に接触させ、電極7でピン4と鉄系金属材料3を加圧
しながら通電することによりピンの先端部と鉄系金属材
料を抵抗溶接し、ピン4を介して鉄系金属材料の板3と
アルミニウム系金属材料の板2を接合すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、鉄道車両、船
舶、建築構造物など、鉄系金属材料とアルミニウム系金
属材料とが共存する構造体の組立時に用いられる、鉄系
金属材料とアルミニウム系金属材料との異種金属接合方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、地球の温暖化など環境問題の観点
から、自動車、鉄道車両、船舶などを軽量化しようとい
う試みがなされている。一方、この試みの一つとしてア
ルミニウム系金属材料を用いた車体の軽量化が検討され
ている。しかし、アルミニウム系金属材料は、鉄系金属
材料に比べて、強度、成形性、溶接性、コスト等の点で
劣るため、全ての鉄系金属材料をアルミニウム系金属材
料に置き換えるのは難しい。そこで、現状では、アルミ
ニウム系金属材料が部分的に使用されており、鉄系金属
材料とアルミニウム系金属材料が共存した形になってい
る。しかし、このような場合には、鉄系金属材料とアル
ミニウム系金属材料とを接合する必要性が生じる。
【0003】鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料と
が接合された構造体としては、例えば特開昭58−16
3584号公報にあるように、冶金学的に接合された軽
金属部分と重金属部分からなる接合部材を介して、軽金
属部材と重金属部材とが溶接によって接合された異材接
合体がある。また、鉄系金属層とアルミニウム系金属層
からなる鉄/アルミニウムクラッド材をインサート材に
用い、鋼板とアルミニウム系材料の板とをスポット溶接
によって接合する方法が、特開平4−55066号、特
開平4−127973号、特開平4−253578号お
よび特開平5−111778号公報などにより知られて
いる。鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料とを接合
する方法としては、この他にも、特開昭64−6607
6号公報にあるように、鋼製部材の少なくとも一面をア
ルミニウム系材料で被覆するとともに該アルミニウム系
材料被覆面側にアルミニウム製部材を溶接して接合する
方法や、特開昭63−25874号、特開平3−110
6号公報にあるように、鋼板とアルミニウム系材料の板
との間にインサート材を挿入してスポット溶接し接合す
る方法がある。また、ピンを用いた接合法としては、例
えば、特開平5−42374号公報等に示されているよ
うに、ピンを介して樹脂コート鋼板同士または鋼板と樹
脂コート鋼板を接合する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、鉄系金
属材料の板とアルミニウム系金属材料の板とを溶接によ
って接合する方法は多くあるが、これらの方法では以下
に示す様々な問題がある。即ち溶接を行う際クラッド材
などのインサート材を必要とするため、溶接作業が煩わ
しかったり、作業効率が悪かったり、溶接条件が限定さ
れるなどの問題点があり、また、インサート材によって
鉄系金属材料の板とアルミニウム系金属材料の板との間
に隙間ができるため、これによって外観が損なわれたり
疲労強度が低下するなどの問題点もある。さらに、イン
サート材に用いるクラッド材は高価であったり、スクラ
ップ化が大変であるなどの問題点も抱えている。また、
鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料とを直接接合す
る方法については、従来ほとんど提案がなされていな
い。これは、両者を直接溶接すると溶接部で脆弱な金属
間化合物が形成されるため、溶接部の信頼性が損なわれ
るからである。
【0005】前記で述べたように、ピンを用いた接合法
については特開平5−42374号公報ですでに提案が
なされているが、これは樹脂コートされた鋼板同士ある
いは鋼板と樹脂コートされた鋼板を接合するための方法
であり、鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料を接合
するための方法ではない。また、ピンを用いて鉄系金属
材料とアルミニウム系金属材料を接合する場合には、ス
ポット溶接を行う際に条件設定を必要とするが、前記発
明ではこれらについては触れられていない。さらに、こ
の方法では接合部に必ず穴を開けておかなくてはならな
いという煩わしさもある。
【0006】本発明はこのような問題を解決しようとし
たものであり、溶接部で金属間化合物を生成させること
なく、鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料とを直接
接合する方法を提供しようとしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記で述べた問題点を解
決するために、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、鉄
系金属材料とアルミニウム系金属材料との異材接合にお
いて、鉄系金属材料からなるピンを介して鉄系金属材料
とアルミニウム系金属材料とを接合することにより、溶
接部における脆弱な金属間化合物の生成、およびそれに
伴う接合部の強度劣化を防ぐ方法を見出した。すなわ
ち、本発明の要旨とするところは、 鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料(2)
を重ね合わせて接合する異種金属の接合方法において、
接合する部分に予め穴(1)が開けられたアルミニウム
系金属材料(2)を用い、該アルミニウム系金属材料
(2)側から該穴(1)に鉄系金属材料からなるピン
(4)を通して該ピン(4)の先端部を鉄系金属材料
(3)に接触させ、電極(7)でピン(4)と鉄系金属
材料(3)を加圧しながらピン(4)と鉄系金属材料
(3)との間で通電することによりピン(4)の先端部
と鉄系金属材料(3)を抵抗溶接し、ピン(4)を介し
て鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料(2)
を接合することを特徴とする鉄系金属材料とアルミニウ
ム系金属材料との接合方法であり、 鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料(2)
を重ね合わせて接合する異種金属の接合方法において、
接合する部分に予め穴(1)が開けられたアルミニウム
系金属材料(2)および鉄系金属材料(3)を用い、該
アルミニウム系金属材料(2)側から該穴(1)に鉄系
金属材料からなるピン(4)を通して該ピン(4)の先
端部を鉄系金属材料(3)の接合面の逆側に設置された
鉄系金属材料からなる金属片(8)に接触させ、あるい
は鉄系金属材料(3)側から該穴(1)に鉄系金属材料
からなるピン(4)を通して該ピン(4)の先端部をア
ルミニウム系金属材料(2)の接合面の逆側に設置され
た鉄系金属材料からなる金属片(8)に接触させ、電極
(7)でピン(4)と該金属片(8)を加圧しながらピ
ン(4)と該金属片(8)との間で通電することにより
ピン(4)の先端部と該金属片(8)を抵抗溶接し、ピ
ン(4)を介して鉄系金属材料(3)とアルミニウム系
金属材料(2)を接合することを特徴とする鉄系金属材
料とアルミニウム系金属材料との接合方法であり、 前記またはに記載された鉄系金属材料(3)とア
ルミニウム系金属材料(2)との異種金属接合方法にお
いて、接合する部分に穴が開けられていないアルミニウ
ム系金属材料(2)および鉄系金属材料(3)の両方あ
るいは一方を用い、該アルミニウム系金属材料(2)側
あるいは該鉄系金属材料(3)側から鉄系金属材料から
なるピン(4)を電極(7)で加圧しながら押し込み、
該ピン(4)で該アルミニウム系金属材料(2)および
該鉄系金属材料(3)の両方あるいは一方を貫いて、該
ピン(4)の先端部を該鉄系金属材料(3)、または鉄
系金属材料(3)もしくはアルミニウム系金属材料
(2)の接合面の逆側に設置された鉄系金属材料からな
る金属片(8)に接触させ、電極(7)でピン(4)と
該鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料からなる金属
片(8)を加圧しながらピン(4)と該鉄系金属材料
(3)または鉄系金属材料からなる金属片(8)との間
で通電することによりピン(4)の先端部と該鉄系金属
材料(3)または鉄系金属材料からなる金属片(8)を
抵抗溶接し、ピン(4)を介して鉄系金属材料(3)と
アルミニウム系金属材料(2)を接合することを特徴と
する鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料との接合方
法であり、 前記に記載された鉄系金属材料とアルミニウム系金
属材料との異種金属接合方法において、アルミニウム系
金属材料(2)側あるいは鉄系金属材料(3)側から鉄
系金属材料からなるピン(4)を電極(7)で加圧しな
がら押し込む際、ピン(4)と鉄系金属材料(3)また
は鉄系金属材料からなる金属片(8)との間で両者を抵
抗溶接する際の電流値Iの30〜80%の電流を流しな
がらピン(4)を押し込んでアルミニウム系金属材料
(2)および鉄系金属材料(3)の両方あるいは一方を
貫き、該ピン(4)の先端部を鉄系金属材料(3)、ま
たは鉄系金属材料(3)もしくはアルミニウム系金属材
料(2)の接合面の逆側に設置された鉄系金属材料から
なる金属片(8)に接触させ、電極(7)でピン(4)
と鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料からなる金属
片(8)を加圧しながらピン(4)と鉄系金属材料
(3)または鉄系金属材料からなる金属片(8)との間
で電流値Iで通電することによりピン(4)の先端部と
鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料からなる金属片
(8)を抵抗溶接し、ピン(4)を介して鉄系金属材料
(3)とアルミニウム系金属材料(2)を接合すること
を特徴とする鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料と
の接合方法にある。
【0008】
【作用】本発明によれば、ピンを用いて接合を行うこと
により、異種材同士を直接溶接する必要性がなくなるた
め、溶接部における脆弱な金属間化合物の生成、および
それに伴う継手の強度・靭性低下を防止することが可能
となり信頼性のある継手を得ることができる。また被接
合体であるアルミニウム系金属材料あるいは鉄系金属材
料が高強度であっても、予め穴を開けておくことにより
ピンを用いて容易に接合することが可能となる。さら
に、請求項3および請求項4の方法を用いれば、アルミ
ニウム系金属材料あるいは鉄系金属材料の両方あるいは
一方に予め穴を開けておかなくとも接合が可能となる。
特に被接合体に全く穴を開けない場合には穴の位置合わ
せをする必要がなくなるため、任意の位置で異材接合を
行うことが可能となる。
【0009】以下、本発明について図面に従って説明す
る。
【0010】図1の(a)〜(d)は本発明の請求項1
にかかる発明の実施例を説明するための断面図である。
図1(a)に示すように接合部に予め穴1が開けられた
アルミニウム系金属材料の板(以下、アルミ板と略す)
2と穴が開けられていない鉄系金属材料の板(以下、鋼
板と略す)3とを重ね合わせ、該穴1にアルミ板2の接
合面とは逆側から5の方向に向かって図1(b)に示す
断面形状のピン4を通し、さらに図1(c)に示すよう
にピン4の先端部6を鋼板3に接触させ、電極7でピン
4と鋼板3を加圧しながらピン4と鋼板3との間で通電
し、図1(d)に示すようにピン4の先端部6と鋼板3
とを抵抗溶接することにより、ピン4を介して鋼板3と
アルミ板2を接合する方法を示している。なお、電極7
でピン4と鋼板3を加圧しながら抵抗溶接を行う場合に
は、図1(c)に示すようにピン4の先端部6が鋼板3
に接しているだけの状態であってもよいし、また、ピン
4の先端部6が鋼板3にくい込んだ状態であってもよ
い。但し、ピン4の先端部6が鋼板3にくい込んだ状態
では、ピン4と鋼板3との接触面積が増加し接触部にお
ける抵抗が減少するため、溶接時により高い電流を必要
とする。なお、ピン4と被接合体との接触状態は、以下
の実施例においても同様であるものとする。
【0011】図2の(a)〜(c)は本発明の請求項2
にかかる発明の実施例を説明するための断面図である。
図2(a)に示すように接合部に予め穴1が開けられた
アルミ板2および鋼板3を重ね合わせ、該穴1にアルミ
板2の接合面とは逆側から5の方向に向かって図1
(b)に示したものと同様の断面形状のピン4を通し、
さらに図2(b)に示すようにピン4の先端部6を鋼板
3の接合面とは逆側に設置された鉄系金属材料からなる
金属片8に接触させ、電極7でピン4と金属片8を加圧
しながらピン4と金属片8との間で通電し、図2(c)
に示すようにピン4の先端部6と金属片8とを抵抗溶接
することにより、ピン4を介して鋼板3とアルミ板2を
接合する方法を示している。なお、前記したように、溶
接前におけるピン4の先端部と金属片8との接触状態は
1番目の実施例の場合と同様である。
【0012】図3の(a)〜(c)は本発明の請求項2
にかかる発明の第2の実施例を説明するための断面図で
あり、図2の(a)〜(c)で説明したものと類似の方
法である。すなわち、図3(a)に示すように接合部に
予め穴1が開けられた鋼板3およびアルミ板2を重ね合
わせ、該穴1に鋼板3の接合面とは逆側から5の方向に
向かって図1(b)に示したものと同様の断面形状のピ
ン4を通し、さらに図3(b)に示すようにピン4の先
端部6をアルミ板2の接合面とは逆側に設置された鉄系
金属材料からなる金属片8に接触させ、電極7でピン4
と金属片8を加圧しながらピン4と金属片8との間で通
電し、図3(c)に示すようにピン4の先端部6と金属
片8とを抵抗溶接することにより、ピン4を介して鋼板
3とアルミ板2を接合する方法を示している。
【0013】図4の(a)〜(b)は本発明の請求項3
にかかる発明の実施例を説明するための断面図であり、
被接合体として接合部に穴が開けられていないアルミ板
2および鋼板3を用いる場合について示すものである。
図4(a)に示すように接続部に穴が開けられていない
アルミ板2および鋼板3を重ね合わせ、図1(b)に示
した断面形状のピン4をアルミ板2の接合面とは逆側か
ら電極7で加圧して図4(b)に示すようにアルミ板2
を貫き、さらにピン4の先端部6を鋼板3に接触させ、
電極7でピン4と鋼板3を加圧しながらピン4と鋼板3
との間で通電し、図1(d)の場合と同様にピン4の先
端部6と鋼板3とを抵抗溶接することにより、ピン4を
介して鋼板3とアルミ板2を接合する方法を示してい
る。
【0014】図5の(a)〜(c)は本発明の請求項3
にかかる発明の第2の実施例を説明するための断面図で
あり、被接合体として接合部に穴が開けられていないア
ルミ板2および鋼板3の両方あるいは一方を用いる場合
について示すものである。図5(a)は接合部に穴が開
けられていないアルミ板2および鋼板3を用いる場合
を、図5(b)は接合部に穴が開けられたアルミ板2と
接合部に穴が開けられていない鋼板3を用いる場合を、
図5(c)は接合部に穴が開けられていないアルミ板2
と接合部に穴が開けられた鋼板3を用いる場合を示す。
いずれの場合もアルミ板2と鋼板3とを重ね合わせ、図
1(b)に示した形状と同様のピン4を図5の(a)〜
(c)に示すようにアルミ板2の接合面とは逆側から電
極7で加圧してアルミ板2および鋼板3の両方あるいは
一方を貫き、さらにピン4の先端部6を鋼板3の接合面
とは逆側に設置された鉄系金属材料からなる金属片8に
接触させ、電極7でピン4と金属片8を加圧しながらピ
ン4と金属片8との間で通電し、図2(c)の場合と同
様にピン4の先端部6と金属片8とを抵抗溶接すること
により、ピン4を介して鋼板3とアルミ板2を接合する
ものである。なお、図5(a)〜(c)で説明した方法
では、アルミ板2鋼板3とを入れ替えて(図5(a)〜
(c)でアルミ板2と鋼板3が入れ替わる)、鋼板側か
らピン4を加圧して押し込んでもよい。この場合には、
図3の(c)の場合と同様にピン4の先端部6と金属片
8とを抵抗溶接することにより、ピン4を介して鋼板3
とアルミ板2を接合することができる。
【0015】なお、上記図4(a)〜(b)および図5
(a)〜(c)で説明した方法では、鉄系金属材料から
なるピン4を加圧して押し込みアルミ板2あるいは鋼板
3を貫く際、ピン4と鋼板3あるいはピン4と鉄系金属
材料からなる金属片8との間で電流を流しながらピン4
を押し込めば、より容易にピンを押し込むことが可能と
なる。これは、通電による抵抗発熱によって、ピン4、
アルミ板2あるいは鋼板3が加熱されアルミ板2あるい
は鋼板3のピン4との接触部付近6の強度が低下するた
め、より低い荷重で容易にアルミ板2あるいは鋼板3を
貫くことが可能になるからである。この方法はピンで貫
くアルミ板の強度が高い場合により有効である。なぜな
ら、アルミニウム系金属材料は鉄系金属材料に比べて融
点が低いため、温度の上昇によってより強度が低下する
からである。しかし、鉄系金属材料であるピンは通電に
よって加熱されやすく加熱によってその強度が低下する
ため、電流値を上げ過ぎてピンの強度を低下させ過ぎな
いように注意すべきである。また、過大な電流によって
アルミ板を溶融させないようにすることも大切である。
【0016】図1〜図5の実施例では板同士を接合する
場合を取り上げて説明したが、本発明の適用範囲は板同
士の接合のみに留まるものではなく、板とブロックの接
合やブロック同士の接合にも適用が可能である。また、
本発明は鋼板とアルミ板の接合以外にも適用が可能であ
る。図6の(a)〜(d)はその一例を示す断面図であ
る。図6(a)は予め接合部に穴が開けられたアルミ板
2とアルミニウム系金属層9および鉄系金属層10から
なる2層の鉄/アルミクラッド板11とを重ね合わせ、
該穴に鉄系金属材料からなるピン4をアルミ板2の接合
面とは逆側から通し、さらに電極でピン4を加圧してそ
の先端部でクラッド板11のアルミニウム系金属層9を
貫きさらにその先端部をクラッド板11の鉄系金属層1
0に接触させ、電極でピン4とクラッド板11を加圧し
ながらピン4とクラッド板11の鉄系金属層10との間
で通電し、ピン4の先端部6とクラッド板11の鉄系金
属層10とを抵抗溶接した状態を示している。また、図
6(b)は予め接合部に穴が開けられたアルミ板2とア
ルミニウム系金属層9および鉄系金属層10からなる2
層の鉄/アルミクラッド板11とを重ね合わせ、該穴に
鉄系金属材料からなるピン4をアルミ板2の接合面とは
逆側から通し、さらに電極でピン4を加圧してその先端
部でクラッド板11のアルミニウム系金属層9および鉄
系金属層10を貫きさらにその先端部をクラッド板11
の鉄系金属層10の接合面とは逆側に設置された鉄系金
属材料からなる金属片8に接触させ、電極でピン4と金
属片8を加圧しながらピン4と金属片8の間で通電し、
ピン4の先端部6と金属片8とを抵抗溶接した状態を示
している。なお、図6(a)および(b)で説明した実
施例では、アルミ板2に予め穴が開けられていなくても
よいし、クラッド板11のアルミニウム系金属層9に穴
が開けられていてもよい。また、アルミ板2の代わりに
鋼板を用いてもよいし、接合する相手材の側にアルミニ
ウム系金属層あるいは鉄系金属層のどちらを向けてもよ
い。一方、図6(c)および図6(d)は、上記と同様
な方法で予め穴が開けられたアルミ板2とアルミニウム
系金属層9および鉄系金属層10からなる3層の鉄/ア
ルミ/鉄クラッド板12とをピン4を用いて接合した状
態を示す。なお、この場合にも、アルミ板2に予め穴が
開けられていなくてもよいし、クラッド板11のアルミ
ニウム系金属層9あるいは鉄系金属層10の両方あるい
はどちらか一方に穴が開けられていてもよい。また、ア
ルミ板2の代わりに鋼板を用いてもよい。
【0017】図7の(a)〜(f)は本発明にかかるピ
ン接合法を用いた場合の各種継手形状の例を示す断面図
である。図7の(a)はアルミ板2と鋼板3が平行状態
を保つためにアルミ板2と鋼板3が曲げられ接合された
状態を示している。また、図7(b)はアルミ板2と鋼
板3とが段状に接合された状態を示している。図7
(c)はアルミ板2と鋼板3が直角に曲げられ接合され
た状態を示している。一方、図7(d)は鋼板3同士を
アルミ板2で連結して直角に接合する場合を示してお
り、また、図7(e)は鋼板3にアルミ板2を直角に接
合する場合の例である。さらに、図7(f)はアルミ板
2と鋼板3を接合する際、接合用の鋼板13を用い、ス
ポット溶接部14を併用することによりアルミ板2と鋼
板3とを接合した状態を示している。
【0018】本発明で被接合体として用いるアルミニウ
ム系金属材料あるいは鉄系金属材料の材質は特に限定す
るものではない。また、接合に用いる鉄系金属材料から
なるピンあるいは鉄系金属材料からなる金属片の材質も
特に限定するものではない。しかし、図4、図5、図6
で説明したようにピンの先端部でアルミニウム系金属材
料の板あるいは鉄系金属材料の板を加圧して押し込みこ
れらを貫く場合には、ピンの降伏強さがアルミニウム系
金属材料あるいは鉄系金属材料の引張強さより50MP
a以上高いことが望ましい。これは、ピンを押し込む際
に、ピンが変形や座屈を起こさないようにするためであ
る。被接合体であるアルミニウム系金属材料あるいは鉄
系金属材料の両方あるいは一方の引張強さがピンの降伏
強さと同等かあるいはそれ以上であり、ピンでアルミ板
あるいは鋼板の両方あるいは一方を貫くことが困難であ
る場合には、図1、図2、図3に示すようにアルミ板あ
るいは鋼板の両方あるいは一方に予めピンを通す穴を開
けておいたほうがよい。
【0019】ピンの形状は図1の(b)に示した形状に
限定されるものではない。例えば、被接合体の穴あるい
は被接合体自身に押し込む部分のピンの横断面の形状
は、図8に示すように、(a)丸形、(b)三角形、
(c)四角形、(d)五角形、(e)星形、などの多角
形、あるいは、(f)三本足形、(g)四本足形、
(h)中空形など様々な形状のものを用いることが可能
である。また、ピンの縦断面の形状についても、図9に
示すように、先端部が、(a)三角形、(b)丸形、
(c)平面、(d)くさび形、(e)段々形、などの打
ち込み形やネジ形、(f)回転防止形、(g)中空形、
など様々な形状のものを用いることが可能である。これ
らピンの形状については、継手の形状、継手の仕様、被
接合体の強度、要求される接合部の強度、および接合部
にかかる荷重の方向などによって適宜選択することが望
ましい。また、ピンは先端部以外にも側面部で被接合体
に接触するが、接触による溶接時の分流や過剰発熱によ
る先端部以外での被接合体の溶融を防ぐために、被接合
体に接するピンの側面部には図10に示すように絶縁性
の皮膜15を被覆してもよい。絶縁性皮膜を被覆するこ
とにより溶接時の分流を防ぐことが可能となるため、よ
り低電流で抵抗溶接を行うことが可能となる。また、ピ
ンと被接合体が直接接触しなくなるため、例えば、被接
合体がアルミニウム系金属材料の場合には、それが溶融
し、金属間化合物を生成するのも防ぐことができる。さ
らに、この絶縁性皮膜によりアルミ板と鋼板が直接接触
することがないため、アルミ板と鋼板との接触による電
気的腐食も防止することが可能となり、継手部の耐食性
も向上させることができる。絶縁性皮膜は、セラミック
ス、高分子など高絶縁性のものならいずれでもよいが、
ピンの部分は温度が上がるため、望ましくは耐熱性のあ
るもののほうがよい。
【0020】ピンを通す穴の形状は、図8および図9に
示したピンの形状に合わせて適宜選択すればよい。ま
た、ピンと穴の公差も任意に選ぶことができる。しか
し、ピンと穴の公差は継手の精度に影響したり、ピンと
被接合体との接触によって溶接時の分流に影響したり、
溶接部からの熱影響に影響したり、あるいは押し込む際
のピンの変形にも影響を及ぼすため、ピンの形状を損な
わずかつ溶接時の分流や熱伝導を最小限に防ぐ公差を選
ぶことが望ましい。さらに、前記したように溶接時の分
流や溶接部からの熱影響には絶縁性皮膜を被覆する方法
も有効である。また、図1(b)、図2(b)、図3
(b)などで示したピンと鉄系金属材料あるいは鉄系金
属材料からなる金属片と接触した状態における被接合体
から上に飛び出したピンの余りしろl4の値は、溶接部
6で金属間化合物を生成させることなく、かつ寸法精度
を良くして溶接するために、0.1〜1.0mm程度が
望ましい。
【0021】ピンと鉄系金属材料あるいはピンと鉄系金
属材料からなる金属片とを抵抗溶接する際の電流密度の
範囲および通電時間の範囲は、それぞれ、300〜18
00A/mm2および60〜280msec程度が望ま
しい。このように値を限定したのは、電流密度がこれよ
り低いと、また通電時間がこれより短いと、溶接が不完
全であったり溶接部の強度が低くなったりするなどの問
題が生じるからであり、逆に電流密度がこれより高い
と、また通電時間がこれより長いと、入熱過剰となって
溶接部で金属間化合物が生成され易くなるからである。
なお、上記で述べた電流値の値は、ピンの押し込む部分
2の断面積(図2)を基準にして計算している。一
方、請求項4に記載したピンを加圧して押し込む際の電
流値を抵抗溶接時の30〜80%と限定したのは、これ
より低いとアルミニウム系金属材料あるいは鉄系金属材
料の強度低下に対して抵抗発熱の効果が少なくなるから
であり、また、これより高いとピン自体の強度が低下し
過ぎたり、アルミニウム系金属材料を溶融させてピンと
の間で金属間化合物が生成されるようになるからであ
る。
【0022】電極でピンと鉄系金属材料あるいはピンと
鉄系金属材料からなる金属片を加圧する場合の圧力、あ
るいは電極でピンを加圧して押し込みアルミニウム系金
属材料あるいは鉄系金属材料を貫く場合の圧力は300
〜1570MPa程度が望ましい。このように値を限定
したのは、これより圧力が低いとピンが押し込みにくく
なり、かつ抵抗溶接も安定した状態で行い難くなるから
であり、また、これより圧力が高いとピンや被接合材料
の変形が大きくなり過ぎるからである。なお、この場合
の圧力の値はピンの押し込む部分l2の断面積(図2)
を基準にして計算している。ピンを押し込んでアルミニ
ウム系金属材料あるいは鉄系金属材料を貫く場合には、
静かに押し込んでもよいし衝撃的に打ち込んでもよい
が、作業効率の点を考慮すれば後者のほうが望ましい。
【0023】なお、本発明において接合に用いるピンを
連続的に供給する装置としては、例えば図11に示すよ
うに、溶接前はバネ17によってピン4が固定され、溶
接後はピン4がバネ17からはずれて連続的に供給でき
るような装置が考えられる。本発明によるピン供給装置
を用いれば連続的なピンの供給が可能となるため操業効
率も上がるものと考えられる。しかし、本発明における
ピンの供給装置はこのような装置に限定されるものでは
ない。
【0024】
【実施例】
(第一の実施例)直径2.1mmの穴1が開けられた3
0×60×1.0mmのアルミ板2(材質;A505
2、引張強さ;235MPa)と穴が開けられていない
30×60×0.8mmの冷延鋼板3(極低炭素鋼、引
張強さ;294MPa)とを図1(a)に示すように3
0mmラップさせて重ね合わせた。次に、図1(b)に
示す形状のピン4(材質;SC450、降伏強さ:22
5MPa、D=4.0mm、d=2.0mm、l1
1.5、l2=1.0、l3=0.2mm)を5の方向に
向けて穴1に通し、図1(c)に示すようにピン4の先
端部6を冷延鋼板3に接触させ(但し、l4=0.2m
m)、電極7で200kgの荷重をかけながらピン4と
冷延鋼板3との間で4.0kAの電流を200msec
流した。通電後の断面を観察すると、図1(d)に示す
ように、ピン4の先端部6と冷延鋼板3とが抵抗溶接さ
れており、ピン4を用いてアルミ板2と冷延鋼板3とを
接合することができた。上記の実施例において、被接合
体であるアルミ板2の材質をそれぞれA1050、A3
004、A6061、A2024、A7075(引張強
さ;それぞれ、127、216、294、480、49
0MPa)などに代えても、同様にピン4を用いてアル
ミ板2と冷延鋼板3を接合することができた。
【0025】(第2の実施例)直径2.1mmの穴1が
開けられた30×60×1.0mmのアルミ板2(材
質;A5052)と同じ直径の穴1が開けられた30×
60×0.8mmの冷延鋼板3(極低炭素鋼)とを図2
(a)に示すように穴の位置を合わせ30mmラップさ
せて重ね合わせた。また、冷延鋼板3の接合面の逆側に
冷延鋼板でできた5×5×0.5mmの金属片8を配置
した。次に、図1(a)に示す形状のピン4(l2
1.8mm、材質、降伏強さ、その他の寸法は第1の実
施例と同じ)を5の方向に向けて穴1に通し、図2
(b)に示すようにピン4の先端部6を金属片8に接触
させ(但し、l4=0.2mm)、電極7で200kg
の荷重をかけながらピン4と金属片8との間で4.0k
Aの電流を200msec流した。通電後の断面を観察
すると、図2(c)に示すように、ピン4の先端部6と
金属片8とが抵抗溶接されており、ピン4を用いてアル
ミ板2と冷延鋼板3とを接合することができた。上記の
実施例で、被接合体であるアルミ板2の材質をA105
0、A3004、A6061、A2024、A7075
などに代えても、同様にピン4を用いてアルミ板2と冷
延鋼板3を接合することができた。
【0026】(第3の実施例)第2の実施例で説明した
図2(a)において、アルミ板2と冷延鋼板3の位置を
入れ替え、図3(a)に示すように試験片をセットし
た。次に、第2の実施例で用いたのと同じ図1(a)に
示すようにピン4を5の方向に向けて穴1に通し、図3
(b)に示すようにピン4の先端部6を金属片8に接触
させ(但し、l4=0.2mm)、電極7で200kg
の荷重をかけながらピン4と金属片8との間で4.0k
Aの電流を200msec流した。通電後の断面を観察
すると、図3(c)に示すように、ピン4の先端部6と
金属片8とが抵抗溶接されており、ピン4を用いてアル
ミ板2と冷延鋼板3とを接合することができた。上記の
実施例で、被接合体であるアルミ板2の材質をA105
0、A3004、A6061、A2024、A7075
などに代えても、同様にピン4を用いてアルミ板2と冷
延鋼板3を接合することができた。
【0027】(第4の実施例)第1の実施例において予
め穴が開けられているアルミ板2の代わりに穴が開けら
れていない30×60×1.0mmのアルミ板2(材
質;A5052)を用い、図4(a)に示すように第1
の実施例と同様に試験片をセットした。次に、電極7で
図1(b)に示す形状のピン4(材質;SM570、降
伏強さ;480MPa、寸法は第1の実施例と同じ)を
200kgの荷重で加圧して図4(b)に示すようにア
ルミ板2を貫きピン4の先端部6を冷延鋼板3に接触さ
せ、電極7で200kgの荷重をかけながらピン4と冷
延鋼板3との間で4.0kAの電流を200msec流
した。通電後の断面を観察すると、図1(d)の場合と
同様に、ピン4の先端部6と冷延鋼板3とが抵抗溶接さ
れており、ピン4を用いてアルミ板2と冷延鋼板3とを
接合することができた。上記の実施例において、被接合
体であるアルミ板2の材質をA1050、A3004、
A6061などに代えても、同様にピン4を用いてアル
ミ板2と冷延鋼板3を接合することができた。
【0028】(第5の実施例)第2の実施例において、
図5(a)に示すように予め穴が開けられているアルミ
板2および鋼板3の代わりに穴が開けられていない30
×60×1.0mmのアルミ板2(材質;A5052)
および30×60×0.8mmの鋼板3(極低炭素鋼)
を用い、あるいは図5(b)に示すように予め穴が開け
られている鋼板3の代わりに穴が開けられていない30
×60×0.8mmの鋼板3(極低炭素鋼)を用い、あ
るいは図5(c)に示すように予め穴が開けられている
アルミ板2の代わりに穴が開けられていない30×60
×1.0mmのアルミ板2(材質;A5052)を用
い、第2の実施例と同様に試験片をセットした。次に、
電極7で図1(b)に示す形状のピン4(材質;SM5
70、寸法は第2の実施例と同じ)を200kgの荷重
で図5の(a)〜(c)のように加圧してアルミ板2あ
るいは鋼板3の両方あるいはどちらか一方と貫きピン4
の先端部6を金属片8に接触させ、電極7で200kg
の荷重をかけながらピン4と金属片8との間で4.0k
Aの電流を200msec流した。通電の後の断面を観
察すると、図2(c)の場合と同様に、ピン4の先端部
6と金属片8とが抵抗溶接されており、ピン4を用いて
アルミ板2と冷延鋼板3とを接合することができた。上
記の実施例において、被接合体であるアルミ板2の材質
をA1050、A3004、A6061などに代えて
も、同様にピン4を用いてアルミ板2と冷延鋼板3を接
合することができた。また、上記の実施例で説明下図5
(a)〜(C)において、アルミ板2と鋼板3とを入れ
替え、鋼板3側からピン4を押し込んでも、図3(c)
の場合と同様にピン4を用いてアルミ板2と冷延鋼板3
を接合することができた。
【0029】(第6の実施例)第4および第5の実施例
において、ピン4でアルミ板2および鋼板3の両方ある
いはどちらか一方を加圧して貫く際、1.8kAの電流
を流しながら加圧するとより容易にアルミ板2あるいは
鋼板3を貫くことが可能となり120kg程度の低荷重
でもピンで容易に板を貫くことができた。また、A20
24やA7075などの高強度アルミ板や高強度鋼板の
場合には、降伏強さが高いピンを用いかつピンで板を貫
く際の荷重設定を高くしなければならないが、加圧時に
1.1〜2.8kA程度の電流を流すことによって15
0〜200kg程度の低荷重でも容易にピンを押し込み
板を貫くことが可能となった。ピン4でアルミ板2ある
いは鋼板3を貫いた後は電流値を上げ、ピン4と鋼板3
あるいはピン4と金属片8とを抵抗溶接し、ピン4を用
いて鋼板3とアルミ板2を接合した。
【0030】(第7の実施例)第1および第2の実施例
において、鋼板3の代わりにアルミニウム系金属層9が
厚さ0.4mmの純アルミ板(材質;A1050)であ
り、鉄系金属層10が厚さ0.4mmの冷延鋼板(極低
炭素鋼)である30×60×0.8mmの鉄/アルミ2
層クラッド板11を用い、アルミ板2側にアルミニウム
系金属層9を向けて第1および第2の実施例と同様に試
験片をセットした。次に、図1(b)に示す形状のピン
4(材質、強度は第5の実施例と同じ、D=4.0m
m、d=2.0mm、l1=1.5、l2=1.4、l3
=0.2mm)を穴1に通し、さらに電極7で200k
gの荷重をかけながらピン4を加圧してクラッド板11
のアルミニウム系金属層9および鉄系金属層10の両方
あるいは一方を貫きピン4の先端部6を冷延鋼板3ある
いは金属片8に接触させ、電極7で200kgの荷重を
かけながらピン4と冷延鋼板3あるいは金属片8との間
で4.0kAの電流を200msec流した。通電後の
断面を観察すると、図6(a)および(b)に示したよ
うに、ピン4の先端部6と冷延鋼板3あるいは金属片8
とが抵抗溶接されており、ピン4を用いてアルミ板2と
2層クラッド板11とを接合することができた。上記の
実施例において、被接合体であるアルミ板2の材質をA
1050、A3004、A6061、A2024、A7
075などに代えても、同様にピン4を用いてアルミ板
2とクラッド板11を接合することができた。なお、図
7(a)および(b)で説明した実施例において、予め
穴が開けられていないアルミ板2を用いても、あるいは
アルミニウム系金属層9に穴が開けられているクラッド
板11を用いても同様に接合が可能であった。また、ア
ルミ板2の代わりに鋼板3を用いても、接合する相手材
の側に鉄系金属層を向けても接合が可能であった。
【0031】一方、第7の実施例において、30×60
×0.8mmの鉄/アルミ2層クラッド板11の代わり
に、アルミニウム系金属層9が厚さ0.4mmの純アル
ミ板(材質;A1050)であり、鉄系金属層10が厚
さ0.4mmの冷延鋼板である30×60×1.2mm
の鉄/アルミ/鉄3層クラッド材12を用いても、図6
の(c)および(d)に示すように上記と同様な方法で
接合が可能であった。なお、この場合にも、アルミ板2
に予め穴が開けられていなくてもよいし、クラッド板1
1のアルミニウム系金属層9あるいは鉄系金属層10の
両方あるいはどちらか一方に穴が開けられていてもよ
い。また、アルミ板2の代わりに鋼板3を用いてもよ
い。
【0032】(第8の実施例)第1〜第7の実施例にお
いて、抵抗溶接の際の通電時間を60〜280msec
と変化させても抵抗溶接が可能であった。また、ピン4
を鋼板あるいは金属片にくい込ませた状態で抵抗溶接を
行っても、4.8kAの電流を流すことによってピン4
と鋼板3あるいは金属片8を抵抗溶接することができ
た。また、ピン4の先端形状として図8の(a)に示し
たものの代わりに図8の(b)あるいは(c)に示した
ものを用いても、5.5kA程度の電流を流すことによ
ってピン4と鋼板3あるいは金属片8を抵抗溶接するこ
とができた。さらに、図10に示すように、Al23
どの絶縁性皮膜を被覆したピン4を用いることにより、
1.5kA程度の低電流で溶接を行うことが可能であっ
た。
【0033】(第9の実施例)第1〜第8の実施例で作
成した鋼板−アルミ板接合体の十字引張強さの値を測定
し、その最大値を直接スポット溶接した場合と比べる
と、本発明による継手の場合には直接スポット溶接した
場合に比べ2倍以上の高い値を示した。鋼板とアルミ板
は直接スポット溶接を行うと、溶接部で脆弱な金属間化
合物が生成されるため十字引張強さの値は低くなるが、
本発明による方法では金属間化合物がほとんど生成され
ないため、継手強度は高い値を示すことがわかった。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明を実施するこ
とによって、コンパクトかつ簡易な方法で鉄系金属材料
とアルミニウム系金属材料との異材接合を行うことが可
能となり、また、異材同士を抵抗溶接する際、溶接部で
生成される脆弱な金属間化合物の生成およびそれに伴う
接合部の強度・靭性の低下を防止することができる。ま
た、本発明では、点状、線状、面状など種々のタイプの
接合や様々な形状のもの同士の接合が可能となり、かつ
接合時にインサート材を必要とせず、鉄系金属材料とア
ルミニウム系金属材料との組み合わせ以外にも利用でき
るため、工業上非常に有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図2】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図3】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図4】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図5】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図6】本発明における溶接法の一実施例を説明するた
めの断面図である。
【図7】本発明に係るピン接合を用いた各種継手形状を
示す断面図である。
【図8】本発明で用いる各種ピンの横断面図の一例であ
る。
【図9】本発明で用いる各種ピンの縦断面図の一例であ
る。
【図10】本発明で用いるピンの縦断面図の一例であ
る。
【図11】本発明で用いるピン供給装置の一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ピンを通すための穴 2 アルミニウム系金属材料からなる板 3 鉄系金属材料からなる板 4 鉄系金属材料からなるピン 5 ピンを通す方向 6 ピンの先端部 7 溶接用電極 8 鉄系金属材料からなる金属片 9 クラッド材のアルミニウム系金属層 10 クラッド材の鉄系金属層 11 鉄/アルミニウム2層クラッド材の板 12 鉄/アルミニウム/鉄3層クラッド材の板 13 異材接合に用いる鉄系金属材料からなる板 14 スポット溶接部 15 絶縁性皮膜 16 ピンを連続的に供給可能な接合装置 17 ピンを押えるバネ l1 ピンのフランジ部の寸法 l2 ピンの平行部の寸法 l3 ピンの鋭角部の寸法 l4 ピンの余りしろ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金
    属材料(2)を重ね合わせて接合する異種金属の接合方
    法において、接合する部分に予め穴(1)が開けられた
    アルミニウム系金属材料(2)を用い、該アルミニウム
    系金属材料(2)側から該穴(1)に鉄系金属材料から
    なるピン(4)を通して該ピン(4)の先端部を鉄系金
    属材料(3)に接触させ、電極(7)でピン(4)と鉄
    系金属材料(3)を加圧しながらピン(4)と鉄系金属
    材料(3)との間で通電することによりピン(4)の先
    端部と鉄系金属材料(3)を抵抗溶接し、ピン(4)を
    介して鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料
    (2)を接合することを特徴とする鉄系金属材料とアル
    ミニウム系金属材料との接合方法。
  2. 【請求項2】 鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金
    属材料(2)を重ね合わせて接合する異種金属の接合方
    法において、接合する部分に予め穴(1)が開けられた
    アルミニウム系金属材料(2)及び鉄系金属材料(3)
    を用い、該アルミニウム系金属材料(2)側から該穴
    (1)に鉄系金属材料からなるピン(4)を通して該ピ
    ン(4)の先端部を鉄系金属材料(3)の接合面の逆側
    に設置された鉄系金属材料からなる金属片(8)に接触
    させ、あるいは鉄系金属材料(3)側から該穴(1)に
    鉄系金属材料からなるピン(4)を通して該ピン(4)
    の先端部をアルミニウム系金属材料(2)の接合面の逆
    側に設置された鉄系金属材料からなる金属片(8)に接
    触させ、電極(7)でピン(4)と該金属片(8)を加
    圧しながらピン(4)と該金属片(8)との間で通電す
    ることによりピン(4)の先端部と該金属片(8)を抵
    抗溶接し、ピン(4)を介して鉄系金属材料(3)とア
    ルミニウム系金属材料(2)を接合することを特徴とす
    る鉄系金属材料とアルミニウム系金属材料との接合方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された鉄
    系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料(2)との
    異種金属接合方法において、接合する部分に穴が開けら
    れていないアルミニウム系金属材料(2)および鉄系金
    属材料(3)の両方あるいは一方を用い、該アルミニウ
    ム系金属材料(2)側あるいは該鉄系金属材料(3)側
    から鉄系金属材料からなるピン(4)を電極(7)で加
    圧しながら押し込み、該ピン(4)で該アルミニウム系
    金属材料(2)および該鉄系金属材料(3)の両方ある
    いは一方を貫いて、該ピン(4)の先端部を該鉄系金属
    材料(3)、または鉄系金属材料(3)もしくはアルミ
    ニウム系金属材料(2)の接合面の逆側に設置された鉄
    系金属材料からなる金属片(8)に接触させ、電極
    (7)でピン(4)と該鉄系金属材料(3)または鉄系
    金属材料からなる金属片(8)を加圧しながらピン
    (4)と該鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料から
    なる金属片(8)との間で通電することによりピン
    (4)の先端部と該鉄系金属材料(3)または鉄系金属
    材料からなる金属片(8)を抵抗溶接し、ピン(4)を
    介して鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金属材料
    (2)を接合することを特徴とする鉄系金属材料とアル
    ミニウム系金属材料との接合方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された鉄系金属材料
    (3)とアルミニウム系金属材料(2)との異種金属接
    合方法において、アルミニウム系金属材料(2)側ある
    いは鉄系金属材料(3)側から鉄系金属材料からなるピ
    ン(4)を電極(7)で加圧しながら押し込む際、ピン
    (4)と鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料からな
    る金属片(8)との間で両者を抵抗溶接する際の電流値
    Iの30〜80%の電流を流しながらピン(4)を押し
    込んでアルミニウム系金属材料(2)および鉄系金属材
    料(3)の両方あるいは一方を貫き、該ピン(4)の先
    端部を鉄系金属材料(3)、または鉄系金属材料(3)
    もしくはアルミニウム系金属材料(2)の接合面の逆側
    に設置された鉄系金属材料からなる金属片(8)に接触
    させ、電極(7)でピン(4)と鉄系金属材料(3)ま
    たは鉄系金属材料からなる金属片(8)を加圧しながら
    ピン(4)と鉄系金属材料(3)または鉄系金属材料か
    らなる金属片(8)との間で電流値Iで通電することに
    よりピン(4)の先端部と鉄系金属材料(3)または鉄
    系金属材料からなる金属片(8)を抵抗溶接し、ピン
    (4)を介して鉄系金属材料(3)とアルミニウム系金
    属材料(2)を接合することを特徴とする鉄系金属材料
    とアルミニウム系金属材料との接合方法。
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