JPH0721344A - 画像形成記憶装置 - Google Patents

画像形成記憶装置

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JPH0721344A
JPH0721344A JP5145023A JP14502393A JPH0721344A JP H0721344 A JPH0721344 A JP H0721344A JP 5145023 A JP5145023 A JP 5145023A JP 14502393 A JP14502393 A JP 14502393A JP H0721344 A JPH0721344 A JP H0721344A
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JP5145023A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Yokogawa
壽彦 横川
Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
Tatsuo Ito
達雄 伊藤
Tatsuro Yoshioka
達郎 吉岡
Giichi Watanabe
義一 渡邊
Fumio Kuzumi
文男 来住
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インデックスシート上における所望のインデ
ックス情報を容易に検索して、それに対応する文書の画
像情報が迅速に得られるようにする。 【構成】 記憶媒体から取り出した各ディレクトリのフ
ァイルを順に取り出し、そこからインデックス画像イメ
ージ(インデックス情報)を取り出して、相対順序判別
処理により、所定の条件(インデックス画像イメージ自
体から得られる特徴やその画像イメージの属する文書の
特徴等)に基づいて複数のインデックス画像イメージの
相対順序を判別し、その判別されたインデックス画像イ
メージの相対順序に基づいて用紙上に形成されるインデ
ックス画像イメージの順序を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外部機器から受け取
った画像情報あるいは読み取った原稿の画像情報を文書
単位で対応するインデックス情報と共に記憶媒体に記憶
し、必要に応じてその記憶した画像情報を用紙上に画像
形成して出力(プリントアウト)できると共に、記憶し
たインデックス情報を用紙上に画像形成してインデック
スシートを出力することもできる画像形成記憶装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等において作成あるいは
収集される多量の文書等をスペース効率良く整理し、随
時利用できるようにするために光ファイリングシステム
が開発され、普及してきている。しかしながら、従来の
光ファイリングシステムは一般に高価であり、しかも複
雑で高度な操作が必要であったため、誰でも手軽に利用
できるものではなかった。
【0003】そのため、例えば原稿の画像を読み取る画
像読取手段(スキャナ)とレーザプリンタ等の画像形成
手段とを組み合わせて構成したデジタル複写機に、画像
情報の記憶・管理手段として光ディスク装置を一体的に
設けた画像形成記憶装置が開発されるようになった。
【0004】このような画像形成記憶装置においては、
例えば特開平3−291753号公報,特開平3−29
1754号公報,あるいは特開平4−10067号公報
などに見られるように、原稿の画像を読み取ってその画
像情報(文書情報)を文書単位で記憶媒体上に記憶保存
し、その記憶した各文書情報からその各文書情報にそれ
ぞれ対応する抄録情報(インデックス情報)を作成し
て、それを用紙上に画像形成してインデックス(抄録)
シートを出力するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の画
像形成記憶装置において、インデックスシート上に形成
される各インデックス情報(画像)の配置は記憶媒体中
の文書(画像情報)の位置(順序)によって決まるた
め、その各インデックス情報は一見入力時刻(時刻も含
む)の順に整列されるように思われる。
【0006】しかし、記憶媒体中のファイルの配置は記
憶媒体の論理的な構成方法によって異なる。また、文書
を消去するなどの処理により、記憶媒体中の順序と入力
時刻の順序は食違いを生じる可能性がある。さらに、複
数のディレクトリを有する論理構造をとる場合は、入力
された文書が異なるディレクトリに配置されうることが
利点であるので、入力順序とは違った配置となる。
【0007】したがって、利用者は所望の文書を得たい
時にその文書に対応するインデックスシート上のインデ
ックス情報を検索しなければならないが、その検索に多
くの時間がかかってしまうという不都合があった。よっ
て、類似する複数の文書を同時に必要とするような場合
には、上記のような検索により多くの時間がかかってし
まう。
【0008】この発明は上述のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、インデックスシート上におけ
る所望のインデックス情報を容易に検索して、それに対
応する文書の画像情報が迅速に得られるようにすること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至24の発明
は、画像情報を文書単位で対応するインデックス情報と
共に記憶する記憶手段と、該手段によって記憶されたイ
ンデックス情報を用紙上に画像形成してインデックスシ
ートを出力するインデックスシート出力手段とを備えた
画像形成記憶装置において、それぞれ上記の目的を達成
するため次の各手段を設けたことを特徴とする。
【0010】請求項1の発明は、所定の条件に基づいて
複数のインデックス情報の相対順序を判別するインデッ
クス情報相対順序判別手段を設け、インデックスシート
出力手段に、上記インデックス情報相対順序判別手段に
よって判別されたインデックス情報の相対順序に基づい
て用紙上に形成されるインデックス情報の順序を制御す
る手段を備えたものである。
【0011】請求項2の発明は、上記インデックス情報
相対順序判別手段を、上記所定の条件としてインデック
ス情報自体から得られる特徴を基準属性として用いる手
段としたものである。請求項3の発明は、上記インデッ
クス情報相対順序判別手段が用いるインデックス情報自
体から得られる特徴を、そのインデックス情報を構成す
る画像の大きさとしたものである。
【0012】請求項4の発明は、上記インデックス画像
相対順序判別手段が用いるインデックス情報自体から得
られる特徴を、そのインデックス情報を構成する画像中
に含まれる文字から得られる属性としたものである。請
求項5の発明は、上前記画像中に含まれる文字から得ら
れる属性を、画像中に現われる文字の大きさとしたもの
である。
【0013】請求項6の発明は、上記画像中に含まれる
文字から得られる属性を、画像中に現われる文字の間隔
としたものである。請求項7の発明は、上記画像中に含
まれる文字から得られる属性を、画像中に現われる行の
間隔としたものである。。請求項8の発明は、上記画像
中に含まれる文字から得られる属性を、画像中に現われ
る文字の種類としたものである。
【0014】請求項9の発明は、上記インデックス情報
相対順序判別手段が用いるインデックス情報自体から得
られる特徴を、そのインデックス情報を構成する画像か
ら得られるレイアウトに関する属性としたものである。
請求項10の発明は、上記画像から得られるレイアウト
に関する属性を、画像中に現われる行の方向としたもの
である。
【0015】請求項11の発明は、上記画像から得られ
るレイアウトに関する属性を、画像の方向としたもので
ある。請求項12の発明は、上記画像から得られるレイ
アウトに関する属性を、画像中の文字情報の量としたも
のである。請求項13の発明は、上記画像から得られる
レイアウトに関する属性を、画像中の文字情報以外の情
報の量としたものである。請求項14の発明は、上記画
像中の文字情報以外の情報を、画像中に含まれる絵の領
域としたものである。
【0016】請求項15の発明は、上記画像から得られ
るレイアウトに関する属性を、画像中の罫線の情報とし
たものである。請求項16の発明は、上記画像から得ら
れるレイアウトに関する属性を、画像中の特定画素量と
したものである。請求項17の発明は、上記画像から得
られるレイアウトに関する属性を、画像中に現われる段
組の情報としたものである。
【0017】請求項18の発明は、上記インデックス情
報相対順序判別手段を、上記所定の条件としてインデッ
クス情報の属する文書の特徴を基準属性として用いる手
段としたものである。請求項19の発明は、請求項18
の画像形成記憶装置において、原稿の画像を読み取る原
稿読取手段と、時間を計測する計時手段とを設け、上記
記憶手段に、上記原稿読取手段による原稿の読み取り時
刻をタイムスタンプとして記憶する手段を備え、上記イ
ンデックス情報の属する文書の特徴を上記記憶手段に記
憶されたタイムスタンプとしたものである。
【0018】請求項20の発明は、請求項18の画像形
成記憶装置において、原稿の画像を読み取る原稿読取手
段と、該手段によって原稿の画像を読み取らせた人の名
前を入力する人名入力手段とを設け、上記記憶手段に、
文書の画像情報と共に上記人名入力手段によって入力さ
れた人の名前を記憶する手段を備え、上記インデックス
情報の属する文書の特徴を上記記憶手段に記憶された人
の名前としたものである。
【0019】請求項21の発明は、請求項18の画像形
成記憶装置において、記憶させる文書の文書名を入力す
る文書名入力手段を設け、上記記憶手段に、文書の画像
情報と共に上記文書名入力手段によって入力された文書
名を記憶する手段を備え、上記インデックス情報の属す
る文書の特徴を上記記憶手段に記憶された文書名とした
ものである。
【0020】請求項22の発明は、請求項1乃至21の
いずれかの画像形成記憶装置において、インデックス情
報の相対順序を定めるための属性を入力する手段を設け
たものである。請求項23の発明は、請求項1乃至21
のいずれかの画像形成記憶装置において、インデックス
情報の相対順序を定めるための属性とその優先順位をを
入力する手段を設けたものである。
【0021】請求項24の発明は、上記いずれかの画像
形成記憶装置において、上記インデックスシート出力手
段によって出力されるインデックスシート中にどの特徴
をインデックス情報を判別するための相対順序のための
特徴として用いたかを出力する手段を設けたものであ
る。
【0022】
【作用】この発明による画像形成記憶装置では、インデ
ックス情報相対順序判別手段が、所定の条件に基づいて
複数のインデックス情報の相対順序を判別し、インデッ
クスシート出力手段が、その判別されたインデックス情
報の相対順序に基づいて用紙上に形成されるインデック
ス情報の順序を制御するので、利用者はインデックスシ
ート上に形成されたインデックス情報がどのような順序
になっているかを知ることができ、所望のインデックス
情報のだいたいの位置が判るため、その検索が容易にな
る。
【0023】なお、インデックス情報相対順序判別手段
が、上記所定の条件としてインデックス情報自体から得
られる特徴、例えばインデックス情報を構成する画像の
大きさ、インデックス情報を構成する画像中に含まれる
文字から得られる属性(画像中に現われる文字又は行の
間隔や文字の種類等)、あるいはインデックス情報を構
成する画像から得られるレイアウトに関する属性(画像
中に現われる行の方向,画像の方向,画像中の文字情報
の量,画像中の文字情報以外の情報(画像中に含まれる
絵の領域)の量,画像中の罫線の情報,画像中の特定画
素量,画像中に現われる段組の情報等)を基準属性とし
て用いるようにすれば、利用者は類似する複数の文書を
同時に必要とするような場合、これが似ているといった
特徴付けを行なわなくても、その各インデックス情報が
探し易くなる。
【0024】あるいは、インデックス情報相対順序判別
手段が、上記所定の条件としてインデックス情報の属す
る文書の特徴、例えば原稿の読み取り時刻(タイムスタ
ンプ)や原稿の読み取りを行なわせた人の名前や文書名
を基準属性として用いるようにしても、利用者は出力さ
れたインデックスシート上から所望のインデックス情報
を容易に検索することができる。
【0025】さらに、インデックス情報の相対順序を定
めるための属性を入力したり、インデックス情報の相対
順序を定めるための属性とその優先順位を入力したりす
るようにすれば、利用者の意図に応じたインデックスシ
ートを出力することができるため、所望のインデックス
情報の検索が一層容易になる。また、インデックスシー
ト出力手段によって出力されるインデックスシート中に
どの特徴をインデックス情報を判別するための相対順序
のための特徴として用いたかを出力するようにすれば、
利用者はそのインデックスシートの後日の利用に際して
も所望のインデックス情報を容易に検索できる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。この発明による画像形成記憶装置の一
実施例として、デジタル複写機にこの発明を適用した例
について、その構成及び基本的な処理等について説明す
る。
【0027】〈ハード構成〉図2は、この発明による画
像形成記憶装置の代表例となるデジタル複写機の外観を
示す斜視図であり、1がデジタル複写機(本体)で、テ
ーブル11上に載置されている。デジタル複写機1に
は、操作部2,原稿圧板12,メインスイッチ(電源ス
イッチ)15等が設けられ、本体の給紙側には記録媒体
である用紙を収納する給紙カセット13が着脱可能に装
着され、排紙側には排紙トレー又はソータ14が装着さ
れる。
【0028】原稿圧板12は、その後端部が本体に蝶着
されて開閉可能に装着されており、本体上面に設けられ
たコンタクトガラス上に載置される原稿を覆って押圧す
る。このデジタル複写機1内には、そのコンタクトガラ
ス上に載置された原稿の下面を光走査してその画像をイ
メージデータとして読み取る読取手段であるスキャナ
部、その読み取ったイメージデータに基づく画像データ
を記憶する記憶部、その画像データを給紙カセット13
から給紙される用紙にプリント(印字)してソータ14
のビンに排紙するプリンタ部、及びこれらの各部を含む
このデジタル複写機1全体の制御及びデータ処理等を行
なう制御部等を備えている。
【0029】なおテーブル11内にも、給紙カセット又
は大量給紙ユニットを装着できるようにして、その給紙
機構を設けたり、プリンタ部が両面プリントを行なうた
めの両面ユニットや、制御部の要部をなすコントローラ
等を内蔵させたりすることもできる。このデジタル複写
機1の操作及び表示機能を有する操作部2の詳細は後述
する。
【0030】また、原稿圧板12に代えて自動原稿給送
装置(ADF)を装着することもできる。その場合は、
ADFの原稿トレー上に複数枚の原稿を重ねてセットし
て読み取りを開始すると、その原稿が上側あるいは下側
から一枚ずつ順次コンタクトガラス上に送り込まれ、そ
の画像が読み取られる。
【0031】図1はこのデジタル複写機1の全体構成を
示すブロック図であり、上述した操作部2,記憶部3,
スキャナ部4,プリンタ部5,制御部6と、この発明に
係わるモード設定部7,原稿入力部8,インデックスシ
ート出力部9,インデックスシート利用操作部10から
なる。
【0032】操作部2は、各種の操作を行なうための入
力手段と、各種の状態や画像イメージを表示するための
表示手段からなる。この操作部2を通じて、使用者はデ
ジタル複写機1に命令を送るとともに、そこに表示され
た情報を得る。入力手段としてはキースイッチ等が、表
示手段としてはブラウン管を用いた表示装置や液晶を用
いた表示装置などが代表的なものである。あるいはま
た、表示装置と入力装置に兼用できるタッチパネル等の
表示・入力兼用装置を用いてもよい。
【0033】図3にこの操作部2の外観例を示す。図
中、21はタッチパネルによる表示・入力兼用装置であ
る。また、この操作部2は使用頻度の高い機能を1個の
キーに割り当ててある。例えば、スタートキー22,割
り込みキー23,モード切り替えキー24,クリア/ス
トップキー25,数字入力(枚数や倍率指定)のための
テンキー26,自動用紙選択キー27,用紙選択キー2
8,等倍キー29,自動倍率選択キー30,変倍キー3
1,両面機能キー32などのいわゆるデジタル複写機の
機能を設定するキー群と、コピーモード設定キー33,
インデックス出力キー34,インデックス利用キー35
等のこの発明に特有の機能のためのキー群がある。
【0034】これらの専用キー以外の機能は、モード切
り替えキー24等を操作することにより、表示・入力兼
用装置21に機能選択用のガイドを表示し、その各ガイ
ド位置へタッチすること等により選択できるようにす
る。
【0035】図1における記憶部3は、スキャナ部4で
読み取った画像データを記憶するためのものであり、図
4に示すように、記憶媒体40と記憶媒体操作部41か
らなる。記憶媒体40は、光磁気ディスク42等が代表
的であるが、ハードディスク(磁気ディスク)等のオン
ライン記憶用メモリ43など、光学的イメージを記憶す
るための大容量記憶媒体であればよい。
【0036】スキャナ部4によって原稿から読み取られ
た画像データは、一単位の読み取りごとに一つの単位
(ファイル)として記憶媒体40中に格納される。ま
た、記憶媒体40中では、複数のファイルをディレクト
リという形でまとめて管理する。記憶媒体40は、記憶
媒体自体を識別するための情報をボリューム情報という
形でその内部に書き込む。
【0037】記憶媒体操作部41は、論理操作部44と
物理操作部45,45とからなる。論理操作部44は、
デジタル複写機1の制御部6からの命令にしたがって、
物理操作部45を通じて記憶媒体40を操作するための
ものであり、記憶媒体40の論理構造上の名称を用いて
の操作となる。物理操作部45は、論理操作部44から
の命令を物理操作命令に置き換え、記憶媒体40への直
接のアクセス(書き込み,読み取り,編集等)を行なう
もので、記憶媒体40の種類(光磁気ディスク42,オ
ンライン記憶用メモリ43等)ごとに用意される必要が
ある。
【0038】図1のスキャナ部4は、原稿入力部8から
の指令によって動作し、前述したコンタクトガラス上に
セットされた原稿を光学的に走査して、CCDイメージ
センサ等によってその画像を検出し、画像イメージとし
て出力する。このスキャナ部には、前述した自動原稿給
送装置(ADF)等の読み取り原稿を力学的に処理する
装置をその一部に含む場合もある。
【0039】プリンタ部5は、スキャナ部4で読み取ら
れた画像イメージ、記憶部3から読み出される画像イメ
ージ、あるいはインデックスシート出力部9によって形
成された画像イメージ(インデックスシート・イメー
ジ)を受け取り、用紙上にプリント(印字)する。この
プリンタ部5には、用紙を画像形成するための位置に送
る給紙・搬送装置や、感光体ドラム及び帯電,露光,現
像,転写,定着等の画像形成プロセス装置、プリントし
た用紙を排出する装置等を含む。
【0040】制御部6は、各種の状態を検出してそれら
を各部に通知するとともに、必要な処理を各部に振り分
け、処理命令として必要な処理部に通知する。制御部6
中には、各部の状態の変化をモニタするための状態検出
手段があり、常に各部の状態を監視しており、必要に応
じて必要なステータス情報を書き換えるとともに、割り
込みイベントを発生して各部に状態の変化を伝える。
【0041】後述する動作説明では、ある部が直接別の
部を操作したり、又ある部が別の部からの情報を直接受
けて動作するように記述するが、実現形態としては制御
部6を経由して他の部への操作命令を出し、あるいは受
けることによって、当該の部において処理を行なうもの
である。ただし、制御部6を経由するのは、統一性や無
矛盾性を容易に保つことができるようにするためであ
り、必須であるわけではない。
【0042】モード設定部7は、操作部2を通じて送ら
れる使用者からの入力や、デジタル複写機1の状態に応
じて各部のモードを設定する。(上述したように、制御
部を通じて間接的に操作する。)
【0043】原稿入力8部は、使用者の命令に応じてス
キャナ部4を起動し、原稿の画像を読み取らせて画像イ
メージとして中間記憶領域のメモリ(イメージバッフ
ァ)に一時的に格納する。そして、その読み取った原稿
の画像イメージを記憶部3あるいはプリンタ部5へ送
る。
【0044】インデックスシート出力部9は、使用者か
らの命令に応じて記憶部3からインデックス画像データ
を読み出して、インデックスシート・イメージとして形
成し、それをプリンタ部5を通じて用紙上にプリント出
力させる。
【0045】インデックスシート利用操作部10は、原
稿入力部8のコンタクトガラス上にセットされたインデ
ックスシートをスキャナ部4によって読み取らせ、その
インデックスシート上の命令、または操作部2を通じて
送られる命令に応じて、記憶部3の操作を行なう。ある
いは、その命令に応じて記憶部3から画像データを読み
出して、プリンタ部5を通じて画像を用紙上に形成す
る。
【0046】この実施例では、図1にて破線で囲んで示
す上記6〜10の各部は、主演算装置(CPU)とそれ
に付随するRAM等のデータメモリ、各処理部の処理プ
ログラムを格納しておくROM等のプログラムメモリ、
及び入出力回路(I/O)等の付属回路からなる一般的
なフォンノイマン型のコンピュータシステムによって実
現する。しかし、ハードワイヤドロジックで実現するこ
とも十分可能である。また、これらの部分全体を1個の
コンピュータシステムで実現しても差しつかえない。
【0047】さらに、画像イメージやモードの状態を処
理及び記憶するための中間記憶領域のメモリも、各部に
独自のものを保持してもよいし、また、共通のメモリに
それぞれの中間記憶領域を設けるようにしてもよい。以
下の説明では、各部に独自の中間記憶領域のメモリを持
つものとして説明する。
【0048】〈記憶媒体の論理構造〉ここで、図4に示
した記憶部3の記憶媒体40として代表的な光磁気ディ
スク42を使用するものとして、その論理構造について
説明する。光磁気ディスクは、図5あるいは図6に示す
ような論理構造を取る。これらの図において、{}で囲
んだものは繰り返しを許す要素、[]で囲んだものはオ
プショナルな省略可能な要素である。A::=abは、A
はabの並び(順序)であることを意味する。
【0049】光磁気ディスク(以下単に「ディスク」と
もいう)の先頭領域には、ディスクのボリュームに関す
る情報を収める。この領域には、ディスクを初期化した
時に付与されるディスク(媒体)IDと初期化日時、ディ
スクの最終書き込み日時などがある。また、ディスクは
ディレクトリ構造を取る。1個のディスクにはn個のデ
ィレクトリを取れるように構成する。
【0050】ディレクトリファイルは、ディレクトリ
名,ディレクトリへのタイムスタンプ(最終書込み日
時)、ディレクトリに含まれるファイル数、そのファイ
ルとアクセスポインタのペアの一覧からなる。このディ
レクトリは、任意個のファイルをグループ化して管理を
容易にするために設定する。ファイルはどれかのディレ
クトリに必ず所属するものとする。そこで、第1のディ
レクトリは名前なしディレクトリとして、ユーザからの
指定がない場合のデフォルトディレクトリとして用い
る。
【0051】ファイルは、1回の読み取り単位にかかわ
る画像を一まとめにして保存・管理するためのディスク
中の単位である。図5に示した論理構造では、このファ
イルは、ファイル名、最終書き込み日時、注釈文字列
(コメント)、付随情報、画像情報、及びインデックス
情報を持つ。付随情報としては、紙のサイズや向き、画
像の向き、原稿の種類、ADFの使用情報等が考えられ
る。
【0052】画像情報は、画像の数とその数分の画像イ
メージデータが格納されている。また、画像付随情報と
して、両面等に関する情報や、同一ファイル内での紙サ
イズの変更を許すための特殊紙サイズ等の情報が入る。
インデックス情報には、インデックス画像の数と、イン
デックス画像イメージデータがその個数分収められてい
る。
【0053】図6に示した論理構造の場合には、インデ
ックス情報を別に保持するかわりに、画像付随情報中に
インデックス画像フラグを持たせ、インデックス画像で
あるかないか等を示している。この部分に関しては、結
局のところどの画像がインデックス画像であるかがわか
ればよいのであり、いろいろな論理構成が考えられる。
この部分の構成に伴ない、実際のインデックス画像の呼
び出しの処理ロジックが異なることもあるが、特に述べ
る場合を除いてはこの発明の本質とは関係ない。以下の
説明では、特に断わらない限り図5の論理構造をとるも
のとして説明する。
【0054】〈処理の流れ〉次に、このデジタル複写機
における図1に破線で囲んで示したコンピュータシステ
ムによる部分の処理の流れを、図7以降のフローチャー
ト等を参照して説明する。
【0055】全体の処理の流れの概略(メインルーチ
ン)を図7に示す。図2に示したメインスイッチ15が
入れられ(ONにされ)て電源が入ると、図1の制御部
6を起動し、まずステップ1(図中及び以下の説明では
ステップを「S」と略記する)で各部を初期化し、その
後S2で待機状態となり、各種の状態変化があるとそれ
に伴なう処理を行なう。
【0056】すなわち、S2の待機状態では、制御部6
が状態の変化を検出する度にそれに応じた状態変化や命
令を各部へ通知し、各部はその命令に従って処理を行な
う。メインスイッチ15が切られる(OFFになる)
と、制御部6がこれを検知してS3で各部の後処理を行
なって処理を終了する。
【0057】この図7のメインルーチンにおける待機状
態での状態変化の検出とそれに伴なう処理のサブルーチ
ンの概要を図8に示す。待機状態では、S21で制御部
6が各部の状態の変化(指示の入力の変化を含む)を待
ち、状態変化を検出すると次のS22へ進み、電源がO
FFか否かを判断する。そして、OFFであればこの処
理を終了して図7のメインルーチンへリターンし、各部
の後処理を行なった後、すべての処理を終了する。OF
Fでなければ(ONであれば)S23のサブルーチンへ
進んで、状態変化に合わせて各部での処理を行なう。
【0058】この各部の状態変化には、操作部2からの
使用者による指示の受け取りによる入力の変化と、各処
理部の状態の変化やエラー状態の検出がある。また、状
態変化(以下「イベント」とも呼ぶ)が、ファイル終了
を伴なうものである場合は、ファイルを読み取り終了状
態にする処理を行なう。
【0059】この処理の内容を図9に示す。まず、S2
4でファイル終了状態にするイベントか否かを判断し、
YESであればファイル終了状態にして、NOであれば
そのままS26以降へ進む。
【0060】ファイル終了状態にするイベントは、例え
ば、自動用紙選択(以下「APS」とも云う)機能や自
動倍率選択(以下「AMS」とも云う)機能等の設定の
ような利用者からのモード変更の命令、自動原稿給送装
置(ADF)への原稿のセットのような利用者の動作、
あるイベントから一定時間以上状態変化のないことに伴
なうタイマ割り込み(この場合計時手段が必要である)
等が考えられる。
【0061】操作部2からの指示は、大きく分けると
「モード設定(各種状態変化を含む)の命令」,「コピ
ーの命令」,「インデックスシート出力の命令」,及び
「インデックスシート利用の命令」に分けられ、それを
図9のS26〜S29で判別し、その判別結果に応じて
S30〜S33のいずれかへ進み、それぞれモード設定
部7,原稿入力部8,インデックスシート出力部9,又
はインデックスシート利用操作部10を起動し、イベン
トの種類にしたがって「モード設定の処理(内部状態の
設定を含む)」,「原稿入力の処理」,「インデックス
シート出力の処理」,又は「インデックスシート利用の
処理」を実行する。そして、この処理を終了すると図8
のS21(待機状態)へ戻る。
【0062】〈各処理及び各モードの説明〉ここで、図
9におけるS30の「モード設定の処理」,S31の
「原稿入力の処理」,S32の「インデックスシート出
力の処理」,及びS33の「インデックスシート利用の
処理」と、その各モードについて詳述する。
【0063】(1)モード設定の処理(図10) モード設定部7を起動し、図10のフローチャートに示
す処理を実行して各部のモードを設定する。まず、現在
設定できるモードか否かを判断し、NOであればエラー
表示等の処理を行なって終了する。
【0064】YES(設定できるモード)であれば、次
に付随情報は必要か否かを判断し、YESであれば、付
随情報の要求表示とそれに基づく付随情報の入力を行な
ってから、NOであれば直ちに、設定するモード(及び
付随情報)に応じて各部のモードを設定する処理へ進
む。その設定を完了すると処理を終了する。
【0065】このモード設定の際、当然のことながらあ
るモードが設定されると自動的にOFFとなる別のモー
ドが存在することがある。例えば、APS機能を設定す
るとAMS機能が解除される。また、物理的な動作に伴
うモードも同様に扱う。たとえば、物理的操作を制御部
6が検知し、それに応じた命令を制御部6からモード設
定部7に送ることによる。
【0066】ところで、設定するモードによって各処理
系の動作条件を変える。使用者によるモード設定は、操
作部2からの動作条件や動作モード等の入力、各ハード
ウェアに対するスイッチ動作等による。また、ある動作
条件に付随するモードは、その動作条件が設定されてい
る時にのみ入力することができるように操作部2を構成
する。ただし、使用頻度が高いものに関しては、直接設
定できるキーを設けている。
【0067】モード設定状態は制御部6において保持さ
れ、新たな状態を検出した場合、必要に応じて変更され
る。また、その情報が他の各部への命令に付随して送ら
れる。ただし、共通の状態ステータス領域を設けて、そ
こに状態情報を書き込むように構成し、各部はその共通
の状態ステータス領域を参照するようにしてもよい。
【0068】各部は計時手段(タイマ)を持ち、タイマ
によるモード設定は次のような場合に行なわれる。タイ
マによるモード設定が起こる時間は、各場合により異な
る。 モードや各種条件設定の処理中の中断時間 → モード設
定のクリア コピー後の中断時間 → ファイル終了処理 各設定状態における中断時間 → モードのデフォルトク
リア
【0069】(2)原稿入力の処理(図11〜図16) 待機状態において、コピーの命令が出された場合(この
実施例では、スタートキー22を押すとコピー命令が出
される)に原稿入力の処理を実行する。すなわち、原稿
入力部8及びスキャナ部4を起動し、原稿をスキャナ部
4で画像イメージとして読み込む。その画像イメージ
を、モードに応じて記憶部3及び/又はプリンタ部5へ
送り、それぞれ記憶媒体40への記憶とそれに付随する
各種の処理、及び/又は用紙上への画像形成(プリント
処理)を行なわせる。
【0070】また、記憶部3の記憶媒体40内のファイ
ルのインデックス画像の変更又は設定や、ファイル構成
の変更等も操作部2を通じて指示できる。この原稿入力
の処理は、図11のフローチャートに示すように、AD
F使用状態か否かを判断し、YESの場合はADFによ
る原稿入力の処理(図12)を実行し、NOの場合はA
DF以外による原稿入力の処理(図16)を実行する。
【0071】ここで、図1に示した原稿入力部8の主に
コピーの命令に伴なう処理の動作条件となるモードにつ
いて説明する。例えば、図3に示した操作部2のコピー
モード設定キー33を押すことによって、以下の3種類
のモードを切り替えることができる。どのコピーモード
が選択されているかは、表示・入力兼用手段21に表示
する。 1.コピーのみ(紙出力のみ) 2.コピーと記憶 3.記憶のみ(紙出力なし)
【0072】自動用紙選択(APS)機能は、操作部2
の自動用紙選択キー27を押すことによって設定され
る。倍率が設定されている場合はその倍率を保つ。AM
S設定状態の場合はそのAMSを解除し、倍率を100
%としてAPSを設定する。
【0073】自動倍率選択(AMS)機能は、操作部2
の自動倍率選択キー30を押すことによって設定され
る。倍率が設定されいる場合はその倍率をクリアする。
給紙トレイが選択されている場合はそのまま保持する。
また、給紙カセットが選択されていない場合はデフォル
トの給紙カセットとする。APS設定状態の場合はその
APSを解除し、給紙トレイをデフォルトとしてAMS
を設定する。
【0074】また、変倍キー31を押すことにより倍率
を切り替えることができる。倍率の切り替えは、プリロ
ードされている倍率(紙サイズ相互倍率等)と、テンキ
ー26を操作して任意に設定する倍率とがある。変倍キ
ー31が押されると、AMS機能は解除される。等倍キ
ー29を押すと倍率100%で変倍が設定されたのと同
一になる。
【0075】さらに、用紙選択キー28を押すことによ
り、給紙カセットを切り替えることができる。用紙選択
キー28が押されるとAPS機能は解除される。クリア
ストップキー25を押すと、コピー,インデックス利
用,インデックス出力等の実行中の場合は、その実行を
中止する。また、実行前の場合は紙数や倍率等の設定を
解除し、デフォルトの設定に戻す。
【0076】テンキー26は、倍率設定のモードでは倍
率を設定するために用いる。また、実行待ち状態では、
出力する紙の枚数を指定する。さらに、両面キー32を
押すことにより両面コピーのモードに切り替えることが
できる。その他、枠消しなどの簡易編集や、原稿の濃淡
に関する指定などを行なうことができる。
【0077】コピーの命令に伴なう原稿入力の処理で
は、図11によって前述したように、読み取り対象であ
る原稿の設置方法により処理が弁別される。つまり、ス
キャナ部4の一部としてのADF部が存在し、かつ待機
状態にあり、そのADFに原稿がセットされている場合
(ADFによる原稿入力の場合)と、それ以外の場合で
ある。
【0078】ADFによる原稿入力の処理は、上記AD
Fによる原稿入力の場合の条件が揃っている状態で、操
作部2からスタート命令が入力された場合に開始され
る。ADFが待機状態にあることは、ADF自体が待機
状態としてふさわしい状態になったことを検知した時
(たとえば、ADFが本体に利用可能な状態でセットさ
れる等)に制御部6に送られる。また、待機状態として
ふさわしくない状態に変化した場合は、制御部6に非待
機状態であることを通知する。
【0079】ADFへの原稿セットは、ADFの原稿給
送部等への原稿の挿入等によって検知され、その信号が
制御部6へ送られる。制御部6は、操作部2からスター
ト命令が出されたことを検知すると、ADFの状態や各
種のモードとともにスタート命令が出されたことを、原
稿入力部8に通知する。原稿入力部8は、その命令を受
け取り、各モードにしたがって以下の処理を行なう。
【0080】1.原稿の読み込み ADFの原稿給送部を起動し、原稿を一枚ずつコンタク
トガラス上へ送り、スキャナ部4で一枚ずつその原稿の
画像を画像イメージとして読み取る。具体的には、AD
Fが原稿を両面原稿か片面原稿かに応じて処理して読み
取り可能位置へ送った後、読み取り準備完了命令を出力
する。これを検知した制御部6から、スキャナ部4へス
キャン命令を出し、スキャナ部4が起動して、読み取り
可能位置に置かれた原稿の画像を読み取り、デジタル画
像情報として原稿入力部8内の中間記憶部(画像メモ
リ)に送る。
【0081】ADFの機構が表面ADFの場合には、セ
ットされた原稿の最終ページから原稿読み取りを開始す
るが、ADF内部で原稿を裏返して表面(おもて面)を
下向きにしてスキャナ部4にその画像を読み取らせる。
また、両面原稿からのコピーである場合は、まず原稿を
裏返さずにスキャナ部4に裏面の画像を読み取らせて、
一枚の処理をし、次にその原稿を裏返して表面の画像を
読み取らせて同様の処理を行なう。いずれにしても、原
稿の読み取りが最終ページから先頭ページに向けて順次
行なわれる。
【0082】2.読み取られた画像の処理 コピーモードのそれぞれによって、以下の処理が行なわ
れる。 (a) コピー限定モード(コピーモード10) 画像をプリンタ部に送り、用紙上に画像を形成してその
紙を排出する。各種モードの設定に応じて画像形成や出
力される紙等は変化する。
【0083】例えば、倍率が設定されている場合は、そ
の倍率での画像形成が行なわれる。また、紙枚数が設定
されていれば、その枚数に同一の画像形成を施して排出
することになる。以下、中間記憶部中のデジタル画像か
らモードに応じた用紙上への出力処理を、「コピー出力
処理」と呼ぶ。これらの処理は、いわゆるデジタル複写
機における複写プロセスに他ならない。
【0084】(b) 記憶限定モード(コピーモード01) 画像を記憶部3へ送り、記憶媒体40のファイルの一部
として保存する。すなわち、記憶媒体40への出力処理
を行なう。
【0085】(c) コピーと記憶モード(コピーモード1
1) デフォルト(単に「デフォルト」とは、初期化された場
合に設定されるモードや状態のことである)のコピーモ
ードであり、(a),(b)の両方の処理を行なう。
【0086】このADFによる原稿入力の処理は、図1
2に示すフローチャートにしたがって実行され、ADF
利用時の前処理、ADF利用時のメインルーチン、及び
ADF利用時の後処理からなる。まず、ADF利用時の
前処理において記憶媒体への出力か否かを判断し、記憶
媒体への出力でなければ直ちに、記憶媒体への出力であ
れば「ファイル初期化処理」を行なった後、ADF利用
部時のメインルーチンへいく。
【0087】メインルーチンでは、まずスキャナ部4が
原稿を1枚読み取り、デジタル画像として中間記憶部へ
記憶し、原稿がなくなった場合(原稿終了時)は、メイ
ンルーチンを終了してADF利用時の後処理へいく。
【0088】次に、紙への出力を要求するモードである
か否かをチェックし、そのモードであれば「プリント処
理」を行なう。最後に記憶媒体への出力を要求するモー
ドであるか否かをチェックし、そのモードであれば、記
憶媒体への「画像イメージ記憶処理」を行なう。この
「プリント処理」と「画像イメージ記憶処理」はどちら
を先に行なってもよい。
【0089】ADFにセットされた原稿がなくなるま
で、上記メインルーチンの処理を繰返し、原稿がなくな
るとADF利用時の後処理へいく。そこでは、記憶媒体
への出力を要求するモードか否かをチェックし、そのモ
ードであれば「デフォルトインデックス画像設定処理」
を行なって、そのモードでなければそのまま処理を終了
する。
【0090】上述したADF利用時の前処理における
「ファイル初期化処理」の概要フローを図13に示す。
この処理ではまず、現在の記憶ステータスがファイル読
み込み中か否かをチェックし、ファイル読み込み中にな
っていればそのまま処理を終了して図12のメインルー
チンへ進み、ファイル読み込み中になっていなければ、
ファイル読み込み中に状態(ステータス)を設定する。
【0091】そして、記憶媒体に新たなファイル領域の
確保とディレクトリへのファイルの追加を行なう。その
新たなファイルは、デフォルトディレクトリである名前
なしディレクトリの最終ファイルとして確保する。その
際、記憶媒体中の空き領域を検査し、一定量以上の空き
領域が媒体中に残っていない場合は、媒体空き領域エラ
ー処理を行なう。
【0092】具体的には、名前なしディレクトリにファ
イルを1個追加する。この時のファイル名称は、デジタ
ル複写機中のタイムスタンプ(時刻を文字列化したも
の)とする。そして、空き領域部のファイルを確保し、
ディレクトリの新規ファイルはこのファイルを指すよう
にする。
【0093】ただし、スタートキー22を押す前に、操
作部2から記憶するファイル名やディレクトリを指定す
ることができる。この場合、指定時にファイル領域の確
保等を行なうこともできる。また、既存ファイルが指定
された場合は、そのファイルへの追加処理となり、初期
化処理はやはり行なわれない。
【0094】次に、確保したファイル内の各カウンタを
リセットし、記憶されている各種情報を初期化する。ま
た、コピーモードや機械モードを記憶する。具体的に
は、ADF使用,両面かどうかなどが同時に書き込まれ
る。
【0095】この実施例では、このファイル初期化処理
をスタート命令が出された直後に起動するようにしてい
るが、図12のメインルーチンの内部で、第1画像の読
み取り後にファイル読み込み状態を判断して、ファイル
読み込み中になっていない場合に、このファイル初期化
処理を起動するようにしてもよい。ただし、当然のこと
ながら記憶媒体への出力を要求するモードの場合のみ起
動する。
【0096】ADF利用時のメインルーチンにおける
「画像イメージ記憶処理(記憶媒体への出力処理)」の
概略フローを図14に示す。1枚の原稿が読みとられる
と、その原稿の画像イメージに所定の圧縮処理を施した
後、その大きさと共にファイルの画像データ領域に画像
イメージデータとして保存する。ついで、イメージファ
イルの画像数カウンタをインクリメントする。また、必
要であれば画像付随情報を付与して処理を終了する。
【0097】ADF利用時の後処理における「デフォル
トインデックス画像設定処理」の概略フローを図15に
示す。この処理では、第1画像イメージ(第1枚目の原
稿の表面の画像イメージ)を取り出し、インデックス画
像イメージとして保存する。ADFから給送される原稿
の読み取りにおいては、最終原稿から読み取りが行なわ
れることになるので、この第1画像イメージは最後に登
録された画像イメージとなる。それ以外の場合は、最初
に登録された画像イメージとする。その後、インデック
ス画像数カウンタをインクリメントして処理を終了す
る。
【0098】ここで、ファイル終了について説明する。
ファイル終了と認識した場合は、現在ステータスをファ
イル終了状態とする。すなわち、ADF利用時の読み取
りの場合は、上述した「デフォルトインデックス画像設
定処理」を行なう。また、両面プリントを指定されてい
る場合で、排出された紙がプリンタ部5の内部にある場
合にはその排紙も行なう。
【0099】以下に代表的なファイル終了認識条件をあ
げる。ADF利用時の読み取りの場合は、ADFにセッ
トされた原稿(通常は多数枚重ねてセットされる)のす
べての読み取りが終了した時点。ただし、継続の指定が
あった場合等は継続とみなす。
【0100】ADFを利用しない読み取りの場合は、ス
タート命令を出した時点から次の原稿のセットまでの時
間が一定時間以上たった時点。APSがセットされてい
る場合は、原稿の読み取りが終了してもファイル終了だ
と認識しないようにしておき、APS設定がユーザから
の指示あるいはタイムアウトによるデフォルトモードへ
の移行により解除されるか、またはAPSにおける給紙
用紙の変更により、ファイル終了の処理を行なう。AM
Sがセットされている場合は、AMSが解除された場
合、及び給紙トレイの選択を変更した場合に、ファイル
終了の処理を行なう。
【0101】次に、図11のフローにおけるADF以外
による原稿入力の処理の内容を図16に示すフローによ
って説明する。ADFによる原稿入力の処理のいずれか
の条件が欠けている場合にスタート命令が操作部2を通
じて入力された場合は、このADFを利用しない場合の
原稿入力の処理となる。この場合、スキャナ部4の一部
である原稿台(コンタクトガラス)に原稿がセットされ
ており、光学的な検出手段により紙の大きさや向き等を
検知し、制御部6に通知している場合が多い。
【0102】スタート命令が制御部6によって認識され
ると、上記の状態情報や各種モード情報とともにスター
ト命令が原稿入力部8に送られ、図16のフローチャー
トに示した処理を開始する。まず、原稿入力部8はスキ
ャナ部4を起動して原稿台にセットされた原稿から画像
イメージを読み取って、メモリの中間記憶領域に格納す
る。
【0103】そして、紙への出力を要求するモードであ
るか否かをチェックし、そのモードであれば「プリント
処理」を実行する。すなわち、中間記憶領域に格納して
デジタル画像をプリンタ部5へ送り、プリンタ部5で用
紙上に画像を形成して排出する。各種モードにより、画
像形成方法,紙選択,あるいは紙枚数が異なることは、
ADFを利用する場合と同様である。
【0104】このプリント処理後、あるいは紙への出力
を要求するモードでない場合は直ちに、記憶媒体への出
力を要求するモードであるか否かをチェックし、そのモ
ードでなければ処理を終了するが、そのモードであれば
現在ステータス情報をまず見る。そして、現在ステータ
ス情報が読み取り状態でなくファイル終了状態である場
合にのみ、「ファイル初期化処理」を行なった後「デフ
ォルトインデックス画像設定処理」をこの段階で行な
う。
【0105】その処理後、あるいは読み取り状態の場合
は直ちに、「画像イメージ記憶処理」を行なって処理を
終了するが、ファイル終了を認識した場合は、図9のフ
ローにおけるS24,S25でファイル終了状態にす
る。これは、制御部6の待機待ちループの中で行なわれ
る。
【0106】ここで、インデックス画像の選択と付加情
報の入力について説明する。原稿入力後に、所属ディレ
クトリ及びファイル名や付加情報の変更、並びにインデ
ックス画像の選択を行なうことができる。また、所属デ
ィレクトリとファイル名や付加情報の一部の情報のセッ
トは、原稿入力の直前に行なうこともできる。
【0107】例えば、図3に示した操作部2の編集キー
36を押すと、デフォルトの選択として直前に入力した
ファイルが選択された状態で、表示・入力兼用装置21
にファイル編集画面を表示する。そのファイル編集画面
で「名前編集」のガイドをタッチすると、画面に入力用
ガイドが出て、ローマ字かな漢字変換の要領でファイル
名,ディレクトリ名,及び付加情報中のコメント等を入
力して編集できる。
【0108】ファイル編集画面で、「インデックス編
集」のガイドをタッチすると、インデックス編集画面を
表示する。その画面では、現在選択されているファイル
のインデックス画像の個数を表示している。また、イン
デックス画像を表示することもできる。インデックス画
像を表示している状態で「インデックス消去」をタッチ
すると、その画像をインデックス画像からはずし、イン
デックス画像の個数をデクリメントする。
【0109】また、インデックス画像以外の画像も合わ
せて、つぎつぎと記憶してある画像データから画像を取
り出して表示することもできる。ここで、「インデック
ス設定」をタッチすると、その画像をインデックス画像
として記憶し、インデックス画像の個数をインクリメン
トする。
【0110】(3)インデックスシート出力の処理(図
17〜図20) 図1に示したデジタル複写機が待機状態において、操作
部2よりインデックスシート出力命令が制御部6に入力
された場合、インデックスシート出力部9が起動され、
記憶部3から必要なインデックス画像イメージを取り出
し、その取り出したインデックス画像イメージを適宜配
置したインデックスシートイメージを形成し、プリンタ
部5を通じて用紙上にプリントしてインデックスシート
として出力する。
【0111】インデックスシート出力命令を発する前
に、インデックスシート出力対象,出力方法,インデッ
クス画像の排列方法,インデックス画像に付随して出力
する付加情報の種類とその出力方法等を指定することが
可能である。
【0112】インデックスシート出力部9によるインデ
ックスシート出力の処理の概要を、図17に示すフロー
チャートによって説明する。まず、インデックスシート
出力のために必要なワークエリア、すなわち各種バッフ
ァや出力用の文字列等を初期化する。この文字列とは、
例えばインデックスシートID情報であり、記憶媒体の
ボリューム情報,日付,一連番号(0に初期化),ディ
レクトリ名の並び(モードによる)の文字列として形成
される。
【0113】インデックスシートID情報は、インデッ
クスシート利用時にインデックスシートと記憶媒体との
照合等を行なうためのものであり、以下の説明では、こ
のID情報を常にシート(用紙)上に出力するように記
述するが、これをシート上には出力せずに、操作部2か
ら当該の情報を入力する等の方法によって代用すること
も可能である。
【0114】ワークエリアの初期化が済むと、次にイン
デックスシート画像の形成のための処理に移る。この処
理は、まず出力対象として指定されたディレクトリ(出
力対象指定されない場合は全ディレクトリ)を記憶部3
の記憶媒体から順に取り出す。そして、対象ディレクト
リが終了か否かを判断し、終了であれば「画像イメージ
の出力処理」を実行して処理を終了するが、対象ディレ
クトリが有る間は、次にディレクトリ改ページか否かを
判断し、ディレクトリ改ページになるまでは「ディレク
トリに対する処理」を行なった後、次の対象ディレクト
リを取り出して、上記各処理を繰り返す。
【0115】ディレクトリ改ページになると、「画像イ
メージの出力処理」及びワークエリアの再初期化を行な
ってから「ディレクトリに対する処理」を行ない、その
後次の対象ディレクトリを取り出して、上記各処理を繰
り返す。
【0116】「ディレクトリに対する処理」は、図18
にそのフローを示すように、記憶媒体から取り出した各
ディレクトリのファイルを順に取り出し、そこからファ
イル情報とインデックス画像イメージを順に取り出して
「インデックス画像イメージの展開」を行なう。すなわ
ち、取り出したインデックス画像イメージをインデック
ス画像イメージバッファ中に順に展開する。
【0117】その途中で、インデックス画像イメージバ
ッファが一杯になった場合は、「画像イメージの出力処
理」によってそのインデックス画像イメージをプリンタ
部5へ送り、用紙上に画像を形成(プリント)してイン
デックスシートとして排出する。その後、インデックス
画像イメージバッファをクリアし、インデックスシート
IDの更新(ID情報中の一連番号をインクリメント)
と展開をして上述の処理を続行する。
【0118】ディレクトリからのファイルの取り出しを
すべて処理すると、図17のルーチンへ戻って次の対象
ディレクトリを取り出し、処理対象のディレクトリがす
べて終了し、且つインデックス画像イメージバッファ中
にインデックス画像が残っている場合は、そのインデッ
クス画像イメージの出力処理を行なって処理を終了す
る。
【0119】「インデックス画像イメージの展開」は、
図19にそのフローを示すように、インデックス画像展
開位置を計算し、その計算したインデックス画像展開位
置へインデックス画像データを所定の変形を加えて展開
する。
【0120】「画像イメージの出力処理」は、図20に
そのフローを示すように、インデックスシートイメージ
を画像に展開して用紙の表面にプリントした後、インデ
ックスシートイメージの画像部を左右逆転させたインデ
ックスシートイメージを構築し、そのインデックスシー
トイメージを画像に展開して上記用紙の裏面にプリント
して排出する。
【0121】このインデックスシート出力のモードにつ
いて、さらに詳細に説明する。図3に示した操作部2の
インデックス出力キー34を押すことにより、インデッ
クス出力部9を規定するモードとなる。そして、タッチ
パネルを備えた表示・入力兼用装置21に、例えば図2
1に示すような「インデックスシート出力モード設定用
画面」の表示を行なう。ここで、スタートキー22を押
すか、あるいは表示・入力兼用装置21の画面上の「出
力」のガイド位置をタッチすると、インデックスシート
出力処理が行なわれる。
【0122】表示・入力兼用装置21の画面が図21の
表示状態のときに、「ディレクトリ1〜8」の表示部分
をタッチすることによって、インデックスシートの出力
対象となるディレクトリを指定/解除(ON/OFF)
できる。ディレクトリを指定した後、直接スタートキー
22を押すと、指定状態を保ったままインデックスシー
ト出力処理が行なわれる。
【0123】また、「全ディレクトリ」をタッチすると
全ディレクトリ指定となる。図21において、網かけさ
れている各ガイド表示は指定されている状態を示してい
る。したがって、この図21に示す例では全ディレクト
リ指定となっている。
【0124】あるいはまた、出力対象ディレクトリの設
定の命令が操作部2を通じて出されると、インデックス
シート出力部9が記憶部3にアクセスし、全ディレクト
リ情報を読み取って、ディレクトリ名や最終書き込み時
刻等の情報を操作部2の表示画面に表示して、使用者に
提示するようにし、使用者はその表示されたディレクト
リの番号を順に入力することによって、出力対象ディレ
クトリを設定するようにしてもよい。
【0125】次に、出力形式の指定について説明する。
図21に示す表示状態で、出力形式指定の各ガイド表示
をタッチすることにより、紙,画像の大きさ,画像配
列,ディレクトリ改ページの各出力形式を指定できる。
紙、すなわち給紙カセットの選択は、図21に示す表示
状態の際に、図3に示した用紙選択キー28を押すこと
により設定でき、その設定状態は画面の下部に表示され
る。
【0126】画像の大きさは、画像の大きさのガイド領
域をタッチし、テンキー26によってシート1枚に収め
る画像の数で指定する。それ以外の指定は、画像配列の
詳細画面で指定できる。インデックス画像の配列は、
「その他(詳細画面)」のガイド表示をタッチしてメニ
ューを表示させ、その画面で詳細な指定ができるが、そ
の画面等の説明は省略する。
【0127】ディレクトリ改ページの領域の「ON」又
は「OFF」のガイド表示をタッチすることにより、デ
ィレクトリ単位での改ページのON/OFFを指定でき
る。図21の画面で、「ヘルプ」のガイド表示をタッチ
することにより、ディレクトリの詳細情報を得ることが
できる。
【0128】この図21の画面でディレクトリを選択し
た後、「ファイルインデックスシート出力」のガイド表
示をタッチすると、表示・入力兼用装置21の画面が図
22に示す「ファイルインデックスシート出力モード設
定用画面」に変わる。そこで、ファイルインデックスを
出力するファイルを、画面の左側に並んで表示されてい
るファイル名一覧(ファイル1〜10)のガイドのいず
れかをタッチすることにより指定する。1画面に前ファ
イル名が収まらない場合は、図示のように上下の矢印が
表示されて、ファイル名のスクロールが可能である。
【0129】出力形式の指定は、インデックスシート出
力の場合とほぼ同様であるが、ディレクトリ改ページ指
定の代わりにファイル改ページ指定となる。また、「ヘ
ルプ」のガイド表示をタッチすると、ファイル内の詳細
情報が表示される。
【0130】次に、インデックスシートIDについて説
明する。インデックスシートIDは、記憶媒体のボリュ
ーム情報を中心にして形成される。インデックスシート
IDの論理構造の例を図23に示す。また、プリントさ
れたインデックスシートID画像の例を図24,図25
示す。
【0131】インデックスシートID情報は、記憶媒体
のボリューム情報,最終書き込み時刻(年月日と時
刻),一連番号(1に初期化),ディレクトリ名の並び
(モードによる)の文字列として形成され、文字情報と
して、図24,図25に示すようにインデックスシート
16に画像形成して出力する。ただし、インデックス対
象画像と出力形態により以下の違いが生じる。
【0132】全ディレクトリ対象の場合は、図25に示
す例のように、ディレクトリ名の並びは空文字列とな
る。対象ディレクトリが指定されている場合は、図24
に示す例のように、指定されたディレクトリの名称(文
字列)の並びと指定ディレクトリの並びを構成する。並
びを区切る文字として読点「、」を用いる。この場合、
ディレクトリ名の文字列中には読点を許さないようにす
る。
【0133】ただし、ディレクトリ改ページ指定がなさ
れている場合は、ディレクトリ名称の並び領域は、その
時に対象としているディレクトリ名称の文字列となり、
一連番号は、対象とするディレクトリが変わるごとに再
初期化される。
【0134】インデックスシートID画像イメージは、
インデックスシートID情報の各領域を文字列として表
現したものを文字画像として展開したものであり、イン
デックス画像バッファの初期化の際に所定位置に展開さ
れる。つまり、インデックスシート上の定められた位置
(図24,図25の例ではシート16の上縁に近い部
分)に印字されることになる。
【0135】インデックスシートを形成して出力するに
は、先に図17のフローチャートによって概略を説明し
たように、まずインデックスシート出力のために必要な
各種バッファや出力用の文字列等を初期化する。例え
ば、インデックスシートID情報は、記憶媒体のボリュ
ーム情報,日付及び時刻,一連番号(0に初期化),デ
ィレクトリ名の並び(モードによる)の文字列として形
成される。
【0136】また、インデックス対象となるディレクト
リを対象ディレクトリ配列にセットする。インデックス
対象ディレクトリが全ディレクトリ(指定なし)である
場合は、すべてのディレクトリをセットする。これは、
出力対象ディレクトリの指定の際に行なわれる。そし
て、対象ディレクトリ配列から一つずつ対象となるディ
レクトリを取り出して、以下の処理を行なう。
【0137】ディレクトリ改ページ指定がある場合は、
残存する画像イメージの出力処理を行なう。この処理で
は、まずインデックス画像イメージバッファ中にインデ
ックス画像イメージがあるかどうかをチェックする。こ
のチェックは、後述するインデックス画像カウンタをチ
ェックすることにより簡単に行なうことができる。その
結果、インデックス画像イメージがある場合にのみ、そ
のインデックス画像イメージバッファの内容をプリンタ
部へ送って用紙上にプリント出力させる。
【0138】その後、ワークエリアの再初期化を行な
い、インデックス画像イメージバッファをクリアして、
インデックスシートID情報の一連番号を1に、ディレ
クトリ名を現対象ディレクトリ名にし、インデックスシ
ートID画像イメージをバッファ中の規定位置に展開す
る。また、インデックス画像を展開する位置を決定する
ためのインデックス画像カウンタを初期化する。
【0139】最後に、ディレクトリに対する処理(ディ
レクトリ内ファイルへの処理)を行なう。対象ディレク
トリの処理がすべて終わったら、残存するイメージ画像
の出力処理を行なって、インデックスシート出力の処理
を終了する。
【0140】ディレクトリに対する処理は、先に図18
のフローチャートによって概略を説明したように、ディ
レクトリから1個ずつファイルを読み取る。すなわち、
記憶媒体中のディレクトリからファイル情報へのインデ
ックス取り出し、そのファイル情報にアクセスして、フ
ァイル名,タイムスタンプ,パスワード,コメント情報
およびインデックスイメージ情報を取り出す。そして、
以下の処理を行ない、すべて処理したら終了する。
【0141】インデックスイメージ情報中のインデック
ス画像イメージを一個ずつ取り出して、対象インデック
ス画像の展開処理を行なう。その際、1個のインデック
ス画像を形成するごとにインデックス画像カウンタの値
をインクリメントし、規定の値に達した場合は、インデ
ックス画像イメージバッファが一杯となっているので、
インデックス画像イメージバッファの内容をプリンタ部
へ送って用紙上にプリント出力させる。
【0142】その後、インデックス画像イメージバッフ
ァをクリアし、インデックスシートID情報の一連番号
をインクリメントした後、インデックスシートID画像
イメージをバッファ中の規定位置に展開する。このイン
デックス画像イメージの展開処理では、図19のフロー
チャートに示したように、インデックス画像カウンタに
基づいてインデックス画像の展開位置を決定し、その位
置に画像を展開する。この実施例では、インデックスシ
ートの大きさおよびインデックス画像の大きさおよび向
きは固定にした場合について述べる。
【0143】この場合の展開されるインデックスシート
の概念図を図26に示す。この図において、aはページ
上マージン、bはページ左マージン、cは上領域マージ
ン、dはインデックスシートID画像領域(固定エリ
ア)、IPU1〜IPU20はそれぞれ1個のインデッ
クス画像領域であり、IPU20には斜線を施して示
す。eはその1個のエリアの縦の長さ、fは同じく横の
長さであり、gはエリア内での上マージン、hはエリア
内での左マージンで、iは実際の展開エリアである。
【0144】この例では、インデックスシート16に対
するインデックス画像領域の横方向への展開数は5、縦
方向への展開数は4である。この方法では、横方向への
展開数及び縦方向への展開数は定数となる。また、1個
のインデックスの大きさ(例えば、A4サイズの10%
というふうに設定する)も固定とするので、それに合わ
せて、インデックス画像展開用エリアの大きさ(左右に
マージンを取った領域の大きさ)も決定される。
【0145】まず、展開位置の決定方法について述べ
る。展開相対位置は、インデックス画像カウンタの値か
ら以下の式によって求められる。 相対列:インデックス画像カウンタ%横方向への展開数
(%は剰余演算子) 相対行:インデックス画像カウンタ÷横方向への展開数
+1(÷は整数で閉じた割り算を表わす)
【0146】したがって、インデックス画像展開用エリ
アの開始位置は、次のようになる。 X:ページ左マージン+1個のエリアの横の長さ×(相
対列−1) Y:ページ上マージン+インデックスシートID領域の
高さ+1個のエリアの縦の長さ×(相対行−1) ただし、実際のエリア中での展開位置は、このX,Yに
それぞれエリア内での左のマージン、エリア内での上マ
ージンを足した位置となる。
【0147】対象となるインデックス画像は、展開した
時の大きさとバッファ中に展開されるべきインデックス
画像としての大きさとを比較し、適当な倍率で縮小また
は拡大される。また、上下判断部において上下を判断さ
れる。紙方向が、インデックス画像方向と一致している
場合は、下向き画像は180度回転して展開する。上向
き画像はそのまま展開する。また、紙方向がインデック
ス画像方向と一致しない場合は、下向き画像は時計回り
に、上向き画像は反時計回りにそれぞれ90度回転して
展開する。これによって、画像の向きをそろえることが
できるようになる。
【0148】インデックス画像イメージの出力処理(残
存画像出力処理)は、図20のフローチャトに示したよ
うに、インデックスシートイメージをまずプリンタ部5
において用紙上の画像として展開し、出力イメージとし
て定着させる。次に、インデックスシート出力部9にお
いて当該イメージバッファに以下の処理を加えた後、プ
リンタ部5において用紙を反転させ、画像未形成面にそ
のイメージを展開して定着した後排出する。
【0149】ここで、イメージバッファに加えられる処
理は、インデックス画像展開用エリアの位置の左右の逆
転である。具体的には、各行において左からN番目のデ
ータと右からN番目のデータを入れ替えることによって
実現する。ただし、Nは、1から横方向への展開数÷2
まで順に変化させる。これによって、図27に示すよう
に、表裏にインデックス画像の相対位置の逆転したイン
デックスシートイメージが形成される。
【0150】これにより、タッチパネルのような感圧タ
イプの読み取り手段にインデックスシートを置き、選択
したいインデックス画像を指で圧力を与えて入力し、そ
の画像を読み取り手段で直接読み取る方法を取る場合に
処理を簡略化できる。もちろん、表裏に全く同じものを
出力し、インデックスシート利用時に補正するようにす
ることも可能である。また、用紙の片面だけに出力し
て、操作部2を通じて操作するようにすることも可能で
あることはいうまでもない。
【0151】次に、ファイルインデックスシートの出力
について説明する。インデックスシートがディレクトリ
に対して各ファイルのインデックス画像を出力するもの
であるのに対し、ファイルインデックスシートは、ファ
イルに対してファイル内の各ページの画像をインデック
ス画像の代わりに出力するものである。
【0152】したがって、ID領域のうちディレクトリ
領域にはファイル名称が入る。また、インデックス画像
イメージを展開する処理では、対象ファイルの各ページ
をインデックス画像イメージ化して展開する。その際、
ADF読み込みのファイルでは読み込み順序とは逆の順
序で処理する。
【0153】ファイルインデックスシート出力は、図3
に示した操作部2のモード切り替えキー24を用いてフ
ァイルインデックスシート出力モードに切り替えて、ス
タートキー22を押してスタートする。ただし、指定し
ない場合はスタートキー22が押された時に選択要求画
面を表示して入力を促す。また、インデックスシート利
用命令の処理時に、インデックス画像によりファイルを
選択後にファイルインデックス出力を要求することがで
きる。
【0154】図28及び図29にファイルインデックス
シート出力処理のフローチャートを示す。図28は図1
7のインデックスシート出力の処理と殆ど同じであり、
「ディレクトリ改ページ」のチェックが「ファイル改ペ
ージ」のチェックに、「ディレクトリに対する処理」が
「ファイルに対する処理」にそれぞれ変わっただけであ
る。
【0155】そのファイルに対する処理は、図29に示
すように、ADFを利用したか否かのチェックにより、
ADF利用の場合はファイル内の画像イメージの取り出
し順序を逆順に設定し、ADF利用でない場合はそれを
正順に設定する。そして、ファイル内の画像イメージを
設定された順に取り出し、すべての処理を終了するまで
以下の処理を繰り返す。
【0156】ファイルインデックス画像イメージバッフ
ァが一杯か否かをチェックし、一杯でなければファイル
インデックス画像イメージバッファに画像イメージを展
開する。ファイルインデックス画像イメージバッファが
一杯になると、画像イメージの出力処理(インデックス
シート出力の場合と共通)を行なった後、ファイルイン
デックス画像イメージバッファをクリアし、ファイルイ
ンデックスIDの更新と展開を行なってから、ファイル
インデックス画像イメージバッファに新たな画像イメー
ジを展開する。
【0157】なお、ファイルインデックスシートでは通
常のインデックスシートとの区別をするために、ファイ
ルインデックスシートID領域を、図30に示す構造例
の1行目に示すように構成する。そのファイルインデッ
クスシートID画像の出力例は図31に示すようにな
る。このIDの3番目の領域の識別により、インデック
スシートとファイルインデックスシートを区別すること
ができる。また、識別符号を付与するようにしたり、あ
るいは異なった歪み矯正用マークをつけるようにしても
よい。
【0158】(4)インデックスシート利用の処理(図
32〜図42) 次に、図7においてインデックスシート利用の命令があ
った場合に実行するインデックスシート利用の処理につ
いて詳細に説明する。インデックスシート利用の命令
は、図3に示した操作部2のインデックス利用キー35
(又はモード切り替えキー24)により、インデックス
シート利用モードにしてスタートキー22を押すことに
よって発せられる。
【0159】なお、インデックス利用キー35によりイ
ンデックスシート利用モードにすると、表示・入力兼用
装置21に図32に示す「インデックスシート利用モー
ド設定」の画面が表示され、そこにそれぞれ長円形の枠
で囲まれて表示されているガイド位置をタッチすること
により、「ファイルインデックスシート使用」や使用イ
ンデックスシートに関する各種の設定等を行なうことが
できる。その設定後、スタートキー22を押すとインデ
ックスシート利用の命令が出され、それによって図33
に示すフローチャートによる処理を行なう。
【0160】この処理では、まずインデックスシートを
図1のスキャナ部4で読み取る。これは、一般の画像イ
メージの読み取りであり、原稿入力時と同じである。そ
して、その画像イメージ(画像情報)をインデックス利
用操作部10内のメモリに記憶する。
【0161】次に、そのインデックスシートの画像イメ
ージから、インデックスシート利用操作部10内の文字
認識手段でインデックスシートIDを認識して読み取
る。その読み取ったインデックスシートIDを照合す
る。そして、読み取ったインデックスシートID中の情
報(ボリューム,日付,ディレクトリ等の情報)と記憶
部3内の記憶媒体との間に矛盾や問題があるか否かをチ
ェックする。
【0162】その結果矛盾や問題がある場合は、操作部
2にエラー,警告表示して確認を待ち、利用者の指示又
は対応を求める。利用者は、記憶媒体の入れ替え、イン
デックスシートの入れ替え、あるいは文字認識の修正と
継続指示などを行なう。
【0163】矛盾や問題がない場合、及びあっても継続
指示がなされた場合には、インデックスシート中に命令
が埋め込まれているか否かをチェックし、埋め込まれて
いれば、その命令を解釈及び確認して、その命令にした
がって処理を行なう。この場合、操作部2の表示・入力
兼用装置21に処理内容を表示して確認を求める。ま
た、命令が読み取れなかった場合は、操作部2にインデ
ックスシート中のインデックス画像の位置を示す画像を
表示し、利用者の指示を求めてその指示に従う。
【0164】ここで、インデックスシートIDの照合に
ついて説明する。デジタルイメージとして読み込んだイ
ンデックスシートの画像イメージから、インデックスシ
ートIDをチェックして、以下の処理を行なう。まず、
インデックスシートID画像領域(図26参照)を切り
出す。インデックスシートID画像領域は、インデック
スシートの大きさと向きに関して一定であるので、簡単
に切り出すことが可能である。また、紙の位置ずれなど
を考慮して補正を加える。例えば、補正を加えるための
パターンをインデックスシート上に印字しておいて補正
を行なう。
【0165】次に、インデックスシートID画像領域に
応じて画像を回転する。そのため、切り出されたインデ
ックスシートID画像領域の位置によって、補正量と回
転量を計算する。次に、インデックスシートID画像領
域を文字認識技術を用いて認識し、インデックスシート
及びインデックスシートID情報を用いて、以下のチェ
ックを記憶媒体との間で行なう。
【0166】 1)メディアID(ボリューム情報) 問題となるの
は、不一致の場合。 2)ディレクトリ 不一致が存在す
る場合。 3)最終書込み時刻 記憶媒体の書込
み時刻が新しい場合。
【0167】上記のチェックで問題がある場合、図3に
示した操作部2の表示・入力兼用装置21の画面に、図
34,図35,図36に示すように問題となる不一致点
等を表示して、利用者に対応を求める。その際、警告音
を発生する手段を持つ場合は警告音を出して注意を促
す。図34はボリューム情報に不一致があった場合の表
示画面の例、図35はディレクトリが存在しない場合の
表示画面の例、図36は最終書込み時刻に矛盾がある場
合の表示画面の例である。
【0168】利用者は、これらの表示画面内のそれぞれ
長円形の枠で囲まれたガイド領域のいずれかをタッチす
ることによって、記憶媒体であるデイスクを入れ替えて
実行、インデックスシートを入れ替えて実行、このまま
実行、修正する、ディレクトリ一覧表示、ヘルプのいず
れかを選択指示することができる。
【0169】その結果、利用者からの対応が記憶媒体の
入替えの場合は、入れ替えた後スタートキー22が押さ
れると、インデックスシートIDの照合処理から実行す
る。利用者の対応がインデックスシートの入れ替えの場
合は、スタートキー22で再開し、インデックスシート
の読み込みから処理を実行する。利用者の対応が、読み
取った情報の修正である場合は、修正後スタートキー2
2が押されることによって処理を続行する。この時、修
正情報に従って文字認識部が文字認識情報を学習するよ
うにするとよい。
【0170】利用者の対応が、このまま実行である場合
は、メディアIDの不一致の場合は、IDが一致してい
るものと情報を修正してインデックスシートID照合処
理へ戻る。ディレクトリの場合と時刻の場合は、不一致
のあるものを無視して処理を続行する。
【0171】次に、インデックスシート中の命令の読み
取りについて説明する。補正された画面からインデック
ス画像を切り出す。その際、図26に示したように固定
のインデックス画像領域を取る場合は、インデックスシ
ートID画像領域との相対位置で切り出し位置を決定で
きる。また、ファイル情報が印字されいているものにつ
いては、そのイメージから文字認識する。
【0172】さらに、画像イメージ中から利用者の指示
を切り出す。利用者の指示は、例えば、図37に太線で
示すように特定のインデックス画像(IPU)を指定色
の線で個々に囲んだり、あるいは図38に示すように不
要なインデックス画像(IPU)に指定色の線で×印を
つけたりすることによって行なえる。あるいは、これに
代えて特殊な偏光色でインデックス画像(IPU)にマ
ークしたり、文字を記入する等によって指示することも
可能である。
【0173】これらの指示を画像認識技術によって認識
してインデックス画像から切り離すとともに、どのイン
デックス画像にどの指示がなされているかを記憶する。
そして、インデックスシート中に利用者からの命令が埋
め込まれている場合は、その命令に従う。例えば、図3
7に示したように、インデックス画像が指定色の線で囲
まれている場合は、その囲まれた(選択された)インデ
ックス画像(IPU1,IPU4)を持つファイルを出
力する。
【0174】また、図38に示したように、インデック
ス画像に指定色の×がつけられている場合は、そのファ
イルの消去の命令と解釈するというように、画像中につ
けるマークと命令との間の対応を決めておき、それにし
たがって処理を行なう。なお、この場合どのファイルが
選ばれたかを表示・入力兼用装置21に表示し、確認を
求めるようにすることもできる。
【0175】画像中に利用者からの命令がない場合は、
操作部2からの利用者の指示を待ってその処理を行な
う。まず、切り出された各インデックス画像をさらに縮
小して、入力・表示兼用装置21に表示する。この時、
画面上での配置は読み取った配置を上下左右を正規化し
たものと同等にする。あるいは、縮小画像ではなく枠の
みを表示するようにしてもよい。
【0176】表示・入力兼用装置21の画面にインデッ
クス画像が全個数分一度に表示できない場合は、図39
に示すように、スクロールを示すマーク(上向き矢印と
下向き矢印)を表示し、そのマークをタッチすることに
より、スクロールするように構成する。図中の左半部に
示す9個の四角い枠がそれぞインデックス画像の縮小画
像である。
【0177】利用者は、画面上のこの縮小画像(枠)を
タッチすることにより、その位置にある画像をインデッ
クスとして持つファイルを選択することができる。この
タッチスイッチ(タッチパネルによる)はトグルスイッ
チであり、選択されている画像(枠)をタッチするとそ
の選択を解除する。また、選択されていない画像(枠)
をタッチすると選択に追加する。これにより、複数のフ
ァイルを選択することが可能になる。
【0178】タッチスイッチの代わりにテンキーを用い
て選択できるようにしてもよい。選択されたインデック
ス画像は、図40に太枠で示すようにハイライト表示す
る等によって選択されていないインデックス画像と区別
できるようにする。さらに、スタートキー22を押すこ
とによって、選択したファイル(選択されたインデック
ス画像を後述するマッチングによりマッチしたファイ
ル)の各ページをプリントすることができる。つまり、
各ページを順に原稿入力して読み取らせた場合と同一の
処理が行なえる。
【0179】また、図39,40に示した画面中に表示
されている「ファイルインデックスシート出力」のガイ
ド位置をタッチすることにより、ファイルインデックス
シートの出力を指示することもできる。
【0180】あるいはまた、「ファイル名表示」のガイ
ド位置をタッチすることにより、選択されたファイルの
ファイル名や付加情報などを表示することができる。特
に、用紙の大きさや両面等の情報を出力することによ
り、ファイル出力時の出力方法(用紙の大きさや両面使
用)等を適宜決定できるようになる。なお、表示・入力
兼用装置21が図39,40に示したような表示状態に
おいて、両面使用,用紙の大きさ,倍率等のコピーのモ
ードにかかわる設定を行ない、出力時にそれを反映させ
ることができる。
【0181】インデックス画像のマッチングは、指定さ
れたインデックス画像と記憶媒体中の各ファイルのイン
デックス画像を(上下を正規化した形で)マッチングす
る。これは、デジタル画像同士のマッチングとなる。閾
値を決めて、その閾値以上の画素割合がマッチしたイン
デックス画像を持つファイルを選択する。
【0182】ところで、ワークエリアを設け、もっとも
最近に読み込ませたインデックスシートイメージ(直近
インデックスシート画像)を記憶しておき、紙から読み
込ませるのと同等の処理を可能にしておくことができ
る。また、そのインデックスシートを出力できる。
【0183】図3に示したモード切り替えキー24及び
表示・入力兼用装置21からの入力によって、ファイル
インデックスシート利用状態でスタートキー22が押さ
れた場合は、インデックスシートの処理とほぼ同様の処
理が行なわれる。この場合、ファイルのかわりにファイ
ル中のページが、ディレクトリのかわりにファイルが指
定されたとして処理を行なう。ファイルインデックスシ
ートの識別符号を付与するようにすれば、その符号の有
無により、通常のインデックスシート処理とファイルイ
ンデックスシート処理を区別できる。
【0184】ファイルインデックスシートに対する命令
には、例えば図41に示すように、複数のインデックス
画像(IPU)をまとめて指定色の線で囲むことによ
り、これらのインデックス画像群を別ファイル化するこ
とや、図42に示すように、指定色の矢印付きの線で個
々のインデックス画像(IPU)のページ順序の入れ替
えや移動を指示すること等ができる。
【0185】〈この発明に特有な機能〉この発明は、基
本的に図1に示したインデックスシート出力部9及び制
御部6に関する。なお、記憶部3には光ファイリングシ
ステムのようなものを想定してもよいし、外部大容量ス
トレッジに通信を介してアクセスするものとしてもよ
い。
【0186】この発明に係わる処理は、前述した基本的
実施例においてインデックスシート出力部9と制御部6
とによって、図9に示した状態変化にあわせた各部の処
理のフロー中で、インデックスシート出力の命令による
「インデックスシート出力の処理」で行なわれる。
【0187】前述した基本的実施例では、「インデック
スシート出力の処理」で各ディレクトリの各ファイルの
各インデックス画像イメージを順次処理してインデック
ス画像イメージバッファ上に展開し、そのバッファが一
杯になった時あるいは出力指定があった時に、そのバッ
ファ内のインデックス画像イメージをプリンタ部5によ
り用紙上に画像形成してインデックスシートとして出力
するようにした。
【0188】それに対して、この発明の実施例では、各
ディレクトリの各ファイルの各インデックス画像イメー
ジを整列する場合には、所定の条件に基づいてその各イ
ンデックス画像イメージの相対順序を判別するインデッ
クス画像イメージ相対順序判別処理(以下「相対順序判
別処理」という)を行ない、その処理によって判別され
た相対順序に基づいて上記各インデックス画像イメージ
をインデックス画像イメージバッファ上に展開し、その
バッファが一杯になった時あるいは出力指定があった時
に、そのバッファ内のインデックス画像イメージをプリ
ンタ部5により用紙上に画像形成してインデックスシー
トとして出力する。
【0189】実際には、相対順序判別処理によって順次
所定の属性に対する識別を行ない、必要に応じて予め用
意したテーブル等とマッチングすることにより数字にマ
ッピングして相対的な大小関係を認識し(数値として得
られる場合はその数値をそのまま用いる)、その後整列
済みバッファ中に各インデックス画像イメージ(へのポ
インタ)を相対的順序関係を保ったまま記憶保存し、出
力処理時にそのインデックス画像イメージをインデック
ス画像イメージに展開した後、プリンタ部5により用紙
上に画像形成してインデックスシートとして出力する。
【0190】具体的には、図43に示す処理(図17の
処理に相当する)を行なう。すなわち、図17の処理と
同様にインデックスシート出力のために必要なワークエ
リアを初期化した後、出力対象として指定されたディレ
クトリを記憶部3の記憶媒体から順に取り出し、対象の
ディレクトリが終了またはディレクトリ改ページの場合
には「インデックス画像イメージの展開」に移行して、
そこでその取り出したインデックス画像イメージの展開
と出力(用紙上に画像形成してインデックスシートとし
て出力)を行なうが、それ以外の場合には図44に示す
「ディレクトリに対する処理」を行なった後、次の対象
ディレクトリを取り出して、上述の処理を繰り返す。
【0191】図44に示す「ディレクトリに対する処
理」では、まず記憶媒体から取り出した各ディレクトリ
のファイルを順に取り出し、そこからインデックス画像
イメージを取り出して、この発明に直接係わる「相対順
序判別処理」、すなわち「識別処理」と「整列処理(整
列済みバッファへのマージ処理)」とを行なった後、次
のインデックス画像イメージを取り出し、以後上述と同
様の処理を繰り返して、全てのファイルに対する処理が
終了した時点で処理を終了する。
【0192】「識別処理」は、相対順序判別に用いる所
定の条件(属性,特徴)によって異なるが、所定の属性
に関する認識を行ない、必要であれば数値へのマッピン
グを行なう。このマッピングは、例えばその属性の値と
数値の対応を付けるためのテーブルを用意し、テーブル
サーチを行なうことによって実現できる。
【0193】「整列処理」は、図46に示すように整列
済みバッファへのマージ(挿入)処理として実現できる。
すなわち、整列済みバッファからデータを1個取り出し
(先頭位置又は最終位置から順次行なう)た後、その取
り出しが終了したか否かを判断し、終了でなければ識別
処理による識別結果に基づいて、先にファイルから取り
出した対象のインデックス画像イメージの整列済みバッ
ファへの挿入位置と整列済みバッファから現在取り出し
たデータのその取出位置とを比較する。
【0194】そして、上記挿入位置が上記取出位置と同
位置かその後位置にない場合には最初のステップに戻っ
て上述と同様の処理を繰り返し、同位置かその後位置に
なった場合に整列済みバッファの上記取出位置(現在位
置)へ対象のインデックス画像イメージを挿入して処理
を終了する。一方、整列済みバッファからのデータの取
り出しが終了した場合には、その最後の取出位置へ対象
のインデックス画像イメージを挿入して処理を終了す
る。
【0195】なお、整列済みバッファに蓄えられるの
は、実際にはインデックス画像イメージへのポインタと
キーとなる値のペアである。要はインデックス画像イメ
ージが順序付けられてアクセスできればよい。
【0196】図43における「インデックス画像イメー
ジの展開」では、図45に示すように、まず破線で囲ん
で示す初期化処理、すなわちインデックス画像イメージ
バッファを初期化すると共にインデックスシートIDの
更新と展開を行ない、整列済みバッファからインデック
ス画像イメージ(1個)を取り出した後、以下の処理を
行ない、すべて処理したらインデックス画像イメージバ
ッファ内のインデックス画像イメージをプリンタ部5に
よって用紙上に画像形成してインデックスシートを出力
し、処理を終了する。
【0197】整列済みバッファの先頭位置(又は最終位
置)からインデックス画像イメージを1個ずつ取り出し
て、対象のインデックス画像イメージの展開処理を行な
う。すなわち、インデックス画像カウンタに基づいてイ
ンデックス画像イメージバッファにおけるインデックス
画像イメージの展開位置を決定し、その位置にインデッ
クス画像イメージを所定の変形を加えて展開する。
【0198】その際、1個のインデックス画像イメージ
を展開する毎にインデックス画像カウンタの値をインク
リメントし、規定の値に達した場合は、インデックス画
像イメージバッファが一杯となっているので、インデッ
クス画像イメージバッファ内のインデックス画像イメー
ジをプリンタ部5によって用紙上に画像形成してインデ
ックスシートを出力し、上述と同様の初期化処理を行な
う。
【0199】なお、インデックスシート出力部9は、所
定の条件としてインデックス画像イメージ自体から得ら
れる特徴あるいはインデックス画像イメージの属する文
書の特徴を基準属性として用い、それらに基づいて図4
4に示した相対順序判別処理を行なう。以下に、その各
例について説明する。
【0200】まず、所定の条件としてインデックス画像
イメージ自体から得られる特徴、ここではインデックス
画像イメージを構成する画像の大きさ,その画像中に含
まれる文字から得られる属性(画像中に現われる文字の
大きさ,文字の間隔,行の間隔,文字の種類),あるい
はその画像から得られるレイアウトに関する属性(画像
中に現われる行の方向,画像の方向,画像中の文字情報
の量,画像中の文字情報以外の情報の量,画像中に含ま
れる絵の領域,画像中の罫線の情報,画像中の特定画素
量,画像中に現われる段組みの情報)を基準属性として
用いる場合の相対順序判別処理について説明する。
【0201】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴をそのインデックス画像イメージを構成する画像
の大きさとした場合には、図47に示すように、その画
像の大きさを識別し、その識別結果に基づいて整列済み
バッファへのマージ処理(整列処理)を行なう。
【0202】すなわち、インデックス画像イメージ(元
のイメージ)を展開した際のその大きさをチェックす
る。これは、長辺の長さ×短辺の長さの形で表現でき
る。これを版形へマッピングし、その画像の大きさをA
3,B4等のサイズに当てはめる。そして、例えば大き
い順にA3,B4,A4,B5,A5というテーブルの
何番目かをキーとして、あるいは表1に示すようなテー
ブルの順序数をキーとして、図46に示した整列済みバ
ッファへのマージ処理を行なう。
【0203】出力時は、図45に示したように整列済み
バッファからインデックス画像イメージを1個ずつ取り
出し(実際にはポインタを取り出して、記憶媒体にアク
セスしてインデックス画像イメージを取り出し)、それ
をインデックス画像イメージバッファに所定の変形を加
えて展開する。
【0204】上述の例では、版形に大きさをマッピング
するようにしたが、例えば長辺の長さあるいは短辺の長
さをキーとすることもできる。また、長辺の長さ×短辺
の長さ(つまり面積)をキーとすることもできる。さら
に、版形にマッピングする方法では、利用者からの指示
によって、大小関係を定めるテーブルを書き換えること
が可能である。具体的には、利用者が操作部2から出力
する版形の順序を指定するという形をとることによって
実現できる。この場合、出力する版形を制限することも
簡単にできる。
【0205】また、正順,逆順を指定することによっ
て、用紙上に形成されるインデックス画像イメージの順
序を正順又は逆順にすることもできる。そして、正順に
する場合には出力時に整列済みバッファの先頭位置か
ら、逆順にする場合は出力時に整列済みバッファの最終
位置から、それぞれインデックス画像イメージを順に取
り出すようにすればよい。
【0206】
【表1】
【0207】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像中に含まれる属性のうち、その画像中に現われる文字
の大きさとした場合には、図48に示すように、その画
像中から順に文字を切り出し、最初のN文字の大きさの
平均を取り、その平均値に基づいて整列済みバッファへ
のマージ処理を行なう。
【0208】すなわち、光学的文字読取手段(OCR)を
用いてインデックス画像イメージを構成する画像中から
順に文字を切り出し、各文字の大きさを認識する。これ
は、縦×横で示される。これを、ポイント数にマッピン
グすることができる。最初から予め設定されたN文字だ
けこの処理を行ない、平均ポイント数を求める。その
後、その平均ポイント数を整列キーとして図46に示し
た整列済みバッファへのマージ処理を行なう。
【0209】なお、文字数がNに満たない場合には、存
在する文字数で平均を取る。また、Nを利用者が指定で
きるようにすることは可能である。さらに、上述の例で
はポイント数へマッピングしているが、縦×横の大きさ
をそのまま用いることもできる。但し、その場合は文字
識別手段を持ち、英字であるか漢字かな等の日本字であ
るかを判別し、補正を加える必要が生じる。例えば、英
字の場合に横の長さをM(例えば2)倍する。
【0210】さらにまた、上述の例では平均を取ってい
るが、最も大きい文字あるいは最も小さい文字のポイン
ト数を用いることもできる。また、最も多数存在するポ
イント数の文字のポイント数を取り、同数の場合はその
平均を取るようにすることもできる。
【0211】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像中に含まれる属性のうち、その画像中に現われる文字
の間隔とした場合は、図49に示すように、その画像中
から順に文字を切り出し、最初のN文字の間の距離を測
定してその平均を取り、その平均値に基づいて整列済み
バッファへのマージ処理を行なう。
【0212】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像中から順に文字
を切り出し、各文字の大きさを認識する。これは、縦×
横で示される。この処理を行なうことにより、隣接する
2文字の間隔を計ることが可能となる。文字の起点位置
と横幅はわかっているので、計測は容易である。最初か
ら予め設定されたN文字間隔だけこの処理を行ない、平
均を求める。その際、行が変わるところではこの処理を
行なわない。その後、その平均ポイント数を整列キーと
して図46に示した整列済みバッファへのマージ処理を
行なう。
【0213】なお、文字数がNに満たない場合は、存在
する文字間隔数で平均を取るようにするとよい。また、
Nを利用者が指定できるようにすることは可能である。
さらに、上述の例では文字間隔の平均を取っているが、
最も大きい文字間隔あるいは最も小さい文字間隔を用い
ることもできる。
【0214】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像中に含まれる属性のうち、その画像中に現われる行の
間隔とした場合は、図50に示すように、その画像中か
ら順に行を切り出し、最初のN行の間の距離を測定して
その平均を取り、その平均値に基づいて整列済みバッフ
ァへのマージ処理を行なう。
【0215】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像中から順に文字
を切り出す。それによって、行の認識も同時にできる。
行の間隔は、隣接する行の開始位置と文字の縦の長さが
わかっているので容易に計測できる。予め定めたN行を
処理し、行間隔の平均を求める。その後、その行間隔を
整列キーとして図46に示した整列済みバッファへのマ
ージ処理を行なう。
【0216】なお、行数がNに満たない場合は、存在す
る行間隔数で平均を取るようにするとよい。また、Nを
利用者が指定できるようにすることは可能である。さら
に、上述の例では行間隔の平均を取っているが、最大あ
るいは最小の行間隔を用いることもできる。
【0217】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像中に含まれる属性のうち、その画像中に現われる文字
の種類とした場合は、図51に示すように、その画像中
から順に文字を切り出し、最初のN文字の字体を調べて
もっとも多いものにセットし、その字体に基づいて整列
済みバッファへのマージ処理を行なう。
【0218】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像中から順に文字
を切り出し、その各文字を認識する。その際、字の辞書
とのマッチングを取るが、これは各字の種類に応じて行
なわれる。字の種類とは、ゴシック体,明朝体といった
文字フォントの種類且つ/またはボールド,イタリッ
ク,下線付きといった文字修飾の有無である。
【0219】そして、予め定めた文字種別テーブルを用
いて数字にマッピングする。例えば、数字へのマッピン
グは、文字フォントの種類テーブルと文字修飾のテーブ
ルとを別に用意し、その2つの値を位を異ならせて数値
化するなどの方法がある。その後、その数値化した文字
種別を整列キーとして図46に示した整列済みバッファ
へのマージ処理を行なう。
【0220】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中に現われる行の方向とした場合は、図52に示すよ
うに、その画像中から順に行を切り出してその方向を識
別し、その識別結果に基づいて整列済みバッファへのマ
ージ処理を行なう。
【0221】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像中から文字を順
に切り出す。それにより、行の認識も同時にできる。と
りあえず、行が横になっている(横書き原稿である)も
のとして処理を行なう。この場合の行の間隔は、隣接す
る行の開始位置と文字の縦の長さがわかっているので容
易に計測できる。そして、予め定めたN行を処理し、行
間隔の平均を求める。
【0222】また、各文字の起点位置と横幅がわかって
いるので、各文字の文字間隔を計測でき、最初から予め
設定されたM文字間隔だけこの処理を行ない、平均を求
める。この文字間隔と行間隔とを比較して、文字間隔が
広ければ縦書き、行間隔が広ければ横書きであると判断
し、数値へマッピングする。文字を認識できない場合
は、Minとする。その後、マッピングした数値を整列キ
ーとして図46に示した整列済みバッファへのマージ処
理を行なう。
【0223】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像の方向とした場合は、図53に示すように、その画像
全体の方向(紙の縦長横長)を切り出した文字方向から
調べ、その結果に基づいて整列済みバッファへのマージ
処理を行なう。
【0224】すなわち、インデックス画像イメージ(元
のイメージ)を展開した際のその大きさ(インデックス
画像イメージを構成する画像の大きさ)をチェックす
る。これは、長辺の長さ×短辺の長さの形で表現でき
る。次に、光学的文字読取手段を用いてインデックス画
像イメージを構成する画像中から文字を順に切り出し、
その各文字を認識する。そして、その画像の長辺と文字
が平行か、それとも短辺と文字が平行かによって縦長,
横長を認識し、数値へマッピングする。文字の認識に失
敗した場合は、minとする。その後、マッピングした数
値を整列キーとして図46に示した整列済みバッファへ
のマージ処理を行なう。
【0225】なおこの場合、予め設定されたN文字につ
いて処理を行ない、多数のものを用いる。あるいは、多
数のものを用いる場合に、少数のものがある一定割合を
こえると、min又はmin´とすることなども考えられ
る。
【0226】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中の文字情報の量とした場合は、図54に示すよう
に、その画像中から順に文字を切り出してその数をカウ
ントし、そのカウント数に基づいて整列済みバッファへ
のマージ処理を行なう。
【0227】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像から文字を順に
切り出してその各文字を認識し、ページ内の文字数をカ
ウントする。その後、その文字数を整列キーとして図4
6に示した整列済みバッファへのマージ処理を行なう。
なお、文字の大きさを認識しておき、文字数と文字の大
きさ(平均等)との積を整列キーとすることもできる。
また、画像中の一定割合のみを処理対象として同一の処
理を行なうようにすることもできる。
【0228】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中の文字情報以外の情報の量とした場合は、図55に
示すように、その画像中から順に文字領域を切り出して
その領域の広さを識別し、その結果に基づいて整列済み
バッファへのマージ処理を行なう。
【0229】すなわち、光学的文字読取手段を用い、イ
ンデックス画像イメージを構成する画像を文字認識の対
象となる領域(文字領域)とそうでない領域とに分割し
て、文字領域を認識すると共に画像全体の大きさも認識
し、画像全体の大きさに対する文字領域の大きさの割合
を求める。その後、その求めた割合を整列キーとして図
46に示した整列済みバッファへのマージ処理を行な
う。なお、文字領域の大きさの絶対値あるいは文字領域
以外の領域の大きさの絶対値を用いることもできる。
【0230】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中に含まれる絵の領域とした場合は、図56に示すよ
うに、その画像中から順に文字領域を切り出して、その
領域以外の領域の空白以外の領域の広さを識別し、その
結果に基づいて整列済みバッファへのマージ処理を行な
う。
【0231】すなわち、光学的文字読取手段を用い、イ
ンデックス画像イメージを構成する画像を文字認識の対
象となる領域(文字領域)とそうでない領域とに分割し
て、文字領域を認識すると共に画像全体の大きさも認識
し、文字領域以外の領域中、情報のない部分(空白部
分)を除いた領域の広さの画像全体に対する割合を求め
る。その後、その求めた割合を整列キーとして図46に
示した整列済みバッファへのマージ処理を行なう。な
お、求めた領域の絶対値を用いることもできる。
【0232】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中の罫線の情報とした場合は、図57に示すように、
その画像中から垂直,水平線分を取り出してその長さを
合計し、その合計した長さに基づいて整列済みバッファ
へのマージ処理を行なう。
【0233】すなわち、インデックス画像イメージを構
成する画像中からその画像の各辺とそれぞれ平行な直線
を認識し、その長さを合計する。その後、その合計した
長さを整列キーとして図46に示した整列済みバッファ
へのマージ処理を行なう。なお、認識した直線の数をキ
ーとすることもできる。また、認識する直線の長さの最
小値を定めてもよい(ある一定以上の長さの線分しか認
識しないようにする)。さらに、認識した直線の太さ又
はその太さと長さの積を用いてもよい。
【0234】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中の特定画素量とした場合は、図58に示すように、
その画像中から特定画素を有する情報を取り出してカウ
ントし、そのカウント数に基づいて整列済みバッファへ
のマージ処理を行なう。
【0235】すなわち、インデックス画像イメージを構
成する画像中から予め設定された条件に合致する点の占
める領域を切り出し、その領域が画像全体の中で占める
割合を求める。その後、その求めた割合を整列キーとし
て図46に示した整列済みバッファへのマージ処理を行
なう。なお、この処理に領域の大きさを用いてもよい。
また、特定画素とは、例えば白黒画素では0・1の2値
画像として展開した時の黒画素(1の値を持つ点)の領
域であるし、RGBプレーンで表わされるカラー画像で
あれば各プレーンのある一定幅を持った組み合わせを満
たす画素となる。
【0236】インデックス画像イメージ自体から得られ
る特徴を、そのインデックス画像イメージを構成する画
像から得られるレイアウトに関する属性のうち、その画
像中に現われる段組の情報とした場合は、図59に示す
ように、その画像の段組の数を認識し、その認識結果に
基づいて整列済みバッファへのマージ処理を行なう。
【0237】すなわち、光学的文字読取手段を用いてイ
ンデックス画像イメージを構成する画像から文字を順に
切り出し、その各文字の大きさを認識する。これは、縦
×横で示される。この処理を行なうことにより、隣接す
る2文字の間隔を計ることが可能となる。文字の起点位
置と横幅はわかっているので、計測は容易である。この
文字間隔のチェックを1ラインについて行ない、他と比
べて大きい文字間隔を段組であると認識するなどの方法
により、段組の数を判別する。その後、その判別した段
組の数を整列キーとして図46に示した整列済みバッフ
ァへのマージ処理を行なう。
【0238】次に、所定の条件としてインデックス画像
イメージの属する文書の特徴を基準属性として用いる場
合の相対順序判別処理の第1例について説明する。この
例では、スキャナ部4による原稿画像の読み取り時に、
図示しないタイマによってその読み取り時刻(文書入力
日時)を認識し、それをタイムスタンプとして記憶す
る。文書入力日時は、最後の原稿を読み込んだ(記憶し
た)日時とする。
【0239】具体的には、図5に示したファイル内の最
終書き込み日時に、ADFを利用する場合には、図12
におけるデフォルトインデックス画像設定処理の直前又
は直後にタイマからの文書入力日時をタイムスタンプと
して記憶し、ADFを利用しない場合には、図16にお
ける画像の読み取り時にタイマからの文書入力日時をタ
イムスタンプとして記憶する。さらに、図9におけるフ
ァイル終了状態にする処理において、記憶したタイムス
タンプをファイル(文書)に書き込む。
【0240】したがって、インデックスシートの出力時
には、図60に示すように、インデックス画像イメージ
の属する文書の特徴として、文書中のタイムスタンプ
(数値化したもの)を認識し、それを整列キーとして図
46に示した整列済みバッファへのマージ処理を行な
う。なお、数値化はUNIX(商標登録されている)等
で用いられているように、特定時刻からの相対秒数とし
てもよいし、また年,月,日,時,分,秒(全部を用い
る必要はない)をある桁にマッピングすることによって
実現できる。
【0241】次に、所定の条件としてインデックス画像
イメージの属する文書の特徴を基準属性として用いる場
合の相対順序判別処理の第2例について説明する。この
例では、スキャナ部4による原稿画像の読み取り時ある
いは読み取り後に、操作部2から人の名前(人名や所属
名等の文字情報)が入力されると、その情報を文書中の
付随情報の一部として記憶保存する。
【0242】もし、人の名前が入力されなかった場合
は、予め定められた名称あるいは空白文字列を記憶保存
する。なお、人の名前としては、システム中にテーブル
を持ち、そのテーブルを示す指標情報のようなものでも
よい。
【0243】具体的には、例えば表示・入力兼用装置2
1に図61に示すような「利用者名入力画面(ガイダン
ス画面)」を表示し、利用者に入力を促す。この画面
は、例えばADFを利用した読み込み時には、読み込み
終了時に表示されるようにすることができる。
【0244】ここで、利用者は画面左の50音かな表を
用いてかなを入力し、「変換」のガイド位置をタッチす
ると最適な漢字に変換され、「実行」のガイド位置をタ
ッチすると文書情報中にセットされる。また、「登録」
のガイド位置をタッチすると登録済みのバッファに蓄え
られ、画面右に登録済みの名称として表示される。さら
に、「文書選択」のガイド位置をタッチすると、記憶媒
体中のどの文書に対しての入力かを問い合わせる画面に
切り替わる。
【0245】なお、かなを用いて入力する代わりに、登
録済みの名称の表示部分をタッチすることによって入力
することもできる。また、図61の画面は、待機状態に
おいて利用者名入力画面を呼び出すことによっても表示
させることができる。さらに、この例では50音かな表
を表示したが、アルファベットにしても勿論よい。ま
た、例えば、利用者を識別するカード等を用いて、カー
ドリーダを通した利用者にのみ利用を許すようなデジタ
ル複写機であれば、カード中に記憶された識別のための
情報や名前の情報をそのまま利用することも可能にな
る。
【0246】したがって、インデックスシートの出力時
には、図62に示すように、インデックス画像イメージ
の属する文書の特徴として人の名前を認識し、それを整
列キーとして図46に示した整列済みバッファへのマー
ジ処理を行なう。なお、人の名前を整列キーとする場合
は、情報中の文字コード(数字)をもとにする。但し、
システム中に読み等の情報をもち、それを整列キーとす
ることは可能である。また、電話帳方式等の方法にする
ことも考えられる。
【0247】次に、所定の条件としてインデックス画像
イメージの属する文書の特徴を基準属性として用いる場
合の相対順序判別処理の第3例について説明する。この
例では、スキャナ部4による原稿画像の読み取り時ある
いは読み取り後に、操作部2から文書名称(文字列情
報)が入力されると、その情報を文書中のファイル名と
して記憶保存する。もし、文書名称が入力されなかった
場合は、空白文字列あるいはタイマによる入力日時を文
字列化したものを記憶保存する。
【0248】具体的には、例えば表示・入力兼用装置2
1に図63に示すような「文書名入力画面(ガイダンス
画面)」を表示し、利用者に入力を促す。この画面は、
例えばADFを利用した読み込み時には、読み込み終了
時に表示されるようにすることができる。
【0249】ここで、利用者は画面左の50音かな表を
用いてかなを入力し、「変換」のガイド位置をタッチす
ると最適な漢字に変換され、「実行」のガイド位置をタ
ッチすると文書情報中にセットされる。また、「文書選
択」のガイド位置をタッチすることにより、記憶媒体中
のどの文書に対しての入力かを問い合わせる画面に切り
替わる。
【0250】なお、図63の画面は、待機状態において
文書名入力画面を呼び出すことによっても表示させるこ
とができる。さらに、この例では50音かな表を表示し
たが、アルファベットにしても勿論よい。したがって、
インデックスシートの出力時には、図64に示すよう
に、インデックス画像イメージの属する文書の特徴とし
て文書名を認識し、それを整列キーとして図46に示し
た整列済みバッファへのマージ処理を行なう。
【0251】なお、前述の実施例においては、操作部2
からインデックスシート出力時の整理方法を入力可能に
することができる。例えば、インデックス出力形態指定
時に、表示・入力兼用装置21に図65に示すような
「インデックスシート出力モード設定用画面」(図21
の画面に整列指定のガイド位置を追加している)を表示
する。
【0252】ここで、利用者が整列指定のガイド位置を
タッチすることにより、例えば図66に示すような整列
特徴設定用画面に切り替わる。この画面では、整列キー
として用いる特徴(インデックス画像イメージの相対順
序を定めるための属性)を複数個指定することができ
る。また、複数指定する場合には、その優先順位も指定
できる。
【0253】それらの指定が行なわれると、図43〜図
46の処理中の識別処理では、指定された優先順位に従
って各インデックス画像イメージ(及びその属する文書
情報)から特徴を識別する。整列処理では、指定された
優先順位に従って整列済みバッファへのマージ処理を行
なう。また、出力時には、選択された特徴名称を優先順
位に従って、例えば図67に示すようにインデックスI
D画像の領域に画像形成して出力する。
【0254】以上、この発明をデジタル複写機に適用し
た実施例について説明したが、それ以外でも、画像読取
手段(スキャナ等)又は外部情報受信手段(ホストI/
F等)と画像記憶手段(光ディスク装置等)と画像形成
手段(プリンタ等)を備えた画像形成記憶装置(光ファ
イリング装置も含む)であれば、いずれにもこの発明を
適用できる。
【0255】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
る画像形成記憶装置では、インデックス情報相対順序判
別手段が所定の条件に基づいて複数のインデックス情報
の相対順序を判別し、インデックスシート出力手段がそ
の判別されたインデックス情報の相対順序に基づいて用
紙上に形成されるインデックス情報の順序を制御するの
で、利用者はインデックスシート上に形成されたインデ
ックス情報がどのような順序になっているかを知ること
ができる。
【0256】したがって、所望のインデックス情報のだ
いたいの位置が判るため、その検索が容易になり、その
インデックス情報に対応する文書の画像情報が迅速に得
られるようになる。特に、類似する各インデックス情報
はインデックスシートに隣接して形成されることになる
ため、類似する複数の文書の画像情報を同時に必要とす
る場合に非常に便利である。
【0257】なお、インデックス情報相対順序判別手段
が、上記所定の条件としてインデックス情報自体から得
られる特徴、例えばインデックス情報を構成する画像の
大きさ、インデックス情報を構成する画像中に含まれる
文字から得られる属性(画像中に現われる文字又は行の
間隔や文字の種類等)、あるいはインデックス情報を構
成する画像から得られるレイアウトに関する属性(画像
中に現われる行の方向,画像の方向,画像中の文字情報
の量,画像中の文字情報以外の情報(画像中に含まれる
絵の領域)の量,画像中の罫線の情報,画像中の特定画
素量,画像中に現われる段組の情報等)を基準属性とし
て用いて、複数のインデックス情報の相対順序を判別す
るようにすれば、利用者は類似する複数の文書を同時に
必要とするような場合、これが似ているといった特徴付
けを行なわなくても、インデックスシート上に形成され
た類似する複数のインデックス情報を容易に探すことが
できる。
【0258】あるいは、インデックス情報相対順序判別
手段が、上記所定の条件としてインデックス情報の属す
る文書の特徴、例えば原稿の読み取り時刻(タイムスタ
ンプ),原稿の読み取りを行なわせた人の名前,あるい
は文書名を基準属性として用いて、複数のインデックス
情報の相対順序を判別するようにしても、利用者は出力
されたインデックスシート上から所望のインデックス情
報を容易に検索することができる。
【0259】さらに、インデックス情報の相対順序を定
めるための属性を入力したり、インデックス情報の相対
順序を定めるための属性とその優先順位を入力したりす
るようにすれば、利用者の意図に応じたインデックスシ
ートを出力することができるので、所望のインデックス
情報の検索が一層容易になる。また、インデックスシー
ト出力手段によって出力されるインデックスシート中に
どの特徴をインデックス情報を判別するための相対順序
のための特徴として用いたかを出力するようにすれば、
利用者はそのインデックスシートの後日の利用に際して
も所望のインデックス情報を容易に検索することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるデジタル複写機の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】同じくその外観例を示す斜視図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の操作部2の詳細
を示す平面図である。
【図4】図1における記憶部の構成図である。
【図5】図4における記憶媒体の論理構成の一例を示す
説明図である。
【図6】同じく記憶媒体の論理構成の他の例を示す説明
図である。
【図7】図1及び図2に示したデジタル複写機による全
体処理の概要(メインルーチン)を示すフローチャート
である。
【図8】図7における待機および各種の状態変化に伴な
う処理のサブルーチンの概要を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8における状態変化に合わせた各部の処理の
フローチャートである。
【図10】図9におけるモード設定の処理のフローチャ
ートである。
【図11】図9における原稿入力の処理概要を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図11におけるADFによる原稿入力の処理
のフローチャートである。
【図13】図12におけるファイル初期化処理のフロー
チャートである。
【図14】図12における画像イメージ記憶処理のフロ
ーチャートである。
【図15】図12におけるデフォルトインデックス画像
設定処理のフローチャートである。
【図16】図11におけるADF以外による原稿入力処
理のフローチャートである。
【図17】図9におけるインデックスシート出力の処理
のフローチャートである。
【図18】図17におけるディレクトリに対する処理の
フローチャートである。
【図19】図18におけるインデックス画像イメージの
展開のフローチャートである。
【図20】図18における画像イメージの出力処理のフ
ローチャートである。
【図21】図3の表示・入力兼用装置21に表示される
インデックスシート出力モード設定用画面の例を示す説
明図である。
【図22】同じくファイルインデックスシート出力モー
ド設定用画面の例を示す説明図である。
【図23】インデックスシートIDの構造例を示す説明
図である。
【図24】個別ディレクトリ指定時におけるインデック
スシートID画像の例を示す説明図である。
【図25】全ディレクトリ指定時におけるインデックス
シートID画像の例を示す説明図である。
【図26】固定エリアでのインデックスシートの概略を
示す説明図である。
【図27】表裏逆転インデッスシートの概念図である。
【図28】ファイルインデックス出力処理のフローチャ
ートである。
【図29】図28におけるファイルに対する処理のフロ
ーチャートである。
【図30】ファイルインデックスシートIDの構造例を
示す図である。
【図31】同じくそのファイルインデックスシートID
画像の出力例を示す図である。
【図32】インデックスシート利用モード設定画面の例
を示す説明図である。
【図33】図9におけるインデックスシート利用処理の
フローチャートである。
【図34】インデックスシートチェックの結果表示画面
の一例を示す説明図である。
【図35】同じく他の例を示す説明図である。
【図36】同じくさらに他の例を示す説明図である。
【図37】同じくインデックスシート画像中でのコピー
等の指示の例を示す図である。
【図38】同じくファイル消去の指示の例を示す説明図
である。
【図39】インデックスシートの画面表示例を示す図で
ある。
【図40】同じくそのインデックスシート選択後の画面
表示例を示す図である。
【図41】ファイルインデックスシート画像中での指示
の例を示す説明図である。
【図42】同じく他の指示の例を示す説明図である。
【図43】請求項1〜24の発明の実施例におけるイン
デックスシート出力の処理のフローチャートである。
【図44】図43におけるディレクトリに対する処理の
フローチャートである。
【図45】図43におけるインデックス画像イメージの
展開のフローチャートである。
【図46】図44における整列処理のフローチャートで
ある。
【図47】図44における相対順序判別処理の第1例を
示すフローチャートである。
【図48】同じく相対順序判別処理の第2例を示すフロ
ーチャートである。
【図49】同じく相対順序判別処理の第3例を示すフロ
ーチャートである。
【図50】同じく相対順序判別処理の第4例を示すフロ
ーチャートである。
【図51】同じく相対順序判別処理の第5例を示すフロ
ーチャートである。
【図52】同じく相対順序判別処理の第6例を示すフロ
ーチャートである。
【図53】同じく相対順序判別処理の第7例を示すフロ
ーチャートである。
【図54】同じく相対順序判別処理の第8例を示すフロ
ーチャートである。
【図55】同じく相対順序判別処理の第9例を示すフロ
ーチャートである。
【図56】同じく相対順序判別処理の第10例を示すフ
ローチャートである。
【図57】同じく相対順序判別処理の第11例を示すフ
ローチャートである。
【図58】同じく相対順序判別処理の第12例を示すフ
ローチャートである。
【図59】同じく相対順序判別処理の第13例を示すフ
ローチャートである。
【図60】同じく相対順序判別処理の第14例を示すフ
ローチャートである。
【図61】この発明の実施例における図3の表示・入力
兼用装置21に表示される利用者入力画面の例を示す説
明図である。
【図62】図44における相対順序判別処理の第15例
を示すフローチャートである。
【図63】この発明の実施例における図3の表示・入力
兼用装置21に表示される文書名入力画面の例を示す説
明図である。
【図64】図44における相対順序判別処理の第16例
を示すフローチャートである。
【図65】この発明の実施例における図3の表示・入力
兼用装置21に表示されるインデックスシート出力モー
ド設定用画面の例を示す説明図である。
【図66】同じく整列特徴設定用画面の例を示す説明図
である。
【図67】その画面による整列特徴指定時におけるイン
デックスシートID画像の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:デジタル複写機 2:操作部 3:記憶部 4:スキャナ部 5:プリンタ部 6:制御部 7:モード設定部 8:原稿入力部 9:インデックスシート出力部 10:インデック
スシート利用操作部 11:テーブル 12:原稿圧板 13:給紙
カセット 14:ソータ 15:メインスイッチ 16:
インデックスシート 21:表示・入力兼用装置 22:スタートキー 23:割り込みキー 24:ルード切り替えキー 25:クリア/ストップキー 26:テンキー 27:自動用紙選択キー 28:用紙選択キー
29:等倍キー 30:自動倍率選択キー 31:変倍キー 3
2:両面キー 33:コピーモード設定キー 34:インデックス
出力キー 35:インデックス利用キー 40:記憶媒体 41:記憶媒体操作部 42:光磁気ディスク 43:オンライン記憶用メモリ 44:論理操作部 45:物理操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/00 B 7232−5C (72)発明者 吉岡 達郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 渡邊 義一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報を文書単位で対応するインデッ
    クス情報と共に記憶する記憶手段と、該手段によって記
    憶されたインデックス情報を用紙上に画像形成してイン
    デックスシートを出力するインデックスシート出力手段
    とを備えた画像形成記憶装置において、 所定の条件に基づいて複数のインデックス情報の相対順
    序を判別するインデックス情報相対順序判別手段を設
    け、前記インデックスシート出力手段が、前記インデッ
    クス情報相対順序判別手段によって判別されたインデッ
    クス情報の相対順序に基づいて用紙上に形成されるイン
    デックス情報の順序を制御する手段を有することを特徴
    とする画像形成記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記インデックス情報相対順序判別手段
    が、前記所定の条件としてインデックス情報自体から得
    られる特徴を基準属性として用いる手段である請求項1
    記載の画像形成記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記インデックス情報相対順序判別手段
    が用いるインデックス情報自体から得られる特徴が、そ
    のインデックス情報を構成する画像の大きさである請求
    項2記載の画像形成記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記インデックス画像相対順序判別手段
    が用いるインデックス情報自体から得られる特徴が、そ
    のインデックス情報を構成する画像中に含まれる文字か
    ら得られる属性である請求項2記載の画像形成記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像中に含まれる文字から得られる
    属性が、画像中に現われる文字の大きさである請求項4
    記載の画像形成記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記画像中に含まれる文字から得られる
    属性が、画像中に現われる文字の間隔である請求項4記
    載の画像形成記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記画像中に含まれる文字から得られる
    属性が、画像中に現われる行の間隔である請求項4記載
    の画像形成記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記画像中に含まれる文字から得られる
    属性が、画像中に現われる文字の種類である請求項4記
    載の画像形成記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記インデックス情報相対順序判別手段
    が用いるインデックス情報自体から得られる特徴が、そ
    のインデックス情報を構成する画像から得られるレイア
    ウトに関する属性である請求項2記載の画像形成記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中に現われる行の方向である請求項9
    記載の画像形成記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像の方向である請求項9記載の画像形成
    記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中の文字情報の量である請求項9記載
    の画像形成記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中の文字情報以外の情報の量である請
    求項9記載の画像形成記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記画像中の文字情報以外の情報が、
    画像中に含まれる絵の領域である請求項13記載の画像
    形成記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中の罫線の情報である請求項9記載の
    画像形成記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中の特定画素量である請求項9記載の
    画像形成記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記画像から得られるレイアウトに関
    する属性が、画像中に現われる段組の情報である請求項
    9記載の画像形成記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記インデックス情報相対順序判別手
    段が、前記所定の条件としてインデックス情報の属する
    文書の特徴を基準属性として用いる手段である請求項1
    記載の画像形成記憶装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の画像形成記憶装置に
    おいて、原稿の画像を読み取る原稿読取手段と、時間を
    計測する計時手段とを設け、前記記憶手段が、前記原稿
    読取手段による原稿の読み取り時刻をタイムスタンプと
    して記憶する手段を有し、前記インデックス情報の属す
    る文書の特徴を前記記憶手段に記憶されたタイムスタン
    プとすることを特徴とする画像形成記憶装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の画像形成記憶装置に
    おいて、原稿の画像を読み取る原稿読取手段と、該手段
    によって原稿の画像を読み取らせた人の名前を入力する
    人名入力手段とを設け、前記記憶手段が、文書の画像情
    報と共に前記人名入力手段によって入力された人の名前
    を記憶する手段を有し、前記インデックス情報の属する
    文書の特徴を前記記憶手段に記憶された人の名前とする
    ことを特徴とする画像形成記憶装置。
  21. 【請求項21】 請求項18記載の画像形成記憶装置に
    おいて、記憶させる文書の文書名を入力する文書名入力
    手段を設け、前記記憶手段が、文書の画像情報と共に前
    記文書名入力手段によって入力された文書名を記憶する
    手段を有し、前記インデックス情報の属する文書の特徴
    を前記記憶手段に記憶された文書名とすることを特徴と
    する画像形成記憶装置。
  22. 【請求項22】 請求項1乃至21のいずれか一項に記
    載の画像形成記憶装置において、インデックス情報の相
    対順序を定めるための属性を入力する手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成記憶装置。
  23. 【請求項23】 請求項1乃至21のいずれか一項に記
    載の画像形成記憶装置において、インデックス情報の相
    対順序を定めるための属性とその優先順位をを入力する
    手段を設けたことを特徴とする画像形成記憶装置。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至23のいずれか一項に記
    載の画像形成記憶装置において、前記インデックスシー
    ト出力手段によって出力されるインデックスシート中に
    どの特徴をインデックス情報を判別するための相対順序
    のための特徴として用いたかを出力する手段を設けたこ
    とを特徴とする画像形成記憶装置。
JP5145023A 1993-06-16 1993-06-16 画像形成記憶装置 Pending JPH0721344A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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