JPH06333014A - 画像形成記憶装置 - Google Patents

画像形成記憶装置

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JPH06333014A
JPH06333014A JP5118806A JP11880693A JPH06333014A JP H06333014 A JPH06333014 A JP H06333014A JP 5118806 A JP5118806 A JP 5118806A JP 11880693 A JP11880693 A JP 11880693A JP H06333014 A JPH06333014 A JP H06333014A
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Application number
JP5118806A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Yokogawa
壽彦 横川
Tomoyuki Yoshida
知行 吉田
Tatsuo Ito
達雄 伊藤
Tatsuro Yoshioka
達郎 吉岡
Giichi Watanabe
義一 渡邊
Fumio Kuzumi
文男 来住
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の文書を連続して読み取って記憶する際
に、インデックス情報の抜けを防止し、最適の画像を自
動的に選定してインデックス情報を作成できるようにす
る。 【構成】 画像読取手段に連続して送られる各原稿の文
書の種別を判別して画像付随情報として記憶し、今回読
み込んだ原稿と直前に読み込んだ原稿の原稿種別を比較
し、両者が異なる文書であると判別した場合に、今回又
は前回読み込んだ原稿の画像情報をインデックス情報と
して選定する。また、同じ原稿の画像を所定回数読み取
った時にその画像情報をインデックス情報として選定し
たり、各原稿の特徴又はその画像情報の内容の認識結果
からインデックス情報に適した画像情報を自動選定する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、読み取った原稿の画
像情報を文書単位でそのインデックス情報と共に記憶す
る画像形成記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフィス等において作成あるいは
収集される多量の文書等をスペース効率良く整理し、随
時利用できるようにするために光ファイリングシステム
が開発され、普及してきている。しかしながら、従来の
光ファイリングシステムは一般に高価であり、しかも複
雑で高度な操作が必要であったため、誰でも手軽に利用
できるものではなかった。
【0003】そのため、例えば原稿の画像を読み取る画
像読取手段(スキャナ)とレーザプリンタ等の画像形成
手段とを組み合わせて構成したデジタル複写機に、画像
情報の記憶・管理手段として光ディスク装置を一体的に
設けた画像形成記憶装置が開発されるようになった。
【0004】このような画像形成記憶装置では、複数ペ
ージの原稿の画像情報を読み取って文書単位で記憶し、
そのうち1又は複数の原稿の画像情報をインデックス情
報(抄録情報)として選定するようにしたものがある
が、特開平4−10067号公報に見られるようなもの
では、1つの文書を構成する複数ページの原稿の画像情
報を自動原稿給送装置(ADF)を用いて連続して読み
取らせた場合に、最初に読み取ったページ(第1ペー
ジ)の画像情報をインデックス情報として選定するよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の画像形成記憶装置においては、以下に示す
ような問題点が存在する。すなわち、複数の文書をAD
Fを用いて連続して読み取らせるような場合は、各文書
の区切りを判断できないため、最初又は最後に読み取っ
た文書の第1ページの画像情報しかインデックス情報と
して選定できなかった。
【0006】また、文書によってはインデックス情報と
してふさわしいページが第1ページにあるとは限らない
場合がある。第1ページが複数の文書に共通のものであ
る場合や、文書内容を把握するために第1ページ以外の
ページの画像の方が適当な場合、例えば簡単な標題ある
いはロゴマーク等しか書いていないような表紙がある場
合などである。
【0007】この発明は上述のような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、複数の文書を連続して読み取
った場合でも、その各文書の区切りを判断してインデッ
クス情報の抜けを防止できるようにすることや、第1ペ
ージ以外のページでもインデックス情報として適した原
稿の画像情報を容易に選定できるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、特許請求の範囲の各請求項にそれぞれ記
載したように画像形成記憶装置を構成したものである。
請求項1乃至9の発明は、原稿の画像を読み取る画像読
取手段と、該手段によって読み取った画像情報を文書単
位でそのインデックス情報と共に記憶する記憶手段とを
備えた画像形成記憶装置に関するものであり、それぞれ
次のように構成したことを特徴とする。
【0009】請求項1の発明は、原稿の文書を判別する
原稿判別手段と、該手段が上記画像読取手段に連続して
送られる2枚の原稿が異なる文書であると判別した場合
に、その2枚のうち少なくとも一方の原稿の画像情報を
インデックス情報として選定するインデックス情報選定
手段とを設けたものである。請求項2の発明は、請求項
1の画像形成記憶装置において、上記原稿判別手段を、
原稿の文書を原稿の方向から判別する手段としたもので
ある。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の画像形成記
憶装置において、上記原稿判別手段を、原稿の文書を原
稿のサイズから判別する手段としたものである。請求項
4の発明は、請求項1の画像形成記憶装置において、上
記原稿判別手段を、原稿の文書をその画像の方向から判
別する手段としたものである。請求項5の発明は、請求
項1の画像形成記憶装置において、上記原稿読取手段に
2種類以上の原稿のセット手段を備え、上記原稿判別手
段をいずれの原稿セット手段によって上記画像読取手段
に原稿がセットされたかを判別することによって原稿の
文書を判別する手段としたものである。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の画像形成記
憶装置において、上記画像読取手段に両面原稿の各面の
画像情報を自動的に読み取る手段を備え、上記原稿判別
手段を両面原稿と片面原稿とを判別することによって原
稿の文書を判別する手段としたものである。請求項7の
発明は、請求項1乃至6のいずれかの画像形成記憶装置
において、上記インデックス情報選定手段によってイン
デックス情報として選定された画像情報を有する原稿の
後に上記画像読取手段に送られる所定枚数の原稿の画像
情報をインデックス情報として選定する手段を設けたも
のである。
【0012】請求項8の発明は、請求項1乃至7のいず
れかの画像形成記憶装置において、上記インデックス情
報選定手段によってインデックス情報として選定された
画像情報を有する原稿の直前に上記画像読取手段に送ら
れた所定枚数の原稿の画像情報をインデックス情報とし
て選定する手段を設けたものである。請求項9の発明
は、請求項1乃至8のいずれかの画像形成記憶装置にお
いて、上記画像判別手段によって上記画像読取手段に連
続して送られる2枚の原稿の画像情報が異なると判別さ
れた場合に、その2枚の原稿の間に文書の切れ目がある
と判断する手段を設けたものである。
【0013】請求項10乃至17の発明は、原稿の画像
を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取った
画像情報を文書単位で記憶する記憶手段と、該手段に記
憶した画像情報からインデックス情報を作成するインデ
ックス情報作成手段とを備えた画像形成記憶装置に関す
るものであり、それぞれ次のように構成したことを特徴
とする。
【0014】請求項10の発明は、上記画像読取手段に
よって同じ原稿の画像を所定回数読み取った時に、その
画像情報をインデックス情報として選定するインデック
ス情報選定手段を設けたものである。請求項11の発明
は、請求項10の画像形成記憶装置において、上記イン
デックス情報選定手段によって選定された画像情報を有
する原稿を文書の区切りとして認識する手段を設けたも
のである。
【0015】請求項12の発明は、請求項10の画像形
成記憶装置において、上記インデックス情報選定手段
を、上記画像読取手段によって同じ原稿の画像を連続し
て所定回数読み取った時に、その画像情報をインデック
ス情報として選定する手段としたものである。
【0016】請求項13の発明は、請求項10乃至12
のいずれかの画像形成記憶装置において、上記記憶手段
を、上記画像読取手段によって同じ原稿の画像を所定回
数読み取った時に、その画像情報を1画像として記憶す
る手段としたものである。請求項14の発明は、請求項
13の画像形成記憶装置において、上記記憶手段が1画
像として記憶する画像情報を、同じ原稿に対して前記画
像読取手段によって最初に読み取った画像情報としたも
のである。
【0017】請求項15の発明は、任意の原稿の画像情
報をインデックス情報として指定するインデックス情報
指定手段を設けたものである。請求項16の発明は、請
求項15の画像形成記憶装置において、上記画像読取手
段によって読み取った全原稿の画像情報の一覧を可視状
態に出力する手段を設けたものである。請求項17の発
明は、請求項15の画像形成記憶装置において、上記画
像読取手段によって読み取った原稿の情報を表示する手
段を設けたものである。
【0018】請求項18の発明は、原稿の画像を読み取
る画像読取手段と、該手段によって読み取った画像情報
を文書単位で記憶する記憶手段と、該手段に記憶した画
像情報からインデックス情報を作成するインデックス情
報作成手段と、該手段によって作成されたインデックス
情報を用紙上に画像形成してインデックスシートを出力
する画像形成手段とを備えた画像形成記憶装置におい
て、上記インデックスシートの画像を上記画像読取手段
に読み取らせ、そのシート上に特別にマークされた部分
があった場合にはその部分に対応する原稿の画像情報を
インデックス情報として選定するインデックス情報選定
手段を設けたものである。
【0019】請求項19乃至27の発明は、原稿の画像
を読み取る画像読取手段と、該手段によって読み取った
画像情報を文書単位で記憶する記憶手段と、該手段に記
憶した画像情報からインデックス情報を作成するインデ
ックス情報作成手段とを有する画像形成記憶装置に関す
るものであり、それぞれ次のように構成したことを特徴
とする。
【0020】請求項19の発明は、上記画像読取手段に
よって読み取った原稿の画像情報の内容を認識する認識
手段と、該手段の認識結果からインデックス情報に適し
た内容の画像情報を自動的に選定するインデックス情報
選定手段とを設けたものである。
【0021】請求項20の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる文字の大きさを識別する手段とし、上記イ
ンデックス情報選定手段を、上記認識手段により画像情
報中に所定の大きさ以上の文字を識別した場合にその原
稿の画像情報をインデックス情報として選定する手段と
したものである。
【0022】請求項21の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる頁番号を識別する手段とし、上記インデッ
クス情報選定手段を、上記認識手段により画像情報中に
所定の頁番号を識別した場合にその原稿の画像情報をイ
ンデックス情報として選定する手段としたものである。
【0023】請求項22の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる頁番号を識別する手段とし、上記インデッ
クス情報選定手段を、上記認識手段により画像情報中に
頁番号を識別できない場合にその原稿の画像情報をイン
デックス情報として選定する手段としたものである。
【0024】請求項23の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる行間隔を認識する手段とし、上記インデッ
クス情報選定手段を、上記認識手段により画像情報中に
所定の幅以上の行間隔があると認識した場合にその原稿
の画像情報をインデックス情報として選定する手段とし
たものである。
【0025】請求項24の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる文字情報量を認識する手段とし、上記イン
デックス情報選定手段を、上記認識手段により画像情報
中に所定量の文字情報があると認識した場合にその原稿
の画像情報をインデックス情報として選定する手段とし
たものである。
【0026】請求項25の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる絵の情報量を認識する手段とし、上記イン
デックス情報選定手段を、上記認識手段により画像情報
中に所定量の絵があると認識した場合にその原稿の画像
情報をインデックス情報として選定する手段としたもの
である。
【0027】請求項26の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる罫線の情報量を認識する手段とし、上記イ
ンデックス情報選定手段を、上記認識手段により画像情
報中に所定量の罫線があると認識した場合にその原稿の
画像情報をインデックス情報として選定する手段とした
ものである。
【0028】請求項27の発明は、請求項19の画像形
成記憶装置において、上記認識手段を、原稿の画像情報
内に含まれる特定画素の量を認識する手段とし、上記イ
ンデックス情報選定手段を、上記認識手段により画像情
報中に所定量の特定画素があると認識した場合にその原
稿の画像情報をインデックス情報として選定する手段と
したものである。
【0029】
【作用】以上の各発明のうち、請求項1乃至9の画像形
成記憶装置によれば、画像読取手段に連続して送られる
2枚の原稿が異なる文書の時に、その少なくとも一方の
原稿の画像情報をインデックス情報として選定するの
で、複数の文書を連続して読み取った場合でも、インデ
ックス情報の抜けを防止することができる。
【0030】なお、請求項2乃至6の画像形成記憶装置
によれば、原稿の文書を原稿の物理的特徴によって判別
するので、第1ページ以外のページでもインデックス情
報として適した原稿の画像情報を容易に選定できる。ま
た、請求項7乃至9の画像形成記憶装置によれば、その
前後の複数のページの画像もインデックス情報として選
定できるので、より最適なインデックス情報を得ること
ができる。
【0031】請求項10乃至14の画像形成記憶装置に
よれば、同じ原稿の画像を所定回数読み取った時にその
画像情報をインデックス情報として選定するので、やは
り第1ページ以外のページでもインデックス情報として
適した原稿の画像情報を容易に選定できる。なお、請求
項13,14の画像形成記憶装置によれば、同じ原稿の
画像を所定回数読み取った時にその画像情報を1画像と
して記憶するので、メモリを節約できる。
【0032】請求項15〜18の画像形成記憶装置によ
れば、任意の原稿の画像情報を利用者によってインデッ
クス情報として指定できるので、やはり第1ページ以外
のページでもインデックス情報として適した原稿の画像
情報を容易に選定できる。請求項19〜27の画像形成
記憶装置によれば、読み取った原稿の画像情報の内容を
認識し、その認識結果からインデックス情報を選定する
ので、やはり第1ページ以外のページでもインデックス
情報として適した原稿の画像情報を容易に選定できる。
なお、各請求項の発明ごとの作用はその効果と同様であ
るから、発明の効果として最後にまとめて記載する。
【0033】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。この発明による画像形成記憶装置の一
実施例として、デジタル複写機にこの発明を適用した例
について、その構成及び基本的な処理等について説明す
る。
【0034】〈ハード構成〉図2は、この発明による画
像形成記憶装置の代表例となるデジタル複写機の外観を
示す斜視図であり、1がデジタル複写機(本体)で、テ
ーブル11上に載置されている。デジタル複写機1に
は、操作部2,原稿圧板12,メインスイッチ(電源ス
イッチ)15等が設けられ、本体の給紙側には記録媒体
である用紙を収納する給紙カセット13が着脱可能に装
着され、排紙側には排紙トレー又はソータ14が装着さ
れる。
【0035】原稿圧板12は、その後端部が本体に蝶着
されて開閉可能に装着されており、本体上面に設けられ
たコンタクトガラス上に載置される原稿を覆って押圧す
る。このデジタル複写機1内には、そのコンタクトガラ
ス上に載置された原稿の下面を光走査してその画像をイ
メージデータとして読み取る読取手段であるスキャナ
部、その読み取ったイメージデータに基づく画像データ
を記憶する記憶部、その画像データを給紙カセット13
から給紙される用紙にプリント(印字)してソータ14
のビンに排紙するプリンタ部、及びこれらの各部を含む
このデジタル複写機1全体の制御及びデータ処理等を行
なう制御部等を備えている。
【0036】なおテーブル11内にも、給紙カセット又
は大量給紙ユニットを装着できるようにして、その給紙
機構を設けたり、プリンタ部が両面プリントを行なうた
めの両面ユニットや、制御部の要部をなすコントローラ
等を内蔵させたりすることもできる。このデジタル複写
機1の操作及び表示機能を有する操作部2の詳細は後述
する。
【0037】また、原稿圧板12に代えて自動原稿給送
装置(ADF)を装着することもできる。その場合は、
ADFの原稿トレー上に複数枚の原稿を重ねてセットし
て読み取りを開始すると、その原稿が上側あるいは下側
から一枚ずつ順次コンタクトガラス上に送り込まれ、そ
の画像が読み取られる。
【0038】図1はこのデジタル複写機1の全体構成を
示すブロック図であり、上述した操作部2,記憶部3,
スキャナ部4,プリンタ部5,制御部6と、この発明に
係わるモード設定部7,原稿入力部8,インデックスシ
ート出力部9,インデックスシート利用操作部10から
なる。
【0039】操作部2は、各種の操作を行なうための入
力手段と、各種の状態や画像イメージを表示するための
表示手段からなる。この操作部2を通じて、使用者はデ
ジタル複写機1に命令を送るとともに、そこに表示され
た情報を得る。入力手段としてはキースイッチ等が、表
示手段としてはブラウン管を用いた表示装置や液晶を用
いた表示装置などが代表的なものである。あるいはま
た、表示装置と入力装置に兼用できるタッチパネル等の
表示・入力兼用装置を用いてもよい。
【0040】図3にこの操作部2の外観例を示す。図
中、21はタッチパネルによる表示・入力兼用装置であ
る。また、この操作部2は使用頻度の高い機能を1個の
キーに割り当ててある。例えば、スタートキー22,割
り込みキー23,モード切り替えキー24,クリア/ス
トップキー25,数字入力(枚数や倍率指定)のための
テンキー26,自動用紙選択キー27,用紙選択キー2
8,等倍キー29,自動倍率選択キー30,変倍キー3
1,両面機能キー32などのいわゆるデジタル複写機の
機能を設定するキー群と、コピーモード設定キー33,
インデックス出力キー34,インデックス利用キー35
等のこの発明に特有の機能のためのキー群がある。
【0041】これらの専用キー以外の機能は、モード切
り替えキー24等を操作することにより、表示・入力兼
用装置21に機能選択用のガイドを表示し、その各ガイ
ド位置へタッチすること等により選択できるようにす
る。
【0042】図1における記憶部3は、スキャナ部4で
読み取った画像データを記憶するためのものであり、図
4に示すように、記憶媒体40と記憶媒体操作部41か
らなる。記憶媒体40は、光磁気ディスク42等が代表
的であるが、ハードディスク(磁気ディスク)等のオン
ライン記憶用メモリ43など、光学的イメージを記憶す
るための大容量記憶媒体であればよい。
【0043】スキャナ部4によって原稿から読み取られ
た画像データは、一単位の読み取りごとに一つの単位
(ファイル)として記憶媒体40中に格納される。ま
た、記憶媒体40中では、複数のファイルをディレクト
リという形でまとめて管理する。記憶媒体40は、記憶
媒体自体を識別するための情報をボリューム情報という
形でその内部に書き込む。
【0044】記憶媒体操作部41は、論理操作部44と
物理操作部45,45とからなる。論理操作部44は、
デジタル複写機1の制御部6からの命令にしたがって、
物理操作部45を通じて記憶媒体40を操作するための
ものであり、記憶媒体40の論理構造上の名称を用いて
の操作となる。物理操作部45は、論理操作部44から
の命令を物理操作命令に置き換え、記憶媒体40への直
接のアクセス(書き込み,読み取り,編集等)を行なう
もので、記憶媒体40の種類(光磁気ディスク42,オ
ンライン記憶用メモリ43等)ごとに用意される必要が
ある。
【0045】図1のスキャナ部4は、原稿入力部8から
の指令によって動作し、前述したコンタクトガラス上に
セットされた原稿を光学的に走査して、CCDイメージ
センサ等によってその画像を検出し、画像イメージとし
て出力する。このスキャナ部には、前述した自動原稿給
送装置(ADF)等の読み取り原稿を力学的に処理する
装置をその一部に含む場合もある。
【0046】プリンタ部5は、スキャナ部4で読み取ら
れた画像イメージ、記憶部3から読み出される画像イメ
ージ、あるいはインデックスシート出力部9によって形
成された画像イメージ(インデックスシート・イメー
ジ)を受け取り、用紙上にプリント(印字)する。この
プリンタ部5には、用紙を画像形成するための位置に送
る給紙・搬送装置や、感光体ドラム及び帯電,露光,現
像,転写,定着等の画像形成プロセス装置、プリントし
た用紙を排出する装置等を含む。
【0047】制御部6は、各種の状態を検出してそれら
を各部に通知するとともに、必要な処理を各部に振り分
け、処理命令として必要な処理部に通知する。制御部6
中には、各部の状態の変化をモニタするための状態検出
手段があり、常に各部の状態を監視しており、必要に応
じて必要なステータス情報を書き換えるとともに、割り
込みイベントを発生して各部に状態の変化を伝える。
【0048】後述する動作説明では、ある部が直接別の
部を操作したり、又ある部が別の部からの情報を直接受
けて動作するように記述するが、実現形態としては制御
部6を経由して他の部への操作命令を出し、あるいは受
けることによって、当該の部において処理を行なうもの
である。ただし、制御部6を経由するのは、統一性や無
矛盾性を容易に保つことができるようにするためであ
り、必須であるわけではない。
【0049】モード設定部7は、操作部2を通じて送ら
れる使用者からの入力や、デジタル複写機1の状態に応
じて各部のモードを設定する。(上述したように、制御
部を通じて間接的に操作する。)
【0050】原稿入力部8は、使用者の命令に応じてス
キャナ部4を起動し、原稿の画像を読み取らせて画像イ
メージとして中間記憶領域のメモリ(イメージバッフ
ァ)に一時的に格納する。そして、その読み取った原稿
の画像イメージを記憶部3あるいはプリンタ部5へ送
る。
【0051】インデックスシート出力部9は、使用者か
らの命令に応じて記憶部3からインデックス画像データ
を読み出して、インデックスシート・イメージとして形
成し、それをプリンタ部5を通じて用紙上にプリント出
力させる。
【0052】インデックスシート利用操作部10は、原
稿入力部8のコンタクトガラス上にセットされたインデ
ックスシートをスキャナ部4によって読み取らせ、その
インデックスシート上の命令、または操作部2を通じて
送られる命令に応じて、記憶部3の操作を行なう。ある
いは、その命令に応じて記憶部3から画像データを読み
出して、プリンタ部5を通じて画像を用紙上に形成す
る。
【0053】この実施例では、図1にて破線で囲んで示
す上記6〜10の各部は、主演算装置(CPU)とそれ
に付随するRAM等のデータメモリ、各処理部の処理プ
ログラムを格納しておくROM等のプログラムメモリ、
及び入出力回路(I/O)等の付属回路からなる一般的
なフォンノイマン型のコンピュータシステムによって実
現する。しかし、ハードワイヤドロジックで実現するこ
とも十分可能である。また、これらの部分全体を1個の
コンピュータシステムで実現しても差しつかえない。
【0054】さらに、画像イメージやモードの状態を処
理及び記憶するための中間記憶領域のメモリも、各部に
独自のものを保持してもよいし、また、共通のメモリに
それぞれの中間記憶領域を設けるようにしてもよい。以
下の説明では、各部に独自の中間記憶領域のメモリを持
つものとして説明する。
【0055】〈記憶媒体の論理構造〉ここで、図4に示
した記憶部3の記憶媒体40として代表的な光磁気ディ
スク42を使用するものとして、その論理構造について
説明する。光磁気ディスクは、図5あるいは図6に示す
ような論理構造を取る。これらの図において、{}で囲
んだものは繰り返しを許す要素、[]で囲んだものはオ
プショナルな省略可能な要素である。A::=abは、A
はabの並び(順序)であることを意味する。
【0056】光磁気ディスク(以下単に「ディスク」と
もいう)の先頭領域には、ディスクのボリュームに関す
る情報を収める。この領域には、ディスクを初期化した
時に付与されるディスク(媒体)IDと初期化日時、ディ
スクの最終書き込み日時などがある。また、ディスクは
ディレクトリ構造を取る。1個のディスクにはn個のデ
ィレクトリを取れるように構成する。
【0057】ディレクトリファイルは、ディレクトリ
名,ディレクトリへのタイムスタンプ(最終書込み日
時)、ディレクトリに含まれるファイル数、そのファイ
ルとアクセスポインタのペアの一覧からなる。このディ
レクトリは、任意個のファイルをグループ化して管理を
容易にするために設定する。ファイルはどれかのディレ
クトリに必ず所属するものとする。そこで、第1のディ
レクトリは名前なしディレクトリとして、ユーザからの
指定がない場合のデフォルトディレクトリとして用い
る。
【0058】ファイルは、1回の読み取り単位にかかわ
る画像を一まとめにして保存・管理するためのディスク
中の単位である。図5に示した論理構造では、このファ
イルは、ファイル名、最終書き込み日時、注釈文字列
(コメント)、付随情報、画像情報、及びインデックス情
報を持つ。付随情報としては、紙のサイズや向き、画像
の向き、原稿の種類、ADFの使用情報等が考えられ
る。
【0059】画像情報は、画像の数とその数分の画像イ
メージデータが格納されている。また、画像付随情報と
して、両面等に関する情報や、同一ファイル内での紙サ
イズの変更を許すための特殊紙サイズ等の情報が入る。
インデックス情報には、インデックス画像の数と、イン
デックス画像イメージデータがその個数分収められてい
る。
【0060】図6に示した論理構造の場合には、インデ
ックス情報を別に保持するかわりに、画像付随情報中に
インデックス画像フラグを持たせ、インデックス画像で
あるかないか等を示している。この部分に関しては、結
局のところどの画像がインデックス画像であるかがわか
ればよいのであり、いろいろな論理構成が考えられる。
この部分の構成に伴ない、実際のインデックス画像の呼
び出しの処理ロジックが異なることもあるが、特に述べ
る場合を除いてはこの発明の本質とは関係ない。以下の
説明では、特に断わらない限り図5の論理構造をとるも
のとして説明する。
【0061】〈処理の流れ〉次に、このデジタル複写機
における図1に破線で囲んで示したコンピュータシステ
ムによる部分の処理の流れを、図7以降のフローチャー
ト等を参照して説明する。
【0062】全体の処理の流れの概略(メインルーチ
ン)を図7に示す。図2に示したメインスイッチ15が
入れられ(ONにされ)て電源が入ると、図1の制御部
6を起動し、まずステップ1(図中及び以下の説明では
ステップを「S」と略記する)で各部を初期化し、その
後S2で待機状態となり、各種の状態変化があるとそれ
に伴なう処理を行なう。
【0063】すなわち、S2の待機状態では、制御部6
が状態の変化を検出する度にそれに応じた状態変化や命
令を各部へ通知し、各部はその命令に従って処理を行な
う。メインスイッチ15が切られる(OFFになる)
と、制御部6がこれを検知してS3で各部の後処理を行
なって処理を終了する。
【0064】この図7のメインルーチンにおける待機状
態での状態変化の検出とそれに伴なう処理のサブルーチ
ンの概要を図8に示す。待機状態では、S21で制御部
6が各部の状態の変化(指示の入力の変化を含む)を待
ち、状態変化を検出すると次のS22へ進み、電源がO
FFか否かを判断する。そして、OFFであればこの処
理を終了して図7のメインルーチンへリターンし、各部
の後処理を行なった後、すべての処理を終了する。OF
Fでなければ(ONであれば)S23のサブルーチンへ
進んで、状態変化に合わせて各部での処理を行なう。
【0065】この各部の状態変化には、操作部2からの
使用者による指示の受け取りによる入力の変化と、各処
理部の状態の変化やエラー状態の検出がある。また、状
態変化(以下「イベント」とも呼ぶ)が、ファイル終了
を伴なうものである場合は、ファイルを読み取り終了状
態にする処理を行なう。
【0066】この処理の内容を図9に示す。まず、S2
4でファイル終了状態にするイベントか否かを判断し、
YESであればファイル終了状態にして、NOであれば
そのままS26以降へ進む。
【0067】ファイル終了状態にするイベントは、例え
ば、自動用紙選択(以下「APS」とも云う)機能や自
動倍率選択(以下「AMS」とも云う)機能等の設定の
ような利用者からのモード変更の命令、自動原稿給送装
置(ADF)への原稿のセットのような利用者の動作、
あるイベントから一定時間以上状態変化のないことに伴
なうタイマ割り込み(この場合計時手段が必要である)
等が考えられる。
【0068】操作部2からの指示は、大きく分けると
「モード設定(各種状態変化を含む)の命令」,「コピ
ーの命令」,「インデックスシート出力の命令」,及び
「インデックスシート利用の命令」に分けられ、それを
図9のS26〜S29で判別し、その判別結果に応じて
S30〜S33のいずれかへ進み、それぞれモード設定
部7,原稿入力部8,インデックスシート出力部9,又
はインデックスシート利用操作部10を起動し、イベン
トの種類にしたがって「モード設定の処理(内部状態の
設定を含む)」,「原稿入力の処理」,「インデックス
シート出力の処理」,又は「インデックスシート利用の
処理」を実行する。そして、この処理を終了すると図8
のS21(待機状態)へ戻る。
【0069】〈各処理及び各モードの説明〉ここで、図
9におけるS30の「モード設定の処理」,S31の
「原稿入力の処理」,S32の「インデックスシート出
力の処理」,及びS33の「インデックスシート利用の
処理」と、その各モードについて詳述する。
【0070】(1)モード設定の処理(図10) モード設定部7を起動し、図10のフローチャートに示
す処理を実行して各部のモードを設定する。まず、現在
設定できるモードか否かを判断し、NOであればエラー
表示等の処理を行なって終了する。
【0071】YES(設定できるモード)であれば、次
に付随情報は必要か否かを判断し、YESであれば、付
随情報の要求表示とそれに基づく付随情報の入力を行な
ってから、NOであれば直ちに、設定するモード(及び
付随情報)に応じて各部のモードを設定する処理へ進
む。その設定を完了すると処理を終了する。
【0072】このモード設定の際、当然のことながらあ
るモードが設定されると自動的にOFFとなる別のモー
ドが存在することがある。例えば、APS機能を設定す
るとAMS機能が解除される。また、物理的な動作に伴
うモードも同様に扱う。たとえば、物理的操作を制御部
6が検知し、それに応じた命令を制御部6からモード設
定部7に送ることによる。
【0073】ところで、設定するモードによって各処理
系の動作条件を変える。使用者によるモード設定は、操
作部2からの動作条件や動作モード等の入力、各ハード
ウェアに対するスイッチ動作等による。また、ある動作
条件に付随するモードは、その動作条件が設定されてい
る時にのみ入力することができるように操作部2を構成
する。ただし、使用頻度が高いものに関しては、直接設
定できるキーを設けている。
【0074】モード設定状態は制御部6において保持さ
れ、新たな状態を検出した場合、必要に応じて変更され
る。また、その情報が他の各部への命令に付随して送ら
れる。ただし、共通の状態ステータス領域を設けて、そ
こに状態情報を書き込むように構成し、各部はその共通
の状態ステータス領域を参照するようにしてもよい。
【0075】各部は計時手段(タイマ)を持ち、タイマ
によるモード設定は次のような場合に行なわれる。タイ
マによるモード設定が起こる時間は、各場合により異な
る。モードや各種条件設定の処理中の中断時間 → モー
ド設定のクリアコピー後の中断時間 → ファイル終了処
理各設定状態における中断時間 → モードのデフォルト
クリア
【0076】(2)原稿入力の処理(図11〜図16) 待機状態において、コピーの命令が出された場合(この
実施例では、スタートキー22を押すとコピー命令が出
される)に原稿入力の処理を実行する。すなわち、原稿
入力部8及びスキャナ部4を起動し、原稿をスキャナ部
4で画像イメージとして読み込む。その画像イメージ
を、モードに応じて記憶部3及び/又はプリンタ部5へ
送り、それぞれ記憶媒体40への記憶とそれに付随する
各種の処理、及び/又は用紙上への画像形成(プリント
処理)を行なわせる。
【0077】また、記憶部3の記憶媒体40内のファイ
ルのインデックス画像の変更又は設定や、ファイル構成
の変更等も操作部2を通じて指示できる。この原稿入力
の処理は、図11のフローチャートに示すように、AD
F使用状態か否かを判断し、YESの場合はADFによ
る原稿入力の処理(図12)を実行し、NOの場合はA
DF以外による原稿入力の処理(図16)を実行する。
【0078】ここで、図1に示した原稿入力部8の主に
コピーの命令に伴なう処理の動作条件となるモードにつ
いて説明する。例えば、図3に示した操作部2のコピー
モード設定キー33を押すことによって、以下の3種類
のモードを切り替えることができる。どのコピーモード
が選択されているかは、表示・入力兼用手段21に表示
する。 1.コピーのみ(紙出力のみ) 2.コピーと記憶 3.記憶のみ(紙出力なし)
【0079】自動用紙選択(APS)機能は、操作部2
の自動用紙選択キー27を押すことによって設定され
る。倍率が設定されている場合はその倍率を保つ。AM
S設定状態の場合はそのAMSを解除し、倍率を100
%としてAPSを設定する。
【0080】自動倍率選択(AMS)機能は、操作部2
の自動倍率選択キー30を押すことによって設定され
る。倍率が設定されいる場合はその倍率をクリアする。
給紙トレイが選択されている場合はそのまま保持する。
また、給紙カセットが選択されていない場合はデフォル
トの給紙カセットとする。APS設定状態の場合はその
APSを解除し、給紙トレイをデフォルトとしてAMS
を設定する。
【0081】また、変倍キー31を押すことにより倍率
を切り替えることができる。倍率の切り替えは、プリロ
ードされている倍率(紙サイズ相互倍率等)と、テンキ
ー26を操作して任意に設定する倍率とがある。変倍キ
ー31が押されると、AMS機能は解除される。等倍キ
ー29を押すと倍率100%で変倍が設定されたのと同
一になる。
【0082】さらに、用紙選択キー28を押すことによ
り、給紙カセットを切り替えることができる。用紙選択
キー28が押されるとAPS機能は解除される。クリア
ストップキー25を押すと、コピー,インデックス利
用,インデックス出力等の実行中の場合は、その実行を
中止する。また、実行前の場合は紙数や倍率等の設定を
解除し、デフォルトの設定に戻す。
【0083】テンキー26は、倍率設定のモードでは倍
率を設定するために用いる。また、実行待ち状態では、
出力する紙の枚数を指定する。さらに、両面キー32を
押すことにより両面コピーのモードに切り替えることが
できる。その他、枠消しなどの簡易編集や、原稿の濃淡
に関する指定などを行なうことができる。
【0084】コピーの命令に伴なう原稿入力の処理で
は、図11によって前述したように、読み取り対象であ
る原稿の設置方法により処理が弁別される。つまり、ス
キャナ部4の一部としてのADF部が存在し、かつ待機
状態にあり、そのADFに原稿がセットされている場合
(ADFによる原稿入力の場合)と、それ以外の場合で
ある。
【0085】ADFによる原稿入力の処理は、上記AD
Fによる原稿入力の場合の条件が揃っている状態で、操
作部2からスタート命令が入力された場合に開始され
る。ADFが待機状態にあることは、ADF自体が待機
状態としてふさわしい状態になったことを検知した時
(たとえば、ADFが本体に利用可能な状態でセットさ
れる等)に制御部6に送られる。また、待機状態として
ふさわしくない状態に変化した場合は、制御部6に非待
機状態であることを通知する。
【0086】ADFへの原稿セットは、ADFの原稿給
送部等への原稿の挿入等によって検知され、その信号が
制御部6へ送られる。制御部6は、操作部2からスター
ト命令が出されたことを検知すると、ADFの状態や各
種のモードとともにスタート命令が出されたことを、原
稿入力部8に通知する。原稿入力部8は、その命令を受
け取り、各モードにしたがって以下の処理を行なう。
【0087】1.原稿の読み込み ADFの原稿給送部を起動し、原稿を一枚ずつコンタク
トガラス上へ送り、スキャナ部4で一枚ずつその原稿の
画像を画像イメージとして読み取る。具体的には、AD
Fが原稿を両面原稿か片面原稿かに応じて処理して読み
取り可能位置へ送った後、読み取り準備完了命令を出力
する。これを検知した制御部6から、スキャナ部4へス
キャン命令を出し、スキャナ部4が起動して、読み取り
可能位置に置かれた原稿の画像を読み取り、デジタル画
像情報として原稿入力部8内の中間記憶部(画像メモ
リ)に送る。
【0088】ADFの機構が表面ADFの場合には、セ
ットされた原稿の最終ページから原稿読み取りを開始す
るが、ADF内部で原稿を裏返して表面(おもて面)を
下向きにしてスキャナ部4にその画像を読み取らせる。
また、両面原稿からのコピーである場合は、まず原稿を
裏返さずにスキャナ部4に裏面の画像を読み取らせて、
一枚の処理をし、次にその原稿を裏返して表面の画像を
読み取らせて同様の処理を行なう。いずれにしても、原
稿の読み取りが最終ページから先頭ページに向けて順次
行なわれる。
【0089】2.読み取られた画像の処理 コピーモードのそれぞれによって、以下の処理が行なわ
れる。 (a) コピー限定モード(コピーモード10) 画像をプリンタ部に送り、用紙上に画像を形成してその
紙を排出する。各種モードの設定に応じて画像形成や出
力される紙等は変化する。
【0090】例えば、倍率が設定されている場合は、そ
の倍率での画像形成が行なわれる。また、紙枚数が設定
されていれば、その枚数に同一の画像形成を施して排出
することになる。以下、中間記憶部中のデジタル画像か
らモードに応じた用紙上への出力処理を、「コピー出力
処理」と呼ぶ。これらの処理は、いわゆるデジタル複写
機における複写プロセスに他ならない。
【0091】(b) 記憶限定モード(コピーモード01) 画像を記憶部3へ送り、記憶媒体40のファイルの一部
として保存する。すなわち、記憶媒体40への出力処理
を行なう。
【0092】(c) コピーと記憶モード(コピーモード1
1) デフォルト(単に「デフォルト」とは、初期化された場
合に設定されるモードや状態のことである)のコピーモ
ードであり、(a),(b)の両方の処理を行なう。
【0093】このADFによる原稿入力の処理は、図1
2に示すフローチャートにしたがって実行され、ADF
利用時の前処理、ADF利用時のメインルーチン、及び
ADF利用時の後処理からなる。まず、ADF利用時の
前処理において記憶媒体への出力か否かを判断し、記憶
媒体への出力でなければ直ちに、記憶媒体への出力であ
れば「ファイル初期化処理」を行なった後、ADF利用
部時のメインルーチンへいく。
【0094】メインルーチンでは、まずスキャナ部4が
原稿を1枚読み取り、デジタル画像として中間記憶部へ
記憶し、原稿がなくなった場合(原稿終了時)は、メイ
ンルーチンを終了してADF利用時の後処理へいく。
【0095】次に、紙への出力を要求するモードである
か否かをチェックし、そのモードであれば「プリント処
理」を行なう。最後に記憶媒体への出力を要求するモー
ドであるか否かをチェックし、そのモードであれば、記
憶媒体への「画像イメージ記憶処理」を行なう。この
「プリント処理」と「画像イメージ記憶処理」はどちら
を先に行なってもよい。
【0096】ADFにセットされた原稿がなくなるま
で、上記メインルーチンの処理を繰返し、原稿がなくな
るとADF利用時の後処理へいく。そこでは、記憶媒体
への出力を要求するモードか否かをチェックし、そのモ
ードであれば「デフォルトインデックス画像設定処理」
を行なって、そのモードでなければそのまま処理を終了
する。
【0097】上述したADF利用時の前処理における
「ファイル初期化処理」の概要フローを図13に示す。
この処理ではまず、現在の記憶ステータスがファイル読
み込み中か否かをチェックし、ファイル読み込み中にな
っていればそのまま処理を終了して図12のメインルー
チンへ進み、ファイル読み込み中になっていなければ、
ファイル読み込み中に状態(ステータス)を設定する。
【0098】そして、記憶媒体に新たなファイル領域の
確保とディレクトリへのファイルの追加を行なう。その
新たなファイルは、デフォルトディレクトリである名前
なしディレクトリの最終ファイルとして確保する。その
際、記憶媒体中の空き領域を検査し、一定量以上の空き
領域が媒体中に残っていない場合は、媒体空き領域エラ
ー処理を行なう。
【0099】具体的には、名前なしディレクトリにファ
イルを1個追加する。この時のファイル名称は、デジタ
ル複写機中のタイムスタンプ(時刻を文字列化したも
の)とする。そして、空き領域部のファイルを確保し、
ディレクトリの新規ファイルはこのファイルを指すよう
にする。
【0100】ただし、スタートキー22を押す前に、操
作部2から記憶するファイル名やディレクトリを指定す
ることができる。この場合、指定時にファイル領域の確
保等を行なうこともできる。また、既存ファイルが指定
された場合は、そのファイルへの追加処理となり、初期
化処理はやはり行なわれない。
【0101】次に、確保したファイル内の各カウンタを
リセットし、記憶されている各種情報を初期化する。ま
た、コピーモードや機械モードを記憶する。具体的に
は、ADF使用,両面かどうかなどが同時に書き込まれ
る。
【0102】この実施例では、このファイル初期化処理
をスタート命令が出された直後に起動するようにしてい
るが、図12のメインルーチンの内部で、第1画像の読
み取り後にファイル読み込み状態を判断して、ファイル
読み込み中になっていない場合に、このファイル初期化
処理を起動するようにしてもよい。ただし、当然のこと
ながら記憶媒体への出力を要求するモードの場合のみ起
動する。
【0103】ADF利用時のメインルーチンにおける
「画像イメージ記憶処理(記憶媒体への出力処理)」の
概略フローを図14に示す。1枚の原稿が読みとられる
と、その原稿の画像イメージに所定の圧縮処理を施した
後、その大きさと共にファイルの画像データ領域に画像
イメージデータとして保存する。ついで、イメージファ
イルの画像数カウンタをインクリメントする。また、必
要であれば画像付随情報を付与して処理を終了する。
【0104】ADF利用時の後処理における「デフォル
トインデックス画像設定処理」の概略フローを図15に
示す。この処理では、第1画像イメージ(第1枚目の原
稿の表面の画像イメージ)を取り出し、インデックス画
像イメージとして保存する。ADFから給送される原稿
の読み取りにおいては、最終原稿から読み取りが行なわ
れることになるので、この第1画像イメージは最後に登
録された画像イメージとなる。それ以外の場合は、最初
に登録された画像イメージとする。その後、インデック
ス画像数カウンタをインクリメントして処理を終了す
る。
【0105】ここで、ファイル終了について説明する。
ファイル終了と認識した場合は、現在ステータスをファ
イル終了状態とする。すなわち、ADF利用時の読み取
りの場合は、上述した「デフォルトインデックス画像設
定処理」を行なう。また、両面プリントを指定されてい
る場合で、排出された紙がプリンタ部5の内部にある場
合にはその排紙も行なう。
【0106】以下に代表的なファイル終了認識条件をあ
げる。ADF利用時の読み取りの場合は、ADFにセッ
トされた原稿(通常は多数枚重ねてセットされる)のす
べての読み取りが終了した時点。ただし、継続の指定が
あった場合等は継続とみなす。
【0107】ADFを利用しない読み取りの場合は、ス
タート命令を出した時点から次の原稿のセットまでの時
間が一定時間以上たった時点。APSがセットされてい
る場合は、原稿の読み取りが終了してもファイル終了だ
と認識しないようにしておき、APS設定がユーザから
の指示あるいはタイムアウトによるデフォルトモードへ
の移行により解除されるか、またはAPSにおける給紙
用紙の変更により、ファイル終了の処理を行なう。AM
Sがセットされている場合は、AMSが解除された場
合、及び給紙トレイの選択を変更した場合に、ファイル
終了の処理を行なう。
【0108】次に、図11のフローにおけるADF以外
による原稿入力の処理の内容を図16に示すフローによ
って説明する。ADFによる原稿入力の処理のいずれか
の条件が欠けている場合にスタート命令が操作部2を通
じて入力された場合は、このADFを利用しない場合の
原稿入力の処理となる。この場合、スキャナ部4の一部
である原稿台(コンタクトガラス)に原稿がセットされ
ており、光学的な検出手段により紙の大きさや向き等を
検知し、制御部6に通知している場合が多い。
【0109】スタート命令が制御部6によって認識され
ると、上記の状態情報や各種モード情報とともにスター
ト命令が原稿入力部8に送られ、図16のフローチャー
トに示した処理を開始する。まず、原稿入力部8はスキ
ャナ部4を起動して原稿台にセットされた原稿から画像
イメージを読み取って、メモリの中間記憶領域に格納す
る。
【0110】そして、紙への出力を要求するモードであ
るか否かをチェックし、そのモードであれば「プリント
処理」を実行する。すなわち、中間記憶領域に格納して
デジタル画像をプリンタ部5へ送り、プリンタ部5で用
紙上に画像を形成して排出する。各種モードにより、画
像形成方法,紙選択,あるいは紙枚数が異なることは、
ADFを利用する場合と同様である。
【0111】このプリント処理後、あるいは紙への出力
を要求するモードでない場合は直ちに、記憶媒体への出
力を要求するモードであるか否かをチェックし、そのモ
ードでなければ処理を終了するが、そのモードであれば
現在ステータス情報をまず見る。そして、現在ステータ
ス情報が読み取り状態でなくファイル終了状態である場
合にのみ、「ファイル初期化処理」を行なった後「デフ
ォルトインデックス画像設定処理」をこの段階で行な
う。
【0112】その処理後、あるいは読み取り状態の場合
は直ちに、「画像イメージ記憶処理」を行なって処理を
終了するが、ファイル終了を認識した場合は、図9のフ
ローにおけるS24,S25でファイル終了状態にす
る。これは、制御部6の待機待ちループの中で行なわれ
る。
【0113】ここで、インデックス画像の選択と付加情
報の入力について説明する。原稿入力後に、所属ディレ
クトリ及びファイル名や付加情報の変更、並びにインデ
ックス画像の選択を行なうことができる。また、所属デ
ィレクトリとファイル名や付加情報の一部の情報のセッ
トは、原稿入力の直前に行なうこともできる。
【0114】例えば、図3に示した操作部2の編集キー
36を押すと、デフォルトの選択として直前に入力した
ファイルが選択された状態で、表示・入力兼用装置21
にファイル編集画面を表示する。そのファイル編集画面
で「名前編集」のガイドをタッチすると、画面に入力用
ガイドが出て、ローマ字かな漢字変換の要領でファイル
名,ディレクトリ名,及び付加情報中のコメント等を入
力して編集できる。
【0115】ファイル編集画面で、「インデックス編
集」のガイドをタッチすると、インデックス編集画面を
表示する。その画面では、現在選択されているファイル
のインデックス画像の個数を表示している。また、イン
デックス画像を表示することもできる。インデックス画
像を表示している状態で「インデックス消去」をタッチ
すると、その画像をインデックス画像からはずし、イン
デックス画像の個数をデクリメントする。
【0116】また、インデックス画像以外の画像も合わ
せて、つぎつぎと記憶してある画像データから画像を取
り出して表示することもできる。ここで、「インデック
ス設定」をタッチすると、その画像をインデックス画像
として記憶し、インデックス画像の個数をインクリメン
トする。
【0117】(3)インデックスシート出力の処理(図
17〜図20) 図1に示したデジタル複写機が待機状態において、操作
部2よりインデックスシート出力命令が制御部6に入力
された場合、インデックスシート出力部9が起動され、
記憶部3から必要なインデックス画像イメージを取り出
し、その取り出したインデックス画像イメージを適宜配
置したインデックスシートイメージを形成し、プリンタ
部5を通じて用紙上にプリントしてインデックスシート
として出力する。
【0118】インデックスシート出力命令を発する前
に、インデックスシート出力対象,出力方法,インデッ
クス画像の排列方法,インデックス画像に付随して出力
する付加情報の種類とその出力方法等を指定することが
可能である。
【0119】インデックスシート出力部9によるインデ
ックスシート出力の処理の概要を、図17に示すフロー
チャートによって説明する。まず、インデックスシート
出力のために必要なワークエリア、すなわち各種バッフ
ァや出力用の文字列等を初期化する。この文字列とは、
例えばインデックスシートID情報であり、記憶媒体の
ボリューム情報,日付,一連番号(0に初期化),ディ
レクトリ名の並び(モードによる)の文字列として形成
される。
【0120】インデックスシートID情報は、インデッ
クスシート利用時にインデックスシートと記憶媒体との
照合等を行なうためのものであり、以下の説明では、こ
のID情報を常にシート(用紙)上に出力するように記
述するが、これをシート上には出力せずに、操作部2か
ら当該の情報を入力する等の方法によって代用すること
も可能である。
【0121】ワークエリアの初期化が済むと、次にイン
デックスシート画像の形成のための処理に移る。この処
理は、まず出力対象として指定されたディレクトリ(出
力対象指定されない場合は全ディレクトリ)を記憶部3
の記憶媒体から順に取り出す。そして、対象ディレクト
リが終了か否かを判断し、終了であれば「画像イメージ
の出力処理」を実行して処理を終了するが、対象ディレ
クトリが有る間は、次にディレクトリ改ページか否かを
判断し、ディレクトリ改ページになるまでは「ディレク
トリに対する処理」を行なった後、次の対象ディレクト
リを取り出して、上記各処理を繰り返す。
【0122】ディレクトリ改ページになると、「画像イ
メージの出力処理」及びワークエリアの再初期化を行な
ってから「ディレクトリに対する処理」を行ない、その
後次の対象ディレクトリを取り出して、上記各処理を繰
り返す。
【0123】「ディレクトリに対する処理」は、図18
にそのフローを示すように、記憶媒体から取り出した各
ディレクトリのファイルを順に取り出し、そこからファ
イル情報とインデックス画像イメージを順に取り出して
「インデックス画像イメージの展開」を行なう。すなわ
ち、取り出したインデックス画像イメージをインデック
ス画像イメージバッファ中に順に展開する。
【0124】その途中で、インデックス画像イメージバ
ッファが一杯になった場合は、「画像イメージの出力処
理」によってそのインデックス画像イメージをプリンタ
部5へ送り、用紙上に画像を形成(プリント)してイン
デックスシートとして排出する。その後、インデックス
画像イメージバッファをクリアし、インデックスシート
IDの更新(ID情報中の一連番号をインクリメント)
と展開をして上述の処理を続行する。
【0125】ディレクトリからのファイルの取り出しを
すべて処理すると、図17のルーチンへ戻って次の対象
ディレクトリを取り出し、処理対象のディレクトリがす
べて終了し、且つインデックス画像イメージバッファ中
にインデックス画像が残っている場合は、そのインデッ
クス画像イメージの出力処理を行なって処理を終了す
る。
【0126】「インデックス画像イメージの展開」は、
図19にそのフローを示すように、インデックス画像展
開位置を計算し、その計算したインデックス画像展開位
置へインデックス画像データを所定の変形を加えて展開
する。
【0127】「画像イメージの出力処理」は、図20に
そのフローを示すように、インデックスシートイメージ
を画像に展開して用紙の表面にプリントした後、インデ
ックスシートイメージの画像部を左右逆転させたインデ
ックスシートイメージを構築し、そのインデックスシー
トイメージを画像に展開して上記用紙の裏面にプリント
して排出する。
【0128】このインデックスシート出力のモードにつ
いて、さらに詳細に説明する。図3に示した操作部2の
インデックス出力キー34を押すことにより、インデッ
クス出力部9を規定するモードとなる。そして、タッチ
パネルを備えた表示・入力兼用装置21に、例えば図2
1に示すような「インデックスシート出力モード設定用
画面」の表示を行なう。ここで、スタートキー22を押
すか、あるいは表示・入力兼用装置21の画面上の「出
力」のガイド位置をタッチすると、インデックスシート
出力処理が行なわれる。
【0129】表示・入力兼用装置21の画面が図21の
表示状態のときに、「ディレクトリ1〜8」の表示部分
をタッチすることによって、インデックスシートの出力
対象となるディレクトリを指定/解除(ON/OFF)
できる。ディレクトリを指定した後、直接スタートキー
22を押すと、指定状態を保ったままインデックスシー
ト出力処理が行なわれる。
【0130】また、「全ディレクトリ」をタッチすると
全ディレクトリ指定となる。図21において、網かけさ
れている各ガイド表示は指定されている状態を示してい
る。したがって、この図21に示す例では全ディレクト
リ指定となっている。
【0131】あるいはまた、出力対象ディレクトリの設
定の命令が操作部2を通じて出されると、インデックス
シート出力部9が記憶部3にアクセスし、全ディレクト
リ情報を読み取って、ディレクトリ名や最終書き込み時
刻等の情報を操作部2の表示画面に表示して、使用者に
提示するようにし、使用者はその表示されたディレクト
リの番号を順に入力することによって、出力対象ディレ
クトリを設定するようにしてもよい。
【0132】次に、出力形式の指定について説明する。
図21に示す表示状態で、出力形式指定の各ガイド表示
をタッチすることにより、紙,画像の大きさ,画像配
列,ディレクトリ改ページの各出力形式を指定できる。
紙、すなわち給紙カセットの選択は、図21に示す表示
状態の際に、図3に示した用紙選択キー28を押すこと
により設定でき、その設定状態は画面の下部に表示され
る。
【0133】画像の大きさは、画像の大きさのガイド領
域をタッチし、テンキー26によってシート1枚に収め
る画像の数で指定する。それ以外の指定は、画像配列の
詳細画面で指定できる。インデックス画像の配列は、
「その他(詳細画面)」のガイド表示をタッチしてメニ
ューを表示させ、その画面で詳細な指定ができるが、そ
の画面等の説明は省略する。
【0134】ディレクトリ改ページの領域の「ON」又
は「OFF」のガイド表示をタッチすることにより、デ
ィレクトリ単位での改ページのON/OFFを指定でき
る。図21の画面で、「ヘルプ」のガイド表示をタッチ
することにより、ディレクトリの詳細情報を得ることが
できる。
【0135】この図21の画面でディレクトリを選択し
た後、「ファイルインデックスシート出力」のガイド表
示をタッチすると、表示・入力兼用装置21の画面が図
22に示す「ファイルインデックスシート出力モード設
定用画面」に変わる。そこで、ファイルインデックスを
出力するファイルを、画面の左側に並んで表示されてい
るファイル名一覧(ファイル1〜10)のガイドのいず
れかをタッチすることにより指定する。1画面に前ファ
イル名が収まらない場合は、図示のように上下の矢印が
表示されて、ファイル名のスクロールが可能である。
【0136】出力形式の指定は、インデックスシート出
力の場合とほぼ同様であるが、ディレクトリ改ページ指
定の代わりにファイル改ページ指定となる。また、「ヘ
ルプ」のガイド表示をタッチすると、ファイル内の詳細
情報が表示される。
【0137】次に、インデックスシートIDについて説
明する。インデックスシートIDは、記憶媒体のボリュ
ーム情報を中心にして形成される。インデックスシート
IDの論理構造の例を図23に示す。また、プリントさ
れたインデックスシートID画像の例を図24,図25
示す。
【0138】インデックスシートID情報は、記憶媒体
のボリューム情報,最終書き込み時刻(年月日と時
刻),一連番号(1に初期化),ディレクトリ名の並び
(モードによる)の文字列として形成され、文字情報と
して、図24,図25に示すようにインデックスシート
16に画像形成して出力する。ただし、インデックス対
象画像と出力形態により以下の違いが生じる。
【0139】全ディレクトリ対象の場合は、図25に示
す例のように、ディレクトリ名の並びは空文字列とな
る。対象ディレクトリが指定されている場合は、図24
に示す例のように、指定されたディレクトリの名称(文
字列)の並びと指定ディレクトリの並びを構成する。並
びを区切る文字として読点「、」を用いる。この場合、
ディレクトリ名の文字列中には読点を許さないようにす
る。
【0140】ただし、ディレクトリ改ページ指定がなさ
れている場合は、ディレクトリ名称の並び領域は、その
時に対象としているディレクトリ名称の文字列となり、
一連番号は、対象とするディレクトリが変わるごとに再
初期化される。
【0141】インデックスシートID画像イメージは、
インデックスシートID情報の各領域を文字列として表
現したものを文字画像として展開したものであり、イン
デックス画像バッファの初期化の際に所定位置に展開さ
れる。つまり、インデックスシート上の定められた位置
(図24,図25の例ではシート16の上縁に近い部
分)に印字されることになる。
【0142】インデックスシートを形成して出力するに
は、先に図17のフローチャートによって概略を説明し
たように、まずインデックスシート出力のために必要な
各種バッファや出力用の文字列等を初期化する。例え
ば、インデックスシートID情報は、記憶媒体のボリュ
ーム情報,日付及び時刻,一連番号(0に初期化),デ
ィレクトリ名の並び(モードによる)の文字列として形
成される。
【0143】また、インデックス対象となるディレクト
リを対象ディレクトリ配列にセットする。インデックス
対象ディレクトリが全ディレクトリ(指定なし)である
場合は、すべてのディレクトリをセットする。これは、
出力対象ディレクトリの指定の際に行なわれる。そし
て、対象ディレクトリ配列から一つずつ対象となるディ
レクトリを取り出して、以下の処理を行なう。
【0144】ディレクトリ改ページ指定がある場合は、
残存する画像イメージの出力処理を行なう。この処理で
は、まずインデックス画像イメージバッファ中にインデ
ックス画像イメージがあるかどうかをチェックする。こ
のチェックは、後述するインデックス画像カウンタをチ
ェックすることにより簡単に行なうことができる。その
結果、インデックス画像イメージがある場合にのみ、そ
のインデックス画像イメージバッファの内容をプリンタ
部へ送って用紙上にプリント出力させる。
【0145】その後、ワークエリアの再初期化を行な
い、インデックス画像イメージバッファをクリアして、
インデックスシートID情報の一連番号を1に、ディレ
クトリ名を現対象ディレクトリ名にし、インデックスシ
ートID画像イメージをバッファ中の規定位置に展開す
る。また、インデックス画像を展開する位置を決定する
ためのインデックス画像カウンタを初期化する。
【0146】最後に、ディレクトリに対する処理(ディ
レクトリ内ファイルへの処理)を行なう。対象ディレク
トリの処理がすべて終わったら、残存するイメージ画像
の出力処理を行なって、インデックスシート出力の処理
を終了する。
【0147】ディレクトリに対する処理は、先に図18
のフローチャートによって概略を説明したように、ディ
レクトリから1個ずつファイルを読み取る。すなわち、
記憶媒体中のディレクトリからファイル情報へのインデ
ックス取り出し、そのファイル情報にアクセスして、フ
ァイル名,タイムスタンプ,パスワード,コメント情報
およびインデックスイメージ情報を取り出す。そして、
以下の処理を行ない、すべて処理したら終了する。
【0148】インデックスイメージ情報中のインデック
ス画像イメージを一個ずつ取り出して、対象インデック
ス画像の展開処理を行なう。その際、1個のインデック
ス画像を形成するごとにインデックス画像カウンタの値
をインクリメントし、規定の値に達した場合は、インデ
ックス画像イメージバッファが一杯となっているので、
インデックス画像イメージバッファの内容をプリンタ部
へ送って用紙上にプリント出力させる。
【0149】その後、インデックス画像イメージバッフ
ァをクリアし、インデックスシートID情報の一連番号
をインクリメントした後、インデックスシートID画像
イメージをバッファ中の規定位置に展開する。このイン
デックス画像イメージの展開処理では、図19のフロー
チャートに示したように、インデックス画像カウンタに
基づいてインデックス画像の展開位置を決定し、その位
置に画像を展開する。この実施例では、インデックスシ
ートの大きさおよびインデックス画像の大きさおよび向
きは固定にした場合について述べる。
【0150】この場合の展開されるインデックスシート
の概念図を図26に示す。この図において、aはページ
上マージン、bはページ左マージン、cは上領域マージ
ン、dはインデックスシートID画像領域(固定エリ
ア)、IPU1〜IPU20はそれぞれ1個のインデッ
クス画像領域であり、IPU20には斜線を施して示
す。eはその1個のエリアの縦の長さ、fは同じく横の
長さであり、gはエリア内での上マージン、hはエリア
内での左マージンで、iは実際の展開エリアである。
【0151】この例では、インデックスシート16に対
するインデックス画像領域の横方向への展開数は5、縦
方向への展開数は4である。この方法では、横方向への
展開数及び縦方向への展開数は定数となる。また、1個
のインデックスの大きさ(例えば、A4サイズの10%
というふうに設定する)も固定とするので、それに合わ
せて、インデックス画像展開用エリアの大きさ(左右に
マージンを取った領域の大きさ)も決定される。
【0152】まず、展開位置の決定方法について述べ
る。展開相対位置は、インデックス画像カウンタの値か
ら以下の式によって求められる。 相対列:インデックス画像カウンタ%横方向への展開数
(%は剰余演算子) 相対行:インデックス画像カウンタ÷横方向への展開数
+1(÷は整数で閉じた割り算を表わす)
【0153】したがって、インデックス画像展開用エリ
アの開始位置は、次のようになる。 X:ページ左マージン+1個のエリアの横の長さ×(相
対列−1) Y:ページ上マージン+インデックスシートID領域の
高さ+1個のエリアの縦の長さ×(相対行−1) ただし、実際のエリア中での展開位置は、このX,Yに
それぞれエリア内での左のマージン、エリア内での上マ
ージンを足した位置となる。
【0154】対象となるインデックス画像は、展開した
時の大きさとバッファ中に展開されるべきインデックス
画像としての大きさとを比較し、適当な倍率で縮小また
は拡大される。また、上下判断部において上下を判断さ
れる。紙方向が、インデックス画像方向と一致している
場合は、下向き画像は180度回転して展開する。上向
き画像はそのまま展開する。また、紙方向がインデック
ス画像方向と一致しない場合は、下向き画像は時計回り
に、上向き画像は反時計回りにそれぞれ90度回転して
展開する。これによって、画像の向きをそろえることが
できるようになる。
【0155】インデックス画像イメージの出力処理(残
存画像出力処理)は、図20のフローチャトに示したよ
うに、インデックスシートイメージをまずプリンタ部5
において用紙上の画像として展開し、出力イメージとし
て定着させる。次に、インデックスシート出力部9にお
いて当該イメージバッファに以下の処理を加えた後、プ
リンタ部5において用紙紙を反転させ、画像未形成面に
そのイメージを展開して定着した後排出する。
【0156】ここで、イメージバッファに加えられる処
理は、インデックス画像展開用エリアの位置の左右の逆
転である。具体的には、各行において左からN番目のデ
ータと右からN番目のデータを入れ替えることによって
実現する。ただし、Nは、1から横方向への展開数÷2
まで順に変化させる。これによって、図27に示すよう
に、表裏にインデックス画像の相対位置の逆転したイン
デックスシートイメージが形成される。
【0157】これにより、タッチパネルのような感圧タ
イプの読み取り手段にインデックスシートを置き、選択
したいインデックス画像を指で圧力を与えて入力し、そ
の画像を読み取り手段で直接読み取る方法を取る場合に
処理を簡略化できる。もちろん、表裏に全く同じものを
出力し、インデックスシート利用時に補正するようにす
ることも可能である。また、用紙の片面だけに出力し
て、操作部2を通じて操作するようにすることも可能で
あることはいうまでもない。
【0158】次に、ファイルインデックスシートの出力
について説明する。インデックスシートがディレクトリ
に対して各ファイルのインデックス画像を出力するもの
であるのに対し、ファイルインデックスシートは、ファ
イルに対してファイル内の各ページの画像をインデック
ス画像の代わりに出力するものである。
【0159】したがって、ID領域のうちディレクトリ
領域にはファイル名称が入る。また、インデックス画像
イメージを展開する処理では、対象ファイルの各ページ
をインデックス画像イメージ化して展開する。その際、
ADF読み込みのファイルでは読み込み順序とは逆の順
序で処理する。
【0160】ファイルインデックスシート出力は、図3
に示した操作部2のモード切り替えキー24を用いてフ
ァイルインデックスシート出力モードに切り替えて、ス
タートキー22を押してスタートする。ただし、指定し
ない場合はスタートキー22が押された時に選択要求画
面を表示して入力を促す。また、インデックスシート利
用命令の処理時に、インデックス画像によりファイルを
選択後にファイルインデックス出力を要求することがで
きる。
【0161】図28及び図29にファイルインデックス
シート出力処理のフローチャートを示す。図28は図1
7のインデックスシート出力の処理と殆ど同じであり、
「ディレクトリ改ページ」のチェックが「ファイル改ペ
ージ」のチェックに、「ディレクトリに対する処理」が
「ファイルに対する処理」にそれぞれ変わっただけであ
る。
【0162】そのファイルに対する処理は、図29に示
すように、ADFを利用したか否かのチェックにより、
ADF利用の場合はファイル内の画像イメージの取り出
し順序を逆順に設定し、ADF利用でない場合はそれを
正順に設定する。そして、ファイル内の画像イメージを
設定された順に取り出し、すべての処理を終了するまで
以下の処理を繰り返す。
【0163】ファイルインデックス画像イメージバッフ
ァが一杯か否かをチェックし、一杯でなければファイル
インデックス画像イメージバッファに画像イメージを展
開する。ファイルインデックス画像イメージバッファが
一杯になると、画像イメージの出力処理(インデックス
シート出力の場合と共通)を行なった後、ファイルイン
デックス画像イメージバッファをクリアし、ファイルイ
ンデックスIDの更新と展開を行なってから、ファイル
インデックス画像イメージバッファに新たな画像イメー
ジを展開する。
【0164】なお、ファイルインデックスシートでは通
常のインデックスシートとの区別をするために、ファイ
ルインデックスシートID領域を、図30に示す構造例
の1行目に示すように構成する。そのファイルインデッ
クスシートID画像の出力例は図31に示すようにな
る。このIDの3番目の領域の識別により、インデック
スシートとファイルインデックスシートを区別すること
ができる。また、識別符号を付与するようにしたり、あ
るいは異なった歪み矯正用マークをつけるようにしても
よい。
【0165】(4)インデックスシート利用の処理(図
32) 次に、図7においてインデックスシート利用の命令があ
った場合に実行するインデックスシート利用の処理につ
いて詳細に説明する。インデックスシート利用の命令
は、図3に示した操作部2のモード切り替えキー24に
より、インデックスシート利用モードにしてスタートキ
ー22を押すことによって発せられる。
【0166】なお、モード切り替えキー24によりイン
デックスシート利用モードにすると、表示・入力兼用装
置21に図32に示す「インデックスシート利用モード
設定」の画面が表示され、そこにそれぞれ長円形の枠で
囲まれて表示されているガイド位置をタッチすることに
より、「ファイルインデックスシート使用」や使用イン
デックスシートに関する各種の設定等を行なうことがで
きる。その設定後、スタートキー22を押すとインデッ
クスシート利用の命令が出され、それによって図33に
示すフローチャートによる処理を行なう。
【0167】この処理では、まずインデックスシートを
図1のスキャナ部4で読み取る。これは、一般の画像イ
メージの読み取りであり、原稿入力時と同じである。次
に、そのインデックスシートの画像イメージから、イン
デックスシート利用操作部10内の文字認識手段でイン
デックスシートIDを認識して読み取る。その読み取っ
たインデックスシートIDを照合する。そして、読み取
ったインデックスシートID中の情報(ボリューム,日
付,ディレクトリ等の情報)と記憶部3内の記憶媒体と
の間に矛盾や問題があるか否かをチェックする。
【0168】その結果矛盾や問題がある場合は、操作部
2にエラー,警告表示して確認を待ち、利用者の指示又
は対応を求める。利用者は、記憶媒体の入れ替え、イン
デックスシートの入れ替え、あるいは文字認識の修正と
継続指示などを行なう。
【0169】矛盾や問題がない場合、及びあっても継続
指示がなされた場合には、インデックスシート中に命令
が埋め込まれているか否かをチェックし、埋め込まれて
いれば、その命令を解釈及び確認して、その命令にした
がって処理を行なう。この場合、操作部2の表示・入力
兼用装置21に処理内容を表示して確認を求める。ま
た、命令が読み取れなかった場合は、操作部2にインデ
ックスシート中のインデックス画像の位置を示す画像を
表示し、利用者の指示を求めてその指示に従う。
【0170】ここで、インデックスシートIDの照合に
ついて説明する。デジタルイメージとして読み込んだイ
ンデックスシートの画像イメージから、インデックスシ
ートIDをチェックして、以下の処理を行なう。まず、
インデックスシートID画像領域(図26参照)を切り
出す。インデックスシートID画像領域は、インデック
スシートの大きさと向きに関して一定であるので、簡単
に切り出すことが可能である。また、紙の位置ずれなど
を考慮して補正を加える。例えば、補正を加えるための
マークをインデックスシート上に印字しておいて補正を
行なう。
【0171】次に、インデックスシートID画像領域に
応じて画像を回転する。そのため、切り出されたインデ
ックスシートID画像領域の位置によって、補正量と回
転量を計算する。次に、インデックスシートID画像領
域を文字認識技術を用いて認識し、インデックスシート
及びインデックスシートID情報を用いて、以下のチェ
ックを記憶媒体との間で行なう。
【0172】1)メディアID(ボリューム情報) 問
題となるのは、不一致の場合。 2)ディレクトリ 不一致が存在す
る場合。 3)最終書込み時刻 記憶媒体の書込
み時刻が新しい場合。
【0173】上記のチェックで問題がある場合、図3に
示した操作部2の表示・入力兼用装置21の画面に、図
34,図35,図36に示すように問題となる不一致点
等を表示して、利用者に対応を求める。その際、警告音
を発生する手段を持つ場合は警告音を出して注意を促
す。図34はボリューム上方に不一致があった場合の表
示画面の例、図35はディレクトリが存在しない場合の
表示画面の例、図36は最終書込み時刻に矛盾がある場
合の表示画面の例である。
【0174】利用者は、これらの表示画面内のそれぞれ
長円形の枠で囲まれたガイド領域のいずれかをタッチす
ることによって、記憶媒体であるデイスクを入れ替えて
実行、インデックスシートを入れ替えて実行、このまま
実行、修正する、ディレクトリ一覧表示、ヘルプのいず
れかを選択指示することができる。
【0175】その結果、利用者からの対応が記憶媒体の
入替えの場合は、入れ替えた後スタートキー22が押さ
れると、インデックスシートIDの照合処理から実行す
る。利用者の対応がインデックスシートの入れ替えの場
合は、スタートキー22で再開し、インデックスシート
の読み込みから処理を実行する。利用者の対応が、読み
取った情報の修正である場合は、修正後スタートキー2
2が押されることによって処理を続行する。この時、修
正情報に従って文字認識部が文字認識情報を学習するよ
うにするとよい。
【0176】利用者の対応が、このまま実行である場合
は、メディアIDの不一致の場合は、IDが一致してい
るものと情報を修正してインデックスシートID照合処
理へ戻る。ディレクトリの場合と時刻の場合は、不一致
のあるものを無視して処理を続行する。
【0177】次に、インデックスシート中の命令の読み
取りについて説明する。補正された画面からインデック
ス画像を切り出す。その際、図26に示したように固定
のインデックス画像領域を取る場合は、インデックスシ
ートID画像領域との相対位置で切り出し位置を決定で
きる。また、ファイル情報が印字されいているものにつ
いては、そのイメージから文字認識する。
【0178】さらに、画像イメージ中から利用者の指示
を切り出す。利用者の指示は、例えば、図37に太線で
示すように特定のインデックス画像(IPU)を指定色
の線で個々に囲んだり、あるいは図38に示すように不
要なインデックス画像(IPU)に指定色の線で×印を
つけたりすることによって行なえる。あるいは、これに
代えて特殊な偏光色でインデックス画像(IPU)にマ
ークしたり、文字を記入する等によって指示することも
可能である。
【0179】これらの指示を画像認識技術によって認識
してインデックス画像から切り離すとともに、どのイン
デックス画像にどの指示がなされているかを記憶する。
そして、インデックスシート中に利用者からの命令が埋
め込まれている場合は、その命令に従う。例えば、図3
7に示したように、インデックス画像が指定色の線で囲
まれている場合は、その囲まれた(選択された)インデ
ックス画像(IPU1,IPU4)を持つファイルを出
力する。
【0180】また、図38に示したように、インデック
ス画像に指定色の×がつけられている場合は、そのファ
イルの消去の命令と解釈するというように、画像中につ
けるマークと命令との間の対応を決めておき、それにし
たがって処理を行なう。なお、この場合どのファイルが
選ばれたかを表示・入力兼用装置21に表示し、確認を
求めるようにすることもできる。
【0181】画像中に利用者からの命令がない場合は、
操作部2からの利用者の指示を待ってその処理を行な
う。まず、切り出された各インデックス画像をさらに縮
小して、入力・表示兼用装置21に表示する。この時、
画面上での配置は読み取った配置を上下左右を正規化し
たものと同等にする。あるいは、縮小画像ではなく枠の
みを表示するようにしてもよい。
【0182】表示・入力兼用装置21の画面にインデッ
クス画像が全個数分一度に表示できない場合は、図39
に示すように、スクロールを示すマーク(上向き矢印と
下向き矢印)を表示し、そのマークをタッチすることに
より、スクロールするように構成する。図中の左半部に
示す9個の四角い枠がそれぞインデックス画像の縮小画
像である。
【0183】利用者は、画面上のこの縮小画像(枠)を
タッチすることにより、その位置にある画像をインデッ
クスとして持つファイルを選択することができる。この
タッチスイッチ(タッチパネルによる)はトグルスイッ
チであり、選択されている画像(枠)をタッチするとそ
の選択を解除する。また、選択されていない画像(枠)
をタッチすると選択に追加する。これにより、複数のフ
ァイルを選択することが可能になる。
【0184】タッチスイッチの代わりにテンキーを用い
て選択できるようにしてもよい。選択されたインデック
ス画像は、図40に太枠で示すようにハイライト表示す
る等によって選択されていないインデックス画像と区別
できるようにする。さらに、スタートキー22を押すこ
とによって、選択したファイル(選択されたインデック
ス画像を後述するマッチングによりマッチしたファイ
ル)の各ページをプリントすることができる。つまり、
各ページを順に原稿入力して読み取らせた場合と同一の
処理が行なえる。
【0185】また、図39,40に示した画面中に表示
されている「ファイルインデックスシート出力」のガイ
ド位置をタッチすることにより、ファイルインデックス
シートの出力を指示することもできる。
【0186】あるいはまた、「ファイル名表示」のガイ
ド位置をタッチすることにより、選択されたファイルの
ファイル名や付加情報などを表示することができる。特
に、用紙の大きさや両面等の情報を出力することによ
り、ファイル出力時の出力方法(用紙の大きさや両面使
用)等を適宜決定できるようになる。なお、表示・入力
兼用装置21が図39,40に示したような表示状態に
おいて、両面使用,用紙の大きさ,倍率等のコピーのモ
ードにかかわる設定を行ない、出力時にそれを反映させ
ることができる。
【0187】インデックス画像のマッチングは、指定さ
れたインデックス画像と記憶媒体中の各ファイルのイン
デックス画像を(上下を正規化した形で)マッチングす
る。これは、デジタル画像同士のマッチングとなる。閾
値を決めて、その閾値以上の画素割合がマッチしたイン
デックス画像を持つファイルを選択する。
【0188】ところで、ワークエリアを設け、もっとも
最近に読み込ませたインデックスシートイメージ(直近
インデックスシート画像)を記憶しておき、紙から読み
込ませるのと同等の処理を可能にしておくことができ
る。また、そのインデックスシートを出力できる。
【0189】図3に示したモード切り替えキー24及び
表示・入力兼用装置21からの入力によって、ファイル
インデックスシート利用状態でスタートキー22が押さ
れた場合は、インデックスシートの処理とほぼ同様の処
理が行なわれる。この場合、ファイルのかわりにファイ
ル中のページが、ディレクトリのかわりにファイルが指
定されたとして処理を行なう。ファイルインデックスシ
ートの識別符号を付与するようにすれば、その符号の有
無により、通常のインデックスシート処理とファイルイ
ンデックスシート処理を区別できる。
【0190】ファイルインデックスシートに対する命令
には、例えば図41に示すように、複数のインデックス
画像(IPU)をまとめて指定色の線で囲むことによ
り、これらのインデックス画像群を別ファイル化するこ
とや、図42に示すように、指定色の矢印付きの線で個
々のインデックス画像(IPU)のページ順序の入れ替
えや移動を指示すること等ができる。
【0191】〈この発明の各請求項に対応する実施例〉
この発明は、基本的に図1に示した原稿入力部8,制御
部6,及び記憶部3に関する。なお、記憶部3には光フ
ァイリングシステムのようなものを想定してもよいし、
外部大容量ストレッジに通信を介してアクセスするもの
としてもよい。また、説明の簡略化のため、原則として
記憶媒体への出力要求があるものとして説明する。
【0192】この発明に係わる機能は、前述した基本的
実施例において図1に示した原稿入力部8と制御部6と
によって、図9に示した状態変化にあわせた各部の処理
のフロー中で、コピーの命令による「原稿入力の処理」
によって文書を登録する処理(図12又は図16のフロ
ーで記憶媒体への出力の場合)に行なわれる。
【0193】(1) 請求項1〜6の発明の実施例(第1実
施例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図43に示す。この処理は、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶媒体の文書中に記憶された
画像情報中の画像付随情報には、原稿の文書(種別)を
判別する原稿判別手段としての機能も果たす原稿入力部
8から得られるその判別結果を記憶しておくものとす
る。
【0194】例えば、原稿のサイズおよび/又は原稿の
方向(縦長,横長)および/又は画像の方向を示す情報
である。もちろん、記憶媒体中に記憶しておくのではな
く、ワークエリアを設けて、直前のものを記憶してお
き、それを用いるようにすることは差し支えない。原稿
のサイズや方向、あるいは画像の方向は現在の複写機の
技術で容易に認識できる。
【0195】図43の画像イメージ記憶処理では、まず
直前に読み込んだ原稿画像(画像イメージ)があるかな
いかをチェックし、ない場合、例えばADFを利用する
場合のコピー命令後最初の原稿の場合などは、直前に読
み込まれた原稿画像がないことになり、図14に記述さ
れた処理を行なって処理を終了する。
【0196】また、直前に読み込んだ原稿画像がある場
合は、その画像の原稿種別の情報と今読み込んだ画像の
原稿種別の情報とを比較し、両者が等しくない場合は今
読み込んだ画像をインデックス画像として登録する処理
(登録とインデックス画像数カウンタのインクリメン
ト)を行なう。もちろん、直前の画像をインデックス画
像として登録してもよいし、その両方をすることも差し
支えない。その後、図14に記述された処理を行なって
処理を終了する。
【0197】なお、この処理(以下の実施例でも同じ)
は、原稿読み取り時ではなく、原稿読み取り終了後のイ
ンデックス画像設定処理において、読み取った各原稿の
画像を1つずつチェックして、そのいずれかの画像をイ
ンデックス画像として登録するという形を取ることもで
きる。その場合は、画像付随情報への判別情報としての
記憶は必須である。
【0198】また、記憶しておく原稿の種別を原稿のセ
ット手段としてもよい。例えば、ADF機構を用いた場
合と用いない場合の2種類を区別して記憶する。したが
って、図43のフローにおける直前の画像と画像付随情
報中の原稿種別を比較するところで、どの原稿のセット
手段によって原稿がセットされたかをチェックするよう
にし、以後上述と同様の処理を行なえばよい。
【0199】さらに、このデジタル複写機においては、
画像読取手段としての機能を果たすスキャナとADFと
によって両面原稿の各面の画像を自動的に読み込むこと
もできるため、セットされた原稿が両面原稿か片面原稿
かを区別して記憶しておき、図43のフローにおける直
前の画像と画像付随情報中の原稿種別を比較するところ
で、セットされた原稿が両面原稿か片面原稿かをチェッ
クするようにし、以後上述と同様の処理を行なようにす
ることもできる。
【0200】(2) 請求項7の発明の実施例(第2実施
例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図44に示す。この処理も、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶すべき原稿の種別は前述し
た第1実施例に示したもののうちのどれでもよい。
【0201】図44の画像イメージ記憶処理では、まず
直前に読み込んだ原稿画像があるかないかをチェック
し、ない場合、例えばADFを利用する場合のコピー命
令後最初の原稿の場合などは、直前に読み込まれた原稿
画像がないことになり、図14に記述された処理を行な
って処理を終了し、直前に読み込んだ画像がある場合は
その画像の原稿種別の情報と今読み込んだ画像の原稿種
別の情報とを比較する。
【0202】そして、両者が等しい場合はそのまま、等
しくない場合はインデックス登録用カウンタに所定の数
をセットした後、インデックス登録用カウンタが0より
大きいかどうかをチェックして、大きくなければ図14
に記述された処理を行なって処理を終了し、大きければ
今読み込んだ画像をインデックス画像として登録した
後、インデックス登録用カウンタをデクリメントし、図
14に記述された処理を行なって処理を終了する。
【0203】この処理によって、原稿の種別が変化して
からインデックス登録用カウンタにセットする所定数の
画像をインデックス画像として登録することができる。
なお、所定数を1とすると、前述の第1実施例における
現画像をインデックス画像とするのと同様になる。
【0204】(3) 請求項8の発明の実施例(第3実施
例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図45に示す。この処理も、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶すべき原稿の種別は前述し
た第1実施例に示したもののうちのどれでもよい。
【0205】図45の画像イメージ記憶処理では、図4
3のフローにおける現画像イメージをインデックス画像
として登録する処理の代わりに、直前の所定数の画像
(所定枚数の原稿の画像)をインデックス画像として登
録する。この場合、直前に所定数以下の画像しかない場
合は、そのすべての画像をインデックス画像として登録
する処理を行なう。なお、所定数を1とすると、前述し
た第1実施例における現画像をインデックス画像とする
のと同様になる。
【0206】(4) 請求項9の発明の実施例(第4実施
例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図46に示す。この処理も、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶すべき原稿の種別は前述し
た第1実施例に示したもののうちのどれでもよい。
【0207】図46の画像イメージ記憶処理では、まず
直前に読み込んだ原稿画像があるかないかをチェック
し、ある場合はその画像の原稿種別の情報と今読み込ん
だ画像の原稿種別の情報とを比較して、両者が等しくな
い場合は直前の所定数の画像(所定枚数の原稿の画像)
をインデックス画像として登録する処理を行なった後、
2枚の原稿の間に文書の切れ目があると判断して直前の
文書の終了処理を行なう。
【0208】次いで、ファイルの初期化処理を行ない、
前述した第2実施例と同様にインデックス登録用カウン
タに所定数をセットした後、インデックス登録用カウン
タが0より大きいかどうかをチェックして、大きくなけ
れば図14に記述された処理を行なって処理を終了し、
大きければ今読み込んだ画像(現画像)を上記初期化さ
れたファイルのインデックス画像として登録する処理を
行なう。その後、カウンタにセットした所定枚数になる
までの原稿の画像をインデックス画像として登録するこ
とになる。なお、最初の画像(今読み込んだ画像)のみ
をインデックス画像として登録するようにしてもよい。
【0209】(5) 請求項10,11,13,及び14の
発明の実施例(第5実施例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図47に示す。この処理も、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶すべき原稿の種別は前述し
た第1実施例に示したもののうちのどれでもよい。
【0210】図47の画像イメージ記憶処理では、まず
直前に読み込んだ原稿画像があるかないかをチェックし
て、ない場合は図14に記述された処理を行なって処理
を終了し、ある場合は今読み込んだ原稿画像(現画像)
と現在処理中の文書として記憶されている各画像とを比
較して同一の画像が何個登録されているか調べ、所定個
数以上同一と判定される画像があるか否かをチェックす
る。この時の同一性の判断では、文書登録位置の違い等
の補正や、最小限の誤差範囲を許す等の同一性判定の緩
和を行なうこともできる。
【0211】そして、所定個数以上同一と判定される画
像がない場合は図14に記述された処理を行なって処理
を終了し、ある場合(例えば現画像を含めて2個以上同
一と判定される画像がある場合)はその画像をインデッ
クス画像として登録する処理を行なう。その後、その同
一と判定された各画像を最初に読み込んだ画像を残して
文書中から取り除く処理を行ない、処理を終了する。
【0212】なお、その取り除く処理を省略することも
でき、この場合はその処理の代わりに図14に記述され
た処理を行なって現画像を文書中に記憶するようにす
る。また、請求項11の発明の実施例においては、上記
取り除く処理を行なった後に、ファイル終了処理を行な
い、現画像を有する原稿を文書の区切りとして認識す
る。
【0213】(6) 請求項12〜14の発明の実施例(第
6実施例) この実施例における画像イメージ記憶処理のフローチャ
ートを図48に示す。この処理も、前述した図14の処
理に相当する。ここで、記憶すべき原稿の種別は前述し
た第1実施例に示したもののうちのどれでもよい。
【0214】図48の画像イメージ記憶処理では、まず
直前に読み込んだ原稿画像があるかないかをチェックし
て、ない場合は図14に記述された処理を行なって処理
を終了し、ある場合は現在読み込んだ原稿画像と現在処
理中の文書として記憶されている直前の所定数の各画像
とを比較してそのすべての画像が同一であるか否かをチ
ェックする。この時の同一性の判断では、文書登録位置
の違い等の補正や、最小限の誤差範囲を許す等の同一性
判定の緩和を行なうこともできる。
【0215】そして、すべての画像が同一でない場合
(直前に読み込んだ画像数が所定個数に達しない場合も
含む)は図14に記述された処理を行なって処理を終了
し、すべての画像が同一である場合はその画像をインデ
ックス画像として登録する処理を行なう。その後、その
同一と判定された各画像を最初に読み込んだ画像を残し
て文書中から取り除く処理を行ない、処理を終了する。
【0216】なお、その取り除く処理を省略することも
でき、この場合はその処理の代わりに図14に記述され
た処理を行なって現画像を文書中に記憶するようにす
る。また、所定数が3以上の場合は、直前の画像と現画
像が異なる場合にそれを記憶しておくようにすれば、次
に読み込む画像の場合の同一性の判定を省略することが
できる。
【0217】(7) 請求項15及び17の発明の実施例
(第7実施例) この実施例においては、文書への入力終了後、インデッ
クス画像設定処理で、あるいは操作部2からインデック
ス画像設定命令を入力することによって、表示・入力兼
用装置21に図49に示すような画面を表示する。
【0218】ここで、スクロールを示すマーク(上向き
矢印と下向き矢印)は1文書の全ての原稿画像を一度に
表示できない場合に表示され、そのマークをタッチする
ことによってスクロールするようになっており、例えば
1つの文書が原稿10枚分あったとしても、それらの画
像をすべて表示可能である。また、図中の左半部に示す
9個の四角い枠には、それぞれ文書中の原稿画像を抽象
化して縮小したものを表示している。
【0219】さらに、インデックス画像として指定され
ている画像は、図中に太枠で示すように枠をハイライト
表示することによって示している。このため、記憶媒体
内の文書の構造は図6に示したようなものにしている。
インデックス画像かどうかは、フラグのオン・オフでわ
かるようにする。もちろん、図5に示したような構成を
とって同様な処理を行なうことも可能であることは言う
までもない。
【0220】いま、画面上のハイライト表示されている
画像(枠)が利用者によってタッチされると、そのイン
デックス画像の指定を解除し、逆にハイライト表示され
ていない画像をタッチすると、それをインデックス画像
として指定する。また、終了をタッチすると、その指定
処理を終了する。なお、その他の各タッチスイッチは図
39に示したものと同様であるので、それらによる機能
は省略する。
【0221】(8) 請求項16の発明の実施例(第8実施
例) この実施例においては、まず基本的実施例で述べたよう
に、利用者が図3に示した操作部2のモード切り替えキ
ー24を用いてファイルインデックスシート出力モード
に切り替え、スタートキー22を押すことにより、イン
デックスシート出力部9が図50に示すようなファイル
インデックスシートを出力する。その際、インデックス
画像として選定されている画像にはマーク(太枠)を付
与する。なお、図51に示すように文書中の頁番号を付
与するようにしてもよい。
【0222】利用者は、このファイルインデックスシー
トを見ながら、インデックス画像としてふさわしいもの
を図3に示したテンキー26によって指定する。あるい
は、表示・入力兼用装置21に図52に示すような画面
を表示させ、各画像に対応する頁番号のタッチスイッチ
をタッチすることにより、インデックス画像の指定又は
解除を行なう。なお、各頁番号のタッチスイッチの代わ
りに前述の第7実施例と同様な各縮小画像のタッチスイ
ッチを表示するようにしてもよい。
【0223】(9) 請求項18の発明の実施例(第9実施
例) この実施例においても、まず利用者による前述の実施例
と同様な操作により、インデックスシート出力部9が図
50に示すようなファイルインデックスシートを出力す
る。その際、インデックス画像として選定されている画
像にはマークを付与する。なお、図51に示すように文
書中の頁番号を付与するようにしてもよい。
【0224】利用者は、このファイルインデックスシー
トを見ながら、インデックス画像としてふさわしいもの
に、例えば図53に太線で示すように特殊の色を持つペ
ン等によってマークをする(指定色で囲む)。次いで、
マークをされたファイルインデックスシートをスキャナ
部4にセットし、原稿入力部8による画像読み取りをス
タートさせる。
【0225】それによって、原稿入力部8はスキャナ部
4によりファイルインデックスシートの画像を読み込
み、文書の何頁目の画像がインデックス画像として指定
されたかを認識し、それを設定して登録する。なお、そ
の指定された画像がインデックス画像としてすでに設定
されていた場合には、それを解除するようにしてもよい
し、解除には別のマークを付けるようにしてもよい。
【0226】(10) 請求項19〜27の発明の実施例
(第10実施例) 第1乃至第4実施例において説明した連続する2枚の原
稿種別の判別結果はスキャナ部4から物理的に得られる
情報であるが、スキャナ部4によりイメージとして読み
取った原稿画像の内容から原稿種別の判別処理を行なう
こともできる。例えば、公知のOCR等による文字認識
技術を用いて原稿画像中の文字を認識することにより、
その画像の向き等を判別することができる。また、文字
認識技術を用いることにより、両面原稿の読み取り時に
片面が空白のものを見つけ出すこともできる。この場
合、連続する2枚の原稿種別の違いを両面,片面の違い
であるとすることもできる。
【0227】請求項19〜27の発明はこのような原稿
の画像情報の内容を認識する認識手段を有するものであ
る。その実施例における画像イメージ記憶処理の一例の
フローチャートを図54に示す。この処理も、前述した
図14の処理に相当する。図54の画像イメージ記憶処
理では、図14に記述した処理を行なう前に、インデッ
クス画像認識処理を行なう。すなわち、まず読み込んだ
原稿画像の特徴(内容)を認識し、その画像が予め定め
た所定の特徴を持っているかどうかを判断して、持って
いなければそのまま、持っている場合はその画像(現画
像)をインデックス画像として登録する処理を行なった
後、図14に記述した処理を行なって処理を終了する。
【0228】なお、請求項20の発明の実施例において
は、図55に示すように読み込んだ画像中の文字を認識
してその大きさを判定し、その画像中に所定の大きさ以
上の文字が存在する場合に、その原稿の画像をインデッ
クス画像として登録する処理を行なう。
【0229】請求項21及び22の発明の実施例におい
ては、文字の大きさではなく、ある種の文字認識後のパ
ターンを用いる。すなわち、図56に示すように読み込
んだ画像中の頁番号を認識する。このとき、表1に示す
ようなパターンを認識し、頁番号領域であると認識す
る。同時に頁番号を識別する。そして、頁番号が所定の
頁番号である場合、例えば「1」である場合にその原稿
の画像をインデックス画像として登録する処理を行な
う。
【0230】
【表1】
【0231】また、この実施例では頁番号の識別に失敗
した場合でも、すなわち頁番号を認識できない場合も、
その原稿が表紙等の特徴のある頁であると判断して、そ
の原稿の画像をインデックス画像として登録する処理を
行なう。しかしこの場合は、図14の処理を行なわない
ようにしてもよい。
【0232】請求項23の発明の実施例においては、図
57に示すように読み込んだ画像中の行間隔を認識す
る。このとき、光学的文字読取手段(OCR)を用い、
所定位置から順次文字を切り出す際に行間隔を認識す
る。行間隔は、隣接する行の開始位置と文字の縦の長さ
がわかっているので容易に計測できる。したがって、予
め定めたN行を処理し、平均の行間隔を求めることがで
きる。
【0233】そして、画像中の行間隔が所定の幅より大
きい場合は、原稿が標題等を含む原稿である可能性が高
いので、その原稿の画像をインデックス画像として登録
する処理を行なう。
【0234】請求項24の発明の実施例においては、図
58に示すように読み込んだ画像中の文字情報量を認識
する。このとき、上述した光学的文字読取手段を用いて
所定位置から順次文字を切り出して各文字を認識し、原
稿に含まれる文字数をカウントすることにより文字情報
量を認識する。そして、文字情報量が所定の量よりも少
ない場合は、原稿が標題等の原稿である可能性や図表等
の特徴的な画像を含む原稿である可能性や大きな文字で
示される特徴的な原稿である可能性が高いので、その原
稿の画像をインデックス画像として登録する処理を行な
う。
【0235】請求項25の発明の実施例においては、図
59に示すように読み込んだ画像中の絵の領域を認識す
る。このとき、上述した光学的文字読取手段を用いて所
定位置から順次文字を切り出して各文字を認識するが、
その際文字認識の対象となる領域とそうでない領域との
分割を行なって画像中の文字領域と共に画像全体の大き
さを認識し、文字領域以外の領域における情報のない部
分(空白部分)を除いた領域の広さの画像全体に対する
割合(絵の領域の割合)を求める。
【0236】そして、その割合が所定の割合以上ある場
合は、原稿には図表や絵等の特徴的な画像を含む可能性
が高いので、その原稿の画像をインデックス画像として
登録する処理を行なう。
【0237】請求項26の発明の実施例においては、図
60に示すように読み込んだ画像中の罫線(画像の辺と
平行な直線)を認識してその長さ(その領域の情報量)
を合計し、その長さが所定の長さ(量)以上ある場合
は、原稿の画像は表を数多く含んでいる特徴的な画像で
あるため、その原稿の画像をインデックス画像として登
録する処理を行なう。
【0238】ここで、認識した直線の数をキーとするこ
ともできる。また、認識する直線の長さの最小値を定
め、ある一定以上の長さの線分しか認識しないようにす
ることもできる。さらに、画像の大きさとの比を用いた
り、認識した直線の太さあるいはその太さと長さの積を
用いたりするようにしてもよい。
【0239】請求項27の発明の実施例においては、図
61に示すように読み込んだ画像中の特定画素の量を認
識する。例えば、画像中から予め設定した条件に合致す
る点の占める領域の大きさを特定画素の量として求め
る。そして、その量が所定の量以上ある場合は、原稿が
標題頁である可能性が高いため、その原稿の画像をイン
デックス画像として登録する処理を行なう。
【0240】ここで、画像中から予め設定した条件に合
致する点の占める領域を切り出して、その領域が画像全
体で占める割合を求め、その割合を用いて上述のような
処理を行なうようにすることもできる。また、特定画素
とは、例えば白黒画素では0・1の2値画像として展開
したときの黒画素(1の値を持つ点)の領域に相当し、
RGBプレーンで表わされるカラー画像であれば各プレ
ーンのある一定幅を持った組み合わせを満たす画素に相
当する。
【0241】以上、この発明をデジタル複写機に適用し
た実施例について説明したが、それ以外でも、画像読取
手段(スキャナ等)と画像記憶手段(光ディスク装置
等)と画像形成手段(プリンタ等)を備えた画像形成記
憶装置(光ファイリング装置も含む)であれば、いずれ
にもこの発明を適用できる。
【0242】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1乃至
9の画像形成記憶装置によれば、原稿の文書を判別する
手段を設け、その手段が画像読取手段に連続して送られ
る2枚の原稿が異なる文書であると判別した場合に、そ
の少なくとも一方の原稿の画像情報をインデックス情報
として選定するので、複数の文書を連続して読み取った
場合におけるインデックス情報の抜けを防止できる。
【0243】なお、原稿の文書を原稿の方向,サイズ等
の物理的特徴によって判別するようにすれば、第1ペー
ジ以外のページの画像情報でもインデックス情報として
容易に選定できる。また、その文書判別によって選定さ
れたインデックス画像情報の前後の複数のページの画像
情報もインデックス情報として選定するようにすれば、
より最適なインデックス情報を得ることができる。
【0244】請求項10乃至14の画像形成記憶装置に
よれば、同じ原稿の画像を所定回数読み取った時、例え
ば利用者がインデックス情報としてふさわしいと考えた
原稿の画像情報を文書入力の後で再び読み取った時に、
その画像情報をインデックス情報として選定するので、
やはり第1ページ以外のページの画像情報でもインデッ
クス情報として容易に選定できる。
【0245】なお、インデックス情報として選定された
画像情報を有する原稿を文書の区切りとして認識するこ
とにより、タイマ等による特別な処理を行なうことなく
文書の切れ目を指定することもできる。また、同じ原稿
の画像を連続して所定回数読み取った時、例えば利用者
がインデックス情報としてふさわしいと考えた原稿の画
像情報を文書入力の最中に再び読み取った時に、その画
像情報をインデックス情報として選定するようにすれ
ば、インデックス情報の選定をより簡単に行なえる。さ
らに、同じ原稿の画像を所定回数読み取った時にその画
像情報を1画像として記憶することにより、メモリを節
約できる。
【0246】請求項15〜17の画像形成記憶装置によ
れば、任意の原稿の画像情報をインデックス情報として
指定できるので、やはり第1ページ以外のページの画像
情報をインデックス情報として容易に選定できる。な
お、画像読取手段によって読み取った全原稿の一覧を可
視状態に出力したり、画像読取手段によって読み取った
原稿の情報を表示したりすることにより、インデックス
情報として選定したいページの画像情報を指定するのに
便利である。
【0247】請求項18の画像形成記憶装置によれば、
インデックスシートの画像を画像読取手段に読み取ら
せ、そのシート上に特別にマークされた部分があった場
合にはその部分に対応する原稿の画像情報をインデック
スシートとして選定するので、インデックスシート上へ
の簡単なマーク記入によって、任意のページの画像情報
をインデックス情報として選定できる。
【0248】請求項19〜27の画像形成記憶装置によ
れば、原稿の画像情報の内容を認識し、その認識結果か
らインデックス情報を選定するので、複数の文書を連続
して読み取った場合におけるインデックス情報の抜けを
防止でき、しかも第1ページ以外のページの画像情報で
もインデックス情報として容易に選定できる。なお、原
稿の画像情報内に含まれる文字の大きさ,頁番号,行間
隔,文字情報量,絵の情報量,罫線の情報量,又は特定
画素等の特徴的な情報を利用してインデックス情報を選
定するようにすれば、一層最適なインデックス情報を選
定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるデジタル複写機の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】同じくその外観例を示す斜視図である。
【図3】図2に示したデジタル複写機の操作部2の詳細
を示す平面図である。
【図4】図1における記憶部の構成図である。
【図5】図4における記憶媒体の論理構成の一例を示す
説明図である。
【図6】同じく記憶媒体の論理構成の他の例を示す説明
図である。
【図7】図1及び図2に示したデジタル複写機による全
体処理の概要(メインルーチン)を示すフローチャート
である。
【図8】図7における待機および各種の状態変化に伴な
う処理のサブルーチンの概要を示すフローチャートであ
る。
【図9】図8における状態変化に合わせた各部の処理の
フローチャートである。
【図10】図9におけるモード設定の処理のフローチャ
ートである。
【図11】図9における原稿入力の処理概要を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図11におけるADFによる原稿入力の処理
のフローチャートである。
【図13】図12におけるファイル初期化処理のフロー
チャートである。
【図14】図12における画像イメージ記憶処理のフロ
ーチャートである。
【図15】図12におけるデフォルトインデックス画像
設定処理のフローチャートである。
【図16】図11におけるADF以外による原稿入力処
理のフローチャートである。
【図17】図9におけるインデックスシート出力の処理
のフローチャートである。
【図18】図17におけるディレクトリに対する処理の
フローチャートである。
【図19】図18におけるインデックス画像イメージの
展開のフローチャートである。
【図20】図18における画像イメージの出力処理のフ
ローチャートである。
【図21】図3の表示・入力兼用装置21に表示される
インデックスシート出力モード設定用画面の例を示す説
明図である。
【図22】同じくファイルインデックスシート出力モー
ド設定用画面の例を示す説明図である。
【図23】インデックスシートIDの構造例を示す説明
図である。
【図24】個別ディレクトリ指定時におけるインデック
スシートID画像の例を示す説明図である。
【図25】全ディレクトリ指定時におけるインデックス
シートID画像の例を示す説明図である。
【図26】固定エリアでのインデックスシートの概略を
示す説明図である。
【図27】表裏逆転インデッスシートの概念図である。
【図28】ファイルインデックス出力処理のフローチャ
ートである。
【図29】図28におけるファイルに対する処理のフロ
ーチャートである。
【図30】ファイルインデックスシートIDの構造例を
示す図である。
【図31】同じくそのファイルインデックスシートID
画像の出力例を示す図である。
【図32】インデックスシート利用モード設定画面の例
を示す説明図である。
【図33】図9におけるインデックスシート利用処理の
フローチャートである。
【図34】インデックスシートチェックの結果表示画面
の一例を示す説明図である。
【図35】同じく他の例を示す説明図である。
【図36】同じくさらに他の例を示す説明図である。
【図37】同じくインデックスシート画像中でのコピー
等の指示の例を示す図である。
【図38】同じくファイル消去の指示の例を示す説明図
である。
【図39】インデックスシートの画面表示例を示す図で
ある。
【図40】同じくそのインデックスシート選択後の画面
表示例を示す図である。
【図41】ファイルインデックスシート画像中での指示
の例を示す説明図である。
【図42】同じく他の指示の例を示す説明図である。
【図43】請求項1〜6の発明の実施例における画像イ
メージ記憶処理のフローチャートである。
【図44】請求項7の発明の実施例における画像イメー
ジ記憶処理のフローチャートである。
【図45】請求項8の発明の実施例における画像イメー
ジ記憶処理のフローチャートである。
【図46】請求項9の発明の実施例における画像イメー
ジ記憶処理のフローチャートである。
【図47】請求項10,11,13,14の発明の実施
例における画像イメージ記憶処理のフローチャートであ
る。
【図48】請求項12〜14の発明の実施例における画
像イメージ記憶処理のフローチャートである。
【図49】請求項15,17の発明の実施例におけるイ
ンデックス指定のための画面表示例を示す図である。
【図50】請求項16の発明の実施例におけるファイル
インデックスシートの出力例を示す図である。
【図51】同じくファイルインデックスシートの他の出
力例を示す図である。
【図52】同じくインデックス指定のための画面表示例
を示す図である。
【図53】請求項18の発明の実施例におけるファイル
インデックスシートでのインデックス画像設定指示の例
を示す図である。
【図54】請求項19の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図55】請求項20の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図56】請求項21,22の発明の実施例における画
像イメージ記憶処理のフローチャートである。
【図57】請求項23の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図58】請求項24の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図59】請求項25の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図60】請求項26の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【図61】請求項27の発明の実施例における画像イメ
ージ記憶処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1:デジタル複写機 2:操作部 3:記憶部 4:スキャナ部 5:プリンタ部 6:制御部 7:モード設定部 8:原稿入力部 9:インデックスシート出力部 10:インデック
スシート利用操作部 11:テーブル 12:原稿圧板 13:給紙
カセット 14:ソータ 15 メインスイッチ 16:
インデックスシート 21:表示・入力兼用装置 22:スタートキー 23:割り込みキー 24:ルード切り替えキー 25:クリア/ストップキー 26:テンキー 27:自動用紙選択キー 28:用紙選択キー
29:等倍キー 30:自動倍率選択キー 31:変倍キー 3
2:両面キー 33:コピーモード設定キー 34:インデックス
出力キー 35:インデックス利用キー 40:記憶媒体 41:記憶媒体操作部 42 光磁気ディスク 43:オンライン記憶用メモリ 44:論理操作部 45:物理操作部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 達郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 渡邊 義一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    該手段によって読み取った画像情報を文書単位でそのイ
    ンデックス情報と共に記憶する記憶手段とを備えた画像
    形成記憶装置において、 原稿の文書を判別する原稿判別手段と、該手段が前記画
    像読取手段に連続して送られる2枚の原稿が異なる文書
    であると判別した場合に、その2枚のうち少なくとも一
    方の原稿の画像情報を前記インデックス情報として選定
    するインデックス情報選定手段とを設けたことを特徴と
    する画像形成記憶装置。
  2. 【請求項2】 原稿判別手段が、原稿の文書を原稿の方
    向から判別する手段であることを特徴とする請求項1記
    載の画像形成記憶装置。
  3. 【請求項3】 原稿判別手段が、原稿の文書を原稿のサ
    イズから判別する手段であることを特徴とする請求項1
    記載の画像形成記憶装置。
  4. 【請求項4】 原稿判別手段が、原稿の文書をその画像
    の方向から判別する手段であることを特徴とする請求項
    1記載の画像形成記憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像形成記憶装置におい
    て、前記原稿読取手段は2種類以上の原稿のセット手段
    を有し、前記原稿判別手段はいずれの原稿セット手段に
    よって前記画像読取手段に原稿がセットされたかを判別
    することによって原稿の文書を判別する手段であること
    を特徴とする画像形成記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像形成記憶装置におい
    て、前記画像読取手段が両面原稿の各面の画像情報を自
    動的に読み取る手段を有し、前記原稿判別手段が両面原
    稿と片面原稿とを判別することによって原稿の文書を判
    別する手段であることを特徴とする画像形成記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    画像形成記憶装置において、前記インデックス情報選定
    手段によってインデックス情報として選定された画像情
    報を有する原稿の後に前記画像読取手段に送られる所定
    枚数の原稿の画像情報をインデックス情報として選定す
    る手段を設けたことを特徴とする画像形成記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    画像形成記憶装置において、前記インデックス情報選定
    手段によってインデックス情報として選定された画像情
    報を有する原稿の直前に前記画像読取手段に送られた所
    定枚数の原稿の画像情報をインデックス情報として選定
    する手段を設けたことを特徴とする画像形成記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の
    画像形成記憶装置において、前記画像判別手段によって
    前記画像読取手段に連続して送られる2枚の原稿の画像
    情報が異なると判別された場合に、その2枚の原稿の間
    に文書の切れ目があると判断する手段を設けたことを特
    徴とする画像形成記憶装置。
  10. 【請求項10】 原稿の画像を読み取る画像読取手段
    と、該手段によって読み取った画像情報を文書単位で記
    憶する記憶手段と、該手段に記憶した画像情報からイン
    デックス情報を作成するインデックス情報作成手段とを
    備えた画像形成記憶装置において、 前記画像読取手段によって同じ原稿の画像を所定回数読
    み取った時に、その画像情報をインデックス情報として
    選定するインデックス情報選定手段を設けたことを特徴
    とする画像形成記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像形成記憶装置に
    おいて、前記インデックス情報選定手段によって選定さ
    れた画像情報を有する原稿を文書の区切りとして認識す
    る手段を設けたことを特徴とする画像形成記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の画像形成記憶装置に
    おいて、前記インデックス情報選定手段が、前記画像読
    取手段によって同じ原稿の画像を連続して所定回数読み
    取った時に、その画像情報をインデックス情報として選
    定する手段であることを特徴とする画像形成記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記記憶手段が、前記画像読取手段に
    よって同じ原稿の画像を所定回数読み取った時に、その
    画像情報を1画像として記憶する手段であることを特徴
    とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の画像
    形成記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記記憶手段が1画像として記憶する
    画像情報が、同じ原稿に対して前記画像読取手段によっ
    て最初に読み取った画像情報であることを特徴とする請
    求項13記載の画像形成記憶装置。
  15. 【請求項15】 原稿の画像を読み取る画像読取手段
    と、該手段によって読み取った画像情報を文書単位で記
    憶する記憶手段と、該手段に記憶した画像情報からイン
    デックス情報を作成するインデックス情報作成手段とを
    備えた画像形成記憶装置において、 任意の原稿の画像情報をインデックス情報として指定す
    るインデックス情報指定手段を設けたことを特徴とする
    画像形成記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の画像形成記憶装置に
    おいて、前記画像読取手段によって読み取った全原稿の
    画像情報の一覧を可視状態に出力する手段を設けたこと
    を特徴とする画像形成記憶装置。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の画像形成記憶装置に
    おいて、前記画像読取手段によって読み取った原稿の情
    報を表示する手段を設けたことを特徴とする画像形成記
    憶装置。
  18. 【請求項18】 原稿の画像を読み取る画像読取手段
    と、該手段によって読み取った画像情報を文書単位で記
    憶する記憶手段と、該手段に記憶した画像情報からイン
    デックス情報を作成するインデックス情報作成手段と、
    該手段によって作成されたインデックス情報を用紙上に
    画像形成してインデックスシートを出力する画像形成手
    段とを有する画像形成記憶装置において、 前記インデックスシートの画像を前記画像読取手段に読
    み取らせ、そのシート上に特別にマークされた部分があ
    った場合にはその部分に対応する原稿の画像情報をイン
    デックス情報として選定するインデックス情報選定手段
    を設けたことを特徴とする画像形成記憶装置。
  19. 【請求項19】 原稿の画像を読み取る画像読取手段
    と、該手段によって読み取った画像情報を文書単位で記
    憶する記憶手段と、該手段に記憶した画像情報からイン
    デックス情報を作成するインデックス情報作成手段とを
    有する画像形成記憶装置において、 前記画像読取手段によって読み取った原稿の画像情報の
    内容を認識する認識手段と、該手段の認識結果からイン
    デックス情報に適した内容の画像情報を自動的に選定す
    るインデックス情報選定手段とを設けたことを特徴とす
    る画像形成記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる文字の大きさを識別する手段であり、前記イン
    デックス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報
    中に所定の大きさ以上の文字を識別した場合にその原稿
    の画像情報をインデックス情報として選定する手段であ
    ることを特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装
    置。
  21. 【請求項21】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる頁番号を識別する手段であり、前記インデック
    ス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報中に所
    定の頁番号を識別した場合にその原稿の画像情報をイン
    デックス情報として選定する手段であることを特徴とす
    る請求項19記載の画像形成記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる頁番号を識別する手段であり、前記インデック
    ス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報中に頁
    番号を識別できない場合にその原稿の画像情報をインデ
    ックス情報として選定する手段であることを特徴とする
    請求項19記載の画像形成記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる行間隔を認識する手段であり、前記インデック
    ス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報中に所
    定の幅以上の行間隔があると認識した場合にその原稿の
    画像情報をインデックス情報として選定する手段である
    ことを特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる文字情報量を認識する手段であり、前記インデ
    ックス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報中
    に所定量の文字情報があると認識した場合にその原稿の
    画像情報をインデックス情報として選定する手段である
    ことを特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる絵の情報量を認識する手段であり、前記インデ
    ックス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報中
    に所定量の絵があると認識した場合にその原稿の画像情
    報をインデックス情報として選定する手段であることを
    特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる罫線の情報量を認識する手段であり、前記イン
    デックス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報
    中に所定量の罫線があると認識した場合にその原稿の画
    像情報をインデックス情報として選定する手段であるこ
    とを特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記認識手段が、原稿の画像情報内に
    含まれる特定画素の量を認識する手段であり、前記イン
    デックス情報選定手段が、前記認識手段により画像情報
    中に所定量の特定画素があると認識した場合にその原稿
    の画像情報をインデックス情報として選定する手段であ
    ることを特徴とする請求項19記載の画像形成記憶装
    置。
JP5118806A 1993-05-20 1993-05-20 画像形成記憶装置 Pending JPH06333014A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021132334A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

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JP2021132334A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像処理装置

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