JPH07213125A - 多条植え田植機 - Google Patents

多条植え田植機

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JPH07213125A
JPH07213125A JP924694A JP924694A JPH07213125A JP H07213125 A JPH07213125 A JP H07213125A JP 924694 A JP924694 A JP 924694A JP 924694 A JP924694 A JP 924694A JP H07213125 A JPH07213125 A JP H07213125A
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JP
Japan
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planting
case
seedling
row
rice
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JP924694A
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English (en)
Inventor
Isao Ishida
石田  伊佐男
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗植付条列を整列植えと千鳥植えとのミック
スにして、多収穫用の田植機を具現すると共に、植付後
の管理作業の容易化を目的とする。 【構成】多条植えの田植機であって、単一の苗分割口5
1から苗を分割して圃場の表土面に当該分割した苗Nを
植付ける植付装置が苗分割口51の上下直線方向の投影
される位置に植付ける整列植付装置23aと、苗分割口
51の上下直線方向の投影される位置から左右に離れた
側方位置へ植付ける非整列植付装置23bとの少なくと
も2種類の植付装置で構成され、この田植機の左右端に
位置する植付装置を整列植付装置23aで構成したこと
を特徴とする多条植え田植機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多条植え田植機に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】従来、整列植付装置の田植機は周知であ
た。ところが最近になって、特開平4−365408号
公報に開示されている通り、植付用の回転ケ−スに2個
の移植具を取付けて、その各移植具の描く軌跡が苗供給
台側の単一の苗分割口から苗を分割して下方の植付表土
面に植え付ける時点では互いに反対方向の左右側に離れ
た位置へ植え付けるように構成したチドリ条に植え付け
る非整列植付装置の田植機が発明された。
【0003】この最近発明された非整列植付装置に係る
田植機は、密植ができると共に、風通しや日光が通り易
くて成育がよく、多収穫になるという長所がある。
【0004】
【発明があ解決しようとする課題】前述の従来技術のも
のでは、長所はあっても、苗が直立して植えにくくどう
しても左右側へ少し倒伏した状態になる。このため、
往、復行程のお折り返し植付時における条間設定が倒伏
状態の苗列を基準にしなければならないために困難にな
る欠点があった。また、密植状態で何れの条列も植付け
られる状態になると、植付後の除草管理や肥培管理時の
作業が困難になる欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、多
条植えの田植機であって、単一の苗分割口51から苗を
分割して圃場の表土面に当該分割した苗Nを植付ける植
付装置が苗分割口51の上下直線方向の投影される位置
に植付ける整列植付装置23aと、苗分割口51の上下
直線方向の投影される位置から左右に離れた側方位置へ
植付ける非整列植付装置23bとの少なくとも2種類の
植付装置で構成され、この田植機の左右端に位置する植
付装置を整列植付装置23aで構成したことを特徴とす
る多条植え田植機。
【0006】
【実施例】1は乗用型の走行車体であって、前後方向に
延びるフレ−ム2の前側にフロントミッションケ−ス3
を設け、このフロントミッションケス3の左右両端に下
方に向かう前輪駆動ケ−スを介して前輪4,4を軸装
し、この前輪4,4を操舵可能に構成している。また、
前記フレ−ム2の前後中間部には、エンジン5を搭載し
ている。そして、フレ−ム2の後端部にはリヤ−ミッシ
ョンケ−ス6を固着し、このリヤ−ミッションケ−ス6
から後輪伝動ケ−ス7,7を介して後輪8,8を構成し
ている。9は操縦枠で、その上部に操縦ハンドル10を
装備している。11は前記エンジン5を覆うカバ−12
の上部に設けた操縦座席である。13は搭乗フロア−を
示す。14は車体後部に立設の支柱である。
【0007】15はリンク機構で、上リンク杆15aと
下リンク杆15bの基部側を前記支柱14に枢着し、先
端部側をヒッチ16を装備した縦リンク15cで枢結し
ている。17は油圧シリンダ装置で、シリンダ−本体側
がフレ−ム2に枢結され、ピストン17a先端側を前記
平行リンク機構15の上リンクに一体のア−ム18に枢
結して前記リンク機構15を上下作動ならしめるように
構成している。
【0008】19は移植装置で、前記リンク機構15の
縦リンク15cに一体のヒッチ16に脱着自在に取り付
けられている。この田植装置を簡単に説明すると、フレ
−ム兼用の伝動ケ−ス20の左右中心部の前側が前記ヒ
ッチ16にロ−リング自在に取付けられている。このケ
−ス20の上側に苗供給台21が左右横移動自在に装着
され、伝動ケ−ス20の後方に左右に所定間隔に離れて
後方へ延びる植付部伝動ケ−ス22に植付装置23が装
着されている。
【0009】植付装置23のうち、23aが整列植付装
置であり、23bが非整列植付装置である。先ず23a
の整列植付装置から説明すると、前記植付部伝動ケ−ス
22の後方部分の側方へ突出する駆動軸24に整列植付
用ロ−タリ−ケ−ス25を取付け、このケ−ス25を回
転する。このケ−ス25内には、植付部伝動ケ−ス22
側に固着のメタル26の先端側を当該ケ−ス25内へ突
入させてこれに止着した太陽ギヤ27を設け、この太陽
ギヤ27は前記駆動軸24の軸心に対してピッチ円径が
非円形状になるよう構成する。即ち、太陽ギヤ27自体
を非円形ギヤ−にするも、あるいは、真円ギヤの場合に
は軸24を偏心位置に取り付けて軸24に対しては非円
形ギヤになるよう構成してもよい。この太陽ギヤ27に
は第1遊星ギヤ28が噛み合い、更にこの第1遊星ギヤ
28には第2遊星ギヤ29が噛み合う状態に当該ロ−タ
リ−ケ−ス25に回転自在に軸受けされている。そし
て、前記各第2遊星ギヤ29と一体状に設けられて回転
する軸30をロ−タリ−ケ−ス25の外側へ突出する。
【0010】このように構成された前記太陽ギヤ27に
噛み合う前記各第1遊星ギヤ28及びこの第1遊星ギヤ
28に噛み合う第2遊星ギヤ29は、当然非円形ギヤあ
るいは偏心ギヤに構成され回転角速度が一定にならない
形態に構成されている。そして、前記軸30の外周には
前記ロ−タリ−ケ−ス25に一体的に取り付けられた筒
軸31が前記軸30と同じ外側方へ延びている。
【0011】32は植付具ケ−スで、前記軸30に止着
されたメタルカバ−33を介して当該軸30に一体的に
取り付けている。そして、このケ−ス32内に前記筒軸
31に一体の側面視で外周面が渦巻部分を有したカム体
34を設けている。35は揺動梃子で、中間部をピン3
6で枢着し、その基端部を前記カム体34に接当させ、
先端側を移植具ケ−ス32内で揺動するよう構成する。
37はピストンロッドで、前記揺動梃子35に係合連結
され、移植具ケ−ス32内から下方に突出する形態に構
成されている。38は前記移植具ケ−ス32に取り付け
た植付爪である。39は前記ピストンロッド37に一体
の苗押下子、40はピストンロッド37を弾発下動する
スプリングである。
【0012】次ぎに、非整列植付装置23bについて説
明すると、駆動軸24に非整列植付用ロ−タリ−ケ−ス
41を取付け、このケ−ス41を回転する。このケ−ス
41内には、植付部伝動ケ−ス22側に固着のメタル2
6aの先端側を当該ケ−ス41内へ突入させてこれに止
着した太陽ギヤ42を設け、この太陽ギヤ42は前記駆
動軸24の軸心に対してピッチ円径が非円形状になるよ
う構成する。即ち、太陽ギヤ42自体を非円形ギヤ−に
するも、あるいは、真円ギヤの場合には軸24を偏心位
置に取り付けて軸24に対しては非円形ギヤになるよう
構成してもよい。この太陽ギヤ42には第1遊星ギヤ4
3が噛み合う状態に軸受されている。そして、この第1
遊星ギヤ43と一体状で回転する偏心あるいは非円形状
の第1遊星ベベルギヤ44を同じ軸受させ、更に、この
第1遊星ベベルギヤ44には第2遊星ベベルギヤ45が
噛み合う状態に当該ロ−タリ−ケ−ス25に回転自在に
軸受けされている。そして、前記各第2遊星ベベルギヤ
45と一体状に設けられて回転する軸46をロ−タリ−
ケ−ス41の外側へ突出する。この時、この軸46は前
記駆動軸24に対して平行でなく斜め状に構成され、し
かも、2個の該軸46はケ−ス41の外側と内側との反
対側に突出するよう構成する。そして、この軸46の外
周には前記ロ−タリ−ケ−ス41に一体的に取り付けら
れた筒軸47が前記軸46と同じ外側方へ延びている。
【0013】48は植付具ケ−スで、前記軸46に止着
されたメタルカバ−49を介して当該軸46に一体的に
取り付けている。そして、このケ−ス48内に前記筒軸
47に一体の側面視で外周面が渦巻部分を有したカム体
34aを設けている。35aは揺動梃子で、中間部をピ
ン36aで枢着し、その基端部を前記カム体34aに接
当させ、先端側を移植具ケ−ス48内で揺動するよう構
成する。37aはピストンロッドで、前記揺動梃子35
aに係合連結され、移植具ケ−ス48内から下方に突出
する形態に構成されている。38aは前記移植具ケ−ス
48に取り付けた植付爪である。39aは前記ピストン
ロッド37aに一体の苗押下子、40aはピストンロッ
ド37aを弾発下動するスプリングである。
【0014】このように構成した非整列植付装置23b
では、ロ−タリ−ケ−ス25の回転端側に夫々装着され
る2個の植付具ケ−ス48に取り付けた各植付爪38
a,38aの先端軌跡(ロ)が背面視においてX状に交
差する。したがって、苗供給台21の下端側に対抗して
構成された苗受止枠50に設けられた単一の苗分割口5
1から各苗植付爪38a,38aが交互に苗を分割し
て、下方の圃場表土面に苗を植付ける時点では左右に離
れた位置に植付けることになる。所謂る千鳥り植付けを
行うことができる。
【0015】そして、この整列植付装置23aと非整列
植付装置23bとを、多条植え田植機において、左右両
端側で植付ける植付装置を整列植付装置23aに構成
し、この両端を除く他の植付装置を非整列植付装置23
bに構成する。尚、記号Pは苗植付位置を示す。第7図
の実施例では、4条植田植機であり、両端2列を整列植
えとし、中間2列を千鳥植えの非整列植えとして都合6
列の植付けにした例である。
【0016】第8図の実施例では、5条植田植機であ
り、両端2列を整列植えとし、中間3列を千鳥植えの非
整列植えとして都合8列の植付けにした例である。5条
植えの田植機について第9図の如き実施例もある。第1
0図の実施例では、6条植田植機であり、両端2列とそ
の中央2列とを整列植えとし、この両端列と中央の整列
植えとの間の中間2列を千鳥植えの非整列植えとして都
合10列の植付けにした例である。勿論、この場合には
第11図の実施例も考えられる。
【0017】52aはセンタ−フロ−ト、52bはサイ
ドフロ−トであり、前記伝動ケ−ス20の下側方に所定
の左右間隔を設けて配設説されている。そして、後方側
を前記植付部伝動ケ−ス22側にブラケットを介して横
方向の軸で枢着させ、前側を上下動可能にし、各フロ−
ト52a,52bの前側は伝動ケ−ス20から前側に突
出させた支持体53に屈折可能リンク54a,54bを
介してフロ−トが上下動自在になるよう取り付けてい
る。
【0018】55は油圧バルブで、前記センタ−フロ−
ト52aと前記支持体53との間に介在させ、フロ−ト
の上下動によって該バルブ55が切替えられる構成にな
っている。そして、このバルブ55の切替えで前記油圧
シリンダ−装置17が制御され、水田深さに応じてこの
油圧シリンダ−装置17が自動的に作動してリンク機構
15を介して移植装置19が昇降制御され、フロ−ト側
の接地圧が略一定の適正範囲になる状態に制御されるよ
うに構成されている。
【0019】56は施肥装置で、粒状肥料を収納するホ
ッパ−57の下部に肥料繰出機58を設け、この繰り出
された肥料を移送ホ−ス59で後方下部側へ搬送させ、
前記フロ−ト52a,52b側に取り付けられて表土面
に溝を造成する作溝器60による造成溝内へ放出するよ
うに構成されている。尚、繰出機58で繰り出される肥
料は前記整列植付装置23aと非整列植付装置23bと
の合計に合致した数の移送ホ−ス59で移送されて施肥
される。即ち、4条植え田植機では左右4列で施肥さ
れ、5条植え田植機では5列で施肥、6条植え田植機で
は6列で施肥されるようになっている。この場合の作溝
器60の位置は、夫々平面視で現すと、第12図、第1
3図及び第14図の実施例のように配設している。
【0020】施肥装置56のホッパ−部側は、走行車体
1側に装着されていて、移送ホ−ス59側が屈曲自在な
可撓性ホ−スになっている。61は繰出機58を駆動す
るクランクロッドである。上例の構成による作用を説明
する。先ず、4条植え田植機及び5条植え田植機の実施
例における植付作業状態について、説明すると、水田圃
場内において走行車体1で移植装置19部を牽引しなが
ら各部をエンジン5側から伝動駆動する。このとき、移
植装置19部は、操縦座席11側の操作レバ−の操作に
より油圧バルブ55を切替えて下降させ、各フロ−ト5
2a,52bが表土面に接地する状態で牽引する。この
とき、油圧バルブ55はセンタ−フロ−ト52aの接地
により自動的に中立位置に切替られてフロ−トの接地圧
が適正な状態に保持される。また、牽引状態の推進中に
おいて水田深さが変動して、表土面から車体1の高さが
変動し、センタ−フロ−ト52aの前側が接地圧の変動
に起因して上下動するとき、自動的に油圧バルブ55が
切替られて移植装置19が昇降制御され、常に、該移植
装置19側が表土面から略一定範囲の高さになりながら
牽引される。
【0021】このように推進される移植装置19側は、
伝動ケ−ス20内の作動機構により、苗供給台21が左
右に往復移動される。即ち、この供給台21に搭載され
た苗Nの下端面側が、供給台21の後方下端側に設けら
れている苗受止枠50に受け止められた状態で左右方向
に摺動し、苗分割口51に次々と繰り出される。一方、
左右端側に設けられている整列植付装置23aと中間部
に設けられている非整列植付装置23bとが、この苗分
割口に繰り出される苗Nを次ぎのようにして水田表土面
に植付ける。
【0022】まず、駆動軸24の回転により、整列植付
用ロ−タリ−ケ−ス25及び非整列植付用ロ−タリ−ケ
−ス41が回転する。このとき、該ケ−ス25,41内
に内装された太陽ギヤ27,42は伝動ケ−ス20側に
固着のメタル26,26aで非回転状態にあるから、こ
の太陽ギヤ−27,27に噛み合う第1遊星ギヤ28,
43が回転される。
【0023】そこで、先ず、整列植付装置23a側の植
付作用を説明すると、整列植付用ロ−タリ−ケ−ス25
内の第2遊星ギヤ29は、第1遊星ギヤ28に噛み合っ
ているから、この第1遊星ギヤ28とは逆転して、実質
上はロ−タリ−ケ−ス25に対しては何等回転していな
い状態になる。これは、太陽ギヤ−27,第1遊星ギヤ
28及び第2遊星ギヤ29の歯数が全て同一に構成され
ているからである。しかし、これらのギヤは非円形ギヤ
あるいは軸に対し偏心状態に設けられているから、回転
数は同一であっても、回転時の各速度の変動がり、最終
の第2遊星ギヤ29と一体状に設けた軸30はロ−タリ
−ケ−ス25に対しては回動運動をすることになる。こ
のため、該軸30に固着の植付具ケ−ス32が回転中の
ロ−タリ−ケ−ス25に対して回動作動し、この植付具
ケ−ス32に固着の植付爪38が側面視において上下方
向に長く、下側が前後に狭いル−プ状の植付軌跡(イ)
を描くことになる。
【0024】一方、植付具ケ−ス32内のカム体34
は、ロ−タリ−ケ−ス25側に取り付けた筒軸31に一
体的に設けられているから、植付具ケ−ス32の回動に
よって梃子35がピン36を支点に揺動する。したがっ
て、この梃子35に係合されたピストンロッド37が植
付具ケ−ス32に摺動状態支えられているから上下運動
し、その下端側に取り付けられた苗押出子39も同じく
上下運動する。
【0025】このように植付爪38が植付軌跡(イ)を
描いて前記苗分割口51から苗を分離するときには、苗
押出子39が植付爪38の背面側で上位に位置して苗分
割時のストッパ−になり、苗植付爪38が水田表土面に
突入したとき、この苗押出子39がピストンロッド37
を弾発するスプリング40の作用によって急速に下動し
て分割係合中の苗Nを植え付ける。
【0026】非整列植付装置23b側の植付作用は、基
本的には前記の整列植付装置23aと同じであるが、駆
動軸24によってロ−タリ−ケ−ス41が回転され、太
陽ギヤ42は植付部伝動ケ−ス22側に取り付けられて
いるから回転せずに停止状態で保持されている。したが
って、第1遊星ギヤ43がロ−タリ−ケ−ス41の回転
で太陽ギヤ42の周りを遊星回転し、同じく、この遊星
ギヤ43と一体状に連動された第1遊星ベベルギヤ44
も回転される。そして、この第1遊星ベベルぎや44に
噛み合う第2遊星ベベルギヤ45が逆回転されることに
なる。この場合、各ギヤの歯数は、太陽ギヤ42の歯数
に同一にしているから、第2遊星ベベルギヤ45は、実
質上はロ−タリ−ケ−ス41に対しては何等回転してい
ない状態になる。しかし、これらのギヤは非円形ギヤあ
るいは軸に対し偏心状態に設けられているから、回転数
は同一であっても、回転時の各速度の変動がり、最終の
第2遊星ベベルギヤ45と一体状に設けた軸46はロ−
タリ−ケ−ス41に対しては回動運動をすることにな
る。このため、該軸46に固着の植付具ケ−ス48が回
転中のロ−タリ−ケ−ス41に対して回動作動する。
【0027】然るに、前記二つの軸46,46は、ベベ
ルギヤ44,45の組合せにより、前記ロ−タリ−ケ−
ス41に対して互いに平行で、且つ、左右反対側に向い
斜め方向へケ−ス41から突出した形態に構成されてい
るから、この軸46,46に夫々取り付けられた植付具
ケ−ス48の植付爪38a,38aの先端部の作動軌跡
は、ロ−タリ−ケ−ス41の回転にと伴い、背面視でX
状に交差し、側面視では上下方向に長く、下側が前後に
狭いル−プ状の植付軌跡(ロ)を描くことになる。
【0028】一方、植付具ケ−ス48内のカム体34a
は、ロ−タリ−ケ−ス41側に取り付けた筒軸47に一
体的に設けられているから、植付具ケ−ス48の回動に
よって梃子35aがピン36aを支点に揺動する。した
がって、この梃子35aに係合されたピストンロッド3
7aが植付具ケ−ス48に摺動状態支えられているから
上下運動し、その下端側に取り付けられた苗押出子39
aも同じく上下運動する。
【0029】このように植付爪38aが植付軌跡(ロ)
を描いて前記苗分割口51から苗を分離するときには、
苗押出子39aが植付爪38aの背面側で上位に位置し
て苗分割時のストッパ−になり、苗植付爪38aが水田
表土面に突入したとき、この苗押出子39aがピストン
ロッド37aを弾発するスプリング40aの作用によっ
て急速に下動して分割係合中の苗Nを植え付ける。この
植付状態は、背面視の植付軌跡(ロ)がX状なるため
に、苗分割口51から分離された苗Nは左右交互に振り
分けられながら植え付けられ、所謂る千鳥植えになる。
この場合、この千鳥植えにおいては、左右横側から苗N
が斜め状に水田表土面に差し込まれて植付けられるため
に、苗Nは直立姿勢になり難く多少とも傾いて植え付け
られる。
【0030】このようにして、整列植付装置23aと非
整列植付装置23bの2種類の植付装置で列状にに苗が
植え付けられて行くが、この実施例では、一植付行程中
において、左右両端側に位置した植付装置が整列植付装
置23aで構成されているから、横端苗列は必ず前後方
向に植付ピッチが狭い密植状の整列植えになり、他の植
付状列においては千鳥植付け条になる。したがって、田
植え作業時において、往復植付けがおこなわれるが、そ
の往行程の未植側植付条列と復行程の既植側植付条列と
が整列植えになり、両植付状列の苗Nが直立姿勢で植え
付けられていることから、この部分の条間設定がやり易
くなり、しかも、この部分の折り返し条間が従来の整列
植付用田植機の場合と同じ左右間隔に保たれるから、植
付後の除草管理や肥培管理が楽になる。
【0031】尚、非整列植付装置23bの場合にはロ−
タリ−ケ−ス41の装備される2個の苗植付具48,4
8の各植付爪38aは共に相反対側へ斜め作動した植付
軌跡(ロ)になり、直立植付姿勢が保たれない。したが
って、左右端に植え付けられる苗列が斜め植え姿勢にな
って、条間設定が困難になる欠点があるが、これを解消
すると共に、千鳥植えの長所を少しでも可能化するに
は、第15図で示した実施例の通り、単一のロ−タリ−
ケ−ス62を回転する駆動軸24のを中心として、その
一方側には整列植付伝動ギヤ列形態を、他方側には非整
列植付伝動ギヤ列形態に構成し、両植付装置をミックス
させた構造の植付装置にすればよい。即ち、前述のロ−
タリ−ケ−ス内の伝動構造の記号をそのままこの実施形
態のものに流用した記載の通りのものになる。
【0032】この実施形態のミックス型植付装置23c
による植付苗列は、第16図で示した通りの、変則千鳥
植えになり、左右に植付位置がずれる寸法が前述の非整
列植付装置23bのものに比較して1/2に留まる。そ
して、一列は直立に植えられ、他は斜め植えになる。そ
こでこの装置を採用するときは、直立植付姿勢の苗列が
多条植え田植機の左右横端植付位置になるよう構成する
と往復折り返し時の条間設定が容易になる。また、折り
返し時の苗列条間幅を広くして植え付けることが可能に
なる。
【0033】非整列植付装置23bで多条植え田植機を
構成する場合において、前述実施例の施肥装置56を設
けて、植付けと同時に肥料を施す施肥機付き田植機にす
るには、その施肥装置56の作溝器60の配置を、苗分
割口51下方投影面の前後方向軌跡上に設けると、均等
な肥料効能が発揮され、稲の成育がほぼ均一になる。ま
た、この部分には苗Nが植付けられることがないので、
肥料による成育阻害を防止することができる。
【0034】
【発明の作用効果】この発明によれば、整列植付装置2
3aと非整列植付装置23bの2種類の植付装置で列状
にに苗が植え付けられ、多条植えの横端苗列が、必ず前
後方向に植付ピッチが狭い密植状の整列植えになり、他
の植付状列においては千鳥植付け条になる。即ち、往行
程の未植側植付条列と復行程の既植側植付条列とが整列
植えを、直立姿勢に植え付けることができ、この部分の
条間設定がやり易くなり、しかも、この部分の折り返し
条間が従来の整列植付用田植機の場合と同じ左右間隔に
保たれるから、植付後の除草管理や肥培管理が楽にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の平断面図
【図3】要部の側断面図
【図4】要部の平断面図
【図5】要部の一部断面する側面図
【図6】作用を説明する要部の背面図
【図7】要部の平面図
【図8】要部の平面図
【図9】要部の平面図
【図10】要部の平面図
【図11】要部の平面図
【図12】要部の平面図
【図13】要部の平面図
【図14】要部の平面図
【図15】要部の平断面図
【図16】作用を説明する要部の背面図
【符号の説明】
1 走行車体 23 植付装置 23a 整列植付装置 23b 非整列植付装置 51 苗分割口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多条植えの田植機であって、単一の苗分
    割口51から苗を分割して圃場の表土面に当該分割した
    苗Nを植付ける植付装置が苗分割口51の上下直線方向
    の投影される位置に植付ける整列植付装置23aと、苗
    分割口51の上下直線方向の投影される位置から左右に
    離れた側方位置へ植付ける非整列植付装置23bとの少
    なくとも2種類の植付装置で構成され、この田植機の左
    右端に位置する植付装置を整列植付装置23aで構成し
    たことを特徴とする多条植え田植機。
JP924694A 1994-01-31 1994-01-31 多条植え田植機 Pending JPH07213125A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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