JPH07211470A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH07211470A
JPH07211470A JP6007249A JP724994A JPH07211470A JP H07211470 A JPH07211470 A JP H07211470A JP 6007249 A JP6007249 A JP 6007249A JP 724994 A JP724994 A JP 724994A JP H07211470 A JPH07211470 A JP H07211470A
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discharge lamp
lighting device
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changing
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Masahito Onishi
雅人 大西
Kazuo Yoshida
和雄 吉田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スイッチング素子の動作周波数の制御により放
電灯の負荷電流を制御する放電灯点灯装置において、負
荷インピーダンスの急変時にも負荷電流の急変を防止し
て、スイッチング素子のストレスを低減すると共に、波
形の歪みを抑制して、ノイズを低減する。 【構成】スイッチング素子の動作周波数と動作位相を可
変としたフルブリッジインバータ回路によりLC共振回
路と放電灯よりなる負荷回路を駆動する放電灯点灯装置
において、放電灯点灯中に放電灯寿命末期等により過電
圧や過電流のような異常が発生したときに、動作位相を
変化させる第1の制御手段を動作周波数を変化させる第
2の制御手段よりも優先して、出力を制限する方向に制
御する異常時保護手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波スイッチング動
作によって放電灯に高周波電流を供給する放電灯点灯装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は従来の放電灯点灯装置の回路図で
あり、図2はその動作説明図である。この従来例はフル
ブリッジによる放電灯点灯装置であり、その主回路構成
は、交流電源Eと整流回路Dで構成される電源回路と並
列に、スイッチング素子S1 ,S2 の直列接続回路とス
イッチング素子S3 ,S4 の直列接続回路を接続し、ス
イッチング素子S1 ,S2 の接続点Aとスイッチング素
子S3 ,S4 の接続点Bの間に、インダクタLと放電灯
2を直列接続し、放電灯2のフィラメント間に予熱用の
コンデンサCを接続したものである。直列接続されたス
イッチング素子は同時にはオンせず、それぞれの直列に
接続されたスイッチング素子をオン時間とオフ時間が同
じとなるように交互にオン・オフ動作させるフルブリッ
ジ回路を構成している。各スイッチング素子S1 〜S4
は、制御回路1より供給される図2(a)〜(d)に示
す制御信号V1 〜V4 によって制御される。
【0003】以下、具体的な回路動作を説明する。時刻
0 において、制御信号V1 とV4がローレベルにな
り、スイッチング素子S1 とS4 がオフし、制御信号V
2 とV 3 がハイレベルになり、スイッチング素子S2
3 がオンすると、インダクタLに流れる負荷電流Iz
は共振により時刻t0 以前の電流と連続となるため、図
2(e)のようにAからBの方向に流れ、やがてBから
Aの方向へ流れる。時刻t1 において、制御信号V1
4 がハイレベルになり、スイッチング素子S1とS4
がオンし、制御信号V2 とV3 がローレベルになり、ス
イッチング素子S 2 とS3 がオフすると、負荷電流Iz
は共振により時刻t1 以前の電流と連続となるため、B
からAの方向に流れ、やがてAからBの方向へ流れる。
時刻t2 において、時刻t0 と同様に再び制御信号V1
とV4 がローレベルになり、スイッチング素子S1 とS
4 がオフし、制御信号V2 とV3 がハイレベルになり、
スイッチング素子S2 とS3 がオンする。これら一連の
動作により放電灯2に高周波電流を供給できるものであ
る。
【0004】この従来例において、例えば、放電灯寿命
末期等により負荷インピーダンスが急変し、増加する場
合に、時刻t3 に示すようにインダクタLに流れる負荷
電流Izが増加して行く。そこで、時刻t4 において、
電流の異常が検知された場合、時刻t5 で制御信号V1
〜V4 の周波数を上昇させて、スイッチング素子の動作
周波数を上昇させることにより負荷電流Izの増加を制
限していた。しかしながら、この従来例では、常に負荷
回路が電源に接続されているので、時刻t6 に示すよう
に、負荷電流Izが急峻に変化し、スイッチング素子の
ストレスが大きくなってしまうという問題があった。ま
た、時刻t6 以前で波形が歪んでいるので、ノイズが大
きくなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
放電灯点灯装置では、放電灯寿命末期等により負荷イン
ピーダンスが急変し、増加する場合に、スイッチング素
子の動作周波数を上昇させて負荷電流の増加を制限して
いたが、常に負荷回路が電源に接続されているので、負
荷電流が急峻に変化し、スイッチング素子のストレスが
大きくなってしまったり、波形が歪んでいるので、ノイ
ズが大きくなるという問題があった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、スイッチング素
子の制御により放電灯の負荷電流を制御する放電灯点灯
装置において、負荷インピーダンスの急変時にも負荷電
流の急変を防止して、スイッチング素子のストレスを低
減すると共に、波形の歪みを抑制して、ノイズを低減す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の放電灯点灯装置
にあっては、上記の課題を解決するために、図3に示す
ように、スイッチング素子の動作周波数の変化に優先し
て、一方の直列接続したスイッチング素子に対して、他
方の直列接続したスイッチング素子の動作位相を変化さ
せて、負荷回路が電源回路に接続されている期間を短く
することにより負荷電流を減衰的振動とするものであ
る。
【0008】
【作用】以上のような動作により、放電灯寿命末期等
に、負荷インピーダンスが急変し、増加する場合におい
ても、負荷電流の急峻な変化を防止し、スイッチング素
子のストレスを軽減できる。また、波形の歪みを抑制
し、ノイズを低減しながら、負荷電流の増加を抑えるこ
とができる。
【0009】
【実施例】図3は本発明の一実施例の動作波形図であ
る。本実施例の回路図は図1の従来例と同様である。本
実施例によれば、一方の直列に接続されたスイッチング
素子に対して、他方の直列に接続されたスイッチング素
子のオン・オフのタイミングを、同位相から180度ず
れた位相までの範囲で連続的に変化させるものである。
各スイッチング素子は、制御回路より図3(a)〜
(d)に示す制御信号V1〜V4 によって制御される。
【0010】以下、本実施例の具体的な回路動作につい
て説明する。図3の時刻t0 において、制御信号V1
4 がハイレベルになり、スイッチング素子S1 とS4
がオンし、制御信号V2 とV3 がローレベルになり、ス
イッチング素子S2 とS3 がオフすると、インダクタL
に流れる負荷電流Izは共振により時刻t0 以前の電流
と連続となるため、BからAの方向に流れ、やがてAか
らBの方向へ電流が流れる。インダクタLに流れる負荷
電流Izは図3(e)に示すように流れる。図3の時刻
1 において、制御信号V1 とV4 がローレベルにな
り、スイッチング素子S1 とS4 がオフし、制御信号V
2 とV3 がハイレベルになり、スイッチング素子S2
3 がオンすると、負荷電流Izは共振により時刻t1
以前の電流と連続となるため、AからBの方向に流れ、
やがてBからAの方向へ流れる。時刻t2 において、時
刻t0 と同様に、再び制御信号V1 とV4 がハイレベル
になり、スイッチング素子S1 とS4 がオンし、制御信
号V2 とV3 がローレベルになり、スイッチング素子S
2 とS3 がオフする。次に、例えば、放電灯寿命末期等
により負荷インピーダンスが急変し、増加する場合に、
時刻t3 において、インダクタLに流れる負荷電流Iz
が増加して行き、時刻t4 で増加して行く電流の異常が
検知された場合、時刻t5 において、制御信号V1 がロ
ーレベル、制御信号V2 がハイレベルとなり、制御信号
3 とV4 は変化させずに電源回路と負荷回路を接続し
ない期間を作る。そして、時刻t6 で制御信号V1 とV
4 及びV 2 とV3 の位相差が予め設定しておいた位相差
θになると、制御信号V3 がハイレベル、制御信号V4
がローレベルとなり、電源回路と負荷回路が接続され
る。ここで、制御信号V1 とV4 及び制御信号V2 とV
3 が同時にオンする最大の期間に対する、制御信号V1
とV4 及び制御信号V2 とV3 が実際に同時にオンする
期間の割合を「重なり率」とすると、制御信号V2 とV
3 が設定された重なり率になる時刻まで、そのままの状
態を保つ。そして、時刻t7 において、制御信号V3
4 は変化させずに、制御信号V1 がハイレベル、制御
信号V2 がローレベルとなり、再び電源回路と負荷回路
を接続する期間を作る。
【0011】時刻t8 において、制御信号V2 とV3
位相差が予め設定しておいた位相差θになると、制御信
号V3 がローレベル、制御信号V4 がハイレベルとな
り、電源回路と負荷回路が接続される。時刻t9 におい
て、時刻t5 と同様の状態となり、以下、この繰り返し
で動作を継続することにより、負荷電流Izを次第に減
少して行く。そして、或る程度の時間が経過した後、時
刻t10において、制御信号V1 とV2 の動作周波数を変
化させる。制御信号V1 がハイレベルになり、スイッチ
ング素子S1 がオンし、制御信号V2 がローレベルにな
り、スイッチング素子S2 がオフし、制御信号V3 はハ
イレベルを維持し、スイッチング素子S3はオンし続
け、制御信号V4 はローレベルを維持し、スイッチング
素子S4 はオフし続けるので、負荷回路は電源回路に接
続されないが、インダクタLに流れる負荷電流Izは共
振により時刻t10以前の電流と連続となるため、図3
(e)のように流れる。次に、時刻t11において、時刻
5 から時刻t9 と同じ重なり率となるように、制御信
号V3 がローレベルになり、スイッチング素子S3 がオ
フし、制御信号V4 がハイレベルになり、スイッチング
素子S4 がオンすると、負荷回路が電源回路に接続さ
れ、インダクタLに流れる負荷電流Izは共振により図
3(e)のように流れる。その後、時刻t11〜t14にお
いては、時刻t5 〜t 9 と動作周波数は違うが、同様の
動作を行う。これらの一連の動作により、負荷インピー
ダンスが急峻に変化した場合に、負荷回路が電源回路に
接続される時間を短くし、そして、スイッチング素子の
周波数を上昇させることにより、インダクタLに流れる
負荷電流Izの増加を制限し、スイッチング素子のスト
レスを軽減し、また、波形の歪みも低減して、ノイズも
軽減する。そして、インダクタLに流れる負荷電流Iz
が十分に小さくなると、重なり率を最大にして微弱電流
モードにする。
【0012】これらの回路の一連の状態の推移を図4に
示す。図4において、横軸は動作周波数f、縦軸は重な
り率を示している。図中、状態Aはランプ始動可能領域
であり、状態Bはランプ予熱可能領域、状態Cは無負荷
領域である。また、一点鎖線よりも左側の領域が点灯可
能領域である。図4から明らかなように、負荷電流が急
峻に変化したときに、重なり率を小さい値にして一定に
維持しながら動作周波数fを上昇させ、十分に負荷電流
が小さくなると、重なり率を最大にして回路を微弱発振
モードにする点が本実施例の特徴である。
【0013】次に、図5は本発明の第2実施例の動作説
明図である。本実施例の主回路構成は図1の従来例と同
様であり、各スイッチング素子S1 〜S4 は、制御回路
から供給される図5(a)〜(d)に示す制御信号V1
〜V4 によって制御される。以下、具体的な回路動作に
ついて説明する。調光時に負荷電流Izを低減するため
に、図5の時刻t0 において、制御信号V1 がハイレベ
ルになり、スイッチング素子S1 がオンし、制御信号V
2 がローレベルになり、スイッチング素子S2がオフ
し、制御信号V3 はハイレベルを維持し、スイッチング
素子S3 はオンし続け、制御信号V4 はローレベルを維
持し、スイッチング素子S4 はオフし続けるので、負荷
回路は電源回路に接続されないが、負荷電流Izは共振
により時刻t0 以前の電流と連続となるため、図5
(e)のように流れる。図5の時刻t1において、制御
信号V3 がローレベルになり、スイッチング素子S3
オフし、制御信号V4 がハイレベルになり、スイッチン
グ素子S4 がオンし、制御信号V 1 はハイレベルを維持
し、スイッチング素子S1 はオンし続け、制御信号V2
はローレベルを維持し、スイッチング素子S2 はオフし
続けるので、負荷回路が電源回路に接続され、電流は共
振により図5(e)のように流れる。次に、図5の時刻
2 において、制御信号V1 がローレベルになり、スイ
ッチング素子S1 がオフし、制御信号V2 がハイレベル
になり、スイッチング素子S2 がオンし、制御信号V3
はローレベルを維持し、スイッチング素子S3 はオフし
続け、制御信号V4 はハイレベルを維持し、スイッチン
グ素子S4 はオンし続けるので、負荷回路は電源回路に
接続されないが、負荷電流Izは共振により時刻t2
前の電流と連続となるため、図5(e)のように流れ
る。図5の時刻t3 において、制御信号V3 がハイレベ
ルになり、スイッチング素子S3 がオンし、制御信号V
4がローレベルになり、スイッチング素子S4 がオフす
ると、負荷回路は電源回路に接続され、負荷電流Izは
共振により図5(e)のように流れる。そして、図5の
時刻t4 において、時刻t0 と同様となり、同じ動作を
繰り返す。
【0014】次に、例えば、図5の時刻t5 で放電灯寿
命末期等により負荷インピーダンスが急変し、増加する
場合に、インダクタLに流れる負荷電流Izが増加し、
図5の時刻t6 において、増加して行く負荷電流の異常
を検知すると、図5の時刻t 7 において、制御信号V1
がローレベルになり、スイッチング素子S1 がオフし、
制御信号V2 がハイレベルになり、スイッチング素子S
2 がオンし、制御信号V3 はローレベルを維持し、スイ
ッチング素子S3 はオフし続け、制御信号V4はハイレ
ベルを維持し、スイッチング素子S4 はオンし続ける
が、制御信号V1とV4 及びV2 とV3 の位相差が予め
設定しておいた位相差θまで大きくし、電源回路と負荷
回路が接続される時間を短く、時刻t8 において、制御
信号V1 はローレベルを保ち、制御信号V2 はハイレベ
ルを保ち、制御信号V3 はハイレベルとなり、制御信号
4 はローレベルとなり、時刻t3 と同様の動作とな
る。
【0015】その後、時刻t8 〜t12は、重なり率が変
化するが、時刻t0 〜t4 と同じ動作の繰り返しによ
り、電源回路と負荷回路の接続時間を減少させることに
より負荷電流Izを減少して行く。そして、ある程度時
間が経過した後、時刻t13において、制御信号V1 〜V
4 の動作周波数を変化させる。制御信号V1 がローレベ
ル、制御信号V2 がハイレベルになり、スイッチング素
子S2 がオンし、制御信号V3 はローレベルを維持し、
スイッチング素子S3 はオフし続け、制御信号V 4 はハ
イレベルを維持し、スイッチング素子S4 はオンし続け
るので、負荷回路は電源回路に接続されないが、負荷電
流Izは共振により時刻t13以前の電流と連続となるた
め、図5(e)のように流れる。次に、時刻t14におい
て、時刻t 8 から時刻t12と同じ重なり率にするよう
に、制御信号V3 がハイレベルになり、スイッチング素
子S3 がオンし、制御信号V4 がローレベルになり、ス
イッチング素子S4 がオンすると、負荷回路が電源回路
に接続され、負荷電流Izは共振により図5(e)のよ
うに流れる。その後、時刻t14〜t17は、時刻t8 〜t
12と動作周波数が違うが同様の動作を行う。これら一連
の動作により、本回路において負荷電流が急峻に変化し
たときに、調光時の重なり率よりも小さい値にして負荷
回路が電源に接続されている時間を減少し、負荷回路へ
のゼロ電圧の時間を増加させ、その後、制御信号V1
4 のスイッチング周波数を変化させることにより、負
荷電流Izの増加を制限する。これにより、スイッチン
グ素子のストレスを軽減し、また、波形の歪みも小さく
することができ、ノイズも軽減できる。そして、十分に
負荷電流が小さくなると、重なり率を最大にして回路を
微弱発振モードにする。
【0016】これら回路の一連の状態の推移を図6に示
す。図6において、横軸は動作周波数f、縦軸は重なり
率を示している。図中、状態Aはランプ始動可能領域で
あり、状態Bはランプ予熱可能領域、状態Cは無負荷領
域である。また、一点鎖線よりも左側の領域が点灯可能
領域である。図6から明らかなように、負荷電流が急峻
に変化したときに、調光時の重なり率よりも小さい値に
して重なり率を一定に維持しながら動作周波数を上昇さ
せ、十分に負荷電流が小さくなると、重なり率を最大に
して回路を微弱発振モードにする点が本実施例の特徴で
ある。
【0017】次に、図7は本発明の第3実施例の動作説
明図である。本実施例の主回路構成は図1の従来例と同
様であり、各スイッチング素子S1 〜S4 は、制御回路
から供給される図7(a)〜(d)に示す制御信号V1
〜V4 によって制御される。以下、具体的な回路動作に
ついて説明する。調光時において、負荷電流を低減する
ために、第2実施例で説明した重なり率を変化させる動
作と同様に、本実施例においても、時刻t0 〜t4 と同
様な動作を繰り返し行う。次に、例えば、時刻t5 で放
電灯寿命末期等により負荷インピーダンスが急変し、増
加する場合に、負荷電流が増加して行き、時刻t6 で増
大して行く負荷電流の異常を検知すると、時刻t7 にお
いて、制御信号V1 がローレベルになり、スイッチング
素子S1がオフし、制御信号V2 がハイレベルになり、
スイッチング素子S2 がオンし、制御信号V3 はローレ
ベルを維持し、スイッチング素子S3 はオフし続け、制
御信号V4 はハイレベルを維持し、スイッチング素子S
4 はオンし続けるので、負荷回路は電源回路に接続され
ないが、負荷電流は共振により時刻t7 以前の電流と連
続となるため、図7(e)のように流れる。このとき、
制御信号V1 とV2を変化させる。次に、時刻t8 にお
いて、制御信号V1 とV4 及びV2 とV3 を時刻t0
4 と同じ重なり率にするために、制御信号がハイレベ
ルになり、スイッチング素子S3 がオンし、制御信号V
4 がローレベルになり、スイッチング素子S4 がオフす
ると、負荷回路は電源回路に接続され、負荷電流は共振
により図7(e)のように流れる。その後、時刻t9
13は時刻t0 〜t4 と動作周波数が変化するが、重な
り率は一定で同様の動作を行い、これら一連の動作によ
り、負荷電流が急峻に変化した場合に、負荷回路が電源
回路に接続されている時間が減り、負荷電流の増加を制
限し、スイッチング素子のストレスが軽減される。そし
て、十分に負荷電流が小さくなると、重なり率を最大に
して微弱電流モードにする。
【0018】これら回路の一連の状態の推移を図8に示
す。図8において、横軸は動作周波数f、縦軸は重なり
率を示している。図中、状態Aはランプ始動可能領域で
あり、状態Bはランプ予熱可能領域、状態Cは無負荷領
域である。また、一点鎖線よりも左側の領域が点灯可能
領域である。図8から明らかなように、重なり率を一定
に維持しながら動作周波数を上昇させている点が本実施
例の特徴である。
【0019】次に、図9は本発明の第4実施例の動作説
明図である。本実施例の主回路構成は図1の従来例と同
様であり、各スイッチング素子S1 〜S4 は、制御回路
から供給される図9(a)〜(d)に示す制御信号V1
〜V4 によって制御される。以下、具体的な回路動作に
ついて説明する。調光時において、負荷電流を低減する
ために、第2実施例で説明した重なり率を変化させる動
作と同様に、本実施例においても、時刻t0 〜t4 に同
様な動作を繰り返し行う。次に、例えば、時刻t5 で放
電灯寿命末期等により負荷インピーダンスが急変し、増
加する場合に、負荷電流が増加して行き、時刻t6 で増
大して行く負荷電流の異常を検知すると、時刻t7 で制
御信号V1 がローレベルになり、スイッチング素子S1
がオフし、制御信号V2 がハイレベルになり、スイッチ
ング素子S2 がオンし、制御信号V3 はローレベルを維
持し、スイッチング素子S3 はオフし続け、制御信号V
4はハイレベルを維持し、スイッチング素子S4 はオン
し続けるので、負荷回路は電源回路に接続されないが、
負荷電流は共振により時刻t7 以前の電流と連続となる
ため、図9(e)のように流れる。このとき、制御信号
1 とV2 を変化させる。次に、時刻t8 において、制
御信号V1 とV4 及びV2 とV3 を時刻t0〜t4 より
重なり率を小さくするために、制御信号V1 とV4 及び
2 とV3 の位相差を予め設定しておいた位相差θまで
大きくし、重なり率を小さくし、制御信号V3 がハイレ
ベルになり、スイッチング素子S3 がオンし、制御信号
4 がローレベルになり、スイッチング素子S4 がオフ
すると、負荷回路は電源回路に接続され、負荷電流Iz
は共振により図9(e)のように流れる。その後、時刻
9 〜t13は時刻t0 〜t4 とは周波数と重なり率が違
うものの、同様の動作を行い、これら一連の動作によ
り、或る設定された時刻より制御信号と重なり率をそれ
ぞれ同時に変化させて行くことにより、負荷電流が急峻
に変化した場合に、負荷回路が電源回路に接続されてい
る時間が減る。これにより、負荷電流Izの増加を制限
し、スイッチング素子のストレスを軽減できる。また、
波形の歪みも小さくなり、ノイズも軽減できる。そし
て、十分に負荷電流Izが小さくなると、重なり率を最
大にして微弱発振モードとする。
【0020】これら回路の一連の状態の推移を図10に
示す。図10において、横軸は動作周波数f、縦軸は重
なり率を示している。図中、状態Aはランプ始動可能領
域であり、状態Bはランプ予熱可能領域、状態Cは無負
荷領域である。また、一点鎖線よりも左側の領域が点灯
可能領域である。図10から明らかなように、重なり率
を減少させながら動作周波数を上昇させている点が本実
施例の特徴である。
【0021】次に、図11は本発明の第5実施例の動作
説明図であり、回路動作の状態の推移を示している。本
実施例の主回路構成は図1の従来例と同様である。ラン
プ始動可能領域で動作している状態Aから、放電灯寿命
末期等により負荷インピーダンスが急変し、負荷電流が
増加し、異常を検知すると、無負荷領域の状態Cまで制
御信号V1 〜V4 の周波数fを変化させると共に、重な
り率も小さくし、負荷回路に電源回路が接続される時間
を低減することによって負荷電流の増加を制限する。そ
して、ある程度負荷電流を制限したら、そのまま制御信
号V1 〜V4 の周波数fを変化させると共に、重なり率
も大きくして微弱電流モードにする。これにより、負荷
電流の増加を制限して、スイッチング素子のストレスを
軽減することができ、また、波形の歪みも小さくして、
ノイズも軽減できる。
【0022】次に、図12は本発明の第6実施例の動作
説明図であり、回路動作の状態の推移を示している。本
実施例の主回路構成は図1の従来例と同様である。ラン
プ始動可能領域において、放電灯を調光するために重な
り率を小さくしている状態Aから、放電灯寿命末期等に
より負荷インピーダンスが急変し、負荷電流が増加し、
異常を検知すると、無負荷領域の状態Cまで制御信号V
1 〜V4 の周波数fを変化させると共に、重なり率を徐
々に大きくして行き、負荷回路に電源回路が接続される
時間を低減することによって負荷電流の増加を制限し、
最終的に回路の重なり率が100%である微弱電流モー
ドまで直線的に変化させる。これにより、負荷電流の増
加を制限し、スイッチング素子のストレスを軽減でき
る。また、波形の歪みも小さくなり、ノイズも軽減でき
る。また、本実施例によれば、回路を微弱電流モードま
で最短の時間で推移させることができる。
【0023】次に、図13は本発明の第7実施例の動作
説明図であり、回路動作の状態の推移を示している。本
実施例の主回路構成は図1の従来例と同様である。放電
灯の出力を低減するために、点灯後、動作周波数を上昇
させ、ランプ予熱可能領域で動作している状態Bから、
放電灯寿命末期等により負荷インピーダンスが急変し、
負荷電流が増加し、異常を検知すると、重なり率を小さ
くして、回路状態を無負荷領域の状態Cまで変化させ、
その後、制御信号V1 〜V4 の動作周波数fを変化させ
る。これにより、負荷回路に電源回路が接続される時間
を低減することによって負荷電流の増加を制限でき、ス
イッチング素子のストレスを軽減できる。また、波形の
歪みも小さくなり、ノイズも軽減できる。そして、十分
に負荷電流が小さくなると、重なり率を最大にして微弱
電流モードにする。
【0024】次に、図14は本発明の第8実施例の動作
説明図である。本実施例の主回路構成は図1の従来例と
同様であり、各スイッチング素子S1 〜S4 は、制御回
路から供給される図14(a)〜(d)に示す制御信号
1 〜V4 によって制御される。以下、具体的な回路動
作について説明する。ランプ点灯中に放電灯寿命末期等
により負荷インピーダンスが急変し、増加する場合に、
負荷電流が増加して行き、負荷電流の異常を検知する
と、時刻t0 〜t3 で示すように、対角に位置するスイ
ッチング素子の一方のオン・デューティを大きく、他方
を小さく、また、直列接続されたスイッチング素子が同
時にオンしないように制御することにより、点A−B間
の電圧Vabは図14(e)に示すようになり、負荷回
路が電源回路に接続される時間が減り、負荷電流Izの
増加を制限できる。そして、時刻t 4 より制御信号V1
〜V4 の動作周波数をそれぞれ同時に変化させて行くこ
とにより、負荷電流が急峻に変化した場合でも、負荷回
路が電源回路に接続されている時間が減り、負荷電流の
増加を制限し、スイッチング素子のストレスを軽減でき
る。また、波形の歪みも小さくでき、ノイズも軽減でき
る。そして、十分に負荷電流が小さくなると、重なり率
を最大にして微弱電流モードとする。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、スイッチング素子の動
作周波数と動作位相を可変としたフルブリッジインバー
タ回路によりLC共振回路と放電灯よりなる負荷回路を
駆動する放電灯点灯装置において、放電灯点灯中に放電
灯寿命末期等により過電圧や過電流のような異常が発生
したときに、動作位相を変化させる第1の制御手段を動
作周波数を変化させる第2の制御手段に優先して出力を
制限する方向に制御する異常時保護手段を具備するもの
であるから、負荷インピーダンスの急変により負荷電流
が急増しても、負荷回路が電源回路に接続されている時
間を短縮することにより、負荷電流の増加を制限して、
スイッチング素子のストレスを軽減でき、また、波形の
歪みも小さくできるので、ノイズも軽減することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯点灯装置の回路図である。
【図2】従来例の動作波形図である。
【図3】本発明の第1実施例の動作波形図である。
【図4】本発明の第1実施例の回路状態の推移を示す説
明図である。
【図5】本発明の第2実施例の動作波形図である。
【図6】本発明の第2実施例の回路状態の推移を示す説
明図である。
【図7】本発明の第3実施例の動作波形図である。
【図8】本発明の第3実施例の回路状態の推移を示す説
明図である。
【図9】本発明の第4実施例の動作波形図である。
【図10】本発明の第4実施例の回路状態の推移を示す
説明図である。
【図11】本発明の第5実施例の回路状態の推移を示す
説明図である。
【図12】本発明の第6実施例の回路状態の推移を示す
説明図である。
【図13】本発明の第7実施例の回路状態の推移を示す
説明図である。
【図14】本発明の第8実施例の動作波形図である。
【符号の説明】
1 〜S4 スイッチング素子 L インダクタ C コンデンサ E 交流電源 D 整流回路 1 制御回路 2 放電灯

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のスイッチング素子の直
    列回路と、第3及び第4のスイッチング素子の直列回路
    を直流電源に並列接続し、第1及び第2のスイッチング
    素子と第3及び第4のスイッチング素子の接続点間に、
    少なくとも共振用のインダクタとコンデンサと放電灯と
    からなる負荷回路を接続し、直列に接続されたスイッチ
    ング素子を同時にオンしないように交互にオン・オフさ
    せて、一方の直列に接続されたスイッチング素子に対し
    て、他方の直列に接続されたスイッチング素子のオン・
    オフのタイミングを同位相から180度ずれた位相まで
    の範囲で連続的に変化させる第1の制御手段と、動作周
    波数を変化させる第2の制御手段を併用することによ
    り、出力制御する制御手段を具備する放電灯点灯装置に
    おいて、過電圧や過電流のような異常が発生したとき
    に、動作位相を変化させる第1の制御手段を動作周波数
    を変化させる第2の制御手段に優先して出力を制限する
    方向に制御する異常時保護手段を具備したことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、動作周波数を固定したまま動作位相を変化させて
    異常状態を回避した後、微弱発振モードに移行させるよ
    うに動作周波数を変化させる手段であることを特徴とす
    る請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、動作周波数を固定したまま動作位相を変化させて
    異常状態を回避した後、微弱発振モードに移行させるよ
    うに動作周波数と動作位相の両方を変化させる手段であ
    ることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、動作周波数を固定したまま動作位相を変化させて
    異常状態を回避した後、動作周波数を最大周波数に変化
    させ、その後、微弱発振モードに移行させるように動作
    位相を変化させる手段であることを特徴とする請求項2
    記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、異常状態を回避するように動作周波数と動作位相
    の両方を変化させた後、微弱発振モードに移行させる手
    段であることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、動作周波数と動作位相の両方を変化させて異常状
    態を回避した後、微弱発振モードに移行させるように動
    作周波数と動作位相の両方を変化させる手段であること
    を特徴とする請求項5記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、動作周波数と動作位相の両方を変化させて異常状
    態を回避した後、微弱発振モードに移行させるように動
    作位相を変化させる手段であることを特徴とする請求項
    5記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 異常時保護手段は、動作位相を変化さ
    せて調光動作を行っているときに、異常が発生したとき
    は、動作周波数を変化させて異常状態を回避した後、微
    弱発振モードに移行させる手段であることを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 異常時保護手段は、異常が発生したと
    きに、少なくとも2組の対角に配置されたスイッチング
    素子のオン時間を異ならせて異常状態を回避した後、微
    弱発振モードに移行させる手段であることを特徴とする
    請求項1記載の放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015198060A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 富士電機株式会社 誘導加熱装置の制御回路
JP2017046403A (ja) * 2015-08-25 2017-03-02 株式会社ダイヘン インバータ制御回路、インバータ制御方法、および、電源装置

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