JPH07208228A - エンジントルク変動吸収装置 - Google Patents

エンジントルク変動吸収装置

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JPH07208228A
JPH07208228A JP2484794A JP2484794A JPH07208228A JP H07208228 A JPH07208228 A JP H07208228A JP 2484794 A JP2484794 A JP 2484794A JP 2484794 A JP2484794 A JP 2484794A JP H07208228 A JPH07208228 A JP H07208228A
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pulse
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rotation
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torque fluctuation
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JP2484794A
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Keiichi Iida
桂一 飯田
Teruhiro Shirata
彰宏 白田
Satoru Tozawa
知 戸澤
Keiichi Nishioka
慶一 西岡
Kazumi Nishizawa
一海 西沢
Toshitaka Hirai
敏敞 平井
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Isuzu Motors Ltd
Nikko Denki Kogyo KK
Nikko Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Nikko Denki Kogyo KK
Nikko Electric Industry Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドル運転中におけるエンジンのトルク変
動を吸収するエンジントルク変動吸収装置を提供するこ
と。 【構成】 回転速度の変動を検出する手段として、エン
ジン回転数を検出するために従来から車両に搭載されて
いるところの、周上に歯が設けられたギヤを有するエン
ジン回転センサ8を利用する。トルク変動吸収のために
交流機2を発電機運転すべき時期,電動機運転すべき時
期は、1回の回転変動中の任意に定めた基準パルス
(例、回転速度が最も遅くなった時に発生される回転検
出パルス…最長パルス)より数えて、何番目から何番目
までのパルスの時ということは判明するから、それを決
めておく。入力して来る回転検出パルスの基準パルスか
らの順番を数え、その順番に対応して決められている運
転を行わせれば、適切な運転が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンのクランクシ
ャフトに直結した交流機を、発電機運転および電動機運
転することにより、エンジンのトルク変動を吸収するエ
ンジントルク変動吸収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのアイドル運転の回転数は略一
定であるが、細かく見ると、回転速度は1回転の間に小
刻みに変動している。この変動は、ピストンが上下する
際のトルク変化に起因している。従って、変動の回数
は、エンジンのクランクシャフトに接続されている気筒
数によって変わる。
【0003】図9は、アイドル運転時の4気筒エンジン
の回転変動の1例を示す図である。エンジンが平均的に
は600rpmで回転している場合、即ち、クランクシ
ャフトが0.1s(100ms)で1回転している場合
を例にとっている。4気筒であるため、回転変動は1回
転中に2回生ずる。
【0004】この回転変動は、車体の振動や騒音を引き
起こすので、車体が静止しているアイドル運転中は、出
来るだけ小であることが望まれる。なお、車両が走行し
ている時は、回転変動による騒音が騒音全体に占める割
合は小さく、あまり気にされない。
【0005】アイドル運転中の回転変動を吸収する方法
として、クランクシャフトに交流機(例、同期交流機)
を直結し、これによって吸収する方法が知られている。
図10に、そのようなエンジントルク変動吸収装置が組
み込まれた車両駆動部を示す。図10において、1はエ
ンジン、20は交流機部、21はクラッチ部、22はト
ランスミッション部、23はプロペラシャフトである。
【0006】エンジン1とクラッチ部21との間に交流
機部20を設け、交流機部20の回転軸をクランクシャ
フトと直結する。交流機部20を用いて回転変動を吸収
する原理は、次の通りである。即ち、回転数が上昇する
ように回転変動している時は、交流機を発電機運転して
トルクを消費し、回転数を下げる。逆に、回転数が低下
するように回転変動している時は、交流機を電動機運転
してトルクを与え、回転数を上げる。なお、電動機運転
は、車両に搭載されている通常のバッテリの直流電圧を
インバータにより交流電圧に変換し、これを印加するこ
とによって行う。
【0007】前記の制御を行うには、回転速度が上昇に
転ずるか下降に転ずるかの検出を行わなければならない
が、それを検出するのに、従来は、例えば次のような方
法を採用していた。第1の方法は、エンジンサイクルの
圧縮点を検出するセンサを用いる方法である。回転速度
は、圧縮点で最も遅くなる性質を利用したものである。
第2の方法は、エンジンの回転数に比例した電圧を発生
する回転センサを用い、その電圧の変化を検出する方法
である。電圧変化が正の時は回転数が上昇している時で
あり、負の時は回転数が下降している時である。
【0008】なお、エンジントルク変動吸収装置に関係
する従来の文献としては、例えば特開昭61−223237号公
報がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のエンジントルク変動吸収装置で採用されている
回転速度変化の検出方法には、次のような問題点があっ
た。圧縮点を検出する方法では、圧縮点を検出するセン
サは、通常、車両に設けられておらず、特別に設けなけ
ればならないという点である。これは車両のコストを高
める。また、変化が急激である時は、交流機の運転切り
換えのタイミングを、適切とされる時点に精度よく合わ
せることが難しい。
【0010】回転センサの出力電圧の変化を検出する方
法では、変化を検出するのにある程度の時間がかかって
しまうので、やはり、交流機の運転切り換えのタイミン
グを、適切とされる時点に精度よく合わせることが難し
い。また、トルク変動吸収運転を行っている時は、回転
速度の変化は抑制されているので、回転センサの出力電
圧の変化自体が小さくなり、変化が検出しにくくなる。
本発明は、以上のような問題点を解決することを課題と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、エンジンに直結された交流機を、アイ
ドル運転中に回転数を上昇させる回転変動が生じたとき
には発電機運転し、アイドル運転中に回転数を低下させ
る回転変動が生じたときには電動機運転することによ
り、エンジンのトルク変動を吸収するエンジントルク変
動吸収装置において、軸がクランクシャフトに直結さ
れ、周上に歯が設けられているギヤを用いたエンジン回
転センサと、該エンジン回転センサからの回転検出パル
スの内の任意に定めた基準パルスを検知する手段と、入
力する回転検出パルスを前記基準パルスより起算して計
数する計数手段と、 前記基準パルスからのパルス順に
応じた前記交流機を発電機運転するか電動機運転するか
の運転パターンを定めた運転パターン表を保持し、入力
して来たパルス順に対応して運転パターンを選択する運
転パターン選択部とを具えることとした。
【0012】
【作 用】回転速度の変動を検出する手段として、エ
ンジン回転数を検出するために従来から車両に搭載され
ているところの、軸がクランクシャフトに直結され、周
上に歯が設けられているギヤを有するエンジン回転セン
サを利用する。使用するエンジン回転センサが決まれ
ば、歯数は決まり、エンジンの型が決まれば、1回転中
での回転変動の回数も決まる。
【0013】トルク変動吸収のために発電機運転すべき
時期,電動機運転すべき時期は、1回の回転変動中の任
意に定めた基準パルス(例、回転速度が最も遅くなった
時に発生される回転検出パルス。言い換えればパルス幅
が最長のパルス。)より数えて、何番目から何番目まで
のパルスの時ということは判明するから、それを決めて
おく。そうして、入力して来る回転検出パルスの基準パ
ルスからの順番を数え、その順番に対応して決められて
いる運転を行わせることにより、適切な運転をさせる。
【0014】運転時期の判定をするためのセンサとし
て、既設のエンジン回転センサを利用するので、圧縮点
検出センサ等の特別のセンサを設ける必要がなくなり、
コストが安くて済む。また、基準パルスから何番目のパ
ルスが入力したかというだけで、回転速度の変動状態を
検知しているので、回転数に比例した電圧の変化を調べ
て回転速度の変動を検出するものよりも、検出時間が短
い。また、パルスの順番を検出すればよいから、検出が
極めて容易である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。 (全体構成の説明)図1は、本発明のエンジントルク変
動吸収装置の実施例を示す図である。図1において、1
はエンジン、2は交流機、2−1は界磁コイル、3は回
転子位置検出器、4は電流検出器、5はインバータ、6
はスイッチングユニット、7は整流回路、8はエンジン
回転センサ、9は電圧調整器、10はインバータ制御回
路、11は総合制御部、12はコンバータ制御回路、1
3は昇圧コンバータ、14はバッテリである。インバー
タ5の下半分に含まれるダイオードは、整流回路7と共
に整流動作を行うのに兼用されている。
【0016】交流機2としては、例えば同期交流機が用
いられる。電圧調整器9は、界磁コイル2−1への電流
を制御する。インバータ5の中のスイッチングユニット
6としては、例えばパワーMOSFETが使用される。
これは、そのソースとドレイン間に、逆方向のダイオー
ドが事実上形成されている構造となっている。パワーM
OSFETは、そのゲートにゲート信号が入力されると
導通される。導通の方向は、前記ダイオードとは逆方向
である。
【0017】ゲート信号は、インバータ5より交流を発
生させようとする時、インバータ制御回路10より与え
られる。回転子位置検出器3は、回転子の回転位置を検
出するものであり、ここからの検出信号を参考にして、
各スイッチングユニット6へゲート信号を与えるタイミ
ング(位相)を決定する。界磁コイル2−1に界磁電流
が流され、且つ交流機2にインバータ5からの交流が印
加される時は、交流機2は電動機運転される。界磁電流
は流されるが、交流は印加されない時は、発電機運転さ
れる。なお、界磁電流も流されない時は、交流機2は単
なるフライホイールとして回転する。
【0018】昇圧コンバータ13は、整流回路7の出力
電圧でバッテリ14を充電する際に、昇圧して充電する
ために設けられたものである。昇圧せずに充電すること
も出来るから、昇圧コンバータ13は必須のものではな
い。昇圧コンバータ13としては、公知の構成のものを
適用することが出来る。なお、昇圧して充電することの
利点は、次の点にある。
【0019】第1の利点は、バッテリに回収されるエネ
ルギーが多くなるという点である。もし昇圧コンバータ
13がなければ、整流回路7の出力電圧がバッテリ電圧
より低くなれば、充電できなくなる。しかし、昇圧コン
バータ13があると、整流回路7の出力電圧がバッテリ
電圧より低くなっても、それを昇圧した電圧がバッテリ
電圧より大である限り、充電し続けることが出来るから
である。
【0020】第2の利点は、トルク変動の吸収が良好に
行われるという点である。昇圧コンバータ13により電
圧を高くするので、バッテリ14として従来より定格電
圧の高いバッテリを用いることが出来る。定格電圧を高
くすると、インバータ5で交流に変換して交流機2を電
動機運転する際、大きな電動機電流を流すことが出来
る。すると、高トルクを発生させることが出来るから、
トルク変動の吸収が良好に行われる。
【0021】第3の利点は、昇圧コンバータは任意の時
間、出力をオン,オフできるから、エンジンの回転が上
昇している期間だけに限って、発電機運転させることが
できるという点である。
【0022】総合制御部11には、エンジン回転センサ
8から回転検出パルスが入力される。また、種々の車両
情報および整流した出力電圧(V)検出信号が入力され
る。総合制御部11は、入力されて来る情報を分析し
て、電圧調整器9,インバータ制御回路10およびコン
バータ制御回路12等に指令を発して、制御動作をさせ
る。例えば、車両が停止してアイドル運転に入った時を
検知すると、回転速度の変化を検出して、インバータ制
御回路10,コンバータ制御回路12等に指令を発し、
エンジンのトルク変動を吸収する制御動作を行わせる。
【0023】即ち、回転数が上昇するように回転変動し
ている時は、交流機2を発電機運転する。その発電電圧
を整流し、昇圧コンバータ13で昇圧してバッテリ14
を充電して、増加しようとしているトルクのエネルギー
を消費し、回転数を減少させる。逆に、回転数が低下す
るように回転変動している時は、バッテリ14の電圧を
インバータ5で交流に変換し、それを交流機2に印加し
て電動機運転する。エンジン1はトルクを与えられ、回
転数は増加する。
【0024】(回転変動の検出手段について)本発明で
は、回転変動の検出手段として、公知のエンジン回転セ
ンサ8を利用する。図2に、そのエンジン回転センサの
構成を示す。8−1はギヤ、8−2は軸、8−3は磁
石、8−4はコイルである。ギヤ8−1は、磁性体で作
られたギヤであり、例えばエンジンのリングギヤあるい
はPTO(Power Take Off) のギヤを利用することが出
来る。その軸8−2は、エンジンのクランクシャフトに
直結されている。
【0025】ギヤ8−1が回転すると、磁石8−3の直
下に歯が来た時と溝が来た時とで、コイル8−4に鎖交
する磁束が変化するので、コイル8−4に誘起される電
圧は、歯の移動と共にパルス状に周期的に変化する。こ
のような構成のエンジン回転センサ8を、エンジン回転
数の検出という本来の目的で利用する場合は、発生する
パルスの数を計数することにより、回転数を検出する。
【0026】しかし、本発明のエンジントルク変動吸収
装置ためには、発生されるパルスをそのようには利用し
ない。本発明では、回転変動の1周期の内の、どの時期
にあたるかを検知するために利用する。そのため、回転
変動の1周期の間に発生するパルスの内で、周期内のパ
ルスを計数するのに都合のよい位置にあるパルスを、基
準パルスとして定める。例えば、パルス幅を測定して、
最長パルスを基準パルスとして定める。
【0027】回転速度が速い時には、1つの歯が磁石8
−3の直下を移動する時間は短いので、コイル8−4か
ら出力されるパルスの幅は短い。回転速度が遅い時に
は、ゆっくりと移動するので、パルスの幅は長くなる。
最長パルスは、1周期の内で1つと特定されるから、基
準パルスとして用いることが出来る。
【0028】ギヤ8−1の機械的構造が決まれば、周囲
の歯の数は決まるから、1回転で発せられるパルスの数
は決まる。仮に、歯の数は40であるとすると、1回転
で40個のパルスが出る。トルク変動の周期は、エンジ
ンの気筒数によって決まるが、4気筒であるとすると、
図9で示したように1回転で2回の変動があるから、変
動の周期は1/2回転の期間である。パルス数にする
と、20個のパルスが出る期間である。
【0029】図3は、回転変動と回転検出パルスの長さ
との関係を示す図である。曲線イは、図9の曲線と同様
のものである。点A,Cで回転速度は最も遅く、点Bで
最も速い。ロは、エンジン回転センサ8の検出信号を基
に発生されるパルスであり、回転速度が最も遅い点A,
Cでパルス幅は最大となり、回転速度が最も速い点Bで
最小となる。
【0030】(交流機の運転パターンについて)以下の
説明では、基準パルスとして最長パルスを選定した場合
を例にとって説明する。1回の変動周期内のパルス20
個に、最長パルスを先頭として、順次番号を付ける。先
頭番号を0番とすると、最後のパルスの番号は19とな
る。図9を参照すれば分かるように、トルク変動を吸収
するためには、点A〜Bの範囲では交流機2を発電機運
転し、点B〜Cの範囲では電動機運転することが要請さ
れるわけであるが、その時期を、パルスの番号で特定す
ることが出来る。この特定は、予め行っておくことが出
来る。なぜなら、エンジンの型が決まり(例、気筒数な
ど)、ギヤ8−1の歯の数が決まると、図3のような変
動パターンは予め分かるからである。そのパターンを示
したのが、図4である。
【0031】図4は、交流機の運転パターンの例を示す
図である。回転変動の1周期に対応するギヤ8−1の歯
の数は、20個としている。〇印は、その運転を実行す
ることを示している。即ち、エンジン回転センサ8から
検出されるパルスの順番が、1〜6番の時は発電機運転
し、14〜19番の時は電動機運転することを示してい
る。〇印が付けられていないパルスもあるが、この例の
エンジンでは何れの運転もする必要がないと判断された
ためである。エンジンの種類によっては、すべてのパル
スについて、いずれかの運転をするとの印が付けられる
こともあり得る。
【0032】(運転パターンの選択)このように、本発
明では、予め定めた基準パルスを見つけ、それから数え
て何番目のパルスでは、どういうパターンの運転をする
かを選ぶというやり方をするから、回転検出パルスを処
理して運転パターンを選択する動作を行う必要がある。
そのような動作は、総合制御部11の中で行われる。
【0033】図5は、運転パターンを選択する部分の構
成を示す図であり、総合制御部11の中に構成される。
符合は、図1のものに対応し、15はカウンタ、16は
運転パターン選択部、17は初期値設定部である。エン
ジン回転センサ8からの回転検出パルスは、カウンタ1
5と初期値設定部17とに入力される。
【0034】初期値設定部17は、エンジンが回転し始
めてから数回転程度の間だけ働けばよい。その中身は、
実質的には基準パルス発見部を成しており、基準パルス
を発見した時に、カウンタ15の値をリセットする(発
見の仕方については、後で図6で説明する)。つまり、
パルス番号を「0」とする。どのパルスが基準パルスか
は、数回転の時間があれば検出できる。いったん基準パ
ルスが検知されれば、パルスの計数を継続している限
り、どのパルスが基準パルスかは把握することが出来
る。
【0035】なぜなら、ギヤの歯の数は決まっており、
1周期のパルス数は決まっているからである(歯が20
個なら、20発おきのパルスが基準パルス)。それゆ
え、初期値設定部17は、エンジンが始動したあと、1
回だけ基準パルスを検知し得る期間だけ作動すればよ
い。
【0036】カウンタ15としては、回転変動の1周期
のパルス数で自動的にリセットされるリングカウンタ等
が望ましい。例えば、1周期のパルス数が20個であれ
ば、20個のパルスが入力すると、カウント値が0にリ
セットされるカウンタである。勿論、初期値設定部17
からリセット信号が入力された時には、リセットされる
構成としておく。このようなカウンタ15の出力は、入
力して来た回転検出パルスが、基準パルスから数えて何
番目のパルスかということを知らせることになる。
【0037】運転パターン選択部16には、図4に示し
た交流機2の運転パターンが格納されており、カウンタ
15のカウント値に対応する運転パターンを選択する。
選択された運転パターンに応じて、インバータ制御回路
10およびコンバータ制御回路12に運転指令が出され
る。
【0038】図7は、運転パターンを選択するまでの前
記のような動作を説明するフローチャートである。 ステップ1…初期値設定部17によって基準パルス
(例、最長パルス)が検出された時、パルス番号Mを0
とする。 ステップ2…カウンタ15から出るパルスの順番に従っ
て、運転パターン表を読む。
【0039】ステップ3…パルス番号が発電機運転すべ
き範囲の番号であるかどうか調べる。これは、運転パタ
ーン選択部16で行われる。 ステップ4…その範囲であれば、発電機運転するようコ
ンバータ制御回路12に指令を出す。 ステップ5…パルスの順番が電動機運転すべき範囲の番
号であるかどうか調べる。これも、運転パターン選択部
16で行われる。 ステップ6…その範囲であれば、電動機運転するようイ
ンバータ制御回路10に指令を出す。
【0040】ステップ7…次の回転検出パルスが入力し
て来たら、パルス番号Mを1つカウントアップする。こ
れは、カウンタ15で行われる。 ステップ8…パルス番号Mが、1周期の最後の番号ME
に達しているか調べる。達していなければ、そのままス
テップ2に戻る。 ステップ9…達していれば、パルス番号Mをリセットし
て(M=0として)、ステップ2に戻る。
【0041】図6は、最長パルスを基準パルスとした場
合の、最長パルスを発見するための動作を説明するフロ
ーチャートである。この動作は、初期値設定部17で行
われる。 ステップ1…入力されて来る回転検出パルスの任意のパ
ルスに着目して、そのパルスの番号Nを0とする。 ステップ2…パルス幅を示すパラメータTを予め設けて
おき、これに番号Nのパルスのパルス幅TN を入れる。
なお、TN は、ここでは図8に示すような、パルス幅と
する。
【0042】ステップ3…最長パルスのパルス幅のパラ
メータTMAX を予め設けておき、ステップ2で得た新し
いTの値がTMAX より大か調べる。大でなければ、ステ
ップ5に進む。 ステップ4…TMAX より大であれば、TMAX をT(=T
N )の値(←新しい最長値)に更新する。また、最長パ
ルスの番号を示すパラメータN0 を予め設けておき、こ
れに、更新に使ったパルスの番号Nを入れる。これによ
り、今まで入力して来たパルスの内で最長のパルス幅は
N であり、そのパルスは、ステップ1で入力して来た
パルスを0番目として数えて、N番目に当たるパルスだ
ということが分かる。
【0043】ステップ5…次のパルスが入力して来た
時、パルス番号を1つ増やす。 ステップ6…増やしたパルス番号が、ギヤの歯の数等よ
り決まる最終番号NE と等しいかどうか調べる。等しく
なければ、ステップ2へ戻り、動作を繰り返す。等しく
なったら、終了する。終了した時点でN0 を見ることに
より、何番目のパルスが最長であったかを知ることが出
来る。それが分かれば、その後もパルスを計数してお
き、そのパルスが入力して来た時に、カウンタ15にリ
セット信号を送ればよい。
【0044】以上のように、エンジン回転センサ8から
送られて来るパルスの中から、予め定めておいた基準パ
ルスを見つけ、そのパルスから起算して、入力して来る
パルスの順番を数える。そして、エンジンの型等を参考
にして、何番目のパルスの時には交流機2をどういう種
類の運転にするかを定めた運転パターン表に従い、運転
パターンを決定する。
【0045】なお、前記した実施例では、1回の回転変
動中での最長パルスを基準パルスとしたが、基準パルス
は、1回の回転変動中でのパルス計数の起算点となるも
のであればよいから、任意の他のパルス、例えば最短パ
ルスを基準パルスとしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のエンジントル
ク変動吸収装置によれば、交流機の運転時期の判定をす
るためのセンサとして、既設のエンジン回転センサを利
用するので、圧縮点検出センサ等の特別のセンサを設け
る必要がなくなり、コストが安くて済む。また、基準パ
ルスから何番目のパルスが入力したかというだけで、回
転速度の変動状態を検知しているので、回転数に比例し
た電圧の変化を調べて回転速度の変動を検出するものよ
りも、検出時間が短い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエンジントルク変動吸収装置を示す
【図2】 エンジン回転センサの構成を示す図
【図3】 回転変動と回転検出パルスの長さとの関係を
示す図
【図4】 交流機の運転パターン表の例を示す図
【図5】 運転パターンを選択する部分の構成を示す図
【図6】 最長パルスを発見するための動作を説明する
フローチャート
【図7】 運転パターンを選択するまでの動作を説明す
るフローチャート
【図8】 パルス長を示す図
【図9】 アイドル運転時の4気筒エンジンの回転変動
の1例を示す図
【図10】 エンジントルク変動吸収装置が組み込まれ
た車両駆動部を示す図
【符号の説明】
1…エンジン、2…交流機、2−1…界磁コイル、3…
回転子位置検出器、4…電流検出器、5…インバータ、
6…スイッチングユニット、7…整流回路、8…エンジ
ン回転センサ、8−1…ギヤ、8−2…軸、8−3…磁
石、8−4…コイル、9…電圧調整器、10…インバー
タ制御回路、11…総合制御部、12…コンバータ制御
回路、13…昇圧コンバータ、14…バッテリ、15…
カウンタ、16…運転パターン選択部、17…初期値設
定部、20…交流機部、21…クラッチ部、22…トラ
ンスミッション部、23…プロペラシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸澤 知 藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車株式会社 藤沢工場内 (72)発明者 西岡 慶一 川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ 自動車株式会社川崎工場内 (72)発明者 西沢 一海 東京都大田区東六郷1丁目12番11号 日興 電機工業株式会社内 (72)発明者 平井 敏敞 東京都大田区東六郷1丁目12番11号 日興 電機工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに直結された交流機を、アイド
    ル運転中に回転数を上昇させる回転変動が生じたときに
    は発電機運転し、アイドル運転中に回転数を低下させる
    回転変動が生じたときには電動機運転することにより、
    エンジンのトルク変動を吸収するエンジントルク変動吸
    収装置において、 エンジンの回転に伴ってエンジンの回転角度を等分する
    よう複数のパルスを出力する回転センサと、 該エンジン回転センサからの回転検出パルスの内の任意
    に定めた基準パルスを検知する手段と、 入力する回転検出パルスを前記基準パルスより起算して
    計数する計数手段と、 前記基準パルスからのパルス順に応じた前記交流機を発
    電機運転するか電動機運転するかの運転パターンを定め
    た運転パターン表を保持し、入力して来たパルス順に対
    応して運転パターンを選択する運転パターン選択部とを
    具えたことを特徴とするエンジントルク変動吸収装置。
JP2484794A 1994-01-27 1994-01-27 エンジントルク変動吸収装置 Pending JPH07208228A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0822113A3 (en) * 1996-08-02 1998-04-08 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Control system for hybrid vehicle
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WO2007020766A1 (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Komatsu Ltd. エンジンのトルクリップル抑制装置

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