JPH07208118A - カムシャフト - Google Patents

カムシャフト

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Publication number
JPH07208118A
JPH07208118A JP34552891A JP34552891A JPH07208118A JP H07208118 A JPH07208118 A JP H07208118A JP 34552891 A JP34552891 A JP 34552891A JP 34552891 A JP34552891 A JP 34552891A JP H07208118 A JPH07208118 A JP H07208118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
shaft member
peripheral portion
camshaft
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34552891A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Kirigatani
清一 桐ケ谷
Hachiro Matsunaga
八郎 松永
Lukas Matt
マット ルーカス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
PRESS AND STANZWERK AG
PRESS und STANZWERK AG
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
PRESS AND STANZWERK AG
PRESS und STANZWERK AG
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp, PRESS AND STANZWERK AG, PRESS und STANZWERK AG filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP34552891A priority Critical patent/JPH07208118A/ja
Publication of JPH07208118A publication Critical patent/JPH07208118A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】材料コストの低減や軸部材に加わる曲げモーメ
ントの低減を図るためにカムを薄肉化しても、軸部材と
カムとの組み付け強度の問題や、軸部材に加わる衝撃力
の問題が生じることの無いカムシャフトを提供する。 【構成】カム12が軸部材1に対して回動しないように
固定されたカムシャフトにおいて、前記カム12が内周
部12aと外周部12bの2層構造とされ、前記内周部
12aの幅が外周部12bの幅よりも広く、かつ内周部
12aの硬さが外周部12bに比較して低いことを特徴
とするカムシャフト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の動弁機構に
使用されるカムシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】カムシャフトは、図3に示すように、軸
部材1にカム2がはめ込まれて成るものである。このカ
ムシャフトを構成するカム2として、特開平1−240
605号には、図4および図5に示す2層構造のカム2
が記載されている。このカム2は内周部2bと内周部2
aとが嵌め合わされて成るもので、内周部2aと内周部
2bの幅は同一となっている。このカム2を軸部材1に
固定する係合構造としては、次の2つの構造が用いられ
ている。
【0003】図6および図7は、特開昭63−2977
07号公報にて提案されたカムシャフトを示すものであ
る。このカムシャフトは、図6に示すように、軸部材1
のカム2が取り付けられる部分の外面に周方向に延びる
***部3が形成されたものである。この軸部材1にはめ
込まれるカム2の取り付け孔4は、前記***部3の外径
よりも若干大きく形成されると共に、図7に示すよう
に、内面に複数の突出部6が形成されている。この突出
部6の先端を結んでできる円の径は、前記***部3の径
よりも小となっている。このカム2を前記軸部材1に嵌
め込むと、図6に示すように、カム2の取り付け孔4に
設けた突出部6が軸部材1の***部3を切削して溝を形
成し、この溝と突出部6の係合によりカム2は軸部材1
に対して回動しないように固定される。
【0004】上記カムシャフトに対して、図8および図
9に示すカムシャフトの構造も提案されている。このカ
ムシャフトは、前記***部3よりも小の内接円を有する
多角形状取り付け孔7を有するカム8を、***部3が設
けられた軸部材1に嵌め込むと***部3が取り付け孔7
の形状に対応して塑性変形するので、軸部材1に対して
カム8は回動不能に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで今日自動車の
性能向上を図るために、カムシャフトを高速回転した際
にカム2の重心位置が軸部材1の中心からずれているこ
とに起因して軸部材1に加わる曲げモーメントを、低減
することが求められている。またカムシャフトを低価格
化するために材料コストの低減が求められている。本発
明者らは検討を重ねた結果、これらの要望にはカム2を
薄く形成することによって対処できるとの結論を得た。
ところが単にカム2を薄く形成すると、次の様な問題が
新たに発生した。 軸部材1とカム2との接触面積が小となり、組み付け
強度が不足する。 軸部材1の狭い部分に強い衝撃が加わるようになる。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、材料コストの低減や軸部材に加わる曲げモーメント
の低減を図るためにカムを薄肉化しても、軸部材とカム
との組み付け強度の問題や、軸部材に加わる衝撃の問題
が生じることの無いカムシャフトを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のカムシャフトで
は、前記カムの内周部の幅を外周部の幅よりも広く、か
つ内周部の硬さを外周部に比較して低くすることにより
前記目的を達成した。この明細書中での「硬さ」は、ロ
ックウエル硬さ等で示される押し込み硬さを示す。前記
外周部は、カムフロアから受ける面圧にその表面が耐え
得る表面硬さを有するものであることが望ましい。この
外周部の幅は、このカムシャフトの耐久性を損なわない
範囲で狭めることができる。前記内周部は、高い靱性を
有するものであることが望ましい。この内周部の幅は必
要な軸部材とカムとの取り付け強度を満足できるように
設定する必要がある。これら内周部と外周部は拡散接合
されることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明のカムシャフトではカムの内周部が幅広
く形成されているので、カムと軸部材との接触面積が十
分得られる。しかも本発明のカムシャフトでは、前記の
ように軸部材とカムとの接触面積が広い上、カムの内周
部の硬さが低くなっているので、カムに加わった衝撃は
この内周部で緩和されてから軸部材に伝わる。
【0009】
【実施例】以下実施例に沿って本発明のカムシャフトを
更に詳しく説明する。なお前記従来例と同一構成部分に
は同一符号を付して説明を簡略化する。図1は本実施例
のカムシャフトを示すものである。このカムシャフト
は、軸部材1にカム12がはめ込まれてなるものであ
る。軸部材1は、外径30mm、内径15mmの中空円
筒状のパイプによって形成された鉄系合金製のものであ
る。この軸部材1のカム12が取り付けられる部分に
は、転造により周方向に延びる***部3が形成されてい
る。この実施例では、***部3における外径は32mm
とされている。カム12は内周部12aと外周部12b
とによって構成された、ストローク3mmのものであ
る。このカム12の内周部12aは幅15mm、外周部
12bは幅14mmに形成されている。またこのカム1
2の内周部12aはロックウエル硬さ30HRC、外周
部12bはロックウエル硬さ60HRCに形成されてい
る。また内周部12aの肉厚は2mm、外周部の最小肉
厚は1mmである。これら内周部12aと外周部12b
は、軸部材1にはめ込まれる前に、それらの界面で拡散
接合され一体化されている。
【0010】このカム12の内周部12aに設けられた
取り付け孔14は内径32.1mmに形成されている。
この取り付け孔14の内面には、図2に示すように円周
等分4箇所に突出部16が形成されている。この突出部
16はその先端を結んでできる架空円の径が30.1m
mとなる高さに形成されている。このカム2は、図1に
示すように、軸部材1の***部3が形成された部分に圧
力ばめされている。この圧力ばめの際に、カム12の突
出部16は軸部材1の***部3を切削して溝を形成し、
これによりカム12は軸部材1に対して回動不能に固定
される。
【0011】この実施例のカムシャフトではカム12の
内周部12aが幅広く形成されているので、カム12と
軸部材1との接触面積が十分確保される。従ってこのカ
ムシャフトは、軸部材1とカム12との組み付け強度の
制約を受けることなく、カム12の外周部12bを薄肉
化して、材料コストの低減や軸部材1に加わる曲げモー
メントの低減を図ることができる。しかもこの実施例の
カムシャフトでは、前述のように軸部材1とカム12と
の接触面積が広い上、カム12の内周部12aの硬さが
低くいので、カム12に加わった衝撃は内周部12aの
部分で緩和された後軸部材1に伝わる。従ってこのカム
シャフトによれば、軸部材1に部分的に大きな衝撃力が
加わるのを防止できる。なお前記実施例では、カム12
に突出部16を設け、この突出部16が軸部材1の***
部3を切削することによってカム12と軸部材1とが係
合する構造を示したが、当然これらカム12と軸部材1
との係合構造には前記図8および図9に示した構造を採
用することもできる。
【0012】
【発明の効果】この発明のカムシャフトではカムの内周
部が幅広く形成されているので、カムと軸部材との接触
面積が十分確保される。従ってこのカムシャフトは、軸
部材とカムとの組み付け強度の制約を受けることなく、
カムの外周部を薄肉化して、材料コストの低減や軸部材
に加わる曲げモーメントの低減を図ることができる。し
かもこの発明のカムシャフトでは、軸部材とカムとの接
触面積が広い上、カムの内周部の硬さが低くなっている
ので、カムに加わった衝撃は内周部で緩和されて軸部材
に伝わる。従ってこのカムシャフトによれば、軸部材に
部分的に大きな衝撃力が加わるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカムシャフトを示す断面図。
【図2】同実施例のカムシャフトを構成するカムを示す
斜視図
【図3】一般的なカムシャフトを示す斜視図。
【図4】従来のカムシャフトに用いられていたカムを示
す横断面図。
【図5】同カムを示す縦断面図。
【図6】カムと軸部材の係合構造の一例を示す断面図。
【図7】同係合構造に用いられていたカムを示す正面
図。
【図8】カムと軸部材の係合構造の他の例で用いられて
いたカムを示す正面図。
【図9】同カムと軸部材の係合構造の他の例を示す一部
断面視した正面図。
【符号の説明】
1……軸部材、2……カム、2a……外周部、2b……
内周部、3……***部、4……取り付け孔、6……突出
部、7……取り付け孔、8……カム、12……カム、1
2a……内周部、12b……外周部 12、14……取り付け孔、16……突出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 八郎 新潟県新潟市小金町三番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内 (72)発明者 ルーカス マット リヒティンシュタイン国 9492 エッシェ ン (番地なし) プレス ウント シュ タンツベルク アーゲー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムが軸部材に対して回動しないように
    固定されたカムシャフトにおいて、 前記カムが外周部と内周部の2層構造とされ、前記内周
    部の幅が外周部の幅よりも広く、かつ内周部の硬さが外
    周部に比較して低いことを特徴とするカムシャフト。
JP34552891A 1991-12-26 1991-12-26 カムシャフト Pending JPH07208118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34552891A JPH07208118A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 カムシャフト

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JP34552891A JPH07208118A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 カムシャフト

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Publication Number Publication Date
JPH07208118A true JPH07208118A (ja) 1995-08-08

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ID=18377198

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JP34552891A Pending JPH07208118A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 カムシャフト

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011699A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Otics Corp 回転部材の固着構造
JP2011032896A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関のカムシャフト構造
WO2014163108A1 (ja) * 2013-04-03 2014-10-09 新日鐵住金株式会社 カムシャフトの製造方法及びギアシャフトの製造方法

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Effective date: 20001017