JPH07207662A - アースアンカー用パッカー - Google Patents

アースアンカー用パッカー

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JPH07207662A
JPH07207662A JP1696894A JP1696894A JPH07207662A JP H07207662 A JPH07207662 A JP H07207662A JP 1696894 A JP1696894 A JP 1696894A JP 1696894 A JP1696894 A JP 1696894A JP H07207662 A JPH07207662 A JP H07207662A
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JP
Japan
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packer
tension
bottom member
anchor
hole
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Application number
JP1696894A
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English (en)
Inventor
Katsumi Kishida
克美 岸田
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Individual
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の引張材を配設するアースアンカーにお
いて、注入材を漏出することなく適切に加圧でき、しか
も緊張後の水道形成を防止して完全な遮水を望めるアー
スアンカー用パッカーを提供する。 【構成】 パッカー1はパッカー本体2に有底筒体状の
底部材3を密着し、内空部2aを遮蔽する。端面3aに
は複数の引張材用突起4と管体用突起5を突設し側面3
b上部にも別の管体用突起6を併設する。底部材3及び
各突起は水密性かつ柔軟性を有する材質で作製する。引
張材用突起4は円筒状で内部に各引張材7を密着しなが
ら別々に独立して挿通し、管体用突起5,6は注入材用
の各種管体8を密着しながら挿通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、孔中に挿入するアー
スアンカーの引張材を注入材で地山深部に定着する際に
用いるパッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】アースアンカーは地中に削孔した孔中に
PC鋼線またはPC鋼棒等の引張材を挿入し、その周囲
をセメントモルタル等のグラウト材で固める構造であ
り、地中に造成するアンカー体の引き抜き抵抗力を確保
するためにグラウトは加圧注入で施工している。即ち、
削孔によって弛緩した孔壁周辺を注入圧で押圧して元来
の地盤強度もしくはそれ以上の強度を有する地盤に変え
るものであり、パッカーによる加圧はその代表的な加圧
方法の一つである。
【0003】従来のパッカーは無底の筒体であって、ア
ンカー孔の形状に自由に対応できるように製作されてお
り、筒体内に引張材の他、グラウト一次注入用のホース
や排気用のホース等各種管体を束ねて挿通し、パッカー
端部を結束して全体を孔中に挿入していた。
【0004】その後孔底まで挿入したグラウト用のホー
スで奥から順に一次注入を行い、注入量を観察しながら
孔口まで注入し、注入材と同濃度のグラウト材が孔口よ
り排出するのを確認した後、パッカー内にグラウト材を
充填して膨張させアンカー孔を閉塞すると共に孔内を所
定圧力で加圧していた。
【0005】ところが複数の引張材と各種管体が形成す
る束体内に間隙が生じていると、この圧力が十分に上昇
しない恐れがあった。このため、従来のパッカーには、
複数の挿通孔を穿設するゴム製円筒体のスペーサーを併
用するものがあった。このスペーサーはパッカー内に配
設し包囲するもので、各挿通孔に引張材や各種管体を密
着挿通し、これにより束体内の間隙を閉鎖して加圧注入
材の漏出を防止するものであった。アースアンカーはグ
ラウト材の一次注入が完了した後、所定の養生期間を経
て引張材を緊張し、アンカー頭部を定着して二次注入を
行い全体を固定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数本の引張
材を用いるアースアンカーでは、引張材の端部を支圧板
に穿設する各々の円孔に定着するため、スペーサー内で
の引張材の相互の位置関係がアンカー挿入時と緊張時で
は異なってくる。即ち、挿入時には相互の引張材はほぼ
平行にスペーサーに収納されているが、緊張時には頭部
定着方向に各々傾斜して引っ張られるため、スペーサー
が外方に拡大変形することになる。このため、緊張時に
スペーサーの挿通孔と引張材との間に隙間を生じてしま
う場合があった。又、緊張時には引張材が頭部方向に伸
張するため、スペーサーがパッカー内で移動し、変形に
より空隙を生じてしまう恐れもあった。
【0007】このように引張材やスペーサーの周囲に空
隙を生ずると水道が形成され、アースアンカーで遮水性
土留め壁を支持する場合には、地下水位以下にアンカー
頭部が位置すると遮水が完全にはできないという不具合
があった。
【0008】この発明は、上記課題を解決し、複数の引
張材を配設するアースアンカーにおいて、注入材を漏出
することなく適切に加圧でき、しかも緊張後の水道形成
を防止して完全な遮水を望めるアースアンカー用パッカ
ーを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明のアースアンカー用パッカーは、地中に削
孔した孔内に配設する複数本の引張材と注入材用の管体
とを包囲し、外面を孔壁に密着するアースアンカー用パ
ッカーにおいて、パッカー本体の端部には、前記引張材
及び前記管体の外周にそれぞれに密着する複数の円筒状
突起を突出する有底筒体状の底部材を密着し、この円筒
状突起及び底部材は水密性かつ柔軟性を有する材質より
なることを特徴としている。又、請求項2記載のアース
アンカー用パッカーは、前記底部材が、その側面上部に
前記管体の外周に密着し前記材質よりなる円筒状突起を
突出することを特徴としている。
【0010】
【作用】この発明のアースアンカー用パッカーは、パッ
カー本体の端部に有底筒体状の底部材を密着する。この
底部材には複数の円筒状突起を突設し、各々に引張材や
注入材用の管体を挿通する。この円筒状突起は水密性か
つ柔軟性を有する材質よりなり、挿通材の外周にそれぞ
れに密着するので、挿通材に沿って注入材や地下水が上
昇するのを防止する。又、引張材の各々に独立して密着
するため緊張時に引張材が頭部定着方向に傾斜しても容
易に追随することができる。更に底部材も同様な材質で
形成されるため、緊張時に引張材を頭部方向に伸張して
も、これに合わせて変形することができる。
【0011】従って複数本の引張材を別々に緊張して
も、各円筒状突起と引張材の水密性及び底部材とパッカ
ー本体の水密性は確保されるので水道が形成されない。
又、請求項2記載のアースアンカー用パッカーは、底部
材の側面上部に円筒状突起を突出し、これに注入材用の
管体を挿通する。引張材に密着する底部材の下部は緊張
時に頭部方向に縮みながら変形するが、側面上部は影響
が少ないので管体の移動を防止できる。この管体を利用
して緊張後のパッカー下部に注入を行い、緊張後の孔中
の空隙を完全になくすことができる。
【0012】
【実施例】次にこの発明の一実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1はこの発明のパッカーの斜視図、
図2はアースアンカーの説明図である。パッカー1は、
布製の筒体よりなるパッカー本体2と、その端部に密着
する底部材3を有する。底部材3はパッカー本体2の内
空部2aを遮蔽する有底筒体であって、その端面3aに
複数の引張材用突起4と管体用突起5を突設し、その側
面3b上部即ちパッカー本体2寄りに別の管体用突起6
を併設する。
【0013】底部材3と引張材用突起4及び管体用突起
5,6は水密性かつ柔軟性を有する材質、例えば軟質合
成樹脂あるいは合成ゴムで作製することが望ましい。引
張材用突起4は円筒状であるが、その内部にPC鋼線等
の引張材7を密着しながら挿通するので、その内径は引
張材7の外径より幾分小さくする。管体用突起5,6は
グラウト一次注入用のホースや排気用のホース等各種管
体8を密着挿通するので、同様に管体8の外径より幾分
小さい内径の円筒体に形成する。
【0014】パッカー本体2は、その外面2bを地中に
削孔したアンカー孔9の孔壁に密着し得るように製作さ
れており、内空部2aに引張材7や管体8を束ねて挿通
する。又、パッカー本体2の前面部には、セメントペー
ストや水ガラス等のグラウト材を注入するためのパッカ
ー注入パイプ2cが付設されている。
【0015】このようなパッカー1を取り付けたアース
アンカーはパッカー1の端部を結束してアンカー孔9内
に挿入される。このアースアンカーの施工法を図2に基
づき説明する。先ず図示しない削孔機により地中に所定
長さのアンカー孔9を削孔するが、図2のようにアース
アンカーを土留め壁10の切梁代わりに使用する場合に
は土留め壁10の前面から削孔を行う。次いで、孔内を
清水で十分に水洗いした後、複数の引張材7を孔中に挿
入する。この引張材7にはグラウト用の管体8の他アン
カー体を形成するのに必要なアンカー定着体、スペーサ
ー等の付属品を予め装着しておき、所定の位置にパッカ
ー1を取り付ける。
【0016】引張材7の挿入が完了した時点で、管体8
を図示しないグラウトポンプに接続し、孔底より一次注
入を行う。注入材にはセメントモルタルや水ガラス等が
用いられる。注入量を観察しながら孔口まで注入し、配
合と同濃度の注入材が孔口より排出するのを確認した
後、パッカー注入パイプ2cを用いてパッカー本体2内
にグラウト材を充填して膨張させ、アンカー孔9を閉塞
する。同時に管体8にも所定圧力で注入材を送り込み孔
内を加圧する。この加圧注入により削孔で弛緩した孔壁
周辺が元来の地盤強度もしくはそれ以上の強度を有する
地盤に変化する。
【0017】この加圧注入時のグラウト材はパッカー1
も押圧するが、底部材3がパッカー本体2に密着し、か
つ引張材用突起4及び管体用突起5,6が各挿通物に密
着するのでグラウト材が漏出する恐れがなく、所定圧力
を確保できる。グラウト材の一次注入が完了した後、所
定の養生期間を経て引張材7を図示しないジャッキで緊
張する。
【0018】緊張後にアンカー頭部は山留め材の腹起し
11に係合する台座12に固定されるが、各引張材7は
台座12上の支圧板13に穿設する各々の円孔を挿通し
て締付金具14で定着されるため、引張材7がパッカー
1内部で外方に傾斜しながら上部に伸張することにな
る。この時、引張材7に密着する引張材用突起4も相互
の間隔を拡大しながらアンカー頭部方向に移動するが、
各々の引張材7に独立して密着するため、隣接する引張
材7の干渉を受けることなく容易に追随することができ
る。同時に底部材3も縮小しながら変形するが、水密
性、柔軟性を有する材質のためこの部分にも空隙を生ず
る恐れはない。
【0019】このように複数本の引張材7を別々に緊張
しても引張材用突起4は密着しており水密性が確保され
るので水道は形成されない。又、緊張後のパッカー1背
面には引張材7移動に伴う若干の密閉空間が形成される
が、底部材3の側面3b上部に突出する管体用突起6を
利用して、この部分の注入材充填が可能になる。緊張時
に底部材3の下部は変形移動するが、この管体用突起6
付近は影響が少ないので挿通する管体8の移動を防止す
ることができ、緊張後の注入にも支障を生ずることがな
い。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のアース
アンカー用パッカーは、パッカー本体の端部に底部材を
密着し、これに引張材や管体の外周に密着する複数の円
筒状突起を突出するので、注入材を漏出することなく適
切に加圧できる。しかも、柔軟性を有する材質で作製す
るので、緊張時の移動にも容易に追随でき、かつ各引張
材毎に密着するので複数の引張材を緊張しても相互の干
渉を受けることなく、水密性が確保できる。従って水道
形成が防止でき完全な遮水を達成できる。又、請求項2
記載のアースアンカー用パッカーは、底部材の側面上部
に管体用の円筒状突起を突出するので、管体が移動せず
緊張後の注入作業が確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッカーの斜視図である。
【図2】アースアンカーの説明図である。
【符号の説明】
1 パッカー 2 パッカー本体 3 底部材 3a 端面 3b 外面 4 引張材用突起 5 管体用突起 6 管体用突起 7 引張材 8 管体 9 アンカー孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に削孔した孔内に配設する複数本の
    引張材と注入材用の管体とを包囲し、外面を孔壁に密着
    するアースアンカー用パッカーにおいて、パッカー本体
    の端部には、前記引張材及び前記管体の外周にそれぞれ
    に密着する複数の円筒状突起を突出する有底筒体状の底
    部材を密着し、この円筒状突起及び底部材は水密性かつ
    柔軟性を有する材質よりなることを特徴とするアースア
    ンカー用パッカー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアースアンカー用パッカ
    ーにおいて、前記底部材は、その側面上部に前記管体の
    外周に密着し前記材質よりなる円筒状突起を突出するこ
    とを特徴とするアースアンカー用パッカー。
JP1696894A 1994-01-17 1994-01-17 アースアンカー用パッカー Pending JPH07207662A (ja)

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JP1696894A JPH07207662A (ja) 1994-01-17 1994-01-17 アースアンカー用パッカー

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JP1696894A JPH07207662A (ja) 1994-01-17 1994-01-17 アースアンカー用パッカー

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JPH07207662A true JPH07207662A (ja) 1995-08-08

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ID=11930899

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JP1696894A Pending JPH07207662A (ja) 1994-01-17 1994-01-17 アースアンカー用パッカー

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JP (1) JPH07207662A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248645A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Psl Japan Kk アンカーの構造とアンカーの施工方法。

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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