JPH07205899A - 宇宙用機械要素密封装置 - Google Patents
宇宙用機械要素密封装置Info
- Publication number
- JPH07205899A JPH07205899A JP194394A JP194394A JPH07205899A JP H07205899 A JPH07205899 A JP H07205899A JP 194394 A JP194394 A JP 194394A JP 194394 A JP194394 A JP 194394A JP H07205899 A JPH07205899 A JP H07205899A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solid lubricant
- casing
- powder
- gears
- gear
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/041—Coatings or solid lubricants, e.g. antiseize layers or pastes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0493—Gearings with spur or bevel gears
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】互いに噛み合う歯車１，２をケーシング５で密
閉し、その中に二硫化モリブデン等の固体潤滑剤の粉末
１０を封入し、無重力状態のケーシング５内に浮遊させ
て歯車の噛み合い部に固体潤滑剤を供給する。 【効果】摩耗により潤滑剤が失われた歯車の歯面に、浮
遊している固体潤滑剤の粉末を供給することができ、歯
車の摩耗を抑え長期間にわたり安定した潤滑状態を保つ
ことができる。
閉し、その中に二硫化モリブデン等の固体潤滑剤の粉末
１０を封入し、無重力状態のケーシング５内に浮遊させ
て歯車の噛み合い部に固体潤滑剤を供給する。 【効果】摩耗により潤滑剤が失われた歯車の歯面に、浮
遊している固体潤滑剤の粉末を供給することができ、歯
車の摩耗を抑え長期間にわたり安定した潤滑状態を保つ
ことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、宇宙空間で使用する機
械要素密封装置に関する。
械要素密封装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術は、例えば、特開平4−24465
3 号公報にあるように、歯車の歯の噛み合い部を合金工
具鋼で形成し、これにリン酸マンガン下地処理層と二硫
化モリブデンの固体潤滑膜を形成し、リン酸マンガン下
地処理層による固体潤滑膜の付着強度を強化すること
で、真空環境下での長寿命化を図ったものである。ま
た、特開平3−51569号公報にあるように、潤滑油をしみ
こませたアイドラーギアを歯車に押しつけて潤滑油を供
給し、真空中で潤滑油の蒸発を抑えつつ長寿命化を図っ
たものである。
3 号公報にあるように、歯車の歯の噛み合い部を合金工
具鋼で形成し、これにリン酸マンガン下地処理層と二硫
化モリブデンの固体潤滑膜を形成し、リン酸マンガン下
地処理層による固体潤滑膜の付着強度を強化すること
で、真空環境下での長寿命化を図ったものである。ま
た、特開平3−51569号公報にあるように、潤滑油をしみ
こませたアイドラーギアを歯車に押しつけて潤滑油を供
給し、真空中で潤滑油の蒸発を抑えつつ長寿命化を図っ
たものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、固体
潤滑剤をいかに長くもたせるかという点に着目したもの
であるが、歯面の固体潤滑剤はいずれ摩耗し無くなって
しまうため限界があった。また、真空中で潤滑油を使用
することは、必ず潤滑油の蒸発を伴うため、周囲の汚染
という点で問題となる。
潤滑剤をいかに長くもたせるかという点に着目したもの
であるが、歯面の固体潤滑剤はいずれ摩耗し無くなって
しまうため限界があった。また、真空中で潤滑油を使用
することは、必ず潤滑油の蒸発を伴うため、周囲の汚染
という点で問題となる。
【０００４】本発明の目的は、周囲を汚染することなく
摩耗して減少した固体潤滑剤を簡単に補給できる構造を
持つ宇宙用機械要素装置を提供することにある。
摩耗して減少した固体潤滑剤を簡単に補給できる構造を
持つ宇宙用機械要素装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するために、機械要素をケーシング及びシールあるい
はフィルタで密閉したものである。また、本発明は、前
記ケーシングの中に二硫化モリブデン等の固体潤滑剤の
粉末を封入した。
決するために、機械要素をケーシング及びシールあるい
はフィルタで密閉したものである。また、本発明は、前
記ケーシングの中に二硫化モリブデン等の固体潤滑剤の
粉末を封入した。
【０００６】
【作用】本発明によれば、機械要素として歯車を例にと
ると、互いに噛み合う歯車対をケーシング及びシールあ
るいはフィルタで密閉すれば、宇宙空間では無重力のた
め、摩耗により発生した固体潤滑剤の摩耗分は、ケーシ
ング内に浮遊する。あるいはケーシング内に二硫化モリ
ブデン等の固体潤滑剤の粉末を封入すると、無重力のた
め固体潤滑剤の粉末はケーシング内に浮遊する。この結
果、歯車の噛み合い部の近傍にも固体潤滑剤の粉末が浮
遊することになるため、浮遊する固体潤滑剤の粉末が、
歯車の回転とともに自動的に歯車の噛み合い部に取り込
まれ、歯車は長期間にわたり安定した潤滑作用を得るこ
とができる。
ると、互いに噛み合う歯車対をケーシング及びシールあ
るいはフィルタで密閉すれば、宇宙空間では無重力のた
め、摩耗により発生した固体潤滑剤の摩耗分は、ケーシ
ング内に浮遊する。あるいはケーシング内に二硫化モリ
ブデン等の固体潤滑剤の粉末を封入すると、無重力のた
め固体潤滑剤の粉末はケーシング内に浮遊する。この結
果、歯車の噛み合い部の近傍にも固体潤滑剤の粉末が浮
遊することになるため、浮遊する固体潤滑剤の粉末が、
歯車の回転とともに自動的に歯車の噛み合い部に取り込
まれ、歯車は長期間にわたり安定した潤滑作用を得るこ
とができる。
【０００７】
【実施例】本発明の一実施例を図１を用いて説明する。
本実施例は機械要素が歯車で、歯車が一組の場合の歯車
装置の例である。歯車１，２は、噛み合い部に二硫化モ
リブデンの固体潤滑膜を施した歯車であり、回転自由に
支持された回転軸３，４に固定され互いに噛み合ってい
る。歯車１，２の周囲をケーシング５で覆い、ケーシン
グ５の中には固体潤滑剤の粉末１０を封入し、回転軸
３，４とケーシング５との間は固体潤滑剤の粉末１０が
外に飛散しないようにシール部６，７，８，９を設けて
いる。本シール部６，７，８，９は、地上の大気圧から
宇宙空間の真空状態に移行する際、ケーシング５内の大
気が抜けるようなシールか、または、磁性流体を用いて
完全に密封するシール形式のものでもよい。本実施例の
歯車装置を宇宙空間で使用すると、ケーシング５内の固
体潤滑剤の粉末１０は無重力のためケーシング５内に浮
遊し、歯車１，２が回転すると浮遊している固体潤滑剤
の粉末１０は、歯車１，２の噛み合い面に入り込み潤滑
剤として働く。従って、歯車１，２は常に浮遊する固体
潤滑剤の粉末１０により潤滑され、潤滑剤が途切れるこ
となく供給されるため、長期間にわたり安定した潤滑状
態を保つことができる。
本実施例は機械要素が歯車で、歯車が一組の場合の歯車
装置の例である。歯車１，２は、噛み合い部に二硫化モ
リブデンの固体潤滑膜を施した歯車であり、回転自由に
支持された回転軸３，４に固定され互いに噛み合ってい
る。歯車１，２の周囲をケーシング５で覆い、ケーシン
グ５の中には固体潤滑剤の粉末１０を封入し、回転軸
３，４とケーシング５との間は固体潤滑剤の粉末１０が
外に飛散しないようにシール部６，７，８，９を設けて
いる。本シール部６，７，８，９は、地上の大気圧から
宇宙空間の真空状態に移行する際、ケーシング５内の大
気が抜けるようなシールか、または、磁性流体を用いて
完全に密封するシール形式のものでもよい。本実施例の
歯車装置を宇宙空間で使用すると、ケーシング５内の固
体潤滑剤の粉末１０は無重力のためケーシング５内に浮
遊し、歯車１，２が回転すると浮遊している固体潤滑剤
の粉末１０は、歯車１，２の噛み合い面に入り込み潤滑
剤として働く。従って、歯車１，２は常に浮遊する固体
潤滑剤の粉末１０により潤滑され、潤滑剤が途切れるこ
となく供給されるため、長期間にわたり安定した潤滑状
態を保つことができる。
【０００８】図２は図１のＡＡ断面図である。図１，図
２において、歯車１，２とケーシング５とのすき間は、
固体潤滑剤の粉末１０がケーシング５内で自由に循環で
きる程度の大きさとするとともに、ケーシング５の形状
を歯車に沿うような形状とすることで歯車１，２の噛み
合い面に固体潤滑剤の粉末１０が入り込みやすくした例
である。
２において、歯車１，２とケーシング５とのすき間は、
固体潤滑剤の粉末１０がケーシング５内で自由に循環で
きる程度の大きさとするとともに、ケーシング５の形状
を歯車に沿うような形状とすることで歯車１，２の噛み
合い面に固体潤滑剤の粉末１０が入り込みやすくした例
である。
【０００９】図３は、図１のケーシング５の形状を変え
た場合のＡＡ断面図である。本実施例の場合は、ケーシ
ングの形状を簡単にし、安価に製作できるようにした例
である。また、本実施例では、はじめは固体潤滑剤の被
膜１５が潤滑に寄与し、その後は主に浮遊する固体潤滑
剤の粉末１０が潤滑に寄与することになる。
た場合のＡＡ断面図である。本実施例の場合は、ケーシ
ングの形状を簡単にし、安価に製作できるようにした例
である。また、本実施例では、はじめは固体潤滑剤の被
膜１５が潤滑に寄与し、その後は主に浮遊する固体潤滑
剤の粉末１０が潤滑に寄与することになる。
【００１０】図４は、図３の例に固体潤滑剤の粉末１０
の案内部１３，１４を設けた実施例である。歯車１，２
が回転した場合、固体潤滑剤の粉末１０も歯車１，２に
より歯車１，２の回転方向に移動する。この時、歯車
１，２の噛み合い部付近に移動した固体潤滑剤の粉末１
０は、案内部１３，１４により歯車１，２の噛み合い部
に案内され、より確実に潤滑剤を供給することができ
る。
の案内部１３，１４を設けた実施例である。歯車１，２
が回転した場合、固体潤滑剤の粉末１０も歯車１，２に
より歯車１，２の回転方向に移動する。この時、歯車
１，２の噛み合い部付近に移動した固体潤滑剤の粉末１
０は、案内部１３，１４により歯車１，２の噛み合い部
に案内され、より確実に潤滑剤を供給することができ
る。
【００１１】図５は、歯車のケーシングを利用して固体
潤滑剤の粉末を封入した実施例である。歯車２０，２１
は、ケーシング４１，４２に軸受押え３７，３８，３
９，４０で固定された支持軸受３３，３４，３５，３６
により回転自由に支持された、回転軸２２，２３に固定
されている。歯車２０，２１とケーシング４１，４２と
のすき間は、固体潤滑剤の粉末１０が、歯車２０，２１
とケーシング４１，４２との間で自由に循環できる程度
の大きさであり、そのすき間には固体潤滑剤の粉末１０
が封入してある。また、回転軸２２，２３とケーシング
４１，４２との間には封入してある固体潤滑剤の粉末１
０が外部に飛散しないように、シール２５，２６，２
７，２８，２９，３０，３１，３２が設けられている。
本実施例の歯車装置を宇宙空間で使用すると、固体潤滑
剤の粉末１０は無重力のためケーシング４１，４２内に
浮遊し、歯車１，２が回転すると浮遊している固体潤滑
剤の粉末１０は、歯車１，２の噛み合い面に入り込み潤
滑剤として働く。従って、歯車１，２は常に浮遊する固
体潤滑剤の粉末１０により潤滑されるとともに、潤滑剤
が途切れることなく供給されるため、長期間にわたり安
定した潤滑状態を保つことができる。
潤滑剤の粉末を封入した実施例である。歯車２０，２１
は、ケーシング４１，４２に軸受押え３７，３８，３
９，４０で固定された支持軸受３３，３４，３５，３６
により回転自由に支持された、回転軸２２，２３に固定
されている。歯車２０，２１とケーシング４１，４２と
のすき間は、固体潤滑剤の粉末１０が、歯車２０，２１
とケーシング４１，４２との間で自由に循環できる程度
の大きさであり、そのすき間には固体潤滑剤の粉末１０
が封入してある。また、回転軸２２，２３とケーシング
４１，４２との間には封入してある固体潤滑剤の粉末１
０が外部に飛散しないように、シール２５，２６，２
７，２８，２９，３０，３１，３２が設けられている。
本実施例の歯車装置を宇宙空間で使用すると、固体潤滑
剤の粉末１０は無重力のためケーシング４１，４２内に
浮遊し、歯車１，２が回転すると浮遊している固体潤滑
剤の粉末１０は、歯車１，２の噛み合い面に入り込み潤
滑剤として働く。従って、歯車１，２は常に浮遊する固
体潤滑剤の粉末１０により潤滑されるとともに、潤滑剤
が途切れることなく供給されるため、長期間にわたり安
定した潤滑状態を保つことができる。
【００１２】図６は、図５のＢＢ断面図である。図５，
図６において、歯車２０，２１とケーシング４１，４２
とのすき間は、ケーシング４１，４２の内面の形状を歯
車に沿うような形状とすることで、歯車１，２の噛み合
い面に固体潤滑剤の粉末１０が入り込みやすくしてい
る。
図６において、歯車２０，２１とケーシング４１，４２
とのすき間は、ケーシング４１，４２の内面の形状を歯
車に沿うような形状とすることで、歯車１，２の噛み合
い面に固体潤滑剤の粉末１０が入り込みやすくしてい
る。
【００１３】図７は、固体潤滑剤の粉末をより効果的に
撹拌させるための部品を付けた実施例であり、図８は、
図７のＢＢ断面図である。歯車５０，５１は、回転自由
に支持された回転軸５３，５４に固定され互いに噛み合
っている。これらの歯車５０，５１の周囲をケーシング
５２で覆い、ケーシング５２の中には固体潤滑剤の粉末
５５を封入し、回転軸５３，５４とケーシング５２との
間は固体潤滑剤の粉末５５が外に飛散しないようにシー
ル部５６ａ，５６ｂ，５７ａ，５７ｂを設けている。ま
た、回転軸５３には撹拌用の部材５８ａ，５８ｂが取り
付けられ、ケーシング５２には撹拌用の部材５９ａ，５
９ｂが取り付けられている。撹拌用の部材５８ａ，５８
ｂは、回転軸５３とともに回転し、無重力状態で浮遊す
る固体潤滑剤の粉末５５を歯車の回転方向に撹拌し歯車
の噛み合い部に誘導するとともに、ケーシング５２の内
壁に吸着された固体潤滑剤の粉末５５を撹拌し再びケー
シング５２内に浮遊させる働きをする。ケーシング５２
には、歯車５０の側面に吸着した固体潤滑剤の粉末５５
を撹拌し、再び、ケーシング５２内に浮遊させるための
撹拌用部材５９ａ，５９ｂが取り付けられている。ケー
シング５２の内壁には、歯車５１，５２から生じる磁性
体を含む摩耗粉を捕集するための磁石６０，６１が取り
付けられる。また、回転軸５３，５４とケーシング５２
との間には、固体潤滑剤の粉末５５がケーシング５２の
外に飛散しないようにシール部５６，５６ｂ，５７ａ，
５７ｂが設けている。従って、本実施例では歯車の噛み
合い部に施した固体潤滑膜が摩耗しても、浮遊する固体
潤滑剤の粉末が途切れることなく供給されるため、長期
間に渡り安定した潤滑状態を保つことが出来る。
撹拌させるための部品を付けた実施例であり、図８は、
図７のＢＢ断面図である。歯車５０，５１は、回転自由
に支持された回転軸５３，５４に固定され互いに噛み合
っている。これらの歯車５０，５１の周囲をケーシング
５２で覆い、ケーシング５２の中には固体潤滑剤の粉末
５５を封入し、回転軸５３，５４とケーシング５２との
間は固体潤滑剤の粉末５５が外に飛散しないようにシー
ル部５６ａ，５６ｂ，５７ａ，５７ｂを設けている。ま
た、回転軸５３には撹拌用の部材５８ａ，５８ｂが取り
付けられ、ケーシング５２には撹拌用の部材５９ａ，５
９ｂが取り付けられている。撹拌用の部材５８ａ，５８
ｂは、回転軸５３とともに回転し、無重力状態で浮遊す
る固体潤滑剤の粉末５５を歯車の回転方向に撹拌し歯車
の噛み合い部に誘導するとともに、ケーシング５２の内
壁に吸着された固体潤滑剤の粉末５５を撹拌し再びケー
シング５２内に浮遊させる働きをする。ケーシング５２
には、歯車５０の側面に吸着した固体潤滑剤の粉末５５
を撹拌し、再び、ケーシング５２内に浮遊させるための
撹拌用部材５９ａ，５９ｂが取り付けられている。ケー
シング５２の内壁には、歯車５１，５２から生じる磁性
体を含む摩耗粉を捕集するための磁石６０，６１が取り
付けられる。また、回転軸５３，５４とケーシング５２
との間には、固体潤滑剤の粉末５５がケーシング５２の
外に飛散しないようにシール部５６，５６ｂ，５７ａ，
５７ｂが設けている。従って、本実施例では歯車の噛み
合い部に施した固体潤滑膜が摩耗しても、浮遊する固体
潤滑剤の粉末が途切れることなく供給されるため、長期
間に渡り安定した潤滑状態を保つことが出来る。
【００１４】図９は、本発明を減速機に適用した例であ
る。入力軸７７に固定された歯車７０は、カップリング
９０を介して接続されたモータ９１により駆動される。
歯車７０の入力は、回転軸７８に固定された歯車７１，
７２を介して回転軸７９に固定された歯車７３に伝えら
れ、カップリング９２を介して負荷側の出力軸９３に伝
えられる。歯車７０，７１，７２，７３はケーシング７
５，７６に納められ、ケーシング７５，７６の内部には
固体潤滑剤の粉末７４が封入されている。入力軸７７，
回転軸７８および出力軸７９はそれぞれ軸受８０，８
１，８２，８３，８４，８５により回転自由に支持さ
れ、シール８６，８７，８８，８９によりケーシング７
５，７６の内部の固体潤滑剤の粉末７４がケーシング７
５の外に飛散しないような構造となっている。本実施例
のような減速機を用いれば、各歯車は、浮遊する固体潤
滑剤の粉末により長期にわたって安定した潤滑状態を保
つことが出来る。また、もしなんらかの原因で減速機に
異常が発生しても、本実施例のように減速機をモジュー
ル化しておくことで容易に交換が行える。
る。入力軸７７に固定された歯車７０は、カップリング
９０を介して接続されたモータ９１により駆動される。
歯車７０の入力は、回転軸７８に固定された歯車７１，
７２を介して回転軸７９に固定された歯車７３に伝えら
れ、カップリング９２を介して負荷側の出力軸９３に伝
えられる。歯車７０，７１，７２，７３はケーシング７
５，７６に納められ、ケーシング７５，７６の内部には
固体潤滑剤の粉末７４が封入されている。入力軸７７，
回転軸７８および出力軸７９はそれぞれ軸受８０，８
１，８２，８３，８４，８５により回転自由に支持さ
れ、シール８６，８７，８８，８９によりケーシング７
５，７６の内部の固体潤滑剤の粉末７４がケーシング７
５の外に飛散しないような構造となっている。本実施例
のような減速機を用いれば、各歯車は、浮遊する固体潤
滑剤の粉末により長期にわたって安定した潤滑状態を保
つことが出来る。また、もしなんらかの原因で減速機に
異常が発生しても、本実施例のように減速機をモジュー
ル化しておくことで容易に交換が行える。
【００１５】図１０は、本発明を転がり軸受に適用した
例である。軸１０３に軸受押えで固定された固体潤滑転
がり軸受１００は、ケーシング１０２に取り付けられて
いる。固体潤滑転がり軸受１００は、ケーシング１０２
に取り付けたシール部105aを持つシール装置１０５およ
びシール部１０６ａを持つシール装置１０６により密封
される。
例である。軸１０３に軸受押えで固定された固体潤滑転
がり軸受１００は、ケーシング１０２に取り付けられて
いる。固体潤滑転がり軸受１００は、ケーシング１０２
に取り付けたシール部105aを持つシール装置１０５およ
びシール部１０６ａを持つシール装置１０６により密封
される。
【００１６】
【発明の効果】本発明によれば、摩耗により機械要素の
潤滑剤が失われても、密閉されたケーシング内に浮遊し
ている固体潤滑剤が再び摺動部に供給されるため、機械
要素の寿命を長くすることが出来る。また、密閉された
ケーシング内に固体潤滑剤の粉末を封入することによ
り、摺動部から摩耗により潤滑剤が失われても、密閉さ
れたケーシング内に浮遊している固体潤滑剤の粉末が摺
動部に供給されるため、機械要素の摩耗を抑え長期間に
わたり安定した潤滑状態を保つことができる。さらに、
固体潤滑剤等から出るガスや摩耗粉により周囲を汚染す
ることもない。
潤滑剤が失われても、密閉されたケーシング内に浮遊し
ている固体潤滑剤が再び摺動部に供給されるため、機械
要素の寿命を長くすることが出来る。また、密閉された
ケーシング内に固体潤滑剤の粉末を封入することによ
り、摺動部から摩耗により潤滑剤が失われても、密閉さ
れたケーシング内に浮遊している固体潤滑剤の粉末が摺
動部に供給されるため、機械要素の摩耗を抑え長期間に
わたり安定した潤滑状態を保つことができる。さらに、
固体潤滑剤等から出るガスや摩耗粉により周囲を汚染す
ることもない。
【図１】本発明の一実施例を示す装置の断面図。
【図２】図１に示す実施例のＡＡ断面図。
【図３】本発明の第二実施例のＡＡ断面図。
【図４】本発明の第三実施例のＡＡ断面図。
【図５】本発明の第四実施例を示す装置の断面図。
【図６】図５のＢＢ断面図。
【図７】本発明の第五実施例を示す装置の断面図。
【図８】図７のＢＢ断面図。
【図９】本発明の第六実施例を示す装置の断面図。
【図１０】本発明の第七実施例を示す装置の断面図。
【符号の説明】 １，２…歯車、３，４…歯車の回転軸、５…ケーシン
グ、６，７，８，９…シール装置、１０…固体潤滑剤の
粉末。
グ、６，７，８，９…シール装置、１０…固体潤滑剤の
粉末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ１０Ｎ 40:04 40:34
Claims (3)
- 【請求項１】宇宙空間で使用する固体潤滑剤を有する機
械要素を一個または複数個有する装置において、前記機
械要素の一部または全部の周囲をケーシング及びシール
あるいはフィルタで密封したことを特徴とする宇宙用機
械要素密封装置。 - 【請求項２】請求項１において、前記機械要素が歯車で
あり、ケーシングの中に固体潤滑剤の粉末を封入した宇
宙用機械要素密封装置。 - 【請求項３】請求項２において、前記固体潤滑剤の粉末
を二硫化モリブデンとした宇宙用機械要素密封装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP194394A JPH07205899A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 宇宙用機械要素密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP194394A JPH07205899A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 宇宙用機械要素密封装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07205899A true JPH07205899A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11515705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP194394A Pending JPH07205899A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 宇宙用機械要素密封装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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1994
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