JPH07205145A - 樹脂含浸方法 - Google Patents

樹脂含浸方法

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Publication number
JPH07205145A
JPH07205145A JP6007291A JP729194A JPH07205145A JP H07205145 A JPH07205145 A JP H07205145A JP 6007291 A JP6007291 A JP 6007291A JP 729194 A JP729194 A JP 729194A JP H07205145 A JPH07205145 A JP H07205145A
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JP
Japan
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roll
resin
base material
varnish
impregnated
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6007291A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Higashida
利之 東田
Yasufumi Fukumoto
恭文 福本
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07205145A publication Critical patent/JPH07205145A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材の表と裏でのワニスの含浸量に差のない
樹脂含浸基材を得るための樹脂含浸方法を提供すること
にある。 【構成】 ワニス1を満たす樹脂含浸槽3、この樹脂含
浸槽3に浸漬して設けられた抑えロール10、および、
この抑えロール10に輪旋させた基材4を備え、さら
に、この基材4を上記抑えロール10の上位に位置する
スクイズロール11とこのスクイズロール11と対をな
すキッスロール6の間を移動させる樹脂含浸方法におい
て、上記キッスロール6をスクイズロール11よりも遅
い周速度で回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂含浸方法に関し、
例えば、紙基材、ガラス基材に樹脂を含浸させるのに有
用なものであり、プリント配線板などに供される金属箔
張り積層板を連続的に製造する工程に有用な樹脂含浸方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、ガラス布、ガラス不
織布、紙などの基材(4)に不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッソ樹脂、フェノ−
ル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂などの樹脂を含
むワニス(1)を含浸させる樹脂含浸方法として、樹脂
含浸槽(3)に部分浸漬して設けられたキッスロール
(6)とこのキッスロール(6)の上側に接するスクイ
ズロール(11)との間に基材(4)を移動させながら
キッスロール(6)に付着するワニス(1)を上記基材
(4)の片面からスクイズロール(11)により押し当
てて含浸させる方法が知られている。
【0003】しかし、上記のような樹脂含浸方法では、
キッスロール(6)に付着するワニス(1)を基材
(4)の片面からスクイズロール(11)により押し当
てているだけなので、基材(4)の表と裏でのワニス
(1)の含浸量に差ができやすいという問題が残る。す
なわち、基材(4)がキッスロール(6)に接触する表
面の含浸量が裏面よりも増大する傾向を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、基材の表と裏でのワニスの含浸量に差のない樹脂
含浸基材を得るための樹脂含浸方法を提供することにあ
る。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明の樹脂含浸方法
は、ワニス(1)を満たす樹脂含浸槽(3)、この樹脂
含浸槽(3)に浸漬して設けられた抑えロール(1
0)、および、この抑えロール(10)に輪旋させた基
材(4)を備え、さらに、この基材(4)を上記抑えロ
ール(10)の上位に位置するスクイズロール(11)
とこのスクイズロール(11)と対をなすキッスロール
(6)の間を移動させる樹脂含浸方法において、上記キ
ッスロール(6)をスクイズロール(11)よりも遅い
周速度で回転させることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の樹脂含浸方法によると、ワニス(1)
を満たす樹脂含浸槽(3)、この樹脂含浸槽(3)に浸
漬して設けられた抑えロール(10)、および、この抑
えロール(10)に輪旋させた基材(4)を備え、さら
に、この基材(4)を上記抑えロール(10)の上位に
位置するスクイズロール(11)とこのスクイズロール
(11)と対をなすキッスロール(6)の間を移動させ
る樹脂含浸方法において、上記キッスロール(6)をス
クイズロール(11)よりも遅い周速度で回転させるの
で、抑えロール(10)を通過する際には、この抑えロ
ール(10)に基材(4)が接触する裏面の含浸量は、
基材(4)の表面の含浸量よりも少ない傾向を示す。す
なわち、基材(4)の表面には、伸張力が働くので、ワ
ニス(1)の接触面積は、伸張前の単位面積を基準にし
てみると大きい。
【0007】その後、キッスロール(6)とスクイズロ
ール(11)との間を通過した時、基材(4)に付着し
たワニス(1)を基材(4)の表裏面それぞれで引き延
ばしつつ、基材(4)の外側に盛り上がったワニス
(1)を掻き落として均一に付着させることができ、さ
らに、キッスロール(6)のスクイズロール(11)よ
りも遅い周速度により、キッスロール(6)と接触する
基材(4)の表面に付着したワニス(1)は基材(4)
の裏面より多く掻き落とされ、表裏面のワニス(1)の
付着量が調整される。すなわち、基材(4)の表と裏で
のワニス(1)の含浸量の差をなくすことができる。
【0008】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の樹脂含浸方法に係る一実施例を示す工
程図である。
【0009】本発明の樹脂含浸方法を実施するための装
置の一例を示すと、樹脂含浸槽(3)を備える。この樹
脂含浸槽(3)には、ワニス(1)を満たした状態に保
つために、常時ワニス(1)が補給されている。この樹
脂含浸槽(3)には、抑えロール(10)が浸漬して設
けられている。この抑えロール(10)は、基材(4)
を輪旋させている。この抑えロール(10)の上位に
は、スクイズロール(11)があり、キッスロール
(6)と対をなしている。スクイズロール(11)、キ
ッスロール(6)および抑えロール(10)としては、
金属製、ゴム製、合成樹脂製或いは金属ロール表面にゴ
ムや合成樹脂を被覆コーティングしたものなど適宜用い
ることができる。
【0010】上記抑えロール(10)は、基材(4)を
輪旋させ、キッスロール(6)とスクイズロール(1
1)との間に基材(4)を移動させて、基材(4)が伸
張されつつワニス(1)を付着によって基材(4)の表
裏両面に含浸させる機能を果たしている。
【0011】上記基材(4)としては、ガラスなどの無
機繊維やポリエステル、ポリアクリル、ポリビニルアル
コール、ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンサル
ファイト、ウレタンなどの有機合成繊維や木綿などの天
然繊維からなる織布、不織布、マット或いは紙または、
これらの組み合わせた基材を用いることができる。
【0012】上記基材(4)にワニス(1)を含浸した
ものが樹脂含浸基材であり、後に硬化させて、例えば、
絶縁板、積層板を形成することのできるものである。こ
の基材(4)は、例えば、樹脂を溶剤に溶解させ、減圧
脱泡処理したワニス(1)を含浸させるものである。そ
の後、この基材(4)に樹脂含浸槽(3)のワニス
(1)が付着して、キッスロール(6)とスクイズロー
ル(11)との間をこの樹脂含浸基材(4)が通過させ
られる。この時、基材(4)に付着したワニス(1)を
表裏面それぞれ引き延ばしつつ、キッスロール(6)と
スクイズロール(11)の回転で掻き落とされ、均一に
付着させることによって含浸させるものである。
【0013】上記キッスロール(6)をスクイズロール
(11)よりも遅い周速度にすると、ワニス(1)の掻
き落とし量、すなわち、表裏面のワニス(1)の付着量
が調整されて、基材(4)の表と裏でのワニス(1)の
含浸量の差をなくすことができるものである。特に、キ
ッスロール(6)の周速度が、スクイズロール(11)
の周速度の75%以上100%未満であると、一層確実
に表裏面のワニス(1)の付着量が調整され、基材
(4)の表と裏でのワニス(1)の含浸量の差をなくす
ことができるものである。
【0014】本発明で用いるワニス(1)は、不飽和ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ
ソ樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹
脂などを用いることができる。樹脂含浸は一次含浸を同
系樹脂または、異系樹脂の低粘度ワニスで行うことがよ
り均一含浸できるので好ましい。また、基材(4)に含
浸するワニス(1)には、必要に応じて水酸化アルミニ
ウム、クレー、タルク、シリカ、アルミナ、炭酸マグネ
シュウム、炭酸カルシュウムなどの粉末や中空体などの
充填剤を樹脂100重量部に対して1〜200重量部を
添加して用いることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0016】実施例1 基材(4)として、厚さ200μmのガラスクロスを用
いた。また、ワニス(1)としては、エポキシ樹脂を用
い、樹脂含浸槽(3)に充填させた。この樹脂含浸槽
(3)に抑えロール(10)を浸漬させて、上記厚さ2
00μmのガラスクロスの基材(4)を抑えロール(1
0)に輪旋させた。次に、図1のごとく、抑えロール
(10)を経由して基材(4)をスクイズロール(1
1)とキッスロール(6)の間を移動させた。スクイズ
ロール(11)の周速度は、4.4m/minであり、
スクイズロール(11)に対するキッスロール(6)の
周速度の割合は、75%(周速度3.3m/min)と
した。この工程を連続的に行い、スクイズロール(1
1)およびキッスロール(6)の回転を始めてから10
分経過後の基材(4)に含浸された樹脂量は、41wt
%(表1では、単に%と記した。)であった。
【0017】その後、基材(4)の表裏面での樹脂の含
浸量差は、基材(4)の内側に含浸されたワニス(1)
の含浸厚さで評価した。この樹脂含浸基材(4)の断面
を顕微鏡で観察すると、表側に付着したワニス(1)の
含浸厚さと裏側に付着したワニス(1)の含浸厚さの差
は、−3μmであった。
【0018】実施例2 スクイズロール(11)の周速度は、3.5m/min
であり、スクイズロール(11)に対するキッスロール
(6)の周速度の割合を75%(周速度2.6m/mi
n)とした以外、実施例1と同様に行い、樹脂量45w
t%の樹脂含浸基材(4)を得た。
【0019】その後、この樹脂含浸基材(4)の断面を
顕微鏡で観察すると、表側に付着したワニス(1)の含
浸厚さと裏側に付着したワニス(1)の含浸厚さの差
は、−2μmであった。
【0020】実施例3 スクイズロール(11)の周速度は、3.5m/min
であり、スクイズロール(11)に対するキッスロール
(6)の周速度の割合を95%(周速度3.3m/mi
n)とした以外、実施例1と同様に行い、樹脂量45w
t%の樹脂含浸基材(4)を得た。
【0021】その後、この樹脂含浸基材(4)の断面を
顕微鏡で観察すると、表側に付着したワニス(1)の含
浸厚さと裏側に付着したワニス(1)の含浸厚さの差
は、+5μmであった。
【0022】比較例1 スクイズロール(11)の周速度は、3.5m/min
であり、スクイズロール(11)に対するキッスロール
(6)の周速度の割合を100%(周速度3.5m/m
in)とした以外、実施例1と同様に行い、樹脂量45
wt%の樹脂含浸基材(4)を得た。
【0023】その後、この樹脂含浸基材(4)の断面を
顕微鏡で観察すると、表側に付着したワニス(1)の含
浸厚さと裏側に付着したワニス(1)の含浸厚さの差
は、+10μmであった。
【0024】以下、上述の実施例1〜3と比較例1の実
施態様と結果を表1にまとめる。
【0025】
【表1】
【0026】表1より、キッスロール(6)をスクイズ
ロール(11)よりも遅い周速度で回転させ、しかも、
キッスロール(6)の周速度が、スクイズロール(1
1)の周速度の75%以上100%未満であれば、基材
(4)にワニス(1)を表裏面で均一に付着させ、基材
(4)の表と裏でのワニス(1)の含浸量の差を少なく
することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明の樹脂含浸方法によると、基材の
表と裏での樹脂の含浸量の差をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂含浸方法に係る一実施例を示す工
程図である。
【図2】従来例に係る樹脂含浸方法を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
1 ワニス 3 樹脂含浸槽 4 基材 6 キッスロール 10 抑えロール 11 スクイズロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワニス(1)を満たす樹脂含浸槽
    (3)、この樹脂含浸槽(3)に浸漬して設けられた抑
    えロール(10)、および、この抑えロール(10)に
    輪旋させた基材(4)を備え、さらに、この基材(4)
    を上記抑えロール(10)の上位に位置するスクイズロ
    ール(11)とこのスクイズロール(11)と対をなす
    キッスロール(6)の間を移動させる樹脂含浸方法にお
    いて、上記キッスロール(6)をスクイズロール(1
    1)よりも遅い周速度で回転させることを特徴とする樹
    脂含浸方法。
  2. 【請求項2】 上記キッスロール(6)の周速度が、ス
    クイズロール(11)の周速度の75%以上100%未
    満であることを特徴とする請求項1記載の樹脂含浸方
    法。
JP6007291A 1994-01-26 1994-01-26 樹脂含浸方法 Withdrawn JPH07205145A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6007291A JPH07205145A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 樹脂含浸方法

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JP6007291A JPH07205145A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 樹脂含浸方法

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JPH07205145A true JPH07205145A (ja) 1995-08-08

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ID=11661937

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JP6007291A Withdrawn JPH07205145A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 樹脂含浸方法

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JP (1) JPH07205145A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224201A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 住友ベークライト株式会社 プリプレグの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224201A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 住友ベークライト株式会社 プリプレグの製造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010403