JPH0720428U - クラツチ装置 - Google Patents

クラツチ装置

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JPH0720428U
JPH0720428U JP5521393U JP5521393U JPH0720428U JP H0720428 U JPH0720428 U JP H0720428U JP 5521393 U JP5521393 U JP 5521393U JP 5521393 U JP5521393 U JP 5521393U JP H0720428 U JPH0720428 U JP H0720428U
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JP
Japan
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driven
transmission shaft
clutch
disks
disk
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Pending
Application number
JP5521393U
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English (en)
Inventor
康秀 山崎
昭夫 大島
徹 博田
正明 伊藤
和夫 松本
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラツチ接続時の衝撃を広い回転域で有効に
緩和する。 【構成】 駆動側伝動軸2と一体的に回転する駆動側円
盤6と、従動側伝動軸4と一体的に回転する従動側円盤
8とを交互に重合すると共に、両円盤6、8を、ピスト
ン10と受けリング12との間で押圧してクラツチ接続
を行うにあたり、、ピストン10と受けリング12と間
に、バネ定数が異る低速用緩衝バネ13および高速用緩
衝バネ14を介設したクラツチ装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラクタの走行動力等を断続操作するためのクラツチ装置に関する ものである。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
一般に、この種クラツチ装置のなかには、駆動側伝動軸と一体的に回転する複 数の駆動側円盤と、従動側伝動軸と一体的に回転する複数の従動側円盤とを、軸 方向に交互に重合すると共に、重合した円盤の軸方向前後位置に、軸方向の移動 が規制された受け部材と、軸方向に移動自在な押圧部材とをそれぞれ設け、該押 圧部材の円盤押圧作動に伴つて発生する円盤間の摩擦力によつて前記両軸間のト ルク伝達を行うべく構成されるものがある。しかるにこのものでは、クラツチを 接続すべく前記押圧部材を一定圧力(油圧、空気圧等)で押圧作動させた場合、 ある段階で急激に円盤間に摩擦力が発生するため、クラツチ接続と同時に大きな 衝撃を生じるという不都合があつた。そこで従来では、前記受け部材と押圧部材 との間に緩衝用のバネ体を介装することが提案されている。そして前記バネ体は 、所定の回転域(低速回転域)では有効に作用してスムーズなクラツチ接続を可 能にするが、前記回転域を越える高速回転域では、クラツチを接続させるための 押圧力が大きくなるため、接続時にはバネ体が弾性限度に達して緩衝作用を発揮 しないという問題があつた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができるクラツ チ装置を提供することを目的として創案されたものであつて、駆動側伝動軸と一 体的に回転する複数の駆動側円盤と、従動側伝動軸と一体的に回転する複数の従 動側円盤とを、軸方向に交互に重合すると共に、重合した円盤の軸方向前後位置 に、軸方向の移動が規制された受け部材と、軸方向に移動自在な押圧部材とをそ れぞれ設け、該押圧部材の円盤押圧作動に伴つて発生する円盤間の摩擦力によつ て前記両軸間のトルク伝達を行うクラツチ装置において、前記受け部材と押圧部 材との間に、バネ定数が異る複数の緩衝用バネ体を介装したことを特徴とするも のである。 そして本考案は、この構成によつて、クラツチ接続時の衝撃を広い回転域で有 効に緩和することができるようにしたものである。
【0004】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1は農用 トラクタの走行動力伝動経路に設けられたクラツチ装置であつて、該クラツチ装 置1は、エンジン動力で常時回転する駆動側伝動軸2と、トランスミツシヨン3 の入力軸を構成する従動側伝動軸4との間に介設されているが、前記両伝動軸2 、4は同一軸芯上に直列配置されると共に、軸端部にはクラツチ連結用のスプラ イン溝2a、4aが予め形成されている。
【0005】 5は前記駆動側伝動軸2と一体的に回転する駆動側回転ドラムであつて、該駆 動側回転ドラム5は、駆動側伝動軸2のスプライン溝2aに外嵌するボス筒部5 aと、従動側伝動軸4にオーバーラツプすべくボス筒部5aよりも大径に形成さ れるドラム部5bとを段差状に一体形成したものであるが、ドラム部5bの外周 面に形成されるスプライン溝5cには、軸芯廻りには一体的に回動し、かつ軸芯 方向には移動自在な複数の駆動側円盤6が嵌合されている。
【0006】 一方、7は前記従動側伝動軸4と一体的に回転する従動側回転ドラムであつて 、該従動側回転ドラム7は、従動側伝動軸4のスプライン溝4aに外嵌するボス 筒部7aに、該ボス筒部7aよりも大径なドラム部7bを、径方向に所定間隔を 存して対向すべく一体的に溶着したものであるが、ボス筒部7aとドラム部7b との対向面間に形成される中空部7cには、前記駆動側回転ドラム5のドラム部 5bが入り込み、しかもドラム部7bの内周面(本実施例では外周面に連通)に 形成されるスプライン溝7dには、軸芯廻りには一体的に回動し、かつ軸芯方向 には移動自在な複数の従動側円盤8が嵌合されている。即ち、駆動側回転ドラム 5のドラム部5bと従動側回転ドラム7のドラム部7bとの対向面間には駆動側 円盤6および従動側円盤8が介在することになるが、駆動側円盤6と従動側円盤 8とは軸方向に交互に重合せしめられている。尚、9はクラツチの連れ廻りを防 止すべく従動側円盤8の嵌合凸部8aに装着されたラバープラグである。
【0007】 さらに、10は前記従動側回転ドラム7の中空部7cに軸芯方向摺動自在に内 装される環状のピストンであつて、該ピストン10は、常時はボス筒部5aの先 端側外周部に装着されるリターンバネ11の付勢力で中空部7cの基端に位置す るが、ボス筒部7aの基端部に形成される油路7eを介して中空部7cに油圧が 供給された場合には、リターンバネ11の付勢力に抗して中空部7cの先端側に 移動するようになつている。そして、ピストン10が先端側に向けて移動した場 合には、ドラム部7aの先端内周部に一体的に嵌着される受けリング12との間 で駆動側円盤6および従動側円盤8を押圧し、該押圧に伴つて円盤6、8間に発 生する摩擦力によつて前記両伝動軸2、4間のトルク伝達(クラツチ接続)を行 うようになつている。
【0008】 また、13は最も先端側に位置する従動側円盤8と受けリング12との間に介 装される皿バネ状の低速用緩衝バネであつて、該低速用緩衝バネ13は、ピスト ン10の円盤押圧作動(クラツチ接続作動)に際し、圧縮方向に弾性変形して円 盤6、8同志の圧接を緩衝するようになつている。即ち、低速用緩衝バネ13は 、図3(A)に示す様に、円盤6、8の圧接開始段階Aから低速回転域のクラツ チ接続圧に達する段階Bまで緩衝作用を発揮し、該緩衝作用に基づいて低速回転 域におけるクラツチ接続時の衝撃を緩和するようになつている。
【0009】 またさらに、14は最も基端側に位置する従動側円盤8とピストン10との間 に介装される高速用緩衝バネであつて、該高速用緩衝バネ14は、前記低速用緩 衝バネ13と同様に皿バネ状に形成されると共に、ピストン10の円盤押圧作動 に際し、圧縮方向に弾性変形して円盤6、8同志の圧接を緩衝するが、低速用緩 衝バネ13よりもバネ定数が大きく設定されている。つまり、高速用緩衝バネ1 4は、図3(B)に示す様に、低速用緩衝バネ13が弾性限度に達した段階Bか ら弾性変形し、そして高速回転域のクラツチ接続圧を越える段階Cまで緩衝作用 を発揮するため、クラツチ接続圧が低速回転域よりも高圧となる高速回転域にお いてクラツチ接続時の衝撃を緩和するようになつている。
【0010】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、駆動側伝動軸2と一体的に回 転する駆動側円盤6と、従動側伝動軸4と一体的に回転する従動側円盤8とを交 互に重合すると共に、両円盤6、8を、ピストン10と受けリング12との間で 押圧してクラツチ接続を行うことになるが、受けリング12と円盤6、8との間 には低速用緩衝バネ13が介設される一方、ピストン10と円盤6、8との間に は高速用緩衝バネ14が介設されている。そして各緩衝バネ13、14は、ピス トン10の円盤押圧作動に伴う円盤6、8同志の圧接を緩衝してクラツチ接続時 の衝撃を緩和するが、各緩衝バネ13、14はバネ定数が相違するため、それぞ れ異る回転域で緩衝作用を発揮することになる。従つて、回転域に応じてクラツ チ接続圧が変化してもクラツチ接続時の衝撃を確実に緩和できることになり、こ の結果、単一の緩衝バネで衝撃を緩和させていた従来の様に緩衝バネが弾性限度 に達して衝撃緩和を成し得ないような不都合を悉皆解消することができる。
【0011】 しかも、単に緩衝バネを追加する程度の極めて容易な構成でクラツチ接続時の 衝撃緩和ができるため、ピストン10の押圧力制御に基づいて衝撃緩和を行う場 合に比して著しいコストダウンを計れる許りでなく、温度変化等に基づく圧力制 御誤差で作動が不安定になるような惧れのない信頼性の高いクラツチ装置を提供 することができる。
【0012】 尚、本考案明は、前記実施例に限定されないものであることは勿論であつて、 要は、受け部材と押圧部材との間に、バネ定数が異る複数の緩衝用バネ体を介装 したものであるから、バネの個数や配設位置を自由に変更できることは言うまで もない。
【0013】
【作用効果】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、交互に重合す る駆動側円盤および従動側円盤を押圧部材と受け部材との間で押圧し、両円盤間 に発生した摩擦力に基づいてトルク伝達を行うようにしたものでありながら、前 記受け部材と押圧部材との間には、バネ定数が異る複数の緩衝用バネ体が介装さ れている。即ち、各バネ体は、押圧部材による円盤押圧作動を緩衝してクラツチ 接続時の衝撃を緩和することになるが、バネ定数の異るものが複数介装されてい るため、回転数に応じて接続時の押圧力が変化したとしても、何れかのバネ体が 確実に緩衝作用を発揮することになる。従つて、クラツチ接続時の衝撃を単一の バネ体で緩和させていた従来の如く、バネ体が弾性限度に達して大きな衝撃を発 生させてしまうような欠点を解消でき、この結果、回転域に拘らずスムーズなク ラツチ接続を行うことができる。
【0014】 しかも本考案は、バネ体を追加する程度の極めて容易な構成で実施し得るもの であるため、圧力制御弁等を用いて押圧部材の圧力制御を行うものの様に、著し いコストアツプを招来することがない許りか、温度変化等に基づく圧力制御誤差 で作動が不安定になるような惧れもなく、このため作動が安定した優れたクラツ チ装置を安価で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラツチ装置の断面図である。
【図2】従動側円盤の部分斜視図である。
【図3】(A)は低速回転域におけるクラツチ接続時の
作用説明図、(B)は高速回転域におけるクラツチ接続
時の作用説明図である。
【符号の説明】
1 クラツチ装置 2 駆動側伝動軸 4 従動側伝動軸 5 駆動側回転ドラム 6 駆動側円盤 7 従動側回転ドラム 8 駆動側円盤 10 ピストン 12 受けリング 13 低速用緩衝バネ 14 高速用緩衝バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 博田 徹 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 伊藤 正明 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 松本 和夫 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側伝動軸と一体的に回転する複数の
    駆動側円盤と、従動側伝動軸と一体的に回転する複数の
    従動側円盤とを、軸方向に交互に重合すると共に、重合
    した円盤の軸方向前後位置に、軸方向の移動が規制され
    た受け部材と、軸方向に移動自在な押圧部材とをそれぞ
    れ設け、該押圧部材の円盤押圧作動に伴つて発生する円
    盤間の摩擦力によつて前記両軸間のトルク伝達を行うク
    ラツチ装置において、前記受け部材と押圧部材との間
    に、バネ定数が異る複数の緩衝用バネ体を介装したこと
    を特徴とするクラツチ装置。
JP5521393U 1993-09-17 1993-09-17 クラツチ装置 Pending JPH0720428U (ja)

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JP5521393U JPH0720428U (ja) 1993-09-17 1993-09-17 クラツチ装置

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JP5521393U JPH0720428U (ja) 1993-09-17 1993-09-17 クラツチ装置

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Publication Number Publication Date
JPH0720428U true JPH0720428U (ja) 1995-04-11

Family

ID=12992352

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5521393U Pending JPH0720428U (ja) 1993-09-17 1993-09-17 クラツチ装置

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JP (1) JPH0720428U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007170632A (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Hitachi Ltd 回転軸の軸方向位置の変動に非干渉のクラッチ機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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