JPH072033Y2 - オゾン分解フィルター - Google Patents

オゾン分解フィルター

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JPH072033Y2
JPH072033Y2 JP1989109775U JP10977589U JPH072033Y2 JP H072033 Y2 JPH072033 Y2 JP H072033Y2 JP 1989109775 U JP1989109775 U JP 1989109775U JP 10977589 U JP10977589 U JP 10977589U JP H072033 Y2 JPH072033 Y2 JP H072033Y2
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JP
Japan
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fiber
ozone
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ozone decomposition
porous
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JP1989109775U
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Inventor
建治 前田
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金井 宏之
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空気中に含まれたオゾンを分解すると同時
に、除塵効果をも兼ねそなえたオゾン分解フィルターに
関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
一般に電子複写機には、感光体を帯電したり除電するた
めのコロナチャージャーのコロナ放電によりオゾンが発
生し、その発生したオゾンを含んだ空気は、電子複写機
から機外へ排出される。
オゾンは、その殺菌効果については、よく知られている
が、ある一定量の濃度、即ち0.1p.p.mを超えると人体に
対して有害なガスとなる。
このように、大気中のオゾン濃度が高まると、環境衛生
を悪化させるので、日本産業衛生学会で許容濃度が0.1
p.p.m以下にするようにと勧告値が定められている。か
かる有害なオゾンを大気中より除去する手段として、例
えば発泡ウレタンフォームに活性炭を結合剤で付着させ
て形成されたものが見られる。活性炭を用いたオゾン除
去フィルターの脱臭機構は、活性炭内の微細な細孔内に
臭気を閉じ込め保持し、細孔を塞ぐ機構になっている。
そのため細孔の塞がる率が高くなると、脱臭能力が無く
なり寿命が短いという欠点がある。
また、上記欠点を解決するものとして、触媒を用いた酸
化作用による脱臭機構を利用するものが見られる。例え
ば、特開昭58−81425号に示されているようにフェノー
ル系活性炭繊維もしくはこの繊維と他の繊維とで構成さ
れた不織布に白金属元素や酸化マンガンを付着させたも
のが見られる。しかるに上記オゾン除去装置は硬くて細
い活性炭繊維を抄紙した不織布を用いるため、加熱圧着
により密度が大となり、接触面積は増加するが、触媒の
含浸固着と相俟って圧力損失が大となり、電子複写機器
内に空気が充満したり複写機より排出されるトナーによ
りすぐ目づまりが発生する等の問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記問題点を改良するものであり、多孔質繊
維例えば、再生セルロース繊維,ナイロン,アクリル,
ポリエステル等の多孔質吸水・吸汗繊維中に直径2μm
以下の重金属二酸化マンガン酸化触媒を混入し、上記繊
維表面及び多孔質構造内に該酸化触媒を露出・保持せし
めたオゾン分解機能を有する繊維と熱融着性ポリエステ
ル繊維を80:20から50:50の比率で混合してなる嵩高繊維
ウエブを形成し、加熱処理を施すことにより、繊維間相
互を融着固定してなる不織布状のオゾン分解フィルター
を得ることにより問題点を解消したものである。
以下、本考案を実施例によりさらに詳細に説明する。
〔実施例〕
二酸化マンガン及び酸化銅を主成分とする重金属二酸化
マンガン酸化触媒CARULITE 〔CARUS CHEMICAL Co.
(USA)製〕を再生セルロース例えば、レーヨン100重量
部に対し50重量部を混入し、紡糸形成した多孔質吸湿性
のオゾン分解機能を有する繊維と低融点ポスエステル繊
維を下記配合で混合し、ランドウェブを形成する。
再生セルロース繊維(レーヨン) 15d×51mm 80% 低融点ポリエステル繊維 10d×51mm 20% 繊維目付 300g/m2 上記繊維配合で得られたランドウェブを150°Cで加熱
処理することによって低融点ポリエステル繊維を融解
し、相互に交差接触する繊維間相互を融着させることに
よって厚さ5〜10mmのオゾン分解触媒を形成した。
得られたオゾン分解フィルターは第1図及び第2図に示
す如く、多孔構造(1)を有する再生セルロース繊維
(2)の繊維表面又は多孔質内に重金属二酸化マンガン
酸化触媒(3)を露出保持し、熱融着繊維として混入し
た低融点ポリエステル繊維(4)と相互に交差接触する
部分(5)が、加熱による該ポリエステル繊維の溶融に
より接着して嵩高のオゾン分解フィルターを構成してい
る。
尚、オゾン分解性繊維の構成素材としては、上記再生セ
ルロースの他、親水性ナイロン系,アクリル,ポリエス
テル等が同様にして用いられる。
〔比較例1〕 ポリエステル繊維12d×51mm50%とナイロン繊維20d×38
mm50%との混合繊維を用いて目付100g/m2のランダムウ
ェブを形成し、下記配合よりなる樹脂を散布により付着
せしめて仮とめ基材とする。
樹脂配合 ポリビニルアルコール 100部 メラミン 70部 架橋剤 35部 散布量 20g/m2 次に下記配合よりなる樹脂液に含浸処理した後、加熱乾
燥し、仕上り目付420g/m2のオゾン分解フィルターを形
成した。
水溶性フェノール 50部 オゾン分解触媒 100部 付着量 300g/m2 上記実施例及び比較例で得られたオゾン分解フィルター
を性能比較の為、オゾン分解テストを実施した結果を下
表に示す。
テストの結果、本考案のフィルターはオゾン除去能力が
優れ、また、フィルター構造中に結合剤が存在しないた
め、圧力損失も少なく、長寿命のものが得られた。
〔考案の効果〕
本考案は、上記のごとく構成しているので、従来活性炭
使用のオゾン除去フィルターなどに比べ、吸着ではなく
触媒分解作用によるため、また多孔質構造により粉塵保
持容量も増大し、寿命が大巾に伸びた。
また、多孔質繊維形成時にオゾン分解触媒を混入し、形
成した多孔質繊維の繊維表面及び多孔質表面に露出させ
て含有させている為、樹脂によって触媒が覆われること
もないので、触媒効果の低下がみられない。また、不織
布構造をしているため粉塵除去効果もあわせ持つなどの
効果を有する考案である。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案のオゾン分解フィルターの概略構成断面
図、第2図は本考案に用いる触媒を保持した再生セルロ
ース繊維の部分拡大斜視図である。 (1)……多孔構造 (2)……再生セルロース繊維 (3)……重金属二酸化マンガン酸化触媒 (4)……低融点ポリエステル繊維 (5)……交差接触部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 11/36

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質吸水・吸汗繊維の形成時に、金属酸
    化物から成るオゾン分解触媒を該繊維の表面及び多孔質
    内に露出せしめて保持するオゾン分解機能を有する繊維
    と熱融着性繊維とで形成してなる嵩高繊維層の構成繊維
    間相互を融着して構成したことを特徴とするオゾン分解
    フィルター。
  2. 【請求項2】オゾン分解触媒が、二酸化マンガン及び酸
    化銅を主成分として構成される重金属二酸化マンガン酸
    化触媒である請求項1記載のオゾン分解フィルター。
  3. 【請求項3】多孔質吸水・吸汗繊維を形成する樹脂素材
    が、再生セルロース,親水性ナイロン,アクリル又はポ
    リエステルを用いる請求項1記載のオゾン分解フィルタ
    ー。
JP1989109775U 1989-09-19 1989-09-19 オゾン分解フィルター Expired - Lifetime JPH072033Y2 (ja)

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JPH0354732U JPH0354732U (ja) 1991-05-27
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