JPH07202564A - 平面アンテナ型無線回路 - Google Patents

平面アンテナ型無線回路

Info

Publication number
JPH07202564A
JPH07202564A JP5349565A JP34956593A JPH07202564A JP H07202564 A JPH07202564 A JP H07202564A JP 5349565 A JP5349565 A JP 5349565A JP 34956593 A JP34956593 A JP 34956593A JP H07202564 A JPH07202564 A JP H07202564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
pattern
circuit
dielectric
frequency circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5349565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3442450B2 (ja
Inventor
Osamu Isaji
修 伊佐治
Yoshihide Agari
良英 上里
Masayoshi Ikuno
雅義 生野
Fusao Inai
房雄 井内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP34956593A priority Critical patent/JP3442450B2/ja
Publication of JPH07202564A publication Critical patent/JPH07202564A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3442450B2 publication Critical patent/JP3442450B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トリプレート構造の平面アンテナ13と、マ
イクロストリップライン構造の高周波回路16と、を有
するアンテナ回路に関し、全体の軽量化が容易で平面ア
ンテナ13と高周波回路16の間の損失が低くて済むア
ンテナ回路を提供することを目的とする。 【構成】 アンテナパターン11Aの高さ位置に高周波
回路パターン14の高さをほぼ一致させて、平面アンテ
ナ13と高周波回路16の位置関係を固定する筐体部1
7と、アンテナパターン11Aから延長されてシート材
11の縁を越えて突出され、高周波回路パターン14に
対して接続処理された接続片18と、を有する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンテナパターンが形
成されたシート材を誘電体の一対の板材で挟み込んで形
成されるトリプレート構造のアンテナ部と、アンテナパ
ターンに接続される高周波回路パターンを、別種類の誘
電体の基板上にマイクロストリップライン構造を用いて
形成した回路部と、を有するアンテナ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】アンテナパターンが形成されたシート材
を誘電体の一対の板材で挟み込んで形成されるトリプレ
ート構造のアンテナ部と、アンテナパターンに接続され
る高周波回路パターンを、別種類の誘電体の基板上にマ
イクロストリップライン構造を用いて形成した回路部
と、を有するアンテナ回路が実用化されている。トリプ
レート構造のアンテナ部は平面アンテナを構成する。
【0003】このようなアンテナ回路は、各種レーダー
センサ、無線LAN等、例えば、車載用のFM−CW
(周波数変調型・連続波)方式のレーダー装置の送受信
部に応用されている。レーダー装置のアンテナ回路は、
高周波回路で形成された高周波信号をアンテナパターン
に送出して電磁波に変換させる一方、前方の障害物から
の反射波をアンテナパターンで拾い上げて高周波信号を
形成し、高周波回路に入力させる。
【0004】従来、このようなアンテナ回路では、平面
アンテナと高周波回路は、別々の基板構造を持ち、両者
は導波管で接続されていた。平面アンテナでは、損失が
低いことを優先して低誘電率の基板を使用し、一方、高
周波回路では、回路パターンを高密度に配置するために
高誘電率の基板を使用していた。
【0005】図5は、従来の接続方法の説明図である。
図5中、(a) は接続部、(b) はアンテナ回路を示す。こ
こでは、平面アンテナの誘導体とは異なる誘電体の基板
上にマイクロストリップライン構造を用いて形成した高
周波回路パターンが、筐体の平面アンテナとは反対側に
配置され、平面アンテナと高周波回路は導波管で接続さ
れる。
【0006】図5(a) において、所定のアンテナパター
ンを表面に形成した誘電体シート51Aは、誘電体(テ
フロン等)の一対の板材51B、51Cで挟み込まれ
る。板材51Cの外側の面には金属層51Dが形成さ
れ、板材51Bの外側の面には導体板52が密着して固
定されている。導体板52、金属層51D、誘電体シー
ト51Aのアンテナパターンは、誘電体の板材51B、
51Cと協働して平面アンテナ51のトリプレート構造
を形成する。
【0007】一方、高周波回路パターン55Aは、平面
アンテナ51の板材51B、51Cよりも誘電率がかな
り高い誘電体(アルミナ等)の基板55Bの上に形成さ
れる。基板55Bの裏面には金属メッキ層55Dが形成
される。高周波回路パターン55Aと金属メッキ層55
Dは、基板55Bと協働して、高周波回路55のマイク
ロストリップライン構造を形成する。トリプレート構造
およびマイクロストリップライン構造は、いずれも、導
電体で挟み込んだ誘電体層に電波を閉じ込める形式で高
周波を伝達する。
【0008】平面アンテナ51と高周波回路55の間の
高周波の伝達は、導波管56を通じて達成される。導波
管56は金属筐体53に形成した丸孔で構成され、ショ
ート蓋54によって外部から隔離される。導波管56の
内側には、アンテナパターンの終端51Eと、高周波回
路パターン55Aの終端55Eが突出しており、導波管
56内の限られた空間の中で相互に電磁波を伝播する。
【0009】図5(b) において、アンテナパターンは、
誘電体シート51Aの表面に複数個の単位パターン51
Gを一定の規則で配置し、相互に一定の規則で結線して
構成される。金属筐体53の裏面側には高周波回路55
が配置され、アンテナパターンと高周波回路55は、導
波管56で接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のアンテナ回路
は、平面アンテナと高周波回路の間を導波管で接続して
いたので、設計上の制約が多く、製作コストが高くつく
問題がある。図5(a) の構造では、まず、金属筐体53
に複雑な加工を施して、導波管55Eや高周波回路55
の収納スペースを形成する必要がある。これにより、金
属筐体53を構成する部品点数が増加する。また、平面
アンテナ52と高周波回路55が重ねて配置されるか
ら、全体の厚みが大きくなり、アンテナ回路の小型化、
軽量化が容易ではない。
【0011】また、アンテナパターンの終端51Eに
は、トリプレート構造と自由空間のライン変換器が形成
され、高周波回路パターン55Aの終端55Eには、マ
イクロストリップライン構造と自由空間のライン変換器
が形成されるため、それぞれのライン変換器における損
失が無視できない問題もある。すなわち、平面アンテナ
51と高周波回路55の間の伝達効率が低く、伝送され
る信号の周波数特性が変化する可能性もある。
【0012】本発明は、全体の軽量化が容易で、平面ア
ンテナと高周波回路の間の損失が低くて済むアンテナ回
路を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、実施例のアンテ
ナ回路の説明図である。図1の構成に付した記号を参照
して、請求項1のアンテナ回路を説明する。ただし、請
求項1のアンテナ回路は、図1および実施例の記載に説
明される態様には限定されない。
【0014】図1において、請求項1のアンテナ回路
は、アンテナパターン11Aが形成されたシート材11
を誘電体の一対の板材12、13で挟み込んで形成され
るトリプレート構造のアンテナ部13と、前記アンテナ
パターン11Aに接続される高周波回路パターン14
を、別種類の誘電体の基板15上にマイクロストリップ
ライン構造を用いて形成した回路部16と、を有するア
ンテナ回路において、前記アンテナパターン11Aの高
さ位置に前記高周波回路パターン14の高さをほぼ一致
させて、前記アンテナ部13と前記回路部16の位置関
係を固定する筐体部17と、前記アンテナパターン11
Aから延長されて前記シート材11の縁を越えて突出さ
れ、前記高周波回路パターン14に対して接続処理され
た接続片18と、を有するものである。
【0015】請求項2のアンテナ回路は、請求項1のア
ンテナ回路において、少なくとも前記アンテナパターン
に対する前記高周波回路パターンの接続部が金パターン
で形成され、前記接続片の少なくとも前記接続部との対
向面に金薄膜が形成されたものである。
【0016】請求項3のアンテナ回路は、請求項1のア
ンテナ回路において、前記マイクロストリップライン構
造と前記トリプレート構造のインピーダンスの段差を緩
和するマッチングパターンを、記誘電体の基板上の前記
接続部に隣接する位置に設けたものである。
【0017】請求項4のアンテナ回路は、アンテナパタ
ーンが形成されたシート材を誘電体の一対の板材で挟み
込んで形成されるトリプレート構造のアンテナ部、を有
するアンテナ回路において、前記シート材の少なくとも
アンテナパターンが形成された面の側の一部分が前記誘
電体から露出させて延長され、前記アンテナパターンに
接続される高周波回路パターンを、前記シート材の前記
延長された部分に、前記アンテナパターンに連続させて
形成したものである。
【0018】請求項5のアンテナ回路は、請求項4のア
ンテナ回路において、前記高周波回路パターンに相当す
る位置には、アンテナパターンが形成された面の裏側の
前記誘電体の板材の代わりに、さらに誘電率の大きい別
種類の誘電体の基板、が配置されるものである。
【0019】
【作用】図1において、請求項1のアンテナ回路では、
アンテナパターン11Aと高周波回路パターン14とが
導波管を用いないで直接に連結される。回路部16は、
板材12A、12Bよりも誘電率の高い基板15を採用
するため、高周波回路パターン14は、アンテナパター
ン11Aよりも高密度に配線できる。しかし、必要な周
波数特性を満たす線路設計を行うと、基板15の厚さは
板材12A、12Bよりもかなり薄くなる。そこで、筐
体部17を用いてアンテナパターン11Aと高周波回路
パターン14の高さを概略一致させ、接続片18を最小
限に差し渡した状態で、接続片18が高周波回路パター
ン(の末端の接続パッド)に接続処理されるようにして
いる。接続処理とは、熱圧着、ハンダ付け、AuSn、
導電接着材による接続である。
【0020】接続片18は、アンテナパターンの金属薄
膜そのもので構成してもよいが、機械的な補強を兼ねて
別の薄い金属板を重ねた構造としてもよい。なお、接続
片18は、高周波回路パターン14側から延長して前記
アンテナパターン側でハンダ付け等する構成としてもよ
い。しかし、この場合、表面側の板材12Aが邪魔にな
って接続処理が困難である。また、高周波回路パターン
14側のパッドとアンテナパターン側のパッドとをワイ
ヤボンディングで後から連絡する場合も同様である。
【0021】請求項2のアンテナ回路では、アンテナパ
ターンと高周波回路パターンの熱圧着される部分の両方
が金で覆われており、比較的に軽い圧力と低い温度でも
強固な圧着の接合が確保され、接続された部分のインピ
ーダンスも低い。例えば、高周波回路パターンの全体が
金パターンで高密度に形成される。これに対して、アン
テナパターンは面積が広いので銅パターンとし、接続片
の金パターンに熱圧着される部分に金メッキを施す。接
続片の全体に金を蒸着してもよい。
【0022】請求項3のアンテナ回路では、アンテナ部
と回路部の間のインピーダンスの段差をマッチングパタ
ーンで滑らかに接続する。マッチングパターンの寸法形
状、距離配置、本数等は実験により最適化される。これ
により、接続片で反射されてアンテナ部または回路部に
折り返す高周波が減少し、接続片における高周波の高い
伝達効率が得られる。
【0023】請求項4のアンテナ回路では、アンテナパ
ターンを形成した同じシート材の上に高周波回路パター
ンも形成する。また、アンテナパターンと高周波回路パ
ターンは、連続して形成される。これにより、アンテナ
パターンと高周波回路パターンの間の熱圧着等の特別な
接続は全く不要になる。ただし、高周波回路は、厚みの
ある素子を配置しているため、少なくとも表面側につい
ては誘電体の板材が取り除かれる。従って、高周波回路
パターンの入口でトリプレート構造の途絶によるインピ
ーダンスの段差が問題であれば、高周波回路パターンの
入口に適当なマッチングパターンを配置してもよい。
【0024】請求項5のアンテナ回路では、シート材上
の高周波回路パターンと、誘電体の基板と、基板裏面側
の導体層とが協働してマイクロストリップライン構造を
形成する。誘電体の基板には、トリプレート構造の板材
よりも高い誘電率の材料が選択されているから、トリプ
レート構造におけるよりも高密度なパターン配置が可能
である。従って、高周波回路パターンのシート材上にお
ける占有面積を縮小できる。
【0025】また、高周波回路パターンおよびアンテナ
パターンは、全体を金ラインで構成して、導体損失を低
く抑えることが望ましい。しかし、全体を金ライン化す
ると高価につくので、コストと性能のバランスに考慮し
て、一部分だけを金ラインで構成してもよい。また、高
周波回路パターンおよびアンテナパターンを銅等の金属
パターンで形成し、必要な部分について表面を金メッキ
処理する構成としてもよい。
【0026】
【実施例】図1は実施例のアンテナ回路の説明図であ
る。図中、(a) は側面図、(b) は平面図、(c) はマッチ
ングパターンの例を示す。ここでは、トリプレート構造
の平面アンテナとマイクロストリップライン構造の高周
波回路とが同一フィルム基板上に形成され、高周波回路
の裏面側には高誘電率の基板が配置される。
【0027】図1(a) において、平面アンテナ13は、
所定のアンテナパターン11Aを乗せたシート状のフィ
ルム基板11を板状の誘電体12A、12Bで挟み込ん
だトリプレート構造を有する。誘電体12A、12Bの
材料には、損失の低さを重要視してフッ素系樹脂(テフ
ロン)を採用しており、微弱な受信電波でも信号出力が
得られる。誘電体12A、12Bの外側の面には、接地
された薄い金属層が配置され、全体をフレームと金属板
12Dで挟み込んで固定している。外側の薄い金属層と
アンテナパターン11Aが誘電体12A、12Bを介し
て対向するトリプレート構造が形成される。
【0028】一方、高周波回路16の回路パターン14
については、平面アンテナと同じ周波数帯域に適合させ
てマイクロストリップライン構造が設計される。しか
し、損失の低さよりもパターンの高密度配置、すなわ
ち、回路サイズの小型化を重視して、誘電体15の材料
には高誘電率材料(例えばアルミナ)を採用している。
誘電体15の下面には、接地された薄い金属層が配置さ
れ、薄い金属層と回路パターン14が誘電体15を介し
て対向するマイクロストリップライン構造が形成され
る。
【0029】フレーム17は、平面アンテナ13と高周
波回路16とを固定して相互に位置決めするとともに、
平面アンテナ13のアンテナパターン11Aと高周波回
路16の回路パターン14とをほぼ同一の高さ位置に位
置決めする。ビームリード18は、平面アンテナ13の
アンテナパターン11A側から延長されて、高周波回路
16の回路パターン14に重なり合う。
【0030】図1(b) において、金属板12には、アン
テナパターン11Aに適合する受信用の開口が形成され
ている。平面アンテナ13と高周波回路15はフレーム
17により位置決めされ、アンテナパターン(11A)
と回路パターン14とがビームリード18で連絡され
る。
【0031】図1(c) において、ビームリード18は、
アンテナパターン11Aから延長されてフィルム基板1
1の縁から突出する。ただし、ビームリード18は、機
械的な補強を図るため、アンテナパターン11Aよりも
厚く形成されている。高周波回路16のビームリード1
8に対応する位置には、回路パターン14の終端が配置
される。回路パターン14の終端を所定の間隔で両側か
ら挟む形式で、マッチングパターン19が形成される。
マッチングパターン19は、平面アンテナ13のトリプ
レート構造と高周波回路16のマイクロストリップライ
ン構造の境界に形成されるインプーダンスの段差を緩和
する。
【0032】なお、アンテナパターン11Aは銅パター
ンで形成されているが、ビームリード18の全体には金
メッキが施してある。一方、高周波回路16の回路パタ
ーン14は全体が金ラインで構成されており、回路パタ
ーン14の終端にビームリード18を重ねて加熱するこ
とにより、アンテナパターン11Aと回路パターン14
の接続が容易に達成される。
【0033】図2は接続方法の説明図である。図中、
(a) は斜視図、(b) は側面図を示す。ここでは、ビーム
リードの熱圧着が説明される。
【0034】図2(a) において、平面アンテナ23は、
アンテナパターン21Aを乗せたフィルム基板21を、
誘電体22A、22Bで挟み込むトリプレート構造であ
る。誘電体22Aの上には、アンテナパターン21Aに
適合する開口を形成した金属板22Dが配置される。一
方、高周波回路26は、誘電体基板25の裏面側に接地
電極を形成して表面側に回路パターン24を形成したマ
イクロストリップライン構造である。アンテナパターン
21Aから延長してフィルム基板21から突出させたビ
ームリード28は、高周波回路26の回路パターン24
に重ね合わせて接続される。
【0035】図2(b) において、ビームリード28は、
フィルム基板21上のアンテナパターン21Aから延長
され、全体を若干たわませて柔軟性を付与するととも
に、その表面全体を金メッキ処理してある。金ラインの
回路パターン24にビームリード28を重ね合わせた状
態で、加熱した治具27を上方から押し付ける。これに
より、金同士が融着して加熱圧着による接続が達成され
る。
【0036】図3は別の実施例のアンテナ回路の説明図
である。図中、(a) は組み立て、(b) は部分的な側面図
を示す。ここでは、同一のフィルム基板上にアンテナパ
ターンと回路パターンが形成され、回路パターンの位置
に別の種類の誘電体基板を配置してマイクロストリップ
ライン構造を形成している。
【0037】図3(a) において、フィルム基板31の表
面には、アンテナパターン31Aに予め連結させて回路
パターン34が形成される。回路パターン34には、い
くつかの素子が配置されて、アンテナパターン31Aに
高周波を供給し、また、アンテナパターン31Aから高
周波信号を受け取る送受信回路の高周波回路が構成され
る。
【0038】誘電体32A、32Bの高周波回路に相当
する部分には切欠きが形成され、誘電体32Bの切欠き
には誘電体片35が組合せてある。誘電体片35には誘
電体32A、32Bよりも高い誘電率の材料を採用して
いるため、誘電体片35の厚みは誘電体32A、32B
の1/3程度である。金属製の脚部37は、誘電体片3
5と誘電体32Bの表面高さを一致させるとともに、誘
電体片35の裏面に形成された接地電極を金属板32E
に短絡させる。
【0039】フィルム基板31を誘電体32A、32B
で挟み込み、さらに、その外側を金属板32D、32E
で挟み込んで、アンテナパターン31Aに関するトリプ
レート構造が成立する。金属板32Dには、アンテナパ
ターン31Aに適合する電波入出力用の開口が設けてあ
る。一方、裏面側に接地電極を設けた誘電体片35と回
路パターン34とが協働してマイクロストリップライン
構造が成立する。
【0040】図3(b) において、フィルム基板31の回
路パターン34Aに相当する部分は誘電体で上下を挟み
込む構造ではない。従って、誘電体片35とフィルム基
板31との間の隙間の変動を許さないために、誘電体片
35とフィルム基板31を接着処理してもよい。
【0041】図4は誘電体の配置の説明図である。図
中、(a) は中央配置、(b) は片側配置を示す。ここで
は、図3とは異なる形式で誘電体が配置される。
【0042】図4(a) において、フィルム基板41の左
右にアンテナパターン41A、41Bが配置される。ア
ンテナパターン41A、41Bからの信号ラインは、同
じフィルム基板41の上に形成された回路パターン44
に連絡している。回路パターン44の上には、図示しな
いトランジスタ、FET、ダイオード等の部品がマウン
トされて高周波回路が形成される。回路パターン44の
裏面側には、高い誘電率の誘電体片43が配置され、誘
電体片43と回路パターン44とが協働してマイクロス
トリップライン構造を形成する。誘電体片43を挿入す
る開口を設けた誘電体42がフィルム基板41の裏面側
に配置される。回路パターン44に相当する部分を切り
欠いた図示しない別の誘電体をフィルム基板41上に重
ねて、アンテナパターン41Aに関するトリプレート構
造が形成される。
【0043】図4(b) において、フィルム基板46の左
側位置にアンテナパターン46Aが配置される。アンテ
ナパターン46Aからの信号ラインは、同じフィルム基
板46の上に形成された回路パターン49に連絡してい
る。回路パターン49の上に高周波回路が形成される。
回路パターン49の裏面側には、高い誘電率の誘電体片
48が配置され、誘電体片48と回路パターン49とが
協働してマイクロストリップライン構造を形成する。フ
ィルム基板41の裏面側には、誘電体片48に隣接させ
て誘電体47が配置される。誘電体47と同じものがフ
ィルム基板46の上側から重ね合わせられて、アンテナ
パターン46Aに関するトリプレート構造が形成され
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1のアンテナ回路によれば、アン
テナパターンと高周波回路パターンをほぼ同じ高さ位置
に配置するから、平面アンテナと高周波回路を重ね合わ
せて導波管で接続する場合に比較して、全体の厚さが小
さくて済む。また、アンテナパターンと高周波回路パタ
ーンを位置決めする筐体構造が簡単になり、導波管等を
形成する複雑な加工も必要ないから、アンテナ回路の設
計の自由度が高まり、薄型化、軽量化、部品点数の削減
等が容易になる。
【0045】また、アンテナパターンと高周波回路パタ
ーンが直結されるから、導波管を用いる接続に比較して
損失が少なくて済み、高い伝達効率を得て、微弱な電波
信号でも確実に伝達できる。
【0046】請求項2のアンテナ回路によれば、アンテ
ナパターンと高周波回路パターンを比較的に低い温度と
圧力を用いた熱圧着で簡単に接続できる。そして、接合
部の導体損失も低くて済む。従って、平面アンテナと高
周波回路の間の信号の伝達効率を高く確保できる。
【0047】請求項3のアンテナ回路によれば、接続片
の近傍におけるアンテナパターンと高周波回路パターン
のインピーダンスの段差が緩和され、反射されるRF成
分を減じて高い伝達効率を確保できる。
【0048】請求項4のアンテナ回路によれば、アンテ
ナパターンと高周波回路パターンが一体に成形されるた
め、アンテナ回路の部品点数が減る。また、平面アンテ
ナと高周波回路を接続する工程が不要になり、誘電体の
配置等の制約も減る。従って、アンテナ回路の設計の自
由度が高まり、薄型化、軽量化、部品点数の削減等が容
易になる。
【0049】請求項5のアンテナ回路によれば、高周波
回路の面積を縮小して、アンテナ回路の小型化が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のアンテナ回路の説明図である。
【図2】接続方法の説明図である。
【図3】別の実施例のアンテナ回路の説明図である。
【図4】誘電体の配置の説明図である。
【図5】従来の接続方法の説明図である。
【符号の説明】
11 フィルム基板 13 平面アンテナ 14 回路パターン 15 誘電体 16 高周波回路 17 フレーム 18 ビームリード 11A 回路パターン 12A 誘電体 12B 誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井内 房雄 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナパターン(11A)が形成され
    たシート材(11)を誘電体の一対の板材(12A、1
    2B)で挟み込んで形成されるトリプレート構造のアン
    テナ部(13)と、 前記アンテナパターン(11A)に接続される高周波回
    路パターン(14)を、別種類の誘電体の基板(15)
    上にマイクロストリップライン構造を用いて形成した回
    路部(16)と、を有するアンテナ回路において、 前記アンテナパターン(11A)の高さ位置に前記高周
    波回路パターン(14)の高さをほぼ一致させて、前記
    アンテナ部(13)と前記回路部(16)の位置関係を
    固定する筐体部(17)と、 前記アンテナパターン(11A)から延長されて前記シ
    ート材(11)の縁を越えて突出され、前記高周波回路
    パターン(14)に対して熱圧着処理された接続片(1
    8)と、を有することを特徴とするアンテナ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1のアンテナ回路において、少な
    くとも前記アンテナパターンに対する前記高周波回路パ
    ターンの接続部が金パターンで形成され、 前記接続片の少なくとも前記接続部との対向面に金薄膜
    が形成されたことを特徴とするアンテナ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1のアンテナ回路において、 前記マイクロストリップライン構造と前記トリプレート
    構造のインピーダンスの段差を緩和するマッチングパタ
    ーンを、記誘電体の基板上の前記接続部に隣接する位置
    に設けたことを特徴とするアンテナ回路。
  4. 【請求項4】 アンテナパターンが形成されたシート材
    を誘電体の一対の板材で挟み込んで形成されるトリプレ
    ート構造のアンテナ部、を有するアンテナ回路におい
    て、 前記シート材の少なくともアンテナパターンが形成され
    た面の側の一部分が前記誘電体から露出させて延長さ
    れ、 前記アンテナパターンに接続される高周波回路パターン
    を、前記シート材の前記延長された部分に、前記アンテ
    ナパターンに連続させて形成したことを特徴とするアン
    テナ回路。
  5. 【請求項5】 請求項5のアンテナ回路において、 前記高周波回路パターンに相当する位置には、アンテナ
    パターンが形成された面の裏側の前記誘電体の板材の代
    わりに、さらに誘電率の大きい別種類の誘電体の基板、
    が配置されることを特徴とするアンテナ回路。
JP34956593A 1993-12-27 1993-12-27 平面アンテナ型無線回路 Expired - Fee Related JP3442450B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34956593A JP3442450B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 平面アンテナ型無線回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34956593A JP3442450B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 平面アンテナ型無線回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07202564A true JPH07202564A (ja) 1995-08-04
JP3442450B2 JP3442450B2 (ja) 2003-09-02

Family

ID=18404581

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34956593A Expired - Fee Related JP3442450B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 平面アンテナ型無線回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3442450B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10303640A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> アンテナ装置
WO2009137741A3 (en) * 2008-05-09 2010-02-18 Viasat, Inc. Antenna modular sub-array super component
US8120537B2 (en) 2008-05-09 2012-02-21 Viasat, Inc. Inclined antenna systems and methods

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10303640A (ja) * 1997-04-25 1998-11-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> アンテナ装置
WO2009137741A3 (en) * 2008-05-09 2010-02-18 Viasat, Inc. Antenna modular sub-array super component
US8120537B2 (en) 2008-05-09 2012-02-21 Viasat, Inc. Inclined antenna systems and methods

Also Published As

Publication number Publication date
JP3442450B2 (ja) 2003-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3500268B2 (ja) 高周波用入出力端子ならびにそれを用いた高周波用半導体素子収納用パッケージ
US5929728A (en) Imbedded waveguide structures for a microwave circuit package
EP1515389B1 (en) Multilayer high frequency device with planar antenna thereon and manufacturing method thereof
JP3805206B2 (ja) 送受信機積層アセンブリ
KR100282274B1 (ko) 입체적으로 스트립선로를 사용한 전송회로
JP2001320208A (ja) 高周波回路及びそれを用いたモジュール、通信機
JP5080005B2 (ja) 導波管‐プリント基板(pwb)相互接続
JP4645664B2 (ja) 高周波装置
CN111164825B (zh) 单层pcb上的宽带波导发射设计
EP1304762A2 (en) Transmission line to waveguide transition structures
JP3420474B2 (ja) 積層型開口面アンテナ及びそれを具備する多層配線基板
JP2004327641A (ja) 電子部品モジュール
JP3493301B2 (ja) 高周波用入出力端子ならびに高周波用半導体素子収納用パッケージ
EP3726653A1 (en) Antenna with anti-interference arrangement and manufacturing method thereof
JP2003309404A (ja) 多層基板および衛星放送受信装置
JP3472678B2 (ja) アンテナ一体化マイクロ波・ミリ波回路
JP3442450B2 (ja) 平面アンテナ型無線回路
JP3983986B2 (ja) 電子積層アセンブリ
JPH07170115A (ja) トリプレートアンテナ付き高周波回路
JP3618046B2 (ja) 高周波回路用パッケージ
JPH11214916A (ja) アンテナ装置およびアンテナ装置の製造方法
JP4542531B2 (ja) 伝送モードの変換構造
JP2002076724A (ja) 導波管−平面線路変換器
JP2002076725A (ja) 導波管の変換構造
JP2001217615A (ja) 高周波信号処理装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030610

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees