JPH07190576A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH07190576A
JPH07190576A JP5347261A JP34726193A JPH07190576A JP H07190576 A JPH07190576 A JP H07190576A JP 5347261 A JP5347261 A JP 5347261A JP 34726193 A JP34726193 A JP 34726193A JP H07190576 A JPH07190576 A JP H07190576A
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temperature sensor
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temperature sensors
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度センサの短絡故障にかかわらず測定対象
の温度を的確に捕らえることができ、これにより安定か
つ適正な運転が可能な空気調和機を提供する。 【構成】 同一の測定点の冷媒温度Te1 ,Te2 を互
いに同じ特性の温度センサ37a,37bで検知する。
温度センサ37a,37bが負特性サーミスタであれ
ば、検知温度Te1 ,Te2 のうち低い方の検知温度を
選択し(温度センサの短絡故障によって生じる高い方の
検知温度を無視する)、それを制御情報として取込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、室外ユニットおよび
複数の室内ユニットからなるマルチタイプの空気調和機
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機は、圧縮機、四方
弁、室外熱交換器、流量調整弁、および室内熱交換器を
順次に配管接続してヒートポンプ式の冷凍サイクルを構
成し、室外熱交換器を凝縮器、室内熱交換器を蒸発器と
して機能させることにより、冷房運転を実行する。暖房
時は、室内熱交換器が凝縮器、室外熱交換器が蒸発器と
して機能する。
【0003】運転中は、室内熱交換器が設置された部屋
の空調負荷に応じて圧縮機の能力を制御するとともに、
蒸発器における冷媒の過熱度を検出し、その過熱度があ
らかじめ定めた一定値に収まるよう、流量調整弁の開度
を調節して蒸発器への冷媒流量を制御する。
【0004】過熱度は、蒸発器から流出する冷媒の温度
とその蒸発器に流入する冷媒の温度との差に相当し、配
管に取付けた温度センサの検知温度から検出される。こ
の過熱度については、冷凍サイクルの安定した運転を確
保するため、また圧縮機への液バックを防ぐ必要性か
ら、適切な制御が望まれる。このため、温度センサの検
知温度に対し正確さが要求される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】温度センサとして一般
に感熱抵抗素子(たとえば負特性サーミスタ)が使用さ
れるが、この感熱抵抗素子には短絡故障や断線故障の心
配がある。
【0006】このうち断線は、故障なしの状態から故障
ありの状態へと一挙に切換わるものであるため、故障の
前後の検知温度に大きな差が生じる。したがって、断線
に関しては、検知温度の変化から故障を直ちに察知する
ことができる。
【0007】ところが、短絡は部分的に進むことが多
く、検知温度が徐々に変化するため故障の察知がなかな
か難しい。このため、短絡が生じたまま過熱度検出が続
いてしまい、運転および圧縮機の寿命に悪影響を与えて
しまうことが多い。
【0008】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、温度センサの短絡故障にかか
わらず測定対象の温度を的確に捕らえることができ、こ
れにより安定かつ適正な運転が可能な空気調和機を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、冷凍サイクル回路の同一の測定点に設けた互いに同
じ特性の複数の温度センサと、これら温度センサの検知
温度のうち低い方または高い方のいずれか一方を各温度
センサの特性に応じて選択しそれを制御情報として取込
む手段と、を備える。
【0010】第2の発明の空気調和機は、冷凍サイクル
回路の同一の測定点に設けた互いに同じ特性の複数の温
度センサと、これら温度センサの故障を検出する手段
と、この故障が検出されないとき、前記各温度センサの
検知温度のうち低い方または高い方のいずれか一方を各
温度センサの特性に応じて選択しそれを制御情報として
取込む手段と、を備える。
【0011】第3の発明の空気調和機は、冷凍サイクル
回路の互いに因果関係のある複数の測定点に設けた、互
いに同じ特性の複数の温度センサと、これら温度センサ
の検知温度のうち、低い方または高い方のいずれか一方
を上記因果関係を加味した上でかつ各温度特性に応じて
選択しそれを制御情報として取込む手段と、を備える。
【0012】
【作用】第1の発明の空気調和機では、冷凍サイクル回
路の同一の測定点の温度を互いに同じ特性の複数の温度
センサで検知し、これら検知温度のうち低い方または高
い方の検知温度を各温度センサの特性に応じて選択し、
それを制御情報として取込む。
【0013】第2の発明の空気調和機では、冷凍サイク
ル回路の同一の測定点の温度を互いに同じ特性の複数の
温度センサで検知し、かつ各温度センサの故障を検出
し、この故障が検出されない場合にのみ、各温度センサ
の検知温度のうち低い方または高い方の検知温度を各温
度センサの特性に応じて選択し、それを制御情報として
取込む。
【0014】第3の発明の空気調和機では、冷凍サイク
ル回路の互いに因果関係のある複数の測定点の温度を互
いに同じ特性の複数の温度センサで検知し、これら温度
センサの検知温度のうち低い方または高い方を上記因果
関係を加味した上でかつ各温度センサの特性に応じて選
択し、それを制御情報として取込む。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0016】図4に示すように、室外ユニットAに複数
の室内ユニットBを配管接続する。室外ユニットAは、
共通の密閉ケースに収容した圧縮機1,2を備える。圧
縮機1は、インバータ駆動の能力可変圧縮機である。圧
縮機2は、商用電源駆動の能力固定圧縮機である。
【0017】圧縮機1の吐出口に高圧側配管4aを接続
する。圧縮機2の吐出口に、高圧側配管4bを接続し、
高圧側配管4bに逆止弁3を設ける。高圧側配管4aお
よび高圧側配管4bを高圧側配管4に接続する。圧縮機
1,2の吸込口に低圧側配管5を接続する。
【0018】高圧側配管4にオイルセパレータ6および
四方弁7を介して室外熱交換器8を接続する。この室外
熱交換器8に逆止弁9およびリキッドタンク10を介し
てドライヤ11を接続する。逆止弁9に暖房用膨張弁1
2を並列に接続する。室外熱交換器8の近傍に室外ファ
ン13を設ける。
【0019】低圧側配管5にアキュームレータ14およ
び四方弁7を介してストレーナ15を接続する。
【0020】上記オイルセパレータ6は、圧縮機1,2
から吐出される冷媒に含まれる潤滑油を抽出するもので
ある。このオイルセパレータ6から低圧側配管5にかけ
て、油戻し用の配管16を接続する。
【0021】逆止弁9とリキッドタンク10との間の液
側配管に、クーリングバイパス17の一端を接続する。
このクーリングバイパス17の他端を四方弁7とアキュ
ームレータ14との間の低圧側配管に接続する。そし
て、クーリングバイパス17に流量調整弁18を設け
る。
【0022】このような配管接続により、室外ユニット
Aおよび各室内ユニットBにおいてヒートポンプ式の冷
凍サイクル回路を構成している。冷房時は、四方弁7を
ニュートラル状態に設定し、これにより圧縮機1,2の
吐出冷媒を図示実線矢印の方向に冷媒を流して冷房サイ
クルを形成し、室外熱交換器8を凝縮器、各室内熱交換
器33を蒸発器として機能させる。暖房時は、四方弁7
を切換え、これにより圧縮機1,2の吐出冷媒を図示破
線矢印の方向に冷媒を流して暖房サイクルを形成し、各
室内熱交換器33を凝縮器、室外熱交換器8を蒸発器と
して機能させる。
【0023】上記流量調整弁18および各流量調整弁3
2は、入力される駆動パルスの数に応じて開度が連続的
に変化するパルスモータバルブである。以下、流量調整
弁のことをPMVと略称する。
【0024】高圧側配管4aに、高圧スイッチ21およ
び温度センサ25を取付ける。高圧側配管4bに、高圧
スイッチ22および温度センサ26を取付ける。高圧ス
イッチ21,22は、冷媒の圧力が異常上昇して所定値
に達すると、作動する。
【0025】高圧側配管4に圧力センサ23を取付け
る。低圧側配管5に圧力センサ24および温度センサ2
7を取付ける。室外熱交換器8に温度センサ28を取付
ける。室外ユニットAの所定箇所に外気温度センサ29
を取付ける。
【0026】ドライヤ11とストレーナ15との間に、
室内ユニットBのストレーナ31および流量調整弁32
を介して室内熱交換器33を接続する。室内熱交換器3
3の近傍に室内ファン34を設ける。そして、PMV3
2と室内熱交換器33との間の液側配管に圧力センサ3
5および温度センサ37を取付ける。室内熱交換器33
に接続のガス側配管に圧力センサ36および温度センサ
38を取付ける。室内ファン34の吸込み空気の通路に
室内温度センサ39を設ける。他の室内ユニットBにつ
いても、同じ構成および同じ接続である。
【0027】温度センサ37,38は、室内熱交換器3
3が蒸発器として機能する冷房時、その室内熱交換器3
3における冷媒の過熱度を検出するためのもので、感温
抵抗素子たとえば負特性サーミスタを用いている。
【0028】また、図1では温度センサ37を1つだけ
示しているが、実際には図1ないし図3に示すように2
つの温度センサ37a,37bを用意している。
【0029】すなわち、室内熱交換器33につながる配
管40に一対のサーモ挿入パイプ41,41を取付け、
そのサーモ挿入パイプ41,41に2つの温度センサ3
7a,37bをそれぞれ挿入する。この挿入に際しては
バネ状の固定用部材42,42をいっしょに挿入し、固
定用部材42,42の弾性によって温度センサ37a,
37bをそれぞれサーモ挿入パイプ41,41の内周面
(配管40側)に圧接する。
【0030】温度センサ38についても、図示していな
いが、実際には温度センサ37a,37bと同じく2つ
の温度センサ38a,38bを用意している。
【0031】制御回路を図5に示す。
【0032】室外ユニットAは室外制御部50を備え
る。この室外制御部50に各室内ユニットBの室内制御
部60を配線接続する。
【0033】室外制御部50は、マイクロコンピュ―タ
およびその周辺回路からなる。この室外制御部50に、
四方弁7、室外ファンモータ13M、PMV18、高圧
スイッチ21,22、圧力センサ23,24、温度セン
サ25,26,27、熱交換器温度センサ28、外気温
度センサ29、商用交流電源51、インバ―タ52、ス
イッチ53を接続する。
【0034】インバ―タ52は、室外制御部50内の交
流電源ラインの電圧を整流し、それを室外制御部50の
指令に応じたスイッチングにより所定周波数の電圧に変
換し、出力する。この出力は、圧縮機モ―タ1Mの駆動
電力となる。
【0035】スイッチ53は、たとえば電磁接触器の接
点である。室外制御部50内の交流電源ラインにスイッ
チ53を介して圧縮機モータ2Mを接続する。
【0036】室内制御部60は、マイクロコンピュ―タ
およびその周辺回路からなる。この室内制御部60に、
PMV32、室内ファンモータ34M、圧力センサ3
5,36、温度センサ37a,37b,38a,38
b、室内温度センサ39、リモートコントロール式の操
作器(以下、リモコンと略称する)61を接続する。
【0037】なお、室内制御部60と温度センサ37
a,37bとの接続間に、図6に示す温度検知回路を介
在させる。
【0038】すなわち、温度センサ37aと抵抗Raと
の直列回路に直流電圧Vを印加し、温度センサ37aの
抵抗値変化に基づいて抵抗Raに生じる電圧Va(以
下、温度センサ37aの出力電圧と称する)を、検知温
度情報として室外制御部60に入力する。温度センサ3
7bと抵抗Rbとの直列回路に直流電圧Vを印加し、温
度センサ37bの抵抗値変化に基づいて抵抗Rbに生じ
る電圧Vb(以下、温度センサ37bの出力電圧と称す
る)を、検知温度情報として室外制御部60に入力す
る。
【0039】室内制御部60と温度センサ38a,38
bとの接続間にも、同様の温度検知回路を介在させる。
【0040】室内制御部60は、主として次の機能手段
を備える。
【0041】[1]リモコン61の操作に基づく運転モ
ード指令、運転開始指令、運転停止指令を室外ユニット
Aに送る手段。
【0042】[2]室内温度センサ39の検知温度(吸
込空気温度)とリモコン61での設定温度との差(空調
負荷)を求め、その温度差に対応する要求能力を室外ユ
ニットAに知らせる手段。
【0043】[3]PMV32の開度を、当該室内ユニ
ットの要求能力に応じて制御する手段。
【0044】[4]冷房時、室内熱交換器33の出口側
の温度センサ38a,38bのうち低い方を制御情報
(検知温度Te2 )として取込み、室内熱交換器33の
入口側の温度センサ37a,37bのうち低い方を制御
情報(検知温度Te1 )として取込み、取込んだ両検知
温度の差(=Te2 −Te1 )を室内熱交換器33にお
ける冷媒の過熱度として検出する手段。
【0045】[5]温度センサ37a(および38a)
の出力電圧Vaが零のとき温度センサ37a(および3
8a)が断線故障と判定し、温度センサ37b(および
38b)の出力電圧Vbが零のとき温度センサ37b
(および38b)が断線故障と判定する手段。
【0046】[6]温度センサ37a(および38a)
の断線故障が判定されると上記の過熱度検出に温度セン
サ37b(および38b)を使用し、温度センサ37b
(および38b)の断線故障が判定されると過熱度検出
に温度センサ37a(および38a)を使用する手段。
【0047】[8]検出した過熱度があらかじめ定めて
いる一定値に収まるよう、PMV32の開度を補正する
手段。
【0048】室外制御部50は、主として次の機能手段
を備える。
【0049】[1]圧縮機1,2の運転能力(圧縮機
1,2の運転台数および圧縮機1の運転周波数F)を、
各室内ユニットBの要求能力の合計に応じて制御する手
段。
【0050】[2]四方弁7をニュートラル状態に設定
し、圧縮機1,2の吐出冷媒を四方弁7、室外熱交換器
8、各流量調整弁32、各室内熱交換器33、四方弁7
に通して圧縮機1,2に戻し、冷房運転を実行する手
段。
【0051】[3]四方弁7を切換え、圧縮機1,2の
吐出冷媒を四方弁7、各室内熱交換器33、各流量調整
弁32、室外熱交換器8、四方弁7に通して圧縮機1,
2に戻し、暖房運転を実行する手段。
【0052】つぎに、上記の構成の作用を説明する。
【0053】任意の室内ユニットBのリモコン61で、
所望の運転モードおよび室内温度(以下、設定温度と称
する)が設定され、かつ運転開始操作がなされたとす
る。
【0054】すると、圧縮機1,2のうち少なくとも圧
縮機1が起動し、運転開始となる。冷房運転モードであ
れば、四方弁7がニュートラル状態に設定され、冷媒が
図1の実線矢印の方向に流れて冷房サイクルが形成され
る。これにより、室外熱交換器8が凝縮器、室内熱交換
器33が蒸発器として機能する。
【0055】室内ユニットBは、室内温度センサ39の
検知温度(吸込空気温度)とリモコン61での設定温度
との差を求め、その温度差に対応する要求能力を室外ユ
ニットAに知らせる。さらに、PMV32の開度を、当
該ユニットの要求能力に応じた開度に設定する。
【0056】室外ユニットAは、圧縮機1,2の運転能
力(圧縮機1,2の運転台数および圧縮機1の運転周波
数F)を、各室内ユニットBからの要求能力の合計に応
じた運転容量に設定する。
【0057】たとえば、要求能力の合計が小さいとき
は、インバータ52の出力周波数Fを制御して圧縮機1
の単独の能力可変運転を実行する。要求能力の合計が増
すと、インバータ52の出力周波数Fを制御するととも
に、スイッチ53をオンし、圧縮機1の能力可変運転お
よび圧縮機2の能力固定運転を実行する。
【0058】一方、図7のフローチャートに示すよう
に、温度センサ37aの出力電圧Vaが零かどうか、お
よび温度センサ37bの出力電圧Vbが零かどうかを確
認する。出力電圧Va,Vbが共に零でなければ、温度
センサ37a,37bが断線していないとの判断の下
に、出力電圧Va,Vbに基づく冷媒温度Ta,Tbを
検知する。
【0059】温度センサ37a,37bは負特性サーミ
スタであるから、冷媒温度Ta,Tbが高くなると、温
度センサ37a,37bの抵抗値が小さくなって抵抗R
a,Rbに生じる電圧Va,Vbが高くなる。冷媒温度
Ta,Tbが低くなると、温度センサ37a,37bの
抵抗値が大きくなって抵抗Ra,Rbに生じる電圧V
a,Vbが低くなる。
【0060】冷媒温度Ta,Tbを検知すると、そのう
ちの低い方の検知温度を選択し、それを室内熱交換器3
3に流入する冷媒の温度Te1 として、かつ制御情報と
して取込む。
【0061】ここで、低い方の検知温度を取込むのは、
次の理由による。すなわち、温度センサ37a,37b
のどちらかに部分的な短絡故障が生じている場合、検知
温度Ta,Tbに誤差が生じる。この誤差の方向は、負
特性サーミスタであることから高い方向である。したが
って、低い方の検知温度を取込むことにより、短絡故障
が生じている温度センサの検知温度を無視した形とな
り、誤差のない温度検知を行なうことができる。仮に、
温度センサ37a,37bの両方に部分的な短絡故障が
生じている場合でも、低い方の検知温度は誤差の小さい
方である。
【0062】なお、温度センサ37a,37bが正特性
サーミスタであれば、検知温度Ta,Tbのうち高い方
を選択すればよい。
【0063】温度センサ38a,38bの検知温度T
a,Tbについても同じ選択を行ない、選択した検知温
度を室内熱交換器33から流出する冷媒の温度Te2
して、かつ制御情報として取込む。
【0064】こうして温度Te1 ,Te2 の取込みが完
了すると、両温度の差(=Te2 −Te1 )を室内熱交
換器33における冷媒の過熱度として検出する。そし
て、検出した過熱度があらかじめ定めている一定値に収
まるよう、PMV32の開度を補正する。
【0065】したがって、温度センサの短絡故障にかか
わらず、冷媒の温度を的確に捕らえて精度の良い過熱度
制御が可能であり、安定かつ適正な運転を行なうことが
できる。
【0066】ところで、温度センサ37aに断線故障が
生じた場合、温度センサ37aの出力電圧Vaが零とな
る。このとき、温度センサ37aが断線故障と判定し、
温度センサ37bの検知温度Tbを使用して過熱度検出
を行なう。温度センサ37bの断線故障に際しては、温
度センサ37aの検知温度Taを使用する。
【0067】この断線故障に際しては、検知温度の低い
方を選択することができなくなるため、過熱度検出の精
度が低下する心配が生じるが、それよりも運転を継続で
きるというメリットの方が大きい。
【0068】なお、上記実施例では、断線故障のみ判定
したが、図8に示すように、温度センサ37,37b
(および38a,38b)の検知温度Ta,Tbの差Δ
Tを求め、その温度差ΔTが所定値ΔTsを超えている
場合には、短絡故障が許容できない状態まで進んでいる
との判断の下に、検知温度の高い方の温度センサを短絡
故障と判定し、それを表示などによって報知する構成と
してもよい。
【0069】また、上記実施例では、2つの温度センサ
を同一の測定点に取付けたが、2つの温度センサを互い
に因果関係のある複数の測定点に設け、これら温度セン
サの検知温度のうち、低い方または高い方のいずれか一
方を前記因果関係を加味した上でかつ各温度特性に応じ
て選択し、それを制御情報として取込む構成としてもよ
い。これは、温度センサの取付け箇所などに制約があっ
て、2つの温度センサを同一の測定点に取付けることが
困難な場合などに有効である。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の空気調
和機は、冷凍サイクル回路の同一の測定点の温度を互い
に同じ特性の複数の温度センサで検知し、これら検知温
度のうち低い方または高い方の検知温度を各温度センサ
の特性に応じて選択し、それを制御情報として取込む構
成としたので、温度センサの短絡故障にかかわらず測定
対象の温度を的確に捕らえることができ、これにより安
定かつ適正な運転が可能である。
【0071】第2の発明の空気調和機は、冷凍サイクル
回路の同一の測定点の温度を互いに同じ特性の複数の温
度センサで検知し、かつ各温度センサの異常を検出し、
この異常が検出されない場合にのみ、各温度センサの検
知温度のうち低い方または高い方の検知温度を各温度セ
ンサの特性に応じて選択し、それを制御情報として取込
む構成としたので、温度センサの短絡故障にかかわらず
測定対象の温度を的確に捕らえることができ、これによ
り安定かつ適正な運転が可能である。
【0072】第3の発明の空気調和機は、冷凍サイクル
回路の互いに因果関係のある複数の測定点の温度を互い
に同じ特性の複数の温度センサで検知し、これら温度セ
ンサの検知温度のうち低い方または高い方を上記因果関
係を加味した上でかつ各温度センサの特性に応じて選択
し、それを制御情報として取込む構成としたので、温度
センサの短絡故障にかかわらず、しかも温度センサの取
付け箇所などに制約を受けることなく、測定対象の温度
を的確に捕らえることができ、これにより安定かつ適正
な運転が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における温度センサの取付
けを説明するための分解斜視図。
【図2】同実施例における温度センサの取付け状態を示
す図。
【図3】図2を側方から見た図。
【図4】同実施例の冷凍サイクルの構成図。
【図5】同実施例の制御回路のブロック図。
【図6】同実施例における温度検知回路の配線図。
【図7】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図8】同実施例の変形例の作用を説明するためのフロ
ーチャート。
【符号の説明】
A…室外ユニット、B…室内ユニット、1…能力可変圧
縮機、2…能力固定圧縮機、8…室外熱交換器、32…
PMV(流量調整弁)、33…室内熱交換器、37a,
37b,38a,38b…温度センサ、50…室外制御
部、60…室内制御部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットおよび複数の室内ユニット
    からなるマルチタイプの空気調和機において、 冷凍サイクル回路の同一の測定点に設けた互いに同じ特
    性の複数の温度センサと、 これら温度センサの検知温度のうち低い方または高い方
    のいずれか一方を各温度センサの特性に応じて選択し、
    それを制御情報として取込む手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 室外ユニットおよび複数の室内ユニット
    からなるマルチタイプの空気調和機において、 冷凍サイクル回路の同一の測定点に設けた互いに同じ特
    性の複数の温度センサと、 これら温度センサの故障を検出する手段と、 この故障が検出されないとき、前記各温度センサの検知
    温度のうち低い方または高い方のいずれか一方を各温度
    センサの特性に応じて選択し、それを制御情報として取
    込む手段と、を備えたことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 室外ユニットおよび複数の室内ユニット
    からなるマルチタイプの空気調和機において、 冷凍サイクル回路の互いに因果関係のある複数の測定点
    に設けた、互いに同じ特性の複数の温度センサと、 これら温度センサの検知温度のうち、低い方または高い
    方のいずれか一方を前記因果関係を加味した上でかつ各
    温度特性に応じて選択し、それを制御情報として取込む
    手段と、 を備えたことを特徴とする空気調和機。
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