JPH07189634A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置

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JPH07189634A
JPH07189634A JP5331087A JP33108793A JPH07189634A JP H07189634 A JPH07189634 A JP H07189634A JP 5331087 A JP5331087 A JP 5331087A JP 33108793 A JP33108793 A JP 33108793A JP H07189634 A JPH07189634 A JP H07189634A
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JP
Japan
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pressure
valve
chamber
piston
hydraulic
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Application number
JP5331087A
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English (en)
Inventor
Atsuhiro Sakamoto
篤弘 坂本
Shigeru Kamegaya
茂 亀ケ谷
Iwane Inokuchi
岩根 井之口
Hiroshi Tokumasu
宏始 徳桝
Masafumi Tagami
晶文 田上
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Bosch Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Zexel Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34446Fluid accumulators for the feeding circuit

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸排気弁2のリフト量および開弁時期の双方
を同時に可変制御可能とする。 【構成】 カム側プランジャ7はカムシャフト10によ
り駆動され、主油圧室9の作動油を加圧する。吸排気弁
2は、主油圧室9内の油圧によって押し開かれる。主油
圧室9と低圧側との間に、解放弁21が介装され、リフ
ト途中で開弁することによりリフト量が可変制御され
る。副シリンダ41内にはピストン42が摺動可能に配
置され、解放弁21の背圧室29と連通した圧力吸収室
43を形成している。ピストン42は、圧力吸収室43
側から受ける機関潤滑油圧とリターンスプリング48の
付勢力とのバランスにより初期位置が定まる。カムリフ
トが開始したときに、圧力吸収室43への作動油の流入
によって主弁体25がリフトするので、それだけ吸排気
弁2の開弁が遅れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の吸気弁ま
たは排気弁(以下、両者を総称して吸排気弁という。)
のリフト量や開弁時期を可変制御する内燃機関の可変動
弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸排気弁のリフト量を可変制
御する油圧式の可変動弁装置が、例えば特開昭58−5
3615号公報等に開示されている。この装置は、カム
シャフトによってカム側プランジャを往復動させること
により作動油をカムリフトに沿って加圧し、かつこの加
圧作動油によって吸排気弁を油圧駆動するようにしたも
のであって、加圧作動油の供給経路に、加圧作動油を低
圧側に解放する解放弁が設けられている。この解放弁を
吸排気弁のリフトの途中で開弁すると、作動油の圧力が
低下するので、吸排気弁がバルブスプリングの付勢力に
よってリフト途中から着座動作に転じるようになってい
る。つまり、吸排気弁のリフト量が、解放弁の開弁時期
によって可変制御できる。
【0003】また、特開昭62−38812号公報に
は、シリンダ内の燃焼圧力を利用して、排気弁の開弁時
期を可変制御するようにした油圧式の可変動弁装置が開
示されている。この装置は、カム側プランジャから吸排
気弁側のプランジャに至る加圧作動油の供給経路に、蓄
圧器を設けた構成であり、蓄圧器の油室を画成するピス
トンには、ばねの付勢力が作用している。従って、カム
側プランジャにより作動油が加圧されると、作動油は始
めに蓄圧器の油室に流入して蓄圧されることになり、そ
の後、排気弁のリフトに必要な圧力にまで上昇すると、
排気弁がリフトし始める。つまり、排気弁の開弁時期が
それだけ遅れる。そして、高負荷域ほどシリンダの内圧
が高いので、排気弁のリフトに必要な開弁圧が高くな
り、これに伴って、蓄圧器のばねの反力と釣り合うまで
一層多くの作動油が蓄圧器に流入する。従って、開弁時
期が負荷に応じた形で変化するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
58−53615号公報等に開示されているようなリフ
ト途中で圧力を解放する構成では、これ単独では、開弁
時期の可変制御が行えないので、種々の要求に十分に対
応することができない。この装置によって、開弁時期を
も制御するためには、カムのクランクシャフトに対する
位相を変化させる機構と組み合わせる必要があり、構成
の複雑化を招く。
【0005】また、開弁時期の可変制御を行う特開昭6
2−38812号公報の構成では、シリンダ内の燃焼圧
力を利用しているので、開弁時にシリンダ内圧の低い吸
気弁に適用することができない。また、排気弁に適用す
るとしても、開弁時のシリンダ内圧は気筒毎あるいはサ
イクル毎にかなり大きくばらつくので、開弁時期が不安
定となり易く、しかも制御の自由度が低い。
【0006】また、上記特開昭58−53615号公報
のようにリフト量を可変制御するに際して、従来は、解
放弁をサイクル毎に開閉制御しなければならず、その応
答性やマイクロコンピュータの演算速度等の上で負荷が
大きい、という不具合もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の可変動弁装置は、バルブスプリングにより閉方向へ常
時付勢された吸気弁または排気弁と、カムシャフトによ
り駆動され、かつ作動油を加圧するカム側プランジャ
と、カム側プランジャにより加圧された作動油によって
一方へ動作し、上記吸気弁または排気弁をリフトさせる
弁側プランジャと、上記カム側プランジャによって加圧
される油圧室の圧力をリフト方向へ受け、かつリフト時
に油圧室の圧力を低圧側に解放する主弁体、上記油圧室
の作動油がオリフィスを介して導入され、この導入され
た作動油の圧力によって上記主弁体を着座方向へ付勢す
る背圧室、およびこの背圧室と低圧側との間を開閉する
パイロット弁機構を有する解放弁と、副シリンダ内に摺
動可能に配置されたピストンによって隔成され、かつ上
記背圧室から加圧された作動油が流入可能な圧力吸収室
と、カム側プランジャが作動油を加圧していない期間に
おける上記ピストンの初期位置を可変的に設定するピス
トン位置可変設定手段と、を備えて構成されている。
【0008】また請求項2の発明では、上記ピストン位
置可変設定手段が、上記ピストンに、該ピストンを一方
へ付勢するように内燃機関の潤滑油圧を作用させるとと
もに、この潤滑油圧に対向してピストンを他方へ付勢す
るようにリターンスプリングを設けた構成となってい
る。
【0009】また請求項3の発明では、上記ピストン位
置可変設定手段が、上記ピストンに、該ピストンを一方
へ付勢するように所望の圧力に調圧した制御油圧を作用
させるとともに、この制御油圧に対向してピストンを他
方へ付勢するようにリターンスプリングを設けた構成と
なっている。
【0010】そして、請求項4の発明では、上記パイロ
ット弁機構は、通電の有無により開閉動作する電磁弁と
なっている。
【0011】さらに請求項5の発明では、上記パイロッ
ト弁機構は、パイロット弁座からリフトすることによっ
て上記背圧室を低圧側に解放し、かつ着座した状態では
上記背圧室を低圧側に対して遮断するとともに、上記背
圧室の油圧をリフト方向へ受けるパイロット弁体と、上
記背圧室の油圧が所望のリフト量に対応する油圧に達し
たときに上記パイロット弁体がリフトするように、上記
パイロット弁体に対し着座方向へ向けて押圧力を可変的
に付与するソレノイドと、を備えている。
【0012】
【作用】カムシャフトによりカム側プランジャが押圧さ
れると、弁側プランジャへ至る油圧経路内の油圧が高ま
り、これに応じて弁側プランジャが移動する。つまり、
油圧に応じた形で吸排気弁がリフトする。このリフトの
途中でパイロット弁機構を介して解放弁が開弁すると、
加圧された作動油の圧力が低圧側に解放されるので、吸
排気弁はリフトの途中で着座動作に転じる。従って、解
放弁の開弁時期を変化させることによってリフト量が変
化する。
【0013】一方、副シリンダ内のピストンの初期位置
は、ピストン位置可変設定手段により適宜位置に保持さ
れている。この状態で、上記のようにカム側プランジャ
が押圧されて作動油の油圧が高まると、解放弁の背圧室
から上記圧力吸収室内に作動油の一部が流入する。これ
によって、解放弁の主弁体の前後に圧力差が発生し、該
主弁体がリフトするため、油圧室内における油圧の上昇
は実質的に抑制される。圧力吸収室への流入量は、ピス
トンの初期位置によって変化する。そして、流入した作
動油の圧力によりピストンが限界まで動くと、それ以上
は作動油が流入できないので、主弁体が着座する。従っ
て、カム側プランジャの動作に伴って油圧が上昇し、吸
排気弁のリフトが開始する。また、解放弁の開弁あるい
はカムリフトの終了に伴って作動油の油圧が低下する
と、ピストンは初期位置に復帰する。すなわち、圧力吸
収室によって吸排気弁の開弁時期が遅れることになり、
かつ副シリンダ内におけるピストンの初期位置を可変制
御することで、その遅れ量つまり開弁時期を可変制御で
きる。
【0014】請求項4のようにパイロット弁機構が電磁
弁からなるものでは、外部からその通電をON,OFF
的に制御することにより、解放弁の作動が制御される。
これに対し、請求項5の構成では、油圧室内の油圧自体
によってパイロット弁機構ひいては解放弁が解放動作を
行う。すなわち、吸排気弁のリフトに伴って作動油の油
圧が高まると、オリフィスを介して導入される背圧室内
の油圧も同様に上昇する。ソレノイドにより可変的に設
定されているパイロット弁体の押圧力を、背圧室内の油
圧による押圧力が上回ると、パイロット弁体がリフト
し、背圧室を低圧側に解放する。これに伴って、主弁体
もリフトし、弁側プランジャへ供給されていた作動油の
油圧をアキュムレータ等の低圧側に解放する。これによ
り、吸排気弁が着座動作に転じるようになる。ソレノイ
ドにより押圧力を変化させれば、パイロット弁体および
主弁体の開弁時期が変化し、つまり吸排気弁のリフト量
が変化する。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0016】図1は、この発明の第1実施例を示す内燃
機関要部の断面図であって、シリンダヘッド1に吸排気
弁2が摺動可能に装着されているとともに、バルブスプ
リング3によって閉方向へ常時付勢されている。シリン
ダヘッド1の上面には、リフト制御ユニットのハウジン
グ4が重ねて配置されており、このハウジング4の下面
に形成されたシリンダ孔5内に弁側プランジャ6が摺動
可能に嵌合している。この弁側プランジャ6の先端は、
吸排気弁2のステムエンドに当接し、該プランジャ6が
油圧により移動することで吸排気弁2を押し開くように
なっている。
【0017】また上記ハウジング4の上面には、カム側
プランジャ7がシリンダ孔8内に摺動可能に配置されて
いる。このカム側プランジャ7と上記弁側プランジャ6
とは、油圧室として主油圧室9を共用している。つま
り、カム側プランジャ7は、内燃機関のクランク軸(図
示せず)に同期して回転するカムシャフト10のカム1
0aに、ロッカアーム16を介して駆動されるようにな
っており、カムシャフト10が回転することにより往復
動し、主油圧室9内の作動油を加圧する。そして、この
油圧によって弁側プランジャ6が吸排気弁2のリフト方
向へ押圧されるようになっている。
【0018】上記主油圧室9には、アキュムレータ11
から逆止弁12を介して作動油が供給されるようになっ
ており、アキュムレータ11は、逆止弁13および油圧
導入孔17を介して図示せぬオイルポンプの吐出側へ連
通している。尚、この油圧系統は機関潤滑系統と一体と
なっており、作動油として機関潤滑油が利用されるとと
もに、機関出力にて機械駆動される潤滑用のオイルポン
プがそのまま兼用される。つまり、カム10aがリフト
していないときには、主油圧室9内に逆止弁12,13
を介して潤滑油圧が導入されている。
【0019】また吸排気弁2のリフト量を運転条件等に
応じて可変制御するために、解放弁21が主油圧室9と
低圧側となるアキュムレータ11との間に配設されてい
る。つまり、上記逆止弁12を備えた油圧回路14と並
列に、油圧回路15が設けられており、かつこの油圧回
路15に解放弁21が介装されている。この解放弁21
は、主弁機構22と、パイロット弁機構23とを備えて
いる。
【0020】主弁機構22は、主油圧室9とアキュムレ
ータ11との間の油圧回路15を直接に開閉するための
ものであり、シリンダ24内に有底円筒状の主弁体25
が摺動可能に嵌合している。この主弁体25は、その略
円錐形となった先端部が主弁座26に着座することによ
り、主油圧室9とアキュムレータ11との間を遮断して
おり、該主弁体25がリフトすると、両者が連通するよ
うになっている。詳しくは、主弁体25の先端に臨んで
第1油室27が、また主弁座26を介して環状に第2油
室28が、それぞれ画成されており、第1油室27が主
油圧室9側に、第2油室28がアキュムレータ11側
に、それぞれ連通している。また、第1油室27と対向
するように、主弁体25とシリンダ24底部との間に、
背圧室29が画成されている。この背圧室29は、主弁
体25の先端に開口形成したオリフィス30を介して第
1油室27と連通している。つまり、このオリフィス3
0を介して主油圧室9側から作動油が導入されるように
なっている。
【0021】主弁体25のリフトおよび着座は、主とし
て加圧作動油の圧力バランスによって行われている。す
なわち、主弁体25は、第1油室27内の加圧作動油に
よって主弁座26からリフトする方向(以下、リフト方
向という。)に押圧されている一方、背圧室29内に導
入された加圧作動油によって主弁座26に着座する方向
(以下着座方向という。)に押圧されている。尚、主弁
体25は、主弁ばね31によっても着座方向に押圧され
ているが、この主弁ばね31の押圧力は、背圧室29内
の作動油による押圧力に比して無視し得る程度に小さ
い。
【0022】加圧作動油の圧力(第1油室27内の圧
力)をP1、背圧室29内の作動油の圧力をP2、着座
時における主弁体25の第1油室27に臨む受圧面積を
S1、主弁体25の背圧室29に対する受圧面積(=主
弁体25の断面積)をS2とすると、主弁体25に対す
るリフト方向への押圧力F1および着座方向への押圧力
F2は、主弁ばね31の押圧力を無視した場合、 F1=P1・S1 F2=P2・S2 となる。
【0023】ここで、各受圧面積には、図1にも明らか
なように、S1<S2の関係がある。従って、P1=P
2であれば、F1<F2になり、主弁体25は着座し続
ける。一方、背圧室29内の作動油の圧力が低下して、
F1>F2になると、主弁体25は主弁座26からリフ
トする。
【0024】尚、後述するように、主弁体25が着座
し、かつ背圧室29が低圧側に対して遮断された状態に
おいては、P1=P2になっている。
【0025】一方、パイロット弁機構23は、この実施
例では、通電の有無により開閉動作するON,OFF型
の電磁弁にて構成されている。すなわち、このパイロッ
ト弁機構23は、摺動可能に支持されたニードル状のパ
イロット弁体35を有し、このパイロット弁体35がパ
イロット弁座36に着座している状態では、背圧室29
とドレンポート34との間を遮断し、該パイロット弁体
35がパイロット弁座36からリフトすると、両者が連
通して圧力が解放されるようになっている。
【0026】そして、パイロット弁体35は、パイロッ
ト弁座36を通して作用する背圧室29内の油圧によっ
てリフト方向へ押圧力を受けるが、これに対抗するよう
に、パイロットばね37の付勢力およびソレノイド38
の磁力によって着座方向へ押圧されている。ここで、磁
力を加えた着座方向への押圧力は、常に油圧によるリフ
ト方向への押圧力を上回るように設定されている。つま
り、ソレノイド38に通電しているときには、着座状態
に確実に保持され、かつソレノイド38の通電を停止す
ると、油圧によりリフトするようになっている。
【0027】従って、主油圧室9内の加圧作動油によっ
て吸排気弁2がリフトしている途中で、ソレノイド38
の通電を停止すると、背圧室29内の圧力が急激に低下
し、主弁体25がリフトして弁側プランジャ6に作用し
ていた油圧がアキュムレータ11に解放され、吸排気弁
2はリフト途中で着座動作に転じる。従って、サイクル
毎にソレノイド23の通電停止時期を可変制御すること
により、リフト量を可変制御できる。
【0028】また、解放弁21の上方には、大径部41
aおよび小径部41bを有する副シリンダ41が設けら
れており、ここに、ピストン42が摺動可能に収容され
ている。図2に詳示するように、ピストン42は、副シ
リンダ41の大径部41aに嵌合する大径部42aと、
副シリンダ41の小径部41bに嵌合する小径部42b
とを有し、小径部42b先端面によって副シリンダ41
内に圧力吸収室43が隔成されている。この圧力吸収室
43は、連通孔44を介して解放弁21の背圧室29に
常時連通している。従って、カム側プランジャ7が押圧
されていない初期状態においては、主弁体25のオリフ
ィス30を介して圧力吸収室43に機関潤滑油圧が導入
される。上記副シリンダ41の大径部41bの前後両端
には、ピストン42が衝突した際の緩衝および衝突音防
止のために、ゴム等の弾性体45がそれぞれ取り付けら
れている。また、大径部41aの小径部41b側に生じ
る環状室46が密閉状態とならないように、ピストン4
2の大径部42aに、細い連通孔47が貫通形成されて
いる。そして、上記ピストン42の大径部42a背面側
に、該ピストン42を圧力吸収室43の縮小方向へ付勢
するリターンスプリング48が配設されている。尚、4
9は空気孔である。この実施例では、ピストン42の圧
力吸収室43側から作用する潤滑油圧と、上記リターン
スプリング48とによってピストン位置可変設定手段が
構成されている。すなわち、圧力吸収室43側から作用
する潤滑油圧によってピストン42が一方へ付勢される
とともに、これと対向するように、リターンスプリング
48によってピストン42が他方へ付勢されており、両
者のバランスした位置にピストン42の初期位置が定ま
るようになっている。
【0029】上記のように圧力吸収室43を備えた構成
においては、カム10aのリフトに伴って主油圧室9内
の圧力が上昇しようとすると、同じ圧力がオリフィス3
0を介してピストン42に作用する。ピストン42のリ
ターンスプリング48による付勢力は、吸排気弁2のリ
フトに必要な圧力に比べて小さいので、この油圧によっ
てピストン42は圧力吸収室43の拡張方向へ移動す
る。これに伴って背圧室29内の加圧作動油が圧力吸収
室43内へ流入するため、背圧室29の圧力P2が低下
し、主弁体25前後の圧力バランスが崩れる。そのた
め、主弁体25がリフトし、主油圧室9内の油圧が解放
される。これにより、作動油の圧力上昇が実質的に抑制
され、吸排気弁2はリフトしない。そして、ピストン4
2が限界まで移動すると、圧力吸収室43内への流入が
停止するので、主弁体25前後の圧力P1,P2が再び
等しくなり、主弁体25が着座する。従って、加圧作動
油の圧力が再び上昇し、吸排気弁2のリフトが開始す
る。すなわち、圧力吸収室43の作用によって、吸排気
弁2のリフト開始つまり開弁時期がカム10aのリフト
開始よりも遅れることになる。
【0030】この吸排気弁2の開弁の遅れ量は、圧力吸
収室43内に流入可能な油量により定まる。カム側プラ
ンジャ7が作動油を加圧していない期間においては、前
述したように、圧力吸収室43内に機関潤滑油圧が導入
されているが、この潤滑油圧が低い場合には、ピストン
42の初期位置が、図2の左寄りとなり、圧力吸収室4
3が比較的縮小した状態となる。そのため、ピストン4
2が限界まで移動するまでに吸収可能な油量は、比較的
多い。従って、吸排気弁2の開弁の遅れは大きくなる。
【0031】これに対し、潤滑油圧が高い場合には、ピ
ストン42の初期位置が、図2の右寄りとなり、圧力吸
収室43が比較的拡張した状態となる。そのため、ピス
トン42が限界まで移動するまでに吸収可能な油量は、
比較的少ない。従って、吸排気弁2の開弁の遅れは小さ
くなる。
【0032】また、内燃機関の潤滑油圧は、機関回転数
の増加に伴って高圧(但し、図示せぬリリーフバルブの
開弁圧でもって略一定)となるので、機関低速域では図
2のような初期位置となって開弁の遅れが大きく、機関
高速域ではこれよりも右寄りの初期位置となって開弁の
遅れが減少する。
【0033】そして、吸排気弁2が開弁し始めた後、そ
のリフト途中の適宜な時点で、前述したように解放弁2
1のソレノイド38に対する通電を停止すれば、その時
点で吸排気弁2が着座動作に転じるようになり、リフト
量を任意に制御できる。尚、図示例では、主弁機構22
が加圧作動油を低圧側としてアキュムレータ11へ解放
しているが、パイロット弁機構23と同じく大気圧中に
解放してもよい。但し、上記実施例のようにアキュムレ
ータ11に解放すれば、作動油の圧力エネルギを回収で
きるので、燃焼消費率の点では有利となる。
【0034】上記構成では、特に、背圧室29内の作動
油を圧力吸収室43に導入させることで、主弁体25を
リフトさせ、吸排気弁2の開弁時期を遅らせているの
で、主油圧室9内の油圧を直接圧力吸収室43に導入す
る場合に比較して、実際に圧力吸収室43に流入する流
量が少なくて済み、小型の副シリンダ室41でもって開
弁時期の可変制御を実現できる。
【0035】この実施例は、吸排気弁2として、吸気弁
または排気弁のいずれにも適用可能である。
【0036】すなわち、この可変動弁装置を吸気弁側に
適用すれば、図3にバルブリフト特性を示すように、機
関高速域では吸気弁の開弁時期が相対的に早まるので、
排気弁とのバルブオーバーラップが大となり、出力増大
の上で有利となる。逆に、機関低速域では、吸気弁の開
弁時期が相対的に遅くなることでバルブオーバーラップ
が減少し、燃焼の安定化が図れる。尚、図3の破線は、
解放弁21によりリフト量を可変制御した場合の特性例
を示している。
【0037】一方、機関低速時に排気弁の開弁時期が早
いと、排気損失が大きくなり、残留ガスが増加するが、
この実施例の可変動弁装置を排気弁の駆動に適用すれ
ば、低速域で排気弁の開弁時期を相対的に遅らせること
ができ、燃費の向上やエミッションの改善が図れる。ま
た機関高速域では、排気弁の開弁時期が相対的に早まる
ので、ガス交換の上で有利となる。
【0038】次に、図4は、この発明の第2実施例を示
すもので、特に圧力吸収室43を形成する副シリンダ4
1部分のみを示している。尚、これ以外の部分は、図1
の第1実施例と同様の構成である。
【0039】この実施例においては、副シリンダ41と
ピストン42の大径部42aとの間、詳しくはその小径
部42b外周部分に、環状油圧室51が形成されてお
り、ここに、油圧供給口52を介して外部から制御油圧
が導入されるようになっている。この制御油圧として
は、油圧源(機関潤滑用オイルポンプもしくは他のオイ
ルポンプ)からの油圧を、リリーフ弁あるいはデューテ
ィ制御弁等の油圧制御弁でもって所望の圧力に調圧した
圧力が用いられる。すなわち、この実施例では、圧力吸
収室43から作用する機関潤滑油圧に加えて、制御油圧
によってピストン42が一方へ付勢され、かつこれに対
向するようにリターンスプリング48の付勢力が作用す
るようになっており、これらによってピストン位置可変
設定手段が構成されている。
【0040】この実施例においては、制御油圧が低いと
きには、ピストン42の初期位置が図3のように定ま
り、吸収可能な油量は比較的多い。従って、吸排気弁2
の開弁の遅れは大きくなる。
【0041】これに対し、制御油圧が高いときには、ピ
ストン42の初期位置が図3の右寄りとなり、吸収可能
な油量は比較的少ない。従って、吸排気弁2の開弁の遅
れは小さくなる。
【0042】このように、この第2実施例では、開弁の
遅れ量が制御油圧によって自由に可変制御できることに
なり、制御の自由度は大きくなる。従って、この構成
は、吸気弁あるいは排気弁のいずれにも適用可能であ
る。尚、ピストン42の初期位置は、制御油圧のほか、
前述したように潤滑油圧の影響も受けるが、受圧面積等
を適宜に設定すれば、その影響を小さくでき、実質的に
制御油圧のみでピストン42の位置を制御することが可
能である。逆に潤滑油圧の影響が大きくなるように受圧
面積等を設定することも可能であり、その場合には、前
述した第1実施例と同様に、低速域ほど開弁の遅れが大
きくなる基本的特性を有するものとなる。
【0043】またピストン位置可変設定手段としては、
図示は省略するが、磁性体からなるピストン42に近接
してソレノイドを配設し、その磁力を通電量の可変制御
により変化させて位置決めする構成なども可能である。
【0044】次に、図5は、解放弁21のパイロット弁
機構61を圧力バランス形リリーフ弁とした第3実施例
を示している。尚、このパイロット弁機構61以外の部
分については、第1実施例と基本的に同一の構成を有し
ている。
【0045】先ず、このパイロット弁機構61によるリ
フト量の制御原理について説明する。前述した圧力吸収
室43による開弁の遅れ期間が終了して主油圧室9内の
作動油の圧力P1が上昇すると、弁側プランジャ6が往
動して吸排気弁2がリフトする。この場合、前述したよ
うに、機関回転数が一定であれば、加圧作動油の圧力P
1と吸排気弁2のリフト量とは対応関係にある。従っ
て、加圧作動油の圧力P1に基づいて吸排気弁2のリフ
ト量を制御することが可能であり、つまり、吸排気弁2
のリフト量を制御するには、加圧作動油の圧力P1が所
望のリフト量に対応する圧力になったときに、主弁体2
5を開弁(リフト)させればよい。特に、主弁体25が
着座した状態では、背圧室29の作動油の圧力P2が加
圧作動油の圧力P1と同圧であるから、背圧室29内の
作動油の圧力P2によって主弁体25の開弁時期を制御
することができる。
【0046】このようなことから、本実施例では、パイ
ロット弁機構61を外部からON,OFF制御するので
はなく、背圧室29内の作動油の圧力P2が所望のリフ
ト量に対応する圧力になったときに、上記パイロット弁
機構61が自動的に開弁し、主弁体25をリフトさせる
ようにしている。すなわち、このパイロット弁機構61
は、摺動可能に支持されたニードル状のパイロット弁体
62を有し、このパイロット弁体62がパイロット弁座
63に着座している状態では、背圧室29とアキュムレ
ータ11との間を遮断し、該パイロット弁体62がパイ
ロット弁座63からリフトすると、両者が連通するよう
になっている。
【0047】パイロット弁体62は、パイロット弁座6
3に着座した状態においては、パイロット弁座63を通
して作用する背圧室29内の油圧によってパイロット弁
座63からリフトする方向へ押圧される一方、パイロッ
トばね64の付勢力およびソレノイド65の磁力によっ
てパイロット弁座63に着座する方向へ押圧されてい
る。そして、ソレノイド65の磁力は、その電流の大き
さに比例する。
【0048】すなわち、着座時におけるパイロット弁体
62の作動油に対する受圧面積をS3とすると、パイロ
ット弁体62は、押圧力F3=P2・S3でもってリフ
ト方向へ押圧されている。また、パイロットばね64の
押圧力をF4、ソレノイド65の磁力をF5とすると、
パイロット弁体62は、押圧力(F4+F5)でもって
着座方向へ押圧されている。従って、パイロット弁体6
2は、F3<(F4+F5)であれば着座し続け、F3
>(F4+F5)になるとパイロット弁座63からリフ
トする。
【0049】ここで、ソレノイド65の磁力は、その電
流の大きさに比例し、従って、その電流を制御すること
により押圧力F5ひいては押圧力(F4+F5)を可変
制御できる。
【0050】上記パイロットばね64の押圧力F4およ
びソレノイド65の磁力の大きさは、次のように設定さ
れている。すなわち、内燃機関のアイドル時には、ソレ
ノイド65への通電が停止され、その磁力が0となる。
従って、このときには、パイロットばね64の押圧力F
4によってパイロット弁体62の開閉が制御されること
になり、パイロットばね64の押圧力F4は、吸排気弁
2がアイドル時における所要のリフト量に達したとき
に、つまり加圧作動油の圧力P1がアイドル時に対応し
た所定の圧力に達したときにパイロット弁体62が開弁
するような大きさに設定されている。
【0051】一方、アイドル時以外の運転時には、ソレ
ノイド65に適宜に通電され、その磁力によってパイロ
ット弁体62の開閉が制御されている。つまり、吸排気
弁2が所望の量だけリフトし、加圧作動油の圧力P1
(=P2)が所望の圧力になったときに、F3>(F4
+F5)となるように、ソレノイド65の磁力が調節さ
れる。具体的には、ソレノイド65へ通電される電流の
大きさは、マイクロコンピュータを用いた図示せぬコン
トロールユニットにより、内燃機関の回転数や負荷等の
運転条件に基づいて演算かつ制御される。
【0052】尚、ソレノイド65に最大設定電流(ソレ
ノイド65の許容最大電流の70〜80%程度に設定さ
れている。)が通電されると、加圧作動油の圧力が最大
になってもパイロット弁体62がリフトすることができ
ないようになっている。
【0053】次に上記構成における第3実施例の作用を
パイロット弁機構61を中心に説明する。カムシャフト
10が回転し、前述した遅れ期間の後に主油圧室9内の
圧力P1が上昇すると、弁側プランジャ6が往動し、こ
れと一体に吸排気弁2がリフトする。
【0054】ここで、吸排気弁2の全リフト期間を通じ
てF3<(F4+F5)になっていれば、吸排気弁2
は、カムシャフト10のカムプロフィールに沿ってリフ
トする。つまり、カム10aの形状によって定まる最大
リフト量までリフトし、かつその後、バルブスプリング
3の付勢力によって着座する。
【0055】これに対し、吸排気弁2のリフト途中にF
3>(F4+F5)となるようにソレノイド65の磁力
が設定されていれば、吸排気弁2のリフトの途中でパイ
ロット弁体62がリフトし、背圧室29内の作動油をア
キュムレータ11側に解放する。この結果、背圧室29
内の作動油の圧力P2が低下して、第1油室27内から
主弁体25に作用する押圧力F1が、背圧室29内から
主弁体25に作用する押圧力F2よりも相対的に大きく
なる。従って、主弁体25がリフトし、主油圧室9内の
加圧作動油をアキュムレータ11側に解放する。これに
より、主油圧室9内の加圧作動油の圧力が低下し、吸排
気弁2がバルブスプリング3の付勢力によってリフト途
中から着座作動に転じる。
【0056】このように上記実施例の可変動弁装置にお
いては、吸排気弁2は、所望量だけリフトした後、自動
的に着座動作を開始することになり、ソレノイド65を
サイクル毎にON,OFF制御する必要がない。つまり
マイクロコンピュータにおいて、サイクル毎の通電停止
時期の演算が必要なく、ソレノイド65に対する通電量
だけを演算,制御すればよい。従って、その演算の負荷
が軽減され、かつ応答性等の要求が緩和される、という
利点がある。
【0057】尚、上記図5の構成では、パイロット弁機
構61の出口側がアキュムレータ11へ連通している
が、第1実施例のパイロット弁機構23と同様に大気圧
中に解放するようにしてもよい。
【0058】また、図5に示したパイロット弁機構61
と図4に示したようなピストン位置可変設定手段あるい
は他のピストン位置可変設定手段とを組み合わせること
も当然可能である。
【0059】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
によれば、吸排気弁の開弁時期とリフト量の双方を同時
に可変制御することが可能となり、機関運転条件に一層
適したバルブリフト特性を得ることができる。特に、不
安定な燃焼圧力に依存せずに開弁の遅れ量を可変制御で
きるので、気筒間のばらつきやサイクル毎の変動を抑制
して、安定した制御が可能となる。
【0060】また、請求項2のように機関潤滑油圧によ
りピストンの初期位置を設定するようにすれば、単純な
構成でもって機関回転数に応じた開弁時期制御を実現で
きる。
【0061】また、請求項3のように所望の圧力に調圧
した制御油圧を用いれば、制御の自由度が大きくなり、
種々の要求に応じた開弁時期制御を実現できる。
【0062】そして請求項4のようにパイロット弁機構
として、通電の有無により開閉動作する電磁弁を用いれ
ば、リフト量の可変制御を気筒間でばらつくことなく確
実に行うことができる。
【0063】また請求項5のようにパイロット弁機構を
構成すれば、吸排気弁が所望の量だけリフトしたときに
自動的に着座動作を開始することになり、パイロット弁
機構を外部からサイクル毎にON,OFF制御する必要
がない。従って、マイクロコンピュータにおける演算の
負荷が著しく減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可変動弁装置の第1実施例を示
す断面図。
【図2】その要部の拡大断面図。
【図3】この第1実施例を吸気弁に適用した場合のバル
ブリフト特性図。
【図4】第2実施例の要部を示す拡大断面図。
【図5】第3実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2…吸排気弁 3…バルブスプリング 6…弁側プランジャ 7…カム側プランジャ 9…主油圧室 11…アキュムレータ(低圧側) 21…解放弁 23…パイロット弁機構 25…主弁体 29…背圧室 30…オリフィス 41…副シリンダ 42…ピストン 43…圧力吸収室 48…リターンスプリング 61…パイロット弁機構 62…パイロット弁体 65…ソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井之口 岩根 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 徳桝 宏始 埼玉県東松山市箭弓町3−13−26 株式会 社ゼクセル東松山工場内 (72)発明者 田上 晶文 埼玉県東松山市箭弓町3−13−26 株式会 社ゼクセル東松山工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブスプリングにより閉方向へ常時付
    勢された吸気弁または排気弁と、 カムシャフトにより駆動され、かつ作動油を加圧するカ
    ム側プランジャと、 カム側プランジャにより加圧された作動油によって一方
    へ動作し、上記吸気弁または排気弁をリフトさせる弁側
    プランジャと、 上記カム側プランジャによって加圧される油圧室の圧力
    をリフト方向へ受け、かつリフト時に油圧室の圧力を低
    圧側に解放する主弁体、上記油圧室の作動油がオリフィ
    スを介して導入され、この導入された作動油の圧力によ
    って上記主弁体を着座方向へ付勢する背圧室、およびこ
    の背圧室と低圧側との間を開閉するパイロット弁機構を
    有する解放弁と、 副シリンダ内に摺動可能に配置されたピストンによって
    隔成され、かつ上記背圧室から加圧された作動油が流入
    可能な圧力吸収室と、 カム側プランジャが作動油を加圧していない期間におけ
    る上記ピストンの初期位置を可変的に設定するピストン
    位置可変設定手段と、 を備えてなる内燃機関の可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 上記ピストン位置可変設定手段は、上記
    ピストンに、該ピストンを一方へ付勢するように内燃機
    関の潤滑油圧を作用させるとともに、この潤滑油圧に対
    向してピストンを他方へ付勢するようにリターンスプリ
    ングを設けた構成であることを特徴とする請求項1記載
    の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 【請求項3】 上記ピストン位置可変設定手段は、上記
    ピストンに、該ピストンを一方へ付勢するように所望の
    圧力に調圧した制御油圧を作用させるとともに、この制
    御油圧に対向してピストンを他方へ付勢するようにリタ
    ーンスプリングを設けた構成であることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 【請求項4】 上記パイロット弁機構は、通電の有無に
    より開閉動作する電磁弁であることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 【請求項5】 上記パイロット弁機構は、 パイロット弁座からリフトすることによって上記背圧室
    を低圧側に解放し、かつ着座した状態では上記背圧室を
    低圧側に対して遮断するとともに、上記背圧室の油圧を
    リフト方向へ受けるパイロット弁体と、 上記背圧室の油圧が所望のリフト量に対応する油圧に達
    したときに上記パイロット弁体がリフトするように、上
    記パイロット弁体に対し着座方向へ向けて押圧力を可変
    的に付与するソレノイドと、 を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の内燃機関の可変動弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107676142A (zh) * 2017-11-13 2018-02-09 吉林大学 一种低压控制高压的液压驱动可变气门机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107676142A (zh) * 2017-11-13 2018-02-09 吉林大学 一种低压控制高压的液压驱动可变气门机构
CN107676142B (zh) * 2017-11-13 2023-09-29 吉林大学 一种低压控制高压的液压驱动可变气门机构

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