JPH0718943U - 自動車用ベルトラインモール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 クリップを使用するときは、製造コストが高
くなり、また、クリップとモールの加工バラツキによる
クリップとモールとにガタが発生し、このため、実車に
適用したとき、これらがぐらついたり、また、上記ガタ
に起因する異音が生じるなどの種々の問題点を有してい
た。そこで、この考案は、これらの問題点を解決し得る
自動車用ベルトラインモールを提供しようとするもので
ある。 【構成】 自動車のボディパネル３に外嵌される自動車
用ベルトラインモール１において、このモールの脚部の
内側に掛止部８を設け、この掛止部を上記パネルに形成
された膨出部９に掛止させるように構成して、クリップ
を使用することなくボディパネルに直接装着させようと
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ この考案は、自動車用ベルトラインモールに関するものである。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来、ベルトラインモールを自動車のボディパネルへ装着するに当たっては、 通常、図２に示すような手段によりなされている。 これは、ベルトラインモール１にクリップ２を嵌着し、このクリップ２を介し てモール１をボディ（ドア）パネル３へ装着するものである。 なお、図中、４はウエザーストリップ、５はウインドガラス、６はステンレス 芯材である。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ ところで、このようにクリップを使用するときは、製造コストが高くなり、ま た、クリップとモールの加工バラツキによるクリップとモールとにガタが発生し 、このため、実車に適用したとき、これらがぐらついたり、また、上記ガタに起 因する異音が生じたり、クリップを挿通させるためのパネルへの穴加工が必要と なるなどの種々の問題点を有していた。 そこで、この考案は、これらの問題点を解決し得る自動車用ベルトラインモー ルを提供しようとするものである。

【０００４】 ［課題を解決するための手段］ 上記の課題を解決するために、この考案は、自動車のボディパネルに外嵌され る自動車用ベルトラインモールにおいて、このモールの脚部の内側に掛止部を設 け、この掛止部を上記パネルに形成された膨出部に掛止させるように構成して、 クリップを使用することなくボディパネルに直接装着させようとするものである 。

【０００５】 ［作用］ クリップを使用しないため、製造コストの低下が計れ、また、クリップとモー ルの加工パラツキによるクリップとモールとのガタが発生することなく、実車に 適用したときも、これらがぐらついたり、また、ガタに起因する異音が生じるこ ともなくなる。

【０００６】 ［実施例］ 図１および図３は、この考案の実施例を示し、この図において、自動車のパネ ル３に外嵌されるベルトラインモール１に対して、このモール１の脚部７の端部 内側に掛止部となる掛かり爪８を設け、この掛かり爪８を、パネル３に形成され た膨出部となるビード９の下面にかかるようにして掛止するものである。 また、張出面１２によってモール１の沈み込み防止がなされることとなる。 なお、モール１本体は硬質樹脂、ウエザーストリップ４は軟質樹脂、掛かり爪 は半硬質、または硬質樹脂で形成されるものである。

【０００７】 図４〜図６に示したものは、この考案の他の実施例を示し、これは、自動車の パネル３に外嵌されるベルトラインモール１に対して、このモール１の脚部７の 内側に掛止部となるリップ１０を設けるとともに、他方の脚部７ａの内側には、 装着時パネル３に圧接して、ぐらつき吸収作用をする別のリップ１０ａが形成さ れている。 そして、上記のリップ１０をパネル３に設けられた膨出部となる湾曲部１１（ １１ａ）に掛けるとともに、パネル３を挟んで別のリップ１０ａを圧接させるこ とにより、モール１をパネル３に嵌着させ、モール１の脱出に対しては、主とし てリップ１０を作用させようとするものである。 なお、モール１本体には硬質の樹脂が使用されるのに対して、リップ１０、１ ０ａには軟質樹脂が使用されることとなる。

【０００８】 図７に示したものは、ボディよりの沈み込みを防止する張出面１２を設ける別 の実施例である。

【０００９】

【考案の効果】

クリップを使用しないため、製造コストの低下が計れ、また、クリップとモー ルの加工バラツキによるクリップとモールとのガタが発生することなく、実車に 適用したときも、これらがぐらついたり、また、ガタに起因する異音が生じるこ ともなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のモールの実施例を示す断面図であ
る。

【図２】従来のモールの断面図である。

【図３】この考案のパネルの斜視図である。

【図４】この考案のモールの他の実施例を示す断面図で
ある。

【図５】この考案のモールが適用されるパネルの他の実
施例の斜視図である。

【図６】この考案のモールが適用されるパネルの別の実
施例を示す断面図である。

【図７】この考案のモールの他の実施例を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１ ベルトラインモール ３ パネル ７ 脚部 ８ 掛止部となる掛かり爪 ９ 膨出部となるビード １０ 掛止部となるリップ １０ａ 別のリップ １１ 膨出部となる湾曲部

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車のボディパネルに外嵌される自動
   車用ベルトラインモールにおいて、このモールの脚部の
   内側に突出状の掛止部を設け、この掛止部を上記パネル
   に形成された膨出部に掛止させるように構成してなる自
   動車用ベルトラインモール。
2. 【請求項２】 膨出部がビードであり、掛止部が掛かり
   爪である請求項１記載の自動車用ベルトラインモール。
3. 【請求項３】 掛止部がリップ形状のものであり、パネ
   ルを挟んで対向する側に別のリップが形成されてなる請
   求項１記載の自動車用ベル１ラインモール。
4. 【請求項４】 モールの内側に形成された張出面で、ボ
   ディよりの沈み込みを防止するようにした請求項１記載
   の自動車用ベルトラインモール。