JPH07189324A - 水洗便器 - Google Patents
水洗便器Info
- Publication number
- JPH07189324A JPH07189324A JP5334469A JP33446993A JPH07189324A JP H07189324 A JPH07189324 A JP H07189324A JP 5334469 A JP5334469 A JP 5334469A JP 33446993 A JP33446993 A JP 33446993A JP H07189324 A JPH07189324 A JP H07189324A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- drainage
- ball portion
- drainage channel
- flush toilet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E03—WATER SUPPLY; SEWERAGE
- E03D—WATER-CLOSETS OR URINALS WITH FLUSHING DEVICES; FLUSHING VALVES THEREFOR
- E03D11/00—Other component parts of water-closets, e.g. noise-reducing means in the flushing system, flushing pipes mounted in the bowl, seals for the bowl outlet, devices preventing overflow of the bowl contents; devices forming a water seal in the bowl after flushing, devices eliminating obstructions in the bowl outlet or preventing backflow of water and excrements from the waterpipe
- E03D11/02—Water-closet bowls ; Bowls with a double odour seal optionally with provisions for a good siphonic action; siphons as part of the bowl
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Hydrology & Water Resources (AREA)
- Public Health (AREA)
- Water Supply & Treatment (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 水洗便器において、洗浄水の供給に関して何
らの操作を必要とすることなくその流動を有効に利用し
て汚水や汚物の排出が確実に行えるようにすること。 【構成】 ボール部２の上端周りに形成したリム通水路
１ｂに複数の射水孔１ｃ，１ｄを開け、ボール部２の底
部からほぼ逆Ｕ字状の流路を形成してボール部２の内部
と共に封水を可能とした排水路３を備え、排水路３の基
端の排水口４を、ボール部４から排水路までの最低レベ
ルよりも上に設け、封水中で占める排水口４の開口面積
を大きくして封水を押し出す力を増強させる。また、ボ
ール部２の中央側に偏らせることで、射水孔からの洗浄
水の集中点までの距離を短くして流動損失を抑えること
により、洗浄水の流動力の減衰を無くす。更に、排水口
４のレベルを上げ且つボール部２の中央側に位置させる
ことで、封水の押出し力の増強及び流動損失の抑制を図
る。
らの操作を必要とすることなくその流動を有効に利用し
て汚水や汚物の排出が確実に行えるようにすること。 【構成】 ボール部２の上端周りに形成したリム通水路
１ｂに複数の射水孔１ｃ，１ｄを開け、ボール部２の底
部からほぼ逆Ｕ字状の流路を形成してボール部２の内部
と共に封水を可能とした排水路３を備え、排水路３の基
端の排水口４を、ボール部４から排水路までの最低レベ
ルよりも上に設け、封水中で占める排水口４の開口面積
を大きくして封水を押し出す力を増強させる。また、ボ
ール部２の中央側に偏らせることで、射水孔からの洗浄
水の集中点までの距離を短くして流動損失を抑えること
により、洗浄水の流動力の減衰を無くす。更に、排水口
４のレベルを上げ且つボール部２の中央側に位置させる
ことで、封水の押出し力の増強及び流動損失の抑制を図
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、腰掛け式の水洗便器に
係り、特に洗浄水による汚水・汚物の排出力を向上させ
た水洗便器に関する。
係り、特に洗浄水による汚水・汚物の排出力を向上させ
た水洗便器に関する。
【０００２】
【従来の技術】腰掛け式の水洗便器として、ウォッシュ
ダウン方式やサイホンウォッシュダウン方式のものが従
来から広く利用されている。
ダウン方式やサイホンウォッシュダウン方式のものが従
来から広く利用されている。
【０００３】図８はこれらの方式の水洗便器の従来例を
示す縦断面図、図９はその平面図である。
示す縦断面図、図９はその平面図である。
【０００４】図において、水洗便器の本体１の上端には
洗浄水タンク（図示せず）に連通する給水室１ａを設
け、ボール部２の上端周りに形成したリム通水路１ｂに
この給水室１ａを接続している。リム通水路１ｂには、
ボール部２に臨む部分に小径射水孔１ｃを設ける共に給
水室１ａから最も離れた部分には図２に示すように５個
の大径射水孔１ｄを備える。更に、ボール部２の下流に
はほぼ逆Ｕ字状の排水路３を設け、その終端を本体１の
底部に開口して排出口３ａとしている。
洗浄水タンク（図示せず）に連通する給水室１ａを設
け、ボール部２の上端周りに形成したリム通水路１ｂに
この給水室１ａを接続している。リム通水路１ｂには、
ボール部２に臨む部分に小径射水孔１ｃを設ける共に給
水室１ａから最も離れた部分には図２に示すように５個
の大径射水孔１ｄを備える。更に、ボール部２の下流に
はほぼ逆Ｕ字状の排水路３を設け、その終端を本体１の
底部に開口して排出口３ａとしている。
【０００５】このような構造の水洗便器では、排水路３
の底部壁の最も高い位置によって決まる封水Ｗによって
トラップが形成される。そして、洗浄水タンクからの洗
浄水は給水室１ａからリム通水路１ｂに供給され、小
径，大径射水孔１ｃ，１ｄからボール部２に向けて放出
される。
の底部壁の最も高い位置によって決まる封水Ｗによって
トラップが形成される。そして、洗浄水タンクからの洗
浄水は給水室１ａからリム通水路１ｂに供給され、小
径，大径射水孔１ｃ，１ｄからボール部２に向けて放出
される。
【０００６】この洗浄の過程では、小径射水孔１ｃから
の洗浄水は封水Ｗより上のボール部２の表面を洗い流
し、大径射水孔１ｄからの洗浄水は図９に示す点Ｐに集
中するようにして封水Ｗ中に流れ込む。そして、主とし
て大径射水孔１ｄからの強力な洗浄水の流れによって、
封水Ｗが排水路３側へ押し出されるようになり、汚水，
汚物と共に洗浄水が排水路３から排出口３ａへ流れて排
出される。
の洗浄水は封水Ｗより上のボール部２の表面を洗い流
し、大径射水孔１ｄからの洗浄水は図９に示す点Ｐに集
中するようにして封水Ｗ中に流れ込む。そして、主とし
て大径射水孔１ｄからの強力な洗浄水の流れによって、
封水Ｗが排水路３側へ押し出されるようになり、汚水，
汚物と共に洗浄水が排水路３から排出口３ａへ流れて排
出される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ボール部２から排水路
３に向けて流路を接続する部分には排水口１０が位置す
る。この排水口１０は、ボール部２から排水路３に向か
う流路において最も低いレベルにあり、その上端及び左
右周りを形成するボール部２の内周壁は５０°以上の角
度で立ち上がっている。したがって、ボール部２の前後
方向の長さを固定したとき、内周壁の傾斜を緩やかにす
るような設計に比べると、大径射水孔１ｄからの洗浄水
が収束する点Ｐから排水口１０までの距離は長くなる。
３に向けて流路を接続する部分には排水口１０が位置す
る。この排水口１０は、ボール部２から排水路３に向か
う流路において最も低いレベルにあり、その上端及び左
右周りを形成するボール部２の内周壁は５０°以上の角
度で立ち上がっている。したがって、ボール部２の前後
方向の長さを固定したとき、内周壁の傾斜を緩やかにす
るような設計に比べると、大径射水孔１ｄからの洗浄水
が収束する点Ｐから排水口１０までの距離は長くなる。
【０００８】また、排水口１０を最も低い位置に設ける
と、この排水口１０の開口面積は図１０（図８のＢ−Ｂ
線矢視による縦断面図）に示すように、ボール部２内で
の封水Ｗが占める縦断面に対する割合は比較的小さくな
る。
と、この排水口１０の開口面積は図１０（図８のＢ−Ｂ
線矢視による縦断面図）に示すように、ボール部２内で
の封水Ｗが占める縦断面に対する割合は比較的小さくな
る。
【０００９】このように大径射水孔１ｄからの洗浄水が
集中する点Ｐから排水口１０までの距離が長いと、点Ｐ
に集中した洗浄水の勢いが排水口１０へ伝播されるまで
に減衰しやすい。また、点Ｐに集中した洗浄水が封水Ｗ
に作用してこれを排水路３側へ押し出す流れとなるが、
図１０で示したように排水口１０に対して封水Ｗの容積
が大きいため、洗浄水が封水Ｗを押す力が分散されやす
く、排水口１０側へ流れを促進させる作用力の大きさに
も限度がある。
集中する点Ｐから排水口１０までの距離が長いと、点Ｐ
に集中した洗浄水の勢いが排水口１０へ伝播されるまで
に減衰しやすい。また、点Ｐに集中した洗浄水が封水Ｗ
に作用してこれを排水路３側へ押し出す流れとなるが、
図１０で示したように排水口１０に対して封水Ｗの容積
が大きいため、洗浄水が封水Ｗを押す力が分散されやす
く、排水口１０側へ流れを促進させる作用力の大きさに
も限度がある。
【００１０】このように、従来の水洗便器では、排水口
１０を封水Ｗ下の最も低いレベルに設けるので、封水Ｗ
を押すように作用する洗浄水の流れを有効に利用できな
い傾向にある。したがって、洗浄不足を無くすには、洗
浄水の供給圧を高くしたり供給量を増やす等の対策が必
要となる場合もある。
１０を封水Ｗ下の最も低いレベルに設けるので、封水Ｗ
を押すように作用する洗浄水の流れを有効に利用できな
い傾向にある。したがって、洗浄不足を無くすには、洗
浄水の供給圧を高くしたり供給量を増やす等の対策が必
要となる場合もある。
【００１１】本発明において解決すべき課題は、洗浄水
の供給に関して何らの操作を必要とすることなくその流
動を有効に利用して汚水や汚物の排出が確実に行える水
洗便器を提供することにある。
の供給に関して何らの操作を必要とすることなくその流
動を有効に利用して汚水や汚物の排出が確実に行える水
洗便器を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボール部の上
端周りにリム通水路を形成し、該リム通水路に洗浄水の
給水路を接続すると共に前記ボール部側に開口する複数
の射水孔を開け、前記ボール部の底部からほぼ逆Ｕ字状
の流路を形成して前記ボール部の内部と共に封水を可能
とした排水路を備える水洗便器であって、前記排水路の
基端の排水口を、前記ボール部から排水路までの最低レ
ベルよりも上に位置させてなることを特徴とする。
端周りにリム通水路を形成し、該リム通水路に洗浄水の
給水路を接続すると共に前記ボール部側に開口する複数
の射水孔を開け、前記ボール部の底部からほぼ逆Ｕ字状
の流路を形成して前記ボール部の内部と共に封水を可能
とした排水路を備える水洗便器であって、前記排水路の
基端の排水口を、前記ボール部から排水路までの最低レ
ベルよりも上に位置させてなることを特徴とする。
【００１３】排水口をボール部の中央側へ偏らせて位置
させた構成とすることもでき、またボール部から排水路
までの最低レベルよりも上であって且つ前記ボール部の
中央側へ偏らせて位置させたものとしてもよい。
させた構成とすることもでき、またボール部から排水路
までの最低レベルよりも上であって且つ前記ボール部の
中央側へ偏らせて位置させたものとしてもよい。
【００１４】
【作用】排水路の基端の排水口をボール部から排水路ま
での最低レベルよりも上に位置させることで、排水口に
押し入れられる封水の縦断面の嵩が縮小し、主として封
水を排水路側へ押す射水孔からの洗浄水の流動力が大き
く作用して封水を押し出すことができる。
での最低レベルよりも上に位置させることで、排水口に
押し入れられる封水の縦断面の嵩が縮小し、主として封
水を排水路側へ押す射水孔からの洗浄水の流動力が大き
く作用して封水を押し出すことができる。
【００１５】また、排水口をボール部の中央側に偏らせ
て位置させると、主として封水を排水路側へ押す本体の
先端側の射水孔（大径射水孔）からの洗浄水が封水に到
達する位置と排水口との間の距離が短くなり、洗浄水の
流動エネルギの損失を抑えることができる。
て位置させると、主として封水を排水路側へ押す本体の
先端側の射水孔（大径射水孔）からの洗浄水が封水に到
達する位置と排水口との間の距離が短くなり、洗浄水の
流動エネルギの損失を抑えることができる。
【００１６】更に、排水口のレベルを最低レベルよりも
上とし且つボール部の中央側に偏らせると、先の作用の
合成が可能であり洗浄水の流動エネルギの損失を抑える
と同時に封水を押し出す力も増強される。
上とし且つボール部の中央側に偏らせると、先の作用の
合成が可能であり洗浄水の流動エネルギの損失を抑える
と同時に封水を押し出す力も増強される。
【００１７】
【実施例】図１は本願の請求項１に係る発明の水洗便器
の一実施例を示す縦断面図、図２は切欠平面図である。
の一実施例を示す縦断面図、図２は切欠平面図である。
【００１８】図示の例の水洗便器は、排水路とボール部
との間の構造のみが従来例で示したものと相違するだけ
であり、同じ部材については共通の符号で指示しその詳
細な説明は省略する。
との間の構造のみが従来例で示したものと相違するだけ
であり、同じ部材については共通の符号で指示しその詳
細な説明は省略する。
【００１９】本体１の大きさは従来例で示したものと同
じであり、ボール部２の底部には大径射水孔１ｄ側に臨
む排水口４が位置している。この排水口４は、その開口
軸線を便器本体１の先端側（図１において右端側）に向
けて斜め上がりの傾斜を持たせてボール部２に臨み、従
来例に比べて封水Ｗレベル側に近くなるように形成され
ている。また、排水口４の下流の排水路３は一旦下側に
向かって上に曲がるトラップ流路を形成し、ボール部２
から排出口３ａまでの流路で最も低いレベルは排水路３
の中に含まれた形状を持つ。
じであり、ボール部２の底部には大径射水孔１ｄ側に臨
む排水口４が位置している。この排水口４は、その開口
軸線を便器本体１の先端側（図１において右端側）に向
けて斜め上がりの傾斜を持たせてボール部２に臨み、従
来例に比べて封水Ｗレベル側に近くなるように形成され
ている。また、排水口４の下流の排水路３は一旦下側に
向かって上に曲がるトラップ流路を形成し、ボール部２
から排出口３ａまでの流路で最も低いレベルは排水路３
の中に含まれた形状を持つ。
【００２０】すなわち、従来構造と比較すると明らかな
ように、排水口４は、封水Ｗ面側に接近するレベルにあ
り、封水Ｗ面から排水口４までの距離は短くなってい
る。したがって、封水Ｗの中に浸漬している排水口４の
開口面積に対し、この排水口４のレベルが上がっている
ため封水Ｗが占める縦断面積は図１０の従来構造に比べ
て小さくなる。
ように、排水口４は、封水Ｗ面側に接近するレベルにあ
り、封水Ｗ面から排水口４までの距離は短くなってい
る。したがって、封水Ｗの中に浸漬している排水口４の
開口面積に対し、この排水口４のレベルが上がっている
ため封水Ｗが占める縦断面積は図１０の従来構造に比べ
て小さくなる。
【００２１】ここで、大径射水孔１ｄから洗浄水が封水
Ｗ面上の点Ｐに集中するように供給されて、点Ｐに到達
する洗浄水の集中流れが封水Ｗを排水路３側に押すと
き、封水Ｗが占める縦断面積を洗浄水の集中流れが押す
作用面積として考えることができる。このため、洗浄水
の集中流れの流量や強さを一定としたとき、図１０で示
した従来構造の場合の封水Ｗの大きな縦断面積に比べる
と、本発明の例では排水口４までの封水Ｗの縦断面積が
従来構造に比べて小さいため、封水Ｗの全体が受ける圧
力としての作用力は強くなる。したがって、排水口４側
へ封水Ｗを押し出す力も増強される。
Ｗ面上の点Ｐに集中するように供給されて、点Ｐに到達
する洗浄水の集中流れが封水Ｗを排水路３側に押すと
き、封水Ｗが占める縦断面積を洗浄水の集中流れが押す
作用面積として考えることができる。このため、洗浄水
の集中流れの流量や強さを一定としたとき、図１０で示
した従来構造の場合の封水Ｗの大きな縦断面積に比べる
と、本発明の例では排水口４までの封水Ｗの縦断面積が
従来構造に比べて小さいため、封水Ｗの全体が受ける圧
力としての作用力は強くなる。したがって、排水口４側
へ封水Ｗを押し出す力も増強される。
【００２２】このように、排水口４を排水路３の最も低
いレベルではなくて封水Ｗレベル側に高くすることによ
って、排水路３に溜まっている封水を押す力を大きくす
ることができ、ボール部２内及び排水路３内に溜まって
いる洗浄水や汚水の全体に対して押す力を増強すること
ができる。
いレベルではなくて封水Ｗレベル側に高くすることによ
って、排水路３に溜まっている封水を押す力を大きくす
ることができ、ボール部２内及び排水路３内に溜まって
いる洗浄水や汚水の全体に対して押す力を増強すること
ができる。
【００２３】したがって、洗浄水が供給されたとき、封
水Ｗを押す力が有効に排水口４部分への流れに伝達され
るので、強力な洗浄が可能となり洗浄不足を伴うことが
なく、安定した洗浄が維持される。
水Ｗを押す力が有効に排水口４部分への流れに伝達され
るので、強力な洗浄が可能となり洗浄不足を伴うことが
なく、安定した洗浄が維持される。
【００２４】図３及び図４は本願の請求項２に係る発明
の水洗便器の一実施例であって、図３はその縦断面図、
図４は切欠平面図である。
の水洗便器の一実施例であって、図３はその縦断面図、
図４は切欠平面図である。
【００２５】本例においても、本体１の大きさは従来例
で示したものと同じであり、ボール部２の底部には大径
射水孔１ｄ側に臨む排水口４が位置している。この排水
口４は、その上端及び左右の周りを形成するボール部２
の内周壁２ａをボール部２の中央側へ向けて延ばした部
分に形成されている。また、排水口４部分から連なる排
水路３は、この排水口４部分が最もレベルが低く、ボー
ル部から排水路３までの間で一旦下側に向かって上に曲
がるトラップ流路を形成している。
で示したものと同じであり、ボール部２の底部には大径
射水孔１ｄ側に臨む排水口４が位置している。この排水
口４は、その上端及び左右の周りを形成するボール部２
の内周壁２ａをボール部２の中央側へ向けて延ばした部
分に形成されている。また、排水口４部分から連なる排
水路３は、この排水口４部分が最もレベルが低く、ボー
ル部から排水路３までの間で一旦下側に向かって上に曲
がるトラップ流路を形成している。
【００２６】すなわち、従来構造と比較すると明らかな
ように、ボール部２の上端から下に伸びる内周壁２ａの
下端部を大径射水孔１ｄ方向へ突き出したことによっ
て、この大径射水孔１ｄからの洗浄水が集中する封水Ｗ
面上の点Ｐと排水口４との間の距離を短くすることがで
きる。したがって、大径射水孔１ｄから洗浄水が封水Ｗ
面上の点Ｐに供給されたときに封水Ｗを排水路３側へ押
すときの洗浄水の流動力は、排水口４までの距離を短く
した分だけ流れ損失が少なくなる。このため、排水口４
への封水Ｗの押出し力が増強される。
ように、ボール部２の上端から下に伸びる内周壁２ａの
下端部を大径射水孔１ｄ方向へ突き出したことによっ
て、この大径射水孔１ｄからの洗浄水が集中する封水Ｗ
面上の点Ｐと排水口４との間の距離を短くすることがで
きる。したがって、大径射水孔１ｄから洗浄水が封水Ｗ
面上の点Ｐに供給されたときに封水Ｗを排水路３側へ押
すときの洗浄水の流動力は、排水口４までの距離を短く
した分だけ流れ損失が少なくなる。このため、排水口４
への封水Ｗの押出し力が増強される。
【００２７】このように、排水口４をボール部２の中央
側に偏らせて設けたことによって、排水口４の大きさを
同じとした場合では、本体１の中心線上に位置する大径
射水孔１ｄから排水口４の幅方向の両端に引いた線分が
造る扇状の内角（図４においてαで示す）は、従来構造
の距離が長いものの場合の内角（図９においてβで示
す）よりも大きくなる。そして、大径射水孔１ｄからの
洗浄水が集中する点Ｐはこの扇状の領域にあれば、封水
Ｗを排水口４側に押す作用力を与えるので、点Ｐの位置
ずれが多少あってもこれを吸収できる。したがって、大
径射水孔１ｄの成形誤差が多少あっても、封水Ｗに対す
る作用力を確保でき、安定した洗浄が維持される。
側に偏らせて設けたことによって、排水口４の大きさを
同じとした場合では、本体１の中心線上に位置する大径
射水孔１ｄから排水口４の幅方向の両端に引いた線分が
造る扇状の内角（図４においてαで示す）は、従来構造
の距離が長いものの場合の内角（図９においてβで示
す）よりも大きくなる。そして、大径射水孔１ｄからの
洗浄水が集中する点Ｐはこの扇状の領域にあれば、封水
Ｗを排水口４側に押す作用力を与えるので、点Ｐの位置
ずれが多少あってもこれを吸収できる。したがって、大
径射水孔１ｄの成形誤差が多少あっても、封水Ｗに対す
る作用力を確保でき、安定した洗浄が維持される。
【００２８】図５〜図７は本願の請求項３に係る発明の
一実施例であって、図５は便器本体の縦断面図、図６は
切欠平面図、図７は図５のＡ−Ａ線矢視による縦断面図
である。
一実施例であって、図５は便器本体の縦断面図、図６は
切欠平面図、図７は図５のＡ−Ａ線矢視による縦断面図
である。
【００２９】本例でも同様に本体１の大きさは従来例で
示したものと同じであり、ボール部２の底部には大径射
水孔１ｄ側に臨む排水口４が位置している。この排水口
４は、その上端及び左右の周りを形成するボール部２の
内周壁２ａをほぼ水平に大径射水孔１ｄ側に向けて延ば
した部分に形成されている。また、排水口４の下流の排
水路３は一旦下側に向かって上に曲がるトラップ流路を
形成し、ボール部２から排出口３ａまでの流路で最も低
いレベルは排水路３の中に含まれた形状を持つ。
示したものと同じであり、ボール部２の底部には大径射
水孔１ｄ側に臨む排水口４が位置している。この排水口
４は、その上端及び左右の周りを形成するボール部２の
内周壁２ａをほぼ水平に大径射水孔１ｄ側に向けて延ば
した部分に形成されている。また、排水口４の下流の排
水路３は一旦下側に向かって上に曲がるトラップ流路を
形成し、ボール部２から排出口３ａまでの流路で最も低
いレベルは排水路３の中に含まれた形状を持つ。
【００３０】すなわち、図３及び図４の例と同様に、大
径射水孔１ｄからの洗浄水が集中する封水Ｗ面上の点Ｐ
と排水口４との間の距離は短く、排水口４までの距離を
短くした分だけ流れ損失が少なくなる。また、図１及び
図２の例と同様に、封水Ｗの中に浸漬している排水口４
の開口面積に対し、排水口４のレベルが上がっているた
め封水Ｗが占める縦断面積は図７と図１０との比較から
明らかなように、従来構造に比べて小さく、封水Ｗの全
体が受ける圧力としての作用力は強くなる。
径射水孔１ｄからの洗浄水が集中する封水Ｗ面上の点Ｐ
と排水口４との間の距離は短く、排水口４までの距離を
短くした分だけ流れ損失が少なくなる。また、図１及び
図２の例と同様に、封水Ｗの中に浸漬している排水口４
の開口面積に対し、排水口４のレベルが上がっているた
め封水Ｗが占める縦断面積は図７と図１０との比較から
明らかなように、従来構造に比べて小さく、封水Ｗの全
体が受ける圧力としての作用力は強くなる。
【００３１】このように、大径射水孔１ｄから洗浄水が
放出されたとき、封水Ｗを押す力が有効に排水口４部分
への流れに伝達されるので、強力な洗浄が可能となり洗
浄不足を伴うことがない。
放出されたとき、封水Ｗを押す力が有効に排水口４部分
への流れに伝達されるので、強力な洗浄が可能となり洗
浄不足を伴うことがない。
【００３２】また、図３及び図４の例と同様に、大径射
水孔１ｄから排水口４までの距離を短くしたことによっ
て、大径射水孔１ｄの成形誤差が多少あっても、封水Ｗ
に対する作用力を確保でき、安定した洗浄が維持され
る。
水孔１ｄから排水口４までの距離を短くしたことによっ
て、大径射水孔１ｄの成形誤差が多少あっても、封水Ｗ
に対する作用力を確保でき、安定した洗浄が維持され
る。
【００３３】
【発明の効果】本発明では、洗浄水の供給圧や流量を増
やす等の操作をしなくても、排水口の位置を適切にする
ことによって、射水孔からの洗浄水による押出し力を有
効に利用して封水を汚水及び汚物とともに速やかに排出
することができる。
やす等の操作をしなくても、排水口の位置を適切にする
ことによって、射水孔からの洗浄水による押出し力を有
効に利用して封水を汚水及び汚物とともに速やかに排出
することができる。
【００３４】また、洗浄水による排出力の向上により、
封水量を多くしても排出に影響が出ることがないので、
封水レベルを上げてボール部内での封水面積を拡大する
ことができ、便器の仕様の多様化も可能となる。
封水量を多くしても排出に影響が出ることがないので、
封水レベルを上げてボール部内での封水面積を拡大する
ことができ、便器の仕様の多様化も可能となる。
【図１】本願の請求項１に係る発明の水洗便器の一実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図２】図２の水洗便器の切欠平面図である。
【図３】本願の請求項２に係る発明の水洗便器の一実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図４】図３の例の切欠平面図である。
【図５】本願の請求項３に係る発明の水洗便器の一実施
例を示す縦断面図である。
例を示す縦断面図である。
【図６】図５の例の切欠平面図である。
【図７】図５のＡ−Ａ線矢視による縦断面図である。
【図８】従来構造の便器の縦断面図である。
【図９】図８の便器の平面図である。
【図１０】図８のＢ−Ｂ線矢視による縦断面図である。
１ 本体 ２ ボール部 １ａ 給水室 ２ａ 内周壁 １ｂ リム通水路 ３ 排水路 １ｃ 小径射水孔 ３ａ 排出口 １ｄ 大径射水孔 ４ 排水口
Claims (3)
- 【請求項１】 ボール部の上端周りにリム通水路を形成
し、該リム通水路に洗浄水の給水路を接続すると共に前
記ボール部側に開口する複数の射水孔を開け、前記ボー
ル部の底部からほぼ逆Ｕ字状の流路を形成して前記ボー
ル部の内部と共に封水を可能とした排水路を備える水洗
便器であって、前記排水路の基端の排水口を、前記ボー
ル部から排水路までの最低レベルよりも上に位置させて
なる水洗便器。 - 【請求項２】 ボール部の上端周りにリム通水路を形成
し、該リム通水路に洗浄水の給水路を接続すると共に前
記ボール部側に開口する複数の射水孔を開け、前記ボー
ル部の底部からほぼ逆Ｕ字状の流路を形成して前記ボー
ル部の内部と共に封水を可能とした排水路を備える水洗
便器であって、前記排水路の基端の排水口を、前記ボー
ル部の中央側へ偏らせて位置させてなる水洗便器。 - 【請求項３】 ボール部の上端周りにリム通水路を形成
し、該リム通水路に洗浄水の給水路を接続すると共に前
記ボール部側に開口する複数の射水孔を開け、前記ボー
ル部の底部からほぼ逆Ｕ字状の流路を形成して前記ボー
ル部の内部と共に封水を可能とした排水路を備える水洗
便器であって、前記排水路の基端の排水口を、前記ボー
ル部から排水路までの最低レベルよりも上であって且つ
前記ボール部の中央側へ偏らせて位置させてなる水洗便
器。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5334469A JPH07189324A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 水洗便器 |
| KR1019950703591A KR960701267A (ko) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | 수세변기(flush toilet bowl) |
| SG1996003588A SG72628A1 (en) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | Flush toilet bowl |
| CN94191282A CN1118179A (zh) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | 抽水马桶 |
| CA002157044A CA2157044A1 (en) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | Water closet |
| PCT/JP1994/002219 WO1995018274A1 (fr) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | W.c. |
| EP95903958A EP0686731A4 (en) | 1993-12-28 | 1994-12-26 | WC |
| TW083112222A TW255934B (ja) | 1993-12-28 | 1994-12-27 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5334469A JPH07189324A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 水洗便器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07189324A true JPH07189324A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18277745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5334469A Pending JPH07189324A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 水洗便器 |
Country Status (8)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0686731A4 (ja) |
| JP (1) | JPH07189324A (ja) |
| KR (1) | KR960701267A (ja) |
| CN (1) | CN1118179A (ja) |
| CA (1) | CA2157044A1 (ja) |
| SG (1) | SG72628A1 (ja) |
| TW (1) | TW255934B (ja) |
| WO (1) | WO1995018274A1 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009002153A (ja) * | 2001-08-10 | 2009-01-08 | Caroma Industries Ltd | 廃棄物除去システム |
| JP2011174363A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-09-08 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
| JP2011208370A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toto Ltd | 洗い落とし式便器 |
| JP2012127113A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Lixil Corp | 水洗式便器の排水路 |
| JP2014051883A (ja) * | 2013-12-16 | 2014-03-20 | Toto Ltd | 水洗大便器 |
| WO2017010680A1 (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-19 | 동양프론테크(주) | 수세식 변기용 변기트랩 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9045890B2 (en) * | 2005-03-08 | 2015-06-02 | Kohler Co. | Pressure toilet with bulk loading siphon assist |
| CN104264764A (zh) * | 2014-10-17 | 2015-01-07 | 刘佩良 | 蹲便器 |
| WO2016105298A1 (en) * | 2014-12-26 | 2016-06-30 | Eczacibaşi Yapi Gereçleri̇ Sanayi̇ Ve Ti̇caret Anoni̇m Şi̇rketi̇ | Water closet bowl with front flushing system |
| GB2557319B (en) | 2016-12-06 | 2020-06-24 | Project No 2 Ltd | Toilet for use while squatting, components thereof, and processes for its manufacture |
| DE202023100979U1 (de) | 2022-07-25 | 2023-03-28 | Hatria S.R.L. | Sanitärbecken ohne Spülrand |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB191010803A (en) * | 1910-05-02 | 1910-06-30 | William Gordon Miller | Improvements in Water Closet Bowls. |
| US1973349A (en) * | 1932-11-03 | 1934-09-11 | Frederick C Kruse | Water closet |
| DE1658293A1 (de) * | 1967-08-29 | 1970-06-18 | Walter Wendt | Geraeuschgedaempfter Klosettkoerper |
| JPS6022579U (ja) * | 1983-07-21 | 1985-02-16 | 東陶機器株式会社 | 水洗式大便器 |
| JPS6085379U (ja) * | 1983-11-11 | 1985-06-12 | 東陶機器株式会社 | 水洗式便器 |
| IT1210167B (it) * | 1985-04-04 | 1989-09-06 | Marc Louis | Vaso sanitario perfezionato con scarico in pressione. |
| US5218726A (en) * | 1991-08-09 | 1993-06-15 | Kohler Co. | Water conserving toilet |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5334469A patent/JPH07189324A/ja active Pending
-
1994
- 1994-12-26 CA CA002157044A patent/CA2157044A1/en not_active Abandoned
- 1994-12-26 KR KR1019950703591A patent/KR960701267A/ko not_active Application Discontinuation
- 1994-12-26 WO PCT/JP1994/002219 patent/WO1995018274A1/ja not_active Application Discontinuation
- 1994-12-26 SG SG1996003588A patent/SG72628A1/en unknown
- 1994-12-26 EP EP95903958A patent/EP0686731A4/en not_active Withdrawn
- 1994-12-26 CN CN94191282A patent/CN1118179A/zh active Pending
- 1994-12-27 TW TW083112222A patent/TW255934B/zh active
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009002153A (ja) * | 2001-08-10 | 2009-01-08 | Caroma Industries Ltd | 廃棄物除去システム |
| JP2011174363A (ja) * | 2010-02-01 | 2011-09-08 | Lixil Corp | 水洗式便器 |
| JP2011208370A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Toto Ltd | 洗い落とし式便器 |
| JP2012127113A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Lixil Corp | 水洗式便器の排水路 |
| JP2014051883A (ja) * | 2013-12-16 | 2014-03-20 | Toto Ltd | 水洗大便器 |
| WO2017010680A1 (ko) * | 2015-07-14 | 2017-01-19 | 동양프론테크(주) | 수세식 변기용 변기트랩 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0686731A1 (en) | 1995-12-13 |
| EP0686731A4 (en) | 1997-04-16 |
| KR960701267A (ko) | 1996-02-24 |
| WO1995018274A1 (fr) | 1995-07-06 |
| TW255934B (ja) | 1995-09-01 |
| CA2157044A1 (en) | 1995-07-06 |
| SG72628A1 (en) | 2000-05-23 |
| CN1118179A (zh) | 1996-03-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07189324A (ja) | 水洗便器 | |
| JP6701513B2 (ja) | 水洗大便器 | |
| JPH07207740A (ja) | 小便器 | |
| WO2017026202A1 (ja) | 水洗大便器 | |
| JP4423655B2 (ja) | 排水ソケットおよび排水ソケットを用いた排水管接続方法 | |
| JP2017031772A (ja) | 水洗大便器 | |
| JP2020029725A (ja) | 水洗大便器 | |
| CN114396104A (zh) | 一种双旋冲水反重力马桶和冲水方法 | |
| JP4441616B2 (ja) | 排水トラップ | |
| JPH02190539A (ja) | 水洗便器 | |
| CN208395942U (zh) | 一种快冲坐便器 | |
| JP2001026960A (ja) | 水洗便器 | |
| JP4411722B2 (ja) | 水洗便器 | |
| JP4388441B2 (ja) | 浴室の排水配管 | |
| JP3726566B2 (ja) | 水洗便器 | |
| JP2021085252A (ja) | 水洗式便器 | |
| CN220167081U (zh) | 一种小便器 | |
| JPH026149Y2 (ja) | ||
| CN216920590U (zh) | 一种双旋冲水反重力马桶 | |
| CN212612866U (zh) | 一种新型无边冲洗马桶结构 | |
| CN221095338U (zh) | 一种单向导流静音冲水结构 | |
| JP2000017716A (ja) | 便器の排水構造 | |
| JPH0223661Y2 (ja) | ||
| JP3622455B2 (ja) | サイホン式便器 | |
| JPS5820709Y2 (ja) | サイホン式水洗便器の排水管接続用パツキング |