JPH0718775Y2 - 織機における織前位置安定化装置 - Google Patents

織機における織前位置安定化装置

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JPH0718775Y2
JPH0718775Y2 JP1989064057U JP6405789U JPH0718775Y2 JP H0718775 Y2 JPH0718775 Y2 JP H0718775Y2 JP 1989064057 U JP1989064057 U JP 1989064057U JP 6405789 U JP6405789 U JP 6405789U JP H0718775 Y2 JPH0718775 Y2 JP H0718775Y2
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cloth fell
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cloth
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弘 本田
長谷川  満
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、経繻子部と平織り部とからなる変わり織物織
機における織前位置安定化装置に関するものである。
[従来の技術] 経糸の開口形成では地合い、緯入れ時間の確保等の観点
から経糸ラインから下側経糸までの距離を経糸ラインか
ら上側経糸までの距離よりも大きくしておくことが一般
的に行われる。この距離差によって平織り組織だけの織
物では織前が下側に引っ張られる。これに対して第3図
に示すように経繻子部Waと平織り部Wbとからなる変わり
織物Wでは、例えば数ピック分にわたって経糸Tが上側
に不動維持されるような経繻子部Waではその織前Wa1
上側に引っ張られる。そのため、下方へ引っ張られる平
織り部Wbの織前Wb1と上方へ引っ張られる経繻子部Waの
織前Wa1との間におけるアンバランスな織前位置変動に
よって組織崩れが生じ易い。又、変形筬2を用いたジェ
ットルームでは経繻子部Waと平織り部Wbとの境界におけ
る張力アンバランスによってこの境界部における経糸に
変形筬2の緯入れ通路Sを形成する顎部2aが引っ掛かり
易くなり、経糸切断が生じ易い。さらに織前位置の上下
の変動によって緯糸も上下動し、ジェットルームでは緯
入れされた緯糸と経糸との干渉を回避するために緯入れ
時間の制約を受ける。
特公昭54-38672号公報では織幅全域にわたってテンプル
ローラが配設されており、このテンプルローラによって
織前の上下の変動が阻止されているが、織物がテンプル
ローラに巻き付けられるために織物の移動性が悪く、織
物品質に悪影響が出る。又、経糸が切断した場合におけ
る筬への経糸通しの作業性もテンプルローラが障害とな
って極めて悪い。
特公昭50-39179号公報及び実開昭50-1655号公報では織
前の上方に押さえバーが織幅全域にわたって配設されて
いる。この従来装置では織物の移動性に関しては何等支
障はないが、押さえバーが織幅全域にわたって存在する
構成そのものが経通し作業性を悪くしている。
実開昭54-82160号公報では押さえバーが織前近傍の織前
位置変動防止作用位置と上方の退避位置とに切換配置可
能に配設されており、押さえバーを退避位置に切換設置
することによって経通し作業性は良くなる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、織前位置変動防止作用位置に押さえバー
を固定保持する必要があるため、経通し作業時には織前
位置変動防止作用位置上の押さえバーの固定状態を解除
して退避位置に切換配置し、経通し作業完了後には織前
位置変動防止作用位置に再び固定保持しなければならな
いという煩雑さは避けられない。
本考案は変わり織物における織前位置の安定化を図りつ
つ経通し作業時の煩雑さを解消し得る織前位置安定化装
置を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そのために本考案では、経繻子部と平織り部とが組み合
わされた変わり織物を織成する織機において、織物の上
方に支持レールを架設し、同支持レールに取付ブラケッ
トを織幅方向への移動調整可能に取り付け、前記取付ブ
ラケットに、織幅の両端に設けたテンプル装置の間で織
成される前記経繻子部の領域に対応する位置の織前近傍
上部に設置する織前位置変動防止部材を取り付けた。
[作用] 織幅方向への取付位置を変更できる織前位置変動防止部
材を経繻子部に対応して配設することにより、経繻子部
における織前の上方への変動が防止される。これにより
経繻子部と平織り部とにおける織前位置のアンバランス
に起因する組織くずれが解消され、変形筬使用の場合の
経糸切断の解消、さらにはジェットルームにおける緯入
れ時間の制約も緩和される。又、織幅変更、あるいは柄
変更による経繻子部の位置変更に対しても織前位置変動
防止部材の取付位置を変更することによって容易に対処
することができる。これは織前位置変動防止部材の長さ
を織幅全長に合わせることを不要とするものであり、こ
れにより織幅位置変動防止部材の存在による経通し作業
性の悪い領域を減らすことができる。
[実施例] 以下、本考案を変形筬使用のジェットルームに具体化し
た一実施例を図面に基づいて説明する。
緯入れ用メインノズル1から射出される緯糸Yの緯入れ
通路Sを備えた変形筬2を支持するスレイ3には複数の
緯入れ用補助ノズル4が所定間隔を置いて列設されてお
り、緯入れ用補助ノズル4から緯入れ通路S内に向けて
噴射されるエアが緯入れ通路S内の緯糸Yの飛走を助勢
する。経繻子部Waおよび平織り部Wbからなる変わり織物
Wの織前Wa1,Wb1の左右両端部にはテンプル装置5,6が配
設されており、両テンプル装置5,6によって変わり織物
Wの縮み防止が行われている。
この実施例における変わり織物Wは織幅両端部のテンプ
ル装置5,6に対応するそれぞれ2つの経繻子部Wa、中央
部に4つの経繻子部Waからなり、織幅中央を切断して左
右一対の同等の変わり織物として使用される。
両テンプル装置5,6を取付位置調整に支持するテンプル
バー7よりも前側にて変わり織物Wの直上には支持レー
ル8が架設支持されており、支持レール8には取付ブラ
ケット9が織前Wa1,Wb1側に延出するように支持されて
いると共に、取付ブラケット9の先端には織前位置変動
防止部材10が締付固定されている。取付ブラケット9は
凹凸の嵌合関係をもって支持レール8にその長手方向へ
スライド可能に支持されており、ボルト11を締めつける
ことによって取付ブラケット9が支持レール8に締付固
定される。
支持レール8は織前Wa1,Wb1に平行に設定されており、
取付ブラケット9及び織前位置変動防止部材10は織前Wa
1,Wb1に対して平行移動可能である。織前位置変動防止
部材10の下端は織前Wa1,Wb1の近傍にて経糸ラインに一
致するように高さ位置設定が行われており、又、その長
さは織幅中央部の4つの経繻子部Waをカバーし得る程度
に設定されている。さらに取付ブラケット9の変わり織
物Wからの高さが可及的に低く設定されていると共に、
織前位置変動防止部材10も取付ブラケット9の高さ以下
に抑えられており、可及的に経通し作業の障害とならな
いような構成が採られている。
織幅中央部の経繻子部Waに対応するように織前位置変動
防止部材10を配設して製織を行なった場合、左右両テン
プル装置5,6に対応する経繻子部Waの織前Wa1はテンプル
装置5,6のカバー5a,6aによって上方への変動を防止され
る。又、織幅中央部の経繻子部Waの織前Wa1は織前位置
変動防止部材10によって上方への変動を防止される。従
って、平織り部Wbの織前Wb1と経繻子部Waの織前Wa1との
間における上下差の発生が抑制され、両織前Wa1,Wb1
の上下位置のアンバランスに起因する組織崩れが解消さ
れる。又、このアンバランスによる変形筬2の顎部2aと
両組織部Wa,Wb間の経糸Tとの引っ掛かりが無くなり、
経糸切れも解消される。さらに、織前位置Wa1の変動に
伴って変動する経糸Tと緯糸Yとが干渉する時間も減少
し、緯入れ時間の制約も緩和される。
このような織前位置の安定化を行なう支持レール8、取
付ブラケット9及び織前位置変動防止部材10からなる織
前位置安定化装置によれば、変わり織物Wの織幅方向に
おける必要な領域のみ、即ち織幅中央部の4つの経繻子
部Waの領域のみに配設されることになり、この領域以外
の平織り部Wbには織前位置変動防止部材10が存在しな
い。そのため、織幅全域にわたって押さえバーを配設し
た従来装置に比して本実施例では経通し作業の作業性を
悪くする領域が少なくなる。
又、織幅変更によって織幅中央部の経繻子部Waの位置が
変更される場合にも、ボルト11を緩めて取付ブラケット
9を経繻子部Waの変更位置にスライド配置すればよい。
さらに、長さの異なる織前位置変動防止部材10を種々用
意しておけば柄替えによる経繻子部の変更に対する対処
の自由度も大幅に増す。
本考案は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば複数の織前位置変動防止部材10を経繻子部に
対応してスライド可能に配設した実施例も可能である。
又、本考案はジェットルーム以外の織機にも適用可能で
ある。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案は、織物の上方に支持レール
を架設し、同支持レールに取付ブラケットを織幅方向へ
の移動調整可能に取り付け、前記取付ブラケットに、織
幅の両端に設けたテンプル装置の間で織成される前記経
繻子部の領域に対応する位置の織前近傍上部に設置する
織前位置変動防止部材を取り付けたので、織幅変更等に
よる経繻子部位置の変更にも対処しつつ織前の上方への
変動抑制の必要な部位にのみ織前位置変動防止部材を配
設することができ、これにより変わり織物における上方
への織前位置変動に起因する組織崩れ、経糸切断といっ
た問題を解消しつつ経通し作業の作業性を向上し得ると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本考案を具体化した一実施例を示し、第1図
は斜視図、第2図は側断面図、第3図は従来装置を示す
側面断面図である。 テンプル装置5,6、織前位置安定化装置を構成する支持
レール8及び取付ブラケット9並びに織前位置変動防止
部材10、経繻子部Wa、平織り部Wb、織前Wa1,Wb1、変わ
り織物W。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】経繻子部と平織り部とが組み合わされた変
    わり織物を織成する織機において、織物の上方に支持レ
    ールを架設し、同支持レールに取付ブラケットを織幅方
    向への移動調整可能に取り付け、前記取付ブラケット
    に、織幅の両端に設けたテンプル装置の間で織成される
    前記経繻子部の領域に対応する位置の織前近傍上部に設
    置する織前位置変動防止部材を取り付けた織機における
    織前位置安定化装置。
JP1989064057U 1989-06-01 1989-06-01 織機における織前位置安定化装置 Expired - Fee Related JPH0718775Y2 (ja)

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JPH036481U JPH036481U (ja) 1991-01-22
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