JPH07186697A - 乗物用暖房装置 - Google Patents

乗物用暖房装置

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JPH07186697A
JPH07186697A JP6271321A JP27132194A JPH07186697A JP H07186697 A JPH07186697 A JP H07186697A JP 6271321 A JP6271321 A JP 6271321A JP 27132194 A JP27132194 A JP 27132194A JP H07186697 A JPH07186697 A JP H07186697A
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JP
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heater
air
temperature
heat
mixing door
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JP6271321A
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English (en)
Inventor
V Perron Christian
ブイ.ペーロン クリスチャン
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Texas Instruments Inc
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Texas Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PTC特性の抵抗率を有する電気抵抗ヒータ
ーを備え、乗物の乗員室の空気温度を正確且つ経済的に
調整する手段を備えた改良された補助ヒーターまたは主
ヒーターとして使用できる暖房装置を提供することを目
的とする。 【構成】 本発明の暖房装置は、抵抗率がPTC特性で
ある自己調整する電気抵抗ヒーター24、電源、2つの
通路に空気を流すファンを有する。混合ドアーがヒータ
ー24の配置された一方の通路および他方のバイパス通
路を相反して開閉するように枢動可能に取付けられ、ヒ
ーター24で暖められる空気の比率を制御し、通路出口
の空気温度を制御するようになされる。混合ドアーの枢
動はリンケージを介して乗員室で操作可能にされるか、
ポテンショメータおよびモーターを介して制御できるよ
うになされる。乗員室の温度をフィードバックして自動
制御するようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の分野は自動車用ヒーター
の制御装置の分野であり、特に本発明はPTC特性の抵
抗率を有する電気抵抗ヒーターを備えた乗員室およびデ
フロスト用のヒーター制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】より優れた効率および低熱放出量のもと
で運転される自動車エンジンを目指す最近の傾向は、乗
物の乗員室を暖房するために使用できるエンジンの
「廃」熱量を徐々に減少させてきた。その一方で、乗員
室を十分に暖めるまでの時間を短縮する、および(また
は)乗員室の温度を高めることが望まれている。過去数
年間にわたって、現在使用されている温水を使用した乗
員室ヒーターの性能の改善はもとより、温水使用ヒータ
ーの出力では不十分なときに、寒い日のエンジンウォー
ムアップ中に特に乗員室へ熱を供給するために補助ヒー
ターを使用することにも関心が高まってきた。ガソリン
を燃焼させる予備ヒーターの使用が提案されたが、比較
的嵩張り、複雑且つ高価なヒーター構造が必要なことが
考えられる。他の提案は電気暖房シートを使用して乗員
室の温水使用の暖房を増強することであった。再び述べ
るが、この対処方法は複雑且つ高価な装置に帰結するよ
うに思われる。PTC特性の抵抗率を有する自己調整ヒ
ーター部材を使用した補助の電気抵抗ヒーターを加える
ことも提案されてきた。温水使用暖房を補助するための
この形式の電気抵抗ヒーターの使用は、乗員室を十分に
暖めるまでの時間の短縮をもたらし、また望まれる乗員
室の安定状態温度を上昇させた。
【0003】1993年2月16日付けで付与された、
本発明の出願人に譲渡された米国特許第5187349
号には乗員室および(または)デフロスト用の暖房装置
が開示されており、自動車エンジンから熱を受取るため
に通常の方法で配置される通常形式の温水使用ヒーター
のような第1ヒーターを含むことが請求されている。こ
のヒーターは、PTC特性の抵抗率を有する1つまたは
それ以上の自己調整する電気抵抗ヒーター部材を備えた
1つまたはそれ以上の付加ヒーター手段と直列に配置さ
れている。ファンが配置されて選択された空気流をヒー
ターと熱伝達関係のもとで導いて空気を加熱し、乗員室
の暖房および(または)自動車フロントガラスのデフロ
スティング(曇り止め)のために自動車の乗員室に加熱
空気を吐出させるようになされている。制御装置が配置
されてファンの作動速度を調整し、少なくとも38゜C
(100゜F)のような選択最低温度となるように吐出
空気温度を決定するために加熱空気の吐出容積が制限さ
れるようになされる。この速度は、乗員室にかなりの量
の加熱空気を供給するために、また装置からの上記最低
吐出空気温度を保持する一方、電気ヒーターからの高レ
ベルの熱出力を達成するために、かなりの幅で調整され
るようになされている。
【0004】PTC特性を有する電気抵抗ヒーター部材
は電気動力車両の暖房装置としても使用されてきた。こ
のような装置では、加熱部材を幾つかの別々に付勢可能
なアレー内で空気流の中に配置し、空気流の速度を絶え
ず変化させることなく加熱部材の全てまたは一部だけを
付勢することにより、またこれによって乗員室内の空気
温度を選択された範囲内に保持することによって、僅か
な温度制御が得られるようにすることが普通である。し
かしながら例えば100ボルトを超える比較的高い電圧
および大きい電流が加熱部材の付勢に使用されるので、
比較的高価な高電圧スイッチ装置が必要となり、アレー
を絶えずスイッチオン、オフする結果としてスイッチ装
置の有効寿命が短くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、補助
ヒーターとして、または乗物の主ヒーターとして使用で
きる新規且つ改良した暖房装置を提供すること、および
PTC特性の抵抗率を有する電気抵抗ヒーターを備え、
乗物の乗員室の空気温度を正確且つ経済的に調整する手
段を備えた改良された装置を提供することである。
【0006】
【課題を達成するための手段】要約すれば、本発明によ
れば取り入れ口から乗員室および(または)デフロスト
ダクトまで延在する空気流がファンの下流で2つの通路
に分割される。PTC特性の抵抗率を有する電気抵抗ヒ
ーター部材を含んでなるヒーターが一方の通路内に配置
され、またそれぞれの通路を通過する空気流の割合を0
%〜100%で変化させるように可動な混合ドアーが使
用されて、ヒーター部材と熱伝達関係にて流れる空気量
を変化させてPTC部材の自己調整の特徴により熱出力
および付随的に乗員室の空気温度を制御するようになさ
れる。ドアーの位置は適当なリンケージを介して手動制
御でき、乗員はあらゆる選択された位置にドアーをセッ
トしてヒーターの出力レベルを正確に制御することがで
き、または選択スイッチは混合ドアーに取付けられたモ
ーターに信号を与えてドアーを選択された位置に移動さ
せるようになすポテンショメータ等に連結することがで
きる。これに代えてセレクターが例えば21゜C(70
゜F)のような所望の温度レベルに位置されて、混合ド
アーの位置が乗員室の温度センサーにより与えられるフ
ィードバック信号に応じて制御されることができるので
あり、この信号は自己温度制御装置においてドアーに連
結されたモーターを制御する回路に送られる。
【0007】本発明のこの新規且つ改良された乗物の乗
員室の暖房装置の他の目的、利点および詳細は、本発明
の好ましい実施例の以下の説明で明らかとなり、この詳
細説明は図面を参照する。
【0008】
【実施例】図面を参照すれば、図1の10は上述にて引
用した米国特許第5187349号に記載された暖房装
置を示しており、この装置は自動車の乗員室12を暖房
するように配置されている。
【0009】この装置は、乗物の内燃機関18の冷却装
置16から熱を受取るための熱交換部分を有する第1の
温水使用ヒーター14を含む。この第1ヒーターは矢印
20で示すように冷却装置16から水のような流体を受
取り、その流体をヒーターの熱交換部分内に循環させ、
そしてその流体を矢印22で示すように冷却装置へ戻
す。理解されるように、この冷却装置の流体はエンジン
18が寒い日に最初に始動されるときは非常に冷たい
が、エンジンが典型的には6分程度にわたってウォーム
アップされる際に次第に加熱され、最終的に冷却液体は
良く知られた方法で第1ヒーターの熱交換器にかなりの
量の熱を与えるまでに達する。
【0010】この装置10はまた、エンジンがウォーム
アップする間に第1ヒーターを補助するために第2の好
ましくは自己調整する電気抵抗ヒーター24が組み合わ
される。この第2ヒーターは個々に自己調整するPTC
特性の抵抗率を有するセラミック材料等で作られた1つ
またはそれ以上の電気抵抗ヒーター部材を含む。図2に
示されるように、第2ヒーター24はまた一般的な通常
形式のものとされる。例えば、第2ヒーターはランタン
−含浸バリウムチタン等のようなセラミック材料で作ら
れた部材26を複数グループ有し、各々はその部材の反
対両側に金属の接点被覆(図示せず)を有して単体電極
として作用する。これらの部材のグループが熱的および
電気的に導体の金属ストリップ28のそれぞれ対の間に
配置される。これらの金属ストリップはそれぞれストリ
ップ上に取付けられた熱的および電気的に導体のフィン
手段30を有し、また同様な熱的および電気的に導体の
金属ストリップ32がフィン手段の反対両側にてフィン
手段に対して電気的導通関係に配置されている。第1タ
ーミナル34はそれぞれのPTC部材26の第1側の金
属接点に対して、一対の金属ストリップ32、一対のフ
ィン手段30、および一対の金属ストリップ28を経て
電気的に連結される。第2ターミナル36はそれぞれの
部材26の反対両側の金属被覆すなわち電極と、金属ス
トリップ32の他の対、フィン手段30の他の対および
金属ストリップの他の対を経て電気的に接触され、この
ターミナルは有機材料等の絶縁材によってターミナル3
4とは電気的に絶縁される。金属ストリップ、フィン手
段および電気的抵抗部材26は説明するように電気的絶
縁性のプラスチックフレームまたはハウジング40等に
よって組み合わされた関係に固定される。この構成にお
いて、電気抵抗ヒーター手段は並列関係に電気的に連結
されて付勢され、またこのヒーター上、フィン手段バッ
フル30.1の間およびそのまわりを通過する空気に熱
を伝えるための熱交換手段として作用する金属ストリッ
プおよびフィン手段に熱を伝えるようになされる。望ま
れるならば、本発明の範囲内でハニカムPTCヒーター
部材等または他のヒーター構造が部材26およびフィン
手段30と置き換えられることができる。
【0011】第1および第2ヒーター14および24が
自動車の空気ダクト装置42等の中に直列に配置され、
図1に矢印46で示されるように空気を第1および第2
ヒーター内の熱交換手段と順次に熱伝達関係となるよう
にダクトを通して導くためにファン44がダクト内に取
付けられ、これにより48で示されるように乗員室12
内へ導かれるような、好ましくは乗員室内の乗員49に
直接に向けられるような装置からの加熱された吐出空気
を得るようになされる。
【0012】これに関して、ヒーター24のPTCヒー
ター部材26は通常の室温で比較的低い電気抵抗を初期
に発現するが、部材がそれを通して電流を流すことで自
己加熱されると、抵抗が急激に増大するようになるよう
に選択される。すなわち、この部材の材料は急勾配の抵
抗−温度曲線を表すように選択される。抵抗が増大し電
流が減少すると、部材は発熱量が少なくなり、部材に発
生する熱量がその部材から例えばフィン30を経て発散
される熱に見合う温度にて次第に安定化する。ファン4
4によりヒーター24と熱伝達関係にて導かれる空気が
その後容積を増大または温度が低下して空気がヒーター
部材26からより多くの熱を奪うようになると、部材は
温度したがって抵抗の多少の低下に応答して、より多く
の熱を発生させて典型的には僅かに低い温度で再び安定
化するようになされる。すなわち、PTCヒーター手段
を流れる空気流量が例えば1分間当たり0から4.5k
g(0から10ポンド)まで増大すると、ヒーター手段
による電力消費量は図3の曲線27aで示されるように
最初は激しく増大し、その後非常に遅い割合で増大する
傾向を見せる。同様に、PTCヒーター手段による加熱
空気の温度は、それが発生する熱が大きな空気容積に分
散されると図3における曲線27bで示されるように変
化する。同様にPTCヒーター手段に導かれる空気温度
が30゜から0゜Cに低下する。例えばヒーター手段を
通過する空気の容積が図4および図5に示されるように
1分間当たり0から4.5kg(0から10ポンド)ま
で変化すると、ヒーター手段による電力消費量は増大す
る傾向を見せ、空気温度は図4の曲線27cから27f
までに示されるように低下し、PTCヒーター手段で加
熱される空気温度は図5の曲線27gから27jまでに
示されるように同じく低下される。ヒーター24の部材
26のセラミック材料は約120゜Cから180゜Cま
での範囲内でキューリー温度を示すように選択される。
このような部材は100オーム−センチメートル程度ま
たはそれより小さい比較的小さな室温抵抗率を示すよう
になされ、また30゜〜40゜Cの温度上昇において1
0000パーセントまたはそれより大きく抵抗率を急激
に上昇させるようになる温度範囲に自己加熱するように
なされ、これによりこの部材はファン44によりヒータ
ー24と熱伝達関係にて導かれた空気46が容積および
(または)温度に変化が生じると、電力消費量および発
熱容量においてかなりの変化を見る。ファン速度は、図
3〜図5に示されるようにファン速度の変化に応答して
熱出力および電力消費量における最大変化に関して、ヒ
ーターにおける空気流量を1分間当たり0から2.3k
g(0から5ポンド)までの範囲で変化させるようにな
され得る。ヒーター24は、大気温度が約−7゜C(2
0゜F)で、例えば乗員室に1分間当たり1.8〜2.
3kg(4〜5ポンド)の空気を供給するとき、100
0〜2000ワット程度の電力使用レベルで作動するよ
うになされる。
【0013】この装置10は更にヒーター24を付勢す
る電源23を含み、また選択された限られた空気を順次
に第1および第2ヒーターと熱伝達関係にて導いて、ヒ
ーターと協動して非常に寒い日ですらエンジン18が始
動された後直ぐに、かなり満足できる気持ちを乗員に与
えることができるような選択された最低温度係数に少な
くとも等しい温度の加熱された空気を乗員室に吐出させ
るようにするために、ファン44の速度を調整する制御
手段を含む。この制御手段は、体温または皮膚温度また
はそれに近い温度、例えばこの装置が乗員室に吐出空気
の供給を始めるや否や乗員に暖かい気持ちを与える約3
8゜C(100゜F)の温度、で加熱空気の吐出を終わ
らせるようにファン速度を制御するようにできる。この
ために、この制御手段は、エンジン始動または装置10
の選択された作動の開始と同時にヒーター24を付勢す
るように制御して、またエンジンまたは装置の始動後、
ファンの作動が開始される前に適当な作動温度にまでウ
ォームアップする時間を電気抵抗ヒーター24に与える
ために、5〜20秒等の選択された遅れだけで空気を循
環させるためにファンを作動させるように制御する。こ
の制御手段は、少なくとも選択された最低温度レベルに
吐出空気48を保持し、これにより可能な限り早く所望
温度レベルに乗員室を加熱するようにする一方、乗員室
に可能な大容積の加熱吐出空気を供給するために選択さ
れた範囲内でファン速度を調整し得ることが好ましい。
電源および制御回路の更なる詳細については、前に引用
した米国特許第5187349号明細書が参照される。
【0014】説明した構成において、ヒーター14は寒
い日のエンジン始動時は通常は冷えており、エンジン始
動後のかなりの時間にわたって乗員室に十分な熱を与え
ることが不可能である場合、電気抵抗ヒーター24がエ
ンジン始動後直ぐに十分な熱出力を与えるようになされ
る。しかしながらその後エンジンのウォームアップが終
わったならばヒーター14が十分な熱出力を与えるよう
になされるのであり、この装置の構成は電気抵抗ヒータ
ー24による電力消費量を非常に低いレベルにまで自動
的に低減させる。
【0015】この制御手段は76で示されるように、例
えば1分間当たり0から2.3kg(0から5ポンド)
までの範囲で空気容積を変化させるために、選択された
範囲にわたってファンの速度を変化させるために、ファ
ン44に可変電圧を印加するように成される。
【0016】この制御手段はプログラムされて、または
通常のような他の方法により、ファンを例えば1分間当
たり0.45kg(1ポンド)のような比較的遅い初期
速度で作動させて、ダクト42を通して選択された限ら
れた容積すなわち量の空気46を導き、これによりヒー
ター24は空気がヒーター24と熱伝達関係にて流され
るときに少なくとも上記の選択された最低温度にまでこ
の初期容積の空気を実質的に直ちに加熱して吐出空気4
8が乗員室に供給される際の所望温度となるようにさ
せ、乗員に対して実質的に直ちに快適すなわち暖かい感
覚を与えるようにする。すなわち、ヒーター14はエン
ジン始動後の最初の数分間は全く冷たいが、上述したよ
うに数秒以内でヒーター24の容量はファンにより供給
される初期容積の空気にマッチして、吐出空気48が乗
員室に供給される際の所望最低温度またはそれより高い
温度にまで加熱されることを保証する。
【0017】制御手段はまた、ファンの作動が開始され
た後直ちにファン速度を徐々に速めて空気容積46を、
乗員室を所望温度に速やかに加熱するためにダクトを通
る高ファン速度である1分間当たり約2.3kg(5ポ
ンド)に達するまで、例えば4〜40秒間毎に1分間当
たり0.45kg(1ポンド)ずつ徐々に増量させるよ
うにプログラムされ、またはそうさせるようになされ
る。温度センサー84が乗員室に最初に供給される際に
吐出空気48の温度を検出して、その温度を反映する信
号を制御手段に与えることに使用されるのであり、増大
する空気容積がヒーター14および24を順次に導かれ
て、吐出空気48が所望の最低温度より低くなる傾向を
示すならば、制御手段はファン速度を制限する。理解で
きるようにエンジンのウォームアップが続いてヒーター
14が空気46の加熱に貢献を始めると、ヒーター14
で部分加熱された空気46はヒーター24から少ない熱
を奪うようになる傾向を見せ、ヒーター24は多少なが
ら温度および抵抗が徐々に上昇してヒーター24による
電力消費量が上述のように減少される。このようにし
て、ヒーター24は温水使用ヒーター14を補助するた
めに必要なレベルになるまで電力消費量および熱出力を
自動的に調整する。望まれるならば、この制御手段はま
たセンサー84により検出される吐出空気温度に応答し
て、吐出空気温度の過昇を防止するように空気流量を増
大させるようになされる。
【0018】図6〜図8を参照すれば、本発明により作
られた暖房装置100は図2に示された形式とされ得る
電気抵抗ヒーター24を含み、これは空気供給ダクト1
04の加熱通路102内に配置されている。バイパス通
路106が加熱通路102に隣接して配置され、空気混
合ドアー108がこの2つの通路の間に枢動可能に取付
けられて、ドアー108の先端が壁部分112に受止め
られて通路102が完全に開かれ且つ通路106が完全
に閉じられた第1角度位置と、ドアー108の先端が壁
部分114に受止められて通路102が完全に閉じられ
且つ通路106が完全に開かれた第2角度位置との間を
枢動されるようになされる。
【0019】通常のファン116は取り入れ口118か
ら空気を受入れ、ダクト104を通して出口124まで
矢印120で示されるように導く。出口124は乗員室
の給気換気口およびデフロスト換気口に通常のように連
結される。通常の空調ユニットの蒸発器122がブロッ
ク16および混合ドアー108の間でダクト104に配
置されて示されるが、望まれるならばこれは省略するこ
とができる。通路102および106をそれぞれ通過さ
れるファン106により導かれた空気の比率は、点線1
26で示されるように、また以下に更に詳しく説明され
るように手動または自動的に制御される混合ドアー10
8の角度位置によって決定される。図6に点線で示され
るように混合ドアー108が壁部分112に係合すると
き、空気の流れの全体がヒーターユニット24を通して
加熱されるように導かれる。これも図6に点線で示され
るように混合ドアーが反対側の限界位置にて壁部分11
4と係合するとき、全ての空気流はヒーターユニット2
4をバイパスする。
【0020】図7を参照すれば、本発明により作られた
装置に関するワット出力対混合ドアー開度のグラフが示
されている。このグラフは全体がヒーターをバイパスす
る0から、空気の全てがヒーターを通して導かれる1ま
での開度に関する出力を示している。注目されること
は、ドアー開度と出力との間にほぼ線形の関係が存在す
ることである。本発明によれば、混合ドアーはヒーター
出力および出口空気温度を制御するために自己調整する
PTCヒーターを通して流れる空気量を変化させること
に使用される。グラフに見られるように、線130の傾
きは良好な制御を可能にするのに十分急な勾配であり、
出力がドアー位置に対して過敏となる程急な勾配ではな
い。このグラフは0%において約1200Wの出力レベ
ルを示すが、望まれるならば、電気スイッチが壁部分1
14に取付けられて混合ドアー108が通路102を完
全に閉じた突起にヒーター24を消勢するようになすこ
とができる。
【0021】図6に点線126で概略的に注目されるよ
うに、ドアー108の角度位置は通路12’内に延在し
た機械的リンケージで制御できる。これに代えて、図8
に概略的に示されるように、混合ドアー108の角度位
置を制御することに使用できる適当な制御手段は、2つ
の相対する限界位置の間をスライドできる部材136を
有する通常の温度制御装置134を含んだパネル132
を含む。部材136はポテンショメータに連結され、こ
れは更にモーター142のねじホイール144およびド
アー108に連結されたスプロケット146を経て矢印
143で示されるように混合ドアー108の角度位置を
変化させるために、モーター142を付勢する通常の制
御装置140に電気的入力を与える。したがって、乗員
は部材136を選択した位置に移動し、図7に示される
ように0から1までの混合ドアー108の所望されるパ
ーセント開度を得るようにして、ヒーター24の対応す
る出力レベルを得る。独立して、ファン制御手段150
は通路104を通して導かれる空気量を制御するために
所望の付勢レベルにセットできる(図6)。パネル13
2はまたヒーターの下流の空気流通路、すなわちデフロ
スト、床または換気、を制御するための制御装置152
を含む。
【0022】図8の制御装置はまた、乗員室内に配置さ
れる図1の温度センサー84のような温度センサーを含
むように改良されることができ、また温度制御装置13
4は温度目盛りを備えて選択された温度が部材136で
選択されるようにできる。温度センサー96(図1)は
したがって適当なフィードバック信号を知られた方法で
制御装置140に与え、ドアー108の位置を変化させ
て乗員室を選択した温度レベルにヒーター24の出力を
変化させて保持するようにする。ヒーター出力を制御す
るために混合ドアーの角度位置を変化させると共に、米
国特許第5187349号に教示されているようにファ
ンモーターの速度を変化させることもまた本発明の範囲
内である。
【0023】ヒーターに関して、自己調整が行えるよう
にヒーターが急激な勾配のPTC特性の抵抗率を有する
限り、例えばPTCハニカムヒーターのように図2に示
された以外の形状を使用することが実現できる。
【0024】本発明の暖房装置は、例えば前に引用した
米国特許第5187349号に開示されているような通
常の温水ヒーターを補助するために内燃機関を有する通
常の乗物に使用できるが、電動の乗物に使用するときが
もっとも有利である。この改良した装置により、熱出力
を変化させるために高電圧/高電流を切り替える必要は
無く、ヒーター24の付勢は1つのリレー機構を使用し
て行える。この装置は、ヒーターの部分がスイッチオ
ン、オフされて僅かな制御を達成するような従来技術の
装置での少数の不連続な熱レベルとは逆に、熱出力の連
続した制御を可能にする。したがって、本発明の装置は
従来技術の装置よりも安価、簡単であり、信頼性が高く
融通性に富む。
【0025】本発明の特定の実施例が本発明の説明のた
めに記載されたが、本発明は特許請求の範囲の欄の記載
に包含される開示実施例の全ての改良および等価装置を
含むことが理解されねばならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による乗員室の暖房装置の概略図。
【図2】図1の装置に使用した自己調整する電気抵抗ヒ
ーターの部分的に破断した前立面図。
【図3】図1の装置に使用した抵抗ヒーター部材の作動
において、空気流量に対する出力および空気温度の関係
を示すグラフ。
【図4】図1の装置に使用した抵抗ヒーター部材の作動
において、空気流量に対する出力の関係を示すグラフ。
【図5】図1の装置に使用した抵抗ヒーター部材の作動
において、空気流量に対する出口空気温度の関係を示す
グラフ。
【図6】図2に示されたような抵抗ヒーター部材を使用
した本発明の好ましい実施例を示す概略図。
【図7】ヒーター通路を開く一方でバイパス路を閉じ、
またこの逆をなす可動ドアーによる、ヒーター通路の混
合ドアー開き率(パーセント)に対する熱出力のグラ
フ。
【図8】本発明の実施例で用いる制御系の概略図。
【符号の説明】
10 暖房装置 12 乗員室 14 温水使用ヒーター 16 冷却装置 18 エンジン 24 電気抵抗ヒーター 26 電気抵抗ヒーター部材 27a〜27j 曲線 28 金属ストリップ 30 フィン手段 32 金属ストリップ 34、36 ターミナル 38 絶縁材 40 フレームまたはハウジング 42 空気ダクト装置 44 ファン 100 暖房装置 102 加熱通路 104 ダクト 106 バイパス通路 108 混合ドアー 112、114 壁部分 116 ファン 124 出口 122 蒸発器 132 パネル 134 温度制御装置 136 部材 138 ポテンショメータ 140 制御装置 142 モーター 146 スプロケット 152 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己調整するPTC特性の抵抗率を有す
    る電気ヒーター、前記ヒーターを電気付勢する電源、第
    1および第2空気通路、および第1および第2空気通路
    に向けて空気流を導く手段を含み、前記ヒーターは第1
    空気通路内に取付けられてこの第1空気通路に流入する
    空気がヒーターと熱伝達関係を有して流れるようにさ
    れ、第2空気通路はヒーターをバイパスしてヒーターの
    下流で第1および第2空気通路が合流されるようになさ
    れており、またヒーターの上流側に枢動可能に取付けら
    れて第1および第2空気通路の一方を閉じ且つ他方を開
    く第1角度位置と、第1および第2空気通路の一方を開
    き且つ他方を閉じる第2角度位置との間を枢動できるよ
    うにされた混合ドアー、およびヒーターの出力パワーを
    調整して合流空気流の温度を調整するために混合ドアー
    の角度位置を制御する手段を含むことを特徴とする乗物
    用暖房装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の乗物用暖房装置であっ
    て、ヒーターがPTC特性の抵抗率をそれぞれ有する複
    数の抵抗部材および複数の熱交換器フィンを含み、各々
    の抵抗部材は熱交換フィンに熱的および物理的に連結さ
    れていることを特徴とする乗物用暖房装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の乗物用暖房装置であっ
    て、第1空気通路が横断面を有し、ヒーターがこの横断
    面を実質上完全に横断して延在していることを特徴とす
    る乗物用暖房装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の乗物用暖房装置であっ
    て、混合ドアーの角度位置を制御する手段が混合ドアー
    に連結された電気モーターを含むことを特徴とする乗物
    用暖房装置。
JP6271321A 1993-11-05 1994-11-04 乗物用暖房装置 Pending JPH07186697A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7222667B2 (en) * 2004-10-28 2007-05-29 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular air-conditioning apparatus
JP2010091155A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Autonetworks Technologies Ltd Ptcヒータ制御装置及び室温変化判定装置
JPWO2021166293A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26

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WO2021166293A1 (ja) * 2020-02-21 2021-08-26 日本碍子株式会社 車室暖房用ヒーターエレメント及び車室暖房用ヒーター

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