JPH0718604Y2 - 開栓位置合せキャップを有する容器 - Google Patents

開栓位置合せキャップを有する容器

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JPH0718604Y2
JPH0718604Y2 JP1988110472U JP11047288U JPH0718604Y2 JP H0718604 Y2 JPH0718604 Y2 JP H0718604Y2 JP 1988110472 U JP1988110472 U JP 1988110472U JP 11047288 U JP11047288 U JP 11047288U JP H0718604 Y2 JPH0718604 Y2 JP H0718604Y2
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stopper
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、比較的低粘度の例えば液体洗剤,液体整髪料
や乳液あるいは主に屋外で使用する日焼けオイル等を充
填する用途に供される開栓位置合せキャップを有する容
器に関する。
(従来の技術) キャップを容器本体から離脱すると紛失する恐れがある
ため、キャップを容器本体から完全に離脱しなくても内
容物を取り出すことのできる嵌合構造を備えた容器が知
られている(例えば実公昭40-26150号,実公昭45-18115
号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の容器にあっては、容器
本体とキャップの嵌合密封時における位置決め機構は備
えているものの、キャップを内容物の取り出し可能な位
置まで回した開栓時においては位置決めが成されないも
のであった。
このため、使い易いや他社商品との差別化のために、容
器本体及びキャップの横断面形状が楕円形や多角形,長
方形等、円形でも外面に模様やしるし等があって位置合
せを必要とする様に形成されている場合には、キャップ
の開栓位置が決まっていないと、内容物の取り出しが可
能であるかどうかが消費者に判別し難く使い難いし、ま
た、容器本体とキャップの形状や模様等の装飾が合致し
ない状態が生じ外観上も見栄えが悪くなるという問題が
生じてしまう。
そこで、本出願人は、先に実願昭62-139248号(実開昭6
4-47646号)を考案した。
この容器は、容器本体とキャップに、嵌合密封時におい
て容器本体とキャップの位置決めを行う嵌合位置決め機
構に加えて、開栓時において容器本体とキャップの位置
決めを行う開栓位置決め機構が設けられたものであっ
た。
そして、前記開栓位置決め機構は、容器本体の首部外周
面に形成された首部ストッパーリングと、キャップの内
周面に形成されたキャップストッパーリングとで構成さ
れており、キャップを開栓方向へ回すと、両ストッパー
リングが互いにキャップの回転方向とほぼ平行な面で当
接し、キャップの開栓位置決めを行うものであった。
ところが、このような先願の容器にあっては、キャップ
の開栓位置決めが成されることで、内容物の取り出しが
可能であるかどうかが消費者に解り易く使い易いと共
に、容器本体とキャップが形状合致する位置に位置決め
することにより外観上の見栄えも良くなるものの、容器
本体の首部ハトッパーリングとキャップのキャップスト
ッパーリングとが、互いにキャップの回転方向とほぼ平
行な面で接触することでキャップの回転を停止して開栓
位置決めを行うために、キャップの位置決め機能が使用
開始時は良好であっても、繰り返しの使用によって低下
し、キャップの停止位置に狂いが生ずるという問題が残
されていた。また、キャップには、嵌合位置決め機構及
び開栓位置決め機構に加えて、容器本体に嵌合する嵌合
構造が設けられており、形状が極めて複雑化しているた
め、成形金型の製作費が多額となり、また成形能率も低
い。従って、製品コストが高いという問題も残されてい
た。
本考案は、成形金型の構造を簡略化することができ、し
かも嵌合位置決め機構と開栓位置決め機構を備え、開栓
位置決め機構がキャップの開栓位置決め機能に優れてい
る容器を提供することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため本考案では、容器本体とキャッ
プで構成され、該キャップを容器本体の首部から完全に
離脱しないで開栓する容器であって、 前記キャップが、外キャップと内キャップとから成り、 前記外キャップが円筒形の側壁部から成り、該側壁部の
内側下方にねじとその上方に内キャップを固着させる構
造とを備え、 前記内キャップが、注出口を備えた天井部と、該天井部
の外周端から垂下する円筒径の組込壁とから成り、該組
込壁がその外面に外キャップを固着する構造を備え、そ
の内面に容器軸方向に延在する回転止めを備えており、 前記容器本体の首部が、その下方外面にねじと、その上
方外面に容器軸方向に延在するストッパーとを備え、そ
の内面にブリッジで固定され、閉栓時に、内キャップの
注出口を密封する円柱部を備えており、 開栓のためにキャップを回転させた時、外キャップと内
キャップが一体に回転し、外キャップと首部のねじが螺
合している間に、首部のストッパーと内キャップの回転
止めとが定位置にて係合することを特徴とする手段とし
た。
尚、容器本体の首部の上方外面に容器軸方向に延在する
嵌合ストッパーを設け、内キャップに設けた回転止め
が、閉栓時に、該嵌合ストッパーと係合する構成として
も良い。また、外キャップに該外キャップの側壁部を囲
んで外壁部を設け、容器本体の胴部及び該外壁部の横断
面形状が、楕円形や多角形等の形状に形成しても良い。
(作用) 容器本体とキャップの嵌合は、以下に述べる2通りの方
法が挙げられる。
外キャップと内キャップを仮組み合せした後、外キ
ャップの雌ねじと首部の雄ねじを幾分組み合せ、外キャ
ップと内キャップの本組み合せを行う方法。
外キャップを首部に幾分嵌合した後、内キャップを
外キャップに一挙に組み合せる。
の場合は、側壁部の上方部分と、組込壁の下方部分が
浅く組み合せられているものである。
の場合は、外キャップと内キャップは組み合せられて
おらず、分離状態である。
更にの容器本体とキャップの嵌合方法について詳述す
る。
容器本体の首部に側壁部を被せるように合接し、雌雄ね
じ嵌合を幾分行い、内キャップの回転止めが首部に形成
してあるストッパーよりもリード方向に位置した時、内
キャップを容器本体の方向に押し付けると側壁部の所定
位置まで内キャップが嵌まり、本組み合せが行われる。
更にキャップを回転すると、口部に天井部内面が当接
し、あるいは口部内面に密封リングが当接し、円柱部に
は注出口周辺が当接し密封される。この密封される時の
キャップの回転数は、首部のストッパー位置から1回転
未満である。
該キャップを嵌合の場合と逆方向に回すと、キャップは
首部を上昇するが、雌雄ねじ嵌合が維持されているうち
にストッパーに回転止めが当接するため、キャップの回
転が停止する。従って、容器本体の首部からキャップを
離脱することはできない。
外キャップを首部に嵌合するとき、ストッパーは雄ねじ
よりも内方向に寄った位置に設けられているため、雌雄
ねじ嵌合には支障をきたさず、内キャップの本組み合せ
はストッパーの真上位置を回転止めが通過した後行うた
め、ストッパーの側面と回転止めの側面が当接した状態
では雌雄ねじ嵌合が幾分維持されている。
更にの容器本体とキャップの嵌合方法について詳述す
る。
容器本体の首部に外キャップを幾分ねじ嵌合し、内キャ
ップを組み合せた時、予定される回転止めの位置が首部
のストッパーよりもリード方向に位置するまで、外キャ
ップが回った時、外キャップの所定側壁部位置に内キャ
ップを一挙に本組み合せするものである。
更にキャップを回して密封する方法及び機構はの方法
と同様であるので説明を省略する。
また、嵌合したキャップを開栓するには、キャップを嵌
合した時と逆方向に回せば、キャップが首部を上昇し、
口部より天井部内面が離れると共に、円柱部先端から注
出口周辺が離れるため、容器本体の開口部とキャップの
注出口が連通し、容器本体中の内容物を注出口から取り
出すことができる。
開栓するためのキャップの逆回しは、嵌合終点位置(密
封位置)より1回転未満の範囲内においてストッパーが
回転止めに当接し、完了する。
(実施例1) 第1図〜第9図は実施例1の容器を示す図であって、1
は容器本体、2はキャップ、3は胴部、4は頭部、5は
首部、6は肩部、7は円柱部、8はブリッジ、9は口
部、10は開口部、11はストッパー(首部ストッパー)、
12は雄ねじ、13は外キャップ、14は内キャップ、15は側
壁部、16は雌ねじ、17は位置合せ突起、18は環状底部、
19は全周凸リング、20は部分凸リング、21は雌型ローレ
ット、22は天井部、23は組込壁、24は密封リング、25は
コンタクトリング、26は注出口、27は位置合せ凹溝、28
は回転止め(キャップストッパー)、29は上方凹リン
グ、30は下方凹リング、31は雄型ローレットである。
[容器本体の構成] 容器本体1は、押出成形法によって成形した薄肉柔軟な
胴部3の一端に、首部5と肩部6からなる頭部4を射出
成形法で連続一体化した押出チューブ容器である。
胴部3の横断面形状は、肩部6によって円形に保たれて
いる。
首部5は、胴部3の軸心を中心として略筒状に形成され
ており、外周面には雄ねじ12が設けられ、該雄ねじ12の
ねじスタート部よりも180度反対側位置には縦長のスト
ッパー11が突設されている。尚、該ストッパー11の外面
は、雄ねじ12のねじ谷面よりも僅か内側(軸心側)に寄
った形状である。また、首部5の先端の口部9には開口
部10が形成されており、該開口部10の縁には、略中程の
高さ位置にブリッジ8が架設され、容器本体1の軸心位
置には該ブリッジ8によって支えられた円柱部7が垂直
に立設されている。
即ち、胴部3の中に充填されている内容物の通路は、首
部5のほぼ中程の高さにおいてブリッジ8によって区切
られた半円形の通路と、その上部において円柱部7の外
周面と首部5の内周面によって形成された略ドーナツ状
の開口部10とで構成されている。
尚、容器本体1の頭部4は、ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−プロピレン共重合体,アイオノマー樹
脂等の熱可塑性樹脂によって、射出成形法,ブロー成形
法,圧縮成形法等の公知の成形方法で製造する。
[キャップの構成] 容器本体1に嵌合するキャップ2は、外キャップ13と内
キャップ14によって構成され、両者共にポリプロピレン
樹脂を用いて射出成形法で製造されている。
外キャップ13は、上部が内キャップ14を組み合せ可能な
内径に形成されていると共に、下部内面に容器本体1の
首部5に形成されている雄ねじ12に嵌合可能な雌ねじ16
を有する側壁部15によって構成されている。
該側壁部15の詳細な構造について説明すると、側壁部15
は、雌ねじ16の上部に内キャップ14の下方ストッパーの
役目をする環状底部18が設けられ、該環状底部18の上部
には内キャップ14の回動を防止する雌型ローレット21が
設けられ、その上方部分には内キャップ14が上方に離脱
することを防止する部分凸リング20及び全周凸リング19
が設けられている。更に、雌ねじスタート部より略180
度反対側の位置(首部5にキャップ2を嵌合した状態で
首部5のストッパー11よりもリード方向位置)の上部内
方に位置合せ突起17が縦長に突設されている。
内キャップ14は、天井部22の中央を***させ、その中心
をくり抜いて注出口26が設けられており、前記天井部16
の外周端からは組込壁23が垂下され、かつ該組込壁23の
内側には容器本体1の開口部10に密に挿入可能な密封リ
ング24が垂下されている。
前記組込壁23は、下部内周面に、外キャップ13の雌型ロ
ーレット21に組み合せ可能な雄型ローレット31が設けら
れ、その上方部分には、下方凹リング30,上方凹リング2
9が設けられている。更に組込壁23の外周面の1箇所に
は、縦長に位置合せ凹溝27が形成され、該位置合せ凹溝
27から略90度隔てた内面側には、キャップ2を首部5に
嵌合した時、首部5に突設されているストッパー11の側
面(請求の範囲における首部ストッパー面に相当する)
に重合可能な側面(請求の範囲におけるキャップストッ
パー面に相当する)を有する回転止め28が立設されてい
る。
その他、注出口26の下方部分にコンタクトリング25を形
成し、嵌合時に円柱部7の上部に当接する構造となって
いる。
[キャップの組み合せ方法及び容器本体とキャップの嵌
合方法] 外キャップ13と内キャップ14の組み合せは、側壁部15の
上部と組込壁23の下部を、位置合せ突起17と位置合せ凹
溝27が組み合せられるように合接し、内キャップ14を外
キャップ13に向け、幾分押し込めば、外キャップ13の全
周凸リング19に内キャップ14の上方凹リング29が嵌まっ
た状態に両キャップ13,14が組み合せられる(第4図参
照)。
次に、上記の組み合せられたキャップ13,14を、容器本
体1の首部5に被冠し、該キャップ13,14を、右方向に
回転すると、雄ねじ12と雌ねじ16が噛み合ったねじ嵌合
によりキャップ13,14を胴部3に接近させることができ
る。雄ねじ12のスタート部と雌ねじ16のスタート部が噛
み合ってから、キャップ13,14を180度回転を越える状
態、即ち、内キャップ14に形成されている回転止め28が
首部5のストッパー11の真上を越えた位置とし(第5図
参照)、内キャップ14を外キャップ13に向けて押圧す
る。それにより、部分凸リング20と下方凹リング30そし
て、全周凸リング19と上方凹リング29が嵌まり、同時
に、外キャップ13の雌型ローレット21と内キャップ14の
雄型ローレット31が、位置合せ突起17と位置合せ凹溝27
で深く嵌合して、互いに抜け方向の移動及び円周方向の
移動が抑制され、両キャップ13,14は強固に組み合せら
れる(第6図参照)。
組み合せたキャップ2は、ねじスタート部からリード方
向に180度を越える位置で、首部5のストッパー11の側
面と内キャップ14の回転止め28が合接する構造である。
この合接位置からキャップ2を右方向に略180度回転さ
せることにより、円柱部7の上部にコンタクトリング25
が当接すると共に、口部9の内面に密封リング24が密に
当接するため、開口部10を封鎖するものである(第7図
及び第8図参照)。
上記の方法で、キャップ13,14を組合せし、組み合せ途
中でもって首部5に幾分嵌合した後キャップ13と14を分
離不可能な状態に強固に組合せし同時にストッパー11と
回転止め28の合接位置関係を得るものである。
説明が重複するが、組み合せたキャップ2ではストッパ
ー11と回転止め28が合接する位置から右方向に略180度
回転で密封が行われる構造であり、又ストッパー11と回
転止め28が合接下位置で略180度のねじ嵌合が行われて
おり、この状態より更にキャップ2を左方向に回そうと
しても回転は不可能である。
[容器本体とキャップの開栓操作] 開栓は、嵌合状態からキャップを左方向に回せば口部9
から天井部22内面が遠ざかると共に、円柱部7からコン
タクトリング25が遠ざかり、開口部10と注出口26が連通
して内容物を取り出すことが出来る。
開栓操作は、第9図に示すように、回転止め28がストッ
パー11に合接するまで回することができる。
ストッパー11の側面に回転止め28が当接した後、更にキ
ャップ2を左方向に回そうとしても十分な合接面が形成
されているし、また、この状態で雌雄ねじ嵌合が維持さ
れているため首部5からキャップ2を離脱することはで
きない。
回転止め28にストッパー11が当接した回転停止面は、キ
ャップ2の回転方向に対して直交方向に設けられてるた
め、停止機能が優れ、繰り返しの使用によっても形状が
くずれない。従って、内容物を頻繁に取り出す容器に適
している。
また、外キャップ13と内キャップ14の2部品の組み合せ
であり、各キャップ13,14は容易に成形できる構造であ
るので生産能率が高く低コストで製造することができ
る。
(実施例2) 第10図〜第14図は、実施例2の容器を示す図であって、
32は楕円形容器本体、33は楕円形キャップ、34は楕円形
胴部、35は楕円形肩部、36は開栓ストッパー、37は嵌合
ストッパー、38は嵌合スタートマークA、39は楕円形外
キャップ、40は連結板、41は楕円形外壁部、42は長径
部、43は短径部、44は嵌合スタートマークBである。
尚、4,5,7〜10,14〜31は、実施例1と同様の構成を示し
ている。
本例の楕円形容器本体32と楕円形キャップ33は横断面の
形状が楕円形であるため、嵌合から開栓までのキャップ
33の回転範囲を半回転とし、嵌合時も開栓時も容器本体
32とキャップ33が形状合致する位置合せ状態でキャップ
33の回転が停止する構成としたものである。
[容器本体の構成] 楕円形容器本体32は、楕円形肩部35を有する頭部4を楕
円形胴部34に一体化することで形成されており、実施例
1と同様の製造方法で製造される。
前記首部5は、下方外周面に形成されている雄ねじ12
が、対向方向からねじがスタートする2条ねじであり、
ねじスタート部は楕円形肩部35の最大長径部を結ぶ仮想
線から135度右回りした位置に形成されている。
また、前記雄ねじ12の上部には、一方の長径方向に開栓
ストッパー36が設けられ、他方の長径方向に嵌合ストッ
パー37が縦長に設けられており、これ等ストッパー36,3
7側面間の一方は略195度に亘る距離が維持されている。
更に、この開栓ストッパー36に至近する雄ねじ12のスタ
ート部を示すため、楕円形肩部35には嵌合スタートマー
クA38が形成されている。
その他の構造は実施例1と同様であるので説明を省略す
る。
[キャップの構成] 本例の楕円形キャップ33は、実施例1と同様に、楕円形
外キャップ39と内キャップ14より構成されており、それ
らの材料及び製造方法についても実施例1と同様であ
る。
楕円形外キャップ39は、中央部が内キャップ14の外径に
近い寸法でくり抜かれた連結板40と、その連結板40の外
周端から楕円形容器本体32の外径にほぼ等しい横断面楕
円形の外壁部41が垂下されている。
上記連結板40のうち、くり抜かれた内周端からは2条ね
じからなる雌ねじ16と位置合せ凸起17が形成され、かつ
実施例1と同様の環状底部18、部分凸リング20、全周凸
リング19、雌型ローレット21が形成されている。
上記雌ねじ16のスタート部は、楕円形外壁部41の最大長
径部を結ぶ仮想線の位置に形成されており、位置合せ凸
起17は仮想線から90度隔てた短径方向に立設されてい
る。
また、楕円形外壁部41には、雌ねじ16のスタート部角度
位置を表わす嵌合スタートマークB44を設けてある。
尚、内キャップ14の構造は実施例1と同様であるので説
明を省略する。
[キャップの組み合せ方法及び容器本体とキャップ嵌合
方法] 楕円形外キャップ39と内キャップ14の組み合せは、実施
例1と同様の方法で行われ、全周凸リング19に内キャッ
プ14の下方凹リング30が嵌まった状態に両キャップ39,1
4が組み合せられる。
次に、上記の組み合せられたキャップ39,14の嵌合スタ
ートマークB44を容器本体32の嵌合スタートマークA38に
合せるようにして首部5に被冠し、キャップ39,14を右
方向に回す。そうすることにより、首部5の最大長径部
を結ぶ仮想線から135度右回りした位置に、外キャップ3
9の最大長径の位置が合致した状態より雌雄ねじ嵌合が
スタートすることになり、キャップ39,14を幾分回し、
回転止め28が開栓ストッパー36の直上位置を通過した
時、内キャップ14を外キャップ39に向けて押圧する。そ
うして実施例1と同様に部分凸リング20と下方凹リング
30が嵌まると共に、全周凸リング19と上方凹リング29が
嵌まり、同時に雌型ローレット21と雄型ローレット31が
嵌合すると共に、位置合せ凸起17と位置合せ凹溝27が深
く嵌合し、両キャップ39,14が強固に組み合せられる。
組み合せたキャップ33は、ねじスタート部からリード方
向に30度を越える位置で、首部5に形成されている開栓
ストッパー36の側面と内キャップ14に突設してある回転
止め28の側面が合接する構造であるため、この合接点で
容器本体32とキャップ33の楕円形状が位置合せされる。
この合接位置からキャップ33を右方向に略半回転回すこ
とによって、実施例1と同様に円柱部7の上部にコンタ
クトリング25が当接すると共に、口部9の内面に密に密
封リング24が当接するため、開口部10が封鎖される(第
12図参照)。開口部10が封鎖された嵌合終点で回転止め
28と嵌合ストッパー37の側面同士が合接し、(回転止め
28は前記開栓ストッパー36と合接した側面の対向側面が
合接する)この状態でも容器本体32とキャップ33の楕円
形状合致するよう位置合せされる構造である。
開栓は、実施例1の場合と同様に、位置合せ嵌合状態か
らキャップ33を左方向に回すと、開口部10と注出口26が
連通し内容物を取り出すことができるものであるが、回
転止め28の側面が開栓ストッパー36の側面に合接するま
でキャップ33を略半回転回すと(第14図参照)、嵌合時
と同様に容器本体32とキャップ33の楕円形状を合致させ
ることができる。
以上述べたように本例では、首部5の2箇所に所望の間
隔を取ってストッパー36,37を立設し、この範囲を回転
止め28が移動しキャップ33の回転量が制御される構造と
したものであり、嵌合と開栓の両方の位置決めをキャッ
プ33の回転に対して直交方向に設けたストッパー36,37
と回転止め28の合接によって行なうため、キャップ33の
回転がくり返し行なわれてもキャップ33の停止位置が変
動することがなくキャップ33の回転範囲が厳密にコント
ロールできる。即ち、楕円や多角形等の円以外の容器の
位置合せ嵌合機構に最適な方法である。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく本考案
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本考案
に含まれる。
例えば、実施例では、嵌合及び開栓時において首部5の
外面側に内容物を漏出させないために、口部9の内面側
に密に密封リング24を挿入しているが、この方法に限ら
れるものではなく、首部5の外面側に密封リング24を当
接してもよい。
また、密封時は口部9の上面と天井部22の内面の密着に
よって気密性を維持し、開栓時は首部5の内面あるいは
外面側に内容物の漏出防止部分を設けても良い。
また、ストッパーまたは回転止めを複数個設けたり、こ
れらの形状を変更することにより、嵌合位置決めと開栓
位置決めの両方を一領域で行うことができるし、キャッ
プの回転数を精密にコントロールすることができる。
キャップの回転停止面は、成形上容易に形成できるし、
キャップの回転止めの停止面積及び首部のストッパーの
停止面積は自在に増減させることができるので、容器サ
イズの大小を問わず、また色々な形状の容器に本考案の
方法を用いることができる。
(考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の開栓位置合せキャッ
プを有する容器では、以下に記載する効果が得られる。
請求項1記載の容器にあっては、開栓時におけるキャッ
プの位置決めが、キャップの回転方向に対して直交方向
に形成されている容器本体の首部ストッパー面と、キャ
ップの回転止めとの接触によって行なわれるため、開栓
位置決め機能が優れている。即ち、繰り返しの使用によ
っても位置決め機能が低下することがないし、また、キ
ャップの停止位置に狂いが生ずることもない。
更に、開栓停止機能に優れているため、開栓操作は思い
きって迅速に行なうことができ、短時間に内容物を取り
出すことができる。
また、キャップが内キャップと外キャップとで構成され
ているので、各キャップの成形金型の構造を単純にする
ことができ、製作費のコストダウンを図ることができる
と共に、成形能率の向上を図ることができる。即ち、容
器のコストダウンを図ることができる。
請求項2または3記載の容器にあっては、上述の効果に
加えて、開栓時と嵌合密封時の両方において、容器本体
とキャップを形状合致する角度で位置合せすることがで
きるので、内容物の取り出しが可能であるかどうかが消
費者により一層解り易くなって使い易いと共に、外観上
の見栄えも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1の容器を示す分解斜視図、第2図は実
施例1の内キャップを示す縦断面図、第3図は実施例1
の容器本体を示す平面図、第4図は実施例1のキャップ
を示す縦断面図、第5図は実施例1の容器の開栓状態を
示す縦断面図、第6図は実施例1の容器の嵌合状態を示
す縦断面図、第7図は実施例1の容器の嵌合密封状態を
示す縦断面図、第8図は第7図のVIII-VIII断面図、第
9図は実施例1の容器の開栓状態を示す横断面図、第10
図は実施例2の楕円形容器を示す分解斜視図、第11図は
実施例2の内キャップの底面図、第12図は実施例2の容
器の嵌合密封状態を示す縦断面図、第13図は第12図のXI
II-XIII断面図、第14図は実施例2の容器の開栓状態を
示す横断面図である。 1……容器本体、2……キャップ 3……胴部、4……頭部 5……首部、6……肩部 7……円柱部、8……ブリッジ 9……口部、10……開口部 11……ストッパー、12……雄ねじ 13……外キャップ、14……内キャップ 15……側壁部、16……雌ねじ 17……位置合せ突起、18……環状底部 19……全周凸リング、20……部分凸リング 21……雌型ローレット、22……天井部 23……組込壁、24……密封リング 25……コンタクトリング、26……注出口 27……位置合せ凹溝、28……回転止め 29……上方凹リング、30……下方凹リング 31……雄型ローレット、32……楕円形容器本体 33……楕円形キャップ、34……楕円形胴部 35……楕円形肩部、36……開栓ストッパー 37……嵌合ストッパー 38……嵌合スタートマークA 39……楕円形外キャップ 40……連結板、41……楕円形外壁部 42……長径部、43……短径部 44……嵌合スタートマークB

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体とキャップで構成され、該キャッ
    プを容器本体の首部から完全に離脱しないで開栓する容
    器であって、 前記キャップが、外キャップと内キャップとから成り、 前記外キャップが円筒形の側壁部から成り、該側壁部の
    内側下方にねじとその上方に内キャップを固着させる構
    造とを備え、 前記内キャップが、注出口を備えた天井部と、該天井部
    の外周端から垂下する円筒径の組込壁とから成り、該組
    込壁がその外面に外キャップを固着する構造を備え、そ
    の内面に容器軸方向に延在する回転止めを備えており、 前記容器本体の首部が、その下方外面にねじと、その上
    方外面に容器軸方向に延在するストッパーとを備え、そ
    の内面にブリッジで固定され、閉栓時に、内キャップの
    注出口を密封する円柱部を備えており、 開栓のためにキャップを回転させた時、外キャップと内
    キャップが一体に回転し、外キャップと首部のねじが螺
    合している間に、首部のストッパーと内キャップの回転
    止めとが定位置にて係合することを特徴とする開栓位置
    合せキャップを有する容器。
  2. 【請求項2】容器本体の首部の上方外面に容器軸方向に
    延在する嵌合ストッパーを設け、 内キャップに設けた回転止めが、閉栓時に、該嵌合スト
    ッパーと係合する請求項1記載の開栓位置合せキャップ
    を有する容器。
  3. 【請求項3】外キャップに該外キャップの側壁部を囲ん
    で外壁部を設け、 容器本体の胴部及び該外壁部の横断面形状が、楕円形や
    多角形等の形状に形成された請求項1又は2記載の開栓
    位置合せキャップを有する容器。
JP1988110472U 1988-08-23 1988-08-23 開栓位置合せキャップを有する容器 Expired - Lifetime JPH0718604Y2 (ja)

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JPS60175058U (ja) * 1984-04-26 1985-11-20 株式会社吉野工業所 液体注出キヤツプ
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