JPH07185630A - 熱間圧延機の制御方法 - Google Patents

熱間圧延機の制御方法

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JPH07185630A
JPH07185630A JP5332855A JP33285593A JPH07185630A JP H07185630 A JPH07185630 A JP H07185630A JP 5332855 A JP5332855 A JP 5332855A JP 33285593 A JP33285593 A JP 33285593A JP H07185630 A JPH07185630 A JP H07185630A
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JP
Japan
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thickness
plate thickness
control
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change
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Pending
Application number
JP5332855A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sekine
宏 関根
Yoshitaka Hayashi
美孝 林
Yukio Kimura
幸雄 木村
Fumio Fujita
文夫 藤田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07185630A publication Critical patent/JPH07185630A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/16Control of thickness, width, diameter or other transverse dimensions
    • B21B37/24Automatic variation of thickness according to a predetermined programme
    • B21B37/26Automatic variation of thickness according to a predetermined programme for obtaining one strip having successive lengths of different constant thickness

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各スタンドの板厚目標値(ドラフトスケジュ
ール)計算結果を用いて簡単で精度が良く、かつ安定な
板厚変更を実現させることを可能にした熱間圧延機の制
御方法を提供する。 【構成】 自動板厚制御を行ってミルの圧下位置を制
御する熱間圧延機の制御方法において、一定目標値で板
厚制御をする場合と、先行部分と後行部分との目標板厚
を走間中に変更する板厚変更制御をする場合とで、相異
なる圧下制御パラメータを使用して制御する。例えば板
厚変更制御時に、自動板厚制御のチュ−ニング率を補償
し、かつ材料の塑性係数を入側板厚が一定であると仮定
して換算した見かけ塑性係数を用いて圧下設定変更量を
与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間圧延機の制御方法、
特に走間板厚変更時の圧下位置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】冷間圧延においては走間板厚変更が行わ
れており、その制御はある程度確立されたものとなって
いる。ところが、材料の塑性係数(又は変形抵抗)の変
化範囲が大きい熱間圧延に冷間圧延の制御方法をそのま
ま適用すると、その制御環境が異なるので安定に制御で
きないという問題点があった。ところで、先行部分及び
後行部分だけについてそれぞれ着目すれば、板厚を一定
にするための制御方式としてBISRA方式(又はゲー
ジメータ式)の自動板厚制御(AGC)がある。この制
御方式は、圧延材の温度変化等による塑性係数(又は変
形抵抗)の変化、及び板厚制御誤差などによる入側板厚
の不均一に対して、スタンドの出側板厚を一定に制御す
ることを目的としている。ロール変形、油膜変化等を補
正すれば、静的な範囲において、圧延スタンドの荷重−
伸び特性で決まる精度で出側板厚を一定値に制御するこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱間圧延において走間
板厚変更をする場合には、AGCの使い方として次の2
つの制御方法がある。 1)先行部分(A材)の終わりに一旦AGCを中断し
て、改めて後行部分(B材)の圧下設定を行ない、再び
AGCの作動を開始する(特開昭56−114509号
公報,特開昭56−14510号公報,特開昭56−1
14511号公報,特開昭56−114512号公報等
参照)。この制御方法は、推定荷重には誤差があるの
で、実績値に応じて補正する必要があるので、短時間に
板厚変更ができないという問題点がある。また、この制
御方法は、多変数の設定計算を行う必要があり、計算装
置が大型化するという問題点がある。
【0004】2)通常は一定なAGCの目標値を、板厚
変更時に順次変化させて板厚変更動作をさせる(特開昭
60−177908号公報,特公平3−11847号公
報等参照)。この制御方法では、板厚一定目標のAGC
動作と、目標板厚が変更されかつ入側板厚が大幅に変更
される板厚変更時の動作とが区別されていない。このた
め、この制御方法を用いると、板厚変更動作において圧
下位置制御が過大応答、又は過小応答となって圧延速度
(主機回転数)やルーパの動きにムラが出て板厚変更動
作の異常が発生しやすいという問題点がある。また、一
般にAGCは板厚一定目標のAGC動作中に、設備保護
のために圧下移動量、圧下変化率、圧下位置等の監視を
行っているが、この制御方法はこれらの設定が適切に変
更されていないため、変更時点の設備保護ができないと
いう問題点がある。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、各スタンドの板厚目標値(ド
ラフトスケジュール)計算結果を用いて簡単で精度が良
く、かつ安定な板厚変更を実現させることを可能にした
熱間圧延機の制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様によ
る熱間圧延機の制御方法は、自動板厚制御を行ってミル
の圧下位置を制御する熱間圧延機の制御方法において、
一定目標値で板厚制御する場合と、先行部分と後行部分
との目標板厚を走間中に変更する板厚変更制御する場合
とで、相異なる圧下制御パラメータを使用して制御す
る。本発明の他の態様による熱間圧延機の制御方法は、
上記の熱間圧延機の制御方法において、板厚変更制御時
に、自動板厚制御のチュ−ニング率を補償した圧下設定
変更量を与える。本発明の他の態様による熱間圧延機の
制御方法は、上記の熱間圧延機の制御方法において、板
厚変更制御時に、材料の塑性係数を入側板厚が一定であ
ると仮定して換算した見かけ塑性係数を用いて圧下設定
変更量を与える。本発明の他の態様による熱間圧延機の
制御方法は、上記の熱間圧延機の制御方法において、設
備保護のために異常検出の設定値を板厚変更制御時にお
ける圧下条件に応じて変更する。
【0007】
【作用】自動板厚制御(AGC)の効果は前述したよう
に、第一議的にはゲージメータ式の精度によって決ま
る。しかし、熱間圧延においては塑性係数の変動に伴う
圧下制御装置の特性を加味しなければならない。それに
は、板厚変更時と板厚一定時に最適な値を切り替えて用
いればよい。入側板厚が変化する場合には、更に材料の
塑性係数の補正手段が影響する。先行材(A材)と後行
材(B材)との塑性係数の違いと板厚変更時の遷移部分
(C材)の見かけ塑性係数の変化及びその補正手段の違
いをAGCに取り込むことによって、板厚変更中及び変
更前後の圧下制御動作が最適化される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例の具体的な例について説明す
る前に、本発明の制御方法の理論的な根拠についてまず
説明する。 1)A(先行)材及びB(後行)材におけるAGC動作 図2は圧延の特性図であり、圧延機の伸び曲線及び材料
の塑性曲線が図示されている。出側板厚(h)と、ロー
ルギャップ(S)、圧延荷重(P)との間には、圧延ス
タンドのミル定数をKとすると、
【数1】 h=S+P/K …(1) の関係がある。BISRA式のAGCでは、ロールギャ
ップ、圧延荷重、推定板厚にロックオン値S0 ,P0
0 を設定して、これらからの偏差 Δh=h−h0 ,ΔS=S−S0 ,ΔP=P−P0 によって推定される板厚偏差Δhを0にするように制御
する。
【数2】 Δh=ΔS+ΔP/K …(2) さて、ロールギャップを制御して、Δh′だけ板厚を修
正しようとすると、圧延荷重がΔP′変化し、その分板
厚か変化するから、板厚をΔh′変化させるには、式
(2)の関係から、ロールギャップを、
【数3】 ΔS′=Δh′−ΔP′/K …(3) だけ変化させなければならない。この荷重変化は、材料
の塑性係数によって式(4)のように表わせる。
【0009】
【数4】 これから、ロールギャップ変化は、
【0010】
【数5】
【0011】だけ与えなければならないことが得られ
る。また、式(2)から解るように、測定時の板厚のロ
ックオン値からの偏差Δhは、(2)式より、ロールギ
ャップ値と圧延荷重の、ロックオン値からの偏差で推定
できる。即ち、
【数6】 Δh=ΔS+ΔP/K …(6) となる。よって、この偏差を制御するように、板厚を−
Δh変化させるためのロールギャップ変化は、式(5)
より、
【0012】
【数7】
【0013】だけ与えて、新しいロールギャップのロッ
クオン値からの偏差を次式のように与える必要があるこ
とが導かれる。
【0014】
【数8】
【0015】Mは材料の温度や加工履歴、成分等によっ
て変化するので、これを正確に予測することは難しい。
予測したMが実際のMを越えると過補償となりハンチン
グなどの不安定状態となる。小さすぎるMを用いると十
分なAGC効果が得られない。そこで、AGC装置は次
の(9)式のチューニング率αを設けることにより板厚
を100%目標値に制御するのではなく、若干ゲインを
下げて安定化を図っているのが一般的である。
【0016】
【数9】
【0017】M0 =材料の塑性係数の予測値 α=0.7〜0.9 A材及びB材のAGCのみを考えた場合には、A材及び
B材についてそれぞれ最適に予測されたM0 と一定のα
を用いて制御すればよい。
【0018】2)ドラフトスケジュール計算 各スタンドの板厚変更後の圧下位置の設定方法には各種
の方法がある。例えば次の方法がある。板厚変更点が圧
延機に噛みこむ直前の先行板部分の圧延条件実績値のう
ち、各スタンド入・出側の圧延速度及び板厚を測定又は
推定して各スタンド入・出側マスフローの差を算出し、
次に、後行板部分の仕上げ目標板厚に基づいて、先行板
部分と後行板部分とで各スタンドのそのマスフロー差の
変化が最少になる条件で後行板部分の圧延条件の設定計
算をする。この設定方法によれば、板厚変更前の値に基
づいて、板厚変更後の各スタンドの入・出側板厚の目標
値が計算できるので、板厚変更前後の板厚の差から圧下
位置設定を変更してやれば、初期計算誤差を含まない板
厚変更が容易に実施できる。
【0019】3)C材(板厚変更部分)の圧下設定動作
と見かけ塑性係数 図3はC材の圧下設定のための説明図である。出側板厚
をhA→hBに変更する場合、入側板厚が一定ならSA
→SB′の圧下位置修正となるが、入側板厚がHA→H
Bに変化するときにはSA→SBの修正動作が必要とな
る。これは入側板厚が一定とした場合に換算すると材料
の塑性係数がM→M′になったものとして考えればよい
ことになる。板厚変更前後での材料の見かけ塑性係数
M′は次の(10)式となる。
【0020】
【数10】
【0021】Δh:出側目標板厚変更量 ΔH:入側目標板厚変更量 M、Kの値は各スタンドの特性や材料温度によって変化
する。図3の例の場合において、M′は板厚一定の制御
を行う場合の塑性係数Mに比べて約1/2程度の小さい
値になる。C材の制御においてはこのように求めたM′
を用いることによって、塑性係数の推定精度が向上し、
圧下修正量を適正に設定できる。
【0022】以上の説明により本発明の原理が明らかに
なったところで、次に本発明の一実施例について説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る熱間圧延機の制御方
法を実施した制御装置の構成を示したブロック図であ
る。この制御装置は、板厚記憶部10、変更点トラッキ
ング装置12、板厚設定替装置・ゲイン補償器14、平
滑装置16、異常検出装置18及びBISRA方式によ
るAGC装置20から構成されている。なお、図におい
て、hA はA材板厚目標値、hB はB材板厚目標値、h
0 はAGCロックオン板厚、hgはゲージメータ板厚、
Sは圧下位置(ギャップ)、ΔSは圧下位置偏差、Pは
圧延荷重、GCOMPは補償ゲインであり、GAGC はAGC
ゲインである。
【0023】板厚記憶部10は、ドラフトスケジュール
計算で求めたA材及びB材の入・出側板厚目標値を記憶
し、その差ΔH、Δhを計算する。変更点トラッキ
ング装置12は、各スタンドに走間板厚変更点が到達し
たときに、設定切り替えタイミングを発行する。このタ
イミング指令により圧下設定修正動作が開始される。板
厚設定替装置14aは設定切り替えタイミングの入力に
より板厚修正量の加算動作を開始させる。ゲイン補償器
14bは板厚設定替装置14aの動作により板厚記憶部
10に記憶したΔhを入力する。ところで、AGC装
置20はチューニング率(スケールファクター)αを設
けることにより板厚を100%目標値に制御するのでは
なく、ゲインを若干下げて安定化を図っているので、Δ
をAGC装置20の板厚目標値に直接加算しても、
修正量はΔhとはならない。従って、AGC装置20
の板厚修実績がΔhになるように、ゲイン補償器14
bがAGC装置20の入力側に配置されており、ゲイン
補償器14aの機能は第一次近似的に次の(11)式に
より表される。
【数11】 GCOMP=(1−α)・(K+M0 )/K …(11) これによりAGC装置20に入力される目標値Δhref
は次の(12)式となる。
【数12】 Δhref =GCOMP・Δh …(12) これによりα又はMの板厚一定部分との違いが補償され
た制御が可能になる。
【0024】平滑装置16は、ランプフィルタ、一次遅
れフイルタ等から構成されており、上記のΔhref を通
すことによってC材の長さや形状を調節する。勿論、こ
のようなフィルタを使用せずに、圧下制御系の最大応答
を利用して走間板厚変更をしてもよい。
【0025】異常検出装置18は、BISRA方式のA
GC装置20の圧移動量、圧下変化率、圧下位置等の異
常を検出するものであり、走間板厚動作中に板厚変更量
に応じて検出レベルを変更しておく必要がある。圧下移
動量の異常検出レベルは次の(13)式により決定され
る。
【0026】
【数13】
【0027】k:余裕率(1.5程度) また、圧下変化率異常検出レベルは次の(14)式によ
り決定される。
【0028】
【数14】
【0029】ΔSref :圧下移動量設定、 Δτ:時
刻、k:余裕率(1.5程度) 圧下位置異常検出レベルは次の(15a),(15b)
式により決定される。
【数15】 SrefU=S0 +|ΔSref | …(15a)[上限] SrefL=S0 +|ΔSref | …(15b)[下限] SrefU:圧下上限位置、 SrefL:圧下下限位置 S0 :圧下初期位置、 ΔSref :圧下移動量設定 以上の設定値変更を走間板厚変更指令により圧延中に行
う。
【0030】図4は7スタンド連続圧延機における板厚
変更制御の例を示す図である。図において、FGC(仕
上げ板厚補償器)セットアップ部30は図1の記憶部1
0を含むものであり、これは、A材についての板厚スケ
ジュール及びセットアップを事前に計算する。FGC
(仕上げ板厚補償器)32は図1の板厚設定替装置・ゲ
イン補償器14及び平滑装置16に相当するものであ
り、AGC装置34は図1のAGC装置20の制御系を
抽出した構成からなっている。
【0031】図5は図4の走変点トラッキング装置12
の説明図である。図示のように、予め決められた走変点
位置(最終スタンド出側で、先端より300m圧延後)
をF1 スタンド出側に換算し、それを板長さ計測の目標
値とする。すなわち次の(16)式によりその目標値を
求める。そして、F1 スタンドが噛み込み後(17)式
によって板長さを測長し、(18)式の条件が成立した
ときF1 STD の走間板厚変更指令を発行する。
【0032】
【数16】
【0033】
【数17】
【0034】
【数18】
【0035】この指令によりF1 AGC装置34の目標
板厚に修正量を加算する(図1参照)。更に、走変更点
位置を出側測長システム(図5参照)で移動量を算出し
ながらF2 スタンドの到達を検出し、F2 スタンドの走
変指令を発行する。F2 〜F7 スタンドも同一ロジック
としている。なお、図5のF1 スタンドの測長システム
は、圧延ロールの回転と走変点有りの検出とを条件とし
てロールの回転速度を入力し板長さを求めている。F2
スタンド以降の測長システムの場合には、圧延ロールの
回転と走変有りの検出の他に、前スタンドの走変点有り
の検出を条件としてロールの回転速度を入力し板長さを
求めている。また、いずれのスタンドも測長シテムに学
習制御を施してその計測精度を高めている。
【0036】図6は図4の実施例の動作を示すフローチ
ャートである。FGCセットアップ部30は、A材につ
いての板厚スケジュール及びセットアップを事前に計算
し、またB材についても板厚スケジュールを事前に計算
して記憶しているものとする。そして、A材についてセ
ットアップされ、A材が圧延される(S1)。このとき
のA材の圧延制御はF1 AGC装置34によりなされ
る。そして、走変点トラッキング装置12が変更点(C
材)を検出すると、FGC回路32が駆動され、F1
GC装置34の目標値が変更され、その変更された目標
値に基いてC材を圧延する(S2)。即ち、FGC回路
32は(12)式を演算しその演算結果がF1 AGC装
置34の目標値に加算され、F1 AGC装置34はその
目標値に基いてミルの圧下位置を制御する。他方、図1
の異常検出装置18は上述のように設定値を演算し、C
材に応じた設定値に基いて異常の有無を検出する(S
4)。そして、走変点トラッキング装置12がB材を検
出すると、F1 FGC回路32の駆動を停止し、F1
GC装置34はその動作を中断することなく、B材をそ
の板厚スケジュールに基いて圧延する(S5)。
【0037】図7は従来技術における各部の動作を示し
たタイミングチャートある。このタイミングチャート
は、板厚変更の前後においてAGC装置のパラメータを
それぞれに関して最適な設定に修正しておき、板厚変更
の過渡期においては先行材に関連するAGCパラータを
用いた場合の特性である。すなわち、板厚修正の過渡期
において(10)式により圧下位置修正量を求めている
場合の例である。この例から分かるように、板厚変更の
過渡期においては従来のAGC装置による圧下位置修正
方法では、板厚が薄く塑性係数の高い場合ほど、圧下位
置を下げすぎているため張力変動やルーパー変動が大き
くなっていることが分かる。
【0038】他方、第8図は上述の実施例における各部
の動作を示したタイミングチャートある。板厚変更前後
においては、それぞれの板厚に対して最適なAGCパラ
メータを用いているが、板厚修正の過渡期においては、
上述のように圧下位置修正量を求めている。本実施例に
よれば、圧下位置修正量が適切であり、板厚が薄く塑性
係数が大きい後段スタンドにおいても、上記例に比べて
張力変動やルーパー変動が大きく低減されていることが
分かる。実機テストにあたっては最終スタンド板厚で4
00μの走間板厚変更に成功している。
【0039】上述の実施例においてはBISRA式のA
GCについて説明したが、図1に示されるように、板厚
変更の前後で絶対値AGCと組み合わせ、BISRA式
AGCと切り替えて使用することは容易に実施できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば次のような
効果が得られる。 1)AGCを行うようにしたので、目標厚さのみで圧下
設定変更ができ、新たな設定計算が不要である。 2)推定圧延荷重、ロール膨張、ロール摩耗等の誤差が
含まれない、高精度の板厚変更が可能である。但し、ゲ
ージメータ式の制御方式に本発明を適用した場合には誤
差は残る。 3)AGCの調整がA材、B材及びC材全てに亘って最
適化され、板厚変更の制御動作が安定になる。 4)予測精度の向上によってルーパ、ロール速度などの
変動を小さくできるので、安定な板厚変更が可能になっ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱間圧延機の制御方法
を実施した制御装置の構成を示したブロック図である。
【図2】圧延機の伸び曲線及び材料の塑性曲線の特性図
である。
【図3】C材(板厚変更部分)の圧下設定のための説明
図である。
【図4】7スタンド連続圧延機に図1の実施例を適用し
た場合の構成を示すブロック図である。
【図5】図4の走変点トラッキング装置の説明図であ
る。
【図6】図4の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】従来技術における各部の動作を示すタイミング
チャートである。
【図8】図4の実施例における各部の動作を示すタイミ
ングチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 37/18 BBM 8315−4E B21B 37/00 114 37/12 BBM 8315−4E 111 B (72)発明者 藤田 文夫 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動板厚制御を行ってミルの圧下位置を
    制御する熱間圧延機の制御方法において、 一定目標値で板厚制御をする場合と、先行部分と後行部
    分との目標板厚を走間中に変更する板厚変更制御をする
    場合とで、相異なる圧下制御パラメータを使用して制御
    することを特徴とする熱間圧延機の制御方法。
  2. 【請求項2】 板厚変更制御時に、自動板厚制御のチュ
    −ニング率を補償した圧下設定変更量を与える請求項1
    の熱間圧延機の制御方法。
  3. 【請求項3】 板厚変更制御時に、材料の塑性係数を入
    側板厚が一定であると仮定して換算した見かけ塑性係数
    を用いて圧下設定変更量を与える請求項1又は2記載の
    熱間圧延機の制御方法。
  4. 【請求項4】 設備保護のために異常検出の設定値を、
    板厚変更制御時における圧下条件に応じて変更する請求
    項1、2又は3記載の熱間圧延機の制御方法。
JP5332855A 1993-12-27 1993-12-27 熱間圧延機の制御方法 Pending JPH07185630A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022124462A (ja) * 2021-02-15 2022-08-25 Jfeスチール株式会社 鋼板の板厚制御方法及び板厚制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022124462A (ja) * 2021-02-15 2022-08-25 Jfeスチール株式会社 鋼板の板厚制御方法及び板厚制御装置

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