JPH07185195A - ふとん乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ふとん乾燥機の使用において、使いやすく安
全性の高い製品を提供する。 【構成】 この発明のふとん乾燥機は、送風機と発熱体
より成る温風発生装置を内蔵し、前記温風発生装置で発
生する熱風の排気口を有する本体と、一端が前記排気口
に接続され、他端に吹き出し口を有する接続筒を設けた
伸縮自在なホースと、前記本体の一側に前記吹き出し口
を下方に向けて着脱自在に支持する支持部とを備え、前
記支持部が前記ホースを支持した時、前記本体と対向し
ない前記接続筒の外側に補助吹き出し口を形成したこと
を特徴とするふとん乾燥機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、温風によってふとん
などを乾燥させるふとん乾燥機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の、ふとん乾燥機を図９、図
１１を用いて説明する。図９は使用状態を示す図であ
り、図１０と図１１は未使用状態を示し、図１０は本体
を木板等の硬い床面に置いた状態を示し、図１１は本体
を例えば、柔らかなふとんの上に置いた状態を示す図で
ある。

【０００３】図において、１は吸い込み口２と排気口３
を有する本体であり、送風機４と発熱体５等より構成さ
れた温風発生装置６が吸い込み口２より入った外気を温
めて排気口３より吹き出すように内蔵されている。７は
一端が直接または樹脂製の接続部を介して排気口３に回
動、かつ着脱自在に接続され、中央部には伸縮自在の蛇
腹部８を有し、この蛇腹部８の他端には円筒状の接続筒
９が接続されたホースである。１０は本体１の一側下部
において、本体底部よりＨの高さの空間を形成するよう
水平に設けられて接続筒９の開口端部を係合状態に支持
する支持部である。１１は温風発生装置６を動作させた
り停止させたりするスイッチ付タイマーである。

【０００４】１２は通気性を持った布等で袋状に構成さ
れた乾燥マットで、一端に前記接続筒９と連通される連
通口１３が設けられている。１４は掛けふとん、１５は
敷ふとん、１６はベットである。Ａは畳や木板等の比較
的硬い床面、Ｂはふとんや絨毯等の比較的柔らかい面を
表している。

【０００５】更に、従来の他のふとん乾燥機を図１２を
用いて説明する。図１２は未使用状態を示す図であり、
図９、図１０、図１１と同一または、相当部分は同一符
号を付けてある。１７は本体１の外側面で縦方向に断面
凹字状に形成されたホース７を格納状態に保持するホー
ス収納部で、上端には排気口３を開口するとともに下方
には水平に支持部１０を設けている。そしてホース７の
上端は排気口３に固着され、ホース７他端の接続筒９は
支持部１０に係合支持されている。１８は接続筒９の開
口端と所定空間Ｈを確保するようホース収納部１７の支
持部下方に水平に形成されている温風路変更壁である。

【０００６】次に動作について説明すると、ふとん乾燥
機を使用するには図１０と図１２において、接続筒９を
支持部１０より取り外す。

【０００７】また図９に示すように、ベット１６上にて
ふとんを乾燥する場合、乾燥マット１２を掛けふとん１
４と敷ふとん１５との間に広げて、蛇腹部８を伸ばし接
続筒９を連通口１３に差し込む。この状態でタイマー１
１を操作して、温風発生装置６を作動させホース７を介
して温風を乾燥マット１２に供給する。乾燥マット１２
は温風により膨らみつつ、温風が単位時間に所定量だけ
通過するよう構成された乾燥マット１２の全面より排出
され、それぞれのふとん１４，１５を温め、湿気を取り
去りながら通過して乾燥を行うものである。ふとんの乾
燥後、すなわちタイマー１１停止後は、前記とは逆の動
作にて、ホース７を本体１に取り付ける。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、図１１において、ホース７を本体１に取り付けた
まま本体１を比較的柔らかい材質のふとんＢに置いた場
合、本体１は自重のためにふとんＢに沈み、所定空間Ｈ
が確保されなくなる。この状態で誤ってタイマー１１を
動作すると、温風発生装置６で発生した温風は出口を遮
られるため、本体１内に篭り、本体１内部を異常加熱状
態とする。このような状態を防止するには、予め大きな
所定空間Ｈを確保する必要があり、本体１の高さを大き
くするか、ホース７自体の全長を短くしておく必要があ
る。

【０００９】しかしながら、本体１を高くすることは使
用時や保管時においての不安定さにつながり、ホース７
を短くすることは、特に背の高いベット１６等で使用す
る場合においてホース７が乾燥マット１２まで届かない
不具合や、乾燥マット１２とホース７を確実に接続する
ために、接続筒９を連通口１３より奥深く迄差し込むこ
とができなく、ホース７の自重や外力等で外れ易くなる
問題が生じる。更に支持部１０は接続筒９の開口端に係
合されるため、使用時には支持部１０に温風が直接当り
高温となり、軟化や変形が生じ易く、接続筒９の支持が
不安定となる問題があった。

【００１０】さらに図１２の場合、本体１をふとんＢの
上に置いてタイマー１１を動作させてもホース収納部１
７の下端に温風路変更壁１８が形成されているため、ふ
とんＢにより所定空間Ｈは塞がれることなく温風はスム
ースに所定空間Ｈより排出される。しかしながら、所定
空間Ｈと温風路変更壁１８の厚さを加えた寸法が必要で
あり、前記の場合と同様に本体１の高さ、ホース７の長
さ等の問題点が生じる。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたもので、使いやす
く、安全性の高いふとん乾燥機を提供することを目的と
する。

【００１２】この第１の発明のふとん乾燥機は、送風機
と発熱体より成る温風発生装置を内蔵し、前記温風発生
装置で発生する熱風の排気口を有する本体と、一端が前
記排気口に接続され他端に吹き出し口を有する接続筒を
設けた伸縮自在なホースと、前記本体に一側に前記吹き
出し口を下方に向けて着脱自在に支持する支持部とを備
え、前記支持部が前記ホースを支持した時、前記本体と
対向しない前記接続筒の側面に補助吹き出し口を形成し
たものである。

【００１３】この第２の発明のふとん乾燥機は、前記接
続筒の前記吹き出し口および補助吹き出し口よりホース
接続側の外壁面に突起を形成し、該突起を前記本体に対
向する面と、非対向面とで異形に形成したものである。

【００１４】この第３の発明のふとん乾燥機は、前記接
続筒の外側面に、前記補助吹き出し口に連接して、前面
および下面を開放した温風ガイド壁を形成したものであ
る。

【００１５】この第４の発明のふとん乾燥機は、前記接
続筒の外側面に、前記補助吹き出し口に連接して一対の
温風ガイド壁を設け、前記支持部に一対の温風ガイド壁
の間に嵌合する立壁と、前記吹き出し口を閉口する温風
路変更壁とを形成したものである。

【００１６】

【作用】第１の発明のふとん乾燥機は、ホースを本体の
側面全域に渡り取付け可能としたので、ホースのロング
化を図ることができる。

【００１７】第２の発明のふとん乾燥機は、ホースの接
続筒に突起を設けたので、乾燥マットからホースが容易
に外れなくすることができる。

【００１８】第３の発明のふとん乾燥機は、本体にホー
スを取り付けた状態で運転した時、温風を本体から遠ざ
けるようにしたので、本体が高温にならない。

【００１９】第４の発明のふとん乾燥機は、本体にホー
スを取り付けた状態で運転した時、温風が直接床面に触
れないようにしたので、床面が高温にならない。

【００２０】

【実施例】

実施例１．以下、この発明のふとん乾燥機の実施例を図
１から図４を用いて説明する。図１は本体にホースを取
付け、本体をふとん上に置いて運転した状態を示す正面
図、図２はふとん乾燥機の使用状態を示す一部切欠断面
図、図３はホースの要部拡大斜視図、図４は本体にホー
スを取り付けた状態の一部切欠き断面図である。図中、
図９〜図１２と同一または相当部分は同一符号を付して
あり、詳細な説明は省略する。図中矢印は空気の流れを
示す。

【００２１】７は一端が前記排気口３に回動自在に取り
付けられ、中央部に伸縮自在の蛇腹部８があり、他端に
円筒状の接続陶より構成されたホースである。１７は本
体１の外側面で縦方向に断面凹字状に形成されたホース
収納部で、上部に排気口３が設けられるとともに、下部
に支持部１０が突設され、接続筒９の吹き出し口１９の
開口端を支持部１０にて着脱自在に係合支持させて、ホ
ース７をその内部に収納している。

【００２２】接続筒９は、温風発生装置６から蛇腹部８
内を通過する温風がストレートに排気されるようその開
口端に形成された吹き出し口１９と、温風が反本体側の
外方にほぼ直角に排気されるよう、その側部に形成され
た補助吹き出し口２０とを有し、少なくともこれら両吹
き出し口１９，２０が乾燥マット１２内に挿入支持され
る。また接続筒９の補助吹き出し口２０より蛇腹部８側
には支持部１０に係合支持される鍔部２１を一体に形成
している。

【００２３】１２は通気性を有する材料にて袋状に形成
された乾燥マットで、一側にホース７の接続筒９を内部
に挿入した状態で着脱自在に支持するためにファスナー
等により開口の大きさが変更でき連通口１３を設け、予
め掛けふとん１４、敷ふとん１５の間に配置される。１
１はスイッチ付タイマーである。

【００２４】上記構成において、ふとん乾燥機を使用す
るには和式ふとんやベット等の近傍に本体１を置き、ホ
ース７の接続筒９を本体１の外側部下方に形成されてい
る支持部１０より取り外し、予め掛け、敷ふとん１４，
１５間にセットしておいた乾燥マット１２の連通口１３
に挿入する。このとき接続口９の鍔部２１も乾燥マット
１２内に位置させて、例えばホース７に外力が加わって
も鍔部２１が連通口１３周囲に引っかかり、容易に接続
筒９が外れないようにしている。次にタイマー１１を操
作して、温風発生装置６で運転すると、乾燥マット１２
を介して各ふとん１４，１５に温風を供給し、所定時間
経過後にタイマー１１が停止して乾燥が完了する。

【００２５】乾燥完了後、接続筒９を乾燥マット１２か
ら外して蛇腹部８を収縮し、接続筒９を支持部１０に取
り付ける。このとき補助吹き出し口２０は、ホース収納
部１７と断面形状が異形側の鍔部２１のためにホース収
納部１７側には位置しない。

【００２６】ホース７が本体１にセットされた状態で、
本体１が面の柔らかい例えば絨毯やふとん等の上に置か
れて誤ってタイマー１１が操作された場合、温風発生装
置６により発生された温風は、蛇腹部８を通過して接続
筒９に侵入する。このとき吹き出し口１９は、本体１の
自重により絨毯やふとんの面内に沈みその表面で塞がれ
るか、その表面と近接した位置にある。このために温風
は、そのほとんどが直角に風路を変えて、ホース収納部
１７側とは反対側に位置されている接続部９の補助吹き
出し口２０より直接室内に排気される。したがって、温
風は本体１内に篭ることなく、本体１を異常に加熱させ
ることがない。

【００２７】この結果、接続筒９の先端を本体１の側面
下部に位置させることができるから、ホース７は本体１
の高さを有効に活用でき、その全長を長くすることがで
きる。

【００２８】実施例２．図５、図６はこの発明の第２の
実施例を示し、接続筒９の下面に形成した吹き出し口１
９に本体１とは反対の向きに延長して断面∩状をした一
対の温風ガイド壁２３を立設し、この温風ガイド壁２３
と仕切り壁２２で囲まれた先端開口部を補助吹き出し口
２０とした。このため、ホース収納部１７にホース７が
取り付けられた状態で吹き出し口１９がふとん等で塞が
れたときに、温風発生装置６で発生した温風は、温風ガ
イド壁２３によって案内され、本体１とは反対方向に導
かれて補助吹き出し口２０から室内に放出される。この
ために、本体１の外表面が高温風に触れて高温化するこ
とはない。

【００２９】また、一対の温風ガイド壁２３の間を閉塞
し、この閉塞面に本体１のホース収納部１７の内壁面に
水平に突設した支持部１０と着脱自在に嵌合する支持凹
部２４を形成しているので、温風の排気風路に支持部１
０が位置せず、温風により軟化したり変形することはな
い。さらに支持部１０と一対の温風ガイド壁２３の間の
側巾をほぼ同寸法とすることで、例えば本体１の移動時
において、ホース７の左右えのガタつきによる支持部１
０からのホース７の脱落や、異常音の発生もない。

【００３０】なお、一対の温風ガイド壁２３は接続筒９
の外側部に突出しているために、この部分が乾燥マット
１２の連通口１３に引っかかり、ホース７が乾燥マット
１２より容易に脱落しない。

【００３１】実施例３．図７と図８はこの発明の第３の
実施例であり、本体１のホース収納部１７に、一対の温
風ガイド壁２３の間に嵌合される断面∩状の立壁２６
を、上面に形成した温風路変更壁２５を水平状態に形成
した。このためにホース接続筒９を温風路変更壁２５に
支持された状態で、温風は温風路変更壁２５により、そ
の風路を変更させられる。従って温風による床面の高温
化、これに伴う変色や変形等が生じなく、床面の高寿命
化に役立つ。なおも立壁２６は温風路に直接位置しない
ために、温風により高温化せず温風ガイド壁２３との嵌
合が確実となり、さらに温風路変更壁２５の補強にもな
る。

【００３２】

【発明の効果】第１の発明のふとん乾燥機は、本体の高
さを有効利用してホースを本体に取り付けたので、ホー
スを長くすることができ、背の高いベッドでもふとんの
乾燥が容易に行えるという効果がある。

【００３３】第２の発明のふとん乾燥機は、ホースと乾
燥マットを接続した際、なんらかの外力がホースに加わ
っても、ホースが乾燥マットから脱落することがないと
いう効果がある。

【００３４】第３の発明のふとん乾燥機は、ホースを本
体に取り付けた状態で運転した場合、温風を本体から遠
くに排気させて、本体の高温化を防ぐようにした効果が
ある。

【００３５】第４の発明のふとん乾燥機は、ホースを本
体に取り付けた状態で運転した場合、床面に温風が直接
当らないようにして、床面の高温化を防止するようにし
た効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるふとん乾燥機をふと
んに置いた状態を示す正面図。

【図２】同ふとん乾燥機の使用状態における一部切欠断
面図。

【図３】同ふとん乾燥機のホースの要部斜視図。

【図４】同ふとん乾燥機の本体とホースを取り付けた状
態の一部切欠断面図。

【図５】他の実施例によるふとん乾燥機のホースの要部
斜視図。

【図６】同ふとん乾燥機の本体とホースを取り付けた状
態の一部切欠断面図。

【図７】他の実施例によるふとん乾燥機の本体とホース
を取り付けた状態の一部切欠正面図。

【図８】同ふとん乾燥機の本体とホースを取り付けた状
態の一部切欠正面図。

【図９】従来のふとん乾燥機の使用状態における一部切
欠断面図。

【図１０】同ふとん乾燥機を木板の床面に置いた状態を
示す正面図。

【図１１】同ふとん乾燥機をふとんの床面に置いた状態
を示す正面図。

【図１２】他の従来のふとん乾燥機を木板の床面に置い
た状態を示す正面図。

【符号の説明】

１ 本体 ６ 温風発生装置 ７ ホース ９ 接続筒 １０ 支持部 １２ 乾燥マット １３ 連通口 １９ 吹き出し口 ２０ 補助吹き出し口 ２１ 鍔部 ２２ 仕切り壁 ２３ 温風ガイド壁 ２５ 温風路変更壁 ２６ 立壁 Ａ 硬い床面（木板） Ｂ 柔らかい床面（ふとん） Ｈ 所定空間

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 太平 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地１ 三菱電機ホーム機器株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送風機と発熱体より成る温風発生装置を
   内蔵し、前記温風発生装置で発生する熱風の排気口を有
   する本体と、一端が前記排気口に接続され他端に吹き出
   し口を有する接続筒を設けた伸縮自在なホースと、前記
   本体の一側に前記吹き出し口を下方に向けて着脱自在に
   支持する支持部とを備え、前記支持部が前記ホースを支
   持した時、前記本体と対向しない前記接続筒の側面に補
   助吹き出し口を形成したことを特徴とするふとん乾燥
   機。
2. 【請求項２】 前記接続筒の前記吹き出し口および補助
   吹き出し口よりホース接続側の外壁面に突起を形成し、
   該突起を前記本体に対向する面と、非対向面とで異形に
   形成したことを特徴とする請求項１記載のふとん乾燥
   機。
3. 【請求項３】 前記接続筒の外側面に、前記補助吹き出
   し口に連接して、前面および下面を開放した温風ガイド
   壁を形成したことを特徴とする請求項１記載のふとん乾
   燥機。
4. 【請求項４】 前記接続筒の外側面に、前記補助吹き出
   し口に連接して一対の温風ガイド壁を設け、前記支持部
   に一対の温風ガイド壁の間に嵌合する立壁と、前記吹き
   出し口を閉口する温風路変更壁とを形成したことを特徴
   とする請求項１記載のふとん乾燥機。