JPH07181198A - 衝撃検出センサ - Google Patents

衝撃検出センサ

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Publication number
JPH07181198A
JPH07181198A JP5324251A JP32425193A JPH07181198A JP H07181198 A JPH07181198 A JP H07181198A JP 5324251 A JP5324251 A JP 5324251A JP 32425193 A JP32425193 A JP 32425193A JP H07181198 A JPH07181198 A JP H07181198A
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JP
Japan
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pressure receiving
impact
switch
sensor
primary
Prior art date
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Pending
Application number
JP5324251A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisahiro Ando
久弘 安藤
Masaki Hayashi
政樹 林
Takuya Otsuka
卓也 大塚
Tomoyuki Fukatsu
友之 深津
Kenji Ogata
健二 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に、確実な作動を得る。 【構成】 エアバッグ装置58を作動するために、扉外
板36が受ける衝撃を、少なくとも隣合う2個のプライ
マリセンサ35が作動して検出する。扉外板36と各プ
ライマリセンサ35との間隔が異なっていると、扉外板
36は、一方のプライマリセンサ35の受圧体40を先
に押圧する。受圧体40の受ける荷重が所定荷重に達す
ると薄肉部44が破断して受圧体40が移動でき、メン
ブレンスイッチ48が押圧されて作動する。薄肉部44
が破断すると、板ばね50の付勢力でスイッチ押圧作動
状態が維持されるとともに、扉外板36の更なる変形が
規制を受けずに可能となり、他方のプライマリセンサ3
5の受圧体40もメンブレンスイッチ48の作動に要す
る荷重を受けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、車両の側方か
らの衝突の場合にエアバッグ装置を作動するために、そ
の衝突に伴う衝撃を検出する衝撃検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突の際に乗員を保護する装置と
して、エアバッグ装置が知られている。車両の前方から
の衝突の場合だけでなく、側方からの衝突(側突)の場
合にも、エアバッグ装置を作動するのが好ましい。
【0003】エアバッグ装置を作動するには、側突に伴
う衝撃を検出する必要がある。側突による衝撃として
は、例えば、2種の形態が予想される。
【0004】一の衝撃形態は、衝撃荷重が扉のある部位
に集中して掛かる高荷重である場合、例えば、電柱等の
ポールに自己の車両の扉が衝突(ポール衝突)したよう
な場合のものである。他の衝撃形態は、衝撃荷重が車両
前後方向に沿って扉に分散して掛かり、部分的には高荷
重ではないが、全体としてはエアバッグ装置を作動すべ
き荷重である場合、例えば、他の車両が自己の車両の扉
に衝突(車両衝突)するような場合のものである。
【0005】このような異なる衝撃形態に対応して衝撃
を検出するには、次に説明するような衝撃検出センサが
考えられる。
【0006】すなわち、衝撃検出センサは、プライマリ
センサとセカンダリセンサとの2種のセンサで構成さ
れ、車両の扉内に設けられる。プライマリセンサとセカ
ンダリセンサとは、それぞれ個々に、薄型スイッチ(以
下、単にスイッチと称する)を備え、各スイッチは 扉
外板が衝撃を受けて変形することにより押圧されて作動
でき、制御回路を介してエアバッグ装置に接続される。
【0007】セカンダリセンサは、扉補強用のサイドイ
ンパクトビームに沿って扉の車両前後方向両端に亘り、
サイドインパクトビームの車両幅方向外方側に固定さ
れ、高荷重下で作動するように設定されて、扉の車両前
後方向に沿う任意の位置でポール衝突に伴う衝撃に対応
できる。
【0008】プライマリセンサは、セカンダリセンサの
長手方向に沿って所定間隔をおいて複数個位置して、セ
カンダリセンサを介してサイドインパクトビームに装着
され、各プライマリセンサは低荷重下で作動するように
設定されて、かつ、複数のプライマリセンサのうちの少
なくとも隣合う2個のプライマリセンサが作動した場合
にエアバッグ装置を作動するようにして、車両衝突に伴
う衝撃に対応できる。プライマリセンサは低荷重下で作
動するので、扉外板のプライマリセンサに対応する部位
をハンマー等で押打するだけでプライマリセンサが作動
する恐れがある。このような場合にはエアバッグ装置を
作動する必要はない。少なくとも隣合う2個のプライマ
リセンサが作動した場合にエアバッグ装置を作動するこ
とは、不要なエアバッグ装置の作動を防止することがで
きる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記プライ
マリセンサでは、側突に伴う衝撃がエアバッグ装置を作
動すべきもので、従って、隣合う2個のプライマリセン
サが共に作動すべきであるのに、側突が車両幅方向に対
して斜めであったり、側突する車両の側突部位の高さ
(バンパー高さ)と、プライマリセンサの取り付け高さ
位置とが異なっていたり、扉外板と各プライマリセンサ
との間隔が一定していなかったり(意匠上、平行である
とは限らない)すると、隣合う2個のプライマリセンサ
のうちの一方のプライマリセンサが先に、作動に要する
荷重を受け、扉外板の変形が、一方のプライマリセンサ
との関係で規制されて、一方のプライマリセンサが主
に、扉外板から及ばされる荷重を受け、隣の他方のプラ
イマリセンサは作動に要する荷重を受け難く、一方のプ
ライマリセンサは作動するものの、隣の他方のプライマ
リセンサは作動しない事態が予想される。
【0010】また、サイドインパクトビームの剛性は、
サイドインパクトビームの扉への取り付け近く、すなわ
ちサイドインパクトビームの長手方向端部で高く、サイ
ドインパクトビームの長手方向中央に向けて低くなり、
隣合う2個のプライマリセンサのうちの剛性の高い位置
にあるプライマリセンサが主に、扉外板から及ばされる
荷重を受け、剛性の低い位置にあるプライマリセンサは
作動に要する荷重を受け難く、上記と同様に、一方のプ
ライマリセンサは作動するものの、他方のプライマリセ
ンサは作動しない事態が予想される。
【0011】これを是正するのに、扉外板とスイッチと
の間にビームプレートを設け、扉外板が衝撃を受けて変
形するとビームプレートが押圧されて弾性変形してスイ
ッチが押圧作動されるようにし、かつ、ビームプレート
の変形量を大きくして、ビームプレートがスイッチを作
動するのに要する荷重を受けた後も扉外板が更なる変形
を行い、隣の他方のプライマリセンサのビームプレート
が、スイッチを作動するのに要する荷重を受けられるよ
うにすることが考えられる。
【0012】しかし、ビームプレートの変形量が大きく
なると、両プライマリセンサの重複作動時間が短くな
る。両プライマリセンサの重複作動時間が短いと、エア
バッグ装置を作動するための制御回路にとっては都合が
悪い。
【0013】従って、適正な作動を確保するには、ビー
ムプレートの変形量を適度に設定する必要がある。しか
し、その設定は、極めて面倒である。
【0014】本発明は上記事実を考慮し、簡単に、確実
な作動を得る衝撃検出センサを提供することが目的であ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、被衝撃部材の受ける衝撃を検出するため
に複数個設けられ、押圧されて作動するスイッチと、こ
のスイッチに対向して設けられ、被衝撃部材が衝撃を受
けて変形することにより受圧されるとともに、移動によ
ってスイッチを押圧作動可能な受圧部材と、この受圧部
材が所定の荷重を受けると破断して、スイッチを押圧作
動するための受圧部材の移動を許容する破断部と、この
破断部を介して受圧部材を支持し、受圧部材の移動量を
規制する支持部材と、前記破断部の破断後に前記受圧部
材のスイッチ押圧作動状態を維持する維持手段と、を備
えたことを特徴とする衝撃検出センサを提案するもので
ある。
【0016】
【作用】本発明に係る衝撃検出センサによれば、被衝撃
部材が衝撃を受けて変形することにより受圧部材が押圧
される。受圧部材の受ける荷重が所定荷重に達すると破
断部が破断し、受圧部材は、移動が許容されてスイッチ
を押圧作動する。
【0017】受圧部材のスイッチ押圧作動状態は維持手
段によって維持される。例えば、被衝撃部材の受ける衝
撃を、少なくとも隣合う2個の衝撃検出センサが共に作
動することによって検出しようとする場合、被衝撃部材
と受圧部材との間隔が異なっているために、隣合う2個
の検出センサのうちの一方の衝撃検出センサの受圧部材
が先に、スイッチを作動するのに要する荷重を受けたと
き、破断部が破断して受圧部材が移動して、被衝撃部材
の更なる変形が規制を受けずに可能となり、隣の他の衝
撃検出センサの受圧部材もスイッチの作動に要する荷重
を受けることができ、検出センサに掛かる荷重は均一化
される。
【0018】これにより、簡単に、適正な作動が得られ
る。
【0019】
【実施例】本発明の一実施例に係る衝撃検出センサを図
1乃至図8に基づき説明する。本実施例の衝撃検出セン
サは、エアバッグ装置を作動するために車両の側方から
の衝突(側突)に伴う衝撃を検出するものであり、各図
において、FRは車両前方を、UPは車両上方を、OU
Tは車両幅方向外方をそれぞれ示す。
【0020】図2乃至図4に示すように、扉12内に、
扉補強用のサイドインパクトビーム14が設けられてい
る。サイドインパクトビーム14は、略、扉12の車両
前後方向両端に亘る長尺円管状とされ、長手方向両端部
がL字片16を介して扉12に固定される。
【0021】サイドインパクトビーム14の車両幅方向
外方には、セカンダリセンサ18が配置される。セカン
ダリセンサ18は、略、サイドインパクトビーム14の
長手方向両端に亘る長尺とされる。
【0022】セカンダリセンサ18では、図5に示すよ
うに、基板20が、車両前後方向から見て凹型に形成さ
れ、基板20の背面がサイドインパクトビーム14に固
着される。基板20の凹内は、基板20と車両幅方向で
対向する蓋板22で閉成され、凹内には、一対のメンブ
レンスイッチ28、30が収容される。メンブレンスイ
ッチ28、30は、図示を省略するが、被覆層内に、一
対の電極層が絶縁層を介して対向配置された薄型スイッ
チとされ、電極層の対向方向を車両幅方向として、一方
のメンブレンスイッチ28は基板20に固着され、他方
のメンブレンスイッチ30は蓋板22に固着される。
【0023】メンブレンスイッチ28、30の車両後方
端部では、図5に示すように、各メンブレンスイッチ2
8、30に対応して2対のスイッチ出力用の端子板3
2、34が車両上方へ突出される。
【0024】車両の扉12の外板36が車両幅方向外方
から衝撃を受けて変形することにより、蓋板22が押圧
される。蓋板22の受ける荷重が所定の荷重に達すると
基板20の一部である(図5)21a、21bがサイド
インパクトビーム14側へ塑性変形して、メンブレンス
イッチ28、30が共に基板20の底と蓋板22との間
で挟圧され、この挟圧によって、メンブレンスイッチ2
8、30はいずれも、電極層同士が接触して電気的導通
可能となって作動できる。
【0025】セカンダリセンサ18の車両幅方向外方に
は、プライマリセンサ35(衝撃検出センサ)が設けら
れる。プライマリセンサ35は、セカンダリセンサ18
の長手方向に沿って所定間隔をおいて6個、装着され
る。
【0026】各プライマリセンサ35では、図1及び図
5に示すように、支持部材を構成する基体42に、受圧
部材を構成する受圧体40が設けられる。基体42は、
車両上下方向から見てC字型形状とされ、底部が、セカ
ンダリセンサ18の蓋板22に固定される。受圧体40
は、車両上下方向から見て台形形状とされ、頂部が車両
幅方向外方に突出し、底部の車両前後方向端が、基体4
2の開先間に、薄肉部44を介して連接される。基体4
2と受圧体40との間には、基体42の底部にメンブレ
ンスイッチ48が固着される。メンブレンスイッチ48
は、上記メンブレンスイッチ28、30と同様に、被覆
層内に、一対の電極層が絶縁層を介して車両幅方向で対
向配置された薄型スイッチとされる。メンブレンスイッ
チ48の上端からは、一対のスイッチ出力用の端子板5
2が突出される。
【0027】受圧体40の底部には、メンブレンスイッ
チ48へ向けて突出する突起54が、車両上下方向に沿
って形成される。扉12の外板36(被衝撃部材)が車
両幅方向外方から衝撃を受けて変形することにより、受
圧体40の頂部が押圧される。受圧体40が受ける荷重
が所定の荷重に達すると、薄肉部44が破断する。この
破断により、受圧体40は、基体42と分離され、メン
ブレンスイッチ48に向けて離間位置から移動可能とな
る。受圧体40の移動によって、突起54がメンブレン
スイッチ48を押圧し、受圧体40と基体42との間に
メンブレンスイッチ48が挟圧される。これにより、メ
ンブレンスイッチ48は、電極層同士が接触して電気的
導通可能となって作動できる。
【0028】図5、図7及び図8に示すように、受圧体
40と、基体42との間には、下端部に、維持部材を構
成する板ばね50が設けられる。板ばね50は、U字型
に折り返し形成され、一端部が、受圧体40に形成され
た嵌合溝56に嵌まり込み、他端部が、基体42に形成
された嵌合溝58に嵌まり込んで、常時、受圧体40を
スイッチ押圧方向(車両幅方向内方)へ付勢している。
薄肉部44が破断すると、受圧体40は、これが受ける
荷重の如何に関わらず、板ばね50によって、スイッチ
押圧方向(車両幅方向内方)へ図7の状態から図8の状
態に移動でき、衝撃荷重が消失されても、スイッチ押圧
作動状態は維持される。
【0029】プライマリセンサ35の端子板52と、セ
カンダリセンサ18の端子板32、34とは、エアバッ
グ装置を作動するための制御回路に接続される。図6に
示すように、セカンダリセンサ18のメンブレンスイッ
チ28、30が共に作動すると、スクイブ56に電流が
流れ、これに基づき、エアバッグ装置58が作動する。
また、6個のプライマリセンサ35のうちの少なくとも
隣合う2個のプライマリセンサ35、例えば、プライマ
リセンサ35A、35Bのメンブレンスイッチ48A、
48Bが共に作動すると、スクイブ56に電流が流れ、
これに基づき、エアバッグ装置58が作動する。なお、
プライマリセンサ35は、車両前方から順に、それぞれ
プラマリセンサ35A、プラマリセンサ35B、プラマ
リセンサ35C、プラマリセンサ35D、プラマリセン
サ35E、プラマリセンサ35Fとし、メンブレンスイ
ッチ48は、プラマリセンサ35A、プラマリセンサ3
5B、プラマリセンサ35C、プラマリセンサ35D、
プラマリセンサ35E、プラマリセンサ35Fに対応し
て、それぞれ、メンブレンスイッチ48A、メンブレン
スイッチ48B、メンブレンスイッチ48C、メンブレ
ンスイッチ48D、メンブレンスイッチ48E、メンブ
レンスイッチ48Fとする。
【0030】なお、セカンダリセンサ18は、高荷重下
で作動するように設定され、各プライマリセンサ35
は、低荷重下で作動するように設定される。
【0031】次に上記実施例の作用を説明する。まず、
側突による衝撃としては、例えば、2種の形態が可能で
ある。一の衝撃形態は、衝撃荷重が扉12のある部位に
集中して掛かる高荷重である場合、例えば、電柱等のポ
ールに自己の車両の扉12が衝突(ポール衝突)したよ
うな場合であり、他の衝撃形態は、衝撃荷重が車両前後
方向に沿って扉12に分散して掛かり、部分的には高荷
重ではないが、全体としてはエアバッグ装置58を作動
すべき荷重である場合、例えば、他の車両が自己の車両
の扉12に衝突(車両衝突)するような場合のものであ
る。
【0032】セカンダリセンサ18は、サイドインパク
トビーム14に沿って扉12の車両前後方向両端に亘
り、高荷重下で作動するように設定されて、扉12の車
両前後方向に沿う任意の位置でポール衝突に伴う衝撃に
対応できる。
【0033】プライマリセンサ35は、セカンダリセン
サ18の長手方向に沿って所定間隔をおいて複数個配置
され、各プライマリセンサ35は低荷重下で作動するよ
うに設定されて、かつ、少なくとも隣合う2個のプライ
マリセンサ35が作動した場合にエアバッグ装置58を
作動するようにして、車両衝突に伴う衝撃に対応でき
る。プライマリセンサ35は低荷重下で作動するので、
扉12の外板36のプライマリセンサ35に対応する部
位をハンマー等で押打するだけでプライマリセンサ35
が作動する恐れがある。このような場合にはエアバッグ
装置58を作動する必要はない。少なくとも隣合う2個
のプライマリセンサ35が作動した場合にエアバッグ装
置35を作動することは、不要なエアバッグ装置58の
作動を防止することができる。
【0034】ここで、側突に伴う衝撃がエアバッグ装置
58を作動すべきもので、従って、少なくとも隣合う2
個のプライマリセンサ35が共に作動すべきであると
き、側突が車両幅方向に対して斜めであったり、側突す
る車の側突部位高さ(通常は、バンパ高さと考えられ
る)と、プライマリセンサ35の取り付け高さとが異な
っていたり、扉12の外板36とサイドインパクトビー
ム14とが平行でなく扉12の外板36と各プライマリ
センサ35との間隔が異なっていたり(意匠上、平行で
あるとは限らない)すると、先に、隣合う2個のプライ
マリセンサ35のうちの一方のプライマリセンサ35の
ビームプレート40にメンブレンスイッチ48を押圧作
動する荷重が掛かる場合がある。
【0035】このような場合のプライマリセンサ35の
作動について、以下に説明する。衝撃を受ける前は、隣
合う2個のプライマリセンサ35は、図1(A)に示す
状態にあり、扉12の外板36との間隔が異なる。扉1
2の外板36は、衝撃を受けて変形(図1(A)で実線
状態から鎖線状態へ変形)すると、外板36との間隔が
小さい一方のプライマリセンサ35(図1で左側)の受
圧体40を先に当接押圧する。受圧体40の受ける荷重
が所定荷重に達すると、図1(B)に示すように、薄肉
部44が破断して、受圧体40が移動でき、メンブレン
スイッチ48と当接し、メンブレンスイッチ48が押圧
されて作動する。薄肉部44が破断すると、板ばね50
の付勢力によって、受圧体40によるメンブレンスイッ
チ48の押圧作動状態が維持される。
【0036】受圧体40の移動により、図1(B)に示
すように、扉12の外板36の更なる変形(図1の鎖線
状態から実線状態へ変形)が規制を受けずに可能とな
り、隣の他方のプライマリセンサ35のビームプレート
40もメンブレンスイッチ48の作動に要する荷重を受
けることができ、両プライマリセンサ35のビームプレ
ート40に掛かる荷重は均一となる。これにより、隣の
他方のプライマリセンサ35のメンブレンスイッチ48
が、図1(B)で鎖線状態から実線状態へ移動し、隣合
う2個のプライマリセンサ35のメンブレンスイッチ4
8が共に作動する。
【0037】また、プライマリセンサ35の受圧体40
は、板ばね50によって、スイッチ作動状態が維持され
るので、両プライマリセンサ35の重複作動時間が十分
長く確保され、エアバッグ装置58を作動するための制
御回路(図6)にとって好ましい。
【0038】これにより、受圧部材を弾性変形可能なビ
ームプレートで形成してそのビームプレートの変形量の
設定に特段の配慮をなすようなことを要せずに、簡単
に、適正な作動が得られる。
【0039】なお、一方のプライマリセンサ35のメン
ブレンスイッチ48が作動するものの、隣の他方のプラ
イマリセンサ35の受圧体40が、メンブレンスイッチ
48を作動するのに要する荷重を受けない場合、すなわ
ち、扉12の外板36が受ける衝撃がエアバッグ装置5
8の作動を要しない軽微の衝撃である場合、そのまま放
置すると、次の衝撃に対応できない。そこで、自己診断
手段が設けられる。自己診断手段では、図6に示すよう
に、ダイアグ用端子60、62の端子電位がコンピュー
タで監視される。ダイアグ用端子60の端子電圧は、プ
ライマリセンサ48A、48C、48Dがいずれも作動
していない状態で、0Vであり、プライマリセンサ48
A、48C、48Eのいずれかが作動した状態では、+
BVとなる。ダイアグ用端子60に検査用所定電圧CV
を印加(スクイブ56が誤作動しないように電流制限が
行われる)した際のダイアグ用端子62の端子電圧は、
プライマリセンサ48B、48D、48Fがいずれも作
動していない状態で、略+CVであり、プライマリセン
サ48B、48D、48Fのいずれかが作動した状態で
は、略0Vとなる。これら電圧の変化により、プライマ
リセンサ35の作動したことが検知され、その発生がメ
モリーに記憶されるとともに、警告ランプが点灯して運
転者にプライマリセンサ35の補修、交換が必要である
ことが告知される。なお、コンピュータによる監視は、
一定時間毎、あるいは、エンジン始動時毎に行うとよ
い。
【0040】また、プライマリセンサ35の作動したこ
とを検知したときは、図6の制御回路を開いて、スクイ
ブ56に電流が流れないようにすれば、エアバッグ装置
58の作動を要しない軽微な衝撃によって隣の正常なプ
ライマリセンサ35が作動したような場合にも、エアバ
ッグ装置58は作動しない。エアバッグ装置58の誤作
動が防止される。
【0041】なお、図1(A)に示すように、受圧体4
0の移動量Lは、受圧体40の突起54とメンブレンス
イッチ48との離間距離S1と、メンブレンスイッチ4
8のオンストローク(電極層間の離間距離)S2との合
計であり、その数値は、扉12の外板36と各プライマ
リセンサ35との間隔がどの程度異なっているか等によ
って設定される。すなわち、受圧体40の移動量Lは、
エアバッグ装置58を作動すべき衝撃(車両衝突に係る
衝撃形態)で、隣合う2個のプライマリセンサ35が共
に作動できるように、設定される。
【0042】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、種々変更可能である。例えば、上記実施例で
は、車両の側方からの衝突の際に、乗員保護装置として
のエアバック装置に適用される衝撃検出センサについて
説明したが、これに限定されない。例えば、エアバッグ
装置は、扉内に設けたもの、あるいは、運転席前方、助
手席前方に設けたもの等、いずれであってもよく、ま
た、乗員保護装置は、エアバッグ装置に限らず、車両急
減速時にウエビングを巻き取るプリローダ等のその他の
ものであってもよい。更には、乗員保護装置以外のもの
にも本発明は適用可能である。
【0043】また、スイッチは、メンブレンスイッチ4
8に限定されず、押圧作動できればよく、更に、破断部
は、薄肉部44に限定されず、所定荷重下で、破断でき
ればよいものである。
【0044】更に、プライマリセンサ35の個数や、エ
アバッグ装置を作動させるためのプライマリセンサ35
の所定位置関係、所定個数は、任意である。
【0045】また、板ばね50は、受圧体40と基体4
2との下端部に設けることに加え、上端部にも設けるこ
とが可能であり、また、他の部位に設けてもよく、更
に、維持手段は、板ばね50に限定されるものではな
い。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る衝撃検出センサによれば、
簡単に、確実な作動が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るプライマリセンサを車
両上方から見た図であり、(A)は、衝撃を受ける前の
状態、(B)は、板ばねを省略して、衝撃を受けて両プ
ライマリセンサが共に作動した状態をそれぞれ示す。
【図2】本実施例に係るプライマリセンサの、車両の扉
内に設けた状態を示し、車両前後方向から見た図であ
る。
【図3】本実施例に係るプライマリセンサの、車両の扉
内に設けた状態を示し、車両幅方向外方から見た図であ
る。
【図4】本実施例に係るプライマリセンサの、車両の扉
内に設けた状態を示し、車両上下方向から見た図であ
る。
【図5】本実施例に係るプライマリセンサの斜視図であ
る。
【図6】エアバッグ装置を作動するための制御回路図で
ある。
【図7】本実施例に係るプライマリセンサを車両前後方
向から見た断面図である。
【図8】作動状態を示す図7に対応する図である。
【符号の説明】
35 プライマリセンサ(衝撃検出センサ) 36 被衝撃部材 40 受圧体(受圧部材) 42 基体(支持部材) 44 薄肉部(破断部) 48 メンブレンスイッチ(スイッチ) 50 板ばね(維持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 卓也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 深津 友之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 緒方 健二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被衝撃部材の受ける衝撃を検出するため
    に複数個設けられ、 押圧されて作動するスイッチと、 このスイッチに対向して設けられ、被衝撃部材が衝撃を
    受けて変形することにより受圧されるとともに、移動に
    よってスイッチを押圧作動可能な受圧部材と、 この受圧部材が所定の荷重を受けると破断して、スイッ
    チを押圧作動するための受圧部材の移動を許容する破断
    部と、 この破断部を介して受圧部材を支持し、受圧部材の移動
    量を規制する支持部材と、 前記破断部の破断後に前記受圧部材のスイッチ押圧作動
    状態を維持する維持手段と、 を備えたことを特徴とする衝撃検出センサ。
JP5324251A 1993-12-22 1993-12-22 衝撃検出センサ Pending JPH07181198A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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