JPH07178637A - ワーク組立装置 - Google Patents

ワーク組立装置

Info

Publication number
JPH07178637A
JPH07178637A JP32527793A JP32527793A JPH07178637A JP H07178637 A JPH07178637 A JP H07178637A JP 32527793 A JP32527793 A JP 32527793A JP 32527793 A JP32527793 A JP 32527793A JP H07178637 A JPH07178637 A JP H07178637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
stage
positioning
welding
positioning welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32527793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3026337B2 (ja
Inventor
Seijiro Ura
誠二郎 浦
Tsutomu Arai
勉 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5325277A priority Critical patent/JP3026337B2/ja
Publication of JPH07178637A publication Critical patent/JPH07178637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3026337B2 publication Critical patent/JP3026337B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク組立装置における位置決め溶接手段の
精度調整を確実かつ迅速に行うことにより生産性を向上
させるとともに、設備コストの低減を図ることを目的と
する。 【構成】 供給されるすべてのワークの位置決めとその
溶接とを一括して行う第1位置決め溶接手段83を備え
た第1組立作業ステージ45を設け、前記搬送手段から
ワークの搬送方向と直交する方向に伸延してガイドレー
ル88を敷設し、前記第1位置決め溶接手段83に替え
て前記第1組立作業ステージ45に投入される、供給さ
れるすべてのワークの位置決めとその溶接とを一括して
行う第1入替え用位置決め溶接手段83aを、前記ガイ
ドレール88上に移動自在に設けた。また、リアパネル
59の下端を支持する台板64および支持部65と、該
リアパネル59を側方から押える回動自在に設けられた
押えアーム63とを有し、前記リアパネル59を受け取
った後、所定の位置および姿勢に保持するリアパネル保
持手段58を中央トランスファーバー51a上に昇降自
在に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車のメイ
ンボディの組み立てを行うワーク組立装置に関し、特
に、生産性の向上と設備コストの低減とを図ったものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車車体組立ラインは、組み立
てる各種のワークを組立位置に位置決めする位置決めス
テージ、位置決めされたワークをスポット溶接する位置
決め溶接ステージ、またスポット溶接の増し打ちステー
ジなどのように、車体の組立作業を行う多数のステージ
を有しており、各ステージごとに定められた作業を行う
ようになっている。
【0003】図6は、従来のワーク組立装置10の概略
構成を示す平面図である。このワーク組立装置10は、
自動車のメインボディの組み立てを行うものであって、
図示しないドロップリフタからボディの基礎となるフロ
アメインを受け取り、第1受取ステージ11のフロアメ
インを保持するフロア保持手段にセットする。また、車
体の後部の側壁を構成するリアパネルは、ローダ33か
ら供給され、フロアメインの搬送方向後方のフィンガー
上に落下なきよう仰向けに寝かせて載置される。次い
で、この状態で第2受取ステージ13に搬送され、図示
しないドロップリフタから車体の両側の側壁を構成する
ボディサイドを受け取って前記フロアメインと位置決め
溶接を行う。さらに、第2受取ステージ13では、エア
ボックスとも呼ばれるカウル&ダッシュおよびリアウェ
スト&パーセルが、それぞれローダ31および32から
供給される。
【0004】次に、第1位置決め溶接ステージ26に搬
送され、上記各種ワークの位置決め溶接が行われる。こ
こで、前記リアパネルは、前述したように、フロアメイ
ン等の他のワークの後方のフィンガー上に載置されて搬
送され、このフィンガーから位置決め手段34a,34
bに受け渡される。そして、前記リアパネルは、この搬
送方向に向かって左右に一つずつ配設された位置決め手
段34a,34bの作動により、回転せられてほぼ立て
た状態の位置に位置決めされた後、他のワークとともに
位置決め溶接される。
【0005】第1位置決め溶接ステージ26は、3つの
ステージ15,16,17から構成されており、3種の
新旧モデル車に対し適用可能になっている。また、それ
ぞれのステージには、入替え用ステージ15a,16
a,17aが付設されている。したがって、位置決め溶
接の精度出しを必要とするステージがあった場合には、
通常稼働中の組立ラインの外で、ワークの位置決め溶接
手段の精度調整を行った後に、比較的短期間で、前記入
替え用ステージから前記第1位置決め溶接ステージ26
に精度調整後の位置決め溶接手段を投入することが可能
である。
【0006】第1位置決め溶接ステージ26における位
置決め溶接が終了すると、増し打ちステージ18に搬送
され、溶接ロボット35…によるスポット溶接の増し打
ちが行われる。次いで、第3受取ステージ21に搬送さ
れ、ローダ36から車体の天井壁を構成するルーフが供
給される。そして、第2位置決め溶接ステージ27に
て、前記ルーフ等の位置決め溶接が行われた後、搬出ス
テージ25から図示しないドロップリフタにより外部に
搬出される。また、第2位置決め溶接ステージ27は、
前記第1位置決め溶接ステージ26と同様に、3つのス
テージ22,23,24から構成されており、入替え用
ステージ22a,23a,24aが付設されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した従来のワーク組立装置10にあっては、まずフロ
アメインをフロア保持手段にセットし、ボディサイド、
エアボックス、…と順次位置決めしながらスポット溶接
を行い、組み立てていくものであるため、図示のよう
に、位置決めして溶接するステージが主として3箇所に
分散されており、特に、第2受取ステージ13で使用さ
れる位置決め溶接手段についてはバックアップがないの
で、位置決め溶接に使用される治具等の精度調整は、組
立ライン稼働中にはなし得ず、休日等に時間をかけて行
わざるを得ない。
【0008】また、第1および第2位置決め溶接ステー
ジ26,27にあっても、それぞれに付設されるバック
アップ用ステージで行われる精度調整は、仮のリフタ上
で各種ワークを組み付けつつ行われるため通常のライン
内と条件が若干異なる。このため、前記精度調整は困難
を要するものであり、通常のライン内に投入した後に再
調整の必要が生じることもあった。
【0009】さらに、前記リアパネルは、略板状を呈し
ており、搬送手段上に載置された状態で溶接位置まで搬
送され、位置決め手段34a,34bの作動により回転
せられて位置決めされるものであるため、変形を防止す
る必要性から、前記位置決め手段34a,34bの双方
を正確に同期させて動作できる高コストの設備を設けな
ければならなかった。この場合に、ロボットにより前記
リアパネルの位置決めを行うことも考えられるが、この
ために専用ロボットを導入するのは設備コストの増大を
招くことになる。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、ワーク組立装置における位置決め
溶接手段の精度調整を確実かつ迅速に行うことにより生
産性を向上させるとともに、設備コストの低減を図るこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数のワークを受け取り搬送手段にて搬送
するとともに、前記ワークを位置決めし溶接して組み立
てるワーク組立装置において、供給されるすべてのワー
クの位置決めとその溶接とを一括して行う位置決め溶接
手段を備えた組立作業ステージを設け、前記搬送手段か
らワークの搬送方向と直交する方向に伸延してガイドレ
ールを敷設し、前記位置決め溶接手段に替えて前記組立
作業ステージに投入される、供給されるすべてのワーク
の位置決めとその溶接とを一括して行う入替え用位置決
め溶接手段を、前記ガイドレール上に移動自在に設けた
ことを特徴とするワーク組立装置である。
【0012】また、所定のワークの下端を支持する支持
部と、該ワークを側方から押える回動自在に設けられた
押え部とを有し、前記ワークを受け取った後、所定の位
置および姿勢に保持するワーク保持手段を前記搬送手段
上に設けた。
【0013】
【作用】このように構成した本発明にあっては、複数の
ワークが順次供給され、搬送手段により組立作業ステー
ジに向けて搬送される。次いで、この組立作業ステージ
に備えられた位置決め溶接手段により、供給されるすべ
てのワークの位置決めとその溶接とが一括して行われ
る。ここで、前記搬送手段からワークの搬送方向と直交
する方向に伸延して敷設されたガイドレール上には、入
替え用位置決め溶接手段が移動自在に設けられており、
この位置決め溶接手段は、本ライン生産とは別に精度調
整され、必要時にそのまま解体することなく、ガイドレ
ール上を滑らせて短期間に本ラインに投入される。これ
により、精度調整した位置決め溶接手段を使用しての生
産を正確かつ迅速に行うことができる。
【0014】また、所定のワークの下端を支持する支持
部と、該ワークを側方から押える回動自在に設けられた
押え部とを有し、前記ワークを受け取った後、所定の位
置および姿勢に保持するワーク保持手段を前記搬送手段
上に設けたので、ワークを落下なきように保持して最終
的な組み立て状態のまま搬送し、そのままの姿勢で溶接
作業に付すことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の一実施例に係るワーク組立装置
40の概略構成を示す平面図、図2は、図1に示される
ワーク保持手段としてのリアパネル保持手段を示す
(a)平面図および(b)正面図、図3は、図1に示さ
れるリアパネル受取手段を示す(a)正面図および
(b)側面図、図4は、図1に示されるボディサイド受
取手段を示す(a)正面図および(b)D−D線に沿う
断面図、図5は、図1に示される第1位置決め溶接手段
を示す側面図である。なお、各図においては、図1のA
方向から見た図を正面図とした。
【0016】本実施例のワーク組立装置40は、自動車
のメインボディを構成する各種ワークとしてのフロアメ
イン、リアパネル、ボディサイド、エアボックス、リア
ウェスト&パーセル、およびルーフ等を位置決め溶接し
て組み立てる装置であり、図1に示したように、第1受
取ステージ41、アイドルステージ42、第2受取ステ
ージ43、第3受取ステージ44、第1組立作業ステー
ジ45、第2組立作業ステージ46、検査ステージ4
7、搬出ステージ48、およびワーク抜き出しステージ
49を有している。
【0017】また、搬送手段としてのトランスファーバ
ー51が、図示のように、ワークの搬送方向に伸延して
進退移動自在に設けられており、このトランスファーバ
ー51は、中央トランスファーバー51aと、その両側
に平行に所定距離だけ離間させて設けられる2本の側方
トランスファーバー51b,51bとから構成される。
このトランスファーバー51上には、後述するように、
供給されるワークを保持する保持手段が、所定の位置に
昇降自在に構成して設けられる。各ステージには、ワー
クの受取手段が設置されており、前記トランスファーバ
ー51を進退移動させつつ前記保持手段上に保持された
ワークを前記受取手段に受け渡すことにより、図中矢印
B方向にワークの搬送が行われるようになっている。
【0018】第1受取ステージ41においては、中央ト
ランスファーバー51a上に、図示しないフロア保持手
段が昇降自在に設けられる。ボディの基礎となる図示し
ないフロアメインは、第1受取ステージ41に、図示し
ないドロップリフタにより供給されるが、直接このフロ
ア保持手段で受け取るように構成されている。なお、こ
のフロア保持手段は、図示省略するが、ワークの搬送の
ため他の前記各ステージ42〜47の中央トランスファ
ーバー51a上にも設けられており、これに対応して、
同様に図示省略するが、各ステージ42〜48には、前
記フロアメインを受け取るフロアメイン受取手段が設置
される。アイドルステージ42では、前記トランスファ
ーバー51により搬送されるフロアメインを受け渡す。
【0019】第2受取ステージ43における側方トラン
スファーバー51b,51b上には、ボディサイド保持
手段77(図4参照)が昇降自在に設けられる。本実施
例では、図示しないドロップリフタから車体の両側の側
壁を構成する左右2つのボディサイドが供給され、受取
手段52を介してボディサイド保持手段77に受け渡す
ようになっている。
【0020】第2受取ステージ43の側方には、リアパ
ネル置き台53、リアウェスト&パーセル置き台54、
およびエアボックス置き台55が付設されている。ま
た、2台のロボット56,57が、これら置き台53〜
55と第2受取ステージ43との間に設置される。そし
て、ロボット56は、アームを矢印方向に旋回させつ
つ、リアウェスト&パーセル置き台54からリアウェス
ト&パーセルを取り出し、先に保持されている前述した
左右2つのボディサイドの間の所定位置にセットするよ
うに構成される。
【0021】また、ロボット56は、リアパネル置き台
53から車体の後部の側壁を構成するリアパネルを取り
出し、最終的な組み立て状態にセットして停止後、中央
トランスファーバー51a上に設けられたワーク保持手
段としてのリアパネル保持手段58により保持されるよ
うになっている。このリアパネル保持手段58は、図2
に示したように、昇降手段60とクランプ手段61とを
有している。支持部としての台板64が昇降手段60に
より昇降自在となるように取り付けられており、この台
板64とクランプ手段61に設けた支持部65とをリア
パネル59の下端に当接させて保持する。一方、クラン
プ手段61は、シリンダ62と、このシリンダ62の作
動により略90°回動せられる押え部としての押えアー
ム63とを有し、リアパネル59を側方から押し付けて
落下なきように保持できるようになっている。
【0022】また、前記ロボット57は、アームを矢印
方向に旋回させつつ、エアボックス置き台57から図示
しないエアボックスを取り出し、先に保持されている前
述した左右2つのボディサイドの間の所定位置にセット
するように構成される。
【0023】第3受取ステージ44では、オーバーヘッ
ドローダ73から車体の天井壁を構成するルーフ82
(図4参照)が供給される。この第3受取ステージ44
には、上流のステージから搬送されるワークを受け取り
保持するため、リアパネル受取手段66およびボディサ
イド受取手段67等が設置されている。
【0024】リアパネル受取手段66は、図3に示した
ように、昇降手段68とクランプ手段69とを有し、基
台72上に、中央トランスファーバー51aを挟んで両
側に2台設置されており、トランスファーバー51によ
り搬送されるリアパネルの受け取りおよび受け渡しを行
う。このリアパネル受取手段66は、前述したリアパネ
ル保持手段58とほぼ同様な動作をなすように構成され
る。すなわち昇降手段68によりクランプ手段69を上
昇させ、次いで、シリンダ70の作動により押えアーム
71が略90°回動せられてリアパネル59を押える。
この動作中、リアパネル59は、リアパネル保持手段5
8により所定の位置および姿勢に保持された状態が維持
されるため、2台のリアパネル受取手段の動作を正確に
同期させる必要は特にない。そして、次のステージへ搬
送する場合は、図3の状態で、中央トランスファーバー
51a上に先程のものは別に下流側に設けられているリ
アパネル保持手段58の昇降手段の作動により、台板6
4およびクランプ手段61が上昇し、保持完了後、リア
パネル受取手段66の昇降手段68の作動によりクラン
プ手段69が下降して受け渡し、この後、トランスファ
ーバー51が前進することにより搬送されるようになっ
ている。
【0025】ボディサイド受取手段67は、図1に示し
たように、基台72上に、トランスファーバー51を挟
んで両側に2台設置されている。このボディサイド受取
手段67は、図4に示したように、矩形形状の支持台7
4を有し、この矩形形状の支持台74に、上部クランプ
手段75a,75bおよび下部クランプ手段76a,7
6bが設けられている。側方トランスファーバー51b
上に設けられたボディサイド保持手段77等により搬送
されるボディサイド78に対し、側方から各クランプ手
段のシリンダの作動により押え部を前進させて受け取
り、保持するように構成されている。
【0026】ここで、下部クランプ手段76a,76b
は、先端に取り付けられた押え部79を前進させるのみ
で、ボディサイド78の下部をクランプする。一方、上
部クランプ手段75a,75bの先端には、下押え部8
0および上押え部81が取り付けられており、ボディサ
イド78に向けてこれらの押え部80,81が前進せら
れ、まず下押え部80により下方から位置決めされ、次
いで、ルーフ82がオーバーヘッドローダ73から供給
されると、上押え部81により、さらに確実にクランプ
されるようになっている。
【0027】第1組立作業ステージ45には、上流のス
テージで供給され搬送されてきたすべてのワークの位置
決めとその溶接とを一括して行う第1位置決め溶接手段
83が設けられる。この第1位置決め溶接手段83は、
図5に示したように、複数のフレーム材から構成される
枠組み84を有し、この枠組み84の下部には、第1位
置決め溶接手段全体を支える車輪85が取り付けられて
いる。基台72上には、トランスファーバー51からワ
ークの搬送方向と直交する方向に伸延してガイドレール
88が敷設され、このガイドレール88上に前記車輪8
5が載置されるようにして、第1位置決め溶接手段83
が設置されている。
【0028】前記第1位置決め溶接手段83は、図示の
ように、複数の位置決め手段86…を有しており、本実
施例では、精度調整された各種の治具より構成される
が、NCロケータを使用して多種類のワークに適応し得
るように構成してもよい。また、前記第1位置決め溶接
手段83は、複数の溶接手段87…からなるマルチスポ
ットウェルダと図示しない溶接用ロボットとを有してお
り、前記位置決め手段86…により位置決めされた各種
ワークは、これらマルチスポットウェルダおよび溶接用
ロボットにて一括して溶接される。
【0029】また、第1組立作業ステージ45に隣接し
て第1入替え用ステージ45aが設けられる。この第1
入替え用ステージ45aの前記ガイドレール88上に
は、すべてのワークの位置決めとその溶接とを一括して
行う第1入替え用位置決め溶接手段83aが移動自在に
設けられており、前記第1位置決め溶接手段83に替え
て前記組立作業ステージ45に投入できるように、前記
第1位置決め溶接手段83とほぼ同様な機能を有する構
造に構成されている。本実施例では、この第1入替え用
位置決め溶接手段83aを次々期モデル車用とし、本ラ
イン生産中に精度調整を行うようになっている。なお、
第1入替え用位置決め溶接手段83aを本ラインに投入
する場合にあっては、トランスファーバー51の図示し
ない連結部を開放し、分離した一方を水平方向に移動さ
せて行うように構成されている。
【0030】第2組立作業ステージ46には、次期モデ
ル車用として使用される第2位置決め溶接手段84が設
置される。また、第1組立作業ステージ45と同様に、
第2組立作業ステージ46に隣接して第2入替え用ステ
ージ46aが設けられており、この第2入替え用ステー
ジ46aには、第2組立作業ステージ46から搬送方向
に直交して伸延したガイドレール89上に第2入替え用
位置決め溶接手段84aが移動自在に設けられる。本実
施例では、この第2入替え用位置決め溶接手段84aを
現モデル車用とし、すなわち、第1位置決め溶接手段8
3と同等の治具等から構成し、本ライン生産中に精度調
整を行うことが可能となっている。
【0031】このように、現モデル車を含め、次期およ
び次々期のモデル車についても、それぞれの位置決め溶
接手段84a,84,83aを本ライン生産とは別に精
度調整し、そのまま解体することなくガイドレール8
8,89上を滑らせて短期間に投入できる構造となって
いる。
【0032】検査ステージ47は、各種のチェックおよ
びバックアップのためのステージであり、この検査ステ
ージ47を経て、位置決め溶接後のワーク、すなわちメ
インボディアッシは、さらにトランスファーバー51に
より搬出ステージ48に搬送されて図示しないドロップ
リフタにより搬出されるようになっている。なお、メイ
ンボディアッシを生産ラインから抜き出して検査するた
めのワーク抜き出しステージ49が本装置の最下流に設
けられている。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
図示しないドロップリフタからフロアメインが供給さ
れ、第1受取ステージ41の中央トランスファーバー5
1a上に設けられたフロア保持手段にセットされる。こ
の場合、昇降自在のフロア保持手段は、あらかじめ上位
置に設定されている。この状態でトランスファーバー5
1を搬送方向に所定距離だけ水平移動させ、アイドルス
テージ42の位置で停止し、ここに設けられた図示しな
い前記フロアメイン受取手段が下位置から上位置に上昇
してフロアメインを受けとる。一方、フロア保持手段
は、この後、下位置に下降し、この状態でトランスファ
ーバー51が搬送方向と反対方向に所定距離だけ水平移
動して戻る。そして、元の第1受取ステージ41の位置
で停止し、フロア保持手段が上位置まで上昇して次のワ
ークに備える。このようにして、各種ワークは、同一の
高さに保持された状態で順次受け渡されて搬送されるよ
うになっており、以降のステージにおいてもほぼ同様な
受け渡しによる搬送がなされ、その記述は一部省略す
る。
【0034】供給された前記フロアメインは、アイドル
ステージ42を経て第2受取ステージ43に搬送され
る。ドロップリフタから左右のボディサイドが供給さ
れ、受取手段52を介して側方トランスファーバー51
b,51b上に設けられた昇降自在のボディサイド保持
手段77,77(図4参照)に受け渡され保持される。
次いで、ロボット56,57の作動により、リアウェス
ト&パーセルおよびエアボックスをそれぞれの置き台5
4,55から取り出して前記左右のボディサイドの間の
所定位置にセットする。
【0035】また、ロボット56は、リアパネル置き台
53からリアパネル59を取り出し、最終的な組み立て
状態にセットして停止させる。この後、図2に示したよ
うに、中央トランスファーバー51a上に設けられた昇
降自在のリアパネル保持手段58が矢印方向に上昇して
上位置にセットされ、リアパネル59の下端を支持す
る。次いで、クランプ手段61のシリンダ62を作動さ
せて、押えアーム63を図中C位置から略90°回動さ
せ、リアパネル59を側方から押し付ける。こうして、
リアパネル59は、落下なきように保持され、最終的な
組み立て状態のまま搬送され、そのままの姿勢で溶接作
業に付すことができる。
【0036】それぞれのワークをトランスファーバー5
1上に設けられたそれぞれの保持手段で保持したまま第
3受取ステージ44に搬送され、搬送されるワークをリ
アパネル受取手段66およびボディサイド受取手段67
等により受け取る。また、オーバーヘッドローダ73か
らルーフ82(図4参照)が供給され、所定位置にセッ
トされる。
【0037】次に、すべてのワークが供給され保持され
た状態で、第1組立作業ステージ45に搬送される。こ
の第1組立作業ステージ45では、第1位置決め溶接手
段83により、すべてのワークの位置決めとその溶接と
が一括して行われる。
【0038】本実施例では、この第1組立作業ステージ
45に隣接して設けられる第1入替え用ステージ45a
に、次々期モデル車用としての第1入替え用位置決め溶
接手段83aが設置され、また、第1組立作業ステージ
45の直下流に設けられる第2組立作業ステージ46
に、次期モデル車用として使用される第2位置決め溶接
手段84が設置され、さらに、第2組立作業ステージ4
6に隣接して設けられる第2入替え用ステージ46a
に、現モデル車用としての第2入替え用位置決め溶接手
段84aが設置されるように構成されているので、それ
ぞれの位置決め溶接手段における治具等を本ライン生産
とは別に精度調整し、必要時にそのまま解体することな
くガイドレール88,89上を滑らせて短期間に本ライ
ンに投入され、直ぐに位置決め溶接作業に使用される。
【0039】そして、第1組立作業ステージ45におい
て第1位置決め溶接手段83により位置決め溶接された
ワークは、検査ステージ47を経て、搬出ステージ48
に搬送され、図示しないドロップリフタにより本装置外
に搬出される。
【0040】このように、本実施例のワーク組立装置4
0は、供給されるすべてのワークの位置決めとその溶接
とを一括して行う第1位置決め溶接手段83を備えた第
1組立作業ステージ45を設け、前記搬送手段からワー
クの搬送方向と直交する方向に伸延してガイドレール8
8を敷設し、前記第1位置決め溶接手段83に替えて前
記第1組立作業ステージ45に投入される、供給される
すべてのワークの位置決めとその溶接とを一括して行う
第1入替え用位置決め溶接手段83aを、前記ガイドレ
ール88上に移動自在に設け、さらに、これらと同様な
構成を成す第2組立作業ステージ46および第2入替え
用ステージ46aを設けたので、位置決め溶接手段にお
ける治具等を本ライン生産とは別に精度調整し、必要時
にそのまま解体することなく、ガイドレール88,89
上を滑らせて短期間に本ラインに投入することができ、
精度調整した位置決め溶接手段を使用しての種々のモデ
ル車の生産を正確かつ迅速に行うことができる。したが
って、従来のように、位置決め溶接の精度調整を本ライ
ン稼働中にできずに、休日等に時間をかけて行うような
事態も回避することが可能で、生産性が大幅に向上す
る。
【0041】また、すべての位置決め溶接作業を一つの
ステージに集中させるとともに、フロアメインの位置決
め手段をはじめ、すべての位置決め用の治具等を各位置
決め溶接手段83,83a,84,84aに備えたの
で、従来のように、仮のリフタ上で各種ワークを組み付
けつつ調整するために通常のライン内と条件が若干異な
り、精度調整が困難となったり、本ラインに投入後、再
調整の必要が生じたりすることもない。
【0042】さらに、前記リアパネル59の下端を支持
する台板64および支持部65と、該リアパネル59を
側方から押える回動自在に設けられた押えアーム63と
を有し、前記リアパネル59を受け取った後、所定の位
置および姿勢に保持するリアパネル保持手段58を中央
トランスファーバー51a上に昇降自在に設けたので、
リアパネル59を落下なきように保持して最終的な組み
立て状態のまま搬送し、そのままの姿勢で溶接作業に付
すことができる。
【0043】したがって、前記リアパネル59が略板状
を呈しているゆえに、従来、溶接位置まで搬送した後に
変形を防止する必要性から位置決め手段を搬送方向に向
かって左右に設け、これらの双方を正確に同期して作動
させる設備を設けていたが、このようなコストの高い設
備を設置する必要がなくなる。
【0044】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記実施例に開示された各要素は、本発明の技術的
範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨であ
る。
【0045】例えば、上述した実施例では自動車のメイ
ンボディを例に挙げて本発明のワーク組立装置を説明し
たが、本発明はメインボディのみに限定されることなく
他のワークにも適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、供給
されるすべてのワークの位置決めとその溶接とを一括し
て行う位置決め溶接手段を備えた組立作業ステージを設
け、搬送手段からワークの搬送方向と直交する方向に伸
延してガイドレールを敷設し、前記位置決め溶接手段に
替えて前記組立作業ステージに投入される、供給される
すべてのワークの位置決めとその溶接とを一括して行う
入替え用位置決め溶接手段を、前記ガイドレール上に移
動自在に設けたので、位置決め溶接手段を本ライン生産
とは別に精度調整し、必要時にそのまま解体することな
く、ガイドレール上を滑らせて短期間に本ラインに投入
することができ、精度調整した位置決め溶接手段を使用
しての生産を正確かつ迅速に行うことができる。
【0047】したがって、従来のように、位置決め溶接
の精度調整を本ライン稼働中にできずに、休日等に時間
をかけて行うような事態も回避することができ、生産性
が大幅に向上する。
【0048】また、すべての位置決め溶接作業を一つの
ステージに集中させるとともに、一つの位置決め溶接手
段ですべてのワークの位置決めと溶接とを可能にしたの
で、従来のように、仮のリフタ上で各種ワークを組み付
けつつ調整するために通常のライン内と条件が若干異な
り、精度調整が困難となったり、本ラインに投入後、再
調整の必要が生じたりすることもない。
【0049】さらに、所定のワークの下端を支持する支
持部と、該ワークを側方から押える回動自在に設けられ
た押え部とを有し、前記ワークを受け取った後、所定の
位置および姿勢に保持するワーク保持手段を前記搬送手
段上に設けたので、ワークを落下なきように保持して最
終的な組み立て状態のまま搬送し、そのままの姿勢で溶
接作業に付すことができる。
【0050】したがって、ワークが略板状を呈している
ゆえに、従来、溶接位置まで搬送した後に変形を防止す
る必要性から位置決め手段を搬送方向に向かって左右に
設け、これらの双方を正確に同期して作動させる設備を
設置していたが、このようなコストの高い設備を設ける
必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るワーク組立装置の概
略構成を示す平面図である。
【図2】 図1に示されるワーク保持手段としてのリア
パネル保持手段を示す(a)平面図および(b)正面図
である。
【図3】 図1に示されるリアパネル受取手段を示す
(a)正面図および(b)側面図である。
【図4】 図1に示されるボディサイド受取手段を示す
(a)正面図および(b)D−D線に沿う断面図であ
る。
【図5】 図1に示される第1位置決め溶接手段を示す
側面図である。
【図6】 従来のワーク組立装置の概略構成を示す平面
図である。
【符号の説明】
45…第1組立作業ステージ(組立作業ステージ)、 46…第2組立作業ステージ(組立作業ステージ)、 51…トランスファーバー(搬送手段)、 58…リアパネル保持手段(ワーク保持手段) 63…押えアーム(押え部)、 64…台板(支持部)、 65…支持部、 83…第1位置決め溶接手段(位置決め溶接手段)、 83a…第1入替え用位置決め溶接手段(入替え用位置
決め溶接手段)、 84…第2位置決め溶接手段(位置決め溶接手段)、 84a…第2入替え用位置決め溶接手段(入替え用位置
決め溶接手段)、 88,89…ガイドレール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワークを受け取り搬送手段にて搬
    送するとともに、前記ワークを位置決めし溶接して組み
    立てるワーク組立装置において、 供給されるすべてのワークの位置決めとその溶接とを一
    括して行う位置決め溶接手段を備えた組立作業ステージ
    を設け、 前記搬送手段からワークの搬送方向と直交する方向に伸
    延してガイドレールを敷設し、 前記位置決め溶接手段に替えて前記組立作業ステージに
    投入される、供給されるすべてのワークの位置決めとそ
    の溶接とを一括して行う入替え用位置決め溶接手段を、
    前記ガイドレール上に移動自在に設けたことを特徴とす
    るワーク組立装置。
  2. 【請求項2】 複数のワークを受け取り搬送手段にて搬
    送するとともに、前記ワークを位置決めし溶接して組み
    立てるワーク組立装置において、 所定のワークの下端を支持する支持部と、該ワークを側
    方から押える回動自在に設けられた押え部とを有し、前
    記ワークを受け取った後、所定の位置および姿勢に保持
    するワーク保持手段を前記搬送手段上に設けたことを特
    徴とするワーク組立装置。
JP5325277A 1993-12-22 1993-12-22 ワーク組立装置 Expired - Fee Related JP3026337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5325277A JP3026337B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 ワーク組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5325277A JP3026337B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 ワーク組立装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07178637A true JPH07178637A (ja) 1995-07-18
JP3026337B2 JP3026337B2 (ja) 2000-03-27

Family

ID=18175020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5325277A Expired - Fee Related JP3026337B2 (ja) 1993-12-22 1993-12-22 ワーク組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3026337B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103057893A (zh) * 2012-12-27 2013-04-24 郑州精益达汽车零部件有限公司 差速器壳体加工运送线
CN106736068A (zh) * 2016-12-15 2017-05-31 芜湖普威技研有限公司 汽车底盘件焊接工作线
CN111872601A (zh) * 2020-06-30 2020-11-03 芜湖职业技术学院 一种焊接机器人快换式横梁装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103057893A (zh) * 2012-12-27 2013-04-24 郑州精益达汽车零部件有限公司 差速器壳体加工运送线
CN106736068A (zh) * 2016-12-15 2017-05-31 芜湖普威技研有限公司 汽车底盘件焊接工作线
CN111872601A (zh) * 2020-06-30 2020-11-03 芜湖职业技术学院 一种焊接机器人快换式横梁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3026337B2 (ja) 2000-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0658397B1 (en) Device for spot welding of structures constituted by sheet metal elements, particularly motor-vehicle bodies
JP3927540B2 (ja) 車体組付方法
CN109414748B (zh) 折边加工装置及折边加工方法
EP0565088B1 (en) Apparatus and method capable of manufacturing two or more different types of welded panels
KR19990035783A (ko) 금속 시이트의 절단 과/또는 용접방법 및 그 장치
JPH1086867A (ja) 自動車ドア製造装置
JPH07178637A (ja) ワーク組立装置
JPH06106265A (ja) ヘミング加工装置
JP3250328B2 (ja) ワーク移送装置
JP4364402B2 (ja) 車体の組立方法および組立装置
JP2998487B2 (ja) シリンダヘッドの位置決めおよびクランプ方法
JPH02144267A (ja) 自動車車体の組立方法
JP2005289326A (ja) サイドパネル組立ライン
JPH0225586Y2 (ja)
JP3918449B2 (ja) 車体パネル部品の製造ラインおよび製造方法
JP4233481B2 (ja) 治具搬送装置
JP4004208B2 (ja) ワーク搬送装置
JPS62144884A (ja) ワ−クの加工装置
JP2990526B2 (ja) 大小ワークの溶接方法
JP3540956B2 (ja) 搬送装置
JP2005288666A (ja) ワーク搬送装置
JPH05200588A (ja) 溶接ワークの位置決め装置
JP3137727B2 (ja) 車体部品のセット搬送装置
JPS62279179A (ja) ワ−クの組付け装置
JPH04313496A (ja) 平板へのリブ溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees