JPH07175572A - 位置指示器 - Google Patents

位置指示器

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JPH07175572A
JPH07175572A JP31343993A JP31343993A JPH07175572A JP H07175572 A JPH07175572 A JP H07175572A JP 31343993 A JP31343993 A JP 31343993A JP 31343993 A JP31343993 A JP 31343993A JP H07175572 A JPH07175572 A JP H07175572A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Ａ／Ｄ変換回路を用いることなく連続量で表
される操作に対応する情報を符号化し、位置検出装置側
へ伝達し得る位置指示器を提供する。 【構成】 連続量で表される操作に対応した情報を変換
手段４にて時間の長さに変換し、該変換された時間中、
受信手段１で受信された一定の周波数の交流電界または
交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を、計数手段５に
て計数して２進符号化し、制御手段３にて該２進符号に
応じて返信手段２を制御することによって位置検出装置
側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁
界を変化させることにより、連続量で表される操作に対
応する情報を符号化するに際し、消費電力の大きなＡ／
Ｄ変換回路を不要とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁結合あるいは静電
結合を利用した位置検出装置の位置指示器の改良に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】この出願に先立ち、出願人は特願昭６１
−２１３９７０号（特開昭６３−７０３２６号公報参
照）（以下、先願１と称す。）において、センス部と位
置指示器との間で電波をやりとりすることにより、該位
置指示器による指示位置の座標値を求める位置検出装置
について提案した。
【０００３】先願１の内容を簡単に説明すると、センス
部のループコイルより所定の周波数の電波を送信させ、
該電波を位置指示器に設けた共振回路に受信させる。こ
の際、該電波を受信した共振回路より発信される電波を
前記ループコイルに受信させ、誘導電圧を発生させる。
これをセンス部の複数のループコイルについて順次切替
えて繰返し、各ループコイルに発生した誘導電圧のレベ
ルに基いて指示位置の座標値を求める如くなしていた。
【０００４】ところで、この種の位置検出装置では指示
位置の座標値の外、実際に入力すべき指示位置を特定し
た状態（ペンダウン状態）を表す情報や、位置指示器の
種別、例えばペンかカーソルかを表す情報、あるいはソ
フトウェアに応じて座標値以外のパラメータ、例えば線
の太さ、指示位置あるいは指示領域の色相や濃度（明
度）等を連続的に変化させるための情報を、前記指示位
置の座標値とともに入力したいという要求がある。
【０００５】前述した先願１では、共振回路を構成する
コイル及びコンデンサに手動のスイッチを介して他のコ
ンデンサを接続することにより、該スイッチに対する操
作に応じて共振周波数がわずかに変化するようになし、
この共振周波数のわずかな変化を位相角の変化として検
出し、前述したペンダウン状態を表す情報や位置指示器
の種別を表す情報となしていた。
【０００６】また、出願人は特願昭６２−２０８２９３
号（特開昭６４−５３２２３号公報参照）（以下、先願
２と称す。）において、共振回路を構成するコイルとし
て筆圧に応じてインダクタンスが連続的に変化するコイ
ルを用い、該筆圧に応じて共振周波数が連続的に変化す
るようになし、この共振周波数の連続的な変化を位相角
の連続的な変化として検出し、前述したパラメータを連
続的に変化させるための情報として入力可能となした位
置検出装置について提案した。
【０００７】しかしながら、前述した位相角の変化を検
出して情報とするものでは、スイッチ操作または筆圧に
応じて変化する共振回路の共振周波数の変化範囲を、セ
ンス部より送信される電波の周波数を中心とする所定の
範囲と正確に一致させなければならず、その調整に手間
がかかるという問題があり、また、検出可能な位相角の
範囲が−６０°〜＋６０°程度に限られること及び周囲
の温度変化等によりコイルのインダクタンスやコンデン
サのキャパシタンスが変化するため該検出の際の位相角
にある程度の幅をもたせなければならないこと等より、
入力可能な情報の数をあまり多くすることができないと
いう問題があった。
【０００８】そこで、出願人は特願平１−３２７２７６
号（特開平３−１８９７１６号公報参照）（以下、先願
３と称す。）において、位置指示器に、共振回路に発生
した誘導電圧より電気的エネルギーを抽出する電源回路
と、該抽出された電気的エネルギーによって駆動されス
イッチ操作に応じて特定の複数ビットの２進符号を発生
するコード（符号）発生器とを設け、共振回路を構成す
るコイル及びコンデンサに電子スイッチを介して、前記
符号発生器より出力される複数ビットの２進符号に応じ
て他のコンデンサを断続することにより、該複数ビット
の２進符号に応じて共振周波数がわずかに変化するよう
になし、この２進符号に応じた共振周波数のわずかな変
化を位相角の変化として検出して前記２進符号を再生す
ることにより、該複数ビットの２進符号のビット数に対
応した情報を入力可能となした位置検出装置及びその位
置指示器について提案した。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した先
願３では、筆圧のような連続量で表される操作に対応す
る情報については先願２と同様に、筆圧等に応じて共振
周波数を連続的に変化させて入力するとしていた。
【００１０】これは連続量で表される操作に対応する情
報を符号化するには、一般に、アナログ・ディジタル
（Ａ／Ｄ）変換回路が必要となるが、現在、入手可能な
Ａ／Ｄ変換回路は電力消費量がかなり大きいため、先願
３のようなセンス部から送信される電波より各回路を駆
動するための電気的エネルギーを得る位置指示器に使用
することは困難であり、また、仮に電池を内蔵させたと
してもその消耗が激しく、電池の交換や充電を頻繁に行
わなければならず、実用的でないことが原因であった。
【００１１】本発明の目的は、Ａ／Ｄ変換回路を用いる
ことなく連続量で表される操作に対応する情報を符号化
し、位置検出装置側へ伝達し得る位置指示器を提供する
ことにある。
【００１２】本発明の他の目的は、連続量で表される操
作に対応する情報を符号化し、位置検出装置側へ伝達し
得るとともに、内蔵電池の交換や充電を余り頻繁に行う
必要のない、あるいは電池レスとなし得る位置指示器を
提供することにある。
【００１３】本発明のさらに他の目的は、Ａ／Ｄ変換回
路を用いることなく連続量で表される複数種類の操作に
対応する複数種類の情報を符号化し、位置検出装置側へ
伝達し得る位置指示器を提供することにある。
【００１４】本発明のさらに他の目的は、連続量で表さ
れる複数種類の操作に対応する複数種類の情報を符号化
し、位置検出装置側へ伝達し得るとともに、内蔵電池の
交換や充電を余り頻繁に行う必要のない、あるいは電池
レスとなし得る位置指示器を提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】図１は本発明の位置指示
器の基本構成を示すものである。図中、１は位置検出装
置側から放射される一定の周波数の交流電界または交流
磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段である。ま
た、２は位置検出装置側へ任意の周波数の交流電界また
は交流磁界もしく交流電磁界を返信する返信手段であ
る。また、３は操作に対応した情報を表す２進符号に応
じて前記返信手段２を制御し、位置検出装置側へ返信す
る交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化さ
せる制御手段である。また、４は連続量で表される操作
に対応した情報を時間の長さに変換する変換手段であ
る。また、５は変換された時間中、前記受信した一定の
周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界の
波の数を計数して２進符号化する計数手段である。
【００１６】本発明では連続量で表される操作に対応し
た情報を検出するため、前記変換手段４に特性が連続的
に変化する素子を用いるのが好ましく、さらに選択する
ならば受動素子、即ち抵抗値またはインダクタンスもし
くはキャパシタンスが連続的に変化する素子を含む時定
数回路を用いるのが好ましい。
【００１７】また、本発明では位置検出装置側からの交
流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を効率良く受
信し、また、位置検出装置側へ交流電界または交流磁界
もしく交流電磁界を効率良く返信するため、受信手段１
及び返信手段２に共振回路を用いるのが好ましい。ま
た、この場合、制御手段３で共振回路の共振特性を変え
ることにより、位置検出装置側へ返信する交流電界また
は交流磁界もしくは交流電磁界を変化させることが好ま
しく、さらにまた、共振回路に受信される交流電界また
は交流磁界もしくは交流電磁界から各回路を駆動する電
気的エネルギーを抽出する電源抽出手段を設けることが
好ましい。
【００１８】本発明では連続量で表される操作に対応し
た情報を効率良く位置検出装置側へ伝達するため、返信
手段２を位置検出装置側の動作と同期して制御できるこ
とが好ましい。
【００１９】図２は前述した要求に対応した本発明の位
置指示器の他の基本構成を示すもので、図中、図１と同
一構成部分は同一符号をもって表す。即ち、２は返信手
段、４は変換手段、５は計数手段、６は位置検出装置側
から所定のタイミングをもって放射される一定の周波数
の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を受信す
る受信手段、７は該受信した交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界より所定のタイミングを抽出するタイ
ミング抽出手段、８は該所定のタイミングに基づく特定
のタイミングに操作に対応した情報を表す２進符号に応
じて前記返信手段２を制御し、位置検出装置側へ返信す
る交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化さ
せる制御手段である。
【００２０】また、本発明では位置検出装置側から放射
される交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界と、
位置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もし
くは交流電磁界とを切り分けるため、位置検出装置側か
ら一定の周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流
電磁界が一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠
的に放射される際、該位置検出装置側からの交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界の放射の停止に同期し
て返信手段２を制御することが好ましい。
【００２１】また、位置検出装置側において指示位置の
座標値を検出するタイミングと、連続量で表される操作
に対応した情報を伝達するタイミングとを切り分けるた
め、位置検出装置側から一定の周波数の交流電界または
交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間以上連続して放
射され、その後、該所定期間より十分短い一定の周期で
且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射される際、該
位置検出装置側からの交流電界または交流磁界もしくは
交流電磁界の前記所定期間以上の放射以降の放射の停止
に同期して返信手段２を制御することが好ましい。
【００２２】また、本発明では連続量で表される複数種
類の操作に対応した複数種類の情報を位置検出装置側へ
伝達できることが好ましい。
【００２３】図３は前述した要求に対応した本発明の位
置指示器のさらに他の基本構成を示すもので、図中、図
１と同一構成部分は同一符号をもって表す。即ち、１は
受信手段、２は返信手段、４−１，４−２，……４−ｎ
は連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類
の情報をそれぞれ時間の長さに変換する変換手段、５−
１，５−２，……５−ｎは該変換手段４−１〜４−ｎで
変換された複数の時間中、前記受信した一定の周波数の
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を
それぞれ計数して２進符号化する計数手段、９は該計数
手段５−１〜５−ｎで求められた複数種類の２進符号に
応じて前記返信手段２を制御し、位置検出装置側へ返信
する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化
させる制御手段である。
【００２４】また、連続量で表される複数種類の操作に
対応した複数種類の情報を位置検出装置側へ伝達するに
際しても、返信手段２を位置検出装置側の動作と同期し
て制御できることが好ましい。
【００２５】図４は前述した要求に対応した本発明の位
置指示器のさらに他の基本構成を示すもので、図中、図
１乃至３と同一構成部分は同一符号をもって表す。即
ち、２は返信手段、４−１〜４−ｎは変換手段、５−１
〜５−ｎは計数手段、６は受信手段、７はタイミング抽
出手段、１０は所定のタイミングに基づく特定のタイミ
ングに前記計数手段５−１〜５−ｎで求められた複数種
類の２進符号に応じて前記返信手段２を制御し、位置検
出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
流電磁界を変化させる制御手段である。
【００２６】また、一般に、計数手段は電力消費量が大
きいため、連続量で表される複数種類の操作に対応した
複数種類の情報を表す２進符号を求めるに際しても、計
数手段の数は少ないことが好ましい。
【００２７】図５は前述した要求に対応した本発明の位
置指示器のさらに他の基本構成を示すもので、図中、図
１乃至４と同一構成部分は同一符号をもって表す。即
ち、２は返信手段、４−１〜４−ｎは変換手段、５は計
数手段、６は受信手段、７はタイミング抽出手段、１０
は制御手段、１１は所定のタイミングに基づく一のタイ
ミングに前記変換手段４−１〜４−ｎの動作を開始させ
るとともに、該一のタイミングもしくはこれに同期した
他のタイミングに前記計数手段５の動作を開始させる計
数制御手段、１２−１，１２−２，……１２−ｎは前記
変換手段４−１〜４−ｎによる複数の時間が終了する際
の前記計数手段５の計数値をそれぞれ保持する情報保持
手段である。
【００２８】また、計数手段５の動作時間を短縮するた
め、計数手段５の計数値が予め設定した計測すべき最大
値になった時、該計数手段５の動作を終了させることが
好ましい。
【００２９】また、変換手段も電力消費量が大きいた
め、連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種
類の情報をそれぞれ時間の長さに変換するに際して、複
数の変換手段の動作を時間的にずらせることが好まし
い。
【００３０】図６は前述した要求に対応した本発明の位
置指示器のさらに他の基本構成を示すもので、図中、図
１乃至５と同一構成部分は同一符号をもって表す。即
ち、２は返信手段、４−１〜４−ｎは変換手段、５は計
数手段、６は受信手段、７はタイミング抽出手段、１０
は制御手段、１２−１〜１２−ｎは情報保持手段、１３
は所定のタイミングに基づく一のタイミング及びこれを
起点とし且つ予め設定した所定の周期を隔てた複数のタ
イミングに前記変換手段４−１〜４−ｎの動作を順次一
つずつ開始させるとともに、該一のタイミング及びこれ
を起点とし且つ予め設定した所定の周期を隔てた複数の
タイミングもしくはこれらに同期した他のタイミングに
前記計数手段５の動作を繰り返し開始させる計数制御手
段である。
【００３１】また、図７は前述した要求に対応した本発
明の位置指示器のさらに他の基本構成を示すもので、図
中、図１乃至５と同一構成部分は同一符号をもって表
す。即ち、２は返信手段、４−１〜４−ｎは変換手段、
５は計数手段、６は受信手段、７はタイミング抽出手
段、１０は制御手段、１２−１〜１２−ｎは情報保持手
段、１４は所定のタイミングに基づく一のタイミングに
前記変換手段４−１〜４−ｎのうちの一の変換手段の動
作を開始させ、該一の変換手段による時間が終了するタ
イミングあるいはこれに同期した他のタイミングに前記
変換手段４−１〜４−ｎのうちの他の変換手段の動作を
開始させ、以下同様にして前記変換手段４−１〜４−ｎ
の全ての動作を順次一つずつ開始させるとともに、該変
換手段４−１〜４−ｎの動作開始の各タイミングもしく
はこれらに同期した他のタイミングに前記計数手段５の
動作を繰り返し開始させる計数制御手段である。
【００３２】また、計数手段５の動作時間を短縮するた
め、変換手段４−１〜４−ｎのうちの最後の変換手段に
よる時間が終了するタイミングあるいはこれに同期した
他のタイミングに、計数手段５の動作を終了させること
が好ましい。
【００３３】また、変換手段４−１〜４−ｎ及び計数手
段５を安定して動作させるため、位置検出装置側から一
定の周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁
界が所定期間以上連続して放射され、その後、該所定期
間より十分短い一定の周期で且つ所定の継続時間をもっ
て間欠的に放射される際、該位置検出装置側からの交流
電界または交流磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間
以上の放射タイミングを一のタイミングとすることが好
ましい。
【００３４】
【作用】図１の構成において、計数手段５では受信手段
１で受信された一定の周波数の交流電界または交流磁界
もしくは交流電磁界の波のうち、変換手段４によって変
換された、連続量で表される操作に対応した情報を表す
時間内に入力される波の数のみ計数するため、必要最小
限の動作で該時間、即ち連続量で表される操作に対応し
た情報を２進符号化できる。また、この際、２進符号化
するためのクロックを発生させる必要がない。
【００３５】また、変換手段４に特性が連続的に変化す
る素子、特に抵抗値またはインダクタンスもしくはキャ
パシタンスが連続的に変化する素子を含む時定数回路を
用いると、その放電特性の変化を利用して、連続量で表
される操作に対応した情報を時間に変換できる。また、
受信手段１及び返信手段２に共振回路を用いると、交流
電界または交流磁界もしくは交流電磁界を効率良く受信
及び返信できる。また、この場合、制御手段３で共振回
路の共振特性を変えることにより、位置検出装置側へ返
信する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変
化させることができる。さらにまた、共振回路に受信さ
れる交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界から電
気的エネルギーを抽出する電源抽出手段を設けると、各
回路を駆動する電源を得ることができる。
【００３６】また、図２の構成において、タイミング抽
出手段７では受信手段６で受信された交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界から所定のタイミングを抽出
し、制御手段８によって返信手段２を該所定のタイミン
グに基づく特定のタイミングで制御するため、返信する
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を、位置検
出装置側の動作と同期して変化させることができる。
【００３７】また、位置検出装置側から交流電界または
交流磁界もしくは交流電磁界が一定の周期で且つ所定の
継続時間をもって間欠的に放射される際、該交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界の放射の停止に同期し
て返信手段２を制御すると、返信する交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を、位置検出装置側の動作と
同期して変化させることができるとともに、位置検出装
置側から放射される交流電界または交流磁界もしくは交
流電磁界と切り分けることができる。
【００３８】また、位置検出装置側から交流電界または
交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間以上連続して放
射され、その後、該所定期間より十分短い一定の周期で
且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射される際、該
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界の前記所定
期間以上の放射以降の放射の停止に同期して返信手段２
を制御すると、指示位置の座標値を検出するタイミング
と、連続量で表される操作に対応した情報を伝達するタ
イミングとを切り分けることができる。
【００３９】また、図３の構成において、複数の変換手
段４−１〜４−ｎでは連続量で表される複数種類の操作
に対応した複数種類の情報をそれぞれ時間の長さに変換
し、複数の計数手段５−１〜５−ｎでは該複数の変換手
段４−１〜４−ｎで変換された複数の時間中、受信した
一定の周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電
磁界の波の数をそれぞれ計数して２進符号化するため、
連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
情報を位置検出装置側へ伝達できる。
【００４０】また、図４の構成において、タイミング抽
出手段７では受信手段６で受信された交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界から所定のタイミングを抽出
し、制御手段１０によって返信手段２を該所定のタイミ
ングに基づく特定のタイミングで制御するため、連続量
で表される複数種類の操作に対応した複数種類の情報を
位置検出装置側へ伝達するに際して、返信する交流電界
または交流磁界もしくは交流電磁界を、位置検出装置側
の動作と同期して変化させることができる。
【００４１】また、図５の構成において、計数制御手段
１１では所定のタイミングに基づく一のタイミングに複
数の変換手段４−１〜４−ｎの動作を開始させるととも
に、該一のタイミングもしくはこれに同期した他のタイ
ミングに計数手段５の動作を開始させ、複数の情報保持
手段１２−１〜１２−ｎでは複数の変換手段４−１〜４
−ｎによる複数の時間が終了する際の計数手段５の計数
値をそれぞれ保持するため、連続量で表される複数種類
の操作に対応した複数種類の情報を表す２進符号を１個
の計数手段で求めることができる。
【００４２】また、計数手段５の計数値が予め設定した
計測すべき最大値になった時、該計数手段５の動作を終
了させると、該計数手段５の動作時間を少なくすること
ができるとともに２進符号の最大値を設定することがで
きる。
【００４３】また、図６の構成において、計数制御手段
１３では所定のタイミングに基づく一のタイミング及び
これを起点とし且つ予め設定した所定の周期を隔てた複
数のタイミングに複数の変換手段４−１〜４−ｎの動作
を順次一つずつ開始させるとともに、該一のタイミング
及びこれを起点とし且つ予め設定した所定の周期を隔て
た複数のタイミングもしくはこれらに同期した他のタイ
ミングに計数手段５の動作を繰り返し開始させるため、
連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
情報をそれぞれ時間の長さに変換するに際して、複数の
変換手段４−１〜４−ｎの動作を時間的にずらせること
ができる。
【００４４】また、図７の構成において、計数制御手段
１４では所定のタイミングに基づく一のタイミングに複
数の変換手段４−１〜４−ｎのうちの一の変換手段の動
作を開始させ、該一の変換手段による時間が終了するタ
イミングあるいはこれに同期した他のタイミングに複数
の変換手段４−１〜４−ｎのうちの他の変換手段の動作
を開始させ、以下同様にして複数の変換手段４−１〜４
−ｎの全ての動作を順次一つずつ開始させるとともに、
該複数の変換手段４−１〜４−ｎの動作開始の各タイミ
ングもしくはこれらに同期した他のタイミングに計数手
段５の動作を繰り返し開始させるため、連続量で表され
る複数種類の操作に対応した複数種類の情報をそれぞれ
時間の長さに変換するに際して、複数の変換手段４−１
〜４−ｎの動作を時間的にずらせることができるととも
に計数手段５の動作時間を短縮することができる。
【００４５】また、複数の変換手段４−１〜４−ｎのう
ちの最後の変換手段による時間が終了するタイミングあ
るいはこれに同期した他のタイミングに、計数手段５の
動作を終了させると、該計数手段５の動作時間を必要最
小限にすることができる。
【００４６】また、位置検出装置側から一定の周波数の
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間
以上連続して放射され、その後、該所定期間より十分短
い一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放
射される際、該位置検出装置側からの交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間以上の放射タ
イミングを一のタイミングとすると、変換手段４−１〜
４−ｎ及び計数手段５を安定して動作させることができ
る。
【００４７】
【実施例】図８は本発明の位置指示器の一実施例、ここ
では図２で説明した位置指示器の実施例、特に位置検出
装置側から一定の周波数の電波が所定期間以上連続して
放射され、その後、該所定期間より十分短い一定の周期
で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射される場合
に対応した例を示す。図中、２１は共振回路、２２は電
源回路、２３はタイミング抽出回路、２４は連続信号検
出回路、２５は筆圧／時間変換回路、２６はカウンタ、
２７は遅延回路、２８はパラレル／シリアル（Ｐ／Ｓ）
変換回路である。
【００４８】共振回路２１は、コイル及びコンデンサか
らなる周知のものであり、外部からの制御によりその共
振特性（共振周波数や共振の強さ）が変化する如くなっ
ている。電源回路２２は、ダイオード及びコンデンサか
らなる周知のものであり、位置検出装置側から放射され
る電波により共振回路２１に発生する誘導電圧より直流
の電源電圧を作成し、他の各回路に供給する。タイミン
グ抽出回路２３は、位置検出装置側から放射される電波
により共振回路２１に発生する誘導電圧より所定のタイ
ミング、ここでは前述した電波が所定期間以上連続して
放射され、その後、該所定期間より十分短い一定の周期
で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射されるタイ
ミングを検出する。
【００４９】図９は連続信号検出回路２４の一例を示す
もので、ダイオード241 からなる検波回路と、抵抗242
及びコンデンサ243 からなる積分回路と、抵抗244 及び
バッファアンプ245 からなる波形整形回路とで構成され
ている。図１０は図９における各部の信号波形の一例、
ここでは所定期間以上連続する交流信号(イ) が入力され
た場合の例を示すもので、該交流信号(イ) がダイオード
241 で整流され、抵抗242 及びコンデンサ243 で積分さ
れて信号(ロ) となり、さらに抵抗244 及びバッファアン
プ245 で波形整形されて連続的なパルス信号(ハ) とな
る。
【００５０】図１１は筆圧／時間変換回路２５の一例を
示すもので、連続量で表される操作、ここでは筆圧に応
じて抵抗値が変化する（具体的には、筆圧が増加するほ
ど抵抗値も増加する）可変抵抗素子251 及びコンデンサ
252 からなる微分回路で構成されている。図１２は図１
１における各部の信号波形の一例、ここでは連続信号検
出回路２４による連続的なパルス信号(ニ) が入力された
場合の例を示すもので、出力信号(ホ) の減衰特性（時
間）は可変抵抗素子251 の抵抗値によって変化する（具
体的には、抵抗値が増加するほど減衰に要する時間も増
加する）。なお、ダイオード253 はパルス信号の立ち下
がり時に負の電圧が発生するのを防止するためのもので
ある。
【００５１】なお、可変抵抗素子の代わりに、筆圧に応
じて容量値が変化するコンデンサもしくは筆圧に応じて
誘導値が変化するインダクタンス素子を用いても良い。
【００５２】カウンタ２６は、前述した筆圧／時間変換
回路２５から信号が出力されている間、位置検出装置側
から放射される電波により共振回路２１に発生する誘導
電圧の波の数を計数する。遅延回路２７は、タイミング
抽出回路２３で抽出されたタイミング信号を一定時間遅
延させる。Ｐ／Ｓ変換回路２８は、タイミング抽出回路
２３で抽出されたタイミングのうち、位置検出装置側よ
り電波が一定の周期で間欠的に放射されるタイミングに
同期してカウンタ２６の計数値を順次、共振回路２１に
送り、共振回路２１の共振特性を変化させる如くなって
いる。
【００５３】ここで、共振回路２１によって前述した受
信手段６及び返信手段２が構成される。また、タイミン
グ抽出回路２３によって前述したタイミング抽出手段７
が構成される。また、連続信号検出回路２４及び筆圧／
時間変換回路２５によって前述した変換手段４が構成さ
れる。また、カウンタ２６によって前述した計数手段５
が構成される。また、連続信号検出回路２４、遅延回路
２７及びＰ／Ｓ変換回路２８によって前述した制御手段
８が構成される。
【００５４】図１３は図８の各部における信号波形の一
例を示すもので、以下、動作を説明するが、位置検出装
置側の構成は先願３のものと同一と仮定する。
【００５５】位置検出装置側より波形ａに示すようなタ
イミングで一定の周波数の電波が放射されているとする
と、共振回路２１には該波形ａに従う信号ｂが発生す
る。なお、信号ｂにおいて、電波を受信しても電圧が急
に上昇せず、また、電波がなくなっても電圧が急に減少
しないのは共振回路の過度現象によるものである。
【００５６】前記信号ｂは電源回路２２に送られて各部
を駆動するための直流電力が抽出されるとともに、クロ
ックとしてカウンタ２６に送られ、また、タイミング抽
出回路２３に送られて位置検出装置側からの電波の放射
タイミングに従う信号ｃとなる。該信号ｃは遅延回路２
７に送られ、そのまま一定時間遅らされて信号ｄとなる
とともに、連続信号検出回路２４に送られ、該信号ｃが
所定期間以上連続した時点からこれに続く間欠的なパル
スがなくなって所定時間経過するまで連続する信号ｅと
なる。なお、信号ｃを遅らせて信号ｄを生成しているの
は後述する共振回路２１の制御タイミングを、位置検出
装置側の電波の放射が停止するタイミング、即ち電波の
受信タイミングと一致させるためである。
【００５７】前記信号ｅは筆圧／時間変換回路２５に入
力され、筆圧に応じた時間幅の信号ｆとなる。該信号ｆ
はカウンタ２６に入力されるが、該カウンタ２６は信号
ｆがある期間（一定のレベル以上の期間）、信号ｂを計
数し、複数ビットのディジタル信号で表される計数値ｇ
（但し、図１３に示したｇはカウンタ２６の最下位桁の
信号である。）をＰ／Ｓ変換回路２８に並列に出力す
る。
【００５８】Ｐ／Ｓ変換回路２８は前記信号ｅがハイレ
ベルの期間中、カウンタ２６から入力された複数ビッ
ト、ここでは８ビットのディジタル信号を順次、信号ｄ
中の間欠的な８つのパルス信号の立ち上がりに同期させ
て共振回路２１に送出する。共振回路２１では前記ディ
ジタル信号が「０」の場合は何もせず、「１」の場合は
その共振特性を変化、例えば回路を短絡させて全く信号
を発生しない状態に変化させる。
【００５９】前記信号ｂ，ｃ，ｄは筆圧が０であり、カ
ウンタ２６の計数値ｇも０、即ち８ビットのディジタル
信号が「００００００００」の場合の例を示している。
【００６０】ここで、所定の筆圧が加えられ、カウンタ
２６の計数値ｇとして「１００１００１１」という８ビ
ットのディジタル信号がＰ／Ｓ変換回路２８に出力され
たとすると、共振回路２１には前記信号ｄ中のパルス信
号の立ち上がりに同期して、Ｐ／Ｓ変換回路２８から
「１」，「０」，「０」，「１」，「０」，「０」，
「１」，「１」の信号ｈが入力される。
【００６１】共振回路２１では、前述したように「１」
のディジタル信号が入力されたタイミングにおいて回路
を短絡させて全く信号を発生しない状態にするため、こ
の場合、前記信号ｂは信号ｂ’のようになり、また、信
号ｃ及びｄもそれぞれｃ’及びｄ’のようになる。
【００６２】図１３中の信号ａ及び信号ｂ’から明かな
ように、共振回路２１に「０」のディジタル信号が入力
された際の位置検出装置側の電波の受信タイミングにお
いては共振回路２１中に信号があるが、「１」のディジ
タル信号が入力された際の位置検出装置側の電波の受信
タイミングにおいては共振回路２１中に全く信号がない
ことになり、該位置検出装置側では電波を受信できない
ことになる。従って、位置検出装置側では所定のタイミ
ングに受信される電波の有無よりカウンタ２６の計数
値、即ち所定の筆圧に対応した情報を得ることができ
る。
【００６３】なお、筆圧／時間変換回路２５における各
素子の値の設定によっては、筆圧が０の場合でも信号ｆ
が一定以上の時間幅を有し、カウンタ２６の計数値が０
にならないことがあるが、この場合はカウンタ２６の計
数値を表す複数ビットのディジタル信号のうち、筆圧が
０の場合にはビット「１」にならない桁以上のディジタ
ル信号をＰ／Ｓ変換回路２８に出力するようにしても良
い。
【００６４】図１４は本発明の位置指示器の具体的な実
施例を示すもので、図中，３１，３２はバッファアン
プ、３３，３４，３５はインバータ、３６はアンドゲー
ト、３７はアナログスイッチ、３８はカウンタ、３９は
パラレル／シリアル変換回路である。なお、これらの各
回路はいずれも高入力インピーダンスのＣ−ＭＯＳ回路
によって構成されている。
【００６５】なお、前記実施例では、位置検出装置側よ
り所定期間以上連続して放射された後に間欠的に放射さ
れる電波の回数を８回としたが、この回数は伝送しよう
とする筆圧等の連続量を表すのに必要なビット数分あれ
ば良く、また、他の情報を併せて伝送する場合にはその
ビット数分増やせば良い。
【００６６】図１５は本発明の位置指示器の他の実施
例、ここでは図５で説明した位置指示器の実施例、特に
位置検出装置側から一定の周波数の電波が所定期間以上
連続して放射され、その後、該所定期間より十分短い一
定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射さ
れる場合に対応した例を示す。図中、４１は共振回路、
４２は電源回路、４３はタイミング抽出回路、４４は連
続信号検出回路、４５−１，４５−２，４５−３，４５
−４は連続量／時間変換回路、４６はカウンタ、４７は
比較回路、４８−１，４８−２，４８−３，４８−４は
ラッチ、４９は遅延回路、５０はパラレル／シリアル
（Ｐ／Ｓ）変換回路である。
【００６７】図１６は共振回路４１の一例を示すもの
で、コイル411 及びコンデンサ412 からなる共振回路本
体と、アナログスイッチ413 とで構成されている。アナ
ログスイッチ413 はＰ／Ｓ変換回路５０からの信号に応
じてオン・オフ制御、具体的にはローレベルの時はオフ
状態に、また、ハイレベルの時はオン状態に制御され、
該オン状態の場合はコンデンサ412 に蓄えられる電荷を
放電して信号電圧を０にする如くなっている。なお、こ
こでは共振回路本体中の信号電圧を制御するようになし
たが、共振周波数を制御、即ち変化させるようにしても
良い。また、ダイオード414 はアナログスイッチ413 に
負の電圧がかかるのを防止するためのものである。
【００６８】電源回路４２は、ダイオード及びコンデン
サからなる周知のものであり、位置検出装置側から放射
される電波により共振回路４１に発生する誘導電圧より
直流の電源電圧を作成し、他の各回路に供給する。
【００６９】図１７はタイミング抽出回路４３の一例を
示すもので、ダイオード431 、コンデンサ432 及び抵抗
433 からなる検波回路と、バッファアンプ434 とで構成
されている。図１８は図１７における各部の信号波形の
一例、ここでは位置検出装置側から間欠的に放射された
電波(ヘ) により共振回路４１に生じた交流信号(ト) が入
力された場合の例を示すもので、該交流信号(ト) がダイ
オード431 、コンデンサ432 及び抵抗433 で包絡線検波
され、さらにバッファアンプ434 で波形整形されてパル
ス信号(チ) となる。
【００７０】図１９は連続信号検出回路４４の一例を示
すもので、ダイオード441 、抵抗442 及びコンデンサ44
3 からなる積分回路と、バッファアンプ445 とで構成さ
れている。図２０は図１９における各部の信号波形の一
例、ここでは位置検出装置側から所定期間以上連続して
放射され、その後、該所定期間より十分短い一定の周期
で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射された電波
(リ) により共振回路４１に交流信号(ヌ) が生じ、これが
さらにタイミング抽出回路４３に入力されて抽出された
パルス信号(ル) が入力された場合の例を示すもので、該
パルス信号(ル)がダイオード441 、抵抗442 及びコンデ
ンサ443 で積分されて信号(ヲ) となり、さらにバッファ
アンプ444 で波形整形されて連続的なパルスのみの信号
(ワ) となる。
【００７１】図２１は連続量／時間変換回路４５−１〜
４５−４のうちの１つの回路の一例を示すもので、連続
量で表される操作に応じて抵抗値が変化する可変抵抗素
子451 及びコンデンサ452 からなる微分回路と、バッフ
ァアンプ453 とで構成されている。図２２は図２１にお
ける各部の信号波形の一例、ここでは連続信号検出回路
４４による連続的なパルス信号(カ) が入力された場合の
例を示すもので、該パルス信号(カ) が可変抵抗素子451
及びコンデンサ452 により微分されて信号(ヨ)となり、
さらにバッファアンプ453 で波形整形されて出力信号
(タ) となる。信号(ヨ) の減衰特性（時間）は可変抵抗素
子451 の抵抗値によって変化する（具体的には、抵抗値
が増加するほど減衰に要する時間も増加する）ため、出
力信号(タ)のパルス幅も可変抵抗素子451 の抵抗値、即
ち連続量で表される操作によって変化する。なお、ダイ
オード454 はパルス信号の立ち下がり時に負の電圧が発
生するのを防止するためのものである。
【００７２】カウンタ４６は、連続信号検出回路４４に
よって検出された連続信号が入力された時点より後述す
る比較回路４７からの停止信号が入力されるまでの間、
位置検出装置側から放射される電波により共振回路４１
に発生する誘導電圧の波の数を計数する。比較回路４７
は、カウンタ４６の計数値を予め設定した計測すべき最
大値と比較し、該最大値になった時、停止信号を出力す
る。
【００７３】ラッチ４８−１〜４８−４は、連続量／時
間変換回路４５−１〜４５−４の出力信号のそれぞれの
立ち下がり時点におけるカウンタ４６の計数値を保持す
る。遅延回路４９は、タイミング抽出回路４３で抽出さ
れたタイミング信号を一定時間遅延させる。Ｐ／Ｓ変換
回路５０は、タイミング抽出回路４３で抽出されたタイ
ミングのうち、位置検出装置側より電波が一定の周期で
間欠的に放射されるタイミングに同期してラッチ４８−
１〜４８−４に保持された計数値を順次、共振回路４１
に送り、共振回路４１の共振特性を変化させる如くなっ
ている。
【００７４】ここで、共振回路４１によって前述した受
信手段６及び返信手段２が構成される。また、タイミン
グ抽出回路４３によって前述したタイミング抽出手段７
が構成される。また、連続信号検出回路４４及び連続量
／時間変換回路４５−１〜４５−４によって前述した変
換手段４−１〜４−４が構成される。また、カウンタ４
６によって前述した計数手段５が構成される。また、連
続信号検出回路４４、遅延回路４９及びＰ／Ｓ変換回路
５０によって前述した制御手段１０が構成される。ま
た、連続信号検出回路４４及び比較回路４７によって前
述した計数制御手段１１が構成される。また、ラッチ４
８−１〜４８−４によって前述した情報保持手段１２−
１〜１２−４が構成される。
【００７５】図２３は図１５の各部における信号波形の
一例を示すもので、以下、動作を説明するが、位置検出
装置側の構成は先願３のものと同一と仮定する。
【００７６】位置検出装置側より波形ｉに示すようなタ
イミングで一定の周波数の電波が放射されているとする
と、共振回路４１には該波形ｉに従う信号ｊが発生す
る。なお、信号ｊにおいて、電波を受信しても電圧が急
に上昇せず、また、電波がなくなっても電圧が急に減少
しないのは共振回路の過度現象によるものである。
【００７７】前記信号ｊは電源回路４２に送られて各部
を駆動するための直流電力が抽出されるとともに、クロ
ックとしてカウンタ４６に送られ、また、タイミング抽
出回路４３に送られて位置検出装置側からの電波の放射
タイミングに従う信号ｋとなる。該信号ｋは遅延回路４
９に送られ、そのまま一定時間遅らされて信号ｍとなる
とともに、連続信号検出回路４４に送られ、該信号ｋが
所定期間以上連続した期間のみハイレベルの信号ｐとな
る。なお、信号ｋを遅らせて信号ｍを生成しているのは
後述する共振回路４１の制御タイミングを、位置検出装
置側の電波の放射が停止するタイミング、即ち電波の受
信タイミングと一致させるためである。
【００７８】前記信号ｐはカウンタ４６に入力され、該
カウンタ４６の計数を開始させるとともに、連続量／時
間変換回路４５−１〜４５−４に入力される。カウンタ
４６は信号ｊを計数し、複数ビットのディジタル信号で
表される計数値ｑ（但し、図２３に示したｑはカウンタ
４６の最下位桁の信号である。）を比較回路４７及びラ
ッチ４８−１〜４８−４に並列に出力する。
【００７９】連続量／時間変換回路４５−１〜４５−４
は、それぞれ前記信号ｐに基づいて連続量１〜４に応じ
た時間幅の信号を発生し、これを対応するラッチ４８−
１〜４８−４に入力する。例えば、連続量／時間変換回
路４５−１は信号ｒを発生し、これを対応するラッチ４
８−１に入力する。各ラッチ４８−１〜４８−４は連続
量／時間変換回路４５−１〜４５−４からの信号の立ち
下がり時点におけるカウンタ４６の計数値をそれぞれ一
時保持する。なお、カウンタ４６の動作はその計数値が
前述した最大値になり、比較回路４７からの停止信号が
入力された時点で停止する。
【００８０】Ｐ／Ｓ変換回路５０は各ラッチ４８−１〜
４８−４に保持された４種類の複数ビット、ここでは８
ビットのディジタル信号を順次、信号ｍ中の間欠的なパ
ルス信号の立ち上がりに同期させて共振回路４１に送出
する。共振回路４１では前記ディジタル信号が「０」の
場合は何もせず、「１」の場合は回路を短絡させて全く
信号を発生しない状態に変化させる。
【００８１】前記信号ｊ，ｋ，ｍは連続量１〜４が全て
０であり、各ラッチ４８−１〜４８−４に保持された４
種類の計数値も全て０、即ち４つの８ビットのディジタ
ル信号が「オール０」の場合の例を示している。
【００８２】ここで、所定の連続量１〜３が加えられ、
ラッチ４８−１〜４８−３に計数値として「１００１１
０００」、「１１００００１１」、「１１０１０１０
１」という８ビットのディジタル信号がそれぞれ保持さ
れたとすると、共振回路４１には前記信号ｍ中のパルス
信号の立ち上がりに同期して、Ｐ／Ｓ変換回路５０から
「１」，「０」，「０」，「１」，「１」，「０」，
「０」，「０」、「１」，「１」，「０」，「０」，
「０」，「０」，「１」，「１」、「１」，「１」，
「０」，「１」，「０」，「１」，「０」，「１」の信
号ｓが入力される。
【００８３】共振回路４１では、前述したように「１」
のディジタル信号が入力されたタイミングにおいて回路
を短絡させて全く信号を発生しない状態にするため、こ
の場合、前記信号ｊは信号ｊ’のようになり、また、信
号ｋ及びｍもそれぞれｋ’及びｍ’のようになる。
【００８４】図２３中の信号ｉ及び信号ｊ’から明かな
ように、共振回路４１に「０」のディジタル信号が入力
された際の位置検出装置側の電波の受信タイミングにお
いては共振回路４１中に信号があるが、「１」のディジ
タル信号が入力された際の位置検出装置側の電波の受信
タイミングにおいては共振回路４１中に全く信号がない
ことになり、該位置検出装置側では電波を受信できない
ことになる。従って、位置検出装置側では所定のタイミ
ングに受信される電波の有無より各ラッチ４８−１〜４
８−４に保持された４種類の計数値、即ち連続量１〜４
に対応した情報を得ることができる。
【００８５】なお、連続量／時間変換回路４５−１〜４
５−４における各素子の値の設定によっては、連続量が
０の場合でもその出力信号が一定以上の時間幅を有し、
各ラッチ４８−１〜４８−４に保持される４種類の計数
値が０にならないことがあるが、この場合は計数値を表
す複数ビットのディジタル信号のうち、連続量が０の場
合にはビット「１」にならない桁以上のディジタル信号
をＰ／Ｓ変換回路５０に出力するようにしても良い。
【００８６】なお、前記実施例では、位置検出装置側よ
り所定期間以上連続して放射された後に間欠的に放射さ
れる電波の回数を８ビット×４＝３２回としたが、この
回数は伝送しようとする連続量の数及び各連続量を表す
のに必要なビット数分あれば良く、また、他の情報を併
せて伝送する場合にはそのビット数分増やせば良い。
【００８７】なお、位置検出装置としては、位置指示器
との結合状態を検出する方式のものであっても良く、こ
の場合は位置検出装置側からの間欠的な電波の放射が終
了する直前の結合状態を検出することにより前述した情
報を得ることができる。
【００８８】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置検出装置側から放射される一定の周波数の交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段
と、位置検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交
流磁界もしく交流電磁界を返信する返信手段と、操作に
対応した情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制
御し、位置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁
界もしくは交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた
位置指示器において、連続量で表される操作に対応した
情報を時間の長さに変換する変換手段と、該変換された
時間中、前記受信した一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数して２進符号
化する計数手段とを設けたため、連続量で表される操作
に対応する情報を符号化するに際し、消費電力の大きな
Ａ／Ｄ変換回路やクロック発振器が不要となり、低消費
電力な回路構成とすることができ、内蔵電池の交換や充
電を余り頻繁に行う必要のない、あるいは電池レスとな
し得る位置指示器を実現できる。
【００８９】また、位置検出装置側から所定のタイミン
グをもって放射される一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置
検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定の
タイミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定の
タイミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した
情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位
置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしく
は交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示
器において、連続量で表される操作に対応した情報を時
間の長さに変換する変換手段と、該変換された時間中、
前記受信した一定の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界の波の数を計数して２進符号化する計
数手段とを設けたものによれば、連続量で表される操作
に対応した情報を効率良く位置検出装置側へ伝達するこ
とができる。
【００９０】また、位置検出装置側から放射される一定
の周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界
を受信する受信手段と、位置検出装置側へ任意の周波数
の交流電界または交流磁界もしく交流電磁界を返信する
返信手段と、操作に対応した情報を表す２進符号に応じ
て前記返信手段を制御し、位置検出装置側へ返信する交
流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化させる
制御手段とを備えた位置指示器において、連続量で表さ
れる複数種類の操作に対応した複数種類の情報をそれぞ
れ時間の長さに変換する複数の変換手段と、該変換され
た複数の時間中、前記受信した一定の周波数の交流電界
または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数をそれぞれ
計数して２進符号化する複数の計数手段とを設けたもの
によれば、連続量で表される複数種類の操作に対応した
複数種類の情報を位置検出装置側へ伝達することができ
る。
【００９１】また、位置検出装置側から所定のタイミン
グをもって放射される一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置
検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定の
タイミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定の
タイミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した
情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位
置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしく
は交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示
器において、連続量で表される複数種類の操作に対応し
た複数種類の情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数
の変換手段と、該変換された複数の時間中、前記受信し
た一定の周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流
電磁界の波の数をそれぞれ計数して２進符号化する複数
の計数手段とを設けたものによれば、連続量で表される
複数種類の操作に対応した複数種類の情報を効率良く位
置検出装置側へ伝達することができる。
【００９２】また、位置検出装置側から所定のタイミン
グをもって放射される一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置
検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定の
タイミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定の
タイミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した
情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位
置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしく
は交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示
器において、連続量で表される複数種類の操作に対応し
た複数種類の情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数
の変換手段と、前記受信した一定の周波数の交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数して２
進符号化する計数手段と、前記所定のタイミングに基づ
く一のタイミングに前記複数の変換手段の動作を開始さ
せるとともに、該一のタイミングもしくはこれに同期し
た他のタイミングに前記計数手段の動作を開始させる計
数制御手段と、前記複数の変換手段による複数の時間が
終了する際の前記計数手段の計数値をそれぞれ保持する
複数の情報保持手段とを設けたものによれば、連続量で
表される複数種類の操作に対応した複数種類の情報を表
す２進符号を１個の計数手段で求めることができ、電力
消費量を少なくすることができる。
【００９３】また、位置検出装置側から所定のタイミン
グをもって放射される一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置
検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定の
タイミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定の
タイミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した
情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位
置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしく
は交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示
器において、連続量で表される複数種類の操作に対応し
た複数種類の情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数
の変換手段と、前記受信した一定の周波数の交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数して２
進符号化する計数手段と、前記所定のタイミングに基づ
く一のタイミング及びこれを起点とし且つ予め設定した
所定の周期を隔てた複数のタイミングに前記複数の変換
手段の動作を順次一つずつ開始させるとともに、該一の
タイミング及びこれを起点とし且つ予め設定した所定の
周期を隔てた複数のタイミングもしくはこれらに同期し
た他のタイミングに前記計数手段の動作を繰り返し開始
させる計数制御手段と、前記複数の変換手段による複数
の時間が終了する際の前記計数手段の計数値をそれぞれ
保持する複数の情報保持手段とを設けたものによれば、
連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
情報をそれぞれ時間の長さに変換するに際して、複数の
変換手段の動作を時間的にずらせることができ、瞬間的
な電力消費量を少なくすることができる。
【００９４】また、計数手段の計数値が予め設定した計
測すべき最大値になった時、該計数手段の動作を終了さ
せるようになしたものによれば、計数手段の動作時間を
短縮することができ、その分、消費電力量を少なくする
ことができる。
【００９５】また、位置検出装置側から所定のタイミン
グをもって放射される一定の周波数の交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置
検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定の
タイミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定の
タイミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した
情報を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位
置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしく
は交流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示
器において、連続量で表される複数種類の操作に対応し
た複数種類の情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数
の変換手段と、前記受信した一定の周波数の交流電界ま
たは交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数して２
進符号化する計数手段と、前記所定のタイミングに基づ
く一のタイミングに前記複数の変換手段のうちの一の変
換手段の動作を開始させ、該一の変換手段による時間が
終了するタイミングあるいはこれに同期した他のタイミ
ングに前記複数の変換手段のうちの他の変換手段の動作
を開始させ、以下同様にして前記複数の変換手段の全て
の動作を順次一つずつ開始させるとともに、該複数の変
換手段の動作開始の各タイミングもしくはこれらに同期
した他のタイミングに前記計数手段の動作を繰り返し開
始させる計数制御手段と、前記複数の変換手段による複
数の時間が終了する際の前記計数手段の計数値をそれぞ
れ保持する複数の情報保持手段とを設けたものによれ
ば、連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種
類の情報をそれぞれ時間の長さに変換するに際して、複
数の変換手段の動作を時間的にずらせることができると
ともに計数手段の動作時間を短縮することができ、瞬間
的な電力消費量を少なくすることができるとともに全体
的な電力消費量をさらに少なくすることができる。
【００９６】また、複数の変換手段のうちの最後の変換
手段による時間が終了するタイミングあるいはこれに同
期した他のタイミングに、計数手段の動作を終了させる
ようになしたものによれば、計数手段の動作時間を必要
最小限にすることができ、その分、電力消費量をさらに
少なくすることができる。
【００９７】また、位置検出装置側から一定の周波数の
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が一定の周
期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射される
際、該位置検出装置側からの交流電界または交流磁界も
しくは交流電磁界の放射の停止に同期して返信手段を制
御するようになしたものによれば、位置検出装置側から
放射される交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界
と、位置検出装置側へ返信する交流電界または交流磁界
もしくは交流電磁界とを切り分けることができ、連続量
で表される操作に対応した情報を確実にしかも効率良く
位置検出装置側へ伝達することができる。
【００９８】また、位置検出装置側から一定の周波数の
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間
以上連続して放射され、その後、該所定期間より十分短
い一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放
射される際、該位置検出装置側からの交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間以上の放射以
降の放射の停止に同期して返信手段を制御するようにな
したものによれば、位置検出装置側において指示位置の
座標値を検出するタイミングと、連続量で表される操作
に対応した情報を伝達するタイミングとを切り分けるこ
とができ、連続量で表される操作に対応した情報をより
確実にしかも効率良く位置検出装置側へ伝達することが
できる。
【００９９】また、位置検出装置側から一定の周波数の
交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間
以上連続して放射され、その後、該所定期間より十分短
い一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放
射される際、該位置検出装置側からの交流電界または交
流磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間以上の放射タ
イミングを一のタイミングとなしたものによれば、複数
の変換手段及び計数手段を安定して動作させることがで
きる。
【０１００】また、連続量で表される操作に対応して特
性が連続的に変化する素子を用いて変換手段を構成した
ものによれば、簡単な構成の変換手段を実現できる。
【０１０１】また、連続量で表される操作に対応して抵
抗値またはインダクタンスもしくはキャパシタンスが連
続的に変化する素子を含む時定数回路を用いて変換手段
を構成したものによれば、簡単な構成でかつ低消費電力
な変換手段を実現できる。
【０１０２】また、受信手段及び返信手段として共振回
路を用いたものによれば、位置検出装置側からの交流電
界または交流磁界もしくは交流電磁界を効率良く受信
し、また、位置検出装置側へ交流電界または交流磁界も
しく交流電磁界を効率良く返信することができる。
【０１０３】また、制御手段として共振回路の共振特性
を変えるようになしたものによれば、位置検出装置側へ
返信する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を
容易に変化させることができる。
【０１０４】また、共振回路に受信される一定の周波数
の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界から各回
路を駆動する電気的エネルギーを抽出する電源抽出手段
を備えたものによれば、電池レスの位置指示器を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の位置指示器の基本構成を示す図
【図２】本発明の位置指示器の他の基本構成を示す図
【図３】本発明の位置指示器のさらに他の基本構成を示
す図
【図４】本発明の位置指示器のさらに他の基本構成を示
す図
【図５】本発明の位置指示器のさらに他の基本構成を示
す図
【図６】本発明の位置指示器のさらに他の基本構成を示
す図
【図７】本発明の位置指示器のさらに他の基本構成を示
す図
【図８】本発明の位置指示器の一実施例を示す図
【図９】図８中の連続信号検出回路の一例を示す図
【図１０】図９における各部の信号波形の一例を示す図
【図１１】図８中の筆圧／時間変換回路の一例を示す図
【図１２】図１１における各部の信号波形の一例を示す
図
【図１３】図８における各部の信号波形の一例を示す図
【図１４】図８の位置指示器の具体的な実施例を示す図
【図１５】本発明の位置指示器の他の実施例を示す図
【図１６】図１５中の共振回路の一例を示す図
【図１７】図１５中のタイミング抽出回路の一例を示す
図
【図１８】図１７における各部の信号波形の一例を示す
図
【図１９】図１５中の連続信号検出回路の一例を示す図
【図２０】図１９における各部の信号波形の一例を示す
図
【図２１】図１５中の連続量／時間変換回路の一例を示
す図
【図２２】図２１における各部の信号波形の一例を示す
図
【図２３】図１５における各部の信号波形の一例を示す
図
【符号の説明】
１，６…受信手段、２…返信手段、３，８，９，１０…
制御手段、４，４−１〜４−ｎ…変換手段、５，５−１
〜５−ｎ…計数手段、７…タイミング抽出手段、１１，
１３，１４…計数制御手段、１２−１〜１２−ｎ…情報
保持手段。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 位置検出装置側から放射される一定の周
    波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を受
    信する受信手段と、位置検出装置側へ任意の周波数の交
    流電界または交流磁界もしく交流電磁界を返信する返信
    手段と、操作に対応した情報を表す２進符号に応じて前
    記返信手段を制御し、位置検出装置側へ返信する交流電
    界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化させる制御
    手段とを備えた位置指示器において、 連続量で表される操作に対応した情報を時間の長さに変
    換する変換手段と、 該変換された時間中、前記受信した一定の周波数の交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数
    して２進符号化する計数手段とを設けたことを特徴とす
    る位置指示器。
  2. 【請求項２】 位置検出装置側から所定のタイミングを
    もって放射される一定の周波数の交流電界または交流磁
    界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置検出
    装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定のタイ
    ミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定のタイ
    ミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した情報
    を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検
    出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
    流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示器に
    おいて、 連続量で表される操作に対応した情報を時間の長さに変
    換する変換手段と、 該変換された時間中、前記受信した一定の周波数の交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数を計数
    して２進符号化する計数手段とを設けたことを特徴とす
    る位置指示器。
  3. 【請求項３】 位置検出装置側から放射される一定の周
    波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を受
    信する受信手段と、位置検出装置側へ任意の周波数の交
    流電界または交流磁界もしく交流電磁界を返信する返信
    手段と、操作に対応した情報を表す２進符号に応じて前
    記返信手段を制御し、位置検出装置側へ返信する交流電
    界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化させる制御
    手段とを備えた位置指示器において、 連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
    情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数の変換手段
    と、 該変換された複数の時間中、前記受信した一定の周波数
    の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数
    をそれぞれ計数して２進符号化する複数の計数手段とを
    設けたことを特徴とする位置指示器。
  4. 【請求項４】 位置検出装置側から所定のタイミングを
    もって放射される一定の周波数の交流電界または交流磁
    界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置検出
    装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定のタイ
    ミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定のタイ
    ミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した情報
    を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検
    出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
    流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示器に
    おいて、 連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
    情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数の変換手段
    と、 該変換された複数の時間中、前記受信した一定の周波数
    の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数
    をそれぞれ計数して２進符号化する複数の計数手段とを
    設けたことを特徴とする位置指示器。
  5. 【請求項５】 位置検出装置側から所定のタイミングを
    もって放射される一定の周波数の交流電界または交流磁
    界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置検出
    装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定のタイ
    ミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定のタイ
    ミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した情報
    を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検
    出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
    流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示器に
    おいて、 連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
    情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数の変換手段
    と、 前記受信した一定の周波数の交流電界または交流磁界も
    しくは交流電磁界の波の数を計数して２進符号化する計
    数手段と、 前記所定のタイミングに基づく一のタイミングに前記複
    数の変換手段の動作を開始させるとともに、該一のタイ
    ミングもしくはこれに同期した他のタイミングに前記計
    数手段の動作を開始させる計数制御手段と、 前記複数の変換手段による複数の時間が終了する際の前
    記計数手段の計数値をそれぞれ保持する複数の情報保持
    手段とを設けたことを特徴とする位置指示器。
  6. 【請求項６】 位置検出装置側から所定のタイミングを
    もって放射される一定の周波数の交流電界または交流磁
    界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置検出
    装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定のタイ
    ミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定のタイ
    ミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した情報
    を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検
    出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
    流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示器に
    おいて、 連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
    情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数の変換手段
    と、 前記受信した一定の周波数の交流電界または交流磁界も
    しくは交流電磁界の波の数を計数して２進符号化する計
    数手段と、 前記所定のタイミングに基づく一のタイミング及びこれ
    を起点とし且つ予め設定した所定の周期を隔てた複数の
    タイミングに前記複数の変換手段の動作を順次一つずつ
    開始させるとともに、該一のタイミング及びこれを起点
    とし且つ予め設定した所定の周期を隔てた複数のタイミ
    ングもしくはこれらに同期した他のタイミングに前記計
    数手段の動作を繰り返し開始させる計数制御手段と、 前記複数の変換手段による複数の時間が終了する際の前
    記計数手段の計数値をそれぞれ保持する複数の情報保持
    手段とを設けたことを特徴とする位置指示器。
  7. 【請求項７】 計数手段の計数値が予め設定した計測す
    べき最大値になった時、該計数手段の動作を終了させる
    ようになしたことを特徴とする請求項５または６記載の
    位置指示器。
  8. 【請求項８】 位置検出装置側から所定のタイミングを
    もって放射される一定の周波数の交流電界または交流磁
    界もしくは交流電磁界を受信する受信手段と、位置検出
    装置側へ任意の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界を返信する返信手段と、前記受信した交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界より所定のタイ
    ミングを抽出するタイミング抽出手段と、該所定のタイ
    ミングに基づく特定のタイミングに操作に対応した情報
    を表す２進符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検
    出装置側へ返信する交流電界または交流磁界もしくは交
    流電磁界を変化させる制御手段とを備えた位置指示器に
    おいて、 連続量で表される複数種類の操作に対応した複数種類の
    情報をそれぞれ時間の長さに変換する複数の変換手段
    と、 前記受信した一定の周波数の交流電界または交流磁界も
    しくは交流電磁界の波の数を計数して２進符号化する計
    数手段と、 前記所定のタイミングに基づく一のタイミングに前記複
    数の変換手段のうちの一の変換手段の動作を開始させ、
    該一の変換手段による時間が終了するタイミングあるい
    はこれに同期した他のタイミングに前記複数の変換手段
    のうちの他の変換手段の動作を開始させ、以下同様にし
    て前記複数の変換手段の全ての動作を順次一つずつ開始
    させるとともに、該複数の変換手段の動作開始の各タイ
    ミングもしくはこれらに同期した他のタイミングに前記
    計数手段の動作を繰り返し開始させる計数制御手段と、 前記複数の変換手段による複数の時間が終了する際の前
    記計数手段の計数値をそれぞれ保持する複数の情報保持
    手段とを設けたことを特徴とする位置指示器。
  9. 【請求項９】 複数の変換手段のうちの最後の変換手段
    による時間が終了するタイミングあるいはこれに同期し
    た他のタイミングに、計数手段の動作を終了させるよう
    になしたことを特徴とする請求項６または８記載の位置
    指示器。
  10. 【請求項１０】 位置検出装置側から一定の周波数の交
    流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が一定の周期
    で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射される際、
    該位置検出装置側からの交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界の放射の停止に同期して返信手段を制御す
    るようになしたことを特徴とする請求項２または４乃至
    ９いずれか記載の位置指示器。
  11. 【請求項１１】 位置検出装置側から一定の周波数の交
    流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間以
    上連続して放射され、その後、該所定期間より十分短い
    一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射
    される際、該位置検出装置側からの交流電界または交流
    磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間以上の放射以降
    の放射の停止に同期して返信手段を制御するようになし
    たことを特徴とする請求項２または４乃至９いずれか記
    載の位置指示器。
  12. 【請求項１２】 位置検出装置側から一定の周波数の交
    流電界または交流磁界もしくは交流電磁界が所定期間以
    上連続して放射され、その後、該所定期間より十分短い
    一定の周期で且つ所定の継続時間をもって間欠的に放射
    される際、該位置検出装置側からの交流電界または交流
    磁界もしくは交流電磁界の前記所定期間以上の放射タイ
    ミングを一のタイミングとなしたことを特徴とする請求
    項５乃至９いずれか記載の位置指示器。
  13. 【請求項１３】 連続量で表される操作に対応して特性
    が連続的に変化する素子を用いて変換手段を構成したこ
    とを特徴とする請求項１乃至１２いずれか記載の位置指
    示器。
  14. 【請求項１４】 連続量で表される操作に対応して抵抗
    値またはインダクタンスもしくはキャパシタンスが連続
    的に変化する素子を含む時定数回路を用いて変換手段を
    構成したことを特徴とする請求項１乃至１２いずれか記
    載の位置指示器。
  15. 【請求項１５】 受信手段及び返信手段として共振回路
    を用いたことを特徴とする請求項１乃至１４いずれか記
    載の位置指示器。
  16. 【請求項１６】 制御手段として共振回路の共振特性を
    変えるようになしたことを特徴とする請求項１５記載の
    位置指示器。
  17. 【請求項１７】 共振回路に受信される一定の周波数の
    交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界から各回路
    を駆動する電気的エネルギーを抽出する電源抽出手段を
    備えたことを特徴とする請求項１５または１６記載の位
    置指示器。
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