JPH07173977A - 車両用のパネルシャッタ - Google Patents

車両用のパネルシャッタ

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Publication number
JPH07173977A
JPH07173977A JP34459993A JP34459993A JPH07173977A JP H07173977 A JPH07173977 A JP H07173977A JP 34459993 A JP34459993 A JP 34459993A JP 34459993 A JP34459993 A JP 34459993A JP H07173977 A JPH07173977 A JP H07173977A
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JP
Japan
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panel
panels
storage box
guide rail
guide roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP34459993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Takeuchi
清 竹内
Yuji Kawamoto
裕治 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOHO GOMME KOGYO KK
Trantechs Ltd
Original Assignee
TOHO GOMME KOGYO KK
Hino Auto Body Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by TOHO GOMME KOGYO KK, Hino Auto Body Ltd filed Critical TOHO GOMME KOGYO KK
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  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルのスムーズな移動が得られ、上下のパ
ネルの係合不良がなく、パネルを押し出すバネの設置の
自由度が大きくかつバネ力の調整が可能であり、パネル
が振動によって開放されることのないようにしたパネル
シャッタを提供する。 【構成】 ガイドローラがガイドレールに対してスラス
ト方向においても支持され、最上段のパネルの上面を押
圧するパネルロック装置を設け、上方のパネルの係合フ
ックが下方のパネルの係合凹部に横方向から接近して係
合してなり、ガイドローラによって移動するスライダプ
ッシャを設け、パネルを下降端側に付勢するスプリング
を収納ボックスの外側に別置し、スプリングに張力を可
変とする調整機構を設けてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のパネルを上下方
向に積み重ねて連結し、もって車両の荷台の開口部を閉
鎖すると共に、該開口部を開放する場合には該パネルを
上方に移動させ、これを戸板状に積層して収納ボックス
に収容するようにした車両用のパネルシャッタの改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】貨物自動車の荷台の開口部に設置される
シャッタとしては、金属性の扉を開閉するものが一般的
であった。
【0003】これに対して、個別に独立した多数のパネ
ルを上下方向に積み重ね、これをガイドレールに沿って
移動させることによって開口部を開閉するようにした車
両用のパネルシャッタも公知である。(特開平4ー73
391号公報参照)
【0004】以下、前記公知の車両用のパネルシャッタ
を図でもって説明する。図11、図12を参照して、公
知のパネルシャッタは車両の荷台1の開口部2を閉鎖す
るものであり、多数のパネル3と該パネル3を収容する
収納ボックス4とからなっている。それぞれのパネル3
はガイドレール5によって案内され、開口部2において
は上下方向に、そして収納ボックス4の部分においては
前後方向に移動されるものとなっている。収納ボックス
4は開口部2の上端に配置されており、パネル3が戸板
状に前後方向に積層して収容されるものとなっている。
【0005】前記パネル3による開口部2の閉鎖及び開
放は以下のようにしてなされる。開口部2を閉鎖状態か
ら開放状態とする場合には、モータ6によってチエン7
を駆動し、該チエン7によって最下端のパネル3をリフ
トさせる。すると、上方のパネル3が順次ガイドレール
5に沿って収納ボックス4内に送り込まれて収容され
る。収容された状態のパネル3は戸板状に積層された状
態となっている。
【0006】又、開口部2を開放状態から閉鎖状態とす
る場合には、モータ6によってチエン7を逆に駆動す
る。すると、最下端のパネル3がガイドレール5に沿っ
て下降し、隣接するパネル3が順次ガイドレール5に沿
って下降し、開口部2を閉鎖する。閉鎖状態のパネル3
は戸板状に衝き突き合わされた状態となっている。
【0007】上記作用において、パネル3が収納ボック
ス4に入って前後方向に積層する作用は以下のとうりで
ある。図13を参照して、図13(A)に示すように、
上方のパネル3が収納ボックス4の入り口位置となった
時、下方のパネル3の揺動部材8は横向きとなってお
り、端部が収納ガイド9に当接している。この状態で、
更に下方のパネル3が上昇すると、図13(B)に示す
ように、揺動部材8が回動し、上方のパネル3のガイド
ローラ10がガイドレール5の折り曲がり点を超え、上
方のパネル3が収納ボックス4の内部へ押し込まれる方
向に傾斜される。これによって、上下のパネル3の嵌合
が解除され、更に図13(C)に示すように下方のパネ
ル3が上昇する。すると、下方のパネル3の揺動部材8
が上方のパネル3と接触して更に該上方のパネル3を収
納ボックス4内へ押し込むように作用し、ガイドローラ
10が収納ボックス4に並行したガイドレール5に沿っ
て移動する。そして、図13(D)に示すように、下方
のパネル3の揺動部材8が上方のパネル3の側面を支え
ながら上昇し、図13(A)に示す状態となる。これを
繰り返しながら順次パネル3を収納ボックス4に収容す
る。収納ボックス4から順次パネル3が下降して開口部
2を閉鎖する場合には、収納ガイド9が下方向に首振り
するので、揺動部材8に邪魔されることなくパネル3は
下降する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来公
知のパネルシャッタには以下のような問題点があった。
まず、図14(A)は開口部におけるガイドレールとガ
イドローラを示す断面図であり、図14(B)は収納部
におけるガイドレールとガイドローラを示す断面図であ
る。図からも分かるとおり、従来公知のパネルシャッタ
ではパネル3の側面に設けられたガイドローラ10は中
心軸によって支持されたコロとなっており、ガイドレー
ル5にラジアル方向にのみ支持されて転動している。
【0009】このような従来公知のガイドローラ9で
は、パネル3にスラスト方向の力が作用すると、製作誤
差や取り付けのクリアランスによってパネル3が図のS
で示すように左右方向にずれてガイドレール5と揺動部
材8、あるいはガイドレール5とパネル3の端部とが接
触する。このため、パネル3の上昇、下降に大きい抵抗
が生じ、パネル3のスムーズな移動が阻害されるおそれ
があった。
【0010】次に、従来公知のパネルシャッタでは図1
5に示すように、下方のパネル3の山形の嵌合突部11
と上方のパネル3のハの字状に折り曲げられた嵌合凹部
12とが嵌合する構造となっている。そして、嵌合した
パネル3どうしが相互に離間するのを防止するため、山
形の嵌合突部11の上端付近に係合フック13が横方向
に延びて設けられており、該係合フック13がハの字状
の嵌合凹部12の折り曲げ片12Aと係合する構造とな
っている。
【0011】係合フック13はパネル3が収納ボックス
に収容されている際には係合が解除されており、開口部
を閉鎖する際にのみ係合するものである。その作用を説
明すると、パネル3が収納ボックス4から順次送り出さ
れて下降した時、下方のパネル2の嵌合突部11に対し
て上方のパネル3の嵌合凹部12が横方向に接近し、そ
の際に係合フック13がハの字状の嵌合凹部12の折り
曲げ片と係合するものである。
【0012】上記のような係合作用を行う時、図15に
示されたHが係合間隙の広さとなっており、タイミング
良くこの係合間隙Hに嵌合凹部12の折り曲げ片12A
が挿入されなければならない。ところが、各部品の製造
誤差や取り付け上のガタツキ等によって係合不良が生じ
てしまう。このため、上下のパネル3どうしの嵌合が不
十分となって防水性に欠けるものとなるおそれがあっ
た。又、上下のパネル3どうしの嵌合が不十分となる
と、隙間が生じて荷台に積載している荷物が盗まれるお
それも生じてしまう。
【0013】次に、上記従来公知のパネルシャッタでは
開口部2を閉じた状態でパネル3がロックされていない
ので、車両走行中の振動やその他の外力によってパネル
シャッタ自体が開放されてしまい、荷台の荷物の盗難の
おそれが生じる。
【0014】更に続いて、上記従来公知のパネルシャッ
タでは図16に示すように、収納ボックス4に収容され
ているパネル3を押し出すバネ14が収納ボックス4の
横にパネル3の収容方向に並行して設置されている。バ
ネ14の機能は最奥端のパネル3を収納ボックス4の端
部まで送り出すものであるから、パネル3の枚数が多く
なるとその分だけバネ13のストロークも大きくしなけ
ればならず、バネ14の収縮長さを考慮した場合、収納
ボックス4と等長のバネ14ではそれだけのストローク
を出すことが困難となってしまう。このため、従来構造
ではパネル3の枚数が多くなると設置が困難となってし
まう。又、従来構造によるとバネ力の低下に対してバネ
力の調整が不可能であり、長期にわたって安定して使用
することが困難であった。
【0015】そこで、本発明の目的は、前記従来公知の
パネルシャッタの前記各欠点を改善した車両用のパネル
シャッタを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とする構成
は、以下のとおりである。ガイドレールが断面凸(ある
いは凹)円弧状の転動面を有し、ガイドレールの転動面
を転動するガイドローラが断面凹(あるいは凸)円弧状
の転動面を有してなること。
【0017】開口部閉鎖状態における最上段のパネルの
上面を押圧するパネルロック装置を設けてなること。
【0018】パネルの上面付近の面に係合凹部を設け、
パネルの下面に係合フックを垂下して設け、上方のパネ
ルの係合フックが下方のパネルの係合凹部に横方向から
接近して係合してなること。
【0019】収納ボックスに並行して設置されるガイド
レール部分にガイドローラによって移動するスライダプ
ッシャを設け、該スライダプッシャの先端に前記パネル
と当接する当り部材を設け、該スライダプッシャを前記
パネルの下降端側へ付勢するスプリングを設けてなるこ
と。
【0020】収納ボックスに収容されたパネルを下降端
側に付勢するスプリングを収納ボックスの外側に別置し
て設けてなること。
【0021】収納ボックスに収容されたパネルを下降端
側に付勢するスプリングの一端にスプリングの張力を可
変とする調整機構を設けてなること。
【0022】
【実施例】以下、図を以って本発明の実施例を説明す
る。
【0023】本発明のパネルシャッタは前述の特公平4
ー73391号の改良に関するものであり、基本的な構
造及び作動は前述の図11、図12及び図13に示すと
おりのものであるから、本発明の説明においてもその基
本的な構造及び作動の説明は省略する。
【0024】図1は本発明のガイドレール及びガイドロ
ーラの一実施例を示すものであり、本発明ではパネル3
の両端に設けられたガイドローラ21の転動面21aの
断面を凹円弧面とし、ラジアル方向及びスラスト方向の
両方で支持されるようになっている。これを更に詳しく
説明すると、ガイドレール22は断面コの字状の押出し
型材あるいは引き抜き型材からなっており、間隔をもっ
て対向設置された断面が凸円弧面からなる転動面22a
をその端部に有している。ガイドローラ21の凹円弧状
の転動面21aは該ガイドレール22の転動面22aの
間に挟持された状態で当接しながら転動している。この
ため、パネル2に図示のSで示すようなスラスト方向の
力が作用してもそのスラスト力を支持することができる
ものとなり、ガイドレール22がパネル3の端部部材3
5(図5で詳細に説明)と接触することもなく、更には
ガイドレール22がパネル3の端部に設けられた揺動部
材23と接触することもない。
【0025】従って、本発明のガイドレール22及びガ
イドローラ21の構造によるとパネル3のスムーズな移
動が保障されるものとなる。
【0026】図2は本発明のガイドレール及びガイドロ
ーラの他の実施例を示すものであり、この実施例ではガ
イドローラ21の転動面21aの断面が凹円弧状となっ
ていることは図1の実施例と同じであるが、ガイドレー
ル22が2本の円形の棒材からなっている。ガイドレー
ル22はガイドレールブラケット24に対向して溶接固
定されている。ガイドローラ21の転動面21aはガイ
ドレール22の間に挟持された状態で当接しながら転動
している。
【0027】上記図1の実施例は、車両の荷台の開口部
に設置されるガイドレールとして使用されることが好ま
しく、上記図2の実施例は収納ボックスに並行して設置
されるガイドレールとして使用されることが好ましい。
【0028】本発明のガイドローラ及びガイドレールの
構造は上記実施例に限定されるものではなく、ガイドレ
ールの転動面を断面凹円弧状とし、ガイドローラの転動
面を断面凸円弧状としても良いことはその趣旨から明白
である。
【0029】次に、図3及び図4を参照して本発明の一
実施例になるパネルロック機構について説明する。収納
ボックス4の端壁4aにはブラケット25が固定されて
おり、該ブラケット25に電磁ロック装置26が取り付
けられている。さらにブラケット25には回転軸31を
有するロックアーム45が取り付けられている。さらに
ロックアーム45には、パネルロック時にロック解除方
向に回動されることを阻止するための端部45aを有し
ている。該ロックアーム45は開口部を上端のパネル3
の閉鎖直後に、パネル3を下方に押圧した状態で固定さ
れる。このため、車両走行による振動や外力によってパ
ネル3が上昇し、開口部が開かれることがなくなるもの
である。
【0030】ロック機構の構造の詳細は以下のとおりで
ある。上端のパネル3の上部にはロック受部材27が固
定されている。ロック受部材27にはロックアーム45
に設けられた係合部28が当接係合する係合突起27a
が設けられている。ロックアーム45には回動バネ29
が設けられ、ロックアーム45を回動させる。回動バネ
29は固定部30に固定され、該回動バネ29によるロ
ックアーム45の回転モーメントが該ロックアーム45
の回動位置によって逆方向となるように、回転モーメン
トの作用線Ma、Mbがロックアーム45の回転軸31
を超えるように設定されている。即ち、ロックアーム4
5がパネル3のロック方向に回動する場合には、図4
(A)のMaで示すように回転軸31の左側に作用線が
位置し、ロックアーム45がパネル3のロック解除方向
に回動する場合には、図4(A)のMbで示すように回
転軸31の右側に作用線が位置する。このため、回動バ
ネ29はロックアーム45がロック位置にある時にはロ
ック方向に押圧し、ロックアーム45がロック解除位置
にある時はロック解除方向に押圧するものとなってい
る。電磁ロック装置26は図4(B)のR、L方向に往
復動するスライドピン26aを有しており、ロックアー
ム45がロック位置となった時に該ロックアーム45が
ロック解除方向に回動することを阻止するため、電磁ロ
ック装置26のスライドピン26aがロックアーム45
の端部45aの下面までスライドし、近接するものであ
る。
【0031】その作用を説明すると、上端のパネル3の
下降前の状態は図の破線の状態となっている。今、上端
のパネル3が下降すると、ロック受部材27の係合突起
27aがロックアーム45の係合部28と当接し、該ロ
ックアーム45を押し下げてロック方向に回動させる。
すると、回動バネ29の作用線がMaとなり、ロックア
ーム45は回動バネ29によってロック方向に付勢さ
れ、パネル3のロックを行う。この時点で、開口部が複
数パネル3で全閉状態となる。全閉後、電磁ロック装置
26はスライドピン26aをR方向へスライドさせる。
すると、スライドピン26aがロックアーム45の端部
45aの下面までスライドして近接し、ロックアーム4
5がロック解除方向に回動することを阻止する。この時
点で複数パネル3のロック動作が完了する。次に開口部
を開放する作用を説明する。パネル3の上昇が開始する
前に、適宜の手段で電磁ロック26が作動し、電磁ロッ
ク26のスライドピン26aをL方向へスライドさせ
る。すると、ロックアーム45がロック解除方向へ回動
可能な状態となる。そしてパネル3が上昇を開始する
と、上端のパネル3がロック受部材27を介してロック
アーム45を押し上げ、ロック解除方向に回転させる。
すると回動バネ29の作用線がMbとなり、ロックアー
ム45は回動バネ29によってロック解除方向に付勢さ
れ、パネル3のロックが解除される。
【0032】尚、図3及び図4に示す電磁ロック機構は
本発明の一実施例であり、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではない。例えば、ロックアームを電磁ロック
装置によって回動させ、パネルを押圧固定する構造(図
3及び図4において回動バネを省略した構造)や、パネ
ル3に嵌合孔を形成して置き、電磁ロック装置に設けら
れたピンが該嵌合孔に挿入されてパネルロックを行う機
構、又パネルに突出自在のレバーを設け、電磁ロック装
置によって該レバーをパネルから突出させる機構等、種
々の態様が可能である。
【0033】図5は本発明のパネルの一例を示す分解斜
視図であり、図6は本発明のパネルどうしの嵌合構造を
示す断面図である。パネル3の両端にはサイドフレーム
35が固定されており、該サイドフレーム35の上端に
は揺動部材23が回動可能に支持されている。又、サイ
ドフレーム35には止めボルト兼用の回転軸36を介し
てガイドローラ21が設けられている。パネル3の上端
には嵌合凸部3aが形成され、パネル3の上端付近の側
面には係合凹部32が形成されている。係合凹部32の
上下方向の幅はhとなっており、後述の係合フック33
が嵌まり込むものである。パネル3の下端には嵌合凹部
3bが形成され、側縁には係合フック33が垂下して設
けられている。嵌合凹部3bにはシールパッキング34
が設けられている。
【0034】次に、図7及び図8を参照して、上記嵌合
構造のパネル3を収納ボックスから送り出す機構につい
て説明する。本発明の上記嵌合構造を実施するためのパ
ネル3の送り出し機構は、従来構造とは異なり、パネル
3自体と当接してこれを押し出すスライダプッシャ37
が設けられてなっている。スライダプッシャ37はスプ
リング38の付勢力によってガイドレール5に沿って移
動されるものであり、端部に円形の当り部材37aが設
けられている。当り部材37aはパネル3の側壁に直接
当接してパネル3を送り出すものである。
【0035】送り出し作用の詳細を図8の(A)ないし
(D)で説明する。図8の(A)は下側のパネル3が下
降しており、次のパネル3が収納ボックス4の端部に位
置している状態を示すものであり、この状態では上下の
パネル3は未だ嵌合していない。図8の(B)の状態で
は、スライダプッシャ37によって上側のパネル3が押
され、傾いた状態となっている。この状態では下側のパ
ネル3は下降しており、上側のパネル3の下端が下側の
パネル3の上端位置となった時に、図8の(C)に示す
ように下側のパネル3の上端を下側のパネルの下端が乗
り越え、係合フック33が係合凹部32内に係合する。
次いで、図8の(D)に示すように上側のパネル3の嵌
合凹部3bと下側のパネル3aとが嵌合し、その状態で
両パネルが下降する。上記パネル3の嵌合構造による
と、係合凹部32の幅hが比較的自由に採用されるの
で、パネル3が収納ボックスから開口部へ送り出される
際に上下のパネル3が嵌合不良となることが少なくなる
ものである。
【0036】図9は本発明のスプリングによるパネルの
押出し機構の一例を示す斜視図であり、図10は図9の
スライダプッシャの断面図である。図を参照して、本発
明ではスプリング38が収納ボックス(図示しない)の
外側に縦方向に配置され、スプリング長さを自由に選定
できるようになっている。スプリング38の一方の端部
にはワイヤ39が取り付けられ、該ワイヤ39は転向プ
ーリ40を介してその端部がスライダプッシャ37に固
定されている。前記スプリング38はスライダプッシャ
37を収納ボックスのパネル下降端側に付勢し、パネル
3を送り出すものである。スライダプッシャ37には鼓
状のガイドローラ41が回転自在に設けられており、該
ガイドローラ41はガイドレール5に支持されながら転
動する。ガイドローラ41を支持する軸42の端部には
前記ワイヤ39の端部が固定されている。スプリング3
8の他方の端部には調整ねじ43が固定されており、該
調整ねじ43は図示しない壁部に固定された調整金具4
4に螺入され、調整ねじ43を回動することによりスプ
リング38の張力を調整する。
【0037】尚、スプリングの張力を調整する機構は上
記実施例に限定されるものではなく、スプリングの端部
が固定されている金具をスライドさせる構造、転向プー
リ40を移動させるようにした構造、等種々の構造に変
更可能である。
【0038】
【発明の効果】以上に説明した本発明によると、以下に
説明するような技術的効果を奏するものである。
【0039】即ち、ガイドローラによってパネルに作用
するラジアル方向とスラスト方向の力を支持するものと
なっているので、製作誤差や取り付けのクリアランスが
あってもパネルの上昇、下降に支障が生ずることがな
く、パネルのスムーズな移動が得られるものとなる。
【0040】次に、本発明の係合フックと係合凹部の構
造によると、係合間隙の広さが大きくなっているので、
タイミング良くこの係合間隙に係合フックが挿入される
ものとなる。従って、各部品の製造誤差や取り付け上の
ガタツキ等に基づく係合不良が生じないものとなる。そ
の結果、上下のパネル3どうしの嵌合不良が発生せず、
防水性が向上すると共に、隙間が生じないので荷台に積
載している荷物が盗まれることもなくなる。
【0041】更に、本発明のパネルシャッタでは、開口
部を閉じた状態でパネルがロックされるので、車両走行
中の振動やその他の外力によってパネルシャッタ自体が
開放されることがなく、荷台の荷物の盗難のおそれがな
くなる。
【0042】更に続いて、本発明のパネルシャッタでは
パネルを押し出すバネが収納ボックスの長さとは無関係
の長さに設計することができるので、パネルの枚数如何
に係らずバネのストロークを自由に選定することができ
るものとなる上、バネ力の低下に対してバネ力の調整が
可能であるから、長期にわたって安定して使用すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のガイドレール及びガイドロー
ラを示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施例になるガイドレー
ル及びガイドローラを示す断面図である。
【図3】図3は、本発明のパネルロック装置一実施例を
示す斜視図である。
【図4】図4は、図3のパネルロック装置を示す図であ
り、(A)は側面図、(B)は(A)のXーX方向矢視
図である。
【図5】図5は、本発明のパネルの構造の一実施例を示
す斜視図である。
【図6】図6は、本発明のパネルの係合構造の一実施例
を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明のパネルの送り出し機構の一実
施例を示す概略図である。
【図8】図8の(A)、(B)、(C)、(D)は、本
発明によるパネルの送り出しを説明するための作動図で
ある。
【図9】図9は、本発明のスライドプッシャ及びパネル
送り出しスプリングを示す概略斜視図である。
【図10】図10は、本発明のスライダプッシャとガイ
ドレールとの関係を示す断面図である。
【図11】図11は、従来公知の車両用のパネルシャッ
タを示す概略斜視図である。
【図12】図12は、図11のパネルシャッタの略断面
図である。
【図13】図13の(A)、(B)、(C)、(D)
は、図11の従来公知のパネルシャッタの作用を説明す
るための作動図である。
【図14】図14の(A)、(B)は、従来公知のガイ
ドレール及びガイドローラを示す断面図である。
【図15】図15は、従来公知のパネルの係合構造を示
す断面図である。
【図16】図16は、従来公知のパネル送り出しスプリ
ングを示す概略断面図である。
【符号の説明】
2:開口部 3:パネル 4 収納ボックス 10:ガイドローラ 11:山形の嵌合突部 12:嵌合凹部 13:係合フック 14:バネ 21:ガイドローラ 22:ガイドレール 23:揺動部材 26:電磁ロック装置 27:ロック受部材 27a:係合突起 28:係合部 32:係合凹部 33:係合フック 37:スライダプッシャ 37a:当り部材 38:スプリング 41:ガイドローラ 42:軸 43:調整ねじ 44:調整金具 45:ロックアーム 45a:端部 Ma:回転モーメントの作用線 Mb:回転モーメントの作用線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 前記ガイドレールが断面凸(あるいは凹)円弧状の転動
    面を有し、前記ガイドレールの転動面を転動する前記ガ
    イドローラが断面凹(あるいは凸)円弧状の転動面を有
    してなることを特徴とする車両用のパネルシャッタ。
  2. 【請求項2】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 開口部閉鎖状態における最上段のパネルの上面を押圧す
    るパネルロック装置を設けてなることを特徴とする車両
    用のパネルシャッタ。
  3. 【請求項3】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 パネルの上面付近の面に係合凹部を設け、パネルの下面
    に係合フックを垂下して設け、上方のパネルの係合フッ
    クが下方のパネルの係合凹部に横方向から接近して係合
    してなることを特徴とする車両用のパネルシャッタ。
  4. 【請求項4】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 収納ボックスに並行して設置されるガイドレール部分に
    ガイドローラによって移動するスライダプッシャを設
    け、該スライダプッシャの先端に前記パネルと当接する
    当り部材を設け、該スライダプッシャを前記パネルの下
    降端側へ付勢するスプリングを設けてなることを特徴と
    する車両用のパネルシャッタ。
  5. 【請求項5】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 収納ボックスに収容されたパネルを下降端側に付勢する
    スプリングを前記収納ボックスの外側に別置して設けて
    なることを特徴とする車両用のパネルシャッタ。
  6. 【請求項6】前記スプリングの一端にスプリングの張力
    を可変とする調整機構を設けてなることを特徴とする請
    求項5記載の車両用のパネルシャッタ。
  7. 【請求項7】開口部を開閉する複数のパネルと、該パネ
    ルに設けられたガイドローラと、該ガイドローラが転動
    しながら前記パネルを案内するガイドレールと、該ガイ
    ドレールの上方に配設され、前記パネルを戸板状に収納
    する収納ボックスと、前記パネルを順次前記収納ボック
    スに送り込む機構とからなる車両用のパネルシャッタに
    おいて、 収納ボックスに並行して設置されるガイドレール部分に
    ガイドローラによって移動するスライダプッシャを設
    け、該スライダプッシャの先端に前記パネルと当接する
    当り部材を設け、該スライダプッシャを前記パネルの下
    降端側へ付勢するスプリングを前記収納ボックスの外側
    に別置して設け、前記スプリングの一端にスプリングの
    張力を可変とする調整機構を設けてなることを特徴とす
    る車両用のパネルシャッタ。 【0001】
JP34459993A 1993-12-20 1993-12-20 車両用のパネルシャッタ Pending JPH07173977A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101316368B1 (ko) * 2012-05-31 2013-10-08 현대자동차주식회사 차량용 액티브 에어플랩 장치
KR101876074B1 (ko) * 2016-11-11 2018-07-06 현대자동차주식회사 고장시 개폐가 가능한 차량의 능동형 에어 플랩 어셈블리

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US10093172B2 (en) 2016-11-11 2018-10-09 Hyundai Motor Company Vehicular active air flap assembly capable of being opened or closed during failure

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