JPH0717024A - 版胴へのインキ供給装置 - Google Patents

版胴へのインキ供給装置

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JPH0717024A
JPH0717024A JP15007493A JP15007493A JPH0717024A JP H0717024 A JPH0717024 A JP H0717024A JP 15007493 A JP15007493 A JP 15007493A JP 15007493 A JP15007493 A JP 15007493A JP H0717024 A JPH0717024 A JP H0717024A
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roll
ink
main roll
auxiliary
plate cylinder
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JP15007493A
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Inventor
Ichiro Murakawa
市郎 村川
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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UMETANI SEISAKUSHO KK
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 版胴に接する主ロールと、該主ロールに接す
る補助ロールとの間にインキを溜め、両ロールの周速の
比によって、版胴に供給するインキ量を調節する。 【構成】 版胴4に接触して配置され表面に微細な凹凸
を形成した主ロール1と、該主ロール1に対向して接触
配備した補助ロール10と、補助ロール10に連繋された可
変回転駆動装置とによって構成され、補助ロール10に連
繋された可変回転駆動装置5は、主ロール1の回転駆動
装置とは独立しており、主ロール1の回転速度を切換え
ても補助ロール10は現状の回転を維持できる。主ロール
1の回転速度を高めても、補助ロール10は現状の回転を
維持でき、従って、主ロール1と補助ロール10との周速
の差を自動的に大きくでき、適正量のインキ供給が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、版胴にインキを供給す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、製凾に使用される段ボールシート
用の印刷装置として、図5、図7に示す2種類がある。
図5の印刷装置は、紙シートに付着すれば1秒程度で乾
燥するフレキソインキが使用され、表面に微細な凹凸を
形成した主ロール(1)に対して補助ロール(10)を対向配
備し、主ロール(1)に版胴(4)を接触させている。
【0003】版胴(4)の下方に印圧ロール(7)が配備さ
れ、版胴(4)と印圧ロール(7)との間に段ボールシート
Sを通過させ印刷を行なう。版胴(4)と印圧ロール(7)
の下流側に一対の送りロール(71)(71)が配備される。主
ロール(1)と補助ロール(10)との間に、上方からパイプ
(91)によってインキが流し込まれ、主ロール表面の微細
な凹部に溜まったインキが補助ロール(10)との間を通過
し、版胴(4)に受け渡される。
【0004】上記装置は、速乾性のフレキソインキを使
用するため、インキが乾燥するまでのタイムラグなし
で、直ちにシートSを後加工ラインに送り込むことがで
きる利点がある。又、主ロール(1)の表面の微細な凹部
にインキを溜め、主ロール表面にほぼ均一量のインキを
付着させて版胴(4)へ受け渡すため、インキ供給に過不
足が生じず、色斑のない安定した印刷が望める。
【0005】ところが、粘度の低いフレキソインキは印
刷面に艶がなく商品価値が低い。又、インキを絶えず流
動させなければ固まってしまう。このため、図6に示す
如く、主ロール(1)と補助ロール(10)の夫々の端部間に
跨がって受けボックス(92)(92)を設け、ロールの端部か
ら垂れ流れたインキを矢印Aで示す如く、受けボックス
(92)、回収パイプ(93)を経て、回収タンク(94)に回収
し、ポンプ(95)によって再度供給パイプ(91)から前記ロ
ール(1)(10)間に流し込み、過剰供給のインキを絶えず
循環させインキが固まることを防止しなければならな
い。
【0006】この様に、循環管路(9)にて常時インキを
循環させると、インキの色替えの際、循環管路(9)に接
続した洗浄用の水供給パイプ(96)から、矢印Bで示す如
く循環管路(9)に洗浄水を圧送して、パイプ内のインキ
を洗い流さねばならず、多量のインキが無駄になる許か
りではなく、洗浄のための水が0.5〜1トンも必要と
なる。又、洗浄に使用した水を、そのまま下水に流すこ
とは、環境汚染問題を起こす。
【0007】図7は、粘度の高いプリスロインキを使用
する印刷装置であって、プリスロインキは、紙に付着し
たインキの乾燥に要する時間は長いが、印刷面に艶があ
り商品価値の高い印刷が望める。上記印刷装置はロール
列(12)の上流側のロール(13)表面に遠心力スプレー装置
(35)によってインキを霧状に吹き付け、各ロールの回転
によってインキを最終段の一対のロール(14)表面に付着
させ、該最終段のロールから該ロールに接触配備した版
胴(4)の表面にインキを付着させるのである。
【0008】上記インキ供給装置は、前記図5、図6の
インキ供給装置の様に多量のインキを循環させる必要は
ないため、インキ替えの際にインキロスを少なくでき
る。しかし、粘度の高いインキを練りながら下流側のロ
ールに順に受け渡すため、版胴(4)が実際にインキ供給
を必要とする部分、即ち、版胴(4)の印版の凸部に均一
にインキを供給することが出来ず、印刷のインキ斑、ロ
ールの左右での色振れ、ゴースト等の問題が生じる。
【0009】そこで本願出願人は、以前図3、図4に示
す如く、版胴に接触し表面に微細な凹凸を形成した主ロ
ール(1)と、該主ロールに対向して接触配備した補助ロ
ール(10)と、ロールにインキを補給するスプレー式のイ
ンキ補給装置(3)とからなる印刷装置を提案した(特願
平1−322943号)。主ロール(1)は、モータ(80)
にて駆動されるプーリ(81)に、タイミングベルト(82)に
て連繋され、版胴(4)は主ロール(1)と周速が一致する
様に回転駆動される。補助ローラ(10)は、可変回転駆動
装置(8)に連繋されている。
【0010】可変回転駆動装置(8)は、前記タイミング
プーリ(81)と同軸に該プーリと一体回転可能に駆動歯車
(83)及びプーリの回転とは無関係に回動可能にレバー(8
4)を枢止する。該レバー(84)の自由端に従動歯車(85)を
軸承して前記駆動歯車(83)に噛合する。従動歯車(85)と
同軸に変速機(86)を取付ける。変速機(86)は溝幅調節可
能なプーリ(86a)を具えており、該プーリ(86a)と前記補
助ロール(10)の一端に設けたプーリ(87)とをVベルト(8
8)にて連繋し、プーリ(86a)の溝幅を調節してVベルト
(88)の走行速度を調節する。
【0011】上記レバー(84)には該レバーの自由端を補
助ローラ(10)から遠ざかる方向に付勢するエアーシリン
ダー等の付勢手段(89)が連繋され、変速機(86)のプーリ
(86a)の溝幅を変更した際のVベルト(88)の緩みを吸収
する。モータ(80)が作動すると、図3に於て、主ローラ
(1)は反時計方向に回転し、補助ローラ(10)は時計方向
に回転する。上記印刷装置で使用するインキは、ロール
上に付着しているときは乾燥し難く、段ボールシートS
に付着した際には速やかに乾燥する特性のグリコール溶
剤インキであって、約10秒で乾燥する。
【0012】インキは主ロール表面の微細な凹部に溜ま
って版胴に受け渡される。余分のインキは主ロールと該
ロールに接近して対向配備した補助ロールとの間に溜ま
る。このインキ溜りによって、主ロール表面の微細な凹
部に確実にインキが入り込み、主ロール(1)の表面には
全長に亘って略均一にインキが付着する。従って、該主
ロール(1)からインキが受け渡される版胴(4)の印版の
凸部に、均一にインキが付着し、印刷の際のインキ斑、
色振れ、ゴースト等の問題は生じない。又、従来の速乾
性インキによる印刷に比べて粘度の高いインキを使用し
て、印刷面に艶のある美しい印刷が実現できる。
【0013】又、フレキソインキの場合の様に、インキ
を循環管路にて循環させる必要はなく、装置を簡素化で
きると共に、インキ替えの際には主ロール(1)と補助ロ
ール(10)との間に溜まったインキを回収し、主ロール
(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い流せば可いの
で、使用する洗浄液の量は100cc程度で済む。これ
はフレキソインキを洗い流すために必要な水の量0.5
〜1トンに比べて、飛躍的に少量であり、使用後の洗浄
液による環境汚染の問題、洗浄液の後処理の問題を軽減
できる。更に、補助ロール(10)の回転速度を変えて、主
ロール(1)と補助ロール(10)の周速に差を生じせしめる
ことにより、主ロール(1)に付着して版胴(4)に供給す
るインキの量を容易に微調節できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3の印刷
装置の場合、主ロール(1)を駆動するモータ(80)は可変
回転駆動装置(8)の駆動源を兼用しており、印刷速度を
低速から高速に切換えるために、主ロール(1)の回転速
度を高めると、それに同調して補助ロール(10)の回転速
度も自動的に高まり、両ロール(1)(10)の周速比に変化
は生じない。版胴(4)へのインキの供給量は、両ロール
(1)(10)の接触圧力及び両ロールの周速差にほぼ比例す
る。即ち、ロール(1)(10)の接触圧力が小さいほど、
又、ロール(1)(10)の周速差が小さいほどインキの供給
量は増え、接触圧が大きいほど、又、ロール(1)(10)の
周速差が大きいほどインキの供給量を減らすことができ
る。主ロール(1)の回転速度を高めれば高めるほど、主
ロール(1)と補助ロール(10)の周速差を大きくしなけれ
ば、版胴(4)に対するインキの供給量が過剰となって、
美しい印刷は望めない。従って、主ロール(1)の回転速
度を高めるときは、補助ロール(10)は、現状の回転を維
持させておかねば、補助ロール(10)の回転を小さくする
調節作業が必要となる。
【0015】図3の印刷装置では、主ロール(1)の回転
を所望の印刷速度に設定した後、必ず変速機(86)のプー
リ(86a)の溝幅を変更して、補助ロール(10)の回転速度
を小さくせねばならず、面倒であった。本発明は、補助
ロール(10)の回転駆動系を主ロール(1)の回転駆動系か
ら独立させて、主ロール(1)の回転速度を変えても、補
助ロール(10)の回転は現状を維持でき、以て上記問題を
解決できる版胴へのインキ供給装置を明らかにするもの
である。
【0016】
【課題を解決する手段】本発明の版胴へのインキ供給装
置は、版胴(4)に接触して配置され表面に微細な凹凸を
形成した主ロール(1)と、該主ロール(1)に対向して接
触配備した補助ロール(10)と、主ロール(1)にインキを
補給するインキ補給装置(3)と、補助ロール(10)に連繋
された可変回転駆動装置とによって構成される版胴への
インキ供給装置に於て、補助ロール(10)に連繋された可
変回転駆動装置(5)は、主ロール(1)の回転駆動装置と
は独立している。
【0017】
【作用及び効果】補助ロール(10)の回転駆動系は主ロー
ル(1)の回転駆動系から独立しているため、インキの種
類、印刷面の大、小、印刷環境等の種々の印刷条件に応
じて、主ロール(1)の回転速度に対して、補助ロール
(1)の回転速度を選択し、版胴(4)に最適量のインキを
供給できる様に、両ロール(1)(10)の周速差を設定でき
る。一旦両ロール(1)(10)の周速差を最適に設定すれ
ば、印刷速度を高めるために、版胴(4)及び主ロール
(1)の回転速度を高めても、補助ロール(10)は現状の回
転を維持でき、両ロール(1)(10)の周速の差は、主ロー
ル(1)の速度の高まりに応じて自動的に大きくなり、版
胴へのインク供給量は、版胴の回転速度の高まりに応じ
て自動的に調節され、従って、従来の様に、印刷速度を
高めるために、補助ロール(10)の回転速度を調整する手
間を省くことができる。
【0018】
【実施例】図1に示す如く、回転版胴(4)の上方に、該
版胴に接してインキ供給用の主ロール(1)を回転可能に
配備する。該主ロール(1)に接触して該主ロールとの間
でインキ溜まりを形成する補助ロール(10)を配備する。
主ロール(1)は従来の速乾性インキによる印刷機のイン
キ供給ロールと同様に表面に微細な凹凸を形成してい
る。補助ロール(10)は表面が硬質合成ゴムにて形成され
ている。主ロール(1)は、版胴(4)を駆動する駆動装置
(図示せず)に間接的に連繋され、補助ロール(10)は該駆
動装置とは独立したインバータモータ等の可変回転駆動
装置(5)に連繋されている。
【0019】印刷稼働中、主ロール(1)は、反時計方向
に回転し、補助ロール(10)は時計方向に回転する。又、
印刷休止時及びインキ洗浄時は、補助ロールの可変回転
駆動装置(5)により、オーバランニングクラッチ(図示
せず)を介して主ロール(1)、補助ロール(10)及び後記
するゴムロール(6)、取出しロール(61)が回転速度設定
可能に回転駆動される。又、上記主ロール(1)は、偏心
機構による昇降装置(図示せず)に連繋され、版胴(4)表
面に装着する印版の厚みの大小に応じて、高さ位置の調
整が可能であり、又、主ロール(1)と後記するゴムロー
ル(6)との接触離間を可能ならしめている。
【0020】補助ロール(10)は、支点Pを中心に垂直面
内にて回動可能なレバー(11)(11)に両端を回転自由に支
持され、シリンダ装置等の付勢手段(12)によって常時主
ロール(1)に付勢され、主ロール(1)が昇降しても、常
時主ロール(1)に接触可能である。ロール(1)(10)間の
上方にインキ補給装置(3)を配備する。実施例のインキ
補給装置(3)はインキ容器(31)と該容器(31)に連繋され
たポンプ(32)と該ポンプに接続された銅パイプ(33)であ
って、銅パイプ(33)の先端は扁平に形成してロール(1)
(10)間のインキ溜まりに接近させている。
【0021】ポンプ(32)はチューブポンプと称されるも
のであって、U字状に湾曲させたチューブにインキを充
満させ、該チューブの湾曲部の曲率軌跡上を公転する加
圧ロールによって、チューブを断続的に押圧してインキ
を吐出させる公知のものであり、加圧ローラを逆転させ
れば、容器(31)内にインキを回収できる。上記インキ補
給装置(3)は、昇降可能且つロール(1)(10)の軸方向に
移動可能に配備されている。
【0022】ロール(1)(10)間の両側に一対の堰板(2)
(2)が、昇降可能且つロール(1)(10)の軸方向にスライ
ド可能に配備されている。堰板(2)は合成樹脂にて形成
され、ロール(1)(10)間の隙間形状に対応する様にくさ
び形に形成され、前後面は主ロール(1)及び補助ロール
(10)の円弧曲率に対応する円弧面に形成されている。堰
板(2)には上向きに中空支持杆(23)が突設され、該支持
杆(23)の上端は昇降シリンダ装置(24)に連繋され、該昇
降シリンダ装置(24)は、ロールの軸方向にスライド駆動
されるスライド駆動装置(26)に連繋される。
【0023】スライド駆動装置(26)は、ロール(1)(10)
と平行に配備したネジ軸(29)に回転駆動装置(図示せず)
を連繋し、該ネジ軸(29)を前記昇降シリンダ装置(24)の
支持台(25)に貫通螺合している。昇降シリンダ装置(24)
の支持台(25)は、ロール(1)(10)の軸方向に延びるガイ
ド杆(20)にスライド可能に支持されている。実施例で
は、各支持台(25)(25)に別個のネジ軸(29)(29)を螺合
し、ネジ軸の回転によって、支持台(25)(25)を別個にス
ライド駆動可能に構成したが、両端に逆ネジを形成した
ネジ軸に2基の支持台を螺合し、ネジ軸の回転によっ
て、支持台を互いに接近離間させることも可能である。
【0024】堰板(2)の両円弧面には、円弧方向に溝(2
1)が開設され、該溝(21)は堰板(2)内に開設された孔(2
2)を介して支持杆(23)に連通している。支持杆(23)には
ホースを介してコンプレッサー(図示せず)が連繋され、
溝(21)から圧力空気を吹出すことができる。堰板(2)の
間に、ロール(1)(10)上に溜まったインキの量を検出す
る検出手段(30)を配備し、前記インキ補給装置(3)のポ
ンプ(32)作動を制御して、適正量のインキを供給する。
検出手段(30)は電極式の液面検出器、光電管による液面
検出、光反射式液面検出器等が実施できる。
【0025】主ロール(1)と補助ロール(10)の両端に
は、両ロール(1)(10)に跨がり、且つロール(1)(10)間
のインキ溜まりに掛って塞ぎ板(27)がスライド可能に当
接され、該塞ぎ板(27)はバネ(28)によって常時ロール端
面に付勢されている。主ロール(1)の上方に該ロールに
該ロールから僅か離してゴムロール(6)が配備され、更
にゴムロールに接して、取出しロール(61)が接触配備さ
れる。取出しロール(61)には、スクレーパ(62)が接触離
間可能に配備され、スクレーパ(62)の下方には受け皿(6
3)が設けられている。印刷中は、主ロール(1)とゴムロ
ール(6)は離間しており、ロール(1)を洗浄する際は、
主ロール(1)が上昇してゴムロール(6)に接する。又、
取出しロール(61)に対向して洗浄用シャワー(64)が配備
される。
【0026】然して、段ボールシートの印刷に際し、イ
ンキは、ロール上に付着しているときは乾燥し難く、段
ボールシートSに付着した際には速やかに乾燥する特性
のインキ、例えばグリコール溶剤インキを用い、これ
は、従来の段ボールシート印刷に使用する速乾性インキ
の乾燥時間約1秒、遅乾性インキの乾燥時間約3分に対
して、約10秒で乾燥する。堰板(2)を上昇させ、段ボ
ールシートの印刷部に対応して、ロール(1)(10)の軸方
向に移動させ、再び堰板(2)をロール(1)(10)上に下降
させる。
【0027】ロール(1)(10)及び両堰板(2)の間に形成
されるインキ溜まりに、インキ補給装置(3)からインキ
を供給する。各堰板(2)とロール端部の塞ぎ板(27)の間
には主ロール(1)と補助ロール(10)の回転摩擦による補
助ロール(10)の損傷を防止するための潤滑剤を供給す
る。堰板(2)のロール(1)(10)との摺接面の溝(21)から
圧力空気が噴出して、堰板(2)とロール(1)(10)の微細
な隙間からインキが外部に洩れ出ることを防止する。印
刷装置を稼働すると、インキは主ロール(1)表面の微細
な凹部に溜まって版胴(4)に受け渡される。
【0028】堰板(2)(2)間の範囲に常時インキが溜ま
って、主ロール(1)表面の微細な凹部に確実にインキが
入り込み、又、余分のインキは補助ロール(10)によって
掻き落とされるため、主ロール(1)には必要範囲に均一
にインキが付着し、主ロール(1)からインキが受け渡さ
れる版胴(4)の凸部には均一にインキが付着し、印刷の
際のインキ斑、色振れ、ゴースト等の問題は生じない。
【0029】補助ロール(10)の回転駆動系は主ロール
(1)の回転駆動系から独立しているため、インキの種
類、印刷面の大、小、印刷環境等の種々の印刷条件に応
じて、主ロール(1)の回転速度に対して、補助ロール
(1)の回転速度を選択し、版胴(4)に最適量のインキを
供給できる様に、両ロール(1)(10)の周速差を設定でき
る。一旦両ロール(1)(10)の周速差を最適に設定すれ
ば、印刷速度を高めるために、版胴(4)及び主ロール
(1)の回転速度を高めても、補助ロール(10)は現状の回
転を維持でき、両ロール(1)(10)の周速の差は、主ロー
ル(1)の速度の高まりに応じて自動的に大きくなり、版
胴へのインク供給量は、版胴の回転速度の高まりに応じ
て自動的に調節され、従って、従来の様に、印刷速度を
高めるために、補助ロール(10)の回転速度を調整する手
間を省くことができる。
【0030】主ロール(1)と補助ロール(10)との間に溜
まっているインキは、主ロール(1)及び補助ロールの回
転による各ロールとの摩擦によって絶えず攪拌され、イ
ンキが固まることは防止される。段ボールシートの印刷
部の範囲或いは位置に対応して、堰板(2)(2)の位置を
ロールの軸方向に移動させ、インキの溜まる範囲を規制
することにより、主ロールの必要部分にのみインキを供
給でき、無駄がない。
【0031】又、従来の速乾性インキによる印刷に比べ
て粘度の高いインキを使用して、印刷面に艶のある美し
い印刷が実現できる。又、速乾性インキの場合の様に、
インキを循環管路にて循環させる必要はなく、装置を簡
素化できると共に、インキ変えの際には主ロール(1)と
補助ロール(10)との間に溜まったインキを回収し、主ロ
ール(1)、補助ロール(10)及び版胴(4)を洗い流せば可
いので、迅速に段取り変えを行なうことができる。更
に、補助ロール(10)の回転速度を変えて、主ロール(1)
と補助ロール(10)の周速に差を生じせしめることによ
り、主ロール(1)に付着して版胴(4)に供給するインキ
量を容易に微調節できる。
【0032】印刷作業の終了時、或いはインキ替えの際
は、先ずインキ補給装置(3)を下降させ、銅パイプの先
端をロール(1)(10)間の奥端に挿入し、ポンプ(32)を逆
転して容器(31)にインキを回収する。次に、インキ補給
装置(3)を上昇させて、銅パイプ(33)の先端をロール
(1)(10)から離し、更に堰板(2)(2)を上昇させる。主
ロール(1)を上昇させてゴムロール(6)に当て、ロール
列を回転させる。ゴムロール(6)は主ロール(1)の余分
なインキを吸着して、取出しロール(61)に受け渡し、取
出しロール(61)に付着したインキは、スクレーパ(62)に
よって掻き落され、受け皿(63)に溜まる。
【0033】洗浄用シャワー(64)から、洗浄液を取出し
ロール(64)に噴射し、ロール列の各ロールを回転させな
がらインキ痕を洗い流す。主ロール(1)と補助ロール(1
0)との間にインキは溜まっておらず、又、ロール列に付
着していた余分のインキは、取出しロール(61)からスク
レーパ(62)によって掻き取られて受け皿(63)に回収済で
あり、更に、堰板(2)(2)によってロール列の必要範囲
にのみ付着していたインキ痕を洗浄するだけであるか
ら、使用する洗浄液の量は100cc程度で済む。これ
はフレキソインキを洗い流すために必要な水の量0.5
〜1トン以上に比べて、飛躍的に少量であり、使用後の
洗浄液による環境汚染の問題、洗浄液の後処理の問題は
軽減される。
【0034】主ロール(1)は、版胴(4)から離間してお
り、主ロール(1)の凹凸表面が、停止している版胴(4)
の印版表面を擦って損傷させることない。又、主ロール
(1)と補助ロール(10)を接触させた状態で、ロール(1)
(10)を回転させながら洗浄する際、主ロール(1)と補助
ロール(10)の周速が異なると、ゴム製の補助ロール(10)
の表面が主ロール(1)の表面凹凸によって削られ、短時
間で使用不能となるが、本発明の装置では、補助ロール
(10)は独立した可変回転駆動装置(5)によって駆動され
るため、ロール列の洗浄の際は補助ロール(10)の周速を
主ロール(1)のそれに一致させることができ、補助ロー
ル(10)の表面が削れて損傷する問題は生じない。
【0035】主ロール(1)を回転させた状態で洗浄シャ
ワー(64)から洗浄液を噴出させ、各ロール(61)(6)(1)
(10)を洗浄する。ロールの洗浄時、主ロール(1)と版胴
(4)は離間しているから、この間に版胴(4)上の印版
(図示せず)の交換を行なうことができ、便利である。上
記の如く、インキ替えの際のインキロスは可及的に少な
くできる。本発明は上記実施例の構成に限定されること
はなく特許請求の範囲に記載の範囲で種々の変形が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】インキ供給装置の斜面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】出願人が以前提案したインキ供給装置の側面図
である。
【図4】同上の駆動系の断面図である。
【図5】従来のフレキソインキ供給装置の側面図であ
る。
【図6】同上のフレキソインキ供給配管及び洗浄用配管
の斜面図である。
【図7】従来のプリスロインキ供給装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 主ロール (10) 補助ロール (2) 堰板 (3) インキ補給装置 (5) 可変回転駆動装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴(4)に接触して配置され表面に微細
    な凹凸を形成した主ロール(1)と、該主ロール(1)に対
    向して接触配備した補助ロール(10)と、主ロール(1)に
    インキを補給するインキ補給装置(3)と、補助ロール(1
    0)に連繋された可変回転駆動装置(5)とによって構成さ
    れる版胴へのインキ供給装置に於て、補助ロール(10)に
    連繋された可変回転駆動装置(5)は、主ロール(1)の回
    転駆動装置とは独立して設けられ、主ロール(1)の回転
    速度を切換えても補助ロール(10)は現状の回転を維持す
    る版胴へのインキ供給装置。
JP15007493A 1993-06-22 1993-06-22 版胴へのインキ供給装置 Pending JPH0717024A (ja)

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