JPH07169059A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JPH07169059A
JPH07169059A JP31478393A JP31478393A JPH07169059A JP H07169059 A JPH07169059 A JP H07169059A JP 31478393 A JP31478393 A JP 31478393A JP 31478393 A JP31478393 A JP 31478393A JP H07169059 A JPH07169059 A JP H07169059A
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JP
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signal
circuit
phase
phase difference
clock signal
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JP31478393A
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Masaki Kanno
正喜 管野
Motoi Kimura
基 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクのピットの長さの変動に起因する
再生信号のジッタが再生データ検出に与える影響を低減
する。 【構成】 前方エッジ検出回路10は、再生信号の立ち
上がり点(信号C)を検出する。PLL回路12は、こ
の立ち上がり点に同期したクロック信号CKを生成す
る。後方エッジ検出回路20は、再生信号の立ち下がり
点(信号D)を検出する。位相差検出回路42は、移相
回路128から入力される信号Bと信号Dの位相差を検
出して電圧変換回路44に入力する。電圧変換回路44
〜プログラマブル遅延回路50の各回路は、マークエッ
ジシフトの量に対応して信号Dを位相補正し、弁別回路
54は位相補正された信号C,Dに基づいて再生データ
の復元を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピットエッジ記録方式
によりデータが記録された光ディスクのデータ再生を行
う光ディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エッジ記録方式によりデータが記録され
た光ディスクの再生方法としては従来から、例えば「1
990年電子情報通信学会秋季全国大会予稿集」4−3
87〜388に開示されたものが知られている。以下、
図9および図10を参照して、上記光ディスク再生装置
を説明する。図9は、従来の光ディスク再生装置6の構
成を示す図であり、図10は、図9に示した光ディスク
再生装置6により再生データが再生される光ディスクの
セクタフォーマットを示す図であって、(A)はセクタ
フォーマット、(B)はVFO3のパターン、(C)は
RESYNCのパターンを示す。
【0003】光ディスク装置においては、光ディスクに
レーザー光線を照射し、その反射光を電気的な再生信号
に変換し、この再生信号から光ディスクに記録されたデ
ータを再生する。光磁気的な作用によりデータの記録再
生を行う光ディスク(MOディスク)には、データ記録
のために周囲と磁化方向の異なるピットが形成されてお
り、この光ディスクのピットと周囲の部分とでは、反射
されるレーザ光線の偏光面が異なる。従って、反射され
たレーザー光線の偏光面の回転を識別することにより再
生信号を得ることができる。さらに、この再生信号を識
別することにより光ディスク上のピットの有無の検出、
さらに再生データの復元を行うことができる。
【0004】この再生データの復元には、ピットの前縁
部と後縁部の両方に対応する再生信号の変化点を検出
し、これらの変化点を一緒に処理して再生データの復元
を行う方法(両エッジ検出方式)と、ピットの前縁部と
後縁部の両方に対応する再生信号の変化点を別々に処理
して再生データの復元を行う方法(分離エッジ検出方
式)とがある。後者の方法は前者の方法に比べて、環境
温度の変化、光ディスクの書き込み時の感度のばらつ
き、および、光ディスクの回転むら等によるマーク長の
ばらつきに依存しない固定的なマークエッジシフトの影
響を回避することができ、再生データの復元のタイミン
グマージンを大きくすることができる。光ディスク再生
装置6は、上述の分離エッジ検出方式により再生データ
の復元を行う装置である。
【0005】ピットの前縁に対応する再生信号の変化点
信号LEP(Leading Pulse Eadg
e)、および、ピットの後縁に対応する再生信号の変化
点信号TEP(Trailing Pulse Ead
ge)は、それぞれPLL回路60,70、同期検出回
路62,72、および、データ検出回路64,74に入
力される。PLL回路60,72は、それぞれ変化点L
EP,TEPに同期したクロック信号を生成する。変化
点信号LEP,TEPは、図10に示すセクタフォーマ
ットに含まれる同期パターンSYNC,RESYNCを
検出することにより同期検出を行う。データ検出回路6
4,74は、それぞれ変化点信号LEP,TEP、およ
び、PLL回路60,72が生成したクロック信号に基
づいて、再生信号を2値化してFIFOメモリ66,7
6に入力する。
【0006】FIFOメモリ66,76は、同期検出回
路62,72においてそれぞれ同期が検出された場合、
それぞれ同期パターンSYNC,RESYNC、およ
び、クロック信号に対応付けてデータ検出回路64,7
4が2値化した再生信号(2値化再生信号)を記憶す
る。データ組み立て回路82は、FIFOメモリ66,
68からそれぞれに記憶された再生信号の値を、参照ク
ロック発生回路80が発生するクロック信号CKに同期
して読み出し、これらの値の論理和を算出して再生デー
タを検出する。データ復号回路84は、データ組み立て
回路82から入力された再生データ列を復号し、光ディ
スクに記憶されたデータを再生する。
【0007】以下、図11を参照して両エッジ検出方式
の光ディスク再生装置8を説明する。図11は、従来の
光ディスク再生装置8の構成を示す図である。光ディス
ク再生装置8は、前後エッジ検出回路86、位相比較回
路88、ローパスフィルタ(LPF)90、電圧制御発
振回路(VCO)92、デューティ比変換回路(1/
2)94、位相シフト回路94、および、データ弁別回
路98空構成されている。
【0008】前後エッジ検出回路86、位相比較回路8
8、ローパスフィルタ(LPF)90、電圧制御発振回
路(VCO)92、デューティ比変換回路(1/2)9
4、位相シフト回路94はPLL発振回路を構成する。
光ディスク再生装置8は、このPLL回路が発生するク
ロック信号に同期して再生信号(入力データ)を識別し
て出力データとして出力する。上述した従来の光ディス
ク再生装置6,8の他、例えば「特開平5−08167
8号公報」に開示された光ディスク再生装置も知られて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の光ディスク再生
装置は、データ検出回路により2値化再生信号を一時記
憶する大容量かつ高速な2個のFIFOメモリを必要と
する。また、データ組み立て回路は、再生データの復元
処理の必要上、FIFOメモリそれぞれから2値化再生
信号を読み出して記憶する大容量かつ高速なメモリを必
要とする。従って、3個の大容量かつ高速なメモリが3
個必要となり、回路規模が大きくなってしまい、回路実
装、および、製造コストの点で不利になるという問題が
ある。
【0010】また、再生データの復元のために、2個の
FIFOメモリに記憶された2値化再生信号の対応をと
る必要がある。つまり、図10(B),(C)に示すよ
うな複雑な同期パターンにより同期を検出し、さらに、
PLL回路が生成したクロック信号を計数してFIFO
メモリのアドレスを求め、このアドレスに対応する2値
化再生信号を記憶する必要がある。従って、上述の従来
の光ディスク再生装置に適用される光ディスクへのデー
タの記録に当たり、図10(A)〜(C)に示すような
複雑なセクタフォーマットおよび同期パターンが必要に
なり、機能拡張の際に必要とされるシステムの柔軟性を
損ねることになりかねないという問題がある。
【0011】本発明の光ディスク再生装置は、上述した
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ピット
の長さ(マーク長)の変動に起因する再生信号のジッタ
が再生データ検出に与える影響を低減し、再生データ検
出のタイミングマージンを広げることができる光ディス
ク再生装置を提供することを目的とする。また、上述の
目的を達成可能であるにもかかわらず、高速メモリ、お
よび、複雑なセクタフォーマットが不要な光ディスク再
生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光ディスク再生装置は、ディジタル形式の再
生信号の立ち上がり点、および、立ち下がり点を変化点
として検出し、該変化点の一方に同期したクロック信号
を生成し、該クロック信号と該変化点の他方との位相差
を検出する位相差検出手段と、前記変化点の両方、また
は、いずれか一方に前記位相差に対応する量の位相シフ
トを与えて該変化点の間の位相差を補償する位相補正手
段と、位相差が補償された前記変化点に基づいて、再生
データを復元するデータ検出手段とを有する。
【0013】また好適には、前記位相差検出手段は、前
記再生信号を微分処理して前記変化点を検出する微分手
段と、前記微分手段が検出した前記再生信号の変化点に
基づいて、該変化点の一方に同期した前記クロック信号
を生成するPLL発振手段と、前記クロック信号と前記
変化点の他方との位相を比較して前記位相差を検出する
位相比較手段とを有することを特徴とする。また前記位
相比較手段に代えて、前記クロック信号と前記位相差が
補償された前記変化点の他方との位相を比較して前記位
相差を検出する形式の位相比較手段を用いることもでき
る。また、上記変化点の両方に遅延を与えることにより
これらの変化点の間の位相補正を行うために、前記位相
補正手段は、前記変化点の一方に前記クロック信号の1
/2周期分の位相シフトを与える固定位相シフト手段
と、前記変化点の他方に前記位相差に基づいて所定の量
の位相シフトを与え、前記変化点の間の位相差を相対的
に補償する可変位相シフト手段とを有することを特徴と
する。
【0014】
【作用】位相差検出手段は、光ディスクから得られたデ
ィジタル形式の再生信号に生じる固定的な量のマークエ
ッジシフトの量を、再生信号の変化点の一方、例えば再
生信号の立ち上がり点と同期をとって生成したクロック
信号と再生信号の変化点のもう一方、つまりこの場合、
再生信号の立ち下がり点または移相補正された後の再生
信号の立ち下がり点との間の位相差として検出する。
【0015】位相補正手段は、再生信号の立ち上がり点
に1/2クロック周期の固定的な遅延を与える固定位相
シフト手段と、位相差検出手段により検出された位相差
に対応する量の遅延を再生信号の立ち下がり点に与える
可変位相シフト手段とを有し、位相差検出手段により検
出された位相差に基づいて両変化点のマークエッジシフ
トに起因する位相誤差を相対的に補正する。これらの位
相シフト手段を用いる理由は、変化点の位相を進めるこ
とは難しいので、両変化点の位相を遅らせることにより
両辺加点の位相補正を可能とするためである。データ検
出手段は、位相補正された両変化点に基づいて、再生信
号に生じているマークエッジシフトの影響を排除した再
生データを復元する。
【0016】
【実施例1】以下、図1〜図4を参照して本発明の光デ
ィスク再生装置の実施例を説明する。図1は、分離エッ
ジ方式によるデータ再生を説明する図であって、(A)
は変調されたデータパルス、(B)は書き込みパルス、
(C)は理想的なピットの形状、(D)は実際のピット
の形状、(E)は再生信号の波形、(F)は両エッジ検
出方式によるエッジ検出信号、(G)は分離エッジ検出
方式によるピットの前縁に対応する再生信号の変化点、
(H)は分離エッジ検出方式によるピットの後縁に対応
する再生信号の変化点を示す。図2は検出された再生信
号の変化点に生じるジッタの分布を示す図であって、
(A)は両エッジ検出方式の場合のジッタ分布、(B)
は分離エッジ検出方式の場合の場合のジッタ分布を示
す。
【0017】図3は第1の実施例における本発明の光デ
ィスク再生装置1の構成を示す図である。なお、図3に
おいては、一般的な光ディスク再生装置と共通な構成要
素、例えば光学系、光ディスク駆動系、および、光検出
器等は省略されており、図3中に付した符号A〜Iを付
して示した部分の波形は図4に同一符号を付して示して
ある。図4は、図3に示した光ディスク再生装置1の第
1、および、第2のクロック信号の位相差Tp が−T/
2である場合における動作を説明するタイミングチャー
ト図であって、(A)は光ディスク再生装置1に入力さ
れる入力信号の波形を示し、(B)は再生信号の立ち上
がり点検出信号、(C)は再生信号の立ち下がり点検出
信号、(D)は再生信号の立ち上がり点信号に同期した
クロック信号(第1のクロック信号)、(E)は再生信
号の立ち下がり点信号に同期したクロック信号(第2の
クロック信号)、(F)はラッチ回路14の出力信号、
(G)はラッチ回路24の出力信号、(H)はラッチ回
路14の出力信号の立ち上がり点検出信号(第2の立ち
上がり点検出信号)、(I)はラッチ回路24の出力信
号の立ち下がり点検出信号(第2の立ち下がり点検出信
号)を示す。
【0018】まず、図1および図2を参照して分離エッ
ジ検出方式について説明する。本発明の光ディスク再生
装置が適用される分離エッジ検出方式は、光ディスクに
反射した光学的な信号を電気的な再生信号に変換し、再
生信号の光ディスクのピットの前縁部に対応する変化
点、および、再生信号の光ディスクのピットの後縁部に
対応する変化点を個々に処理して再生信号から再生デー
タを検出する方法である。
【0019】光ディスクにデータを書き込む場合、デー
タを変調した信号は、図1(A)に示すような波形にな
っており、光ディスク装置は、この図1(A)に示した
データ波形を記録する際に、図1(B)a,bに示すよ
うにレーザー光線のパルス幅、および、図1(B)cに
示すようにレーザー光線のパルス強度を制御して光ディ
スク上に照射して図1(D)に示すピットを形成する。
ここで、図1(C)に示すように、図1(A)に示す変
調されたデータの幅に対応する長さのピットが形成され
ることが望ましいが、しかし、実際には書き込み時の環
境温度等の変化によりマークエッジシフトが生じてしま
い、図1(D)に示す長さのピットになってしまうこと
がある。
【0020】従って、例えば図1(D)に示すようなピ
ットが形成された光ディスクを読み出す場合、ピットの
長さが必要以上に長くなっているので、光ディスクから
反射されたレーザー光線を電気的なアナログ形式の信号
に変換した段階の再生信号は、図1(E)に示すような
波形となってしまう。この段階の再生信号を両エッジ検
出方式により立ち上がり点、および、立ち下がり点の両
方を検出し、ディジタル形式の信号に変換すると、図1
(F)に示すようなエッジ検出信号が得られ、この両エ
ッジ検出方式により再生信号の立ち上がり点、および、
立ち下がり点を同時に検出した場合のジッタ分布は図2
(A)に示すようになる。一方、この段階の再生信号を
分離エッジ検出方式により立ち上がり点、および、立ち
下がり点をそれぞれ個別に検出し、ディジタル形式の信
号に変換すると、それぞれ図1(G),(H)に示すよ
うなエッジ検出信号が得られ、この分離エッジ検出方式
により再生信号の立ち上がり点、および、立ち下がり点
を個別に検出した場合のジッタ分布は図2(A)に示す
ようになる。
【0021】両エッジ検出方式により生じる再生信号の
ジッタは、図2(A)のaを中心として時間幅Tjaに広
がるのに対し、分離エッジ検出方式により生じる再生信
号のジッタは、それぞれ図2(B)bのピットの前縁部
に対応する変化点、図2(B)cのピットの後縁部に対
応する変化点を中心にそれぞれ時間幅Tjb,Tjcに広が
ることになる。すなわち、図2(A)に示した時間幅T
jaは、図1(D)に示す実際のピット長の図1(C)に
示す理想的なピット長からのずれに対応して大きくなる
が、図2(B)に示した時間幅Tjb,Tjcは一定量のオ
フセットとみなすことができる。従って、時間幅Tjb
jcは±T/2の範囲内の固定的なマークエッジシフト
となり、時間幅Tjaに比べて小さいので、光ディスクの
回転むら等によるマーク長のばらつきに依存しない固定
的なマークエッジシフトの影響を回避することができ、
再生データの復元のタイミングマージンを大きくするこ
とができる。
【0022】本発明はかかる観点から、従来の技術とし
て示した光ディスク再生装置6においては必要であった
高速メモリ、および、複雑なセクタフォーマットを用い
ずに分離エッジ検出方式による光ディスク再生装置を実
現したものである。以下、図3および図4を参照して本
発明の光ディスク再生装置1の構成および動作を説明す
る。以下に説明する本発明の光ディスク再生装置1は、
例えば光磁気的作用によりデータの書き込み、および、
読み出しが行われる光ディスク装置に用いられる装置で
あって、上記分離エッジ検出方式を用いてデータの再生
を行う。本発明の光ディスク再生装置1は、再生信号を
直接監視するのではなく、再生信号の変化点に同期した
クロック信号の位相を監視することにより、進み位相、
および、遅れ位相それぞれクロック信号半周期分に相当
するマークエッジシフトの補正を行うことを特徴とす
る。
【0023】まず、図3を参照して本発明の光ディスク
再生装置1の構成を説明する。光ディスク再生装置1へ
の入力信号は、光ディスクから反射された光学的な信号
を電気的な信号に変換して得られた、例えば図1(E)
に示した信号を、図4(A)に示すディジタル形式に変
換したディジタル形式の再生信号である。前方エッジ検
出回路10は、入力信号の立ち上がり点を検出して立ち
上がり点検出信号としてPLL回路12に入力する。こ
こで前方エッジ検出回路10は、図4(A)に示す入力
信号に時間TD の遅延を与え、遅延を与える前の入力信
号、および、遅延を与えた後の入力信号の論理値を反転
した信号についてNAND演算を行って再生信号を微分
し、図4(B)に示す立ち上がり点検出信号を生成す
る。PLL回路12は、前方エッジ検出回路10から入
力される立ち上がり点検出信号にその立ち下がり点が同
期しており、立ち上がり点検出信号の4倍の周波数の第
1のクロック信号を生成する。
【0024】ラッチ回路14は、第1のクロック信号の
立ち上がり点で入力信号をラッチして前方エッジ検出回
路16に入力する。前方エッジ検出回路16は、ラッチ
回路14の出力信号の立ち上がり点を検出し、第2の立
ち上がり点検出信号としてT/2移相回路18に入力す
る。ここで前方エッジ検出回路16は、図4(F)に示
すラッチ回路14からの入力信号に時間TD ’の遅延を
与え、遅延を与える前の入力信号、および、遅延を与え
た後の入力信号の論理値を反転した信号についてNAN
D演算を行ってラッチ回路14からの入力信号を微分
し、図4(H)示す第2の立ち上がり点検出信号を生成
する。
【0025】時間TD ,TD ’は、例えば信号を非反転
バッファ回路を通すことにより得ることができ、PLL
回路12,22、T/2移相回路18、移相回路28が
動作可能な時間、例えば数n秒以上であればよい。T/
2移相回路18は、前方エッジ検出回路16から入力さ
れた第2の立ち上がり点検出信号に第1のクロック信号
1/2周期(T/2)分の遅延位相シフトを与えてデー
タ組立回路32に入力する。なお、T/2移相回路18
および移相回路28の動作を、本実施例においては技術
的に「遅延位相シフト与える」と記載しているが、「時
間遅延を与える」と換言することができ、これらは等価
である。
【0026】後方エッジ検出回路20は、入力信号(デ
ィジタル形式の再生信号)の立ち下がり点を検出して立
ち下がり点検出信号としてPLL回路22に入力する。
ここで後方エッジ検出回路20は、図4(A)に示す入
力信号に時間TD の遅延を与え、遅延を与える前の入力
信号の論理値を反転した信号、および、遅延を与えた後
の入力信号についてNAND演算を行って再生信号を微
分し、図4(C)に示す立ち下がり点検出信号を生成す
る。
【0027】PLL回路22は、前方エッジ検出回路2
0から入力される立ち下がり点検出信号にその立ち下が
り点が同期しており、立ち下がり点検出信号の4倍の周
波数の第2のクロック信号を生成する。なお、図4
(D),(E)に示すように、第1のクロック信号と第
2のクロック信号は同一の周波数であり、位相のみがず
れている。また、理想的には、光ディスクのピットに対
応する再生信号の論理値1の期間は、第1、および、第
2のクロック信号2周期分の長さとなる。
【0028】ラッチ回路24は、第2のクロック信号の
立ち上がり点で入力信号をラッチして後方エッジ検出回
路26に入力する。後方エッジ検出回路26は、ラッチ
回路24の出力信号の立ち下がり点を検出し、第2の立
ち下がり点検出信号として移相回路28に入力する。こ
こで後方エッジ検出回路26は、図4(G)に示すラッ
チ回路24からの入力信号に時間TD ’の遅延を与え、
遅延を与える前の入力信号の論理値を反転した信号、お
よび、遅延を与えた後の入力信号についてNAND演算
を行ってラッチ回路24からの入力信号再生信号を微分
し、図4(I)に示す第2の立ち下がり点検出信号を生
成する。
【0029】位相比較回路30は、第1、および、第2
のクロック信号の位相差を検出し、第2のクロック信号
の位相進みTp を示す位相差情報を移相回路28に入力
する。ここで位相比較回路30は、例えば第1、およ
び、第2のクロック信号よりも周波数の高いクロック信
号で第2のクロック信号の位相進みを計数してこれらの
クロック信号の位相差を検出する。従って、第2のクロ
ック信号が第1のクロック信号に対して遅れている場
合、位相Tp は負の値となり、進んでいる場合には正の
値となる。
【0030】移相回路28は、前方エッジ検出回路16
から入力された第2の立ち上がり点検出信号に次式で示
す位相Td の遅延位相シフトを与え、データ組立回路3
2に入力する。T/2移相回路18により、予め第2の
立ち上がり点検出信号にクロック信号1/2周期の位相
遅延を与えてあるので、移相回路28により次式の位相
遅延を与えることにより位相比較回路30で検出された
位相差を補償することができる。ここで移相回路28
は、例えば位相比較回路30と同じクロック信号を用い
て、位相比較回路30における該クロック信号の計数値
に基づいて、後方エッジ検出回路26の出力信号を遅延
することにより移相を行う。
【0031】
【数1】 Td = Tp + T/2 …(1) ただし、Tは第1および第2のクロック信号の1周期を
示し、Tp は第1のクロック信号に対する第2のクロッ
ク信号の位相進みを示す。
【0032】データ組立回路32は、SRフリップフロ
ップにより構成されており、T/2移相回路18の出力
信号(第2の立ち上がり検出信号)が論理値1となった
場合に出力信号を論理値1とし、移相回路28の出力信
号(第2の立ち下がり検出信号)が論理値1となった場
合に出力信号を論理値0とし、参照クロック発生回路3
6に入力する。参照クロック発生回路36は、参照クロ
ック信号を生成してラッチ回路34に入力する。ラッチ
回路34は、参照クロック発生回路36が生成した参照
クロック信号に同期してデータ組立回路32の出力信号
をラッチして再生データとして出力する。
【0033】以下、図4を参照して第2のクロック信号
が第1のクロック信号に対して1/2クロック周期(T
/2)の遅れを生じている場合を例に、光ディスク再生
装置1の動作を説明する。入力信号として、図4(A)
に示すようにマークエッジシフトの影響を受けたディジ
タル形式の再生信号が光ディスク再生装置1の前方エッ
ジ検出回路10、後方エッジ検出回路20、ラッチ回路
14、および、ラッチ回路24に入力される。前方エッ
ジ検出回路10は、入力信号の立ち上がり点を検出して
図4(B)に示す立ち上がり点検出信号を生成する。後
方エッジ検出回路20は、入力信号の立ち下がり点を検
出して図4(C)に示す立ち下がり点検出信号を生成す
る。なお、図4(B),(C)に示す信号は、それぞれ
図1(G),(H)に示す信号の論理値を反転したもの
に相当する。
【0034】PLL回路12は、図4(D)に示すよう
に、立ち上がり検出信号に同期した第1のクロック信号
を生成する。PLL回路22は、図4(E)に示すよう
に、立ち下がり検出信号に同期した第2のクロック信号
を生成する。ラッチ回路14,24はそれぞれ図4
(F),(G)に示すように、第1、および、第2のク
ロック信号の立ち上がり点で入力信号をラッチして出力
する。
【0035】ここで、ピットの長さが理想的である場合
には、第1、および、第2のクロック信号に位相差は発
生しない。従って、第1のクロック信号が第2のクロッ
ク信号に対してT/2だけ位相が進んでいる。つまり第
2のクロック信号の位相差が−T/2であるということ
は、図1(D)に示した実際のピットの長さが図1
(C)に示した理想的なピットの長さよりも第1、およ
び、第2のクロック信号の位相差T/2に相当する分だ
け長いということに相当する。
【0036】第1、および、第2のクロック信号の位相
差が、ほぼ±T/2である場合においては、第1、およ
び、第2のクロック信号の立ち上がりと、対応するラッ
チ回路14,24の出力信号の変化点が重なりあうこと
になり、図4(E),(F)に斜線を付して示す部分が
不安定となり、信頼することができない。よって、前方
エッジ検出回路16、後方エッジ検出回路26はそれぞ
れ、ラッチ回路14の出力信号の立ち上がり点、およ
び、ラッチ回路24の出力信号の立ち下がり点を検出し
て、図4(H),(I)に示す第2の立ち上がり点検出
信号、および、第2の立ち下がり点検出信号を生成す
る。
【0037】T/2移相回路18は、第2の立ち上がり
点検出信号にT/2の遅延位相シフトを与え、移相回路
28は式1によって規定される量(図4に示す場合は
0)の位相シフトを第2の立ち下がり点検出信号に与
え、実際のピット長が理想的な値からずれていることに
起因する位相差(マークエッジシフト)を補償し、それ
ぞれデータ組立回路32に入力する。データ組立回路3
2は、第2の立ち上がり検出信号の論理値が1となった
場合に出力信号の論理値を1に変えて出力し、第2の立
ち下がり検出信号の論理値が1となった場合に出力信号
の論理値を0に変えて出力する。データ組立回路32の
出力は、参照クロック信号に同期してラッチ回路34に
ラッチされ、再生データとして出力される。
【0038】
【実施例2】以下、図5および図6を参照して本発明の
光ディスク再生装置の第2の実施例を説明する。図5
は、第2の実施例の本発明の光ディスク再生装置4の構
成を示す図である。なお、図5に示した光ディスク再生
装置4の各構成要素の内、第1の実施例において図3に
示した光ディスク再生装置1の各構成要素と同一の符号
を付したものは同一である。図6は、図5に示した光デ
ィスク再生装置4の各部分の信号のタイミングを示す図
である。なお、図6(A)〜(H)に示す波形は、図5
中にA〜Hの記号を付して示した光ディスク再生装置4
の各部分の波形を示している。
【0039】光ディスク再生装置4は、第1の実施例に
示した光ディスク再生装置1を変形し、光ディスク再生
装置1において用いられていた2個のPLL回路12,
22の内のPLL22を、位相差検出回路42、電圧変
換回路44、アナログ/ディジタル(A/D)変換回路
46、ローパスフィルタ(LFP)48、および、プロ
グラマブル遅延回路50から構成される可変位相シフト
回路56に置き換えたものであり、光ディスク再生装置
1と同等の機能を有している。
【0040】以下、図5を参照して光ディスク再生装置
4の構成を説明する。前方エッジ検出回路10は、第1
の実施例に示した光ディスク再生装置1の前方エッジ検
出回路10と同一の部分であって、ディジタル形式の再
生信号(入力データ、信号A)の立ち上がり点を検出し
て信号GとしてPLL回路12の位相比較回路120、
および、T/2シフト回路52に入力する。移相回路
(T/2)52は、前方エッジ検出回路10から検出さ
れた再生信号の立ち上がり点をクロック信号CK、1/
2周期(T/2)だけ遅延して弁別回路54に入力す
る。
【0041】PLL回路12は、位相比較回路120、
ローパスフィルタ(LPF)122、電圧制御発振回路
(VCO)124、デューテイ比変換回路(1/2)1
26、および、移相回路(ΔΦ)128から構成され、
再生信号の立ち上がり点に同期したクロック信号CKを
生成する。位相比較回路120は、移相回路128によ
り所定の位相量だけ移相されたクロック信号CKと再生
信号の立ち上がり点とを比較して、比較結果(信号C)
をローパスフィルタ122に入力する。
【0042】ローパスフィルタ122は、位相比較回路
120の信号Cの所定の周波数以下の成分を取り出して
制御電圧信号として電圧制御発振回路124に入力す
る。電圧制御発振回路124は、ローパスフィルタ12
2から入力される制御電圧信号に対応する周波数のクロ
ック信号を発生してデューテイ比変換回路126に入力
する。デューテイ比変換回路126は、電圧制御発振回
路124から入力されたクロック信号のデューテイ比を
1/2としてクロック信号CKとして弁別回路54、お
よび、移相回路128に入力する。移相回路128は、
クロック信号CKを所定量ΔΦだけ、つまり、第2の実
施例の光ディスク再生装置4においてはクロック信号C
K、1/2周期(T/2)分だけ移相して信号Bとし
て、位相比較回路120、および、位相比較回路43に
入力する。
【0043】後方エッジ検出回路20は、第1の実施例
に示した光ディスク再生装置1の後方エッジ検出回路2
0と同一の部分であって、再生信号の立ち上がり点を検
出し、信号Dとして可変位相シフト回路56の位相比較
回路120、および、プログラマブル遅延回路(PD;
Programable Delay)50に入力す
る。可変位相シフト回路56は、位相差検出回路42、
電圧変換回路44、アナログ/ディジタル変換回路4
6、ローパスフィルタ48、および、プログラマブル遅
延回路50から構成され、後方エッジ検出回路20にお
いて検出された再生信号の立ち下がり点にクロック信号
CK、0〜1周期分の遅延を与える。
【0044】位相差検出回路42は、移相回路128か
ら入力される信号Bと後方エッジ検出回路20から入力
される信号Dとの位相差を検出し、信号Eとして電圧変
換回路44に入力する。位相差検出回路42で検出され
る位相差は、再生信号のマークエッジシフトの量に対応
する。具体的には、位相差検出回路42は信号Bの立ち
上がり点でその出力信号の論理値を1とし、信号Dの立
ち上がり点でその出力信号の論理値を0にして出力す
る。
【0045】電圧変換回路44は、位相差検出回路42
から入力された信号Eを、例えば位相差が大きいほどに
電圧が高くなる電圧信号に変換し、アナログ/ディジタ
ル変換回路46に入力する。アナログ/ディジタル変換
回路46は、電圧変換回路44から入力されたアナログ
形式の電圧信号をディジタル形式の電圧信号に変換し、
ローパスフィルタ48に入力する。ローパスフィルタ4
8は、アナログ/ディジタル変換回路46から入力され
るディジタル形式の電圧信号の所定の周波数以下の成分
を、ディジタル演算により取り出して位相差データとし
てプログラマブル遅延回路50に入力する。
【0046】プログラマブル遅延回路50は、ローパス
フィルタ48から入力された位相差情報に対応する値の
遅延を信号Dに与えて信号Fとして弁別回路54に入力
する。弁別回路54は、第1の実施例において図3に示
した光ディスク再生装置1のデータ組立回路32とラッ
チ回路34に対応する回路であって、移相回路52から
入力される信号G、および、可変位相シフト回路56か
ら入力される信号Fに基づいて再生データ(出力デー
タ)を生成して出力する。
【0047】ここで、前方エッジ検出回路10、後方エ
ッジ検出回路20、PLL回路12、位相差検出回路4
2は、本発明に係る位相差検出手段に相当する。この
内、前方エッジ検出回路10、および、後方エッジ検出
回路20は本発明に係る微分手段に相当し、PLL回路
12は本発明に係るPLL発振手段に相当し、位相差検
出回路42は位相比較手段に相当する。また、弁別回路
54は本発明に係るデータ検出手段に相当する。また、
移相回路52は本発明に係る固定位相シフト手段に相当
し、可変位相シフト回路56は本発明に係る可変位相シ
フト手段に相当する。
【0048】以下、図6を参照して光ディスク再生装置
4の動作を説明する。光ディスク再生装置4に入力され
る再生信号(信号A)には、図6(A)に示すようにマ
ークエッジシフトが生じている。前方エッジ検出回路1
0は、図6(C)に示すように、再生信号の立ち上がり
点を検出して信号CとしてPLL回路12の位相比較回
路120に入力する。位相比較回路120は、図6
(B)に示す移相回路128から入力された信号Bと、
図6(C)に示す前方エッジ検出回路10から入力され
た信号Cを位相比較し、この位相比較の結果に基づいて
ローパスフィルタ122、電圧制御発振回路124、お
よび、デューテイ比変換回路126が図6(H)に示す
クロック信号CKを生成する。
【0049】一方、後方エッジ検出回路20は、図6
(D)に示すように、再生信号の立ち下がり点を検出し
する。ここで、再生信号の立ち上がり点、すなわち信号
Dには、マークエッジシフトの影響により、図6(D)
のa〜cに示すように位相誤差が生じている。位相差検
出回路42は、移相回路128から入力される信号Bと
信号Dの射造作を検出して図6(E)に示す信号Eとし
て電圧変換回路44に入力する。ここで、位相差検出回
路42から出力される信号Eは、マークエッジシフトの
影響によりパルス幅が、例えば図6(E)d〜fに示す
ように変化する。
【0050】電圧変換回路44は、信号Eのパルス幅を
電圧に変換し、信号Eのパルス幅に対応した電圧の電圧
信号を出力する。この電圧信号はアナログ/ディジタル
変換回路46によりディジタル形式に変換され、さらに
ローパスフィルタ48により高い周波数成分が取り除か
れてディジタル形式の位相差情報としてプログラマブル
遅延回路50に入力される。位相差情報は、上述のよう
に再生信号のマークエッジシフトの量に対応するので、
プログラマブル遅延回路50により信号Dに位相差情報
に対応したクロック信号CK、0〜1周期分の遅延を与
えることにより、位相補正された立ち下がり信号(信号
F)を得ることができる。
【0051】一方、図6(G)に示すように、移相回路
52は再生信号の立ち上がり信号(信号C)にクロック
信号CK、1/2周期分の遅延を与える。よって、プロ
グラマブル遅延回路50が信号Dにクロック信号CK、
0〜1周期分の遅延を与えることにより、信号Cと信号
Dをクロック信号CK、±1/2周期の範囲で相対的に
位相補正することができる。弁別回路54は、第1の実
施例に示した光ディスク再生装置1のデータ組立回路3
2、および、ラッチ回路34と同様の動作により再生デ
ータを生成し、出力データとして出力する。第2の実施
例に示した光ディスク再生装置4は、第1の実施例に示
した光ディスク再生装置1に比べて、クロック再生に用
いられるPLL回路が1系統で済むので、動作がより安
定しているという特徴がある。
【0052】
【実施例3】以下、図7および図8を参照して本発明の
光ディスク再生装置の第3の実施例を説明する。図7
は、第2の実施例の本発明の光ディスク再生装置5の構
成を示す図である。なお、ここで説明しない図7に示し
た光ディスク再生装置5の各構成要素の内、第1の実施
例において図3に示した光ディスク再生装置1、およ
び、図5に示した光ディスク再生装置4の各構成要素と
同一の符号を付したものは同一である。図8は、図7に
示した光ディスク再生装置5の各部分の信号のタイミン
グを示す図である。なお、図8(A)〜(H)に示す波
形は、図7中にA〜Hの記号を付して示した光ディスク
再生装置5の各部分の波形を示している。
【0053】第3の実施例における本発明の光ディスク
再生装置5は、第2の実施例に示した光ディスク再生装
置4の変形例であり、光ディスク再生装置4と同じ機能
を有している。図7を参照して光ディスク再生装置5の
構成を説明する。位相比較回路43は、移相回路128
から入力される信号Bの立ち上がり点で出力信号の論理
値を1とし、後方エッジ検出回路20から入力される信
号Eの立ち上がり点、および、信号Bの立ち下がり点で
出力信号の論理値を0として出力する。また、光ディス
ク再生装置4から光ディスク再生装置5に変形した場
合、上述のように信号Eの信号波形が変わるので、ロー
パスフィルタ48の遮断周波数等の変更が必要となる。
【0054】図7に示すように、光ディスク再生装置5
は光ディスク再生装置4とほぼ同じ構成となっている。
光ディスク再生装置4と光ディスク再生装置5とが異な
る部分は、光ディスク再生装置5において、後方エッジ
検出回路20から出力される信号Dが位相比較回路43
には入力されず、プログラマブル遅延回路50にのみ入
力され、位相比較回路43には信号Dの代わりにプログ
ラマブル遅延回路50からの信号Fが入力される点であ
る。
【0055】以下、図8を参照して光ディスク再生装置
5の動作を説明する。図8に示すように、光ディスク再
生装置5各部分の信号波形は、図6に示した光ディスク
再生装置4の各部分の信号波形と信号Eの波形以外は同
じになっている。ここで、光ディスク再生装置5の信号
Eの波形は図8(E)に示すように図6(E)の光ディ
スク再生装置4の信号Eの波形と異なっている。図6
(E)のd〜fに示すように、クロック信号CK、4周
期ごとに信号Eの論理値1の期間は、マークエッジシフ
トの量に対応して変化する。
【0056】この信号Eの変化は、第2の実施例に示し
た光ディスク再生装置4の信号Eと同様に、マークエッ
ジシフトの量に対応して変化する。従って、可変位相シ
フト回路56の他の部分、電圧変換回路44、アナログ
/ディジタル変換回路46、ローパスフィルタ48、お
よび、プログラマブル遅延回路50と移相回路52とに
より、により再生信号の立ち上がり点信号(信号C)、
および、立ち下がり信号(信号D)の位相補正を相対的
に行うことが可能である。
【0057】以上各実施例に述べた本発明の光ディスク
再生装置1,4,5は、クロック信号の位相差を監視し
て有効にマークエッジシフトを除去することができる。
しかも、従来の技術として示した光ディスク再生装置6
と異なり、再生データの復元のために光ディスク再生装
置の小型化および低コスト化を妨げるFIFOメモリを
要さない。
【0058】以上述べた各実施例に示した各信号の論理
値、および、光ディスク再生装置1,4,5の各構成要
素における処理方式は例示である。また、上記再生信号
の変化点の検出は、例えば再生信号をアナログ形式の信
号として取扱い、例えば再生信号の2階微分波形の電圧
が0である点を再生信号の立ち上がり点、または、立ち
下がり点として検出し、再生信号の1階微分波形の電圧
値との関係でこれらが立ち上がり点であるか、立ち下が
り点であるかを判断する等の方法によってもいい。
【0059】また、上述した各実施例における再生信号
の立ち上がり点と立ち下がり点の関係を逆転させてもよ
い。また、本実施例の光ディスク再生装置1において
は、前方エッジ検出回路10,16、後方エッジ検出回
路20,26における再生信号の微分処理を非同期的な
論理演算により行う場合について示したが、例えば第
1、および、第2のクロック信号に同期したクロック信
号であって、これらのクロック信号の整数倍の周波数を
有するものを用いて、同期的に微分処理を行うように構
成してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明の光ディスク再
生装置によれば、光ディスクのピットの長さ(マーク
長)の変動に起因する再生信号のジッタが再生データ検
出に与える影響を低減し、再生データ検出のタイミング
マージンを広げることができる。従って、再生データの
信頼性が向上する。また、高速メモリ、および、複雑な
セクタフォーマットが不要であり、光ディスク再生装置
の小型化、および、低コスト化を容易とする。さらに、
PLL回路を1系統のみ使用して実現することも可能な
ので、光ディスク再生装置の再生データの復元動作がよ
り安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、分離エッジ方式によるデータ再生を説
明する図であって、(A)は変調されたデータパルス、
(B)は書き込みパルス、(C)は理想的なピットの形
状、(D)は実際のピットの形状、(E)は再生信号の
波形、(F)は両エッジ検出方式によるエッジ検出信
号、(G)は分離エッジ検出方式によるピットの前縁に
対応する再生信号の変化点、(H)は分離エッジ検出方
式によるピットの後縁に対応する再生信号の変化点を示
す。
【図2】検出された再生信号の変化点に生じるジッタの
分布を示す図であって、(A)は両エッジ検出方式の場
合のジッタ分布、(B)は分離エッジ検出方式の場合の
場合のジッタ分布を示す。
【図3】第1の実施例における本発明の光ディスク再生
装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示した光ディスク再生装置の第1、およ
び、第2のクロック信号の位相差が1/Tである場合に
おける動作を説明するタイミングチャート図であって、
(A)は光ディスク再生装置に入力される入力信号の波
形を示し、(B)は再生信号の立ち上がり点検出信号、
(C)は再生信号の立ち下がり点検出信号、(D)は再
生信号の立ち上がり点信号に同期したクロック信号(第
1のクロック信号)、(E)は再生信号の立ち下がり点
信号に同期したクロック信号(第2のクロック信号)、
(F)はラッチ回路の出力信号、(G)はラッチ回路2
4の出力信号、(H)は第2の立ち上がり点検出信号、
(I)は第2の立ち下がり点検出信号を示す。
【図5】第2の実施例の本発明の光ディスク再生装置の
構成を示す図である。
【図6】図5に示した光ディスク再生装置の各部分の信
号のタイミングを示す図であって、(A)〜(H)に示
す波形は、図5中にA〜Hの記号を付して示した光ディ
スク再生装置の各部分の波形を示している。
【図7】第3の実施例の本発明の光ディスク再生装置の
構成を示す図である。
【図8】図7に示した光ディスク再生装置の各部分の信
号のタイミングを示す図であって、(A)〜(H)に示
す波形は、図5中にA〜Hの記号を付して示した光ディ
スク再生装置の各部分の波形を示している。
【図9】分離エッジ検出方式による従来の光ディスク再
生装置の構成を示す図である。
【図10】図9に示した光ディスク再生装置により再生
データが再生される光ディスクのセクタフォーマットを
示す図であって、(A)はセクタフォーマット、(B)
はVFO3のパターン、(C)はRESYNCのパター
ンを示す。
【図11】両エッジ検出方式による従来の光ディスク再
生装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,4,5…光ディスク再生装置、10,16…前方エ
ッジ検出回路、12,22…PLL回路、120…位相
比較回路、122…ローパスフィルタ、124…電圧制
御発振回路、126…デューテイ比変換回路、52,1
28…移相回路、14,24,34…ラッチ回路、18
…T/2移相回路、20,26…後方エッジ検出回路、
28…移相回路、30…位相比較回路、32…データ組
立回路、36…参照クロック発生回路、56…可変位相
シフト回路、42…位相差検出回路、44…電圧変換回
路、46…アナログ/ディジタル変換回路、48…ロー
パスフィルタ、50…プログラマブル遅延回路、54…
弁別回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル形式の再生信号の立ち上がり
    点、および、立ち下がり点を変化点として検出し、該変
    化点の一方に同期したクロック信号を生成し、該クロッ
    ク信号と該変化点の他方との位相差を検出する位相差検
    出手段と、 前記変化点の両方、または、いずれか一方に前記位相差
    に対応する量の位相シフトを与えて該変化点の間の位相
    差を補償する位相補正手段と、 位相差が補償された前記変化点に基づいて、再生データ
    を復元するデータ検出手段とを有する光ディスク再生装
    置。
  2. 【請求項2】前記位相差検出手段は、前記再生信号を微
    分処理して前記変化点を検出する微分手段と、 前記微分手段が検出した前記再生信号の変化点に基づい
    て、該変化点の一方に同期した前記クロック信号を生成
    するPLL発振手段と、 前記クロック信号と前記変化点の他方との位相を比較し
    て前記位相差を検出する位相比較手段とを有することを
    特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】前記位相差検出手段は、前記再生信号を微
    分処理して前記変化点を検出する微分手段と、 前記微分手段が検出した前記再生信号の変化点に基づい
    て、該変化点の一方に同期した前記クロック信号を生成
    するPLL発振手段と、 前記クロック信号と前記位相差が補償された前記変化点
    の他方との位相を比較して前記位相差を検出する位相比
    較手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の光
    ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】前記位相補正手段は、前記変化点の一方に
    前記クロック信号の1/2周期分の位相シフトを与える
    固定位相シフト手段と、 前記変化点の他方に前記位相差に基づいて所定の量の位
    相シフトを与え、前記変化点の間の位相差を相対的に補
    償する可変位相シフト手段とを有することを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の光ディスク再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6847601B2 (en) 2000-08-04 2005-01-25 International Business Machines Corporation Data recovery apparatus and method
US6930619B2 (en) 2001-02-05 2005-08-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Data modulation method, and recording and reproducing apparatuses and methods adopting the data modulation method
US7660216B2 (en) 2005-02-22 2010-02-09 Nec Electronics Corporation Disk reproducing apparatus and method

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