JPH07168460A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH07168460A
JPH07168460A JP5341717A JP34171793A JPH07168460A JP H07168460 A JPH07168460 A JP H07168460A JP 5341717 A JP5341717 A JP 5341717A JP 34171793 A JP34171793 A JP 34171793A JP H07168460 A JPH07168460 A JP H07168460A
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JP
Japan
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transfer
adsorption
bias
bias power
image forming
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JP5341717A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Miyashiro
俊明 宮代
Akihiko Takeuchi
竹内  昭彦
Toshihiko Ochiai
俊彦 落合
Motoi Kato
基 加藤
Nobuaki Kabetani
信昭 壁谷
Takehiko Suzuki
健彦 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材の厚みや環境の変化に伴う抵抗変動に
よる転写不良を防止し、良好な画像を得ることのできる
カラー画像形成装置を提供する。 【構成】 吸着バイアス電源101を、疑似転写バイア
ス電源103及び電流検出抵抗104を介して接地し、
電流検出抵抗104の両端をA/D変換器105を経て
転写材判断回路106に接続する。転写材判断回路10
6は、電流検出抵抗104の値に基づき転写材のインピ
ーダンスを計算し、転写バイアス電源の出力を変化させ
る。これにより、適正な転写を行い、良好な画像を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機、ページ
プリンタ等とされる電子写真式或いは静電記録式の画像
形成装置に関し、特に多数回同一転写材に各色可視画像
を重ね転写してカラー画像を得るカラー画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーカラー画像形成装置には、
電子写真による静電記録方式が多く用いられている。図
6に示すように、これらのカラー画像形成装置は、例え
ばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(BK)等のカラー現像剤を内包し、像担持体1
上に形成された静電潜像を現像する現像器6、供給され
た転写材9を静電吸着またはグリッパー等の転写材保持
手段(不図示)により保持し、該転写材9に像担持体1
上の画像を転写する転写体2、レーザー等の光源を持つ
露光装置8より発せられた光信号によって書き込まれた
静電潜像と、それが現像器6によって現像された可視画
像とを共に担持する像担持体1、像担持体1表面を均一
に帯電する一次帯電器7、転写材9に画像を転写した後
の像担持体1上に残った現像剤をクリーニングするクリ
ーナー3、転写材9に転写されたカラー可視画像を該転
写材9に定着する定着器5より構成されている。
【0003】上記装置における転写体2は、図7に示す
ごとく、中空のドラム筐体22側面を転写領域のみ切り
欠き、その切り欠き部にポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ
化エチレンプロピレン共重合体(FEP)、ポリカーボ
ネイト、ポリウレタン等に代表される可撓性シート21
を張架した構造をとっている。転写体2の内外には、図
6に示すように、その回転方向に沿って、転写材9を可
撓性シート21に静電吸着させる手段としての吸着ロー
ラ10、該吸着ローラ10に対向して可撓性シート21
を帯電させるための吸着用帯電器11、像担持体1上に
形成された画像を転写する手段としての転写帯電器1
2、上記可撓性シート21に静電吸着した転写材9を分
離するための分離帯電器13、分離を補助し、分離後の
転写材9を定着器5に導くための分離ヅメ15、並びに
可撓性シート21を初期化するためのシート除電帯電器
14及び転写体クリーナー4が配置されている。
【0004】以上説明した装置を具備したカラー画像形
成装置の画像形成プロセスを説明すると、先ず、露光装
置8からの1色目の画像信号に基づいた露光により像担
持体1上に形成された1色目の静電潜像を、例えばイエ
ロー(Y)現像剤を内包した現像器6により可視化す
る。この工程に平行して転写体2は、供給された転写材
9の先端を転写材保持手段としてのグリッパー等で保持
し、続いて回転運動することにより転写材9を転写体2
表面に巻き付ける。このとき、転写材9は、吸着ローラ
10と転写体2表面を形成する可撓性シート21間に挟
まれ、同時に吸着用帯電器11により該可撓性シート2
1裏面に付与された電荷によって転写体2表面に保持さ
れる。
【0005】続いて、転写材9は、転写体2の回転によ
り像担持体1と対向する位置にある画像転写部まで搬送
され、像担持体1上に形成された画像を該像担持体1に
対向して配置されている転写帯電器12によって転写さ
れる。この後、像担持体1は、その上に残留する残留現
像剤をクリーナー3により除去され、再び、露光装置8
によって該像担持体1上に2色目の画像信号に基づいた
静電潜像を形成される。この静電潜像は、2色目の画像
信号に対応する例えばマゼンタ(M)現像剤を内包する
現像器6により現像され、可視画像となる。この2色目
の可視画像は、先に1色目の可視画像を転写された転写
体2上の転写材9に、再び、転写帯電器12によって転
写される。上記の工程を3色目としてシアン(C)、4
色目としてブラック(BK)等の現像剤を用いて像担持
体1上に3色目、4色目の可視画像を形成し、2色目の
可視画像と同様な方法にて転写体2上の転写材に重ね転
写する。
【0006】以上のように各色カラー可視画像を転写さ
れた転写材9は、転写体2の回転により、該転写体2の
内外に対向して配置された分離帯電器13まで搬送さ
れ、該分離帯電器13によって転写材9と可撓性シート
21間の静電吸着力を除去され、分離ヅメ15を介して
分離される。分離した転写材9は、定着器5に導かれ、
該定着器5により転写された可視画像は定着される。転
写材分離後の転写体2は、シート除電帯電器14により
除電されて電気的に初期化され、転写体クリーナー4に
よって該転写体2表面に付着した現像剤を除去される。
【0007】以上、カラー画像を多重転写方式で画像形
成する場合に用いられる転写体の代表例として切り欠き
構造の転写体2で説明したが、図8に示すように、切り
欠き部のない導電性のドラム筐体22’にウレタンフォ
ーム、シリコンゴム発泡体等の弾性部材23を被覆し、
更にその表面を前述したような可撓性シート21’で被
覆した構造の転写体2’にバイアスを印加する方法によ
っても、上記切り欠きドラムと同様な多重転写を行うこ
とができる。
【0008】このタイプの転写体2’では、前述した切
り欠き構造の転写体2より内部が簡略化できるため、コ
ストが低減できる上、可撓性シート21’を内側から支
持しているため、切り欠き構造の転写体2の問題点であ
るシートの変形や破損を低減できるという利点がある。
それ故、現在上記切り欠き部を持たない導電性ドラム2
2’(以下バイアスドラムとする)を用いたカラー画像
形成装置が注目されている。このバイアスドラムを用い
たカラー画像形成装置の画像形成方法は、上述した切り
欠きドラムを用いた同装置と非常に類似している。
【0009】以下、図9を参照して上記バイアスドラム
を用いたカラー画像形成装置の画像形成について説明す
るが、同図に示した画像形成手段のうち、前述した図6
のカラー画像形成装置とその配置及び機能が同一なもの
に対しては、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0010】先ず、搬送路より供給された転写材9は、
転写体2に接離する吸着帯電器としての吸着ローラ11
によって転写体2と該吸着ローラ11間に挟まれる。こ
れと同時にドラム筐体22’及び吸着ローラ11に吸着
及び転写バイアスが印加され、それに誘起された電荷に
より転写材9は転写体2に静電吸着保持される。続い
て、転写体2に保持された転写材9は、該転写体2の回
転により画像転写部まで搬送され、像担持体1に形成さ
れた1色目の可視画像を転写される。
【0011】次に、2色目の可視画像を転写する際に
は、上述の転写バイアス値を可変し、転写体2上の転写
材9が1色目の可視画像を転写したことで降下した電位
を補正する。このような補正を3色目、4色目の転写時
にも同様に行い、転写体2上の転写材9に像担持体1上
に形成された可視画像を重ね転写する。転写工程を終了
した転写材9は、分離帯電器13で除電され、転写体2
との間の静電吸着力を除去された後、分離ヅメ15を介
して分離する。
【0012】可視画像が転写された転写材9は、定着器
5に搬送され、該定着器5で定着されて永久像となる。
【0013】以上、バイアスドラムを用いるカラー画像
形成装置での転写工程を説明したが、該カラー画像形成
装置での現像工程は、前述した切り欠きドラムを用いる
カラー画像形成装置での現像工程と同じである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したカラー画
像形成装置における転写バイアス制御は、切り欠きドラ
ムを用いたカラー画像形成装置が定電流制御を用いるの
に対し、バイアスドラムを用いたカラー画像形成装置で
は以下の理由により定電圧制御にて転写バイアスを制御
している。図10にバイアスドラムの転写体に用いるバ
イアス電源構成の一例を示す。又、図11に該カラー画
像形成装置のシーケンス図を示す。図10及び図11よ
り理解できるように、バイアスドラムを用いた転写体2
では、1画像形成中に吸着ローラ11及び除電帯電器と
しての除電ローラ14が当接するため、転写体2から見
た対向電極は複数個存在し、且つ、それが画像形成中変
化することになる。よって、図中A又はBで電流を検知
して定電流制御しても、吸着ローラ11及び除電ローラ
14にも電流が流れるため、転写体2及び像担持体1間
の転写電流値を一定に制御することはできない。反対
に、図中Cにおいて対向電極である像担持体1からGN
Dに流れる電流値をフィードバックした場合、図中Cに
おいて検知される電流には、一次帯電器7からの帯電電
流及び現像器6からの現像電流と実際に制御したい転写
電流Itrの総和が検知されることになり、転写電流値
を制御することは困難である。
【0015】以上、簡単に説明したように、バイアスド
ラムを用いた転写体2では、像担持体1と転写体2に画
像転写時に流れる転写電流Itrを直接制御することが
できないため、像担持体1及び転写体2間のインピーダ
ンスに応じた定電圧を印加することにより、該転写電流
値が一定となるように制御している。
【0016】しかしながら、像担持体1と転写体2間の
インピーダンスは、図12に示した等価回路からも理解
できるように、転写材9の静電容量Cp及び抵抗値Rp
が変化すると共に大きく変化し、適正な転写電流Itr
が流れる時の転写電圧Vtrも転写材9のインピーダン
スに大きく依存する。このため、例えば60μmほどの
厚さの転写材9で適正な転写電流Itrが流れるように
転写電圧Vtrを設定しても、100μmの厚さの転写
材9では転写電流Itrが不足し、転写不良が発生す
る。又その逆の場合には転写電圧Vtrが強すぎ、転写
部にて異常放電が起き、転写画像を乱すという問題があ
った。更に、同一の転写材9においても環境によって抵
抗値Rpが変化するため、静電容量Cpの変化と同様に
転写不良が発生する。特に転写材9の吸湿による抵抗変
化には、雰囲気の温湿度変化との間にタイムラグがある
ため、雰囲気の温湿度変化から予測するのが困難なため
問題が大きかった。
【0017】従って、本発明の目的は、転写材のインピ
ーダンスの変動に見合った転写バイアスを転写ドラムに
印加できる構成とし、転写材の厚みや環境の変化に伴う
抵抗変動による転写不良を防止でき、良好な画像を得る
ことのできるカラー画像形成装置を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
カラー画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発
明は、導電基盤上に光導電性感光層を備えた像担持体
と、表面に誘電体層を具備し、前記像担持体上の可視画
像を前記誘電体層の背面にある背面電極から印加した転
写バイアスにより保持した転写材に複数回転写する転写
体と、該転写体に吸着バイアスにより転写材を静電吸着
させる吸着帯電器と、該吸着帯電器に流入する電流量を
検出する電流検出手段を有するカラー画像形成装置にお
いて、転写材を吸着する過程で前記吸着帯電器に流入す
る吸着電流の変化に対応して、転写体に転写バイアスを
印加する転写バイアス電源の出力を可変とすることを特
徴とするカラー画像形成装置である。
【0019】本発明の他の態様によれば、導電基盤上に
感光層を備えた像担持体と、表面に誘電体層を具備し、
前記像担持体上の可視画像を前記誘電体層の背面にある
背面電極から印加した転写バイアスにより保持した転写
材に複数回転写する転写体と、該転写体に吸着バイアス
により転写材を静電吸着させる吸着帯電器と、該吸着帯
電器より出力された電圧を検出する電圧検出手段を有す
るカラー画像形成装置において、転写材を吸着する過程
で前記吸着帯電器より出力された電圧の変化に対応し
て、転写体に転写バイアスを印加する転写バイアス電源
の出力を可変とすることを特徴とするカラー画像形成装
置を提供する。
【0020】前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力する
吸着バイアス電源と前記転写バイアス電源に連動して同
一のバイアスを出力する疑似転写バイアス電源とを有す
る吸着バイアス電源部を具備し、前記電流検知手段を前
記疑似転写バイアス電源の基準電位及び装置本体の筐体
接地間に設けることが好ましい。
【0021】前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力する
吸着バイアス電源の基準電位が前記転写バイアス電源の
出力端に接続されており、前記電流検知手段が、前記吸
着帯電器と、前記吸着バイアス電源の基準電位が転写バ
イアス電源の出力端に接続する接続端との間に介在して
いることが好ましい。
【0022】前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力する
吸着バイアス電源の基準電位が転写バイアス電源の出力
端に接続されており、前記吸着バイアス電源の出力端と
筐体接地間に疑似負荷を介して前記電流検知手段を設け
ることが好ましい。
【0023】好ましくは、前記吸着帯電器が導電性ブラ
シを用いたブラシ帯電器である。
【0024】好ましくは、前記吸着帯電器が導電性ブレ
ードを用いたブレード帯電器である。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係るカラー画像形成装置の一
実施例を図面に則して更に詳しく説明する。以下に説明
する実施例において、本発明は、図8に示したカラー画
像形成装置に具現化するものとして説明する。
【0026】実施例1 本発明によるカラー画像形成装置の第1実施例を図1な
いし図3を参照して説明する。
【0027】カラー画像形成装置のバイアス電源を概略
的に示す図1において、定電圧電源で構成された吸着バ
イアス電源101は、転写バイアス電源102と同等の
出力を転写の出力タイミングと同期して出力する疑似転
写バイアス電源103の上に構成されている。該疑似転
写バイアス電源103は、電流検出手段としての電流検
出抵抗104を介して接地されており、電流検出抵抗1
04の両端はA/D変換器105を経て転写材判断回路
106に接続されている。該転写材判断回路106は、
電流検出抵抗104の値に基づき、転写材のインピーダ
ンスを計算し、そのインピーダンスのとき適正な転写が
行えるように転写バイアス電源102の出力を可変する
構成となっている。
【0028】物性値の異なる転写材9の吸着時の吸着電
流Iabと、その吸着電流Iabに転写体2に吸着した
転写材9に最適な転写が可能な約5μA程度の転写電流
Itrが流れるときの転写バイアス電圧Vtrの関係を
図2のグラフに示す。同グラフは、プロセススピード1
06mm/sec、可撓性シートとして厚さ75μmの
PVDFを用いたときに得られた関係である。
【0029】図2のグラフに示す上記三者の関係に基づ
き、吸着時に電流検出抵抗104に流れる吸着電流値よ
り転写材判断回路106によって適正な転写バイアス電
圧Vtrを転写体2に印加すれば該転写体2から像担持
体2へ適正な転写電流Itrが流れることになる。ここ
で、図2のグラフに示す三者の関係は1色目の転写バイ
アスであるが、2色目以降の転写バイアスも転写材9の
インピーダンスとの間に1色目の転写バイアスと同様な
関係が得られるので、その関係に基づき決定する。
【0030】以上、吸着電流Iabから転写バイアス電
圧Vtrを算出する一例を説明したが、最適な転写電流
値にはある程度の許容範囲があり、図2のグラフは、図
3のグラフのようにある程度の領域を持ったVtr−Z
曲線を示すことができる。よって、転写材9のインピー
ダンスの変化に対して、細かく転写電圧Vtrを可変し
なくても、例えば転写材9のインピーダンスを高、中、
低に分類し、それに応じた転写バイアス電圧VtrをV
tr1、Vtr2、Vtr3としてもよい。
【0031】吸着電流Iabを検知するタイミングとし
ては、図11に示したカラー画像形成装置のシーケンス
図中の吸着開始時間T1から転写開始時間T2までの時
間内に電流を検知し、適正な転写バイアス値を算出し、
制御すればよい。又、この制御は、異なる転写材9を用
いるときは勿論、同一転写材9でも吸湿状態が異なる場
合もあるので、印字毎に行うのが望ましい。
【0032】以上本実施例では、転写材9のインピーダ
ンスを定電圧制御した吸着バイアス電源101の電流値
を測定することで求めたが、吸着バイアス電源101を
定電流回路で構成し、その出力電圧を検知しても、転写
材9のインピーダンスを測定できることは言うまでもな
く、電圧検知手段としては従来用いられる高電圧測定手
段を用いればよい。
【0033】又、本実施例の吸着帯電器11としてロー
ラ帯電器を用いて説明したが、吸着帯電器11は転写体
12に接離可能で、転写材9に接触し、搬送規制すれば
よいので導電性ブラシを使用したブラシ帯電器、導電性
ブレードを使用したブレード帯電器等の接触帯電方式を
用いてもよい。
【0034】実施例2 次に、図4により、本発明によるカラー画像形成装置の
第2実施例について説明する。
【0035】図4に示した定電圧電源で構成された吸着
バイアス電源101は、その基準電位を転写バイアス電
源102の出力端より得ており、吸着バイアス電源10
1と転写バイアス電源102間に吸着電流Iabを測定
する電流検出抵抗104が接続されている。該電流検出
抵抗104の両端は、第1実施例とは異なり、フォトカ
プラー107及びA/D変換器105を介して転写材検
出抵抗106に接続され、更に、該転写材判断回路10
6は転写バイアス電源102に接続されている。
【0036】本実施例の場合、第1実施例とは異なり、
疑似転写バイアス電源103を用いなくてもよいのでバ
イアス回路が簡単になるうえ、トランス等のコストのか
かる部品の個数を減少することができるのでコストを低
減できるメリットがある。又、第1実施例と同様の作用
及び効果を得ることが出来ることは勿論である。
【0037】実施例3 次に、図5により、本発明によるカラー画像形成装置の
第3実施例について説明する。
【0038】図5に示した定電圧電源で構成された吸着
バイアス電源101は、第2実施例と同様に基準電位を
転写バイアス電源102の出力端より得ている。しか
し、第2実施例とは異なり、電流検出抵抗104は、吸
着バイアス電源101の出力端より、本カラー画像形成
装置に使用しうる最も小さい転写材9のインピーダンス
に概略等しいプルアップ抵抗108を介して吸着バイア
ス電源101の出力端とGND間に配置されている。
又、プルアップ抵抗108と電流検出抵抗104との間
には切り替え接点109が設けてあり、電流検出抵抗1
04が接続された端子の反対側にはGNDに対して疑似
抵抗110が設けられている。
【0039】本実施例に使用したプルアップ抵抗108
としては、バイアス回路全体のインピーダンスも考慮し
て数千K〜数百MΩの抵抗を用いた。本実施例の場合、
転写電流検出時には、上述した切り替え接点109が電
流検出抵抗104側に接続されており、転写材のインピ
ーダンスは、プルアップ抵抗108との大きさの比較と
いうかたちで電流検出抵抗104より検出される電流値
と転写材9のインピーダンスが相関を持つことを利用し
て間接的に求めている。
【0040】本実施例では、吸着電流測定時のみ、切り
替え接点109を切り替えて電流検出抵抗104を用
い、転写バイアス電源102が作動する画像転写時まで
には切り替え接点109は疑似抵抗110側に接続され
ている。本実施例に使用する疑似抵抗110は、転写材
を含む画像形成時の転写体と像担持体の間のインピーダ
ンスと比較して転写体2と像担持体1の間のインピーダ
ンスが無視できる程大きければ問題がない。又、吸着バ
イアス電源101は定電圧制御でバイアスを出力するた
め、切り替え接点109によっても吸着ローラ11へ供
給されているバイアスの電位は変動しない。それ故、切
り替え接点109の吸着工程中の切り替えは吸着工程に
は影響しない。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるカラー画像形成装置は、転写材を吸着する過程で
吸着帯電器に流入する吸着電流の変化に対応して、転写
体に転写バイアスを印加する転写バイアス電源の出力を
可変とする構成としたことにより、転写材のインピーダ
ンスの変動に見合った転写バイアスを転写体に印加で
き、転写材の厚みや環境の変化に伴う抵抗変動による転
写不良を防止でき、従って、良好な画像を得ることがで
きる。
【0042】また、別の態様によれば、転写材を吸着す
る過程で吸着帯電器より出力された電圧の変化に対応し
て、転写体に転写バイアスを印加する転写バイアス電源
の出力を可変とする構成としたことにより、上記と同様
な作用及び効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー画像形成装置の第1実施例
におけるバイアス電源を示す説明図である。
【図2】物性値の異なる転写材を吸着したときの吸着電
流、転写電流、及び転写バイアス電圧の関係を示すグラ
フである。
【図3】図2のグラフにおいて、最適転写電流値に許容
範囲を付与したときのVtr−Z曲線を示すグラフであ
る。
【図4】第2実施例のバイアス電源を示す説明図であ
る。
【図5】第3実施例のバイアス電源を示す説明図であ
る。
【図6】従来の、切欠き構造の転写体を備えたカラー画
像形成装置の構成図である。
【図7】切欠き構造の転写体を示す概略斜視図である。
【図8】バイアスドラムの転写体を示す概略斜視図であ
る。
【図9】従来の、バイアスドラムの転写体を備えたカラ
ー画像形成装置の構成図である。
【図10】図9のカラー画像形成装置のバイアス電源を
示す説明図である。
【図11】図9のカラー画像形成装置の画像形成シーケ
ンスを示すタイミングチャートである。
【図12】像担持体、転写材、及び可撓性シート間の等
価回路である。
【符号の説明】
1 像担持体 2 転写ドラム(転写体) 11 吸着帯電器 14 除電帯電器 101 吸着バイアス電源 102 転写バイアス電源 103 疑似転写バイアス電源 104 電流検出抵抗(電流検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 壁谷 信昭 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 健彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電基盤上に光導電性感光層を備えた像
    担持体と、表面に誘電体層を具備し、前記像担持体上の
    可視画像を前記誘電体層の背面にある背面電極から印加
    した転写バイアスにより保持した転写材に複数回転写す
    る転写体と、該転写体に吸着バイアスにより転写材を静
    電吸着させる吸着帯電器と、該吸着帯電器に流入する電
    流量を検出する電流検出手段を有するカラー画像形成装
    置において、 転写材を吸着する過程で前記吸着帯電器に流入する吸着
    電流の変化に対応して、転写体に転写バイアスを印加す
    る転写バイアス電源の出力を可変とすることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 導電基盤上に感光層を備えた像担持体
    と、表面に誘電体層を具備し、前記像担持体上の可視画
    像を前記誘電体層の背面にある背面電極から印加した転
    写バイアスにより保持した転写材に複数回転写する転写
    体と、該転写体に吸着バイアスにより転写材を静電吸着
    させる吸着帯電器と、該吸着帯電器により出力された電
    圧を検出する電圧検出手段を有するカラー画像形成装置
    において、 転写材を吸着する過程で前記吸着帯電器より出力された
    電圧の変化に対応して、転写体に転写バイアスを印加す
    る転写バイアス電源の出力を可変とすることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力す
    る吸着バイアス電源と前記転写バイアス電源に連動して
    同一のバイアスを出力する疑似転写バイアス電源とを有
    する吸着バイアス電源部を具備し、前記電流検知手段を
    前記疑似転写バイアス電源の基準電位及び装置本体の筐
    体接地間に設けたことを特徴とする請求項1のカラー画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力す
    る吸着バイアス電源の基準電位が前記転写バイアス電源
    の出力端に接続されており、前記電流検知手段が、前記
    吸着帯電器と、前記吸着バイアス電源の基準電位が転写
    バイアス電源の出力端に接続する接続端との間に介在し
    ていることを特徴とする請求項1のカラー画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記吸着帯電器に吸着バイアスを出力す
    る吸着バイアス電源の基準電位が前記転写バイアス電源
    の出力端に接続されており、前記吸着バイアス電源の出
    力端と装置本体の筐体接地間に疑似負荷を介して前記電
    流検知手段を設けたことを特徴とする請求項1のカラー
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記吸着帯電器が導電性ブラシを用いた
    ブラシ帯電器であることを特徴とする請求項1ないし5
    のうちいづれかひとつのカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記吸着帯電器が導電性ブレードを用い
    たブレード帯電器であることを特徴とする請求項1ない
    し5のうちいづれかひとつのカラー画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5761571A (en) * 1995-10-13 1998-06-02 Canon Kabushiki Kaisha Control device for an attraction roller

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US5761571A (en) * 1995-10-13 1998-06-02 Canon Kabushiki Kaisha Control device for an attraction roller

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